JP2005158950A - 発光素子及びこれを用いた発光装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ダイヤモンド層1を備えた発光部と、この発光部に電流を供給する金属電極3a、3bと、前記発光部と金属電極3a、3bとの間に設けられたカーボンナノチューブ層2a、2bとを具備し、カーボンナノチューブ層2a、2bはダイヤモンド層1及び金属電極3a、3bに対してそれぞれ接していることを特徴とする。ダイヤモンドと同じ炭素系化合物であるカーボンナノチューブを利用することにより極めて小さい領域に高密度に電子を注入することができ、高効率な発光素子を実現することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
前述した課題を解決するために、本発明は、ダイヤモンドからなる発光部と、この発光部に電流を供給する金属電極と、前記発光部と金属電極との間に設けられたカーボンナノチューブ層とを具備することを特徴とする発光素子を提供する。
いることを特徴とする発光素子を提供する。
本発明の骨子は、ダイヤモンドと同じ炭素系化合物であるカーボンナノチューブを利用することによってきわめて小さい領域に高密度に電子を注入することができることを明らかにした点にある。
図1は、本実施形態に係る発光素子を示す断面図である。図1に示すように、ボロン(B)が5×1017cm-3程度ドーピングされたp型導電性ダイヤモンド基板1の表面に導電性カーボンナノチューブからなるカーボンナノチューブ層2a、2bがこの基板1に接合し
て設けられている。カーボンナノチューブ層2a、2bの上面には金属電極3a、3bがそれぞれカーボンナノチューブ層2a、2bに接合して設けられている。金属電極3a、3bは、下から順にAl層とAu層とを積層した構造となっている。金属電極3a、3bには配線4a、4bが接続されている。
きた。なお、上述したように導電性カーボンナノチューブはすべて接合しているわけではないが、発光部分は高密度に接合ができているためか、光学顕微鏡ではスポット上のものは観察できず面状に発光しているように見えた。
次に、第2の実施形態として、ダイヤモンド基板上にカーボンナノチューブを配向させる他の方法を示す。
ダイヤモンド基板と金属電極との間にカーボンナノチューブ層を設けない発光素子を作製して、その発光特性及び電気特性を調べた。
本実施形態は、上述した第1及び第2の実施形態の発光素子を蛍光灯に適用したものである。図4は、本実施形態に係る蛍光灯の構造を示す断面図である。図4に示されるように、本実施形態に係る蛍光灯は、内面に蛍光体12(例えば、ハロリン酸カルシウム蛍光体等)を塗布した透明な細長いガラス管10と、ガラス管10両端に取り付けられた一対の発光素子1a、1bとを備える。一対の発光素子1a、1bとしては、第1及び第2の実施形態の発光素子が用いられる。
配線11b、11dとして金具14bに接続されている。ガラス管10内は真空(1Pa以下)とするか、或いは封止ガスとして希ガス(Ar、Ne、Xe等)が約20Paの圧力で封入されている。
本実施形態は、上述した第1及び第2の実施形態の発光素子と発光媒体とを組み合わせて用いて発光装置を構成したものである。図5は、本実施形態に係る発光装置の構造を示す断面図である。図5に示されるように、本実施形態に係る発光装置は、セル51内に発光素子50が収容され、発光媒体としての発光層52がセル51内に充填されている。発光素子50としては、第1及び第2の実施形態の発光素子が用いられる。発光素子50に接続される配線4a、4bは、それぞれ外部電極53、54に接続されている。
本実施形態の発光素子は、発光素子の発光層の対向し合う両面に引き出し電極を設けたものである。図6は、本実施形態に係る発光素子を示す断面図である。図6に示すように、ボロン(B)が5×1017cm-3程度ドーピングされたp型導電性ダイヤモンド基板61(厚み(1μm))の相対向する両面に導電性カーボンナノチューブからなるカーボンナノチューブ層62a、62bがこの基板61に接合して設けられている。カーボンナノチューブ層62a、62bには金属電極63a、63bがそれぞれカーボンナノチューブ層62a、62bに接合して設けられている。金属電極63a、63bは、基板61側から順にAl層とAu層とを積層した構造となっている。金属電極63a、63bには配線64a、64bが接続されている。
1の実施形態と同様に本実施形態の発光素子による発光も緑色を帯びていた。この際の発光スペクトルは製法を変えても大きな差がなく、基板である導電性ダイヤモンドによって決定されていることが明らかとなった。このときの発光強度は20μW程度となり、非常に高い発光強度を得ることができた。また、本実施形態の発光素子の直列抵抗は20kΩ程度であり、発光する電圧は20Vとなっていた。
本実施形態の発光素子は、発光素子の発光層を加熱するための加熱機構を設けたものである。図7は、本実施形態に係る発光素子を示す断面図である。図1と同一部分には同一符号を付する。図7に示すように、リンが5×1018cm-3程度ドーピングされたn型導電性ダイヤモンド基板71(厚み(0.5μm))の裏面には基板71を加熱するための配線75が設けられている。この配線75の形状はジグザグ状、渦巻状等、様々な形状とすることができ、その材料としてはW、Mo、Al、Cu等を用いることができる。配線75は、導電性カーボンナノチューブ層2a、2bからn型導電性ダイヤモンド基板71に電流が注入される領域の近傍に設けることが望ましく、本実施形態のように導電性カーボンナノチューブ層2a、2bにそれぞれ対向した裏面領域の他に、基板71の側面領域、導電性カーボンナノチューブ層2a、2bに隣接する基板71の表面領域にも設けることが可能である。発光領域を広く確保することを考慮すると、基板71の中央領域には配線75が設けられない形態も好ましい。
れている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
2a、2b カーボンナノチューブ層
3a、3b 金属電極
4a、4b 配線
Claims (10)
- ダイヤモンドからなる発光部と、この発光部に電流を供給する金属電極と、前記発光部と金属電極との間に設けられたカーボンナノチューブ層とを具備することを特徴とする発光素子。
- 前記カーボンナノチューブ層は前記発光部及び金属電極に対してそれぞれ接していることを特徴とする請求項1記載の発光素子。
- ダイヤモンド層を備えた発光部と、この発光部に電流を供給する金属電極と、前記発光部と金属電極との間に設けられたカーボンナノチューブ層とを具備し、このカーボンナノチューブ層は前記ダイヤモンド層及び金属電極に対してそれぞれ接していることを特徴とする発光素子。
- 前記金属電極として少なくとも一対の金属電極を備え、これらの金属電極は前記ダイヤモンド層の一面に互いに離間して設けられていることを特徴とする請求項3記載の発光素子。
- 前記カーボンナノチューブ層中のカーボンナノチューブは前記発光部及び金属電極の各々の表面に対して垂直な方向に配向していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の発光素子。
- 前記発光部のダイヤモンドはp型半導体であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の発光素子。
- 前記カーボンナノチューブ層中のカーボンナノチューブの密度は1cm2あたり106本以上1012本以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の発光素子。
- 400nm以下の発光波長領域を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の発光素子。
- 封止ガスが封入された外囲器と、前記外囲器内面に設けられた蛍光体を含む蛍光膜と、前記外囲器内に設けられた請求項1乃至8のいずれかに記載の発光素子とを具備することを特徴とする発光装置。
- 蛍光体を含む発光媒体と、請求項1乃至8のいずれかに記載の発光素子とを具備することを特徴とする発光装置。
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- 2003-11-25 JP JP2003394277A patent/JP4068048B2/ja not_active Expired - Fee Related
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