JP2001048509A - Cntとcnt集合体、電界放出型冷陰極電子放出素子とその製造方法、および該電子放出素子を用いた表示装置 - Google Patents

Cntとcnt集合体、電界放出型冷陰極電子放出素子とその製造方法、および該電子放出素子を用いた表示装置

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JP2001048509A
JP2001048509A JP21590299A JP21590299A JP2001048509A JP 2001048509 A JP2001048509 A JP 2001048509A JP 21590299 A JP21590299 A JP 21590299A JP 21590299 A JP21590299 A JP 21590299A JP 2001048509 A JP2001048509 A JP 2001048509A
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cnt
doping
cnts
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electron emission
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JP21590299A
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Hiroyuki Takahashi
裕幸 高橋
Toshiharu Murai
俊晴 村井
Okitoshi Kimura
興利 木村
Tadao Katsuragawa
忠雄 桂川
Yasuyuki Takiguchi
康之 滝口
Tomohiro Inoue
智博 井上
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 公知のCNTの特徴的な構造を基本とし
て、これを改良しさらに新しい機能材料を得ることと、
さらに前記の新しい機能材料を用いることにより、
電子放出効率を大きくしたCNTエミッタを用いた電界
放出型冷陰極電子放出素子を簡便に得る方法の提供。 【解決手段】 カーボンナノチューブ(以下、CNTと
も言う)を形成する最も外側のグラフェンシートの外側
に、炭素とは異なる、1種あるいは2種以上の物質をド
ーピングしたことを特徴とするCNTおよび複数のCN
Tから構成され、かつ個々のCNTの外側、または外側
および内部空孔に、炭素とは異なる、1種あるいは2種
以上の物質をドーピングしたことを特徴とするCNT集
合体および該CN集合体26を用いた電界放出型冷陰極
電子放出素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CNTとCNT集
合体、電界放出型冷陰極電子放出素子とその製造方法お
よびそれを用いた表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電界放出型冷陰極電子放出素子と
しては、スピント型と呼ばれている素子がある。その構
造の一例を図1に示す。図1で、11は基板、12は導
体層、13は絶縁層、14はゲート電極、15はホー
ル、16はエミッタであり、エミッタ16は電子放出部
(先端)が尖塔形状に形成されていて、その部分から電
子を放出するようになっている。エミッタ16の材料と
しては金属や、Si、Mo、Nb、Wなどの半導体が用
いられることが多い。その周囲にはゲート電極がエミッ
タを円形状に囲むように形成されていて、エミッタとゲ
ート電極間に電圧を加えることで、エミッタから電子が
放出される。これらの材料による電子放出部分は大気中
の水素等のガスが吸着すると表面の仕事関数が変化して
電子放出特性が変化してしまうため、それを防ぐために
10−8torr以下の高真空に保持する必要がある。
また表面の仕事関数は、ガスの吸着等により、増大する
方向に変化するため、電子放出に必要なしきい値電圧が
大きくなってしまう。
【0003】このような問題の改善を狙ってエミッタと
してカーボンナノチューブ(CNT)を用いるという提
案がいくつかなされている。特開平10−149760
においては、アーク放電法により生成したCNTを、カ
ソード電極から分離、回収、精製後に、所定の基板上に
塗布、固定化し、リソグラフィー技術で所望の形状にパ
ターニングすることによるCNTエミッタの作製例が示
されている。特開平9−221309においては、炭素
質固体表面上の一部に、高真空下でイオンビームを照射
して、照射面に選択的にCNTを生成することによるC
NTエミッタの作製例が示されている。また特開平10
−12124においては、アルミニウム等の金属を陽極
酸化処理することにより規則正しく配列した細孔を形成
し、この細孔中に埋め込んだ金属触媒を起点にしてCN
Tを生成させることによるCNTエミッタの作製例が示
されている。
【0004】これらの提案によれば、いずれの場合も基
板上の所望の位置にCNTを形成し、エミッタとしてC
NTを用いた電界放出型冷陰極電子放出素子が得られる
ことになり、CNTを用いない従来の素子に対しては、
均一で安定な電子放出動作が得られる、比較的低真
空での動作が可能になる、先端が非常に細く、電圧印
加時の電界強度が非常に大きくなるため、電子放出効率
が向上して低電圧動作が可能になる、CNTのサイズ
が非常に小さいため、電子放出源の高集積化が実現して
電子放出強度が向上し、低消費電力化が可能になる、等
の効果が挙げられているが、いくつかの非常に特徴的な
性質を併せ持つ物質であるCNTをエミッタとして用い
ることにより、従来のものに比し優れた電界放出型冷陰
極電子放出素子を実現し得ることについては、本発明者
らの検討によっても確認されている。
【0005】しかしながら、本発明者らのさらなる検討
によれば、エミッタ材料として、CNTの物性、特に電
子放出との関連が深い電気的性状に着目した場合、前出
の提案で用いられているような通常のCNTは、仕事関
数が比較的大きい点においても電子放出素子のエミッタ
材料として最適であるとは考えにくく、実際のエミッタ
としての応用については改善の余地がある。
【0006】一方、前述の提案とは別に、CNTの構造
を基本として新しい材料を得ることを目的として、CN
Tの先端を破り、そこから空孔部に種々の物質を導入し
て、異物質内包CNTを作製するという提案がなされて
いる(特許第2546114号)。この提案においては
種々の物質を対象としてCNTへの内包が検討されてい
るが、通常の作製方法で得られるCNTはほとんどの場
合先端が塞がった構造を有しているため、異物質を内包
させるためには先端を破るという困難な工程を伴うこと
になってしまう。またこの提案においては、得られた内
包CNTにおいて発現する具体的な機能については何も
記述されておらず、また応用の方向性も不明確である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
技術の状況および問題を鑑みてなされたものであり、
公知のCNTの特徴的な構造を基本として、これを改良
しさらに新しい機能材料を得ることと、さらに前記
の新しい機能材料を用いることにより、電子放出効率を
大きくしたCNTエミッタを用いた電界放出型冷陰極電
子放出素子を簡便な方法によって得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、カーボン
ナノチューブ(CNT)の中心の空孔ではなく、CNT
を形成する最も外側のグラフェンシートの外側に、炭素
とは異なる物質をドーピング(添加・複合化)すること
により、CNTの諸物性の変化、あるいは新たな機能が
発現できることを予測し、また複数のCNTの束(CN
Tロープ)へのドーピングにより、CNT単独の場合と
はさらに異なった効果が生じることを期待し、主にCN
T集合体に対する諸物質のドーピングを検討した結果、
本発明に到達することができたものである。
【0009】すなわち、本発明の特徴の一つは、CNT
を形成する最も外側のグラフェンシートの外側に、炭素
とは異なる、1種あるいは2種以上の物質をドーピング
することである。前記CNTは、太さが異なる複数の円
筒状のグラフェンシートからなる多層ナノチューブ(M
WNT)と、一層の円筒状グラフェンシートからなる単
層ナノチューブ(SWNT)に分類できる。
【0010】単層ナノチューブ(SWNT)においては
単にチューブの外側にドーピングすれば良いが、多層ナ
ノチューブ(MWNT)においては最も外側のグラフェ
ンシートの外側にドーピングすることになる。CNTの
中心の空孔に他物質を内包させる場合、通常の先端が閉
じたCNTの場合、先端のキャップを破ってから中に導
入することが必要であり、工程が複雑でかなり困難であ
るが、外側にドープした構造は比較的容易に実現でき、
CNTのもつ一次元性、構造完全性、サイズ等の特徴に
起因するCNT自身が持つ材料特性以外に、ドープ物質
の持つ特性、そしてそれら両者による複合材料としての
新たな特性の発現が期待できる。
【0011】本発明の別の特徴の一つは、複数のCNT
からなるCNT集合体において、それぞれのCNTの外
側に、炭素とは異なる、1種あるいは2種以上の物質を
ドーピングすることである。単独のCNTにドーピング
した場合においても上述のように、複合材料としての新
たな特性の発現が期待できるが、CNT集合体を対象と
した場合には、さらに複数のCNTによって形成される
CNTどうしの多数の接点にもドープ物質が存在する状
態、つまり広く分散されたドープ物質を介して複数のC
NTが相互作用しうる、集合体全体にわたるネットワー
ク構造を形成するため、複合材料としての新たな特性の
発現がさらに期待できる。本発明で使用するCNT集合
体としては、単層ナノチューブ(SWNT)を主成分と
する集合体、単層ナノチューブ(SWNT)と多層ナノ
チューブ(MWNT)の混合体からなる集合体、および
多層ナノチューブ(MWNT)を主成分とする集合体が
あげられるが、後述のように単層ナノチューブ(SWN
T)を主成分とする集合体が好ましい。特に前記単層ナ
ノチューブ(SWNT)を主成分とする集合体として
は、単層ナノチューブ(SWNT)が少なくとも50%
以上、好ましくは80%以上が好ましい。
【0012】本発明の別の特徴の一つは、複数のCNT
からなるCNT集合体において、それぞれのCNTの外
側および内部空孔に、炭素とは異なる、1種あるいは2
種以上の物質をドーピングすることである。上述のよう
に、先端が閉じたCNTの場合はCNTの中心の空孔に
他物質を内包させることは工程が複雑でかなり困難であ
るが、先端が開いたCNTを対象とする場合は、外側お
よび内部空孔両者へのドーピングが同一の工程で可能と
なり、比較的簡単に実現できる。また、上述のCNT間
のあちこちにドープ物質が分散されるようなかたちで集
合体全体にわたるネットワーク構造が形成されるのに加
え、CNTの内部空孔にもドープ物質が配置するため、
複合材料としての新たな特性の発現がさらに期待でき
る。
【0013】本発明の別の特徴の一つは、上述のCNT
の外側、あるいは外側と内部空孔の両者に、炭素とは異
なる1種あるいは2種以上の物質をドーピングしたもの
からなるCNT集合体を、電界放出型冷陰極電子放出素
子のエミッタとして用いることである。すなわち、図1
に示したスピント型の素子の構成例において、尖塔形状
に形成されたエミッタ16のかわりにドーピングしたC
NT集合体を形成した図2のような構成にすることにな
る。
【0014】素子のホール内にドーピングしたCNT集
合体を形成する方法としては、アーク放電法によって
生成したCNTにドーピング処理した後に、カソード電
極から分離、回収、精製し、基板上に塗布、固定化し、
リソグラフィー技術で所望の形状にパターンニングする
方法や、ホール内に形成された炭素質固体表面上の一
部に、高真空下でイオンビームを照射して、照射面に選
択的にCNTを生成し、ドーピング処理する方法や、
ホール内に形成されたアルミニウム等の金属を陽極酸化
処理することにより規則正しく配列した細孔を形成し、
この細孔中に埋め込んだ金属触媒を起点にしてCNTを
生成させ、ドーピング処理する方法等がある。
【0015】本発明においてCNTにドーピングされる
物質としては、金属、アルカリ金属、半導体、気体、有
機分子等が挙げられる。金属としては、例えば、鉄、コ
バルト、ニッケル、鉛、錫、金、銀、銅、インジウム等
の物質が挙げられ、CNTへのドーピングによりCNT
集合体としての導電挙動の変化からも電子放出効率の向
上が期待される。アルカリ金属としては、リチウム、ナ
トリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムが挙げら
れ、アルカリ土類金属としては、ベリリウム、マグネシ
ウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムが挙げら
れる。これらは仕事関数が小さい元素であり(特にアル
カリ金属が小さい)、CNTへのドーピングによりこれ
らの特性を反映した電子放出効率の向上が期待される。
半導体としては、例えば、シリコン、ゲルマニウム、セ
レン化亜鉛、硫化亜鉛、砒素化ガリウム等が挙げられ、
CNTへのドーピングによりCNT集合体としての導電
挙動の変化から電子放出効率の向上が期待される。
【0016】気体としては、例えば、臭素、塩素、窒
素、フッ化水素、メタン、エタン等が挙げられる。有機
分子としては、例えば、ナフタレン、アントラセン、フ
ェナントレン、ピレン、ペリレン等の有機分子半導体、
およびシアニン、ベータカロチン等の有機色素等が挙げ
られる。これらについてもCNTへの単独のドーピング
によっても、あるいは他物質とともにドーピングするこ
とによっても、CNT集合体としての電気的な性状の変
化から電子放出効率の向上が期待される。
【0017】本発明の別の特徴の一つは、CNTに上述
の物質をドーピングする方法として、ドーピングする物
質の蒸気を用いることである。具体的には真空蒸着、、
スパッタリング、CVD(Chemical Vapo
r Deposition)等が挙げられ、これらはド
ーピングする物質の種類やその他の条件等によって適宜
選択される。これらの方法は、ドーピングする物質ある
いはそれを含む化合物等を真空中あるいは低圧気体中で
加熱またはイオン衝撃し、ドーピング物質の蒸気を発生
させて付着させる方法であり、適用できる物質の範囲が
広く、またCNT集合体に対してムラ無く均一にドーピ
ングすることを可能とし、ドーピングする量の制御性に
も優れる。ドーピング処理はCNT生成工程後に行なっ
てもよいし、生成工程と同時に行ってもよい。ドーピン
グの段階で、CNTが保持される基板上に、ドーピング
物質を付着させたくない部分がある場合にはマスキング
するなど適当な方法で遮蔽すればよい。
【0018】本発明の別の特徴の一つは、上述の方法で
ドーピングする場合に、CNTが保持された基板を、振
動させることである。その場合、加熱またはイオン衝撃
されるターゲット(ドーピングする物質あるいはそれを
含む化合物等)とCNTが保持された基板をむすぶ方向
に対して垂直な方向に振動させるのが好ましい。これに
よりCNT集合体に対する、ムラの無いより均一なにド
ーピングが可能となる。
【0019】本発明の別の特徴の一つは、CNTに上述
の物質をドーピングする方法として、電気化学的方法を
用いることである。具体的には、ドーピングする物質を
含む電解質化合物の溶液から、CNT集合体部分に目的
の物質を電気化学的に析出させる。ドーピングの対象と
する物質は主に金属類に限定されるが、導電部分に選択
的にドーピングできる、低エネルギーでドーピング処理
ができる、等のメリットがある。ドーピングの段階で、
CNTが保持される基板上に、ドーピング物質を付着さ
せたくない、CNT以外の導電部分がある場合にはマス
キングするなど適当な方法で遮蔽すればよい。電解質塩
を構成する陰イオンとしては、PF 、SbF
AsF 、BF 、Cl、Br、I、過塩素
酸アニオン、トリフルオロメタンスルホン酸アニオン、
等が挙げられる。
【0020】本発明の別の特徴の一つは、CNT集合体
を構成するCNTの主成分を単層CNT(SWNT)と
することである。金属触媒の存在下、アーク放電法また
はレーザー昇華法によれば、作製条件の選択によりチュ
ーブ径が均一な単層CNT(SWNT)の集合体(束、
ロープ)が生成する。このようなSWNTに他物質をド
ーピングすることにより、1枚の円筒状グラフェンシー
トからなる、均一チューブ径のCNTが規則的に配列
し、かつこれらCNT間にドーピング物質が均一に分布
した構造体が実現し、電気的性状の大きな変化が予想さ
れ、電子放出効率の向上が期待される。
【0021】本発明の別の特徴の一つは、上述のように
して得られた電界放出型冷陰極電子放出素子を電子発生
源とした表示装置を構成することである。表示装置の構
成としては、ドーピング処理を行なったCNT集合体エ
ミッタから発生した電子が、蛍光層に到達して蛍光体を
発光させるものであり、FED(フィールドエミッショ
ンディスプレイ)およびVFD(蛍光表示管)等に適用
される。本発明により得られる電界放出型冷陰極電子放
出素子は、電子放出効率が高く、大きな発光輝度が得ら
れるものである。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。
【0023】実施例1 500Torrのヘリウム雰囲気において、炭素棒を電
極として直流20Vでアーク放電させてカーボンナノチ
ューブ(CNT)を生成させた。引き続いて、電極上の
CNTに対し、イオンビーム蒸着により5Å/secの
成膜速度条件で2secニッケルをドーピングした後、
電極をエタノール中に浸漬させて超音波によりCNTを
分離し、ろ過してCNTを回収した。この一部を取り出
し、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、ニ
ッケルがCNTの外側にドーピングされていることが確
認された。CNTは多層構造を有しており、チューブ径
は5nm〜15nmの範囲に分布していた。次にこのド
ーピングされたCNTを、電極が形成された基板上に2
μmの厚みに塗布・製膜した後、レジストを用いたリソ
グラフィー技術により1mm角に形成し、図3に示すよ
うに、この1mm角のエリアを囲むように32μm 厚
のSiOスペーサ層を設け、これを介してさらにその
上にアノード電極基板を配置させ、10−7torrの
減圧下で封じ、電子放出特性評価用の素子を作製した。
この素子を用い、10mA/cmの電流密度を得るの
に要した、エミッタ/アノード間の印加電圧を測定した
ところ、270Vであり、必要電界は9.0V/μmで
あった。
【0024】比較例1 アーク放電により生成させたCNTに、ニッケルをドー
ピングしないこと以外は、実施例1と全く同様に電子放
出特性評価用の素子を作製した。この素子を用い、10
mA/cmの電流密度を得るのに要した、エミッタ/
アノード間の印加電圧を測定したところ、330Vであ
り、必要電界は11.0V/μmであった。
【0025】実施例2 実施例1と同様の方法および条件で、ニッケルの代わり
に鉛をドーピング処理し、やはり実施例1と同様の電子
放出特性評価用の素子を作製した。この素子を用い、1
0mA/cmの電流密度を得るのに要した、エミッタ
/アノード間の印加電圧を測定したところ、285Vで
あり、必要電界は9.5V/μmであった。
【0026】実施例3 実施例1と同様の方法および条件で、ニッケルの代わり
に銅をドーピング処理し、やはり実施例1と同様の電子
放出特性評価用の素子を作製した。この素子を用い、1
0mA/cmの電流密度を得るのに要した、エミッタ
/アノード間の印加電圧を測定したところ、294Vで
あり、必要電界は9.8V/μmであった。
【0027】実施例4 500torrのヘリウム雰囲気において、炭素棒を電
極として直流20Vでアーク放電させてカーボンナノチ
ューブ(CNT)を生成させた。引き続いて、電極上の
CNTに対し、スパッタリングにより5Å/secの成
膜速度条件で2sec鉄をドーピングした後、電極をエ
タノール中に浸漬させて超音波によりCNTを分離し、
ろ過してCNTを回収した。この一部を取り出し、透過
型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、鉄がCNT
の外側にドーピングされていることが確認された。CN
Tは多層構造を有しており、チューブ径は5nm〜15
nmの範囲に分布していた。次にこのドーピングされた
CNTを用い、実施例1と同様に電子放出特性評価用の
素子を作製した。この素子を用い、10mA/cm
電流密度を得るのに要した、エミッタ/アノード間の印
加電圧を測定したところ、279Vであり、必要電界は
9.3V/μmであった。
【0028】実施例5 実施例4と同様の方法および条件で、鉄の代わりにコバ
ルトをドーピング処理し、やはり実施例1と同様の電子
放出特性評価用の素子を作製した。この素子を用い、1
0mA/cmの電流密度を得るのに要した、エミッタ
/アノード間の印加電圧を測定したところ、279Vで
あり、必要電界は9.3V/μmであった。
【0029】実施例6 500torrのヘリウム雰囲気において、炭素棒を電
極として直流20Vでアーク放電させてカーボンナノチ
ューブ(CNT)を生成させた。引き続いて、CNTが
生成した電極を陰極とし、白金電極を陽極として、Li
BFの1mol/l ジメトキシエタン溶液に浸漬さ
せ、−0.2V vs Li/Liの条件で30se
c電圧を印加し、電気化学的にリチウムをドーピングし
た後、電極をエタノール中に浸漬させて超音波によりC
NTを分離し、ろ過してCNTを回収した。この一部を
取り出し、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したとこ
ろ、リチウムがCNTの外側にドーピングされているこ
とが確認された。CNTは多層構造を有しており、チュ
ーブ径は5nm〜15nmの範囲に分布していた。次に
このドーピングされたCNTを用い、実施例1と同様に
電子放出特性評価用の素子を作製した。この素子を用
い、10mA/cmの電流密度を得るのに要した、エ
ミッタ/アノード間の印加電圧を測定したところ、22
5Vであり、必要電界は7.5V/μmであった。
【0030】実施例7 500torrのヘリウム雰囲気において、炭素棒を電
極として直流20Vでアーク放電させてカーボンナノチ
ューブ(CNT)を生成させた。引き続いて、CNTが
生成した電極を陰極とし、白金電極を陽極として、Mg
(ClOの0.1mol/l ジメトキシエタン
溶液に浸漬させ、+0.3V vs Li/Liの条
件で30sec電圧を印加し、電気化学的にマグネシウ
ムをドーピングした後、電極をエタノール中に浸漬させ
て超音波によりCNTを分離し、ろ過してCNTを回収
した。この一部を取り出し、透過型電子顕微鏡(TE
M)で観察したところ、マグネシウムがCNTの外側に
ドーピングされていることが確認された。CNTは多層
構造を有しており、チューブ径は5nm〜15nmの範
囲に分布していた。次にこのドーピングされたCNTを
用い、実施例1と同様に電子放出特性評価用の素子を作
製した。この素子を用い、10mA/cmの電流密度
を得るのに要した、エミッタ/アノード間の印加電圧を
測定したところ、234Vであり、必要電界は7.8V
/μmであった。
【0031】実施例8 500torrのヘリウム雰囲気において、炭素棒を電
極として直流20Vでアーク放電させてカーボンナノチ
ューブ(CNT)を生成させた。引き続いて、電極上の
CNTに対し、抵抗加熱蒸着により5Å/secの成膜
速度条件で2secカリウムをドーピングした後、電極
をシクロヘキサン中に浸漬させて超音波によりCNTを
分離し、ろ過してCNTを回収した。この一部を取り出
し、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、カ
リウムがCNTの外側にドーピングされていることが確
認された。CNTは多層構造を有しており、チューブ径
は5nm〜15nmの範囲に分布していた。次にこのド
ーピングされたCNTを用い、実施例1と同様に電子放
出特性評価用の素子を作製した。この素子を用い、10
mA/cmの電流密度を得るのに要した、エミッタ/
アノード間の印加電圧を測定したところ、219Vであ
り、必要電界は7.3V/μmであった。
【0032】実施例9 500torrのヘリウム雰囲気において、炭素棒を電
極として直流20Vでアーク放電させてカーボンナノチ
ューブ(CNT)を生成させた。引き続いて、電極上の
CNTに対し、スパッタリングにより5Å/secの成
膜速度条件で2secシリコンをドーピングした後、電
極をエタノール中に浸漬させて超音波によりCNTを分
離し、ろ過してCNTを回収した。この一部を取り出
し、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、シ
リコンがCNTの外側にドーピングされていることが確
認された。CNTは多層構造を有しており、チューブ径
は5nm〜15nmの範囲に分布していた。次にこのド
ーピングされたCNTを用い、実施例1と同様に電子放
出特性評価用の素子を作製した。この素子を用い、10
mA/cmの電流密度を得るのに要した、エミッタ/
アノード間の印加電圧を測定したところ、264Vであ
り、必要電界は8.8V/μmであった。
【0033】実施例10 500torrのヘリウム雰囲気において、炭素棒を電
極として直流20Vでアーク放電させてカーボンナノチ
ューブ(CNT)を生成させた。引き続いて、電極上の
CNTに対し、スパッタリングにより5Å/secの成
膜速度条件で2sec硫化亜鉛をドーピングした後、電
極をエタノール中に浸漬させて超音波によりCNTを分
離し、ろ過してCNTを回収した。この一部を取り出
し、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、硫
化亜鉛がCNTの外側にドーピングされていることが確
認された。CNTは多層構造を有しており、チューブ径
は5nm〜15nmの範囲に分布していた。次にこのド
ーピングされたCNTを用い、実施例1と同様に電子放
出特性評価用の素子を作製した。この素子を用い、10
mA/cmの電流密度を得るのに要した、エミッタ/
アノード間の印加電圧を測定したところ、267Vであ
り、必要電界は8.9V/μmであった。
【0034】実施例11 実施例1と同様にCNTを生成させた後、真空槽で一旦
減圧してから臭素ガスを導入し、100℃で5min保
持した。その後、実施例1と同様にCNTを分離、回収
し、電子放出特性評価用の素子を作製した。この素子を
用い、10mA/cmの電流密度を得るのに要した、
エミッタ/アノード間の印加電圧を測定したところ、3
06Vであり、必要電界は10.2V/μmであった。
【0035】実施例12 実施例8において、カリウムをドーピングした後、真空
槽に臭素ガスを導入し、100℃で5min接触させ
た。その後は実施例8と同様にCNTを分離、回収し、
電子放出特性評価用の素子を作製した。この素子を用
い、10mA/cm の電流密度を得るのに要した、エ
ミッタ/アノード間の印加電圧を測定したところ、18
9Vであり、必要電界は6.3V/μmであった。
【0036】実施例13 500torrのヘリウム雰囲気において、炭素棒を電
極として直流20Vでアーク放電させてカーボンナノチ
ューブ(CNT)を生成させた。引き続いて、電極上の
CNTに対し、抵抗加熱蒸着により5Å/secの成膜
速度条件で2secピレンをドーピングした後、電極を
エタノール中に浸漬させて超音波によりCNTを分離
し、ろ過してCNTを回収した。この一部を取り出し、
透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、ピレン
がCNTの外側にドーピングされていることが確認され
た。CNTは多層構造を有しており、チューブ径は5n
m〜15nmの範囲に分布していた。次にこのドーピン
グされたCNTを用い、実施例1と同様に電子放出特性
評価用の素子を作製した。この素子を用い、10mA/
cmの電流密度を得るのに要した、エミッタ/アノー
ド間の印加電圧を測定したところ、303Vであり、必
要電界は10.1V/μmであった。
【0037】実施例14 実施例13と同様の方法、条件において、ピレンのかわ
りにシアニンをドーピング処理した。その後は同様にC
NTを分離、回収し、電子放出特性評価用の素子を作製
した。この素子を用い、10mA/cmの電流密度を
得るのに要した、エミッタ/アノード間の印加電圧を測
定したところ、315Vであり、必要電界は10.5V
/μmであった。
【0038】実施例15 実施例8において、カリウムをドーピングする際に、C
NTが保持された電極を、50Hzの周波数で、該電極
と蒸発源カリウムを結ぶ方向に対して垂直な方向に、1
mmの振幅で振動させながらドーピング処理した。その
後は実施例8と同様にCNTを分離、回収した。この一
部を取り出し、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察した
ところ、カリウムがCNTの外側にドーピングされてい
ることが確認され、実施例8の場合よりもCNT集合体
が形成するネットワーク構造の、より奥まった部位にま
で均一にドーピングされていることが確認された。次に
このドーピングされたCNTを用い、実施例1と同様に
電子放出特性評価用の素子を作製した。この素子を用
い、10mA/cmの電流密度を得るのに要した、エ
ミッタ/アノード間の印加電圧を測定したところ、20
4Vであり、必要電界は6.8V/μmであった。ドー
ピングする際に、CNTが保持された電極を振動させる
ことにより、実施例8に比較し必要電界が0.5V/μ
m減少した。
【0039】実施例16 500torrのヘリウム雰囲気において、炭素棒を電
極として直流20Vでアーク放電させてカーボンナノチ
ューブ(CNT)を生成させた後、一旦電極をエタノー
ル中に浸漬させて超音波によりCNTを分離し、ろ過し
てCNTを回収し、乾燥させた。この一部を取り出し、
透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、CNT
集合体を構成する各CNTの一方の先端は閉環構造にな
っていたが、他方の先端は開環構造になっている様子が
確認された。このCNT集合体を真空槽に入れ、抵抗加
熱蒸着により5Å/secの成膜速度条件で2secカ
リウムをドーピングした後、電極をシクロヘキサン中に
浸漬させて超音波によりCNTを分離し、ろ過してCN
Tを回収した。この一部を取り出し、透過型電子顕微鏡
(TEM)で観察したところ、カリウムがCNTの外側
および一部の内部空孔にドーピングされていることが確
認された。CNTは多層構造を有しており、チューブ径
は5nm〜15nmの範囲に分布していた。次にこのド
ーピングされたCNTを用い、実施例1と同様に電子放
出特性評価用の素子を作製した。この素子を用い、10
mA/cmの電流密度を得るのに要した、エミッタ/
アノード間の印加電圧を測定したところ、201Vであ
り、必要電界は6.7V/μmであった。CNTの外側
に加え一部の内部空孔にもドーピングすることにより、
実施例8に比較し必要電界が0.6V/μm減少した。
【0040】実施例17 500torrのヘリウム雰囲気において、炭素棒中
に、直径が炭素棒の直径の1/2であるニッケル棒を埋
め込んだものを電極として、直流20Vでアーク放電さ
せてカーボンナノチューブ(CNT)を生成させた。引
き続いて、電極上のCNTに対し、抵抗加熱蒸着により
5Å/secの成膜速度条件で2secカリウムをドー
ピングした後、電極をシクロヘキサン中に浸漬させて超
音波によりCNTを分離し、ろ過してCNTを回収し
た。この一部を取り出し、透過型電子顕微鏡(TEM)
で観察したところ、カリウムがCNTの外側にドーピン
グされていることが確認された。そしてCNTは単層構
造を有しており、チューブ径は1.3nm程度であって
バラツキは非常に小さいことが確認された。次にこのド
ーピングされたCNTを用い、実施例1と同様に電子放
出特性評価用の素子を作製した。この素子を用い、10
mA/cmの電流密度を得るのに要した、エミッタ/
アノード間の印加電圧を測定したところ、174Vであ
り、必要電界は5.8V/μmであった。CNTとして
チューブ径が比較的細く均一な単層ナノチューブを用い
ることにより、実施例8に比較し必要電界が1.5V/
μm減少した。
【0041】実施例18 実施例17で作製した電子放出特性評価用の素子の、I
TOアノード電極の下側にZnO:Zn蛍光体層を10
μmの厚みに設けた、図4のような構成の表示素子を作
製した。エミッタ/アノード間に200Vを印加したと
ころ、鮮やかな緑色の発光が見られ、発光輝度を測定し
たところ、185 cd/mであった。
【0042】比較例2 比較例1で作製した電子放出特性評価用の素子の、IT
Oアノード電極の下側にZnO:Zn蛍光体層を10μ
mの厚みに設けた構成の表示素子を作製した。エミッタ
/アノード間に200Vを印加したときの発光輝度を測
定したところ、103 cd/mであった。
【0043】
【効果】1.請求項1、2、4 CNTの外側面にドープした構造は比較的容易に実現で
き、かつCNT自身が持つ材料特性以外に、ドープ物質
の持つ特性、さらにはCNTとドープ物質両者による複
合材料としての新たな特性が得られる。 2.請求項3 前記1の効果に加えてCNT集合体において、CNT間
に広くドープ物質が分散されるような形で集合体全体に
わたるネットワーク構造が形成されるため、複合材料と
しての新たな特性の発現が期待できる。 3.請求項5 従来の、CNTエミッタを用いた電界放出型冷陰極電子
放出素子の構成とほとんど同様の構成において、電子放
出効率が大きい電界放出型冷陰極電子放出素子が得られ
る。 4.請求項6 均一チューブ径のCNTが規則的に配列し、かつこれら
CNT間にドーピング物質が均一に分布した構造体が実
現し、大幅な電子放出効率の向上が実現できる電界放出
型冷陰極電子放出素子が得られる。 5.請求項7、8 CNTへのドーピングにより、CNT集合体としての導
電挙動を始めとする電気的性状の変化から電子放出効率
の向上が期待される。特に請求項9において、アルカリ
金属あるいはアルカリ土類金属をドーピング物質として
用いる場合には、CNT集合体の仕事関数の減少に基づ
く電子放出効率の向上が期待される。 6.請求項9、10、12 適用できるドーピング物質の範囲が広く、またCNT集
合体に対してムラ無く均一にドーピングすることが可能
となり、ドーピングする量の制御性にも優れる。 7.請求項11 導電部分に選択的にドーピングできるというメリットを
有するほか、低エネルギーでドーピング処理が可能とな
り、コスト低減につながる。 8.請求項13 低電圧動作で電子放出効率が高く、発光輝度が大きく、
低消費電力の表示装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスピント型の素子の模式的断面図であ
る。
【図2】図1のスピント型の素子のエミッタ16のかわ
りにドーピングしたCNT集合体を形成した素子の模式
的断面図である。
【図3】実施例1の電子放出特性評価用の素子の模式的
断面図である。
【図4】実施例18の表示素子の模式的断面図である。
【符号の説明】
11 基板 12 導電層 13 絶縁層 14 ゲート電極 15 ホール 16 エミッタ 21 基板 22 導電層 23 絶縁層 24 ゲート電極 25 ホール 26 CNT集合体 31 基板 32 導電層 33 絶縁体スペーサー 34 透明導電層 35 基板 36 CNT集合体 41 基板 42 導電層 43 絶縁体スペーサー 44 透明導電層 45 基板 46 CNT集合体 47 蛍光体層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 31/12 H01J 1/30 A (72)発明者 木村 興利 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 桂川 忠雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 滝口 康之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 井上 智博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 4G046 CB00 CB09 CC05 5C031 DD09 DD19 5C035 BB01 5C036 EF01 EF06 EG02 EG12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーボンナノチューブ(以下、CNTと
    も言う)を形成する最も外側のグラフェンシートの外側
    に、炭素とは異なる、1種あるいは2種以上の物質をド
    ーピングしたことを特徴とするCNT。
  2. 【請求項2】 ドーピング物質が、金属、アルカリ金属
    あるいはアルカリ土類金属とアルカリ金属あるいはアル
    カリ土類金属を含有する化合物、半導体および有機分子
    よりなる群から選ばれた少なくとも一種である請求項1
    記載のCNT。
  3. 【請求項3】 複数個のCNTから構成され、かつ個々
    のCNTの外側、または外側と内部空孔に、炭素とは異
    なる1種あるいは2種以上の物質をドーピングしたこと
    を特徴とするCNT集合体。
  4. 【請求項4】 ドーピング物質が、金属、アルカリ金属
    あるいはアルカリ土類金属、半導体および有機分子より
    なる群から選ばれた少なくとも一種である請求項3記載
    のCNT集合体。
  5. 【請求項5】 請求項3〜4のいずれかに記載のCNT
    集合体を用いたことを特徴とする電界放出型冷陰極電子
    放出素子。
  6. 【請求項6】 CNT集合体が、単層CNT(SWN
    T)を主成分とするCNTの集合体からなる請求項5記
    載の電界放出型冷陰極電子放出素子。
  7. 【請求項7】 CNTのグラフェンシートの外側または
    CNT集合体を構成する個々のCNT外側、あるいは外
    側と内部空孔に、炭素とは異なる、1種あるいは2種以
    上のドーピング物質をドーピングすることを特徴とする
    CNTまたはCNT集合体のドーピング方法。
  8. 【請求項8】 ドーピング物質が、金属、アルカリ金属
    あるいはアルカリ土類金属、半導体および有機分子より
    なる群から選ばれた少なくとも一種である請求項7記載
    のCNTまたはCNT集合体のドーピング方法。
  9. 【請求項9】 ドーピング方法が、気体状ドーピング物
    質を用いて行われる請求項7〜8のいずれかに記載のC
    NTのドーピング方法。
  10. 【請求項10】 ドーピング方法が、真空蒸着、スパッ
    タリングおよびCVDよりなる群からなる選ばれる少な
    くとも一種の手段である請求項9記載のドーピング方
    法。
  11. 【請求項11】ドーピング方法が、電気化学的方法であ
    る請求項7〜8のいずれかに記載のCNTまたはCNT
    集合体のドーピング方法。
  12. 【請求項12】 CNTまたはCNT集合体が保持され
    た電界放出型冷陰極電子放出素子の基板を振動させなが
    ら、CNTまたはCNT集合体に請求項7〜11のいず
    れかに記載のドーピング方法を用いてドーピングするこ
    とを特徴とする電界放出型冷陰極電子放出素子の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項5〜6のいずれかに記載の電界
    放出型冷陰極電子放出素子を用いたことを特徴とする表
    示装置。
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