JP2005155867A - ワンウェイクラッチの支持構造 - Google Patents

ワンウェイクラッチの支持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2005155867A
JP2005155867A JP2003398905A JP2003398905A JP2005155867A JP 2005155867 A JP2005155867 A JP 2005155867A JP 2003398905 A JP2003398905 A JP 2003398905A JP 2003398905 A JP2003398905 A JP 2003398905A JP 2005155867 A JP2005155867 A JP 2005155867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clearance
inner race
clutch
way clutch
carrier plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003398905A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Mochizuki
真一 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2003398905A priority Critical patent/JP2005155867A/ja
Publication of JP2005155867A publication Critical patent/JP2005155867A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/003Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds
    • F16H2200/0052Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds the gear ratios comprising six forward speeds
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/20Transmissions using gears with orbital motion
    • F16H2200/2002Transmissions using gears with orbital motion characterised by the number of sets of orbital gears
    • F16H2200/201Transmissions using gears with orbital motion characterised by the number of sets of orbital gears with three sets of orbital gears
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/20Transmissions using gears with orbital motion
    • F16H2200/2097Transmissions using gears with orbital motion comprising an orbital gear set member permanently connected to the housing, e.g. a sun wheel permanently connected to the housing

Abstract

【課題】 コストダウンを図ることが可能なドラム連結構造を有する自動変速機を提供すること。
【解決手段】 多板ブレーキと一方向クラッチを備えた自動変速機において、インナレースと多板ブレーキのハブ部材の結合部に径方向に取付け余裕代を有する第1クリアランスを設け、多板ブレーキのハブ部材とキャリアプレートの結合部に径方向に取付け余裕代を有する第2クリアランスを設け、一方向クラッチのインナレースまたはアウタレースのいずれかとエンドベアリングとの間に第3クリアランスを設け、第1クリアランスと第2クリアランスとの和を少なくとも第3クリアランスよりも大きくなるように設定し、キャリアプレート部材、ハブ部材及びインナレース部材をそれぞれ独立した部材で構成することとした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、締結要素の締結・解放により複数の変速段を達成する自動変速機に関し、特にワンウェイクラッチの支持構造に関するものである。
従来の自動変速機として例えば、特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報には、キャリアを変速機ケースに固定するためのワンウェイクラッチとブレーキがブレーキドラムに並列に設けられている。ここで、ブレーキドラムは、ワンウェイクラッチのインナレースと、ブレーキのハブとを兼用している。一般にインナレースには強度が要求されるため、インナレース、クラッチハブ及びキャリアプレートを一体成形し、熱処理等によって強度の確保を行っている。
特開2002−349683号公報(第5頁左下段、図1参照)。
しかしながら、上記従来技術においては、ブレーキドラム全体の材質を選択する際、インナレース部に合わせて材質選択を行うため、インナレースほど強度を要求しないクラッチハブ部やキャリアプレート部にあっても熱処理に耐え得る材質を適用することになる。よって、コストダウンの妨げとなっていた。また、ワンウェイクラッチのセンタリングをインナレースで行う場合には、ブレーキドラム全体の強度が要求され、大きな部材に対して熱処理を施す必要があり、コストアップを招くという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、コストダウンを図ることが可能なドラム連結構造を有する自動変速機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、遊星歯車機構のキャリアプレート部材からなるキャリアプレート部と連結し、キャリアプレート部材を変速機ケースに係止可能とする多板クラッチを有すると共に、多板クラッチの内周側にハブ部材を有する多板ブレーキと、変速機ケースに係止したアウタレース部材と、インナレース部材と、アウタレース部材とインナレース部材の間を断切するスプラグとを有する一方向クラッチであって、一方向クラッチのアウタレースとインナレースの間の径スペースを確保するエンドベアリングを嵌着し、キャリアプレート部材の一方向のみの回転を可能とする一方向クラッチと、多板ブレーキと一方向クラッチを備えた自動変速機において、自動変速機のドラム連結構造は、キャリアプレート部材、ハブ部材及びインナレース部材から構成され、アウタレースにより一方向クラッチ本体をセンタリング可能となるように、アウタレースと変速機ケースを嵌合し、インナレースと多板ブレーキのハブ部材を嵌合し、径方向のみ取付け余裕代を有しつつ動力伝達可能に嵌合し、多板ブレーキのハブ部材とキャリアプレートを嵌合し、径方向のみ取付け余裕代を有することとし、インナレースと多板ブレーキのハブ部材の結合部に径方向に取付け余裕代を有する第1クリアランスを設け、多板ブレーキのハブ部材とキャリアプレートの結合部に径方向に取付け余裕代を有する第2クリアランスを設け、一方向クラッチのインナレースまたはアウタレースのいずれかとエンドベアリングとの間に第3クリアランスを設け、第1クリアランスと第2クリアランスとの和を少なくとも第3クリアランスよりも大きくなるように設定し、キャリアプレート部材、ハブ部材及びインナレース部材をそれぞれ独立した部材で構成した。
ワンウェイクラッチがアウタレースによってセンタリングされることで、インナレースを回転軸に対して剛結合により支持する必要がない。よって、インナレース部材とハブ部材を別体とすることができる。このとき、インナレース部材とハブ部材との結合部には、径方向に自由度を有する第1クリアランスが設けられているため、調心時の回転軸のずれを吸収することができる。また、この2つの部材の結合部は剛結合する必要がないため、溶接やねじ止めする必要が無く、加工工数の増大を招くことがない。また、インナレース部材とハブ部材それぞれの要求に合った材質を適用することが可能となり、コスト削減を図ることができる。
以下、本発明の自動変速機を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の全体構成を表す概略図である。エンジン1から出力された回転は、エンジン出力軸E1を介してトルクコンバータ2に入力され、トルク増大された回転は、入力軸Inputを介して変速機構部に入力される。トルクコンバータ2はロックアップクラッチ機構を備えており、トルクの伝達効率が低下すると、エンジン出力軸E1と入力軸Inputを直結する。
変速機構部は、第1遊星ギヤG1と遊星ギヤセットGSとから構成され、入力軸Inputから入力された回転を出力ギヤOutputから出力する。
第1遊星ギヤG1は、第1サンギヤS1と、第1リングギヤR1と、両ギヤS1,R1に噛み合う第1ピニオンP1を支持する第1キャリヤC1と、を有する減速装置としてのシングルピニオン型遊星ギヤである。
遊星ギヤセットGSは、第2遊星ギヤG2及び第3遊星ギヤG3から構成されている。
第2遊星ギヤG2は、第2サンギヤS2と、第2リングギヤR2と、両ギヤS2,R2に噛み合う第2ピニオンP2を支持する第2キャリヤC2と、を有するシングルピニオン型遊星ギヤである。
第3遊星ギヤG3は、第3サンギヤS3及び第4サンギヤS4と、第3及び第4サンギヤS3,S4の各々に噛み合う第3ピニオンP3と、この第3ピニオンP3を支持する軸方向の第3キャリヤC3と、該第3キャリヤC3に接続され、両サンギヤS3,S4の間に配置されるセンターメンバCMと、第3ピニオンP3に噛み合う1つの第3リングギヤR3と、を有するダブルサンギヤ型遊星ギヤである。なお、センターメンバCMは、第3キャリヤC3の円周上に隣接する複数の第3ピニオンP3との空間位置において、第3キャリヤC3に結合されている。
入力軸Inputは、第1リングギヤR1に連結され、駆動源であるエンジン1からの回転駆動力を、トルクコンバータ2を介して入力する。
出力ギヤOutputは、第2キャリヤC2に連結され、出力回転駆動力を図外のファイナルギヤ等を介して駆動輪に伝達する。
第2サンギヤS2と第3サンギヤS3とは第1連結メンバM1により一体的に連結されている。第2キャリヤC2と第3リングギヤR3とは第2連結メンバM2により一体的に連結されている。
ロークラッチL/Cは、第1キャリヤC1と第2リングギヤR2とを選択的に断接する。3-5リバースクラッチ3-5R/Cは、第1キャリヤC1と第2サンギヤS2とを選択的に断接する。ハイクラッチH/Cは、入力軸InputとセンターメンバCMとを選択的に断接する。
ローリバースブレーキL&R/Bは、第3キャリヤC3の回転を選択的に停止させる。2-6ブレーキ2-6/Bは、第4サンギヤS4の回転を選択的に停止させる。
ワンウェイクラッチOWCは、アイドルストップからのエンジン1の再始動時において、すべての要素が停止した状態からモータジェネレータ(図外)に逆トルクを発生させ、逆方向に回転させる際、逆方向の回転が変速装置(図外)側に伝わらないようにロックする。
前記各クラッチL/C,3-5R/C,H/C及び各ブレーキL&R/B,2-6/Bには、図2の締結作動表に示すように、前進6速後退1速の各変速段にて締結圧(○印)や解放圧(無印)を作り出す図外の変速油圧制御装置が接続されている。なお、変速油圧制御装置としては、油圧制御タイプ,電子制御タイプ,油圧+電子制御タイプ等が採用される。
図3は実施例1の自動変速機における前進6速後退1速の各変速段でのメンバの回転停止状態を示す共線図である。図2に示す締結作動表に従って、1速〜6速及び後退1速を達成する。
図4は実施例1のワンウェイクラッチ70付近における拡大断面図である。
回転軸10の外周側端部14には、クラッチドラム20が接続されている。クラッチドラム20には、ロークラッチL/Cのドライブ側クラッチプレートとスプライン嵌合する第1スプライン部21と、3-5リバースクラッチ3-5R/Cのドライブ側クラッチプレートとスプライン嵌合する第2スプライン部22が設けられている。また、出力ギヤOutputと隣接するクラッチドラム20の底部には、ロークラッチL/C用の第1シリンダ室35が設けられている。
3-5リバースクラッチ3-5R/Cのドライブ側クラッチプレートには、クラッチドラム20とスプライン嵌合していない部分に連通孔が設けられており、この連通孔に串状の腕部が挿通されている。これにより、3-5リバースクラッチ3-5R/Cのクラッチプレートを貫通して第1ピストン30のストロークをロークラッチL/Cに伝達する。
第2リングギヤR2の外周にはロークラッチL/Cのドライブ側クラッチプレートとスプライン嵌合する第1クラッチハブ33が設けられている。
回転軸10と第2ピストン40との間に3-5リバースクラッチ3-5R/C用の第2シリンダ室45が設けられている。
ローリバースブレーキL&R/Bと軸方向に直列位置であって、変速機ケース3と軸方向に挟まれる位置にはワンウェイクラッチ70が設けられている。ワンウェイクラッチ70はインナレース71、アウタレース72及びスプラグ73等により構成されている。尚、このワンウェイクラッチ70のアウタレース72は、ローリバースブレーキL&R/Bと径方向同位置に設けられている。
ここで、図8を用いてワンウェイクラッチ70について説明する。インナレース71が図8中右方に回転すると、スプラグ73が起きあがり、インナレース71とアウタレース72の両方にスプラグ73の押力が働くため、インナレース71とアウタレース72の相対回転を禁止(ロック)する。一方、インナレース71が図8中左方に回転すると、スプラグ73は倒れ方向に力が作用するため相対回転可能(フリー)とする。ここで、アウタレース72及びインナレース71はは強度確保のため焼入れを行った鋼材を用いて成形する。
ワンウェイクラッチ70のインナレース71は、図5に示すようにスプラグ73と当接するインナ部71aと、アウタレース72と軸方向に重ならない位置に延在されたインナレース結合部71bが設けられている。インナレース結合部71bの径方向外側には、第3クラッチハブ52が設けられている。この第3クラッチハブ52の図4中右端部には、径方向内側においてインナレース結合部71bと嵌合する第1結合部51が設けられている。この第1結合部51の径方向外側には、ローリバースブレーキL&R/Bのクラッチプレート55とスプライン嵌合している。また、第3クラッチハブ52の図4中左端部には、後述するキャリアプレート58と嵌合する第2結合部53が設けられている。
第3遊星ギヤG3の第3キャリヤC3には、径方向外側に延在されたキャリアプレート58が設けられている。このキャリアプレート58の径方向外側端部には、第3クラッチハブ52と嵌合するプレート結合部59が設けられている。
3-5リバースクラッチ3-5R/Cの径方向外側には、ローリバースブレーキL&R/Bを締結する第3シリンダ室54及び第3ピストン50が設けられている。
ロークラッチL/Cの径方向外側には、2-6ブレーキ2-6/Bのドライブ側クラッチプレートとスプライン嵌合する第4クラッチハブ62が設けられている。第4クラッチハブ62はブレーキドラム63と一体に形成され、第4サンギヤS4と連結されている。
第4クラッチハブ62の径方向外側には、2-6ブレーキ2-6/Bを締結する第4シリンダ室64及び第4ピストン60が設けられている。
(ワンウェイクラッチ70の支持構造について)
図5は、実施例1のワンウェイクラッチ70、クラッチハブ52及びキャリアプレート58付近における拡大断面図である。図6は、図5のキャリアプレート58と第2結合部53の嵌合部におけるA−A断面図である。図7は、図5のクラッチプレート55、第3クラッチハブ52及びインナレース71の嵌合部におけるB−B断面図である。図8は、図5のワンウェイクラッチ70におけるC−C断面図である。
キャリアプレート58と第3クラッチハブ52とは、プレート結合部59と第2結合部53が嵌合することで連結している。具体的には、プレート結合部59は図6に示すように径方向円周上に凹凸59aが設けられている。また、第2結合部53は図6に示すように軸方向円周上に凹凸53bが設けられている。キャリアプレート58が第3クラッチハブ52に対し軸方向から挿入され、凹凸59a及び凹凸53bが噛み合う。尚、スナップリング53aにより軸方向の移動を規制している。
インナレース71と第3クラッチハブ52とは、インナレース結合部71bと第1結合部51が嵌合することで連結している。具体的には、第1結合部51は図7に示すようにクラッチプレート55とスプライン嵌合するスプライン部の内周に対応する凹凸である。また、インナレース結合部71bは図7に示すように径方向円周上に凹凸71cが設けられている。インナレース71が第3クラッチハブ52に対し軸方向から挿入され、凹凸71cと第1結合部51とが噛み合う。尚、スナップリング51aにより軸方向の移動を規制している。
上述のように、インナレース71もしくはキャリアプレート58を、第3クラッチハブ52に対し軸方向から挿入し固定することで組付自由度の増大を図ることができる。例えば、仮にキャリアプレート58と第3クラッチハブ52が一体に形成されている場合には、変速機ケース3に組み付ける前に、全ての構成要素を組み付けておかなければならない。これに対し、本実施例1では、インナレース71及び第3クラッチハブ52を組み付けた後、他のクラッチや遊星ギヤを挿入し、キャリアプレート58を挿入し、スナップリング53aにより軸方向を規制すればよい。
尚、ワンウェイクラッチ70は径方向外側に拡大せず、径方向内側に拡大することで容量を確保している。このように、インナレース71が径方向内側に大きく拡大したとしても、他方のキャリアプレート58側が開放されているため、組付に支障を来すことがない。
〔クリアランスの設定について〕
キャリアプレート58と第2結合部53との間にはクリアランスaが設けられている。また、第3クラッチハブ52とインナレース71との間にはクリアランスbが設けられている。また、インナレース71とアウタレース72(スプラグ73)との間にはクリアランスcが設けられている。
ワンウェイクラッチ70のセンタリングはアウタレース72で行っている。よって、回転軸10の軸心をアウタレース72に調心する必要がある。そこで、キャリアプレート58と第2結合部53との間にクリアランスa、第3クラッチハブ52とインナレース71の間にクリアランスb、スプラグ73とインナレース71の間にクリアランスcと、それぞれ適度なクリアランスを設けておく。
また、クリアランスcにあっては、スプラグ73とインナレース71の間のクリアランスが大きいとワンウェイクラッチ70がロックできないため、インナレース71の回転を妨げない程度のごく僅かなクリアランスとしている。
上述の関係から、特に
クリアランスc<クリアランスa+クリアランスb
の関係を満たすように設定する。すなわち、クリアランスaとクリアランスbによって、調心時の回転軸のずれを吸収することができる。
(従来例との対比)
従来例のようにインナレース71においてセンタリング機能を持たせる場合は、インナレース71とインナレース支持部材である第3クラッチハブ52及びキャリアプレート58に強度が要求される。よって、インナレース71、第3クラッチハブ52及びキャリアプレート58を一体成形し、アウタレース72によって調心時のずれを吸収していた。
これに対し、本実施例1のようにアウタレース72によりセンタリングを行う場合においては、インナレース71、第3クラッチハブ52及びキャリアプレート58を一体成形する必要がない。そこで、インナレース71、第3クラッチハブ52及びキャリアプレート58をそれぞれ別体とする。そして、インナレース71ほど強度を必要としない第3クラッチハブ52及びキャリアプレート58はプレス成形する。これにより、第3クラッチハブ52及びキャリアプレート58を安価な材質で形成することが可能となり、コスト削減を達成することができる。
以下に、本実施例における効果を列挙する。
1)インナレース71、第3クラッチハブ52及びキャリアプレート58をそれぞれ別体とした。よって、インナレース71、第3クラッチハブ52及びキャリアプレート58各部材の要求に合った材質を適用したワンウェイクラッチ70を提供することが可能となり、コスト削減を図ることができる。
2)キャリアプレート58と第2結合部53との間にクリアランスa、第3クラッチハブ52とインナレース71の間にクリアランスb、スプラグ73とインナレース71の間にクリアランスcと、それぞれ適度なクリアランスを設ける。これにより、アウタレース72によりセンタリングしたとしても空転時に調心することができる。
3)クリアランスc<クリアランスa+クリアランスbの関係を満たすこととした。よって、クリアランスが非常に小さいクリアランスcよりもクリアランスa+クリアランスbに少し余裕を持たせることで、空転時に調心を行うことができる。尚、第1結合部51及び第2結合部53の凹凸によって結合しているため、クリアランスの調整が容易に行える。
実施例1の自動変速機の全体構成を表す概略図である。 実施例1の自動変速機の各変速段における締結作動表である。 実施例1の自動変速機の各変速段における共線図である。 実施例1のワンウェイクラッチ付近における拡大断面図である。 実施例1のワンウェイクラッチ、第3クラッチハブ及びキャリアプレート部分における拡大断面図である。 実施例1のキャリアプレートと第2結合部の嵌合部におけるA−A断面図である。 実施例1のクラッチプレート、第3クラッチハブ及びインナレースの嵌合部におけるB−B断面図である。 実施例1のワンウェイクラッチ部におけるC−C断面図である。
符号の説明
1 エンジン
2 トルクコンバータ
3 変速機ケース
10 回転軸
20 クラッチドラム
21 第1スプライン部
22 第2スプライン部
30 第1ピストン
33 第1クラッチハブ
35 第1シリンダ室
40 第2ピストン
45 第2シリンダ室
50 第3ピストン
51 第1結合部
51a スナップリング
52 第3クラッチハブ
53 第2結合部
53a スナップリング
53b 凹凸部
54 第3シリンダ室
55 クラッチプレート
58 キャリアプレート
59 プレート結合部
59a 凹凸部
60 第4ピストン
62 第4クラッチハブ
63 ブレーキドラム
64 第4シリンダ室
70 ワンウェイクラッチ
71 インナレース
71a インナ部
71b インナレース結合部
71c 凹凸部
72 アウタレース
73 スプラグ
74 保持器

Claims (1)

  1. 遊星歯車機構のキャリアプレート部材からなるキャリアプレート部と連結し、該キャリアプレート部材を変速機ケースに係止可能とする多板クラッチを有すると共に、多板クラッチの内周側にハブ部材を有する多板ブレーキと、
    前記変速機ケースに係止したアウタレース部材と、インナレース部材と、アウタレース部材とインナレース部材の間を断切するスプラグとを有する一方向クラッチであって、一方向クラッチのアウタレースとインナレースの間の径スペースを確保するエンドベアリングを嵌着し、前記キャリアプレート部材の一方向のみの回転を可能とする一方向クラッチと、
    前記多板ブレーキと前記一方向クラッチを備えた自動変速機において、
    自動変速機のドラム連結構造は、前記キャリアプレート部材、前記ハブ部材及び前記インナレース部材から構成され、前記アウタレースにより前記一方向クラッチ本体をセンタリング可能となるように、前記アウタレースと前記変速機ケースを嵌合し、
    前記インナレースと前記多板ブレーキのハブ部材を嵌合し、径方向のみ取付け余裕代を有しつつ動力伝達可能に嵌合し、
    前記多板ブレーキのハブ部材と前記キャリアプレートを嵌合し、径方向のみ取付け余裕代を有することとし、
    前記インナレースと前記多板ブレーキのハブ部材の結合部に径方向に取付け余裕代を有する第1クリアランスを設け、
    前記多板ブレーキのハブ部材と前記キャリアプレートの結合部に径方向に取付け余裕代を有する第2クリアランスを設け、
    前記一方向クラッチのインナレースまたはアウタレースのいずれかと前記エンドベアリングとの間に第3クリアランスを設け、
    前記第1クリアランスと前記第2クリアランスとの和を少なくとも前記第3クリアランスよりも大きくなるように設定し、
    前記キャリアプレート部材、前記ハブ部材及び前記インナレース部材をそれぞれ独立した部材で構成したことを特徴とする自動変速機。
JP2003398905A 2003-11-28 2003-11-28 ワンウェイクラッチの支持構造 Pending JP2005155867A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003398905A JP2005155867A (ja) 2003-11-28 2003-11-28 ワンウェイクラッチの支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003398905A JP2005155867A (ja) 2003-11-28 2003-11-28 ワンウェイクラッチの支持構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005155867A true JP2005155867A (ja) 2005-06-16

Family

ID=34723607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003398905A Pending JP2005155867A (ja) 2003-11-28 2003-11-28 ワンウェイクラッチの支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005155867A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012197846A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Jatco Ltd 遊星歯車式動力伝達装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012197846A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Jatco Ltd 遊星歯車式動力伝達装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4597138B2 (ja) 無段変速機の前後進切替装置
US7998011B2 (en) Speed change apparatus
US8900089B2 (en) Carrier assembly for supporting pinion gears
JP2007100913A (ja) 摩擦係合装置
US6968934B2 (en) Lubricating structure of friction engaging device
JP2009115234A (ja) 摩擦係合装置
JP3730457B2 (ja) 自動変速機
JP3301546B2 (ja) 自動変速機
US6863635B2 (en) Speed change mechanism of automatic transmission
JP2008185090A (ja) 自動変速機
JP2005155867A (ja) ワンウェイクラッチの支持構造
JP2008309292A (ja) 車両用油圧式摩擦係合装置のスナップリング
JP2008025642A (ja) 自動変速機
JP2000110849A (ja) 自動変速機における遊星歯車機構と摩擦締結機構の連結構造
JP4026828B2 (ja) コネクティングシェルの結合構造
JP4285074B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JP4231963B2 (ja) 自動変速機の動力伝達装置
EP1536158A2 (en) Planetary gearset mechanism of double sun gear type
JP2005249126A (ja) 自動変速機
JP4358721B2 (ja) 自動変速機
JP2007092821A (ja) 摩擦係合装置
JP2890458B2 (ja) 遊星歯車式変速装置の回転軸支持構造
JP6156201B2 (ja) 動力伝達装置
JP3408553B2 (ja) 自動変速機
JP2004052805A (ja) 自動変速機用クラッチ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20051111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424