JP2005155397A - 電動送風機及びそれを用いた電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】高効率、低騒音の電動送風機及び電気掃除機を提供する。
【解決手段】電動機15を内包するブラケット12と、前記電動機15によって回転駆動されるインペラ16と、吸気口24を有するとともに前記インペラ16を覆うファンケース18と、前記インペラ16からの風の一部を外部へ放出する開口25とを備え、前記開口25を前記インペラ16の上方側の前記ファンケース18に設けたもので、空気はインペラ16から直線的に外気へと放出されるのではなく、前記インペラ16の上方側へと流れを転換させられるので、電動送風機1の効率を向上させつつ、騒音も低減できる。
【選択図】図1
【解決手段】電動機15を内包するブラケット12と、前記電動機15によって回転駆動されるインペラ16と、吸気口24を有するとともに前記インペラ16を覆うファンケース18と、前記インペラ16からの風の一部を外部へ放出する開口25とを備え、前記開口25を前記インペラ16の上方側の前記ファンケース18に設けたもので、空気はインペラ16から直線的に外気へと放出されるのではなく、前記インペラ16の上方側へと流れを転換させられるので、電動送風機1の効率を向上させつつ、騒音も低減できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電気掃除機等に使用される電動送風機並びに電気掃除機に関するものである。
最も一般的に用いられている従来の電気掃除機用の電動送風機の構成について、図8を用いて説明する。
2は界磁コア3に界磁巻線(図示せず)を施してなるステータ、5はシャフト6に通された電機子コア7に電機子巻線(図示せず)を施し、整流子9を同軸上に配置してシャフト6の両端に設けられた軸受10によって回転自在に固定されたロータである。ステータ2及びロータ5は負荷側ブラケット11、反負荷側ブラケット12に固定され、前記反負荷側ブラケット12に一対のカーボンブラシ13を異形管14を介して挿入することで電動機15を形成している。19は排気口である。
また、電動機15の出力軸のシャフト6にはインペラ16が備えられ、インペラ16の外周部に通風路を形成するエアーガイド17が配されており、前記エアガイド17は表面の隣り合う静翼26間によって構成される複数の流路をもつディフューザ部20と、流れをエアガイド17裏面へと導く流れ変更部21、さらに戻り通路22により構成される。そして、ファンケース18がこれらを覆うように取り付けられ電動送風機1となる。24は吸気口を示している。
25は、ファンケース18の外周上に複数設けられた開口で、インペラ16で増速した空気の一部をそこから直線的に放出し、電動送風機1の効率を高めようとするものである。
上記構成において、電力が供給されると界磁巻線を伝導した電流がカーボンブラシ13を通って整流子9に伝わり、界磁コア3で発生した磁束と電機子巻線8を通る電流との間で力が発生し、ロータ5が回転する。次にロータ5が回転することにより、ロータ5のシャフト6に固定されたインペラ16が回転し、インペラ16内の空気を増速し、増速された空気はエアーガイド17のディフューザ部20を通り、減速されて流れ変更部21へと入り込み、方向を180度転換されて、戻り通路22を通り、電動機15へと導かれる。そしてその後、ロータ5、ステータ2、カーボンブラシ13を冷却しながら、反負荷側ブラケット12の排気口19より排出される(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−271794号公報
しかしながら、前記従来の構成では、電動送風機1の効率は向上するものの、インペラ16で増速された空気を開口25より直線的に排出するので、インペラ16とエアガイド17の間で発生する干渉音等の騒音もそのまま放出され、騒音の高いものとなっていた。
また、ファンケース18に設けた開口25等で形成される排気面積の大きさを決定するための指針に関する開示はなく、具体性に欠けるものであった。
本発明は、前記従来の課題を解決し、効率が高く、低騒音の電動送風機及び電気掃除機を提供することを目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電動送風機は、電動機を内包するブラケットと、前記電動機によって回転駆動されるインペラと、吸気口を有するとともに前記インペラを覆うファンケースと、前記インペラからの風の一部を外部へ放出する開口とを備え、前記開口を前記インペラの上方側の前記ファンケースに設けたもので、空気はインペラから直線的に外気へと放出されるのではなく、前記インペラの上方側へと流れを転換させられるので、電動送風機の効率を向上させつつ、騒音も低減できる。
本発明の電動送風機は、送風効率が良く、かつ低騒音なので、それを用いた電気掃除機も吸塵効率が良く、さらに掃除運転時の騒音が極めて低いものとなる。
第1の発明は、電動機を内包するブラケットと、前記電動機によって回転駆動されるインペラと、吸気口を有するとともに前記インペラを覆うファンケースと、前記インペラからの風の一部を外部へ放出する開口とを備え、前記開口を前記インペラの上方側の前記ファンケースに設けたもので、空気はインペラから直線的に外気へと放出されるのではなく、前記インペラの上方側へと流れを転換させられるので、電動送風機の効率を向上させつつ、騒音も低減できる。
第2の発明は、表面に複数の静翼を有し、その隣り合う静翼間にて通路を形成したエアガイドをインペラの外周部に配設し、ファンケースにて覆ったもので、インペラで発生する気流の動圧成分が、前記通路を通過する際に、静圧に変換され、真空度が増すことにより、電動送風機の効率が向上する。また、前記エアガイドの通路と、排気ガイドを連続的につなげることにより、その効果は増大する。
第3の発明は、開口の総開口面積をS1、静翼の端部における流路の総断面積をS2としたとき、S1≦S2となるように設定したもので、エアガイドを通過した排気の一部をファンケースの吸気口形成面より排出し、残りは電動機の冷却に用いられるため、電動送風機の効率を向上させ、騒音を抑制しながら、電動機の冷却を行うことができる。
第4の発明は、開口の総開口面積をS1、静翼の端部における流路の総断面積をS2としたとき、S1>S2となるように設定したもので、静翼を通過した風のほとんどがファンケースの開口より排出されるので、電動送風機内部を通過する風の圧損を低減でき、電動送風機の効率をさらに向上させることができる。
第5の発明は、開口の総開口面積をS1、静翼端部とファンケースとの間の流路の総断面積をS3としたとき、S1≦S3となるように設定したもので、エアガイドを通過した排気の一部をファンケースの吸気口形成面より排出し、残りは電動機の冷却に用いられるため、電動送風機の効率を向上させ、騒音を抑制しながら、電動機の冷却を行うことができる。
第6の発明は、開口の総開口面積をS1、静翼端部とファンケースとの間の流路の総断面積をS3としたとき、S1>S3となるように設定したもので、静翼を通過した風のほとんどがファンケースの開口より排出されるので、電動送風機内部を通過する風の圧損を低減でき、電動送風機の効率をさらに向上させることができる。
第7の発明は、開口の総開口面積をS1、ブラケットと電動機との間の流路の総断面積をS4としたとき、S1≦S4となるように設定したもので、エアガイドを通過した排気の一部をファンケースの吸気口を形成した面より排出し、残りは電動機の冷却に用いられるため、電動送風機の効率を向上させ、騒音を抑制しながら、電動機の冷却を行うことができる。
第8の発明は、開口の総開口面積をS1、ブラケットと電動機との間の流路の総断面積をS4としたとき、S1>S4となるように設定したもので、静翼を通過した風のほとんどがファンケースの開口より排出されるので、電動送風機内部を通過する風の圧損を低減でき、電動送風機の効率をさらに向上させることができる。
第9の発明は、特に、第1〜第8の発明のいずれか1つの発明のブラケットに、インペラから前記ブラケット内に流入した風を外部へ排気する排気口を備えたもので、電動機内部の風の流れがよくなり、電動機の冷却効率が向上するものである。
第10の発明は、開口の総開口面積をS1、排気口の総開口面積をS5としたとき、S1≦S5となるように設定したもので、エアガイドを通過した排気の一部をファンケースの吸気口形成面より排出し、残りは電動機の冷却に用いられるため、電動送風機の効率を向上させ、騒音を抑制しながら、電動機の冷却を行うことができる。
第11の発明は、開口の総開口面積をS1、排気口の総開口面積をS5としたとき、S1>S5となるようにしたもので、静翼を通過した風のほとんどがファンケースの開口より排出されるので、電動送風機内部を通過する風の圧損を低減でき、電動送風機の効率をさらに向上させることができる。
第12の発明は、開口の総開口面積をS1、静翼端部とファンケースとの間の流路の総断面積をS3、排気口の総開口面積をS5としたときに、S1≦S3≦S5に設定したもので、エアガイドを通過した排気の一部をファンケースの吸気口形成面より排出し、残りは徐々に断面積が拡大す流路内を流れ、電動機の冷却がなされるため、電動送風機の効率をさらに向上させることが可能であるとともに、騒音を抑制しながら、電動機の冷却を行うことができる。
第13の発明は、開口の総開口面積をS1、静翼端部とファンケースとの間の流路の総断面積をS3、ブラケットと電動機との間の流路の総断面積をS4、排気口の総開口面積をS5としたときに、S1≦S3 ≦S4≦S5に設定したもので、エアガイドを通過した排気の一部をファンケースの吸気口形成面に設けた開口より排出し、残りは徐々に断面積が拡大する流路内を流れ、電動機の冷却がなされるため、電動送風機の効率をさらに向上させることが可能であるとともに、騒音を抑制しながら、電動機の冷却を行うことができる。
第14の発明は、特に、第1〜13の発明のいずれか1つの発明の開口に対向する排気ガイドを設けたもので、ファンケースの開口から排出した風を、排気ガイドに沿って効率よく導き出すことができるので、電動送風機の効率をさらに高めることができる。
第15の発明は、特に、第1〜14の発明のいずれか1つの発明の電動送風機を有する電気掃除機で、吸込み性能が高く、騒音の低い電気掃除機を提供できる。
第16の発明は、掃除機本体と電動送風機のブラケットの少なくとも一部を覆う防音部とを備え、請求項14記載の電動送風機を、排気ガイドと前記防音部にて周囲を覆う構成にして前記掃除機本体に搭載した電気掃除機で、吸込み性能が高く、より騒音の低い電気掃除機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における電動送風機の半断面図で、図2は同電動送風機を吸気口側より見た平面図である。なお、従来例(図8)と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における電動送風機の半断面図で、図2は同電動送風機を吸気口側より見た平面図である。なお、従来例(図8)と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
25は、ファンケース18の上面すなわち吸気口24が設けられた面に設けられたスリット上の開口で、エアーガイド17のディフューザ部20よりも外周側に位置している。また、開口25は、隣り合う静翼26が形成するディフューザ部20の略延長上に配設され、効率よく排気が放出されるようになっている。ここで、ファンケース18に設けた開口25の総面積をS1、隣り合う静翼26の外周端部間で形成される流路の総断面積をS2(図2中のA寸法と図1中のB寸法の積)として、その面積関係を、S1≦S2となるように設定されている。また、図中の矢印は、吸気口24より吸い込まれた空気の流れを示している。
上記の構成において動作を説明すると、電力が供給されると、従来例と同様、ロータ5が回転しインペラ16で発生した気流が、エアガイド17のディフューザ部20を通り、一部はファンケース18の吸気口24側の面に設けられた開口25から、外気へと放出され、残りの空気は、流れ変更部21、戻り通路22を経て、電動機15を流れ、ロータ5、ステータ2、カーボンブラシ13を冷却し、反負荷側ブラケット12の排気口19より排出される。
このとき、ディフューザ部20を通過した空気は、いくらかの動圧エネルギーを有しており、流れ変更部21で流れを180度転換されると、同部での曲がり損失が増大するが、本実施例では、ファンケース18に設けられた複数の開口25が、吸気口24を設けた面に存在するので、流れが90度転換するだけで外気に排出されるため、曲がり損失が低減するとともに、電動機15内部を通過する際の圧損も低減される。よって、電動送風機1の効率が向上する。
また、ファンケース18の開口25の総面積S1とし、隣り合う静翼26間で形成される流路の総断面積をS2としたとき、S1≦S2となるように設定しているので、ディフューザ部20から排出される空気が、高温になりがちな電動機15側へ流れやすくなり、電動機15の温度上昇を抑制することができる。
なお、電動機15の温度上昇がさほど問題にならないのであれば、上記と逆の設定、すなわち、S1>S2となるように設定すると、ディフューザ部20から排出された空気が、圧損の少ない開口25から放出されやすくなり、さらに電動送風機の効率を向上させることができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における電動送風機1のファンケース18を取り除いた状態の平面図、図4は、図3の状態からさらにインペラ16、エアガイド17、負荷側ブラケット11を取り除いた状態の平面図、図5は同電動送風機の半断面図である。なお上記従来例、第1の実施の形態と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図3は、本発明の第2の実施の形態における電動送風機1のファンケース18を取り除いた状態の平面図、図4は、図3の状態からさらにインペラ16、エアガイド17、負荷側ブラケット11を取り除いた状態の平面図、図5は同電動送風機の半断面図である。なお上記従来例、第1の実施の形態と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図3に示すように、ファンケース18の吸気口24を形成した面に設けた開口25の総開口面積をS1、静翼26の端部とファンケース18との間の流路の総断面積をS3(斜線部)としたとき、S1≦S3となるように設定されている。
また、開口25の総開口面積をS1とし、図4に示すように反負荷側ブラケット12と電動機15との間の流路の総断面積をS4としたとき、S1≦S4となるように設定されている。
さらに、図5に示すように反負荷側ブラケット12には、排気口19が形成され、それらの総開口面積をS5としたとき、S1≦S5となるように設定されている。
以上の構成により動作を説明すると、電力が供給されると、従来例と同様、ロータ5が回転しインペラ16で発生した気流が、エアガイド17のディフューザ部20を通り、一部はファンケース18の吸気口24を設けた面に設けられた開口25から、外気へと放出され、残りの空気は、流れ変更部21、戻り通路22を経て、電動機15を流れ、ロータ5、ステータ2、カーボンブラシ13を冷却し、反負荷側ブラケット12の排気口19より排出される。このとき、実施の形態1と同じ理由で、電動送風機1の効率が向上する。
また、ファンケース18の開口25の総面積S1とし、静翼26の端部とファンケース18との間の流路の総断面積をS3とし、S1≦S3となるように設定しているので、ディフューザ部20から排出される空気が、高温になりがちな電動機15側へ流れやすくなり、電動機15の温度上昇を抑制することができる。
なお、電動機15の温度上昇がさほど問題にならないのであれば、上記と逆の設定、すなわち、S1>S3となるように設定すると、ディフューザ部20から排出された空気が、圧損の少ない開口25から放出されやすくなり、さらに電動送風機1の効率を向上させることができる。
また、ファンケース18の開口25の総面積S1とし、反負荷側ブラケット12と電動機15との間の流路の総断面積をS4としたとき、S1≦S4となるように設定しているので、ディフューザ部20から排出される空気が、高温になりがちな電動機15側へ流れやすくなり、電動機15の温度上昇を抑制することができる。
なお、電動機15の温度上昇がさほど問題にならないのであれば、上記と逆の設定、すなわち、S1>S4となるように設定すると、ディフューザ部20から排出された空気が、圧損の少ない開口25から放出されやすくなり、さらに電動送風機1の効率を向上させることができる。
また、ファンケース18の開口25の総面積をS1とし、反負荷側ブラケット12の排気口19の総断面積をS5としたとき、S1≦S5となるように設定しているので、ディフューザ部20から排出される空気が、高温になりがちな電動機15側へ流れやすくなり、電動機15の温度上昇を抑制することができる。
なお、電動機15の温度上昇がさほど問題にならないのであれば、上記と逆の設定、すなわち、S1>S5となるように設定すると、ディフューザ部20から排出された空気が、圧損の少ない開口25から放出されやすくなり、さらに電動送風機の効率を向上させることができる。
また、ファンケース18の開口25の総面積をS1、静翼26端部とファンケース18との間の流路の総断面積をS3、反負荷側ブラケット12の排気口19の総断面積をS5としたとき、その関係をS1≦S3≦S5となるように設定すれば、排気口19に向かって順次、開口面積が大きくなるため、高温になりがちな電動機15側へ風が流れやすくなり、電動機15の温度上昇をさらに抑制する事ができるようになる。
上記条件に、反負荷側ブラケット12と電動機15との間の流路の総断面積S4を加え、S1≦S3≦S4≦S5になるように設定すれば、電動機15内の排気経路中に断面積が途中で絞られるボトルネック部分がなくなるため、一層電動機15側に空気が流れやすくなり、電動機15の温度上昇の抑制がさらに容易になるとともに、圧損も減少し、電動送風機1の効率も向上するものである。
(実施の形態3)
図6は、本発明の第3の実施の形態における電動送風機の部分断面図である。なお上記従来例、実施の形態と同一構成部品については同一符号を付してその説明を省略する。
図6は、本発明の第3の実施の形態における電動送風機の部分断面図である。なお上記従来例、実施の形態と同一構成部品については同一符号を付してその説明を省略する。
電動送風機1には、ファンケース18を覆いかつ下流側に開口25と連通する開口部27aを有する排気ガイドとなる電動機カバー27が配設されている。この電動機カバー27と、ファンケース18とで形成される空間の断面は開口25から電動機カバー27の開口部27aにかけて、徐々に拡大するように構成されている。
上記構成による作用は以下の通りである。
ファンケース18の外周に配設した電動機カバー27により、開口25から排出された気流は、電動機カバー27に沿って、その開口部27aへと流れるが、そのとき、流路は徐々に拡大するため、エアガイド17のディフューザ部20と同じ原理で、開口25から排出されたある程度の動圧を持つ気流は、上記の徐々に拡大される流路の中で、静圧に変換される。その結果、電動送風機1の真空度が増し、効率は向上する。
なお、電動機カバー27のような排気ガイドは、各開口25に対して設けた方が圧力変換がよりスムーズになされることは言うまでもなく、また上記電動機カバー27の内面に、特に図示しないが開口25ごとの仕切りを設けても同様の効果が得られる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態における電気掃除機の後部断面図である。なお、上記従来例、実施の形態と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図7は、本発明の第4の実施の形態における電気掃除機の後部断面図である。なお、上記従来例、実施の形態と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図7において、100は、電気掃除機で、掃除機本体101と、その前部にホース(図示せず)、延長管(図示せず)等を介して接続される吸い込み具(図示せず)から構成されている。掃除機本体101は、前方に集塵室102、後方に電動機室103を備え、集塵室102には集塵用の紙袋(図示せず)が装着されている。109は掃除機本体101の後部に設けられ、電動送風機1からの排気を外部へ排出するために排気部である。
また、電動送風機1には、そのファンケース18の外周に軟質材から形成された防振ゴム前105、反負荷側ブラケット12の後方に同じく軟質材から形成された防振ゴム後106がそれぞれ取り付けられ、掃除機本体101の電動機室103に組み込まれている。107は電動送風機1の周囲を取り囲むように配設された筒状の防音板で、通気性のある材料から形成されている。また、防振ゴム前105の先端の突起部108は前記防音板107の端面に覆い被さるように組み立てられている。また、電動送風機1は、上記実施の形態で述べたようにファンケース18の吸気口24面側に開口25が設けられている。また、防振ゴム前105は、ちょうどファンケース18の開口25が配設されている部分のみ、空洞となっており、その空洞は、防音板107内部の空洞に連通する拡大通路となっている。図中の矢印は空気の流れを示している。
以上の構成における動作について説明すると、電力が供給されると、電動送風機1が駆動し、吸い込み具から吸引された空気が掃除機本体101の前方から入り、その空気流はエアガイド17のディフューザ部20を通過した時点で、ファンケース18の開口25へ放出されるものと、そのまま、電動機15の冷却に使われ、反負荷側ブラケット12の排気口19より排出されるものとに分けられ、最終はそれらが再び混合し合って、掃除機本体101の排気部109より排出される。
このとき、上記実施の形態で述べたように、電動送風機1の効率は大幅に向上しているので、掃除機本体101の吸い込み力も当然アップする。また、ファンケース18に設けられた開口25は掃除機本体101に組み込まれている状態では、掃除機本体101の排気部109側とは反対の、即ち吸気口24側に一旦排出されるので、掃除機本体101の排気部109からの排気とともに出る電動送風機1で発生する騒音を抑えることができる。しかも、開口25を出た排気は、軟質の防振ゴム前105にぶち当たるので、その際にも減衰する。
以上のように本実施の形態によれば、高吸込性能をもち、騒音も抑えた電気掃除機を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる電動送風機とそれを用いた電気掃除機は、電動送風機の効率の向上、ならびに電気掃除機の吸込仕事率の向上が図れ、騒音も抑えることができるので、電動送風機を用いた各種家庭用電化機器、産業機器等の用途にも幅広く適用できるものである。
1 電動送風機
2 ステータ
5 ロータ
11 負荷側ブラケット(ブラケット)
12 反負荷側ブラケット(ブラケット)
15 電動機
16 インペラ
17 エアガイド
18 ファンケース
19 排気口
20 ディフューザ部
21 流れ変更部
22 戻り通路
24 吸気口
25 開口
26 静翼
27 電動機カバー(排気ガイド)
100 電気掃除機
101 掃除機本体
102 集塵室
103 電動機室
105 防振ゴム前
106 防振ゴム後
107 防音板
2 ステータ
5 ロータ
11 負荷側ブラケット(ブラケット)
12 反負荷側ブラケット(ブラケット)
15 電動機
16 インペラ
17 エアガイド
18 ファンケース
19 排気口
20 ディフューザ部
21 流れ変更部
22 戻り通路
24 吸気口
25 開口
26 静翼
27 電動機カバー(排気ガイド)
100 電気掃除機
101 掃除機本体
102 集塵室
103 電動機室
105 防振ゴム前
106 防振ゴム後
107 防音板
Claims (16)
- 電動機を内包するブラケットと、前記電動機によって回転駆動されるインペラと、吸気口を有するとともに前記インペラを覆うファンケースと、前記インペラからの風の一部を外部へ放出する開口とを備え、前記開口を前記インペラの上方側の前記ファンケースに設けた電動送風機。
- 表面に複数の静翼を有し、その隣り合う静翼間にて通路を形成したエアガイドをインペラの外周部に配設し、ファンケースにて覆った請求項1記載の電動送風機。
- 開口の総開口面積をS1、静翼の端部における流路の総断面積をS2としたとき、S1≦S2となるように設定した請求項2記載の電動送風機。
- 開口の総開口面積をS1、静翼の端部における流路の総断面積をS2としたとき、S1>S2となるように設定した請求項2記載の電動送風機。
- 開口の総開口面積をS1、静翼端部とファンケースとの間の流路の総断面積をS3としたとき、S1≦S3となるように設定した請求項2記載の電動送風機。
- 開口の総開口面積をS1、静翼端部とファンケースとの間の流路の総断面積をS3としたとき、S1>S3となるように設定した請求項2記載の電動送風機。
- 開口の総開口面積をS1、ブラケットと電動機との間の流路の総断面積をS4としたとき、S1≦S4となるように設定した請求項1記載の電動送風機。
- 開口の総開口面積をS1、ブラケットと電動機との間の流路の総断面積をS4としたとき、S1>S4となるように設定した請求項1記載の電動送風機。
- ブラケットに、インペラから前記ブラケット内に流入した風を外部へ排気する排気口を備えた請求項1〜8のいずれか1項に記載の電動送風機。
- 開口の総開口面積をS1、排気口の総開口面積をS5としたとき、S1≦S5となるように設定した請求項9記載の電動送風機。
- 開口の総開口面積をS1、排気口の総開口面積をS5としたとき、S1>S5となるように設定した請求項9記載の電動送風機。
- 開口の総開口面積をS1、静翼端部とファンケースとの間の流路の総断面積をS3、排気口の総開口面積をS5としたときに、S1≦S3≦S5に設定した請求項9記載の電動送風機。
- 開口の総開口面積をS1、静翼端部とファンケースとの間の流路の総断面積をS3、ブラケットと電動機との間の流路の総断面積をS4、排気口の総開口面積をS5としたときに、S1≦S3≦S4≦S5に設定した請求項9記載の電動送風機。
- 開口に対向するように排気ガイドを設けた請求項1〜13のいずれか1項に記載の電動送風機。
- 請求項1〜14のいずれか1項に記載の電動送風機を有する電気掃除機。
- 掃除機本体と電動送風機のブラケットの少なくとも一部を覆う防音部とを備え、請求項14記載の電動送風機を、排気ガイドと前記防音部にて周囲を覆う構成にして前記掃除機本体に搭載した電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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