JP2005153600A - 作業用走行車 - Google Patents
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Abstract
【課題】 前輪増速装置を備える作業用走行車において、前輪増速装置の切り換えに伴うショックを軽減しつつ、通常駆動用クラッチの戻り不良を防止する。
【解決手段】 前輪増速装置19は、前輪17に対する通常動力の伝動を入り/切りする通常駆動用クラッチ22と、前輪に対する増速動力の伝動を入り/切りする増速駆動用クラッチ23と、通常駆動用クラッチ22及び増速駆動用クラッチ23を背反的に入り/切りさせる作動体24と、該作動体24を通常駆動用クラッチ入り側に付勢する弾機25と、前輪増速切換弁26からの作動油供給に応じて、作動体24を増速駆動用クラッチ入り側に動作させる油圧動作部27とを備えて構成され、さらに、前輪増速切換弁26から前輪増速装置19に至る油路には、可変絞り弁41が介設される。
【選択図】 図3
【解決手段】 前輪増速装置19は、前輪17に対する通常動力の伝動を入り/切りする通常駆動用クラッチ22と、前輪に対する増速動力の伝動を入り/切りする増速駆動用クラッチ23と、通常駆動用クラッチ22及び増速駆動用クラッチ23を背反的に入り/切りさせる作動体24と、該作動体24を通常駆動用クラッチ入り側に付勢する弾機25と、前輪増速切換弁26からの作動油供給に応じて、作動体24を増速駆動用クラッチ入り側に動作させる油圧動作部27とを備えて構成され、さらに、前輪増速切換弁26から前輪増速装置19に至る油路には、可変絞り弁41が介設される。
【選択図】 図3
Description
本発明は、前輪増速装置を備えるトラクタなどの作業用走行車に関する。
所定の操舵角を超えたとき、前輪を増速駆動させることによって、機体を小回り旋回させる作業用走行車が知られている。この種の作業用走行車は、前輪を通常動力で駆動させる通常駆動状態と、前輪を増速動力で駆動させる増速駆動状態とに切り換え可能な前輪増速装置を備えており、この前輪増速装置を、操舵角に応じて油圧的に切り換え動作させることにより、機体旋回時に前輪を自動的に増速させるように構成されている。
実開平6−65050号公報
ところで、特許文献1に示される作業用走行車では、前輪増速装置の切り換えに伴うショックを軽減するために、前輪増速切換弁から前輪増速装置に至る油路に固定絞り弁を介設している。しかしながら、上記油路に固定絞り弁を介設すると、前輪増速装置を通常駆動状態に切換える際、作動油の抜けが悪くなるため、タイヤの転がり抵抗が小さい超湿田などの路面条件では、通常駆動用クラッチが噛み合わないまま回転が同期してしまい、前輪が回転しなくなったり、前輪が空転してしまう可能性があった。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、前輪を通常動力で駆動させる通常駆動状態と、前輪を増速動力で駆動させる増速駆動状態とに切り換え可能な前輪増速装置を備える作業用走行車において、前記前輪増速装置は、前輪に対する通常動力の伝動を入り/切りする通常駆動用クラッチと、前輪に対する増速動力の伝動を入り/切りする増速駆動用クラッチと、通常駆動用クラッチ及び増速駆動用クラッチを背反的に入り/切りさせる作動体と、該作動体を通常駆動用クラッチ入り側に付勢する弾機と、前輪増速切換弁からの作動油供給に応じて、前記作動体を増速駆動用クラッチ入り側に動作させる油圧動作部とを備えて構成され、さらに、前記前輪増速切換弁から前記前輪増速装置に至る油路には、可変絞り弁が介設されることを特徴とする。
このようにすれば、前輪増速切換弁から前輪増速装置に至る油路の絞り量を、路面条件などに応じて任意に調整することが可能になるため、前輪増速装置の切り換えに伴うショックを軽減しつつ、通常駆動用クラッチの戻り不良を防止することができる。
例えば、タイヤの転がり抵抗が小さい超湿田などでは、可変絞り弁の絞り量を少なくすることにより、作動油の抜けを促して、通常駆動用クラッチを確実に入り動作させることができる。これにより、前輪増速駆動の終了後、前輪の回転が停止したり、前輪が空転してしまう不都合を解消することができる。また、タイヤの転がり抵抗が小さい圃場では、もともと、前輪増速装置の切り換えに伴うショックが小さいので、絞り量を少なくしても、大きなショックが発生する不都合はない。
一方、タイヤの転がり抵抗が大きい圃場では、可変絞り弁の絞り量を多くすることにより、前輪増速装置の切り換えに伴うショックを小さくすることができる。また、タイヤの転がり抵抗が大きい圃場では、もともと、通常駆動用クラッチの戻り不良が生じにくいため、絞り量を多くしても、通常駆動用クラッチの動作に影響はない。
また、前記可変絞り弁は、前記前輪増速切換弁又は前記前輪増速装置に油圧配管を接続するためのパイプジョイント部に組み込まれることを特徴とする。このようにすれば、可変絞り弁を別途設ける場合に比べ、油圧構成を簡略化することができる。しかも、既存のパイプジョイント部を、可変絞り弁が組み込まれたパイプジョイント部に交換するだけで、本発明の実施が可能になるという利点がある。
このようにすれば、前輪増速切換弁から前輪増速装置に至る油路の絞り量を、路面条件などに応じて任意に調整することが可能になるため、前輪増速装置の切り換えに伴うショックを軽減しつつ、通常駆動用クラッチの戻り不良を防止することができる。
例えば、タイヤの転がり抵抗が小さい超湿田などでは、可変絞り弁の絞り量を少なくすることにより、作動油の抜けを促して、通常駆動用クラッチを確実に入り動作させることができる。これにより、前輪増速駆動の終了後、前輪の回転が停止したり、前輪が空転してしまう不都合を解消することができる。また、タイヤの転がり抵抗が小さい圃場では、もともと、前輪増速装置の切り換えに伴うショックが小さいので、絞り量を少なくしても、大きなショックが発生する不都合はない。
一方、タイヤの転がり抵抗が大きい圃場では、可変絞り弁の絞り量を多くすることにより、前輪増速装置の切り換えに伴うショックを小さくすることができる。また、タイヤの転がり抵抗が大きい圃場では、もともと、通常駆動用クラッチの戻り不良が生じにくいため、絞り量を多くしても、通常駆動用クラッチの動作に影響はない。
また、前記可変絞り弁は、前記前輪増速切換弁又は前記前輪増速装置に油圧配管を接続するためのパイプジョイント部に組み込まれることを特徴とする。このようにすれば、可変絞り弁を別途設ける場合に比べ、油圧構成を簡略化することができる。しかも、既存のパイプジョイント部を、可変絞り弁が組み込まれたパイプジョイント部に交換するだけで、本発明の実施が可能になるという利点がある。
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1はトラクタの走行機体であって、該走行機体1の後部には、昇降リンク機構2を介して、ロータリなどの作業機3が昇降自在に連結されている。昇降リンク機構2は、左右一対のリフトロッド4を介して、リフトアーム5で吊持されており、リフトシリンダ6によるリフトアーム5の上下回動に応じて作業機3が昇降するようにしてある。また、左右いずれかのリフトロッド4には、リフトロッドシリンダ7が介設されており、その伸縮動作に応じて作業機3が左右に傾斜するようになっている。
走行機体1には、エンジン8が搭載されており、その動力がトランスミッション9に入力される。図2に示すように、トランスミッション9は、エンジン動力の入力を入り/切りするメインクラッチ10と、走行動力の主変速を行う主変速機構11と、走行動力の正逆転変速を行う前後進切換機構12と、走行動力の副変速を行う副変速機構13と、走行動力の超低変速を行う超低変速機構14と、走行動力を後輪15へ伝動するリヤデフ16と、前輪17への伝動を入り/切りする二駆/四駆切換機構18と、前輪17の駆動状態を通常駆動状態と増速駆動状態に切り換える前輪増速装置19と、作業機動力の変速を行うPTO変速機構20と、作業機動力の正逆転変速を行う逆転PTO変速機構21とを備えて構成されている。
図3に示すように、前輪増速装置19は、前輪17に対する通常動力の伝動を入り/切りする通常駆動用クラッチ22と、前輪17に対する増速動力の伝動を入り/切りする増速駆動用クラッチ23と、通常駆動用クラッチ22及び増速駆動用クラッチ23を背反的に入り/切りさせる作動体24と、作動体24を通常駆動用クラッチ入り側に付勢する弾機25と、前輪増速切換弁26からの作動油供給に応じて、作動体24を増速駆動用クラッチ入り側に動作させる油圧動作部27とを備えて構成されている。前輪増速切換弁26は、前輪操舵角が所定の角度を超えたとき、自動的に前輪増速側に切り換えれる。これにより、機体旋回時に前輪17が増速させ、小回り旋回が可能になる。
通常駆動用クラッチ22は、通常動力が伝動される通常動力伝動ギヤ28と、通常動力又は増速動力を前輪17に伝動する前輪駆動軸29との間に構成されている。通常動力伝動ギヤ28は、前輪駆動軸29の外周部で回転自在に支持されるボス部28aを一体に備える。ボス部28aには、周方向に所定間隔を存してボール保持孔28bが形成されており、各ボール保持孔28bには、径方向に移動自在なボール30が収容されている。一方、前輪駆動軸29の外周部には、周方向に所定間隔を存してボール係合溝29aが形成されている。このボール係合溝29aにボール30が係合すると、通常動力伝動ギヤ28と前輪駆動軸29が一体的に連結され、前輪駆動軸29に通常動力が伝動される。
増速駆動用クラッチ23は、増速動力が伝動される増速動力伝動ギヤ31と、上記した前輪駆動軸29との間に構成されている。前輪駆動軸29には、筒状のクラッチベース32がスプライン結合されており、増速動力伝動ギヤ31は、クラッチベース32の外周部で回転自在に支持されている。増速動力伝動ギヤ31及びクラッチベース32には、径方向にオーバーラップする筒部31a、32aが形成されており、各筒部31a、32aで支持される複数の摩擦円盤33が交互に重合している。これらの摩擦円盤33を作動体24で押圧すると、増速動力伝動ギヤ31とクラッチベース32が一体的に連結され、前輪駆動軸29に増速動力が伝動される。
作動体24は、前輪駆動軸29の外周部で軸方向スライド自在に支持されるスリーブであり、その先端部には、テーパーを含む段差部24aが形成されている。この段差部24aは、弾機25の付勢力により、前述したボール30を前輪駆動軸29のボール係合溝29aに押し込むように作用する。これにより、常時は通常駆動用クラッチ22が入りとなり、前輪駆動軸29に通常動力が伝動される。また、作動体24の先端部には、爪部24bが形成されている。この爪部24bは、通常駆動用クラッチ22が入りのとき、通常動力伝動ギヤ28の噛合部28cに噛み合うようになっている。尚、本実施形態の弾機25は、作動体24とクラッチベース32との間に介装される圧縮スプリングで構成してある。
油圧動作部27は、作動体24と前輪駆動軸29との間に形成されるオイル溜り27aと、このオイル溜り27aに作動油を導くように前輪駆動軸29の軸心部に形成される油路孔27bとで構成されている。前輪増速切換弁26を増速駆動側に切り換えて油路孔27bに作動油を供給すると、オイル溜り27aに流入する作動油の油圧により、作動体24が弾機25に抗して後方へスライドし、摩擦円盤33を押圧する。これにより、通常駆動用クラッチ22が切れ、増速駆動用クラッチ23が入りとなる。また、この状態で前輪増速切換弁26を通常駆動側に切り換えると、弾機25の付勢力でオイル溜り27aから作動油が抜け、作動体24が前方へスライドする。これにより、増速駆動用クラッチ23が切れ、通常駆動用クラッチ22が入りとなる。
次に、走行機体1の油圧構成について図4を参照して説明する。この図に示すように、走行機体1には、エンジン8によって駆動される一対の油圧ポンプP1、P2と、油圧ポンプP1から供給される作動油でリフトシリンダ6を動作させるリフトアーム用切換弁34と、油圧ポンプP1から供給される作動油でリフトロッドシリンダ7を動作させるリフトロッド用切換弁35と、油圧ポンプP2から供給される作動油でパワーステアリングシリンダ36を動作させるパワーステアリングユニット37と、油圧ポンプP2から供給される作動油で自動ブレーキ旋回用シリンダ38、39を動作させる自動ブレーキ旋回用切換弁40と、油圧ポンプP2から供給される作動油で前述した前輪増速装置19を動作させる前輪増速切換弁26とが設けられている。尚、本実施形態では、前輪増速切換弁26と自動ブレーキ旋回用切換弁40が同じ弁ボディを共用している。
さらに、前輪増速切換弁26から前輪増速装置19に至る油路には、可変絞り弁41が介設されている。このようにすると、前輪増速切換弁26から前輪増速装置19に至る油路の絞り量を、路面条件などに応じて任意に調整することが可能になる。これにより、前輪増速装置19の切り換えに伴うショックを軽減しつつ、通常駆動用クラッチ22の戻り不良を防止することができる。
例えば、タイヤの転がり抵抗が小さい超湿田などでは、可変絞り弁41の絞り量を少なくすることにより、作動油の抜けを促して、通常駆動用クラッチ22を確実に入り動作させることができるので、前輪増速駆動の終了後、前輪17の回転が停止したり、前輪17が空転してしまう不都合を解消することができる。尚、タイヤの転がり抵抗が小さい圃場では、もともと、前輪増速装置19の切り換えに伴うショックが小さいので、絞り量を少なくしても、大きなショックが発生する不都合はない。
一方、タイヤの転がり抵抗が大きい圃場では、可変絞り弁41の絞り量を多くすることにより、前輪増速装置19の切り換えに伴うショックを小さくすることができる。尚、タイヤの転がり抵抗が大きい圃場では、もともと、通常駆動用クラッチ22の戻り不良が生じにくいので、絞り量を多くしても、通常駆動用クラッチ22の動作に影響はない。
また、本実施形態の可変絞り弁41は、図5に示すように、前輪増速切換弁26又は前輪増速装置19に油圧配管を接続するためのパイプジョイント部42に組み込まれている。これにより、可変絞り弁41を別途設ける場合に比べ、油圧構成を簡略化することができるだけでなく、既存のパイプジョイント部を、可変絞り弁41が組み込まれたパイプジョイント部42に交換するだけで、本発明の実施が可能になる。
具体的に説明すると、パイプジョイント部42は、前輪増速切換弁26側に接続されるパイプジョイント43に、前輪増速装置19側に接続されるアイボルト44を貫通状に組付けて構成されている。パイプジョイント43及びアイボルト44の内部には、それぞれ油路43a、44aが形成され、これらが互いに連通している。さらに、アイボルト44は、油路44aに連通するネジ孔44bを有しており、このネジ孔44bに流量調整ネジ45がねじ込まれている。流量調整ネジ45の先端部45aは、油路44aの縁部44cとの間にオリフィス(絞り部)を形成しており、このオリフィスを流量調整ネジ45の進退操作で変化させることにより、絞り量が調整可能となる。また、本実施形態のパイプジョイント部42は、油路43a、44a間にフィルタ46を備えている。フィルタ46は、例えば、アイボルト44の外周に沿うメッシュであり、油路44aの入口側を塞ぐように設けられる。このように構成すると、作動油中のゴミがフィルタ46によって除去され、オリフィスの詰りを防止することが可能になる。尚、47は流量調整ネジ45を固定するナットである。
ところで、本実施形態では、走行機体1の走行速度を検出すべく、トランスミッション9に回転センサ48(磁気式近接センサなど)を設けるにあたり、この回転センサ48を、従来のように後輪駆動系に設けることなく、前輪駆動系に設けている。具体的には、図6に示すように、トランスミッション9の底部に沿って回転センサ48を配置すると共に、回転センサ48の検出部を、前述した通常動力伝動ギヤ28の歯部側面に近接させている。このようにすると、トランスミッション9の大型化を招来することなく、高速回転域で高精度に車速を検出することが可能になる。
叙述の如く構成された本実施形態のトラクタにおいて、前輪増速装置19は、前輪17に対する通常動力の伝動を入り/切りする通常駆動用クラッチ22と、前輪に対する増速動力の伝動を入り/切りする増速駆動用クラッチ23と、通常駆動用クラッチ22及び増速駆動用クラッチ23を背反的に入り/切りさせる作動体24と、該作動体24を通常駆動用クラッチ入り側に付勢する弾機25と、前輪増速切換弁26からの作動油供給に応じて、作動体24を増速駆動用クラッチ入り側に動作させる油圧動作部27とを備えて構成され、さらに、前輪増速切換弁26から前輪増速装置19に至る油路には、可変絞り弁41が介設されているので、前輪増速切換弁26から前輪増速装置19に至る油路の絞り量を、路面条件などに応じて任意に調整することが可能になる。これにより、前輪増速装置19の切り換えに伴うショックを軽減しつつ、通常駆動用クラッチ22の戻り不良を防止することができる。
また、可変絞り弁41は、前輪増速切換弁26又は前輪増速装置19に油圧配管を接続するためのパイプジョイント部42に組み込まれるため、可変絞り弁41を別途設ける場合に比べ、油圧構成を簡略化することができる。しかも、既存のパイプジョイント部を、可変絞り弁41が組み込まれたパイプジョイント部42に交換するだけで、本発明の実施が可能になるという利点がある。
次に、本発明の第二実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。これらの図に示すように、第二実施形態では、前輪増速切換弁26から前輪増速装置19に至る油路に、可変絞り弁41と並列に接続されるチェック弁49を備える点が第一実施形態と相違している。このチェック弁49は、前輪増速装置19に作動油を供給するときに開き、前輪増速装置19から作動油を抜くときに閉じるように設けられる。このようにすると、第一実施形態と同等の効果を奏しつつ、前輪増速状態への切り換えを迅速に行うことが可能になる。
また、第二実施形態では、パイプジョイント部42に可変絞り弁41及びチェック弁49を組み込むようにしてある。具体的に説明すると、第二実施形態のパイプジョイント部42は、アイボルト44の油路44aにテーパー面44dを形成し、その対向位置にボール50を収容すると共に、このボール50を弾機51でテーパー面44d側に付勢することにより、チェック弁49を構成している。また、可変絞り弁41は、流量調整ネジ45の先端に、ボール50に当接するピン45bを突設することにより構成される。つまり、ボール50とテーパー面44dとの間がオリフィス(絞り部)となっており、このオリフィスを流量調整ネジ45の進退操作で変更することにより、絞り量を調整することが可能になる。
次に、本発明の第三実施形態について、図9を参照して説明する。この図に示すように、第三実施形態では、前輪増速切換弁26から前輪増速装置19に至る油路に、送り用の油路と、戻り用の油路を並列に構成すると共に、送り用の油路に、可変絞り弁41とチェック弁49(作動油送り時に開放)を直列に介設し、また、戻り用の油路に、可変絞り弁41とチェック弁49(作動油戻り時に開放)を直列に介設してある。このように構成すると、第一実施形態と同等の効果を奏しつつ、作動油供給時及び作動油戻り時の絞り量を個別に調整することが可能になる。これにより、通常駆動状態から増速駆動状態への切り換え動作と、増速駆動状態から通常駆動状態への切り換え動作を、圃場条件に応じて個別に設定し、より好適な駆動切り換えを行うことが可能になる。
1 走行機体
9 トランスミッション
17 前輪
19 前輪増速装置
22 通常駆動用クラッチ
23 増速駆動用クラッチ
24 作動体
25 弾機
26 前輪増速切換弁
27 油圧動作部
28 通常動力伝動ギヤ
29 前輪駆動軸
31 増速動力伝動ギヤ
41 可変絞り弁
42 パイプジョイント部
43 パイプジョイント
44 アイボルト
45 流量調整ネジ
9 トランスミッション
17 前輪
19 前輪増速装置
22 通常駆動用クラッチ
23 増速駆動用クラッチ
24 作動体
25 弾機
26 前輪増速切換弁
27 油圧動作部
28 通常動力伝動ギヤ
29 前輪駆動軸
31 増速動力伝動ギヤ
41 可変絞り弁
42 パイプジョイント部
43 パイプジョイント
44 アイボルト
45 流量調整ネジ
Claims (2)
- 前輪を通常動力で駆動させる通常駆動状態と、前輪を増速動力で駆動させる増速駆動状態とに切り換え可能な前輪増速装置を備える作業用走行車において、
前記前輪増速装置は、前輪に対する通常動力の伝動を入り/切りする通常駆動用クラッチと、前輪に対する増速動力の伝動を入り/切りする増速駆動用クラッチと、通常駆動用クラッチ及び増速駆動用クラッチを背反的に入り/切りさせる作動体と、該作動体を通常駆動用クラッチ入り側に付勢する弾機と、前輪増速切換弁からの作動油供給に応じて、前記作動体を増速駆動用クラッチ入り側に動作させる油圧動作部とを備えて構成され、さらに、前記前輪増速切換弁から前記前輪増速装置に至る油路には、可変絞り弁が介設されることを特徴とする作業用走行車。 - 前記可変絞り弁は、前記前輪増速切換弁又は前記前輪増速装置に油圧配管を接続するためのパイプジョイント部に組み込まれることを特徴とする請求項1記載の作業用走行車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003392033A JP2005153600A (ja) | 2003-11-21 | 2003-11-21 | 作業用走行車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003392033A JP2005153600A (ja) | 2003-11-21 | 2003-11-21 | 作業用走行車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005153600A true JP2005153600A (ja) | 2005-06-16 |
Family
ID=34718873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003392033A Pending JP2005153600A (ja) | 2003-11-21 | 2003-11-21 | 作業用走行車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005153600A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008221883A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-25 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 作業車輌における前輪動力取出し装置 |
JP2015217909A (ja) * | 2014-05-21 | 2015-12-07 | スズキ株式会社 | ブレーキ液圧制御装置 |
-
2003
- 2003-11-21 JP JP2003392033A patent/JP2005153600A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008221883A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-25 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 作業車輌における前輪動力取出し装置 |
JP2015217909A (ja) * | 2014-05-21 | 2015-12-07 | スズキ株式会社 | ブレーキ液圧制御装置 |
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