JP2008045723A - 油圧式無段変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来より、エンジンで駆動する油圧ポンプと、第一車軸に連結される第一油圧モータとを備え、該第一油圧モータ及び前記油圧ポンプは、第二車軸に連結される第二油圧モータと直列に流体接続して閉回路を構成した油圧式無段変速装置において、圧油供給用のチャージポンプは、前記第一油圧モータ・第二油圧モータの一次側と二次側の油路を直接連通するバイパス油路としては機能せず、作業車両牽引等に大きな力が必要となって牽引等の作業性が極めて悪くなる、という問題があった。
【解決手段】前記第一油圧モータ22と油圧ポンプ21間を流体接続する第一連絡油路30aと、第一油圧モータ22と油圧モータ24・25間を流体接続する第三連絡油路30cとの間を連通/遮断する第二バイパス手段116・118を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンによって駆動可能に連結される油圧ポンプと、第一車軸に連結される第一油圧モータとを備え、該第一油圧モータ及び前記油圧ポンプは、第二車軸に連結される第二油圧モータと直列に流体接続して閉回路を構成した油圧式無段変速装置において、外部からの操作により前記閉回路の各連絡油路間を連通させ、各油圧モータの自由回転を得るためのバイパス構成に関する。
従来より、油圧ポンプと油圧モータとを設置し、該油圧ポンプと油圧モータとの間を閉回路によって流体接続する油圧式無段変速装置を搭載した作業車両では、前記閉回路から漏れる圧油を補充するためにチェック弁が設けられ、該チェック弁からチャージ油路を通って前記閉回路内に圧油を補充するようにすると共に、該チェック弁をプッシュピン等により開閉操作して前記閉回路の高圧側と低圧側とを連通させ、前記油圧モータの自由回転を得ることにより、作業車両牽引時等の作業性を向上させるようにするバイパス技術(例えば、特許文献1参照)が公知となっている。
特開平9−156389号公報
しかしながら、このような油圧式無段変速装置を四輪駆動車両に適用するにあたっては、前記油圧モータ(以下、「第一油圧モータ」とする)と油圧ポンプとを流体接続する閉回路の途中部から圧油を取り出し、該圧油を、別途設けた第二油圧モータに供給するようにしているが、この場合、前記チャージ油路は、圧油供給用のチャージポンプを駆動する油圧ポンプ側にあって、該油圧ポンプの一次側と二次側の油路を連通するだけであり、第一油圧モータ・第二油圧モータの一次側と二次側の油路を直接連通するバイパス油路としては機能しない。従って、各連絡油路中の圧油は、油圧ポンプや各油圧モータの抵抗によって流れにくい状態にあり、各油圧モータが自由に回転できずに、該各油圧モータに連結されたそれぞれの車軸も回動せず、作業車両牽引等に大きな力が必要となって牽引等の作業性が極めて悪くなる、という問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、第一車軸に連結される第一油圧モータと、エンジンに駆動可能に連結される油圧ポンプとを備え、該油圧ポンプと前記第一油圧モータは、第二車軸に連結される第二油圧モータと直列に流体接続して閉回路を構成すると共に、前記第一油圧モータと油圧ポンプ間を流体接続する第一連絡油路と、前記第二油圧モータと油圧ポンプ間を流体接続する第二連絡油路との間を連通/遮断する第一バイパス手段を設けた油圧式無段変速装置において、該油圧式無段変速装置に、前記第一連絡油路と、前記第一油圧モータと第二油圧モータ間を流体接続する第三連絡油路との間を連通/遮断する第二バイパス手段を設けたものである。
請求項2においては、前記第一バイパス手段は、チャージ油供給機能とバイパス機能とを併有するチェック弁とするものである。
請求項3においては、前記第一バイパス手段と第二バイパス手段は、各連絡油路間に介設されたバイパス油路と、該バイパス油路の連通/遮断が可能な切替弁とから成るものである。
請求項4においては、第一車軸に連結される第一油圧モータと、エンジンに駆動可能に連結される油圧ポンプとを備え、該油圧ポンプと前記第一油圧モータは、第二車軸に連結される第二油圧モータと直列に流体接続して閉回路を構成する油圧式無段変速装置において、前記第一油圧モータと油圧ポンプ間を流体接続する第一連絡油路と、前記第二油圧モータと油圧ポンプ間を流体接続する第二連絡油路との間を連通/遮断すると同時に、前記第一連絡油路と、前記第一油圧モータと第二油圧モータ間を流体接続する第三連絡油路との間を連通/遮断する単一のバイパス手段を設けたものである。
請求項5においては、前記バイパス手段は、各連絡油路間に介設されたバイパス油路を油溜まりに開放可能な構成とするものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1においては、第一車軸に連結される第一油圧モータと、エンジンに駆動可能に連結される油圧ポンプとを備え、該油圧ポンプと前記第一油圧モータは、第二車軸に連結される第二油圧モータと直列に流体接続して閉回路を構成すると共に、前記第一油圧モータと油圧ポンプ間を流体接続する第一連絡油路と、前記第二油圧モータと油圧ポンプ間を流体接続する第二連絡油路との間を連通/遮断する第一バイパス手段を設けた油圧式無段変速装置において、該油圧式無段変速装置に、前記第一連絡油路と、前記第一油圧モータと第二油圧モータ間を流体接続する第三連絡油路との間を連通/遮断する第二バイパス手段を設けたので、該第二バイパス手段を介して、第一油圧モータの一次側と二次側の油路を直接連通させることができ、第一油圧モータの自由回転が得られて、該第一油圧モータに連結された第一車軸の車輪を自由に回動することができ、同時に、前記第一バイパス手段と第二バイパス手段を介して、第二油圧モータの一次側と二次側の油路を直接連通させることができ、第二油圧モータの自由回転が得られて、該第二油圧モータに連結された第二車軸の車輪を自由に回動することができ、これにより、作業車両牽引時等の作業性を大きく向上させることができる。更に、第一車軸と第二車軸とが別々の車軸駆動装置によって駆動される場合には、必要に応じ、前記第一バイパス手段と第二バイパス手段のバイパススイッチを、第一車軸の車軸駆動装置(以下、「第一車軸駆動装置」とする)上に、複雑なリンク機構を用いることなく集中配置することができ、これにより、作業車両牽引時等におけるバイパス操作を一ヶ所で迅速かつ確実に行うことができると共に、リンク部品を省略して生産性・メンテナンス性の向上、及び製造コストの低減を図ることができる。これは、第二車軸の車軸駆動装置(以下、「第二車軸駆動装置」とする)が旋回等するために、リンク機構を第一車軸駆動装置と第二車軸駆動装置との間に介設できない場合には、特に有効な手段といえる。
請求項2においては、前記第一バイパス手段は、チャージ油供給機能とバイパス機能とを併有するチェック弁であるので、一般的なチェック弁にプッシュピン等の操作部材を取り付けるだけで、簡単にチェック弁にバイパス機能を付加することができ、複雑な構造が不要となり、部品数減少による生産性・メンテナンス性の向上、及び製造コストの低減を図ることができる。
請求項3においては、前記第一バイパス手段と第二バイパス手段は、各連絡油路間に介設されたバイパス油路と、該バイパス油路の連通/遮断が可能な切替弁とから成るので、簡単な構造でバイパス手段を構成することができ、加工コスト・部品コストの削減を図ることができる。
請求項4においては、第一車軸に連結される第一油圧モータと、エンジンに駆動可能に連結される油圧ポンプとを備え、該油圧ポンプと前記第一油圧モータは、第二車軸に連結される第二油圧モータと直列に流体接続して閉回路を構成する油圧式無段変速装置において、前記第一油圧モータと油圧ポンプ間を流体接続する第一連絡油路と、前記第二油圧モータと油圧ポンプ間を流体接続する第二連絡油路との間を連通/遮断すると同時に、前記第一連絡油路と、前記第一油圧モータと第二油圧モータ間を流体接続する第三連絡油路との間を連通/遮断する単一のバイパス手段を設けたので、該バイパス手段を介して、第一油圧モータの一次側と二次側の油路も、第二油圧モータの一次側と二次側の油路も、それぞれ直接連通させることができ、第一油圧モータと第二油圧モータの自由回転が得られ、第一車軸の車輪と第二車軸の車輪を自由に回動することができ、作業車両牽引時等の作業性を大きく向上させることができる。しかも、連通/遮断のバイパス操作に必要なバイパススイッチが一個で済み、バイパス操作を迅速かつ確実に行うことができる。
請求項5においては、前記バイパス手段は、各連絡油路間に介設されたバイパス油路を油溜まりに開放可能な構成とするので、キャビテーション等によって閉回路内に溜まったガスを油溜まりに放出することができ、ガスによる圧油の動力伝達効率の低下を防止することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に関わる作業車両の全体構成を示す、作業車両の側面一部断面図、図2は実施例1の油圧式無段変速装置の正面断面図、図3は実施例1の油圧回路図であり、図3(a)は油圧回路全体図、図3(b)は機械式差動装置を備えた場合の前車軸駆動装置の油圧回路図、図4は実施例2の油圧式無段変速装置の正面断面図、図5は同じく側面断面図、図6は実施例2の油圧回路図であり、図6(a)は油圧回路全体図、図6(b)は機械式差動装置を備えた場合の前車軸駆動装置の油圧回路図、図7は実施例3の油圧式無段変速装置の正面断面図、図8は同じく正面拡大断面図、図9は実施例3の油圧回路図であり、図9(a)は油圧回路全体図、図9(b)は機械式差動装置を備えた場合の前車軸駆動装置の油圧回路図、図10は実施例4の油圧式無段変速装置の正面断面図、図11は同じく側面断面図、図12は同じく側面拡大断面図、図13は図12におけるA−A矢視断面図、図14は実施例4の油圧回路図であり、図14(a)は油圧回路全体図、図14(b)は機械式差動装置を備えた場合の前車軸駆動装置の油圧回路図である。
まず、本発明に係わる油圧式車軸駆動装置を装備した作業車両1の全体構成について、図1により説明する。
該作業車両1の車両フレーム93の前部には駆動源を構成するエンジン14が搭載される一方、車両フレーム93の後部には、ケース3内に本発明に係わる油圧式無段変速装置を備えた後車軸駆動装置9が、駆動車輪を構成する左右の後輪4・4間に配設されている。そして、該後車軸駆動装置9と前記エンジン14との間には、エンジン14からの出力軸36、伝動軸2、及び後車軸駆動装置9への入力軸29から成る伝動リンク37が介設され、該伝動リンク37を介して、エンジン14からの動力が後車軸駆動装置9に入力されるようにしている。更に、エンジン14の下方には、操舵可能に前輪5・5を駆動する前車軸駆動装置10が前記車両フレーム93に支持され、該前車軸駆動装置10と前記後車軸駆動装置9との間に、ケース3内の圧油を前車軸駆動装置10に送油するための連絡油路6が設けられている。
前記エンジン14は、ボンネット151によって覆われており、該ボンネット151の後方には、前記前輪5・5を旋回させて車両の操向を行うハンドル8が設けられ、該ハンドル8の更に後方には、座席7が設置され、該座席7の側方に、副変速レバー15が配置されている。そして、前記前輪5・5と後輪4・4との間にはミッドマウント型のモア12が設けられ、該モア12では、前記エンジン14からの動力が、モア駆動伝達機構11を介してモア12のギアボックス12a内に入力され、支軸16が回転して刈取刃17が駆動されるようにしている。なお、車両前後方向中央部には、車速と進行方向を決めるための主変速ペダル18が配設されている。
更に、車両後方に接続されるロータリ耕運機等の作業機の昇降は、前記ケース3にあって座席7との間に配置した左右の油圧リフトシリンダ19により、作業機を支持する昇降アーム20を上下動させることによって行うと共に、該作業機の駆動は、後車軸駆動装置9から後方に延出させたPTO軸13により行うようにしている。
次に、前記作業車両1の油圧回路111について、図1、図3により説明する。
図1、図3(a)に示すように、前記後車軸駆動装置9のケース3内には、油圧ポンプ21と、前記後輪4・4を駆動する油圧モータ22とが内装される一方、前車軸駆動装置10のケース23内には、前記左右一対の前輪5・5を各別に駆動するための一対の油圧モータ24・25が内装されている。
このうちの前記後車軸駆動装置9にあっては、油圧ポンプ21は可変容積型に、油圧モータ22は固定容積型に構成されると共に、これら油圧ポンプ21、油圧モータ22、及び油圧モータ24・25とを接続する閉回路の一部である、第一連絡油路30a・第二連絡油路30b・第三連絡油路30cから成るメイン油路30が配設されている。そして、該メイン油路30において、前進時高圧側では、油圧ポンプ21と油圧モータ22間は第一連絡油路30aによって直接接続される一方、後進時高圧側では、油圧ポンプ21と油圧モータ22間は、前記前車軸駆動装置10内の油圧モータ24・25を介して接続されている。
つまり、油圧モータ22からの第三連絡油路30cが、ケース3に設けられたポート26aに連通され、油圧ポンプ21からの第二連絡油路30bも、ケース3に設けられたポート26bに連通され、これらのポート26a・26bの各々が、前記連絡油路6の油圧配管6a・6bを介して、前車軸駆動装置10に設けられたポート27a・27bに連通され、更に、該ポート27a・27bは前記油圧モータ24・25を介して接続されている。
このような構成においては、前記油圧ポンプ21における傾角可変の可動斜板28の傾角を変更することによって、油圧ポンプ21から油圧モータ22への圧油の吐出方向と吐出量を変化させる一方、可動斜板28は前記主変速ペダル18に連動連係されており、運転者がこの主変速ペダル18の踏み操作で可動斜板28を傾倒操作することにより、油圧ポンプ21の圧油の吐出方向と吐出量を設定し、それに基づいて後輪4・4の回転方向及び回転速度が設定され、作業車両1の車速と進行方向を自在に制御できるようにしている。
なお、出力軸32は、機械式のギア減速機78・差動装置79を介して左右の後輪車軸94・94に接続され、該後輪車軸94・94の外端には前記後輪4・4が固着されており、前記油圧モータ22からの動力が、ギア減速機構78で減速された後、差動装置79を介して後輪車軸94・94に入力され、左右の後輪4・4を差動的に回転駆動できるようにしている。
また、前記油圧ポンプ21へ動力を入力する前記入力軸29と同一軸心上には、チャージポンプ34と補助ポンプ35とが駆動可能にタンデム配置され、このうちのチャージポンプ34は、前記入力軸29をポンプ軸とするギアポンプとして構成されている。
該チャージポンプ34の吐出圧は、作業機用のリリーフ弁60によって設定され、その圧油の一部は、抵抗弁61からポート62を経由して、前記ハンドル8に連係した切替弁64の切り換えによってパワーステアリングシリンダ65に送油され、前輪5・5を操向可能としている。そして、該パワーステアリングシリンダ65からの戻り油は、油路76流れ込み、オイルクーラー66からポート63を経由して油溜まり67へと流入する。
更に、チャージポンプ34からの吐出油は、チャージポンプ34のポンプケース内に設けられた減圧弁38により調圧された後、油路39からチャージ油路40を介して、左右のチェック弁41R・41Fのうちで低圧側のチェック弁を通じて、前記閉回路内に補給される。
そして、前記油路30a・30bには、チェック弁43とフィルタ44とが各々に接続されており、エンジン14を停止して坂道に駐車する場合等において、油圧ポンプ21や油圧モータ22などの各部分から閉回路内の油が漏れて作動油の不足を生じた時に、フィルタ44を通じてチェック弁43から油を閉回路内に補給できるようにしている。
更に、チャージポンプ34の吸入ポートには油路69が接続され、該油路69の途中部からは油路72が分岐され、該油路72はフィルタ68を介して前記油溜まり67に連通されており、該油溜まり67からフィルタ68、油路72、油路69を経由してチャージポンプ34に圧油が供給されるようにしている。更に、前記油路69には、作業機駆動用の圧油として外部へ送り出すポート70が連通されており、該ポート70から送り出された圧油は、作業機33を駆動させた後、ポート71から前記油溜まり67に戻るようにしている。
また、このようなチャージポンプ34と一緒に駆動される前記補助ポンプ35も、前記入力軸29をポンプ軸とするギアポンプとして構成されている。補助ポンプ35の吸入ポートには油路73が接続され、該油路73は前記油路72の途中部に連通されており、前記油溜まり67からフィルタ68、油路72、油路73を経由して補助ポンプ35に圧油が供給されるようにしている。そして、この補助ポンプ35の吐出ポートから出た圧油は、油路74を経由して切替弁75に供給され、該切替弁75により、前記作業機33用の昇降アーム20を駆動する油リフトシリンダ19の切り換え操作を行った後、油路77を経由して前記油路76に流れ込み、前記パワーステアリングシリンダ65からの戻り油に合流し、ポート63を経由して前記油溜まり67に戻るようにしている。
これにより、従来は、前記パワーステアリングシリンダ65や後述するPTO入切クラッチ47までもチャージポンプ34からの圧油だけで駆動していたために不足していた圧油を、補助ポンプ35を使うことで十分補うことができ、作業機33の駆動や昇降等の円滑な動作が行えるようにしている。
ここで、前記チャージポンプ34と補助ポンプ35を駆動する前記入力軸29の後端部には、回転支持金物45が固設される一方、該回転支持金物45の外周には、複数枚の摩擦エレメントを介してクラッチハウジング46が覆設され、該クラッチハウジング46、前記回転支持金物45等により前記PTO入切クラッチ47が形成されている。該PTO入切クラッチ47は、油圧作動型に構成されており、図示せぬ戻しバネによって後退付勢されているピストン48を、油路49から供給される圧油の作用で前進させて前記摩擦エレメント間を係合することにより、クラッチ作動を得るようにしている。
前記PTO入切クラッチ47の側方には、PTO入切クラッチ47切断時に、前記PTO軸13への動力を伝達する図示せぬPTO伝動軸の慣性空転を防止するためのブレーキ56が配設されている。該ブレーキ56は、シリンダ52と、該シリンダ52に内装されたピストン53と、該ピストン53のロッド54先端に固設された摩擦体55と、該摩擦体55をPTO入切クラッチ47側に常時付勢する加圧バネ51とから構成され、該加圧バネ51によって、摩擦体55は、前記PTO伝動軸に固定されたクラッチハウジング46の外周側面に当接されている。一方、ピストン53よりも内側の空間52aは油路50に連通されている。
そして、前記油路49・50は、ケース3の外面上に装着された3ポート2位置切替の電磁弁である切替弁57に接続され、そのポンプポートは前記減圧弁38のドレンポートに連通されており、減圧弁38の調圧作動時に排出される一定流量のドレン油が、切替弁57に導入されるようにしている。更に、該切替弁57は、このドレン油を規定値に調圧するためのリリーフ弁59にも接続されている。
このような構成において、前記切替弁57は、運転席近傍に配置した図示せぬPTO切替スイッチの入切操作によって、PTO入切クラッチ57の「作用位置」と「非作用位置」とに択一的に切り換えることができる。すなわち、切替弁57を図3に示すような「非作用位置」においた場合には、前記減圧弁38のドレンポートを流れる圧油は油溜まり58に開放された状態となり、PTO入切クラッチ47では、ピストン48が図示せぬ戻しバネの付勢力によって摩擦エレメントから後退して非係合状態となり、PTO軸13への動力伝達が遮断される。同時に、ブレーキ56では、ロッド54先端の摩擦体55が、加圧バネ51の付勢力によってクラッチハウジング46を側方から押圧してPTO伝動軸を制動し、前記PTO軸13を迅速に停止させることができる。
逆に、「作用位置」においた場合には、減圧弁38のドレンポートを流れる圧油が、油路49を通ってPTO入切クラッチ47のピストン48を押し、図示せぬ戻しバネの付勢力に抗して摩擦エレメント間を押圧し、PTO入切クラッチ47が係合されて、入力軸29の回転がPTO軸13に伝達される。同時に、圧油は、油路50を通ってブレーキ56の前記空間52aに流入し、ピストン53が加圧バネ51の付勢力に抗してロッド54先端の摩擦体55をクラッチハウジング46から後退させ、PTO伝動軸の制動を解除し、前記PTO軸13が回動できるようにしている。
前記前車軸駆動装置10にあっては、一対の油圧モータ24・25のうち、一方の油圧モータ24は固定容積型に、他方の油圧モータ25は可変容積型に構成されると共に、ケース23に設けた前記ポート27aから両油圧モータ24・25に向けて油路80を延設し、ポート27bから油圧モータ24・25に向けては油路81を延設している。そして、前記油路80は油路80a・80bに分岐し、該油路80aを油圧モータ24に、該油路80bを油圧モータ25に接続し、更に、油路81は油路81a・81bに分岐し、該油路81aを油圧モータ24に、該油路81bを油圧モータ25に接続している。これら油路80a・80b・81a・81bによって、油圧モータ24・25間を接続する連絡油路85が形成されており、後車軸駆動装置9内のメイン油路30からの圧油を、外部の油圧配管6a・6bを介して、前車軸駆動装置10内の連絡油路85から油圧モータ24・25に給排できるようにしている。
更に、該連絡油路85内の前記油路80bにはチェック弁82が接続され、該チェック弁82は、フィルタ83を介して、ケース23内に設けた油溜まり84に連通されており、該油溜まり84からの油を、フィルタ83、チェック弁82を経由して油路80bに導入できるようにしている。
ここで、油圧モータ22と油圧モータ24・25の出力回転速度については、一般的には直進時に後輪4・4と前輪5・5との周速度が等しくなるよう設定するが、厳密にこのように設定すると、路面状況によって後輪4・4と前輪5・5との間で周速度に差が生じて不具合が発生する。例えば、ある時点では、後輪4・4の周速度の方が前輪5・5より速くなって、前輪5・5が後輪4・4につれ回る状況になり、次の時点では、前輪5・5の周速度の方が後輪4・4よりも速くなって、後輪4・4が前輪5・5につれ回るような状況となり、円滑な走行ができなくなる。そこで、直進時には後輪4・4の周速度が前輪5・5の周速度よりも若干速くなるように、油圧モータ22及び油圧モータ24・25の出力回転速度を設定しておく。
これにより、直進時には、ほとんど前輪5・5が後輪4・4につれ回る状況になり、後輪4・4の周速度が油圧モータ22の設定出力に見合う周速度よりも多少遅くなっても、そのつれ周り状況を維持するか、或いは前輪5・5、後輪4・4の周速度が均等もしくは走行状態に影響しない程度の前輪アシスト状態になるような状況となり、前輪5・5の周速度が後輪4・4の周速度より異常に速くなるような状況はほとんど起こらないこともあって、直進時に円滑な走行を行うことが可能となる。
しかしながら、この前輪アシスト状態においては、前輪5・5を駆動する油圧モータ24・25が前輪伝動軸95・95側から逆駆動力を受けるためにポンプ作用が発生し、これらの圧油吸入側に負圧が生じる。これは旋回しているとき、特に急旋回時に顕著となり、油圧回路111内にキャビテーションが生じて作業車両はハンチングを起こすようになる。
そこで、ケース23内の油溜まり84から前進時に油圧モータ24・25の吸入油路側に油を導入すべく、前記チェック弁82を油路80bに接続するようにし、旋回時のハンチング等を防止し、旋回性能を向上させるようにしているのである。
また、前記油圧モータ24・25の出力軸にそれぞれ連結された前輪伝動軸95・95は、車輪支持ユニット86を介して、各前輪5・5を支持する車軸5a・5aに連結されており、前記ハンドル8を操作して車輪支持ユニット86を動作させ、前輪5・5を旋回して作業車両1の操向を行うようにしている。
更に、前記車輪支持ユニット86と、前記可変容積型の油圧モータ25の可動斜板88との間には、リンク機構87が介設されており、ハンドル8を操作して操舵輪である前記前輪5・5を旋回させると、車輪支持ユニット86に連動連結されたリンク機構87を介して可動斜板88の傾角が変更される。これにより、操舵角の変化とともに、油圧モータ25側の前輪5はもとより、該前輪5に連絡油路85を介して接続された油圧モータ24側の前輪5の回転速度も変化し、操舵輪で駆動する前輪5・5と他の駆動輪である後輪4・4との間で回転速度に差を設けることができ、車両旋回時における前輪5・5や後輪4・4の引きずりの発生を回避できるようにしている。
なお、前記油溜まり67は、後車軸駆動装置9のケース3内部に形成されると共に、前車軸駆動装置10のケース23内部に形成された油溜まり90とは、油路91を介して連通されており、前後の車軸駆動装置9・10内部の油溜まりの油がケース3・23間を相互に行き来して油の偏りをなくすようにしている。
以上のような構成から成る油圧回路111において、油圧ポンプ21、油圧モータ22・24・25、それらの間を流体接続するメイン油路30、連絡油路85、及び後述するバイパス手段等から、本発明に係わる実施例1の油圧式無段変速装置101が構成されている。
なお、前記前車軸駆動装置10では、左右一対の前輪5・5に作用する負荷に応じて左右の油圧モータ24・25間には油圧差動機能が現出されるが、図3(b)に示すように、ケース23a内に前記油圧配管6a・6bと接続された単一の油圧ポンプ123を設け、該油圧ポンプ123の出力軸124が、機械式の差動装置125を介して左右の前輪伝動軸126・126に接続される前車軸駆動装置10aであってもよく、これにより、油路構成の簡素化によるコストダウンや、旋回性能・低速トルクでの走行安定性能の向上等を図ることができる。
次に、実施例1の油圧式無段変速装置101におけるバイパス機構について、図2、図3により説明する。
該バイパス機構は、第一連絡油路30aと第二連絡油路30bとの間に設けられた第一バイパス機構115と、第一連絡油路30aと第三連絡油路30cとの間に設けられた第二バイパス機構116より構成される。
このうちの第一バイパス機構115は、前記チャージ油路40と、該チャージ油路40内に介設された前記チェック弁41R・41Fとから成り、該チェック弁41R・41Fには、バイパス弁としても機能させるためのプッシュピン41Ra・41Faが備えられ、該プッシュピン41Ra・41Faは、図示せぬパイパスレバーに連結されている。
これにより、作業車両1を牽引する際等には、このバイパスレバーを操作して前記プッシュピン41Ra・41Faを押し込んでチェック弁41R・41Fを開くだけで、前記第一連絡油路30aと第二連絡油路30bとを連通させることができ、油圧ポンプ34を迂回するようにして第一連絡油路30aと第二連絡油路30b間の圧油の流れを確保することができる。なお、このうちのチェック弁41Rには絞り42を並設し、中立位置の拡張を図るようにしている。
また、前記第二バイパス機構116は、バイパス油路127a・127bから成るバイパス油路127と、該バイパス油路127内に介設されたバイパス弁128とから成り、該バイパス弁128は、前記油圧ポンプ21と油圧モータ22を装着したセンタセクション129の下部に形成されると共に、センタセクション129の上下方向に沿って穿孔された弁穴129aに弁体130を嵌装して成る3ポート2位置切替の手動式切替弁となっている。
前記弁穴129aには、第一連絡油路30aにバイパス油路127aを介して接続されるポート129b、第三連絡油路30cにバイパス油路127bを介して接続されるポート129c、及び前記油溜まり67に接続される油ドレンポート129dが開口されている。
一方、前記弁体130は、センタセクション129より下方に突出される操作ピン部130aと、センタセクション129内に嵌入されたスプール部130bとから成り、該スプール部130bの上半部は中空状で、その中空部130e内にはバネ131が配設されている。そして、該バネ131は、前記弁穴129aの突き当たり面との間に蓄力状態で介設されており、弁体130が下方に摺動するように常時付勢されている。なお、前記操作ピン部130aについては、前記弁穴129aの下端を封鎖する螺栓141によって上下摺動可能に保持されている。
更に、前記中空部130eの下部位置にあたるスプール部130bの外周側面には、環状溝130cが形成され、該環状溝130cには軸心から放射方向に複数の油孔130dが穿孔されており、該油孔130dから前記中空部130eを通って、前記環状溝130c内の圧油が自由に移動できるようにしている。
このような構成において、前記バイパス弁128は、図示せぬバイパスレバーの入切操作によって、前記バイパス油路127の「連通位置R」と「遮断位置H」とを択一的に切り換えることができる。すなわち、通常、バイパス弁128は、図2、図3に示すような「遮断位置H」にあり、バネ131がスプール部130bを押し下げ、両ポート129b・129cとの間はもとより、該両ポート129b・129cと前記油ドレンポート129dとの間も、スプール部130bによって遮断された状態となっている。
そこで、前記バイパスレバーを入操作して、バイパス弁128の操作ピン部130aを押し込んで上方に摺動させ、バイパス弁128を「連通位置R」にすると、前記スプール部130bの環状溝130cが両ポート129b・129cの開口高さまで上昇し、該両ポート129b・129cの間が環状溝130cを介して連通されると同時に、前記油ドレンポート129dと両ポート129b・129cとの間も環状溝130cを介して連通され、これにより、ポート129bに連通する第一連絡油路30aと、ポート129cに連通する第三連絡油路30cとの間を連通させることができる。更に、前記第一バイパス機構115もこの第二バイパス機構116と一緒に機能させることにより、第一連絡油路30aと第二連絡油路30b間を同時に連通させることができるのである。なお、以上のような、第一バイパス機構115と第二バイパス機構116とを操作するバイパスレバーについては、その配置位置は特に限定されるものではないが、前車軸駆動装置10が旋回操作される場合には、リンク機構の簡素化等の観点から後車軸駆動装置9上に設けるのが好ましい。
すなわち、第一車軸である後輪車軸94に連結される第一油圧モータである油圧モータ22と、エンジン14に駆動可能に連結される油圧ポンプ21とを備え、該油圧ポンプ21と前記油圧モータ22は、第二車軸である前輪伝動軸95に連結される第二油圧モータである油圧モータ24・25と直列に流体接続して閉回路を構成すると共に、前記油圧モータ22と油圧ポンプ21間を流体接続する第一連絡油路30aと、前記油圧モータ24・25と油圧ポンプ21間を流体接続する第二連絡油路30bとの間を連通/遮断する第一バイパス手段である第一バイパス機構115を設けた油圧式無段変速装置101において、該油圧式無段変速装置101に、前記第一連絡油路30aと、前記油圧モータ22と油圧モータ24・25間を流体接続する第三連絡油路30cとの間を連通/遮断する第二バイパス手段である第二バイパス機構116を設けたので、該第二バイパス機構116を介して、油圧モータ22の一次側と二次側の油路を直接連通させることができ、油圧モータ22の自由回転が得られて、該油圧モータ22に連結された後輪車軸94の車輪である後輪4を自由に回動することができ、同時に、前記第一バイパス機構115と第二バイパス機構116を介して、各油圧モータ24・25の一次側と二次側の油路を直接連通させることができ、油圧モータ24・25の自由回転が得られて、油圧モータ24・25に連結された前輪伝動軸95の車輪である前輪5を自由に回動することができ、これにより、作業車両1牽引時等の作業性を大きく向上させることができる。更に、後輪車軸94と前輪伝動軸95とが別々の車軸駆動装置によって駆動される場合には、必要に応じ、前記第一バイパス機構115と第二バイパス機構116のバイパススイッチであるバイパスレバーを、第一車軸駆動装置である後車軸駆動装置9上に、複雑なリンク機構を用いることなく集中配置することができ、これにより、作業車両1を牽引時等におけるバイパス操作を一ヶ所で迅速かつ確実に行うことができると共に、リンク部品を省略して生産性・メンテナンス性の向上、及び製造コストの低減を図ることができる。これは、第二車軸駆動装置である前車軸駆動装置10が旋回等するために、リンク機構を後車軸駆動装置9と前車軸駆動装置10との間に介設できない場合には、特に有効な手段といえる。
更に、前記第一バイパス機構115は、チャージ油供給機能とバイパス機能とを併有するチェック弁41R・41Fであるので、一般的なチェック弁にプッシュピン41Ra・41Fa等の操作部材を取り付けるだけで、簡単にチェック弁にバイパス機能を付加することができ、複雑な構造が不要となり、部品数減少による生産性・メンテナンス性の向上、及び製造コストの低減を図ることができるのである。なお、以下には、別形態のバイパス機構について説明するが、作業車両1の全体構成や油圧回路については、重複説明を避け、その差異についてバイパス機構の説明の中で述べるものとする。
次に、実施例2の油圧式無段変速装置102のバイパス機構について、図4乃至図6により説明する。
油圧回路112において、バイパス機構のうちの第一バイパス機構117は、実施例1のチェック弁41R・41Fの代わりに第一切替弁132を設けたものであり、第二バイパス機構118は、実施例1のバイパス弁128の代わりに第二切替弁133を設けたものである。この場合、実施例2のチェック弁121R・121Fは、いずれもプッシュピンを備えておらず、各連絡油路間の連通/遮断操作を外部から操作可能なバイパス弁としての機能は有していない。
前記第一バイパス機構117は、バイパス油路134と該バイパス油路134内に介設された前記切替弁132とから成り、該切替弁132は、前記油圧ポンプ21と油圧モータ22を装着したセンタセクション136の上下途中部に形成されると共に、センタセクション136の側面から前記第一連絡油路30aに向かって水平に形成された弁穴136aと、該弁穴136aに嵌装された弁体137と、該弁体137の操作部137aのねじ部に螺嵌されたボルト140とから構成される手動式切替弁である。
前記弁穴136a内に螺刻された雌ねじには操作部137aが螺合され、該操作部137aの先にはスプール部137bが設けられ、該スプール部137bの先部は、第一連絡油路30aからバイパス油路134への開口部136bに嵌合可能に構成されている。
前記第二バイパス機構118も、バイパス油路135と該バイパス油路135内に介設された前記切替弁133とから成り、該切替弁133は、前記センタセクション136の下部に形成されると共に、弁ケース138と、該弁ケース138に螺挿された弁体139と、該弁体139の操作部139aのねじ部に螺嵌されたボルト140とから構成される手動式切替弁である。
前記弁ケース138は、センタセクション136に上下方向に穿孔した弁穴136cに嵌合されると共に、弁ケース138の外周側面には環状溝138aが形成され、該環状溝138aは、前記バイパス油路135に向かって開口されると共に、図示せぬ油孔を介して弁ケース138の内部空間にも連通されている。そして、該内部空間には、前記操作部139aの先に設けられたスプール部139bが挿嵌され、該スプール部139bの先部は、この内部空間の上端の開口部138bに嵌合可能に構成され、該開口部138bは前記第三連絡油路30cに連通されている。
このような構成において、図4に示すような「バイパス遮断状態」では、切替弁132のスプール部137bの先部が開口部136bに嵌合してバイパス油路134が閉塞され、第一連絡油路30aと第二連絡油路30bとの間が遮断される。同時に、切替弁133のスプール部139bの先部も弁ケース138の開口部138bに嵌合して弁ケース138の内部空間が閉塞され、バイパス油路135を介した第一連絡油路30aと第三連絡油路30cとの間が遮断された状態となっている。
次に、前記切替弁132において、ボルト140を緩めた後、螺挿された操作部137aを回動操作してスプール部137bを外方に摺動させ、該スプール部137bの先部をバイパス油路134への開口部136bから離間させると、該開口部136bが開放され、第一連絡油路30aと第二連絡油路30bとの間が「バイパス連通状態」となる。この後、ボルト140によって弁体137を締結して固定し、連通状態を維持する。
切替弁133においても、ボルト140を緩めた後、螺挿された操作部139aを回動操作してスプール部139bを下方に摺動させ、該スプール部139bの先部を開口部138bから離間させると、該開口部138bが開放され、バイパス油路135、環状溝138a、内部空間を介して、第一連絡油路30aと第三連絡油路30cとの間が「バイパス連通状態」となる。この後は、前記切替弁132と同様に、ボルト140によって弁体139を締結して固定し、連通状態を維持するのである。このようにして、切替弁132・133の切替操作を行うだけで、各連絡油路間を自在に連通/遮断することができる。
すなわち、前記第一バイパス手段である第一バイパス機構117と、第二バイパス手段である第二バイパス機構118は、各連絡油路間に介設されたバイパス油路134・135と、該バイパス油路134・135の連通/遮断が可能な切替弁132・133とから成るので、簡単な構造でバイパス手段を構成することができ、加工コスト・部品コストの削減を図ることができる。
次に、実施例3の油圧式無段変速装置103のバイパス機構119について、図7乃至図9により説明する。
油圧回路113において、このバイパス機構119は、実施例1のチェック弁41R・41Fとバイパス弁128によるバイパス機能を、単一のバイパス弁142によって実現したものである。この場合のチェック弁121R・121Fもプッシュピンを備えておらず、各連絡油路間の連通/遮断操作を外部から操作可能なバイパス弁としての機能は有していない。
このバイパス機構119は、バイパス油路143と該バイパス油路143内に介設されたバイパス弁142とから成り、該バイパス弁142は、センタセクション144の上下途中部に形成されると共に、センタセクション144の側面から前記第一連絡油路30aに向かって水平に形成された弁穴144dと、該弁穴144dに嵌装された弁体145とから成る3ポート2位置切替の手動式切替弁となっている。そして、該弁体145基部の操作ピン部145aは、前記弁穴144dの外端を封鎖する螺栓146によって左右摺動可能に保持されている。
前記弁穴144dには、バイパス油路143を介して、第一連絡油路30aに接続されるポート144a、第二連絡油路30bに接続されるポート144b、及び第三連絡油路30cに接続されるポート144cが開口されている。
一方、前記弁体145は、前記操作ピン145aと、前記弁穴144d内に嵌入されたスプール部145bとから成り、該スプール部145bと前記弁孔144dの突き当たり面との間には、バネ147が蓄力状態で介設されており、該バネ147によって、弁体145は外方に摺動するように常時付勢されている。そのため、該弁体145は、スプール部145bの肩部145jが前記螺栓146に当接した状態で保持されている。
更に、このスプール部145bの内部には筒状の中空部145iが形成されると共に、スプール部145bの外周側面には複数の環状溝145c・145d・145eが形成され、該環状溝145c・145d・145eには、前記中空部145iの軸心から放射方向に延びた油孔145f・145g・145hがそれぞれ複数穿孔されており、該油孔145f・145g・145hから前記中空部145iを通って、前記環状溝145c・145d・145e内の圧油が相互に自由移動できるようにしている。
このような構成において、前記バイパス弁142は、図示せぬバイパスレバーの入切操作によって、前記バイパス油路143の「連通位置R」と「遮断位置H」とを択一的に切り換えることができる。すなわち、通常のバイパス弁142は、図7、図9に示すような「遮断位置H」にあり、前述の如く、スプール部145bは肩部145jが螺栓146に当接するまでバネ147によって外方に押し出されており、該スプール部145bによって、全てのポート144a・144b・144c間は互いに遮断された状態となっている。
そこで、前記バイパスレバーを入操作して、バイパス弁142の操作ピン部145aを押し込んで内方に摺動させ、バイパス弁142を図8に示すような「連通位置R」にすると、前記スプール部145bの環状溝145c・145d・145eのそれぞれがポート144a・144b・144cの開口位置まで摺動し、該ポート144a・144b・144cの間が、環状溝145c・145d・145e、油孔145f・145g・145h、中空部145iを介して互いに連通され、これにより、ポート144aに連通する第一連絡油路30aと、ポート144bに連通する第二連絡油路30bと、ポート144cに連通する第三連絡油路30cとの間を同時に連通させることができるのである。なお、前記弁孔144dには、前記バネ147の介設位置と前記螺栓146の先端近傍に油孔148・149がそれぞれ開口されており、該油孔148・149を介して弁孔144d内部の圧油をケース3内の油溜まり67に給排可能とし、弁孔144d内を弁体145が容易に摺動できるようにしている。
すなわち、第一車軸である後輪車軸94に連結される第一油圧モータである油圧モータ22と、エンジン14に駆動可能に連結される油圧ポンプ21とを備え、該油圧ポンプ21と前記油圧モータ22は、第二車軸である前輪伝動軸95に連結される第二油圧モータである油圧モータ24・25と直列に流体接続して閉回路を構成する油圧式無段変速装置103において、前記油圧モータ22と油圧ポンプ21間を流体接続する第一連絡油路30aと、油圧モータ24・25と油圧ポンプ21間を流体接続する第二連絡油路30bとの間を連通/遮断すると同時に、前記第一連絡油路30aと、前記油圧モータ22と油圧モータ24・25との間を流体接続する第三連絡油路30cとの間を連通/遮断する単一のバイパス手段であるバイパス機構119を設けたので、該バイパス機構119を介して、油圧モータ22の一次側と二次側の油路も、油圧モータ24・25の一次側と二次側の油路も、それぞれ直接連通させることができ、油圧モータ22と油圧モータ24・25の自由回転が得られ、後輪車軸94の車輪である後輪4と前輪伝動軸95の車輪である前輪5を自由に回動することができ、作業車両牽引時等の作業性を大きく向上させることができる。しかも、連通/遮断のバイパス操作に必要なバイパススイッチが一個で済み、バイパス操作を迅速かつ確実に行うことができる。
次に、実施例4の油圧式無段変速装置104のバイパス機構120について、図10乃至図14により説明する。
油圧回路114において、このバイパス機構120は、第一バイパス機構部120aと第二バイパス機構部120bとから成り、このうちの第一バイパス機構部120aは、実施例1のチェック弁41R・41Fの代わりに第一バイパス弁150aを設けたものであって、該第一バイパス弁150aとバイパス油路168とから成り、第二バイパス機構部120bは、実施例1のバイパス弁128の代わりに第二バイパス弁150bを設けたものであって、該第二バイパス弁150bとバイパス油路169とから成るものである。そして、両バイパス油路168・169の連通時には、いずれのバイパス油路168・169も油溜まり67に開放される構成となっている。なお、実施例4のチェック弁121R・121Fは、いずれもプッシュピンを備えておらず、各連絡油路間の連通/遮断操作を外部から操作可能なバイパス弁としての機能は有していない。
ここで、油圧ポンプ21においては、板状のセンタセクション152の垂直面の上半部にポンプ付設面156が形成され、該ポンプ付設面156には上バルブプレート158が配置され、該上バルブプレート158に当接させるようシリンダブロック160が回転摺動自在に配置されており、該シリンダブロック160の複数のシリンダ孔内には、付勢バネを介してピストン161・161・・・が往復動自在に嵌合されている。そして、該ピストン161・161・・・の頭部には、可動斜板162のスラストベアリング162aが当接され、該可動斜板162の中央には、開口部162bを設けて油圧ポンプ軸である前記入力軸29が貫通され、該入力軸29は、前記シリンダブロック160の回転軸心上に水平に配置され、相対回転不能に係止されており、このようにして可変容積型の油圧ポンプ21が構成されている。
また、油圧モータ22においては、板状のセンタセクション152の垂直面の下半部にモータ付設面157が形成され、該モータ付設面157には下バルブプレート159が配置され、該下バルブプレート159に当接させるようシリンダブロック163が回転摺動自在に配置されており、該シリンダブロック163の複数のシリンダ孔内には、付勢バネを介してピストン164・164・・・が往復動自在に嵌合されている。そして、該ピストン164の頭部には固定斜板165が接当され、該固定斜板165はケース3に固定されると共に、油圧モータ軸である前記出力軸32が、前記シリンダブロック163の回転軸心上に水平に配置され、相対回転不能に係止されており、このようにして固定容積型の油圧モータ22が構成されている。
以上のような油圧ポンプ21と油圧モータ22との間には、前記油圧回路114内の第一バイパス弁150a・第二バイパス弁150bとして一体的に機能するバイパス弁150と、前記バイパス油路168・169とから成る単一の前記バイパス機構120を介設するようにしている。このうちのバイパス弁150は、前記センタセクション152の上下略中央部であって油圧ポンプ21と油圧モータ22との間に形成されると共に、センタセクション152の側面から前記第一連絡油路30aに向かって水平に形成された弁穴152aと、該弁穴152aに嵌装された弁体153とから成る3ポート2位置切替の手動式切替弁となっている。そして、該弁体153基部の操作ピン部153aは、前記弁穴152aの外端を封鎖する螺栓154によって左右摺動可能に保持されている。
前記弁穴152aの突き当たり面近傍の内側面には、前記上下のバルブプレート158・159に向かって上下のピン孔152b・152cが水平に穿孔され、該ピン孔152b・152cには、それぞれ上下の押動ピン166・167が摺動可能に挿嵌されており、このうちの押動ピン166の先端は前記バルブプレート158の下端部に当接され、押動ピン167の先端は前記バルブプレート159の上端部に当接されている。
一方、弁体153で弁穴152aに嵌入されたスプール部153bと、弁穴152aの突き当たり面との間には、バネ155が蓄力状態で介設されており、該バネ155によって、弁体153は外方に摺動するように常時付勢されている。そのため、該弁体153は、スプール部153bの肩部153cが前記螺栓154に当接した状態で保持されている。更に、このスプール部153bの先部には切り欠き部153dが形成され、該切り欠き部153dは、軸心に沿った平面から成る半割部153eと、図13に示すように、該半割部153eから徐々に立ち上がる片側半断面から成る傾斜部153fとから構成されており、前記半割部153eには、前記上下の押動ピン166・167の基端が当接されている。これら押動ピン166・上バルブプレート158等から前記第一バイパス弁150aが形成され、押動ピン167・下バルブプレート159等から第二バイパス弁150bが形成され、両バイパス弁150a・150bに共通する構成として弁穴152a・弁体153が設けられている。
このような構成において、前記バイパス弁150は、図示せぬバイパスレバーの入切操作によって、前記バイパス油路168・169の「連通位置R」と「遮断位置H」とを択一的に同時に切り換えることができる。各バイパス弁150a・150bについていえば、通常は、図11乃至図14に示すような「遮断位置H」にあり、前述の如く、スプール部153bは肩部153cが螺栓154に当接するまでバネ155によって外方に押し出されており、前記押動ピン166・167は切り欠き部153dの半割部153eに当接された状態となっている。
そこで、前記バイパスレバーを入操作して、操作ピン部153aを押し込んで内方に摺動させ、バイパス弁150a・150bを「連通位置R」にすると、上下の押動ピン166・167の基部が切り欠き部153dの傾斜部153fによって押し出され、該押動ピン166・167の先部が上バルブプレート158の下端部と下バルブプレート159の上端部を外側に押し出す。すると、ポンプ付設面156と上バルブプレート158との間、及びモータ付設面157と下バルブプレート159との間に隙間が生じ、この隙間を介して、各キドニーポート170・171・172・173とケース3内の油溜まり67とが連通される。これにより、第一連絡油路30aと第二連絡油路30b、及び第一連絡油路30aと第三連絡油路30cとの間を同時に連通させることができ、同時に、前記バイパス油路168に相当するキドニーポート170・171、及び前記バイパス油路169に相当するキドニーポート172・173は、油溜まり67に開放された状態とすることができるのである。
すなわち、前記バイパス手段であるバイパス機構120は、各連絡油路間に介設されたバイパス油路168・169を油溜まり67に開放可能な構成とするので、キャビテーション等によって閉回路内に溜まったガスを油溜まり67に放出することができ、ガスによる圧油の動力伝達効率の低下を防止することができる。
本発明は、第一車軸に連結される第一油圧モータと、エンジンに駆動可能に連結される油圧ポンプとを備え、該油圧ポンプと前記第一油圧モータは、第二車軸に連結される第二油圧モータと直列に流体接続して閉回路を構成した全ての油圧式無段変速装置に適用することができる。
本発明に関わる作業車両の全体構成を示す、作業車両の側面一部断面図である。 実施例1の油圧式無段変速装置の正面断面図である。 実施例1の油圧回路図であり、図3(a)は油圧回路全体図、図3(b)は機械式差動装置を備えた場合の前車軸駆動装置の油圧回路図である。 実施例2の油圧式無段変速装置の正面断面図である。 同じく側面断面図である。 実施例2の油圧回路図であり、図6(a)は油圧回路全体図、図6(b)は機械式差動装置を備えた場合の前車軸駆動装置の油圧回路図である。 実施例3の油圧式無段変速装置の正面断面図である。 同じく正面拡大断面図である。 実施例3の油圧回路図であり、図9(a)は油圧回路全体図、図9(b)は機械式差動装置を備えた場合の前車軸駆動装置の油圧回路図である。 実施例4の油圧式無段変速装置の正面断面図である。 同じく側面断面図である。 同じく側面拡大断面図である。 図12におけるA−A矢視断面図である。 実施例4の油圧回路図であり、図14(a)は油圧回路全体図、図14(b)は機械式差動装置を備えた場合の前車軸駆動装置の油圧回路図である。
符号の説明
14 エンジン
21 油圧ポンプ
22 第一油圧モータ
24・25 第二油圧モータ
30a 第一連絡油路
30b 第二連絡油路
30c 第三連絡油路
41R・41F チェック弁
67 油溜まり
94 第一車軸
95 第二車軸
101・102・103・104 油圧式無段変速装置
115・117 第一バイパス手段
116・118 第二バイパス手段
119・120 単一のバイパス手段
127a・127b・134・135・168・169 バイパス油路
132・133 切替弁

Claims (5)

  1. 第一車軸に連結される第一油圧モータと、エンジンに駆動可能に連結される油圧ポンプとを備え、該油圧ポンプと前記第一油圧モータは、第二車軸に連結される第二油圧モータと直列に流体接続して閉回路を構成すると共に、前記第一油圧モータと油圧ポンプ間を流体接続する第一連絡油路と、前記第二油圧モータと油圧ポンプ間を流体接続する第二連絡油路との間を連通/遮断する第一バイパス手段を設けた油圧式無段変速装置において、該油圧式無段変速装置に、前記第一連絡油路と、前記第一油圧モータと第二油圧モータ間を流体接続する第三連絡油路との間を連通/遮断する第二バイパス手段を設けたことを特徴とする油圧式無段変速装置。
  2. 前記第一バイパス手段は、チャージ油供給機能とバイパス機能とを併有するチェック弁であることを特徴とする請求項1記載の油圧式無段変速装置。
  3. 前記第一バイパス手段と第二バイパス手段は、各連絡油路間に介設されたバイパス油路と、該バイパス油路の連通/遮断が可能な切替弁とから成ることを特徴とする請求項1記載の油圧式無段変速装置。
  4. 第一車軸に連結される第一油圧モータと、エンジンに駆動可能に連結される油圧ポンプとを備え、該油圧ポンプと前記第一油圧モータは、第二車軸に連結される第二油圧モータと直列に流体接続して閉回路を構成する油圧式無段変速装置において、前記第一油圧モータと油圧ポンプ間を流体接続する第一連絡油路と、前記第二油圧モータと油圧ポンプ間を流体接続する第二連絡油路との間を連通/遮断すると同時に、前記第一連絡油路と、前記第一油圧モータと第二油圧モータ間を流体接続する第三連絡油路との間を連通/遮断する単一のバイパス手段を設けたことを特徴とする油圧式無段変速装置。
  5. 前記バイパス手段は、各連絡油路間に介設されたバイパス油路を油溜まりに開放可能な構成とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の油圧式無段変速装置。
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