JP2013164094A - 油圧式無段変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧式無段変速装置を油圧機械式無段変速装置の無段変速部として用いる場合、メイン油路からの油漏れに対しては、たとえ、メイン油路に作動油を補給するチャージ油路への作動油供給量を増やしても、チャージ油路からメイン油路へ供給可能な作動油の流量は十分には増大せず、メイン油路内の作動油が不足して負圧が発生し、キャビテーションによる回路・回路内機器等の破損や、騒音の発生を招く、という問題があった。
【解決手段】油圧ポンプ18と油圧モータ19間を流体接続する一対のメイン油路9a・9bの方向への流れのみを許容するチェック弁を設けた油圧式無段変速装置10において、複数対のチェック弁部71a・71a、チェック弁73・73を、前記両メイン油路9a・9bの間に並列配置すると共に、前記チェック弁部71a・71aとチェック弁73・73には、共通のチャージ油路70からの作動油を供給する。
【選択図】図5

Description

本発明は、油圧ポンプと油圧モータ間を流体接続する一対のメイン油路の方向への流れのみを許容するチェック弁を設けた油圧式無段変速装置に関し、特に、前記チェック弁による作動油の許容流量を増大させる油圧回路構成に関する。
従来より、作業車両の変速装置には、優れた操作性から前記油圧式無段変速装置が適用されているが、大型のトラクタ、ホイルローダ、運搬車等のように高馬力を要する大型の作業車両に対しては、該油圧式無段変速装置に遊星ギア装置等の機械式変速装置を組み合わせた前記油圧機械式無段変速装置(以下、「HMT」とする)が用いられる。
しかし、該HMTからは高馬力を出力するため、HMTの無段変速部として用いる油圧式無段変速装置には高い負荷がかかり、油圧ポンプと油圧モータ間を流体接続する一対のメイン油路内が高圧になることから、油密性・強度等に優れた特殊な仕様のものでない限り、部材間の隙間等からの油漏れが著しい。
そこで、このような油漏れに対しては、前記両メイン油路内への作動油の補給を別回路を使って更に促進させる対応が考えられる。例えば、前記両メイン油路に一対のチェック弁を介して作動油を補給するチャージ油路に対し、油溜まりから自動的に作動油を吸入する自給式の作動油吸入手段を別途に設けて作動油を供給するための技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−158730号公報
しかしながら、前記作動油吸入手段とは、エンジン停止と一緒に作動油補給用のチャージポンプも停止して作動油がチャージ油路に圧送されない場合に、その不足分を、前記両メイン油路内の負圧を利用して油溜まりからチャージ油路に対して補充するだけであり、チャージ油路とメイン油路間の油路の流路断面積は変化しない。
従って、前記作動油吸入手段では、チェック弁を介して両メイン油路に供給可能な作動油の流量(以下、「許容流量」とする)を十分に増大させることができず、HMTに用いる油圧式無段変速装置では、油漏れやリリーフに伴って、両メイン油路を循環する作動油が不足して負圧が発生し、キャビテーションによる回路・回路内機器等の破損や、騒音の発生を招く。
そこで、単独で使用される油圧式無段変速装置に比べて、高容量にして作動油補給容量を予め大きく設定しておかねばならず、油圧式無段変速装置の大型化やコストアップを招く、という問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、油圧ポンプと油圧モータ間を流体接続する一対のメイン油路の方向への流れのみを許容するチェック弁を設けた油圧式無段変速装置において、前記チェック弁を、前記両メイン油路の間に複数対並列配置すると共に、前記チェック弁には、共通のチャージ油路からの作動油を供給するものである。
請求項2においては、前記一対のメイン油路は、前記油圧ポンプと油圧モータを設置するセンタセクション内に設け、該センタセクション内に前記チェック弁を内蔵するものである。
請求項3においては、前記センタセクション内には、前記チャージ油路を挟んで両側に一対のメイン油路を穿設し、該メイン油路の開口端に前記チェック弁を装着するものである。
請求項4においては、前記センタセクション内には、前記チャージ油路を挟んで両側に一対のメイン油路を穿設し、該メイン油路と直交するように前記チェック弁を装着するものである。
請求項5においては、前記センタセクション内には、前記チャージ油路を挟んで両側に一対のメイン油路を穿設し、該メイン油路の開口端の少なくとも一方に、チェック弁を内蔵するチェック弁増設ユニットの単体または複数体を着脱可能に取り付けるものである。
請求項6においては、前記チェック弁に高圧リリーフ弁を一体的に組み合わせて一対のチェックリリーフ弁を構成するものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1により、油圧式無段変速装置としては小容量のものを使ってコンパクト化やコストダウンを図りつつ、負荷の程度に応じてチェック弁の数を増やすことにより、チャージ油路とメイン油路間の油路の流路断面積の総面積を増加し、チェック弁全体の許容流量を十分に増大させることができ、両メイン油路を循環する作動油に負圧が発生するのを防ぎ、キャビテーションによる回路・回路内機器等の破損や、騒音の発生を防止することができる。更に、共通のチャージ油路を利用することで、孔や外部配管等から成る油路を減らすことができ、加工コスト・部品コストの低減や装置のコンパクト化を図ることができる。加えて、同一のチェック弁を使用可能な場合は、部品の共有化も図ることができ、在庫管理が容易となって、管理コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
請求項2により、前記チェック弁を設置するための取付部材や空間が不要となり、更なる部品コストの低減や装置のコンパクト化を図ることができる。
請求項3により、前記チャージ油路と一対のメイン油路を近接配置することができ、センタセクションの小型化が図れる。更に、センタセクションにチェック弁を装着するための孔を別途に設ける必要がなく、更なる加工コストの低減を図ることができる。
請求項4により、前記チャージ油路と一対のメイン油路を近接配置することができ、センタセクションの小型化が図れる。更に、メイン油路の開口端にチェック弁が装着できない場合でも、両メイン油路の延出方向に沿ったセンタセクションの側面を利用してチェック弁を装着することができ、様々な仕様への対応が可能となり、汎用性を増すことができる。
請求項5により、前記チャージ油路と一対のメイン油路を近接配置することができ、センタセクションの小型化が図れる。しかも、前記チェック弁増設ユニットを共通のセンタセクションに装着するだけで、容易にチェック弁を増やすことができ、該チェック弁を内蔵するために必要な弁穴や油路を省略し、更なる加工コストの低減を図ることができると共に、チェック弁の数を自在に変更して、様々な仕様への対応が可能となる。
請求項6により、前記油圧式無段変速装置に高圧リリーフ弁を設ける場合でも、弁数の増加を防止することができる。
本発明に係わる作業車両の動力伝達構成を示すスケルトン図である。 油圧式無段変速装置10の側面一部断面図である。 同じく背面一部断面図である。 同じくチェックリリーフ弁の側面一部断面図である。 同じく油圧回路図である。 油圧式無段変速装置10Aの背面一部断面図である。 同じく油圧回路図である。 油圧式無段変速装置10Bの側面一部断面図である。 同じく上部の背面一部断面図である。 同じく油圧回路図である。 油圧式無段変速装置10Cの上部の背面一部断面図である。 同じく油圧回路図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
なお、図1の矢印Fで示す方向を作業車両1の前進方向とし、以下で述べる各部材の位置や方向等はこの前進方向を基準とするものである。
まず、本発明に関わる作業車両1の全体構成について、図1により説明する。
該作業車両1は、エンジン2と、該エンジン2からの回転動力を変速して出力するトランスミッション3と、該トランスミッション3からの変速動力によって左右の後輪59・60を駆動する後車軸駆動装置4等を備える。
このうちのエンジン2の出力軸5には、回転ダンパ6を介してトランスミッション3への入力軸7が接続されており、該回転ダンパ6によって、これら入出力軸間の回転振動を減衰させると共に、トルク変動の大きなエンジン2から滑らかなエンジン動力を取り出せるようにしている。
前記出力軸5は、その前端が前記エンジン2の前面より突出され、その突出端に、後で詳述する油圧式無段変速装置10に作動油を補給するためのチャージポンプ8が連動連結されている。
一方、前記入力軸7の後端には、前記油圧式無段変速装置10のポンプ軸15が同一軸心上で連結され、該ポンプ軸15は、PTO系出力軸17や図示せぬPTOクラッチ等を介してPTO軸に接続されており、該PTO軸の後端に連結された作業機に対して、エンジン動力を一定回転のPTO系駆動力として断接可能に出力できるようにしている。
また、前記トランスミッション3は、前記油圧式無段変速装置10・遊星ギア装置11なら成るHMT12と、該HMT12からの変速動力の回転方向を切り換える正逆転切換装置13と、該正逆転切換装置13からの正逆転動力を図示せぬ前輪に出力する前車軸駆動部14とを備える。
このうちの油圧式無段変速装置10においては、閉回路によって互いに流体接続された油圧ポンプ18と油圧モータ19が配設され、該油圧ポンプ18の可動斜板20の傾転角を変更することにより、油圧ポンプ18から油圧モータ19への作動油の吐出量・吐出方向を変化させ、ポンプ軸15から油圧ポンプ19に入力された動力の大きさと回転方向を変更して、変速動力として油圧モータ19のモータ軸16から出力することができる。例えば、可動斜板20が傾転しない中立位置では、モータ軸16からの出力はゼロとなり、該中立位置からいずれか一方に傾転させると、正転または逆転方向の回転動力がモータ軸16から出力される。
前記遊星ギア装置11は、前記モータ軸16の後端に固設されたサンギア21と、該サンギア21と噛合するプラネタリギア22を自転可能に支持すると共に該プラネタリギア22の公転に従って回転するプラネタリキャリア23と、前記プラネタリギア22に噛合されるリング状のインターナルギア24とから構成される。
そして、前記プラネタリキャリア23の軸部23aは、前記モータ軸16後端に連結されたギア軸72上に相対回転自在に環設されると共に、この軸部23aの前端には、大径ギア26が固設され、該大径ギア26は、前記ポンプ軸15後端に固設された小径ギア25と噛合されており、エンジン動力が、ギア列25・26で減速されてからプラネタリキャリア23に常時入力されるようにしている。
このような構成において、油圧式無段変速装置10のポンプ軸15からの一定回転動力が、前記ギア列25・26を介してプラネタリキャリア23に入力されると共に、油圧式無段変速装置10のモータ軸16からの変速回転動力が、前記ギア軸72からサンギア21に入力されると、これらの回転動力が前記遊星ギア装置11によって合成され、その合成動力が、前記モータ軸16、ギア軸72と同軸上でインターナルギア24に固設されたHMT出力軸27より出力される。
そして、この際の合成動力は、前記油圧式無段変速装置10の正逆転一方向の最大出力時に略出力停止状態となり、かつ、油圧式無段変速装置10の正逆転他方向の最大出力時に最大出力状態となるように構成されている。つまり、油圧式無段変速装置10による正逆転両方向の最大出力の倍の出力が、正逆転片方向の合成出力として得られる。
前記正逆転切換装置13において、前記HMT出力軸27に平行に後輪駆動系出力軸35が回転可能に支持され、該後輪駆動系出力軸35には、前から順に、第一従動ギア32と第二従動ギア34が回転可能に遊嵌される。このうちの前記第一従動ギア32が、中間ギア31を介して、前記HMT出力軸27の前部に固設した第一駆動ギア30と噛合することにより、第一ギア列40が形成されると共に、前記第二従動ギア34が、前記HMT出力軸27の後部に固設した第二駆動ギア33と直接噛合することにより、後輪駆動系出力軸35の回転方向が前記第一ギア列40とは逆となる第二ギア列41が形成される。
更に、前記後輪駆動系出力軸35上で前後の第一従動ギア32と第二従動ギア34との間には、シフタ28が介設され、該シフタ28は、後輪駆動系出力軸35に設けたスプライン上に、軸心方向摺動自在かつ相対回転不能に係合されている。
このような構成において、前記シフタ28を前後の第一従動ギア32と第二従動ギア34のいずれかに係合させることにより、その該当する従動ギアを後輪駆動系出力軸35に相対回転不能に係合させることができ、前記合成動力が、第一ギア列40または第二ギア列41を介して、断接可能に後輪駆動系出力軸35に後輪駆動力として伝達される。
これにより、HMT出力軸27からの合成動力の回転方向を、前記第一ギア列40を介する場合はそのままで後輪駆動系出力軸35に伝達し、前記第二ギア列41を介する場合は反転させて後輪駆動系出力軸35に伝達することができ、HMT12によって得られる変速幅の全域を、前進用変速域または後進用変速域にあてることができる。
すなわち、以上のように、前記油圧式無段変速装置10・遊星ギア装置11から成るHMT12と、正逆転切換装置13とを直列配置することにより、油圧式無段変速装置10による最大出力の倍の出力を正逆転両方向で得ることができる。
前記前車軸駆動部14において、前記後輪駆動系出力軸35に平行に前輪駆動系出力軸39が回転可能に支持され、該前輪駆動系出力軸39には第三従動ギア38が回転可能に遊嵌される。そして、該第三従動ギア38が、中間ギア37を介して、前記後輪駆動系出力軸35上で第二従動ギア34後方に固設された第三駆動ギア36と噛合することにより、第三ギア列42が形成されると共に、前記前輪駆動系出力軸39上で第三従動ギア38の前方には、シフタ29が設けられ、該シフタ29は、前記前輪駆動系出力軸39に設けたスプライン上に、軸心方向摺動自在かつ相対回転不能に係合されている。
このような構成において、前記シフタ29を第三従動ギア38に係合させることにより、該第三従動ギア38を前輪駆動系出力軸39に相対回転不能に係合させることができ、前記後輪駆動系出力軸35からの後輪駆動力が、第三ギア列42を介して、同じ回転方向で、前輪駆動系出力軸39に前輪駆動力として伝達される。
また、前記後車軸駆動装置4において、前記後輪駆動系出力軸35の後端には、ピニオン43が固設され、該ピニオン43には、デフ装置47のデフケース47bに固設されたリングギア47aが噛合されると共に、該デフ装置47の左右のサイドギア47c・47cには、左右の伝達軸45・46の両内端が固設されている。
このうちの左の伝達軸45には、内側から順に、摩擦多板式のサイドブレーキ49と小径ギア51が設けられ、該小径ギア51は、左の後輪59を外端に固定する後車軸55の内端に設けた大径ギア53と噛合されて、減速ギア列57が形成されている。一方、右の伝達軸46には、内側から順に、デフロック用のシフタ48、摩擦多板式のサイドブレーキ50、及び小径ギア52が設けられ、該小径ギア52は、右の後輪60を外端に固定する後車軸56の内端に設けた大径ギア54と噛合されて、減速ギア列58が形成されている。
このような構成において、直進時には、前記左右の両サイドブレーキ49・50をブレーキ「切」とすることにより、前記後輪駆動系出力軸35からの後輪駆動力が、前記ピニオン43、リングギア47aからデフ装置47を介して左右の伝達軸45・46に伝達され、その後、前記減速ギア列57・58で減速されてから、左右の後車軸55・56に伝達される。
旋回時には、旋回内側のサイドブレーキのみをブレーキ「入」とすることにより、旋回外側の後車軸が回転駆動されて、作業車両1が旋回できるようにしている。
以上のようにして、エンジン2からのエンジン動力が、トランスミッション3のHMT12と正逆転切換装置13を介することにより、油圧式無段変速装置10よる最大出力の倍の出力が正逆転両方向に出力可能に変速された後、図示せぬ前輪と後輪59・60に対して断接可能に伝達され、二輪駆動または四輪駆動可能な作業車両1が構成される。
次に、前記油圧式無段変速装置10の基本構造とその油圧回路構成について、図1乃至図5、図11により説明する。
図2、図3に示すように、該油圧式無段変速装置10は、アキシャルピストン式の前記油圧ポンプ18と油圧モータ19とにより構成され、該油圧ポンプ18と油圧モータ19はハウジング61内で上下に並設されており、これら油圧ポンプ18、油圧モータ19、及びハウジング61の後端に、前記閉回路を内設するセンタセクション62が覆設されている。
このうちの油圧ポンプ18は、一端がセンタセクション62に挿嵌されると共に他端がハウジング61によって回動自在に支持される前記ポンプ軸15、該ポンプ軸15が挿嵌されてポンプ軸15と共に回動するシリンダブロック63、該シリンダブロック63に摺動自在に挿嵌される複数のピストンであるプランジャ64、及び該プランジャ64の頂部に摺接する前記可動斜板20から成り、可変容積型の油圧ポンプとして構成される。そして、前記可動斜板20は、前述の如く、その傾転角を変更することにより、プランジャ64の摺動量を規制して油圧ポンプ18からの作動油の吐出量・吐出方向を調節するようにしている。
前記油圧モータ19は、油圧ポンプ18と同様に、一端がセンタセクション62に挿嵌されると共に他端がハウジング61によって回動自在に支持されるモータ軸16、該モータ軸16が挿嵌されてモータ軸16と共に回動するシリンダブロック65、該シリンダブロック65に摺動自在に挿嵌される複数のプランジャ66、及び該プランジャ66の頂部に摺接する固定斜板67から成り、固定容積型の油圧モータとして構成される。そして、該固定斜板67は、前記ハウジング61の内壁に傾転した状態で固設されている。
そして、前記油圧ポンプ18・油圧モータ19におけるシリンダブロック63・65の基部端面と、前記センタセクション62の前側面との間には、それぞれ、センタセクション62側に固設されたバルブプレート68・69が介装され、該バルブプレート68・69前面を、前記シリンダブロック63・65の基部端面が摺動しながら回転するようにしている。
更に、該シリンダブロック63・65には、周方向に複数の円筒状のシリンダ63a・65aが穿設され、該複数のシリンダ63a・65aの前端側は開口されており、該開口から、前記プランジャ64・66が、それぞれシリンダ63a・65a内に前後摺動自在に挿嵌されている。一方、シリンダ63a・65aの後端側には、それぞれシリンダポート63b・65bが開口されている。
前記センタセクション62には、一対のメイン油路9a・9bが、左右に平行に、上下方向に穿設され、該メイン油路9a・9bの上部には、それぞれ、キドニー状の油路62a・62bが前方に向かって穿孔されると共に、メイン油路9a・9bの下部にも、それぞれ、キドニー状の油路62c・62dが前方に向かって穿孔されている。そして、このうちの油路62a・62bは、前記バルブプレート68に開口されたポートを介して、前記油圧ポンプ18におけるシリンダポート63bに連通されると共に、前記油路62c・62dは、前記バルブプレート69に開口されたポートを介して、前記油圧モータ19におけるシリンダポート65bに連通されている。
これにより、前記エンジン2からのエンジン動力がポンプ軸15に入力されて油圧ポンプ18が駆動されると、該油圧ポンプ18の駆動によって吐出される作動油は、シリンダ63a内から、バルブプレート68、油路62a・62b、メイン油路9a・9b、油路62c・62d、及びバルブプレート69を介して、シリンダ65aに供給され、この作動油の給排により油圧モータ19が駆動される。以上の構造が、油圧式無段変速装置を単独使用する場合の基本構造である。
このような基本構造に対し、高負荷が作用するHMT12の無段変速部として用いることから、油圧式無段変速装置10には、図1乃至図5に示すように、前記メイン油路9a・9bに作動油を補給するためのチャージ油路70が、前記センタセクション62内に形成されると共に、該チャージ油路70と前記メイン油路9a・9bとの間には、前記チャージ油路70とメイン油路9a・9b間で作動油を給排するチェックリリーフ弁71・71と、前記チャージ油路70からメイン油路9a・9bへ作動油を供給するチェック弁73・73とが介設されている。
このうちのチャージ油路70は、その下端を閉じるようにして、前記メイン油路9a・9bの間に配置されると共に、いずれの油路70・9a・9bも、互いに近接するようにして、上下方向に穿設される。そして、チャージ油路70の上開口端は、外部配管76を介して、前記チャージポンプ8の吐出ポートに連通されている。なお、該チャージポンプ8は、本実施例では、前述の如く、前記エンジン2の出力軸5の前端に設けているが、前記センタセクション62の背面上部に固設した上で、前記油圧ポンプ18のポンプ軸15と連動連結させるようにしてもよく、チャージポンプ8の設置位置や、その駆動源は特に限定されるものではない。
更に、前記チャージ油路70は、その上部で左右に分岐して一対の給排油路70a・70bが形成され、該給排油路70a・70bは、それぞれ前記メイン油路9a・9bに連通されると共に、チャージ油路70の下端でも、左右に分岐して一対の供給油路70c・70dが形成され、該供給油路70c・70dも、それぞれ前記メイン油路9a・9bに連通される。更に、チャージ油路70の下端には、前方に向かってリリーフ油路70eが形成され、該リリーフ油路70eは、前記ハウジング61内に形成された油溜まり77と連通される。
加えて、前記チャージ油路70は、その途中部で、前記ポンプ軸15に外嵌した軸受け78の外周に沿って迂回油路70fが形成されると共に、前記モータ軸16に外嵌した軸受け79の外周に沿っても迂回油路70gが形成されており、これにより、チャージ油路70が、その上開口端から下端まで連通されるようにしている。
前記チェックリリーフ弁71・71は、前記センタセクション62の上部に設けられた弁穴62h内に装着されている。図4に示すように、該弁穴62hは、メイン油路9a・9bと直交するように、センタセクション62の左右の側面62e・62eから内側に向かって穿孔されると共に、弁穴62hの内側端部には、弁部材80が摺動自在に嵌装される一方、弁穴62hの外側端部にはプラグ81が螺装されている。そして、該プラグ81に形成される収納穴81a内には、バネ受け部材82が摺動自在に嵌装され、該バネ受け部材82により塞がれた収納穴81a内の空間には、チェックバネ83が収納され、該空間はチェックバネ室84として構成されている。
更に、前記バネ受け部材82と弁部材80との間には、リリーフバネ85が介装され、これらバネ受け部材82と弁部材80とで囲まれた、弁穴62hからメイン油路9a・9bにかけての空間は、リリーフバネ室86として構成される。なお、前記プラグ81における収納穴81a形成部分の周面とバネ受け部材82との間には、嵌合隙間が形成され、リリーフバネ室86とチェックバネ室84とは相互に連通されている。
前記バネ受け部材82の軸心には、リリーフピン87が一体的に固設され、該リリーフピン87は、前記弁部材80に形成された連通孔80aを貫通して、前記リリーフバネ室86とチャージ油路70とを連通するように、該チャージ油路70側まで延設されている。そして、リリーフピン87でチャージ油路70側の先端には頭部87aが形成されているが、リリーフピン87がリリーフバネ85によりプラグ81側に付勢されているため、該頭部87aのシート部87bが、弁部材80の連通孔80a周縁部に当接するようにして該連通孔80aを閉塞している。
これら弁部材80、リリーフバネ85、バネ受け部材82、及びリリーフピン87は、一体的に弁穴62h内を摺動自在な弁体88に構成され、該弁体88は、前記チェックバネ83により内側方向へ付勢されており、弁部材80が弁穴62h内側端部のシート部62iに当接された状態にある。
このような構成において、メイン油路9a・9b及びリリーフバネ室86内の作動油が不足して油圧が低下すると、チャージ油路70側の作動油の油圧により弁部材80がプラグ81側へ移動され、チャージ油路70からメイン油路9a・9bへ作動油が補給される。つまり、チェックリリーフ弁71・71は、メイン油路9a・9bの作動油が不足した場合には、チャージ油路70からメイン油路9a・9bに作動油を補給するチェック弁部71aとして機能する。
逆に、メイン油路9a・9b及びリリーフバネ室86内の作動油の油圧が高圧になると、前記弁部材80がシート部62iに押し付けられて、チャージ油路70とリリーフバネ室86との間が遮断される。更に、メイン油路9a・9b及びリリーフバネ室86内の作動油の油圧が、所定のリリーフ設定圧以上になると、リリーフピン87における頭部87aのシート部87bにかかる圧力が、リリーフバネ85の付勢力よりも大きくなって、該リリーフピン87がチャージ油路70側へ移動し、弁部材80の連通孔80aが開いて、メイン油路9a・9b内の作動油がチャージ油路70側へ逃げる。つまり、チェックリリーフ弁71・71は、メイン油路9a・9bの圧力が所定のリリーフ設定圧よりも大きくなった場合には、作動油をチャージ油路70に逃がす高圧リリーフ弁部71bとしても機能する。
なお、チャージ油路70下端のリリーフ油路70eには、その前開口端よりリリーフ弁75が内挿され、該リリーフ弁75は、前記油溜まり77に連通されており、チャージ油路70内の油圧を調整できるようにしている。
前記チェック弁73・73は、前記センタセクション62下部で、前記メイン油路9a・9bの下開口端9a1・9b1内に装着されており、上に向かって螺挿されるプラグ89と、該プラグ89の上半部の軸心に形成された油路89aの上部開口89a1を閉塞するように載置されるボール90と、前記プラグ89上に嵌合して前記ボール90を収容する上下反転コップ状のカバー91と、該カバー91の天井部から前記ボール90までの空間に設けるチェックバネ92とから構成される。通常は、該チェックバネ92により前記ボール90は下方に付勢され、上部開口89a1が閉塞された状態となっている。
そして、前記プラグ89には、前記油路89aの半径方向に、複数の側孔89a2が形成され、該側孔89a2は、前記プラグ89の外周に設けたリング状の溝89a3を介して、前記供給油路70c・70dに連通されている。更に、前記カバー91にも、その天井部には天井孔91aが形成され、外周部には複数の側孔91bが形成されており、該天井孔91a・側孔91bを介して、カバー91内の空間は、前記メイン油路9a・9bに連通されている。
このような構成において、メイン油路9a・9b内の作動油が不足して油圧が低下すると、チャージ油路70側の作動油の油圧が、供給油路70c・70dから側孔89a2を介して油路89aに作用し、ボール90が上方に押し上げられて上部開口89a1が開放され、チャージ油路70から、供給油路70c・70d、溝89a3、油路89a、カバー91内を介して、メイン油路9a・9bへ作動油が補給される。
以上のように、チェック弁として、前記チェックリリーフ弁71・71にチェック弁73・73を並列に追加することにより、チャージ油路70からメイン油路9a・9bに作動油を補給可能な補給油路は、前記給排油路70a・70bに供給油路70c・70dを加えたものとなり、補給油路全体の流路断面積を増加させることができる。更に、この流路断面積の増加により、補給可能な作動油の量が著しく増える場合には、前記チャージポンプ8を、作動油量に見合った容量を有するものに取り換えられるようにしている。加えて、前記給排油路70a・70bと供給油路70c・70dは、いずれもチャージ油路70に連通されており、共通のチャージ油路70から作動油を補給することにより、チャージ油路の形成が容易となる。なお、本実施例では、チェック弁には異なるタイプのものを使用したが、図11に示す油圧式無段変速装置10Cのように、同じチェック弁74を使用して部品の共有化を図るようにしてもよい。
更に、前記チェックリリーフ弁71・71では、チェック弁部71aと高圧リリーフ弁部71bを単一の弁体とすることにより、弁数を減らすようにしている。そして、該チェックリリーフ弁71・71は、前記センタセクション62上部の弁穴62h内に装着される一方、チェック弁73・73は、センタセクション62下部の下開口端9a1・9b1内に装着されており、いずれも、センタセクション62内に内蔵されるようにしている。そして、このうちのチェック弁73・73は、メイン油路9a・9bの一部を利用して装着されている。
加えて、前記メイン油路9a・9bは、チャージ油路70を挟んで両側に穿設されており、これらの油路を互いに近接するように配置することができ、メイン油路9a・9b間の距離を短くして、油圧式無段変速装置10を左右方向にコンパクトにすることができる。
すなわち、油圧ポンプ18と油圧モータ19間を流体接続する一対のメイン油路9a・9bの方向への流れのみを許容するチェック弁であるチェック弁部71a・71aとチェック弁73・73を設けた油圧式無段変速装置10において、複数対のチェック弁部71a・71a、チェック弁73・73を、前記両メイン油路9a・9bの間に並列配置すると共に、前記チェック弁部71a・71aとチェック弁73・73には、共通のチャージ油路70からの作動油を供給するので、油圧式無段変速装置としては小容量のものを使ってコンパクト化やコストダウンを図りつつ、負荷の程度に応じてチェック弁の数を増やすことにより、チャージ油路70とメイン油路9a・9b間の油路の流路断面積の総面積を増加し、チェック弁全体の許容流量を十分に増大させることができ、両メイン油路9a・9bを循環する作動油に負圧が発生するのを防ぎ、キャビテーションによる回路・回路内機器等の破損や、騒音の発生を防止することができる。更に、共通のチャージ油路70を利用することで、孔や外部配管等から成る油路を減らすことができ、加工コスト・部品コストの低減や装置のコンパクト化を図ることができる。加えて、図11に示す如く、同一のチェック弁を使用可能な場合は、部品の共有化も図ることができ、在庫管理が容易となって、管理コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
更に、前記一対のメイン油路9a・9bは、前記油圧ポンプ18と油圧モータ19を設置するセンタセクション62内に設け、該センタセクション62内に前記チェック弁部71a・71aとチェック弁73・73を内蔵するので、該チェック弁部71a・71aとチェック弁73・73を設置するための取付部材や空間が不要となり、更なる部品コストの低減や装置のコンパクト化を図ることができる。
加えて、前記センタセクション62内には、前記チャージ油路70を挟んで両側に一対のメイン油路9a・9bを穿設し、該メイン油路9a・9bの開口端である下開口端9a1・9b1に前記チェック弁73・73を装着するので、前記チャージ油路70と一対のメイン油路9a・9bを近接配置することができ、センタセクション62の小型化が図れる。更に、センタセクション62にチェック弁73・73を装着するための孔を別途に設ける必要がなく、更なる加工コストの低減を図ることができる。
更に、前記チェック弁であるチェック弁部71a・71aに高圧リリーフ弁である高圧リリーフ弁部71b・71bを一体的に組み合わせて一対のチェックリリーフ弁71・71を構成するので、前記油圧式無段変速装置10に高圧リリーフ弁を設ける場合でも、弁数の増加を防止することができる。
次に、前記油圧式無段変速装置10の別形態について、図6乃至図12により説明する。なお、以下では、該油圧式無段変速装置10と異なる点を中心に説明すると共に、各要素に用いた符号と同じ符号は、同一または同等の機能を有する要素を指すものであり、同じ符号を付した要素については、特に必要としない限り、その説明は省略する。
図6、図7に示す油圧式無段変速装置10Aは、メイン油路9a・9bの下開口端9a1・9b1内に装着された前記チェック弁73・73に加え、該チェック弁73・73と前記チェックリリーフ弁71・71との間のメイン油路9a・9b途中部に、新たにチェック弁74・74を並列に追加することにより、チェック弁全体の許容流量を前記油圧式無段変速装置10よりも更に増大させたものである。
該チェック弁74・74は、前記メイン油路9a・9bが形成されるセンタセクション62の上下途中部に設けられた弁穴62f内に装着され、該弁穴62fは、メイン油路9a・9bと直交するように、センタセクション62の左右の側面62e・62eから内側に向かって穿孔されている。ここで、前記チャージ油路70には、その上下途中部で左右に分岐して一対の供給油路70h・70iが形成されており、該供給油路70h・70iに、前記弁穴62fの内側端部が連通されている。
そして、該弁穴62fの内側端部には、弁体94の弁部94aが摺動自在に嵌装される一方、弁穴62fの外側端部には、プラグ95が螺装される。該プラグ95の軸心に形成されるロッド穴95aには、前記弁体94のロッド部94bが摺動自在に内挿されると共に、該ロッド部94bに巻回されるチェックバネ96は、前記プラグ95のバネ受け部95bと弁体94の弁部94aとの間に介設されており、該弁部94aが弁穴62fの内側端部のシート部62gに当接された状態にある。
このような構成において、メイン油路9a・9b内の作動油が不足して油圧が低下すると、チャージ油路70側の作動油の油圧により弁体94がプラグ95側へ移動され、弁部94aがシート部62gから離間し、チャージ油路70から供給油路70h・70iを介して、メイン油路9a・9bへ作動油が補給される。逆に、メイン油路9a・9b内の作動油の油圧が高圧になると、前記弁部94aがシート部62gに押し付けられて、チャージ油路70とメイン油路9a・9bとの間が遮断される。
このように、チェック弁として、前記チェックリリーフ弁71・71、チェック弁73・73に、チェック弁74・74を更に並列に追加することにより、チャージ油路70からメイン油路9a・9bに作動油を補給可能な補給油路は、前記給排油路70a・70bと供給油路70c・70dに、供給油路70h・70iを更に加えたものとなり、補給油路全体の流路断面積を更に増加させることができる。この場合も、メイン油路9a・9bはチャージ油路70を挟んで両側に穿設されており、これらの油路を互いに近接するように配置することができ、メイン油路9a・9b間の距離を短くして、油圧式無段変速装置10Aを左右方向にコンパクトにすることができる。
更に、油圧式無段変速装置10Aの高さを低くする等のためにメイン油路9a・9bが短く、前記チェック弁73・73が装着できない場合でも、油圧式無段変速装置10Aの左右側面62e・62eを利用して弁穴62f・62fを形成することにより、新たなチェック弁74・74を装着することができる。なお、本実施例では、チェック弁73・73にチェック弁74・74を追加するようにしているが、チェック弁73・73をなくして、2対のチェック弁74・74を前記両メイン油路9a・9bの間に並列配置するようにしてもよい。
すなわち、前記センタセクション62内には、前記チャージ油路70を挟んで両側に一対のメイン油路9a・9bを穿設し、該メイン油路9a・9bと直交するように前記チェック弁74・74を装着するので、前記チャージ油路70と一対のメイン油路9a・9bを近接配置することができ、センタセクション62の小型化が図れる。更に、メイン油路9a・9bの開口端にチェック弁73・73が装着できない場合でも、両メイン油路9a・9bの延出方向に沿ったセンタセクション62の側面62e・62eを利用してチェック弁74・74を装着することができ、様々な仕様への対応が可能となり、汎用性を増すことができる。
また、図8乃至図10に示す油圧式無段変速装置10Bは、メイン油路9a・9bの下開口端9a1・9b1内に装着される前記チェック弁73・73のかわりに、センタセクション93の上面93aに、前記チェック弁74・74を内蔵する単体のチェック弁増設ユニット97を着脱可能に取り付けることにより、センタセクション93内の油路の短縮や、チェック弁の数の変更を容易にしたものである。
該チェック弁増設ユニット97は、上面93aが平坦なセンタセクション93に載置されるユニットブロック98と、該ユニットブロック98の左右両側面98a・98aから内側に向かって穿孔される弁穴98b・98b内に装着される前記チェック弁74・74とから構成される。
そして、前記ユニットブロック98の平面視で四隅位置には、取付孔98cが上下方向に穿孔され、該取付孔98cの直下方で前記センタセクション93の上部には、ネジ穴93bが形成されており、四本のボルト99を、取付孔98cを介してネジ穴93b内に螺挿することにより、ユニットブロック98をセンタセクション93の上面93aに着脱可能に取り付けることができる。
なお、前記センタセクション93の上部には、前後への膨出部93cを設け、センタセクション93の上部の前後幅を拡大すると共に、該膨出部93cの前後幅と略同一となるように、ユニットブロック98の前後幅も拡大している。これにより、チェック弁74・74が大きくても、ボルト99がチェック弁74・74と干渉しないようにすることができる。
更に、ユニットブロック98の平面視略中央には、上下方向にブロック内チャージ油路101が穿孔されている。該ブロック内チャージ油路101の上端は、前記外部配管76に連通されると共に、ブロック内チャージ油路101の途中部は、左右に分岐して一対の供給油路101a・101bを形成し、該供給油路101a・101bは、それぞれ、前記弁穴98b・98bの内側端部に連通されている。そして、該弁穴98b・98bは、それぞれ、上端が閉塞された左右のブロック内メイン油路102a・102bに連通されている。
前記センタセクション93は、前記センタセクション62とは異なり、前述の如く、上面93aが平坦であって、該上面93aには、前記メイン油路9a・9bの上開口端9a2・9b2と、チャージ油路100の上開口端100aとが開口されており、これらの上開口端100a・9a2・9b2は、それぞれ、ユニットブロック98の油路101・102a・102bに連通されている。
更に、チャージ油路100は、前記チャージ油路70とは異なり、チェックリリーフ弁71・71の位置までしか延設されておらず、その下端は閉塞されると共に、左右に分岐して一対の給排油路100b・100cを形成し、該給排油路100b・100cは、センタセクション93の上部に設けられた弁穴93d・93dの内側端部に連通されている。そして、該弁穴93d・93dには、前記チェックリリーフ弁71・71が装着されている。更に、前記給排油路100b・100cの近傍には、リリーフ油路100dが開口され、該リリーフ油路100dには、前記リリーフ弁75が内挿されており、該リリーフ弁75が前記油溜まり77に連通されて、チャージ油路100・101内の油圧を調整できるようにしている。
このような構成において、メイン油路9a・102a、メイン油路9b・102b内の作動油が不足して油圧が低下すると、チャージ油路100・101側の作動油の油圧により弁体94がプラグ95側へ移動され、ブロック内チャージ油路101から、供給油路101a・101b、弁穴98b・98b、ブロック内メイン油路102a・102bを介して、メイン油路9a・9bへ作動油が補給される。逆に、メイン油路9a・9b内の作動油の油圧が高圧になると、ブロック内チャージ油路101とメイン油路9a・9bとの間が遮断される。
このように、チェック弁として、前記チェックリリーフ弁71・71に、チェック弁増設ユニット97内のチェック弁74・74を並列に追加することにより、チャージ油路100・101からメイン油路9a・9bに作動油を補給可能な補給油路は、前記給排油路100b・100cに供給油路101a・101bを加えたものとなり、補給油路全体の流路断面積を増加させることができる。この場合も、メイン油路9a・9bはチャージ油路100を挟んで両側に穿設されており、これらの油路を互いに近接するように配置することができ、メイン油路9a・9b間の距離を短くして、油圧式無段変速装置10Bを左右方向にコンパクトにすることができる。
すなわち、前記センタセクション93内には、前記チャージ油路100を挟んで両側に一対のメイン油路9a・9bを穿設し、該メイン油路9a・9bの開口端の少なくとも一方、本実施例では上開口端9a2・9b2に、チェック弁74・74を内蔵するチェック弁増設ユニット97の単体または複数体、本実施例では単体を着脱可能に取り付けるので、前記チャージ油路100と一対のメイン油路9a・9bを近接配置することができ、センタセクション93の小型化が図れる。しかも、前記チェック弁増設ユニット97を共通のセンタセクション93に装着するだけで、容易にチェック弁74を増やすことができ、該チェック弁74を内蔵するために必要な前記弁穴62f・62fや、前記チャージ油路70のうちでチェックリリーフ弁71・71よりも下方部分の油路を省略し、更なる加工コストの低減を図ることができると共に、チェック弁74の数を自在に変更して、様々な仕様への対応が可能となる。
また、図11、図12に示す油圧式無段変速装置10Cは、前記チェック弁増設ユニット97とセンタセクション93との間に、チェック弁増設ユニット97Aを新たに着脱可能に取り付けることにより、チェック弁全体の許容流量を前記油圧式無段変速装置10Bよりも更に増大させたものである。
該チェック弁増設ユニット97Aも、前記チェック弁増設ユニット97と同様に、上面93aが平坦なセンタセクション93に載置されるユニットブロック103と、該ユニットブロック103の左右両側面103a・103aから内側に向かって穿孔される弁穴103b・103b内に装着される前記チェック弁74・74とから構成される。
そして、前記ユニットブロック103にも、その四隅位置に取付孔103cが上下方向に穿孔されており、前記ボルト99よりも長いボルト99Aを、前記取付孔98cから取付孔103cを介してネジ穴93b内に螺挿することにより、ユニットブロック98・103をセンタセクション93の上面93aに着脱可能に取り付けるようにしている。
更に、ユニットブロック103の平面視略中央には、上下方向にブロック内チャージ油路104が穿孔されている。該ブロック内チャージ油路104の上開口端は、前記ユニットブロック98のブロック内チャージ油路101に連通されると共に、ブロック内チャージ油路104の途中部は、左右に分岐して一対の供給油路104a・104bを形成し、該供給油路104a・104bは、それぞれ、前記弁穴103b・103bの内側端部に連通されている。そして、該弁穴103b・103bは、それぞれ、上下端とも開口された左右のブロック内メイン油路105a・105bに連通されている。
これらの油路104・105a・105bにおいて、上開口端は、それぞれ、前記ユニットブロック98の油路101・102a・102bに連通される一方、下開口端は、それぞれ、前記センタセクション93の油路100・9a・9bに連通されている。
このような構成において、メイン油路9a・9b内の作動油が不足して油圧が低下すると、複数体のチェック弁増設ユニット97・97Aのチェック弁74が作動して、ブロック内チャージ油路101・104からメイン油路9a・9bへ作動油が補給される。逆に、メイン油路9a・9b内の作動油の油圧が高圧になると、ブロック内チャージ油路101・104とメイン油路9a・9bとの間が遮断される。
このように、チェック弁として、前記チェックリリーフ弁71・71のチェック弁部71a・71aと、チェック弁増設ユニット97のチェック弁74・74に、チェック弁増設ユニット97Aのチェック弁74・74を更に並列に追加することにより、チャージ油路100・101・104からメイン油路9a・9bに作動油を補給可能な補給油路は、前記給排油路100b・100cと供給油路101a・101bに、供給油路104a・104bを加えたものとなり、補給油路全体の流路断面積を更に増加させることができる。この場合も、メイン油路9a・9bはチャージ油路100を挟んで両側に穿設されており、これらの油路を互いに近接するように配置することができ、メイン油路9a・9b間の距離を短くして、油圧式無段変速装置10Cを左右方向にコンパクトにすることができる。
本発明は、油圧ポンプと油圧モータ間を流体接続する一対のメイン油路の方向への流れのみを許容するチェック弁を設けた、全ての油圧式無段変速装置に適用することができる。
9a・9b メイン油路
9a1・9b1 下開口端(開口端)
9a2・9b2 上開口端(開口端)
10・10A・10B・10C 油圧式無段変速装置
18 油圧ポンプ
19 油圧モータ
62・93 センタセクション
70・100 チャージ油路
71 チェックリリーフ弁
71a チェック弁部(チェック弁)
71b 高圧リリーフ弁部(高圧リリーフ弁)
73・74 チェック弁
97・97A チェック弁増設ユニット

Claims (6)

  1. 油圧ポンプと油圧モータ間を流体接続する一対のメイン油路の方向への流れのみを許容するチェック弁を設けた油圧式無段変速装置において、前記チェック弁を、前記両メイン油路の間に複数対並列配置すると共に、前記チェック弁には、共通のチャージ油路からの作動油を供給することを特徴とする油圧式無段変速装置。
  2. 前記一対のメイン油路は、前記油圧ポンプと油圧モータを設置するセンタセクション内に設け、該センタセクション内に前記チェック弁を内蔵することを特徴とする請求項1に記載の油圧式無段変速装置。
  3. 前記センタセクション内には、前記チャージ油路を挟んで両側に一対のメイン油路を穿設し、該メイン油路の開口端に前記チェック弁を装着することを特徴とする請求項2に記載の油圧式無段変速装置。
  4. 前記センタセクション内には、前記チャージ油路を挟んで両側に一対のメイン油路を穿設し、該メイン油路と直交するように前記チェック弁を装着することを特徴とする請求項2に記載の油圧式無段変速装置。
  5. 前記センタセクション内には、前記チャージ油路を挟んで両側に一対のメイン油路を穿設し、該メイン油路の開口端の少なくとも一方に、チェック弁を内蔵するチェック弁増設ユニットの単体または複数体を着脱可能に取り付けることを特徴とする請求項2に記載の油圧式無段変速装置。
  6. 前記チェック弁に高圧リリーフ弁を一体的に組み合わせて一対のチェックリリーフ弁を構成することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか一項に記載の油圧式無段変速装置。
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