JP2002205563A - 前輪駆動切換装置の油圧回路 - Google Patents

前輪駆動切換装置の油圧回路

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JP2002205563A JP2001003522A JP2001003522A JP2002205563A JP 2002205563 A JP2002205563 A JP 2002205563A JP 2001003522 A JP2001003522 A JP 2001003522A JP 2001003522 A JP2001003522 A JP 2001003522A JP 2002205563 A JP2002205563 A JP 2002205563A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の前輪駆動切換装置を油圧クラッチで切
り換えるようにした場合、該油圧クラッチに供給するた
めの圧油はパワーステアリング用回路から導いたり、別
の油圧ポンプを付設したしていたので、油圧が不安定と
なったり、コストアップとなったりしていた。 【解決手段】 4輪駆動と前輪増速とに切換可能とする
前輪駆動切換装置を備え、該前輪駆動切換装置を油圧ク
ラッチにて切り換える構成において、油圧ポンプ60か
らの圧油を分流弁61にて分流し、該分流弁の優先流量
側61aに第一切換弁62を介して作業機水平制御用油
圧アクチュエータ63と接続し、該第一切換弁62のド
レン回路66側に第二切換弁31を介して前輪駆動切換
装置の油圧クラッチ51・52と接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ等の作業
車両において、旋回時に4輪駆動から前輪増速に油圧ク
ラッチを用いて切り換える場合に、安定して切り換えら
れるようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクタ等の作業車両において、
作業時に圃場端で旋回する場合、4輪駆動状態から前輪
増速に切り換えるようにして、圃場が荒らされないよう
にしており、この4輪駆動と前輪増速の切り換えを行な
う前輪駆動切換装置は湿式多板油圧クラッチを用いて行
なっていた。この油圧クラッチを作動させるための油圧
は、パワーステアリング装置の油圧回路のドレン油を利
用したり、新たに分流弁を追加して分流して油圧を取り
出したり、或いは、別の油圧ポンプを追加して油圧を得
るようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パワーステア
リング油圧回路や作業機上昇用等の油圧回路のドレン側
の圧油を利用すると、圃場端での旋回時に前輪駆動切換
装置を作動させるため、旋回時にはパワーステアリング
を使用して旋回し、作業機も上昇させるため、油圧が不
安定となって、油圧クラッチの接続スピードが変化し、
油圧クラッチ作動時のショック低減がやり難く、車体旋
回も安定しなくなっていた。また、別に油圧ポンプを付
設したり、分流弁を新たに追加したりすると、それを取
り付けるスペースを確保する必要があり、重量が増加
し、コストアップとなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、請求項1においては、4輪駆動と前輪増速とに切換
可能とする前輪駆動切換装置を備え、該前輪駆動切換装
置を油圧クラッチにて切り換える構成において、油圧ポ
ンプからの圧油を分流弁にて分流し、該分流弁の優先流
量側に第一切換弁を介して作業機水平制御用油圧アクチ
ュエータと接続し、該第一切換弁のドレン回路側に第二
切換弁を介して前輪駆動切換装置の油圧クラッチと接続
した。
【0005】また、請求項2においては、前記第一切換
弁と第二切換弁を直列接続するとともに、両切換弁を電
磁弁として単一の油圧ポンプから圧油を供給するように
したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題及び手段
は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の
一実施例を説明する。図1は本発明の前輪駆動切換装置
を装備した作業車の側面図、図2はミッションケース側
面図、図3は前輪駆動切換部の側面図断面図、図4は旋
回制御の油圧回路図、図5はフロントユニット平面図、
図6はフロントユニット側面図、図7は前輪切角検出装
置の拡大断面図、図8は検知部の拡大断面図である。
【0007】まず、本発明に係る前輪駆動切換装置を具
備した一実施例であるトラクタの概略構成について説明
する。図1、図2において、前部のボンネット1内にエ
ンジン2を搭載して、ボンネット1後方にはオペレータ
ーが搭乗する運転席やステアリングハンドル17等を収
納したキャビン3が設けられ、後方には作業機昇降装置
4を配置している。エンジン2の後方にはミッションケ
ース5を連設し、該ミッションケース5の後部両側にリ
アアクスルケース18を介して後輪6を支承している。
前記作業機昇降装置4はリフトアーム40とロアリンク
39と図示しないトップリンクとリフトロッドからな
り、リフトアーム40とロアリンク39は左右一対設け
られ、リフトアーム40とロアリンク39を連結するリ
フトロッドの左右一方には水平制御用シリンダ63が一
体的に設けられている。
【0008】また、ミッションケース5の下部に前輪動
力取出ケース7が設けられ、該前輪動力取出ケース7よ
り前方に伝動軸9を介してフロントアクスルケース11
に動力を伝え、該フロントアクスルケース11に支持し
た前輪8を駆動可能に構成している。ミッションケース
5上面にはシリンダを内蔵した油圧ケース41と油圧制
御装置42が設けられ、油圧ケース41内にはピストン
を収納して、該油圧ケース41側面より突出したリフト
アーム40を回動駆動できるようにしている。また、油
圧制御装置42近傍には昇降用モータ32と分流弁61
が配置され、該昇降用モータ32の駆動によりリンク等
を回動して後述する昇降制御バルブ43を切り換えるよ
うにしている。また、該油圧制御装置42と、油圧制御
装置42下方の前記前輪動力取出ケース7の側面に配置
した電磁方向切換弁(第二切換弁)31は油圧配管45
を介して接続されている。
【0009】前記前輪動力取出ケース7内には前輪駆動
切換装置が収納され、図3に示すように、前輪駆動出力
軸50が軸受を介して回転自在に支持され、該前輪駆動
出力軸50上に4輪駆動クラッチ51と、その前に前輪
増速クラッチ52が配置されている。該4輪駆動クラッ
チ51と前輪増速クラッチ52の各入力歯車53・54
はそれぞれ2連に構成したカウンター歯車55と噛合さ
れ、該カウンター歯車55はドライブ軸56上に固設し
た前輪駆動歯車57と噛合されている。こうして、エン
ジン2からの動力を変速した後に後輪デフ装置を介して
後輪6を駆動し、前輪駆動歯車57、カウンター歯車5
5より前輪駆動切換装置を介して前輪8に動力を伝達可
能としている。
【0010】そして、前記4輪駆動クラッチ51と前輪
増速クラッチ52は湿式多板油圧クラッチにて構成さ
れ、前記前輪動力取出ケース7側面には第二切換弁とな
る電磁方向切換弁31が付設され、該電磁方向切換弁3
1が後述する制御により切り換えられて、4輪駆動クラ
ッチ51、或いは、前輪増速クラッチ52をON/OF
Fするようにしている。
【0011】即ち、図4に示すように、該電磁方向切換
弁31は4ポート3位置切換の電磁弁で構成され、該電
磁方向切換弁31のソレノイド31a・31bは制御回
路44と接続され、該制御回路44には後述する検知部
13の第一の設定角α1を検出する第一スイッチ25
と、第二の設定角α2を検知する第二スイッチ26と接
続されている。この第一の設定角α1は第二の設定角α
2よりも小さく(α1<α2)、直進方向に対して左右
対称となるように設定されている。
【0012】このような構成において、ステアリングハ
ンドル17が直進位置から第一の設定角α1までの間
(0<α≦α1)での操作では、ソレノイド31aが作
動されて4輪駆動クラッチ51がONとなり、ドライブ
軸56より前輪駆動歯車57→カウンター歯車55→入
力歯車53→4輪駆動クラッチ51→前輪駆動出力軸5
0と伝えられて、前輪8と後輪6が同速で駆動(4輪駆
動:4WD)される。
【0013】そして更にステアリングハンドル17を切
って、第一の設定角α1越えて第二の設定角α2までの
角度では(α1<α≦α2)、ソレノイド31a・31
bは作動されず、4輪駆動クラッチ51と前輪増速クラ
ッチ52はOFFとなって前輪8に動力が伝達されず前
輪8はフリーとなり、後輪6のみの駆動(2輪駆動:2
WD)となる。
【0014】更にステアリングハンドル17を切って、
第二の設定角α2以上(α2<α)となると、ソレノイ
ド31bが作動されて前輪増速クラッチ52がONとな
り、ドライブ軸56より前輪駆動歯車57→カウンター
歯車55→入力歯車54→前輪増速クラッチ52→前輪
駆動出力軸50と伝えられて、前輪8が後輪6よりも高
速で駆動(前輪増速)される。
【0015】次に、図4において、本発明の油圧回路に
ついて説明する。エンジン2の近傍に油圧ポンプ60が
配置され、該エンジン2の駆動により油圧ポンプ60が
駆動され、一つの油圧ポンプ60から吐出された圧油は
分流弁61に送油される。該分流弁61は圧油を二方に
分流するが、一方は第一切換弁となる水平制御バルブ6
2を介して水平制御用アクチュエータとなる油圧シリン
ダ63と、前記電磁方向切換弁(第二切換弁)31を介
して4輪駆動クラッチ51と前輪増速クラッチ52に送
油可能とされ、他方は昇降制御バルブ43を介して昇降
アクチュエータとなる作業機昇降シリンダ(41)に送
油可能とされる。
【0016】前記分流弁61は優先流量側61aと通常
の流路61bからなり、優先流量側61aに水平制御バ
ルブ62を接続し、流路61bに昇降制御バルブ43を
接続している。該水平制御バルブ62のドレン回路66
に電磁方向切換弁31を接続して直列接続としている。
該電磁方向切換弁31のソレノイド31a・31bは前
述のように制御回路44と接続されて、検知部13の信
号により制御回路44を介してソレノイド31a・31
bに駆動信号が送信されて、電磁方向切換弁31を切り
換えて4輪駆動クラッチ51をON/OFF、前輪増速
クラッチ52をON/OFFできるようにしている。
【0017】また、水平制御バルブ62の二次側にはチ
ェックバルブ等を介して作業機水平制御用シリンダ63
と接続され、該水平制御バルブ62のソレノイド62a
・62bは制御回路44と接続され、該制御回路44は
傾斜センサー64からの検出信号及び設定器65の値を
入力して、設定角度になるようにソレノイド62a・6
2bに信号を送信して水平制御バルブ62を切り換えて
作業機水平制御用シリンダ63を作動させ、作業機が水
平または設定角度となるようにしている。
【0018】前記昇降制御バルブ43の二次側は油圧ケ
ース41内の油圧シリンダと接続され、該昇降制御バル
ブ43のスプールは昇降用モータ32の出力軸に連結さ
れたリンク、及び、座席側部に配置した昇降レバー等と
連結され、該昇降モータ32は制御回44と接続され、
後述する第一スイッチ25の信号や後進に変速した時等
に作動するようにして、旋回時や後進変速時に昇降制御
バルブ43が切り換えられて上昇するようにしている。
また、運転部に設けた昇降レバーの操作によっても昇降
制御バルブ43を切り換えられるようにしている。71
・72・73は各アクチュエータの作動油圧を設定する
リリーフ弁である。
【0019】次に、フロントユニット30について、図
5〜図8を用いて説明する。フロントユニット30はフ
ロントアクスルケース11と、パワーステアリング装置
の油圧シリンダ12と、タイロッド14と、前輪8を回
動自在に支持する回動ケース33等より構成される。前
記フロントアクスルケース11は左右のケース11R・
11Lと、その間に配置されるセンターケース11Mか
らなり、左右のケース11R・11Lの両外側に回動ケ
ース33・33が取り付けられる。センターケース11
Mの後面より、入力軸34が後方に突出され、図示しな
いユニバーサルジョイント等を介して前記伝動軸9と連
結されて、入力軸34に伝えられた動力はフロントアク
スルケース11内のデフ装置等を介して前輪8に伝えて
駆動できるようにしている。該フロントアクスルケース
11の左右中央より前方にセンターピン35が突出され
てフロントフレームに左右揺動自在に支持されている。
【0020】前記センターケース11M前面にはパワー
ステアリング用油圧シリンダ12が左右水平方向に横設
されている。該油圧シリンダ12はピストンロッド12
a・12aを両側に突出した両ロッド式とし、該ピスト
ンロッド12aの先端には球形ジョイント15を介して
タイロッド14と連結され、該タイロッド14の他端は
ナックルアーム16に連結されている。該ナックルアー
ム16は前記回動ケース33の前輪8を支持する側に固
定され、該ナックルアーム16を回動することによって
キングピンを中心に前輪8を回動できるようにしてい
る。
【0021】前記センターケース11M前面に検知部1
3が取り付けられている。該検知部13は支持ケース3
6と、該支持ケース36に収納されるセンサーシャフト
23と、センサーとなる第一スイッチ25と第二スイッ
チ26から構成されている。前記センサーシャフト23
の両端には取付プレート29・29が固定され、該取付
プレート29・29の他端は油圧シリンダ12のピスト
ンロッド12a・12aに固定され、センサーシャフト
23が左右水平方向に横設され、該センサーシャフト2
3と油圧シリンダ12が平行となるように構成されてい
る。こうして、ステアリングハンドル17の回動角では
なく、前輪8の旋回方向の角度を直接的に検知できるよ
うにしている。
【0022】そして、図5、図7に示すように、センサ
ーシャフト23の中央部が支持ケース36に摺動自在に
収納され、支持ケース36内において、センサーシャフ
ト23上に止輪37・37を係止して、スプリング28
・28を外嵌して、センサーシャフト23が略中央に位
置するようにスプリング28・28で付勢している。ま
た、該センサーシャフト23の中央部の外周には旋回ア
ップ(旋回上昇)用の第一の設定角α1を検知するため
の第一切欠21と、前輪増速用の第二の設定角α2を検
知するための第二切欠22がそれぞれ設けてあり、該第
一切欠21と第二切欠22は図8に示すように、接線と
平行となるように削られた検知面とし、第一切欠21の
面と第二切欠22の面は略V字状となるようにしてい
る。そして、図7に示すように、第一切欠21の軸心方
向の長さL1は、第二切欠22の軸心方向(長手方向)
の長さL2よりも短く(L1<L2)なるように構成さ
れ、機体中心に対して左右対称となるように構成してい
る。
【0023】そして、図8に示すように、前記支持ケー
ス36の外側から該第一切欠21と第二切欠22の左右
中央部へ向かって、即ち、センサーシャフト23の略軸
心に向かって、取付孔36a・36bが穿設され、支持
ケース36内部と連通され、該取付孔36aの中心線と
取付孔36bの中心線で形成する面はセンサーシャフト
23の軸心方向に対して直角方向となるようにしてい
る。こうして、第一スイッチ25と第二スイッチ26が
コンパクトに集中して配置されるようにしている。該取
付孔36a・36bにとそれぞれ一つまたは複数のボー
ル27・27を挿入してから第一スイッチ25と第二ス
イッチ26が取り付けられ、第一切欠21と第二切欠2
2にそれぞれボール27・27が当接し、第一スイッチ
25と第二スイッチ26の検知部がボール27・27に
それぞれ当接するように配設する。但し、ボール27を
設けずにスイッチの検知部を延長したりして直接検知す
る構成とすることも可能である。
【0024】このような構成において、第一切欠21内
にボール27が入り込んでいる時第一スイッチ25はO
FFとなり、第一切欠21からボールが押し出される
と、第一スイッチ25の検知部が押されてONとなる。
第二スイッチ26も同様に第二切欠22内にボールが入
っているときはOFF、第二切欠22からボールが押し
出されるとONとなっている。
【0025】以上のような構成において、直進作業中に
おいては、ステアリングハンドル17は切られていない
(α=0)ために、ボール27・27は第一切欠21と
第二切欠22に嵌まり込んだままとなり、第一スイッチ
25と第二スイッチ26はOFFとなっている。このと
き、電磁方向切換弁31はソレノイド31が作動されて
4輪駆動クラッチ51がONとされ、4輪駆動状態とな
っている。また、昇降制御バルブ43と水平制御バルブ
62は圃場の凹凸等を傾斜センサー64やリヤカバーセ
ンサーで検知してその信号によって切り換えられ、水平
制御用シリンダ63に優先的に圧油は送油される。
【0026】圃場端に至り回行する時に、ステアリング
ハンドル17を回動して油圧シリンダ12を作動させ、
その切れ角が第一の設定角α1以上になると、ピストン
ロッド12の伸縮とともにセンサープレート29を介し
てセンサーシャフト23が摺動され、先に、長さの短い
第一切欠21からボール27が押し出され、第一スイッ
チ25がONとなり、昇降用モータ32を駆動して昇降
制御バルブ43を切り換えて作業機昇降装置4を上昇さ
せる。このとき、ステアリングハンドル17は切られて
も前輪8の切角は小さく、機体はまだ略直進状態となっ
ている。そして同時に、該第一スイッチ25のONによ
って電磁方向切換弁31のソレノイド31aがOFFと
なり電磁方向切換弁31は中立となって、4輪駆動クラ
ッチ51がOFFとなり、後輪6のみの駆動となる。
【0027】つまり、後輪6の2輪駆動となり、前輪8
はフリーの状態となって、後輪6により押されて機体が
自然増速される。また、ステアリングハンドル17を切
ってからパワーステアリング装置の油圧シリンダ12の
作動時間は高速で作動せず、また、タイムラグもあるた
め、作業機が地中より地表へ出るまでの時間を稼ぐこと
ができるのである。なお、この第一切欠21端の位置
は、ステアリングハンドル17が第一の設定角α1回動
した時と一致し、上昇作動開始角度となる。
【0028】そして更にステアリングハンドル17を回
動して第二の設定角度α2に達すると、ボール27が第
二切欠22から出て、第二スイッチ26がONとなる。
該第二スイッチ26のONによって電磁方向切換弁31
のソレノイド31bONとなり、前輪増速クラッチ52
が作動し、前輪8を増速駆動する。このとき機体は急旋
回状態となるが、2輪駆動状態で徐々に増速されており
機体が振り回される程大きな影響はなく、作業機は上昇
されて地面より上方にあり、枕地を荒らすことはないの
である。また、作業機を上昇するときには水平制御は行
なわないようにしており、分流弁61の優先流量側61
aへ流れた圧油は水平制御用シリンダ63に送油するこ
となくドレン回路66を介して第二切換弁となる電磁方
向切換弁31へ流れて、前輪増速クラッチ52に圧油を
送油して確実に切り換えられるようにしている。
【0029】また、第二切欠22端の位置は、ステアリ
ングハンドル17が第二の設定角α2回動した時と一致
し、前輪増速作動開始角度となる。なお、第一の設定角
度及び第二の設定角をハンドル軸に角度センサーを設け
て検知する構成とすることも可能であるが、角度センサ
ーはスイッチよりも高価であり、また、制御回路も必要
となりコストアップとなる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したことに
より、次のような効果が得られる。即ち、請求項1の如
く、4輪駆動と前輪増速とに切換可能とする前輪駆動切
換装置を備え、該前輪駆動切換装置を油圧クラッチにて
切り換える構成において、油圧ポンプからの圧油を分流
弁にて分流し、該分流弁の優先流量側に第一切換弁を介
して作業機水平制御用油圧アクチュエータと接続し、該
第一切換弁のドレン回路側に第二切換弁を介して前輪駆
動切換装置の油圧クラッチと接続したので、分流弁の優
先流量側の圧油が前輪駆動切換装置の油圧クラッチに送
油されるようになり、油圧クラッチの作動時の接続時間
が一定となり、複雑な制御をしなくてもソフトエンゲー
ジが可能となる。また、エンジン回転に変動が生じても
優先的に前輪駆動切換装置側に圧油が送油されるため、
確実に油圧クラッチを作動させることができるのであ
る。また、水平制御用の分流弁をそのまま利用できるよ
うになり、新たに分流弁や油圧ポンプを追加する必要が
なく、コストアップは最小限で済むこととなり、コンパ
クト化、軽量化、コスト低減化が図れる。
【0031】また、請求項2の如く、前記第一切換弁と
第二切換弁を直列接続したので、油圧回路構成が簡単と
なり、前輪増速に切り換わるときには非作業状態である
ので水平制御は殆ど行なわれず、圧油は油圧クラッチを
作動させるために利用でき安定して油圧クラッチを作動
できる。また、両切換弁を電磁弁としたので、制御が簡
単に行なえるようになり、設定値の変更等も簡単に行な
える。また、単一の油圧ポンプから圧油をアクチュエー
タや油圧クラッチに供給するようにしたので、油圧ポン
プの数を減少できて、重量低減化、コスト低減化が図れ
るようになったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前輪駆動切換装置を装備した作業車の
側面図である。
【図2】ミッションケース側面図である。
【図3】前輪駆動切換部の側面図断面図である。
【図4】旋回制御の油圧回路図である。
【図5】フロントユニット平面図である。
【図6】前輪切角検出装置の拡大断面図である。
【図7】フロントユニット側面図である。
【図8】検知部の拡大断面図である。
【符号の説明】
31 第二切換弁(電磁方向切換弁) 51 4輪駆動クラッチ 52 前輪増速クラッチ 60 油圧ポンプ 61 分流弁 61a 優先流量側 62 第一切換弁(水平制御バルブ) 63 作業機水平制御用油圧アクチュエータ(シリン
ダ) 66 ドレン回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4輪駆動と前輪増速とに切換可能とする
    前輪駆動切換装置を備え、該前輪駆動切換装置を油圧ク
    ラッチにて切り換える構成において、油圧ポンプからの
    圧油を分流弁にて分流し、該分流弁の優先流量側に第一
    切換弁を介して作業機水平制御用油圧アクチュエータと
    接続し、該第一切換弁のドレン回路側に第二切換弁を介
    して前輪駆動切換装置の油圧クラッチと接続したことを
    特徴とする前輪駆動切換装置の油圧回路。
  2. 【請求項2】 前記第一切換弁と第二切換弁を直列接続
    するとともに、両切換弁を電磁弁として単一の油圧ポン
    プから圧油を供給するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の前輪駆動切換装置の油圧回路。
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