JP2005151410A - 並列データ信号の位相整合回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】並列データ信号の伝送速度の上昇や送受信部間の信号線の増加を招くことなく、各並列データ信号間の位相関係を保持することのできる簡略な構成の位相整合回路を提供する。
【解決手段】本並列データ信号の位相整合回路は、送信部10から信号線301〜30Nを介して受信部20に並列伝送される各データ信号に対して、クロック信号Cよりも周波数の低い同期信号Sを重畳し、受信部20に到達した各データ信号に含まれる同期信号に基づいて各々のデータ信号の相対的な位相関係を調整する。
【選択図】図1
【解決手段】本並列データ信号の位相整合回路は、送信部10から信号線301〜30Nを介して受信部20に並列伝送される各データ信号に対して、クロック信号Cよりも周波数の低い同期信号Sを重畳し、受信部20に到達した各データ信号に含まれる同期信号に基づいて各々のデータ信号の相対的な位相関係を調整する。
【選択図】図1
Description
本発明は、並列データ信号を複数の回路間で受け渡しするときに各々の並列データ信号間の位相関係を整合させるための位相整合回路に関する。
一般に、並列データ信号を複数の回路間で受け渡しする際、例えば、各々の並列データ信号が相互に関連しあってフレームを組んでいたり、あるいは、並直列変換回路で直列信号に変換するときに信号の並ぶ順序が明確に規定されていたりする場合がある。このような場合においては、それぞれの並列データ信号間の位相関係を保持したまま信号が受け渡しされることが重要である。各々の並列データ信号間の位相関係は、例えば、送受信部の各チャネル間の遅延時間差や、回路間接続線路の遅延時間差等の影響を受けるため、それぞれの遅延時間差をできるだけ抑圧して、各々の信号間の位相ずれが発生しないようにする必要がある。
しかし、データ信号の速度が高速になって1ビットあたりのタイムスロットが短くなってくると、各遅延時間差の影響が大きくなるため、遅延時間差の抑圧だけでは並列データ信号間の位相関係を保てなくなる。具体的には、並列データ信号間の遅延時間差が、信号のタイムスロットと同等程度に大きくなってくると、各チャネルのどのビットが同じ位相であるかが分からなってしまうという問題がある。
図9および図10は、並列データ信号間の位相関係を保つための従来の回路構成例を示した図である。
図9の回路は、送信部110および受信部120の間で複数のデータ信号d1,d2,…,dNを並列伝送する際、送信側の同期信号挿入回路112において、各並列データ信号d1〜dNの中に各々の位相関係を検出可能にする同期用パターン信号をそれぞれ挿入する。そして、受信側の各同期信号検出回路1221〜122Nにおいて、送信部110からの伝送信号に含まれる同期用パターン信号を検出し、各々の検出結果を基にFIFO方式のバッファ回路123で各並列データ信号d1〜dNの位相を調整するようにしている。
図9の回路は、送信部110および受信部120の間で複数のデータ信号d1,d2,…,dNを並列伝送する際、送信側の同期信号挿入回路112において、各並列データ信号d1〜dNの中に各々の位相関係を検出可能にする同期用パターン信号をそれぞれ挿入する。そして、受信側の各同期信号検出回路1221〜122Nにおいて、送信部110からの伝送信号に含まれる同期用パターン信号を検出し、各々の検出結果を基にFIFO方式のバッファ回路123で各並列データ信号d1〜dNの位相を調整するようにしている。
なお、送信側の速度変換回路111は、入力される並列データ信号d1〜dNの伝送速度(ビットレート)を発振器130から出力される信号に応じてm/n倍することで、各々のデータ信号d1〜dNに同期用パターン信号を挿入可能にするための回路である。また、受信側の速度変換回路124は、CDR(Clock and Data Recovery)回路1211〜121Nおよび同期信号検出回路1221〜122Nを介してバッファ回路123から出力される各並列データ信号d1〜dNの伝送速度をn/m倍して元の状態に戻すための回路である。
図10の回路は、送信部210および受信部220の間で伝送される並列データ信号d1〜dNとは別に制御信号を使用し、その制御信号により並列データ信号d1〜dNの位相関係を特定できるような所要の情報を送信側から受信側に伝送して、各々の並列データ信号d1〜dN間に生じた位相差を受信側の位相差検出回路225および可変遅延回路224により調整するようにしている(詳細については、例えば非特許文献1を参照のこと)。
Peter Dartnell et al., "Serdes Framer Interface Level 5 (SFI-5): Implementation Agreement for 40Gb/s Interface for Physical Layer Devices." Implementation Agreement OIF-SFI5-01.0, pp.16-17,23-25, 29th January 2002, <URL:http://www.oiforum.com/public/documents/OIF-SFI5-01.0.pdf>
Peter Dartnell et al., "Serdes Framer Interface Level 5 (SFI-5): Implementation Agreement for 40Gb/s Interface for Physical Layer Devices." Implementation Agreement OIF-SFI5-01.0, pp.16-17,23-25, 29th January 2002, <URL:http://www.oiforum.com/public/documents/OIF-SFI5-01.0.pdf>
しかしながら、上記従来の回路構成については次のような問題点がある。すなわち、図9に示したような構成の回路は、送信部110に入力される並列データ信号d1〜dNに対して同期用パターン信号を挿入するために、例えば図11に示すように、各々の信号d1〜dNの伝送速度をm/n倍(図の例では6/5倍)に上昇等させるような信号変換を行わなければならない。このため、高速な動作速度が回路に要求されると共に、回路規模も増大してしまうという問題点がある。
また、図10に示したような構成の回路は、送信部210と受信部220の間の信号線の数を少なくとも1本増加させる必要があると共に、並列データ信号d1〜dNとは別に伝送される制御信号を処理するための回路、具体的に図10の構成例では、送信側の制御信号生成回路212およびDフリップフロップ(D−FF)回路213、並びに、受信側のCDR回路222および位相差検出回路225を設けなければならないため、回路規模が増大してしまうという問題点がある。
本発明は上記のような問題点に着目してなされたもので、並列データ信号の伝送速度の上昇や送受信部間の信号線の増加を招くことなく、各並列データ信号間の位相関係を保持することのできる簡略な構成の位相整合回路を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の並列データ信号の位相整合回路は、複数の信号線を介して接続された送信部および受信部の間で並列に伝送される複数のデータ信号について、該各データ信号の相対的な位相関係を保持するために、上記の送信部が、各データ信号に対応したクロック信号の周波数よりも低い周波数を有する同期信号を生成する同期信号生成回路と、各データ信号に対して同期信号生成回路で生成された同期信号を重畳して前記各信号線にそれぞれ出力する同期信号重畳回路と、を有し、また、上記の受信部が、各信号線を介して並列に伝送されたデータ信号を受信し、該各データ信号に含まれる同期信号成分を検出する同期信号検出回路と、該同期信号検出回路の検出結果に基づいて、受信した各データ信号の相対的な位相関係を調整する位相調整回路と、を有するようにしたものである。
かかる構成の位相整合回路では、各データ信号に対応したクロック信号よりも周波数の低い同期信号を重畳させた複数のデータ信号が、送信部から信号線を介して受信部に並列伝送される。そして、受信部では、受信した各データ信号に含まれる同期信号成分がそれぞれ検出され、該検出結果に基づいて各データ信号の相対的な位相関係が調整される。これにより、送受信部間の並列伝送により各データ信号間に遅延時間差が生じても、各データ信号に重畳された同期信号の検出に基づく位相調整によって、各々のデータ信号の位相関係が保持されるようになる。
上記位相整合回路の1つの態様として、同期信号重畳回路は、同期信号生成回路で生成された同期信号に従って、各データ信号をそれぞれ位相変調し、同期信号検出回路は、受信した各データ信号に含まれる位相変調成分を復調して同期信号を検出するようにしてもよい。かかる構成では、位相変調によって各データ信号に重畳された同期信号を基に、各データ信号間の相対的な位相関係が調整されるようになる。
また、上記位相整合回路の他の態様として、送信部および受信部の間で並列に伝送される各データ信号が、それぞれ一対の差動データ信号からなるとき、同期信号重畳回路は、同期信号生成回路で生成された同期信号に従って、一対の差動データ信号の各々の信号電位を同位相で変調し、同期信号検出回路は、受信した一対の差動データ信号の各々の信号電位の変化を基に同期信号を検出するようにしてもよい。かかる構成では、一対の差動データ信号の各電位を同位相で変調して重畳された同期信号を基に、各差動データ信号間の相対的な位相関係が調整されるようになる。
上記のような本発明の並列データ信号の位相整合回路によれば、送受信部間を並列伝送されるデータ信号の速度上昇や送受信部間の信号線の増加を招くことなく、簡略な回路構成によって各並列データ信号間の位相関係を保持することが可能になる。
以下、本発明に係る並列データ信号の位相整合回路を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、全図を通して同一の符号は同一または相当部分を示すものとする。
図1は、本発明の第1実施形態による並列データ信号の位相整合回路の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の第1実施形態による並列データ信号の位相整合回路の構成を示すブロック図である。
図1において、第1実施形態の位相整合回路は、例えば、複数のチャネル(ここではNチャネルとする)に対応したデータ信号D1,D2,…,DNに位相変調処理を施してN本の信号線301〜30Nにそれぞれ送信する送信部10と、送信部10から各信号線301〜30Nを介して並列伝送された各々の伝送信号T1〜TNを受信する受信部20とを備えて構成される。
上記の送信部10は、例えば、Dフリップフロップ(D−FF)回路11、可変遅延回路12および同期信号生成回路13を有する。具体的に、D−FF回路11は、Nチャネルのデータ信号が各々に対応したデータ入力端子に与えられると共に、発振器40から出力される所要の周波数のクロック信号Cがクロック入力端子に与えられ、各入力データ信号をクロック信号Cに同期させて各々に対応したデータ出力端子からそれぞれ出力する。
可変遅延回路12は、D−FF回路11の各データ出力端子から出力されるデータ信号D1〜DNが入力され、同期信号生成回路13で生成される同期信号Sに従って各々のデータ信号D1〜DNに可変の遅延量を与えることで、位相変調された伝送信号T1〜TNを出力する。この可変遅延回路12の各出力端子には、信号線301〜30Nの各一端がそれぞれ接続されている。
同期信号生成回路13は、クロック信号Cの周波数よりも低い周波数に設定された同期信号Sを生成して可変遅延回路12に出力する。この同期信号Sは、例えばクロック信号Cを分周するなどして生成され、その位相がクロック信号Cの位相と常に同期がとられているものとする。同期信号Sの周波数としては、例えば2.5Gb/sのデータ信号に対して1MHz程度とするのが好ましい。ただし、本発明における同期信号Sの周波数設定は上記の一例に限定されるものではない。
上記の受信部20は、例えば、Nチャンネルの伝送信号T1〜TNにそれぞれ対応したCDR(Clock and Data Recovery)回路211〜21Nおよび同期信号検出回路221〜22Nと、1つのバッファ回路23とを有する。具体的に、各CDR回路211〜21Nは、送信部10から信号線301〜30Nを介して並列伝送された各伝送信号T1〜TNをそれぞれ受信し、当該受信信号を基にクロック信号C1’〜CN’を抽出して並列伝送後のデータ信号D1’〜DN’を再生処理する。なお、CDR回路211〜21Nの具体的な構成については後述する。
各同期信号検出回路221〜22Nは、CDR回路211〜21Nから取り出した信号を用いて伝送信号T1〜TNに含まれる同期信号S1’〜SN’成分をそれぞれ検出する。バッファ回路23は、各同期信号検出回路221〜22Nで検出された同期信号S1’〜SN’に基づいて、各CDR回路211〜21Nで再生されたデータ信号D1’〜DN’の位相関係を整合し、送信時と同様に各チャネルで位相の揃ったデータ信号D1〜DNを出力する。このバッファ回路23の具体例としては、一般的なFIFO方式の回路構成を適用することが可能である。
ここで、CDR回路211〜21Nおよび同期信号検出回路221〜22Nについて詳しく説明する。
図2は、CDR回路211および同期信号検出回路221の具体的な構成例を示すブロック図である。なお、他のCDR回路212〜21Nおよび同期信号検出回路222〜22Nの構成は、CDR回路211および同期信号検出回路221と同様であるため説明を省略する。
図2は、CDR回路211および同期信号検出回路221の具体的な構成例を示すブロック図である。なお、他のCDR回路212〜21Nおよび同期信号検出回路222〜22Nの構成は、CDR回路211および同期信号検出回路221と同様であるため説明を省略する。
図2において、CDR回路211は、一般的な位相同期ループ(PLL)回路を含んでいて、ここでは例えば、位相比較器21A、ローパスフィルタ(LPF)21B、電圧制御発振器(VCO)21CおよびDフリップフロップ(D−FF)21Dから構成される。
位相比較器21Aは、信号線301から送られてくる伝送信号T1およびVCO21Cの出力信号がそれぞれ入力され、各入力信号の位相を比較して位相差に比例した信号を出力する。この位相比較器21Aの出力信号は、LPF21Bに送られると共に、同期信号検出回路221にも送られる。LPF21Bは、位相比較器21Aの出力信号に含まれる所望の信号成分を抽出してVCO21Cに送る。
位相比較器21Aは、信号線301から送られてくる伝送信号T1およびVCO21Cの出力信号がそれぞれ入力され、各入力信号の位相を比較して位相差に比例した信号を出力する。この位相比較器21Aの出力信号は、LPF21Bに送られると共に、同期信号検出回路221にも送られる。LPF21Bは、位相比較器21Aの出力信号に含まれる所望の信号成分を抽出してVCO21Cに送る。
VCO21Cは、LPF21Bからの信号を制御電圧として、位相比較器21Aで検出される位相差が小さくなる方向に発振周波数を変化させた信号を出力する。このVCO21Cの出力信号は、位相比較回路21Aにフィードバックされると共に、クロック信号C1’としてD−FF回路21Dおよびバッファ回路23にそれぞれ送られる。
D−FF回路21Dは、信号線301からの伝送信号T1がデータ入力端子に与えられると共に、VCO21Cからのクロック信号C1’がクロック入力端子に与えられることにより、伝送信号T1を識別処理して並列伝送後のデータ信号D1’を再生する。このD−FF回路21Dから出力されるデータ信号D1’は、バッファ回路23に送られる。
D−FF回路21Dは、信号線301からの伝送信号T1がデータ入力端子に与えられると共に、VCO21Cからのクロック信号C1’がクロック入力端子に与えられることにより、伝送信号T1を識別処理して並列伝送後のデータ信号D1’を再生する。このD−FF回路21Dから出力されるデータ信号D1’は、バッファ回路23に送られる。
同期信号検出回路221は、ここでは例えば、バンドパスフィルタ(BPF)22Aから構成される。BPF22Aは、送信部10で生成される同期信号Sの周波数に対応させて予め設定された透過周波数帯域を有し、CDR回路211の位相比較回路21Aから出力される信号が与えられ、伝送信号T1に含まれる同期信号S1’成分を抽出してバッファ回路23に出力する。
次に、第1実施形態の動作を図3のタイムチャートを参照して説明する。
上記のような構成を備えた並列データ信号の位相整合回路では、例えば、図3の1段目に示すような波形のクロック信号Cが発振器40で発生し、そのクロック信号CがD−FF回路11のクロック入力端子に与えられる。D−FF回路11では、各データ入力端子に入力されるデータ信号がクロック信号Cに同期して各々に対応したデータ出力端子から出力される。これにより、図3の2段目に示すような位相の揃ったデータ信号Di(ただしi=1〜N)が可変遅延回路12に送られる。可変遅延回路12には、図3の3段目に示すような波形の同期信号Sが同期信号生成回路13より与えられており、D−FF回路11からの各データ信号D1〜DNの位相が同期信号Sに従ってそれぞれ調整される。これにより、図3の4段目に示すような位相変調された伝送信号Ti(ただしi=1〜N)が可変遅延回路12の各出力端子から各信号線301〜30Nにそれぞれ出力される。なお、図3に例示した同期信号Sは、動作説明を分かり易くするために、クロック信号Cの4周期ごとにレベルが変化するような波形を有するものとしたが、実際には、前述したように2.5Gb/sのデータ信号に対して1MHz程度の周波数に設定されるものとする。
上記のような構成を備えた並列データ信号の位相整合回路では、例えば、図3の1段目に示すような波形のクロック信号Cが発振器40で発生し、そのクロック信号CがD−FF回路11のクロック入力端子に与えられる。D−FF回路11では、各データ入力端子に入力されるデータ信号がクロック信号Cに同期して各々に対応したデータ出力端子から出力される。これにより、図3の2段目に示すような位相の揃ったデータ信号Di(ただしi=1〜N)が可変遅延回路12に送られる。可変遅延回路12には、図3の3段目に示すような波形の同期信号Sが同期信号生成回路13より与えられており、D−FF回路11からの各データ信号D1〜DNの位相が同期信号Sに従ってそれぞれ調整される。これにより、図3の4段目に示すような位相変調された伝送信号Ti(ただしi=1〜N)が可変遅延回路12の各出力端子から各信号線301〜30Nにそれぞれ出力される。なお、図3に例示した同期信号Sは、動作説明を分かり易くするために、クロック信号Cの4周期ごとにレベルが変化するような波形を有するものとしたが、実際には、前述したように2.5Gb/sのデータ信号に対して1MHz程度の周波数に設定されるものとする。
具体的に図3の一例では、同期信号Sがハイレベルの状態にあるとき、データ信号Diの位相に対して伝送信号Tiの位相が進み、同期信号Sがローレベルの状態にあるとき、データ信号Diの位相に対して伝送信号Tiの位相が遅れるように位相変調が行われる。なお、可変遅延回路12の出力端におけるNチャネルの伝送信号T1〜TNの各位相は、実質的に一致した状態にある。
可変遅延回路12から各信号線301〜30Nに送信された各伝送信号T1〜TNは、それぞれの信号線301〜30Nを並列伝送されて、受信部20の対応するCDR回路211〜21Nに到達する。このとき、送信側の可変遅延回路12の各出力端から受信側のCDR回路211〜21Nの各入力端を繋ぐ各々の伝送路の長さや伝達特性などが相違することによって、CDR回路211〜21Nで受信される各伝送信号T1〜TNに位相ずれ(遅延時間差)が発生するようになる。具体的には例えば図3の5段目および6段目に示すように、伝送信号T1の受信波形に対して、伝送信号TNの受信波形が1ビット程度位相遅れになるような場合が想定される。
受信部20の各CDR回路211〜21Nでは、上記のような位相ずれの発生した各伝送信号T1〜TNを基に、図2に示したようなPLL回路によって、図3の7段目に示すような波形のクロック信号C1’〜CN’が抽出される。そして、クロック信号C1’〜CN’のタイミングに従って伝送信号T1〜TNの識別処理が行われ、各チャネルのデータ信号D1’〜DN’が再生される。具体的に、受信時の伝送信号T1,TN(図3の5,6段目)を基に再生されるデータ信号D1’,DN’は、図3の8,10段目に示すように、送信時にかけられた位相変調成分が復調されると共に(位相進みと位相遅れの境界に位置するビットb1−4,bN−4およびb1−8,bN−8を参照)、CDR回路211,21Nにおける遅延分だけ位相をシフトさせた波形となる。各CDR回路211〜21Nで処理されたクロック信号C1’〜CN’およびデータ信号D1’〜DN’は、バッファ回路23に送られる。
また、上記の各CDR回路211〜21Nにおけるクロック信号C1’〜CN’の抽出処理の際、PLL回路の位相比較器21A(図2参照)から出力される信号の一部が取り出されて同期信号検出回路221〜22Nに送られる。各同期信号検出回路221〜22Nでは、各CDR回路211〜21Nからの信号がBPF22Aに与えられることにより、データ信号D1’〜DN’にそれぞれ対応した同期信号S1’〜SN’が抽出されてBPF22Aからバッファ回路23に出力される。具体的に、例えば同期信号S1’,SN’は、図3の9,11段目に示すように、データ信号D1’,DN’間の位相ずれに一致して互いの位相がずれた波形となる。
バッファ回路23では、各同期信号検出回路221〜22Nからの同期信号S1’〜SN’に基づいて、各CDR回路211〜21Nからのデータ信号D1’〜DN’間に生じた位相ずれが低減されるように、望ましくは各データ信号D1’〜DN’の位相が略一致するように、FIFO方式でバッファリングされる各データ信号D1’〜DN’の出力タイミングが調整される。これにより、送信部10および受信部20間での並列伝送による位相ずれを補償され、送信時と同様の位相関係を持ったデータ信号D1〜DNがバッファ回路23から出力されるようになる。
上記のように第1実施形態の位相整合回路によれば、従来のように並列データ信号の伝送速度を上昇させたり、あるいは、送受信部間を繋ぐ信号線の本数を増加させたりすることなく、簡略な回路構成によって各並列データ信号間の位相関係を所望の状態に保持することが可能になる。このような位相整合回路は、例えば、40Gb/sのデータ信号を1:16に直並列変換した2.5Gb/sの16チャネルのデータ信号を送信部10および受信部20の間で並列伝送する場合などに好適である。この場合、並列伝送される16チャネルのデータ信号間に遅延時間差が発生したとしても、受信部20のバッファ回路23から出力される2.5Gb/sの各データ信号を16:1に並直列変換することによって、送信側で直並列変換する前と同じデータの配列を有する40Gb/sデータ信号を生成することができる。なお、本発明の位相整合回路の用途は上記の具体例に限定されるものではない。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は、第2実施形態による並列データ信号の位相整合回路の構成を示すブロック図である。
図4において、本位相整合回路の構成が上述の図1に示した第1実施形態の構成と異なる部分は、送信部10について、第1実施形態で用いていた可変遅延回路12に代えて、D−FF回路11に与えるクロック信号を同期信号に従って位相変調する位相変調回路14を設けるようにした部分である。なお、上記以外の他の部分の構成は、第1実施形態の場合と同様であるためここでの説明を省略する。
図4は、第2実施形態による並列データ信号の位相整合回路の構成を示すブロック図である。
図4において、本位相整合回路の構成が上述の図1に示した第1実施形態の構成と異なる部分は、送信部10について、第1実施形態で用いていた可変遅延回路12に代えて、D−FF回路11に与えるクロック信号を同期信号に従って位相変調する位相変調回路14を設けるようにした部分である。なお、上記以外の他の部分の構成は、第1実施形態の場合と同様であるためここでの説明を省略する。
具体的に、位相変調回路14は、発振器40からのクロック信号Cおよび同期信号生成回路13からの同期信号Sがそれぞれ入力され、同期信号Sに従ってクロック信号Cを位相変調し、その位相変調されたクロック信号CPMをD−FF回路12のクロック入力端子に送るものである。
上記のような構成の位相整合回路では、送信部10において、例えば図5の1段目に示すような波形のクロック信号Cと、図5の2段目に示すような波形の同期信号Sとが位相変調回路14に入力されることにより、同期信号Sに従って位相変調された図5の3段目に示すようなクロック信号CPMが生成される。このクロック信号CPMは、上述した第1実施形態の場合と同様にして、D−FF回路12のクロック入力端子に与えられることにより、各データ入力端子に入力されるデータ信号がクロック信号CPMに同期して各々に対応したデータ出力端子から出力される。これにより、図5の4段目に示すような位相変調された伝送信号Ti(ただしi=1〜N)が、D−FF回路12の各出力端子から各信号線301〜30Nにそれぞれ送信され、受信部20に向けて並列伝送される。なお、受信部20における動作は、上述した第1実施形態の場合と同様であるためここでの説明を省略する。
上記のような構成の位相整合回路では、送信部10において、例えば図5の1段目に示すような波形のクロック信号Cと、図5の2段目に示すような波形の同期信号Sとが位相変調回路14に入力されることにより、同期信号Sに従って位相変調された図5の3段目に示すようなクロック信号CPMが生成される。このクロック信号CPMは、上述した第1実施形態の場合と同様にして、D−FF回路12のクロック入力端子に与えられることにより、各データ入力端子に入力されるデータ信号がクロック信号CPMに同期して各々に対応したデータ出力端子から出力される。これにより、図5の4段目に示すような位相変調された伝送信号Ti(ただしi=1〜N)が、D−FF回路12の各出力端子から各信号線301〜30Nにそれぞれ送信され、受信部20に向けて並列伝送される。なお、受信部20における動作は、上述した第1実施形態の場合と同様であるためここでの説明を省略する。
このように第2実施形態によれば、D−FF回路12のデータ出力動作を制御するクロック信号を同期信号Sに従って位相変調するようにしても第1実施形態の場合と同様の効果を得ることが可能である。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図6は、第3実施形態による並列データ信号の位相整合回路の構成を示すブロック図である。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図6は、第3実施形態による並列データ信号の位相整合回路の構成を示すブロック図である。
図6において、本実施形態の位相整合回路は、送信部10および受信部20の間で伝送される並列データ信号のそれぞれが一対の差動信号であるとき、各チャネルの差動データ信号の各々の信号電位を、同期信号Sに従って同位相で変調することで、並列データ信号に対して同期信号S成分を重畳させるようにしたものである。
具体的に、送信部10は、第1実施形態の場合と同様のD−FF回路11および同期信号生成回路13と、D−FF回路11から出力される各チャネルのデータ信号D1〜DNを差動データ信号に変換するアンプ151〜15Nと、同期信号生成回路13から出力される同期信号Sに従って、各アンプ151〜15Nから出力される差動データ信号の各々の信号電位を同位相で変調するレベル変調回路161〜16Nとを有する。
具体的に、送信部10は、第1実施形態の場合と同様のD−FF回路11および同期信号生成回路13と、D−FF回路11から出力される各チャネルのデータ信号D1〜DNを差動データ信号に変換するアンプ151〜15Nと、同期信号生成回路13から出力される同期信号Sに従って、各アンプ151〜15Nから出力される差動データ信号の各々の信号電位を同位相で変調するレベル変調回路161〜16Nとを有する。
また、受信部20は、送信部10から各々一対の信号線301’〜30N’を介して伝送される各チャネルの差動データ信号T1〜TNにそれぞれ対応したCDR回路211’〜21N’および同期信号検出回路221’〜22N’と、第1実施形態の場合と同様のバッファ回路23とを有する。
図7は、CDR回路211’および同期信号検出回路221’の具体的な構成例を示すブロック図である。なお、他のCDR回路212’〜21N’および同期信号検出回路222’〜22N’の構成は、CDR回路211’および同期信号検出回路221’と同様であるため説明を省略する。
図7は、CDR回路211’および同期信号検出回路221’の具体的な構成例を示すブロック図である。なお、他のCDR回路212’〜21N’および同期信号検出回路222’〜22N’の構成は、CDR回路211’および同期信号検出回路221’と同様であるため説明を省略する。
図7に示すCDR回路211’の構成が上述の図2に示した第1実施形態のCDR回路211の構成と異なる点は、一対の信号線301’を伝送された差動データ信号の差分を求めて後段のPLL回路に出力するアンプ21Eが設けられている点である。このアンプ21Eの出力信号が第1実施形態の場合と同様のPLL回路で処理されることにより、データ信号D1’およびクロック信号C1’が再生されてバッファ回路23に送られる。
同期信号検出回路221’は、例えばアンプ21Eの一方の入力端子に繋がる信号線301’に一端が接続された抵抗21Bと、アンプ21Eの他方の入力端子に繋がる信号線301’に一端が接続された抵抗21Cと、抵抗21B,21Cの各他端および接地端子の間に接続された抵抗21Dとを有する。この同期信号検出回路221’では、各抵抗21B,21C,21Dの共通接続点の電位を示す信号が同期信号S1’としてバッファ回路23に送られる。
上記のような構成の位相整合回路では、例えば図8の1段目に示すような波形のクロック信号Cが発振器40からD−FF回路11のクロック入力端子に与えられることで、D−FF回路11の各データ出力端子から位相の揃ったデータ信号Di(ただしi=1〜N)が出力されてアンプ15iに送られる。各々のアンプ15iでは、D−FF回路11からのデータ信号Diが差動データ信号に変換され、図8の3段目に示すような正相のデータ信号Diおよび図8の4段目に示すような逆相のデータ信号/Diが出力される。
アンプ15iから出力された正相および逆相の各データ信号Di,/Diは、レベル変調回路16iにおいて、図8の3段目に示すような波形の同期信号Sに従って各々の信号電位が同位相で変調され、一対の信号線30i’にそれぞれ送信される。具体的に図8の5,6段目に示す一例では、同期信号Sがハイレベルの状態にあるとき、データ信号Di,/Diの各電位が同じレベルだけ高くなり、同期信号Sがローレベルの状態にあるとき、データ信号Di,/Diの各電位が同じレベルだけ低くなるように、信号電位の調整が行われる。
一対の信号線30i’を介して受信部20まで伝送された差動データ信号Ti,/Tiは、CDR回路21i’のアンプ21Eにそれぞれ入力され、各々の差分を示す信号がアンプ21Eから後段のPLL回路に与えられて、データ信号Di’およびクロック信号Ci’の再生処理が行われる。このCDR回路21i’における再生処理について、送信側で差動データ信号に同期信号S成分を重畳させたことによる影響は、差動データ信号の各電位を同位相で変化させており受信側でキャンセルされるため、殆ど生じることはない。
また、CDR回路21i’に入力される差動データ信号Ti,/Tiの各々の信号電位の変化が抵抗22B〜22Dからなる同期信号検出回路22i’で検出され、抵抗22B〜22Dの共通接続点の電位が同期信号Si’としてバッファ回路23に送られる。
バッファ回路23では、各同期信号検出回路221’〜22N’からの同期信号S1’〜SN’に基づいて、各CDR回路211’〜21N’からのデータ信号D1’〜DN’間に生じた位相ずれが低減されるか若しくは各データ信号D1’〜DN’の位相が略一致するように、FIFO方式でバッファリングされる各データ信号D1’〜DN’の出力タイミングが調整される。これにより、送信部10および受信部20間での並列伝送による位相ずれを補償され、送信時と同様の位相関係を持ったデータ信号D1〜DNがバッファ回路23から出力されるようになる。
バッファ回路23では、各同期信号検出回路221’〜22N’からの同期信号S1’〜SN’に基づいて、各CDR回路211’〜21N’からのデータ信号D1’〜DN’間に生じた位相ずれが低減されるか若しくは各データ信号D1’〜DN’の位相が略一致するように、FIFO方式でバッファリングされる各データ信号D1’〜DN’の出力タイミングが調整される。これにより、送信部10および受信部20間での並列伝送による位相ずれを補償され、送信時と同様の位相関係を持ったデータ信号D1〜DNがバッファ回路23から出力されるようになる。
上記のように第3実施形態の位相整合回路によれば、送信部10および受信部20の間で差動データ信号が並列に伝送される場合には、同期信号Sに従って差動データ信号の電位を同位相で変調して、並列データ信号に同期信号S成分を重畳させるようにしても、従来のように並列データ信号の伝送速度を上昇させたり、あるいは、送受信部間を繋ぐ信号線の本数を増加させたりすることなく、簡略な回路構成によって各並列データ信号間の位相関係を整合することが可能になる。
以上、本明細書で開示した主な発明について以下にまとめる。
(付記1)複数の信号線を介して接続された送信部および受信部の間で並列に伝送される複数のデータ信号について、該各データ信号の相対的な位相関係を保持するための並列データ信号の位相整合回路であって、
前記送信部は、前記各データ信号に対応したクロック信号の周波数よりも低い周波数を有する同期信号を生成する同期信号生成回路と、前記各データ信号に対して前記同期信号生成回路で生成された同期信号を重畳して前記各信号線にそれぞれ出力する同期信号重畳回路と、を有し、
前記受信部は、前記各信号線を介して並列に伝送されたデータ信号を受信し、該各データ信号に含まれる同期信号成分を検出する同期信号検出回路と、該同期信号検出回路の検出結果に基づいて、受信した各データ信号の相対的な位相関係を調整する位相調整回路と、を有することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
前記送信部は、前記各データ信号に対応したクロック信号の周波数よりも低い周波数を有する同期信号を生成する同期信号生成回路と、前記各データ信号に対して前記同期信号生成回路で生成された同期信号を重畳して前記各信号線にそれぞれ出力する同期信号重畳回路と、を有し、
前記受信部は、前記各信号線を介して並列に伝送されたデータ信号を受信し、該各データ信号に含まれる同期信号成分を検出する同期信号検出回路と、該同期信号検出回路の検出結果に基づいて、受信した各データ信号の相対的な位相関係を調整する位相調整回路と、を有することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
(付記2)付記1に記載の並列データ信号の位相整合回路であって、
前記同期信号重畳回路は、前記同期信号生成回路で生成された同期信号に従って、前記各データ信号をそれぞれ位相変調し、
前記同期信号検出回路は、受信した各データ信号に含まれる位相変調成分を復調して同期信号を検出することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
前記同期信号重畳回路は、前記同期信号生成回路で生成された同期信号に従って、前記各データ信号をそれぞれ位相変調し、
前記同期信号検出回路は、受信した各データ信号に含まれる位相変調成分を復調して同期信号を検出することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
(付記3)付記2に記載の並列データ信号の位相整合回路であって、
前記同期信号重畳回路は、前記クロック信号に同期した各データ信号が入力され、該各データ信号に対する時間遅延量が前記同期信号生成回路で生成された同期信号に従って制御される可変遅延回路を備えたことを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
前記同期信号重畳回路は、前記クロック信号に同期した各データ信号が入力され、該各データ信号に対する時間遅延量が前記同期信号生成回路で生成された同期信号に従って制御される可変遅延回路を備えたことを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
(付記4)付記2に記載の並列データ信号の位相整合回路であって、
前記同期信号重畳回路は、前記同期信号生成回路で生成された同期信号に従って前記クロック信号を位相変調する位相変調回路と、前記各データ信号がデータ入力端子に与えられると共に、前記位相変調回路の出力信号がクロック入力端子に与えられるDフリップフロップ回路と、を備えたことを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
前記同期信号重畳回路は、前記同期信号生成回路で生成された同期信号に従って前記クロック信号を位相変調する位相変調回路と、前記各データ信号がデータ入力端子に与えられると共に、前記位相変調回路の出力信号がクロック入力端子に与えられるDフリップフロップ回路と、を備えたことを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
(付記5)付記2に記載の並列データ信号の位相整合回路であって、
前記受信部における各データ信号の受信処理が位相同期ループ回路を利用して行われるとき、前記同期信号検出回路は、前記同期信号の周波数に対応した透過周波数帯域を有するバンドパスフィルタに、前記位相同期ループ回路における位相比較結果を示す信号を与えることで前記同期信号を検出することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
前記受信部における各データ信号の受信処理が位相同期ループ回路を利用して行われるとき、前記同期信号検出回路は、前記同期信号の周波数に対応した透過周波数帯域を有するバンドパスフィルタに、前記位相同期ループ回路における位相比較結果を示す信号を与えることで前記同期信号を検出することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
(付記6)付記1に記載の並列データ信号の位相整合回路であって、
前記送信部および前記受信部の間で並列に伝送される各データ信号が、それぞれ一対の差動データ信号からなるとき、
前記同期信号重畳回路は、前記同期信号生成回路で生成された同期信号に従って、前記一対の差動データ信号の各々の信号電位を同位相で変調し、
前記同期信号検出回路は、受信した一対の差動データ信号の各々の信号電位の変化を基に同期信号を検出することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
前記送信部および前記受信部の間で並列に伝送される各データ信号が、それぞれ一対の差動データ信号からなるとき、
前記同期信号重畳回路は、前記同期信号生成回路で生成された同期信号に従って、前記一対の差動データ信号の各々の信号電位を同位相で変調し、
前記同期信号検出回路は、受信した一対の差動データ信号の各々の信号電位の変化を基に同期信号を検出することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
(付記7)付記1に記載の並列データ信号の位相整合回路であって、
前記同期信号生成回路は、前記クロック信号を分周して前記同期信号を生成することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
前記同期信号生成回路は、前記クロック信号を分周して前記同期信号を生成することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
(付記8)付記1に記載の並列データ信号の位相整合回路であって、
前記同期信号生成回路は、前記各データ信号のビットレートが2.5Gb/sのときに、1MHz付近の周波数を有する同期信号を生成することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
前記同期信号生成回路は、前記各データ信号のビットレートが2.5Gb/sのときに、1MHz付近の周波数を有する同期信号を生成することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
10 送信部
11 D−FF回路
12 可変遅延回路
13 同期信号生成回路
14 位相変調回路
151〜15N アンプ
161〜16N レベル変調回路
20 受信部
211〜21N,211’〜21N’ CDR回路
221〜22N,221’〜22N’ 同期信号検出回路
23 バッファ回路
301〜30N,301’〜30N’ 信号線
40 発振器
11 D−FF回路
12 可変遅延回路
13 同期信号生成回路
14 位相変調回路
151〜15N アンプ
161〜16N レベル変調回路
20 受信部
211〜21N,211’〜21N’ CDR回路
221〜22N,221’〜22N’ 同期信号検出回路
23 バッファ回路
301〜30N,301’〜30N’ 信号線
40 発振器
Claims (5)
- 複数の信号線を介して接続された送信部および受信部の間で並列に伝送される複数のデータ信号について、該各データ信号の相対的な位相関係を保持するための並列データ信号の位相整合回路であって、
前記送信部は、前記各データ信号に対応したクロック信号の周波数よりも低い周波数を有する同期信号を生成する同期信号生成回路と、前記各データ信号に対して前記同期信号生成回路で生成された同期信号を重畳して前記各信号線にそれぞれ出力する同期信号重畳回路と、を有し、
前記受信部は、前記各信号線を介して並列に伝送されたデータ信号を受信し、該各データ信号に含まれる同期信号成分を検出する同期信号検出回路と、該同期信号検出回路の検出結果に基づいて、受信した各データ信号の相対的な位相関係を調整する位相調整回路と、を有することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。 - 請求項1に記載の並列データ信号の位相整合回路であって、
前記同期信号重畳回路は、前記同期信号生成回路で生成された同期信号に従って、前記各データ信号をそれぞれ位相変調し、
前記同期信号検出回路は、受信した各データ信号に含まれる位相変調成分を復調して同期信号を検出することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。 - 請求項2に記載の並列データ信号の位相整合回路であって、
前記同期信号重畳回路は、前記クロック信号に同期した各データ信号が入力され、該各データ信号に対する時間遅延量が前記同期信号生成回路で生成された同期信号に従って制御される可変遅延回路を備えたことを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。 - 請求項2に記載の並列データ信号の位相整合回路であって、
前記同期信号重畳回路は、前記同期信号生成回路で生成された同期信号に従って前記クロック信号を位相変調する位相変調回路と、前記各データ信号がデータ入力端子に与えられると共に、前記位相変調回路の出力信号がクロック入力端子に与えられるDフリップフロップ回路と、を備えたことを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。 - 請求項1に記載の並列データ信号の位相整合回路であって、
前記送信部および前記受信部の間で並列に伝送される各データ信号が、それぞれ一対の差動データ信号からなるとき、
前記同期信号重畳回路は、前記同期信号生成回路で生成された同期信号に従って、前記一対の差動データ信号の各々の信号電位を同位相で変調し、
前記同期信号検出回路は、受信した一対の差動データ信号の各々の信号電位の変化を基に同期信号を検出することを特徴とする並列データ信号の位相整合回路。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007325187A (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Cdr回路およびデューティ比制御回路 |
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US8005130B2 (en) | 2006-09-01 | 2011-08-23 | Hitachi, Ltd. | Transmitter and receiver using forward clock overlaying link information |
JP2015228563A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | 富士通株式会社 | 受信回路 |
-
2003
- 2003-11-19 JP JP2003389153A patent/JP2005151410A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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