JP2005151346A - 無線ドアホンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドアホン子機から呼び出しがあったとき、ドアホン親機から複数のドアホン副親機に効率よく映像信号を送信して、見やすい映像を映し出し、来客を確認しやすくする。
【解決手段】 ドアホン親機は、ドアホン子機から映像信号を受信し、1フレーム分の映像信号をNo.1のドアホン副親機に無線送信する。ドアホン親機は、次の映像信号を受信すると、前とは異なる1フレーム分の映像信号をNo.2のドアホン副親機に無線送信する。同様に1フレーム分の映像信号をNo.3のドアホン副親機Sに無線送信する。各ドアホン副親機Sでは、受信した映像信号を再生して、モニター部に互いに異なる映像を映し出す。
【選択図】 図2

Description

本発明は、カメラ付ドアホン子機とモニター付ドアホン親機と複数のモニター付ドアホン副親機からなり、ドアホン親機とドアホン副親機とが無線通信を行う無線ドアホンシステムに関する。
近年、セキュリティー意識の向上に伴って、ドアホン子機に、CCDカメラのような固体撮像素子を設けることにより、室内に来客を知らせると共に、ドアホン子機からの映像を室内のドアホン親機に表示し、ドアを開ける前に来客が誰であるか確認することができるテレビドアホンシステムの普及が進んでいる。
ドアホン親機は、一般に特定の部屋に設置されるため、別の部屋でドアホン子機からの呼び出しに応答したい場合は、ドアホン親機に複数のドアホン副親機を接続する。各ドアホン副親機は、応答したい部屋にそれぞれ設置される。
これらのドアホン子機とドアホン親機間およびドアホン親機とドアホン副親機間は有線接続されるのが一般的である。そのため、ドアホンシステムを設置するのに配線工事が必要となり、設置位置が限定される。そこで、ドアホン親機とドアホン副親機間を無線化するドアホンシステムも提案されている。
例えば、特許文献1では、モニター付インターホン親機は、ドアホン子機から伝送された音声信号と映像信号を無線でモニター付インターホン副親機へ送信し、モニター付インターホン副親機から無線送信される音声信号を受信すると共に、モニター付インターホン副親機は、無線により送信される音声信号と映像信号を受信し、音声信号を無線送信するシステムが提案されている。
このような無線ドアホンシステムでは、ドアホン子機とモニター付インターホン親機間は有線接続され、モニター付インターホンホン親機は固定される。モニター付インターホン親機とモニター付インターホン副親機間は無線接続されるため、モニター付インターホン副親機は自由に移設可能であり、設置するための配線工事も必要なく、設置場所の自由度が高くなる。
ドアホン親機とドアホン副親機間の無線方式として、例えば音声のみ無線送信するシステムの場合、コードレス電話などで実績のある小電力無線方式が多く採用されている。しかし、映像信号を無線送信する場合、そのままでは音声信号に比較して送信する信号量が増加するため、映像信号の圧縮が必要になる場合が多く、また盗聴防止の観点からディジタル信号化して無線送信することが望まれる。
例えば、特許文献2において、モニター付インターホン親機からモニター付インターホン副親機へ音声信号、映像信号を無線送信する場合、無線LAN方式(IEEE802.11等)やブルートゥース(Bluetooth)規格方式で採用されているスペクトラム拡散方式を使用する提案が行われている。これによって、ノイズや妨害に強く、他人からも傍受されにくい無線ドアホンシステムが実現可能となる。
特開2000−224316号公報 特開2000−224317号公報
しかし、無線LAN方式やブルートゥース規格方式などの無線通信方式は、使用できる帯域、つまり無線送信可能な信号量が限られている。同時に無線通信を行う必要がある機器が増加すればするほど、1台当りに割り当て可能な信号量は減少することになる。
このことは、モニター付ドアホン親機が複数のモニター付ドアホン副親機にカメラ付ドアホン子機からの映像信号を同時に送信する必要がある場合に、問題となる。
すなわち、来客があったときに、ドアホン子機からドアホン親機およびドアホン副親機に呼び出しを行った場合、ドアホン親機は、ドアホン子機の映像信号を各ドアホン副親機に同時に無線送信する必要がある。
このとき、1台のドアホン副親機に割り当て可能な信号量は、無線送信可能な全信号量をAとし、ドアホン副親機の台数をnとすると
A÷n (式1)
で表わされ、ドアホン副親機の台数が増えれば増える程、ドアホン副親機1台当りに割り当てられる信号量は減少する。そのため、ドアホン副親機で再生される映像信号のフレームレートが低下し、映像の解像度が悪くなって、来客が誰であるかの確認が行いづらくなる。
また、各ドアホン副親機に同じ映像信号を無線送信する場合、ドアホン親機には、映像信号を最低1フレーム分、一時記憶しておくための記憶手段が必要になり、システムのコストアップにつながる。
本発明は、上記に鑑み、モニター付ドアホン親機に複数のモニター付ドアホン副親機が無線接続されている場合において、大容量のメモリを不要とし、低コストで効率よく映像信号を無線送信可能で、かつ送信できる信号量が減少したとしても、来客が誰であるか容易に確認できる無線ドアホンシステムの提供を目的とする。
本発明は、カメラを有するドアホン子機と、該ドアホン子機と通信可能に接続されモニターを有するドアホン親機と、該ドアホン親機と無線通信可能とされモニターを有する複数のドアホン副親機とからなる無線ドアホンシステムであって、前記ドアホン子機から呼び出しがあったとき、前記ドアホン親機は、前記ドアホン子機から映像信号を受信し、各ドアホン副親機に異なるフレームの映像信号を順次送信するものである。
具体的には、ドアホン子機は、ドアホン親機またはドアホン副親機に制御信号を介して呼び出し、来客を知らせる手段と、映像信号、音声信号および制御信号をドアホン親機へ送信する手段を有する。ドアホン親機は、ドアホン子機からの映像信号、音声信号、ドアホン副親機からの音声信号を再生して出力する手段と、ドアホン子機からの映像信号、音声信号、制御信号を処理し無線でドアホン副親機へ送信する手段と、ドアホン副親機から無線で送信される音声信号、制御信号を受信する手段を有する。ドアホン副親機は、ドアホン親機から無線で送信される映像信号、音声信号、制御信号を受信する手段と、ドアホン親機から受信した映像信号、音声信号を再生して出力する手段と、ドアホン親機へ音声信号、制御信号を無線で送信する手段と、ドアホン子機、ドアホン親機、他のドアホン副親機からの呼び出しに応答する手段を有する。
そして、ドアホン親機は、ドアホン子機からの映像信号を1フレーム単位で各ドアホン副親機に対して異なるフレームの映像信号を順次1台ずつ無線送信する。ドアホン親機またはドアホン副親機のうち、いずれか一台が応答するまで、無線送信は繰り返される。
これにより、ドアホン親機が複数のドアホン副親機に映像信号を無線送信する場合において、ドアホン子機から受信した映像信号を順に複数のドアホン副親機に所定量送信できるので、最低1フレーム分の映像信号を一時記憶させる必要がなくなる。そして、ドアホン副親機では、間欠的に映像信号を受信するが、十分な信号量が送信されるので、出力された映像から来客を確認することができる。
また、ドアホン親機は、ドアホン子機から受信した映像信号を分割し、分割した同じ映像信号を各ドアホン副親機に順次送信する。このとき、ドアホン親機は、映像信号を1パケットで送信可能な信号量あるいはこのn倍(nは自然数)の信号量に分割する。
これによって、映像信号を一時記憶するときでも、少ない容量のメモリで用が足りる。しかも、使用している無線通信方式に適した量で分割されるため、通信効率がよくなる。そして、分割された映像信号を元に戻して、出力すれば、解像度の高い映像が得られ、来客を確認することができる。
また、ドアホン親機は、ドアホン子機から受信した映像信号を圧縮してドアホン副親機に送信し、前記ドアホン副親機の台数が多いほど映像信号を圧縮するときの圧縮率を上げる。ドアホン副親機の台数が少ないときは、圧縮率を下げる。
具体的には、ドアホン親機は、ドアホン子機からの映像信号を圧縮し、その圧縮率を可変可能な映像圧縮手段を有し、圧縮された映像信号をドアホン副親機に送信する。ドアホン副親機は、圧縮された映像信号を伸長する映像伸長手段を有し、伸長した映像信号を再生して、出力する。
これによって、ドアホン副親機の台数が増えても、圧縮率を上げることにより、フレームレートを一定に維持できる。逆にドアホン副親機が少ない場合には、圧縮率を下げることによって、フレームレートを維持しながら画質を向上させることができる。したがって、見やすい映像が得られる。
また、ドアホン副親機は、ドアホン親機から受信した映像信号から静止画を作成し、該静止画とともにその後に受信した映像信号の映像を前記モニターに表示する。すなわち、ドアホン親機は、映像信号を縮小してドアホン副親機に送信する。ドアホン副親機は、ドアホン子機から呼び出しがあった時点の映像を静止画として記憶し、その後に送信されてきた映像信号から動画像あるいは静止画像を生成し、先の静止画と合成して2画面で表示する。
具体的には、ドアホン親機は、ドアホン子機からの映像信号を縮小する手段を有し、縮小された映像信号をドアホン副親機に送信する。ドアホン副親機は、ドアホン親機から受信した映像信号を静止画像として記憶する手段と、ドアホン親機から受信した映像信号と記憶した静止画像を1フレームに合成する手段と、その1フレームに合成された映像をモニターに出力する手段とを有する。
これによって、1フレームの映像信号量が少なくなり、通信の効率が上がるので、フレームレートを向上できる。そして、1画面に静止画と動画とを同時に表示することによって、送信する映像信号量が少なくても、来客を確認するのに十分な映像をモニターに表示できる。
さらに映像信号を効率よく送信するために、ドアホン親機とドアホン副親機とは、映像信号とともに、各種の情報を含んだ制御信号を送受信するが、ドアホン親機は、送信した制御信号に対する応答のないドアホン副親機に対して、映像信号を送信しない。
制御信号に対して応答のないドアホン副親機は、異常等の発生によって通信不能状態にある。そのため、このようなドアホン副親機に対しては、映像信号の送信を停止することにより、他のドアホン副親機に送信可能な信号量を割り振ることができ、フレームレートが向上する。
また、ドアホン親機は、ドアホン子機から映像信号、音声信号および制御信号を受信する。しかし、ドアホン子機の呼び出しに対する応答があるまで、ドアホン副親機に映像信号および制御信号だけを送信する。音声信号を送信しないので、その分の信号量を映像信号に割り振ることができ、フレームレートを向上できる。
また、ドアホン子機の呼び出しに対して、ドアホン副親機の1台が応答したとき、ドアホン親機は、応答したドアホン副親機以外のドアホン副親機との無線通信を停止する。これによって、応答したドアホン副親機とドアホン親機とが1対1で無線通信でき、フレームレートを向上できる。
本発明によると、ドアホン親機から複数のドアホン副親機にドアホン子機からの映像信号を無線送信するとき、各ドアホン副親機に所定量の異なる映像信号を順に送信したり、分割した同じ映像信号を順に送信することにより、ドアホン親機において映像信号を一時記憶しておく必要がなくなり、大容量のメモリが不要となる。しかも、ドアホン副親機は、間欠的に十分な量の映像信号を受信できるので、解像度の高い映像をモニターに表示でき、来客が誰であるか容易に確認できる。
また、映像信号を圧縮して送信する場合でも、ドアホン副親機の台数に応じて圧縮することにより、十分なフレームレートを維持でき、見やすい映像をモニターに表示でき、来客が誰であるか容易に確認できる。映像信号を縮小して送信する場合でも、静止画と動画とを同時に1画面に表示するので、多くの映像情報が得られ、来客が誰であるか容易に確認できる。
本実施形態の無線ドアホンシステムは、図1に示すように、カメラ付ドアホン子機Kと、モニター付ドアホン親機Mと、モニター付ドアホン副親機Sとから構成される。屋外に設置されたドアホン子機Kと屋内に設置されたドアホン親機Mとは有線で接続され、双方向に通信可能とされる。ドアホン親機Mと屋内に設置された複数のドアホン副親機Sとは無線通信可能とされる。ここでは、ドアホン副親機Sは3台とされ、各ドアホン副親機Sは移動自在であるので、No.1〜No.3のドアホン副親機Sはそれぞれ異なる場所に設置される。
ドアホン子機Kにおいて、2は来客した人を撮像し映像信号に変換するカメラ部である。3は室内に設置されたドアホン親機Mあるいはドアホン副親機Sからの音声を再生して出力するスピーカー部である。4は来客した人の音声を電気信号に変換するマイク部である。5はドアホン親機Mあるいはドアホン副親機Sを呼び出すための呼出信号を生成する呼出スイッチ部である。6はカメラ部2からの映像信号、マイク部4からの音声信号、呼出スイッチ部5からの呼出信号を多重化して、ドアホン親機Mへ送信するとともに、ドアホン親機Mから多重化され送信されてくる音声信号と動作用の電源信号を分離し、スピーカー部3へ分離した音声信号を送る多重化分離化回路部である。
ドアホン親機Mにおいて、8はドアホン子機Kから多重化され送信されてくる映像信号と音声信号と呼出信号を分離すると共に、音声信号や制御信号およびドアホン子機Kを動作させるための電源信号を多重化してドアホン子機Kへ送信する多重化分離化回路部である。9は多重化分離化回路部8で分離されたドアホン子機Kからの映像信号を再生して、映像を映し出すモニター部である。10は多重化分離化回路8で分離されたドアホン子機Kからの音声信号とドアホン副親機Sからの音声信号を再生して出力するスピーカー部である。11はドアホン子機Kまたはドアホン副親機Sへ音声を送信するため、音声を電気信号に変換するマイク部である。12は多重化分離化回路部8で分離されたドアホン子機Kからの映像信号を圧縮する映像信号圧縮部である。13はドアホン子機Kまたはドアホン副親機Sからの呼び出しに対して応答し、また呼び出しを行うための呼出応答スイッチ部である。14はドアホン子機Kやドアホン副親機Sからの呼び出し、呼出応答スイッチ部13からの呼び出しや応答に従って、適切に映像信号や音声信号、制御信号の送受信を制御する制御部である。15は制御部14から送られてくる圧縮された映像信号、音声信号、制御信号をドアホン副親機Sへ無線送信する無線送信部である。16はドアホン副親機Sから無線送信されてくる音声信号や制御信号を受信し制御部14へ送る無線受信部である。
ドアホン副親機Sにおいて、18はドアホン親機Mから無線送信される圧縮された映像信号、音声信号、制御信号を受信する無線受信部である。19はドアホン親機Mへ音声信号、制御信号を無線送信するための無線送信部である。20はドアホン子機K、ドアホン親機M、他のドアホン副親機Sからの呼び出しに従って適切に映像信号、音声信号、制御信号の送受信を制御する制御部である。21はドアホン子機K、ドアホン親機M、他のドアホン副親機Sからの呼び出しに対して応答し、また呼び出しを行うための呼出応答スイッチ部である。22は制御部20から送られてくる圧縮された映像信号を伸長する映像信号伸長部である。23は制御部20から送られてくる音声信号を再生して出力するスピーカー部である。24はドアホン子機K、ドアホン親機M、他のドアホン副親機Sへ音声を送信するため音声を電気信号に変換するマイク部である。25は映像信号伸長部22から送られてきた伸長された映像信号を再生して、映像を映し出すモニター部である。なお、他の2台のドアホン副親機Sも同じ構成である。また、制御信号は、呼出信号、応答信号、駆動信号等の何らかの情報を含んだ信号である。
次に、ドアホン子機Kから呼び出しがあったときの動作を図2に基づいて説明する。ドアホン子機Kの呼出スイッチ部5が操作されると、多重化分離化回路部6を介してドアホン親機Mに呼出信号が送信される。送信された呼出信号は、ドアホン親機M内の多重化分離化回路部8を介して制御部14に入力される。ドアホン親機Mは、ドアホン子機Kから呼び出しがあることを認識する。
制御部14は、多重化分離化回路部8を介してドアホン子機Kに子機起動命令の制御信号を送信する。この子機起動命令を受信したドアホン子機Kは、カメラ部2、マイク部4を起動させ、多重化分離化回路部6を介してフレームAの映像信号と音声信号をドアホン親機Mに送信する。
ドアホン親機Mでは、多重化分離化回路部8を介して受信したフレームAの映像信号と音声信号のうち、映像信号がモニター部9に入力され、映像が再生されると共に、映像信号圧縮部12にも入力され、映像信号の圧縮が行われる。映像圧縮方法には、MPEG、JPEG等あるが、ここではフレームごとの圧縮データが独立しているJPEGにより圧縮を行う。
圧縮された映像信号は、制御部14に入力され、加工された後、無線送信部15を介してNo.1のドアホン副親機Sに無線送信される。このとき、映像信号として、1フレーム分の圧縮映像信号が連続して送信される。
無線送信された圧縮映像信号は、ドアホン副親機Sの無線受信部18で受信され、制御部20に入力される。制御部20に入力された圧縮映像信号は、映像信号伸長部22に入力され、圧縮映像信号が伸長される。伸長された映像信号は、モニター部25に入力され、ドアホン子機KからのフレームAの映像が映し出される。
ドアホン子機Kは、再びフレームBの映像信号と音声信号をドアホン親機Mに送信する。映像信号と音声信号を受信したドアホン親機Mは、モニター部9にフレームBの映像信号を再生すると共に、映像信号の圧縮を行い、No.2のドアホン副親機Sに無線送信する。無線送信された圧縮映像信号は、ドアホン副親機Sで受信、伸長され、モニター部25にドアホン子機KからのフレームBの映像が映し出される。
ドアホン子機Kは、再びフレームCの映像信号と音声信号をドアホン親機Mに送信する。映像信号と音声信号を受信したドアホン親機Mは、モニター部9にフレームCの映像を再生すると共に、映像信号圧縮を行い、No.3のドアホン副親機Sに無線送信する。無線送信された映像信号は、ドアホン副親機Sで受信、伸長され、モニター部25にドアホン子機KからのフレームCの映像が映し出される。
以上の動作が、ドアホン親機Mまたは複数のドアホン副親機Sのうちいずれか1台が応答するまで繰り返される。ドアホン子機Kから呼び出しがあった場合、ドアホン子機Kからの映像信号が有線を通じてドアホン親機Mに送信されるとともに、ドアホン親機Mから無線通信された映像信号が複数のドアホン副親機Sで再生される。このドアホン子機Kからの映像により、室内において来客が誰であるかの確認を行うことが可能となる。
そして、各ドアホン副親機Sで再生される映像信号は1フレーム単位とされ、ドアホン副親機S毎にそれぞれ異なることになる。そのため、ドアホン親機Mは、各ドアホン副親機Sに送信するための映像信号をメモリに記憶しておく必要がない。複数のドアホン副親機Sに同一の映像を無線送信する場合に必要な映像信号用メモリが必要なくなり、コストダウンを図れる。
また、図3に基づいてドアホン子機Kから呼び出しがあったときの動作の他の形態を説明する。ドアホン子機Kのカメラ部2とマイク部4が起動するまでのフローは図2のフローと同じなので省略する。
ドアホン子機Kは、多重化分離化回路部6を介してフレームAの映像信号と音声信号をドアホン親機Mに送信する。ドアホン親機Mでは、多重化分離化回路部8を介して受信した映像信号と音声信号のうち、映像信号は、モニター部9に入力され、フレームAの映像が再生されると共に、映像信号圧縮部12にも入力され、映像信号の圧縮が行われる。
圧縮された映像信号は、制御部14で規定のサイズに分割される。分割された圧縮映像信号は、無線送信部15を介してNo.1のドアホン副親機Sに無線送信される。ドアホン副親機Sでは、分割された圧縮映像信号は、無線受信部18で受信され、制御部20に入力され、全圧縮映像信号が揃うまでメモリに蓄積される。
同様に、分割されたフレームAの圧縮映像信号は、順次No.2のドアホン副親機S、No.3のドアホン副親機Sにも無線送信される。それぞれのドアホン副親機Sの制御部20に入力され、全圧縮映像信号が揃うまで蓄積される。全圧縮映像信号が揃うと、映像信号伸長部22に入力され、伸長された映像信号は、モニター部25で再生され、フレームAの映像が表示される。
以上の動作が、ドアホン親機Mまたは複数のドアホン副親機Sのうちいずれか1台が応答するまで繰り返される。これによっても、ドアホン子機Kから呼び出しがあった場合、ドアホン親機Mおよび各ドアホン副親機Sに同じ映像が表示され、来客が誰であるかの確認を行うことができる。
ここで、圧縮された映像信号の分割サイズの決定方法としては、1フレーム分の圧縮映像信号量の1/n(nは自然数)等とするが、ここでは無線送信を行う際の1パケットで送信可能な信号量から分割サイズを決定するものとする。
一般に無線でディジタルデータを送信する場合、パケット方式が利用され、1パケットで送信可能な信号量は予め決まっている。1フレーム分の圧縮映像信号量をA、無線送信の際1パケットで送信可能な信号量をBとすると、1フレーム分の圧縮映像信号を送信するためには、
A÷B (式2)
のパケット数が必要になる。
そこで、圧縮された映像信号を1パケットで送信可能な信号量に分割し、ドアホン副親機Sに1パケットずつ順次無線送信を行う。これを1フレーム分の圧縮映像信号が蓄積されるまで、送信を繰り返す。
このような送信を行うことにより、ドアホン親機Mにおいて圧縮映像信号を一時記憶するための記憶手段を不要とする、もしくは最小にすることが可能となる。しかも、無線通信方式に合った効率のよい無線送信を行うことが可能となる。
また、無線通信方式によっては、ドアホン親機Mが無線送信先のドアホン副親機Sを切り替える際、切り替え時間が生じるものもある。この場合、1パケットの信号量をBとすると、圧縮映像信号の分割サイズを
B×n (nは自然数) (式3)
に設定する。複数のドアホン副親機Sに無線送信する際、1度に送信するパケット数をnとすることで切り替え回数を減らすことができ、切り替え時間を小さくすることが可能である。これによって、全体の通信時間も短縮できる。
次に、ドアホン子機Kからの呼び出しに対し、1台のドアホン副親機Sが応答したときの動作を図4に基づいて説明する。ここでは、No.1のドアホン副親機Sが応答するものとする。
ドアホン子機Kからドアホン親機Mまたはドアホン副親機Sへの呼び出しがあったとき、No.1のドアホン副親機Sの呼出応答スイッチ部21より応答が行われる。制御部20は、無線送信部19を介してドアホン親機Mへ応答信号を無線送信する。
無線送信された応答信号は、ドアホン親機Mの無線受信部16を介して制御部14に入力される。制御部14は、制御信号である副親機一時待機命令を応答のなかったNo.2、No.3のドアホン副親機Sにそれぞれ無線送信部15を介して無線送信する。
無線送信された副親機一時待機命令は、各ドアホン副親機Sの無線受信部18で受信され、それぞれの制御部20に入力される。ドアホン副親機Sは、ドアホン子機Kからの呼び出しに対して、ドアホン親機Mまたは他のドアホン副親機Sが応答したことを認識し、制御部20は、一時待機状態へ移行する。
一時待機状態において、ドアホン副親機Sは、モニター部25による映像再生をオフにするが、ドアホン子機Kとドアホン親機Mまたは他のドアホン副親機Sとの間で通話中であることは認識した状態である。また、ドアホン親機Mもモニター部9による映像再生をオフにする。
一方、ドアホン子機Kから送信される映像信号と音声信号は、ドアホン親機Mに送信される。ドアホン親機Mでは、多重化分離化回路部8を介して受信した映像信号と音声信号のうち、映像信号は映像信号圧縮部12に入力され、映像信号の圧縮が行われる。制御部14は、無線送信部15を介して圧縮された映像信号と音声信号をNo.1のドアホン副親機Sに無線送信する。
無線送信された圧縮映像信号と音声信号は、ドアホン副親機Sの無線受信部18で受信され、制御部20に入力される。制御部20に入力された圧縮映像信号は、映像信号伸長部22で伸長され、モニター部25でドアホン子機Kからの映像として映し出されるとともに、音声信号は、ドアホン子機Kからの音声としてスピーカー部23で再生される。また、マイク部24より入力された音声は、制御部20に入力され、無線送信部19を介してドアホン親機Mへ無線送信される。
無線送信された音声信号は、ドアホン親機Mの無線受信部16で受信され、制御部14に入力される。制御部14に入力されたドアホン副親機Sからの音声信号は多重化分離化回路部8を介してドアホン子機Kへ送信される。
ドアホン子機Kでは、送信されたドアホン副親機Sからの音声信号は、多重化分離化回路6を介してスピーカー部3へ入力され、ドアホン副親機Sからの音声として再生される。以上の動作が、ドアホン子機Kと応答したドアホン副親機Sと間での通話が終了するまで繰り返される。
このように、ドアホン子機Kからの映像と音声をドアホン副親機Sから出力し、またドアホン副親機Sの音声をドアホン子機Kから出力することによって、室内に居る人は、ドアホン副親機Sを通じて、来客の映像を見ながら、音声にて通話を行うことが可能となる。
ドアホン副親機Sからの応答があって初めてドアホン親機Mは、ドアホン副親機Sに音声信号を無線送信する。これは、ドアホン子機Kが室内のドアホン親機Mまたはドアホン副親機Sを呼び出す際に、ドアホン親機Mから複数のドアホン副親機Sに映像信号を無線送信する必要があり、音声信号を省略することにより無線送信可能な映像信号量を増やすことができる。その結果、映像信号のフレームレートを向上させることができ、画質がよくなり、来客者を認識しやすくなる。
また、ドアホン子機Kからの呼び出しに対して、応答があったドアホン副親機S以外へのドアホン副親機Sに無線通信による映像信号の送信を停止することにより、ドアホン親機Mから通話を行うドアホン副親機Sへの無線送信可能な映像信号量が増える。これによって、さらに映像信号のフレームレートを向上させることができる。
次に、ドアホン子機Kからの呼び出しに対し、ドアホン親機Mが応答したときの動作を図5に基づいて説明する。ドアホン子機Kからの呼び出しに対して、ドアホン親機Mが応答した場合、ドアホン親機Mの制御部14は、無線送信部15を介して順次ドアホン副親機Sに副親機一時待機命令を無線送信する。各ドアホン副親機Sは、一時待機状態へと移行する。ドアホン親機Mは、ドアホン副親機Sのいずれも一時待機状態になるため、無線による映像信号の送信は行わない。
一方、ドアホン子機Kからの映像信号、音声信号は、ドアホン親機Mに送信される。ドアホン親機Mでは、多重化分離化回路部8を介して受信した映像信号と音声信号のうち、映像信号はモニター部9に、音声信号はスピーカー部10に入力され、それぞれドアホン子機Kからの映像、音声として再生、出力される。また、マイク部11より入力された音声は、制御部14に入力され、多重化分離化回路部8を介してドアホン子機Kへ送信される。
ドアホン子機Kでは、送信されたドアホン親機Mからの音声信号は、多重化分離化回路部6を介してスピーカー部3に入力され、音声として再生される。以上の動作が、ドアホン子機Kとドアホン親機Mの通話が終了するまで繰り返される。
ドアホン子機Kからの映像と音声をドアホン親機Mから出力し、またドアホン親機Mの音声をドアホン子機Kから出力することによって、室内に居る人は、ドアホン親機Mを通じて、ドアホン子機Kからの映像を見ながら、音声にて通話を行うことが可能となる。
次に、ドアホン子機KとNo.1のドアホン副親機Sとの通話が終了したときの動作を図6に基づいて説明する。ドアホン子機Kとドアホン副親機Sとの通話が終了すると、ドアホン副親機Sの制御部20は、無線送信部19を介してドアホン親機Mへ制御信号として通話完了命令を無線送信する。
無線送信された通話完了命令は、ドアホン親機Mの無線受信部16にて受信され、制御部14に入力される。ドアホン親機Mは、ドアホン子機Kとドアホン副親機Sの間の通話が完了したことを認識する。その後、ドアホン親機Mの制御部14は、ドアホン子機Kへ多重化分離化回路部8を介して制御信号として子機待機命令を送信する。また、無線送信部15を介して各ドアホン副親機Sに対しても順次、制御信号として副親機待機命令を無線送信する。
ドアホン子機Kでは、送信された子機待機命令は、多重化分離化回路部6に入力され、待機状態となる。ドアホン子機Kの待機状態とは、カメラ部2、スピーカー部3、マイク部4をオフにし、呼出スイッチ部5のみ呼び出しを待機している状態である。
ドアホン副親機Sでは、無線送信された副親機待機命令は、無線受信部18にて受信され、制御部20に入力される。制御部20は、待機状態へと移行する。ドアホン副親機Sの待機状態とは、モニター部25、スピーカー部23、マイク部24をオフにし、呼出応答スイッチ部21は、呼び出しを待機している状態である。ただし、無線受信部18は、ドアホン親機Mからの信号を受信可能状態になっている。
その後、ドアホン親機Mの制御部14は、待機状態に移行する。以上の動作により、無線ドアホンシステムは通話状態から待機状態になる。ドアホン親機Mの待機状態とは、モニター部9、スピーカー部10、マイク部11をオフし、呼出応答スイッチ部13は、呼び出しを待機している状態である。ただし、制御部14は、無線送信部15を介して一定間隔で各ドアホン副親機Sに順次制御信号として状態確認命令を無線送信する。
図7に、待機状態時において、ドアホン親機Mがドアホン副親機Sの状態確認を行うときにフローチャートを示す。ドアホン親機Mの制御部14は、無線送信部15を介してNo.1のドアホン副親機Sに状態確認命令を無線送信する。
ドアホン副親機Sでは、無線送信された状態確認命令は、無線受信部18にて受信され、制御部20に入力される。制御部20は、無線送信部19を介して自己の状態、例えば電波強度、バッテリ残量などの情報を含んだ制御信号を状態返信命令としてドアホン親機Mへ無線送信する。
ドアホン親機Mでは、無線送信された状態返信命令は、無線受信部15で受信され、制御部14に入力される。制御部14に入力された状態返信命令により、No.1のドアホン副親機Sが無線送信による映像信号を受信可能な状態にあるかを認識する。この状態確認は、No.2、No.3のドアホン副親機Sに対しても順次行い、一定間隔、例えば1秒ごとに状態確認を繰り返す。以上の動作は、ドアホン子機K、ドアホン親機M、ドアホン副親機Sのいずれかから呼び出しがあるまで繰り返される。
一定間隔で繰り返される状態確認において、ドアホン副親機Sから返信がない場合は、何らかの理由、例えばバッテリ切れ、電波状態の悪化など無線信号を受信できない状態にあることが予想される。
図8に、複数のドアホン副親機Sのうち例えばNo.2のドアホン副親機Sから応答がない場合にドアホン子機Kから呼び出しがあったときのフローチャートを示す。基本的な動作は図2に示した動作と同様であるが、ドアホン親機Mは、状態確認によってNo.2のドアホン副親機Sが無線通信不能であることを認識している。そのため、ドアホン親機Mは、No.2のドアホン副親機Sには、映像信号の無線送信を行わない。これによって、無線通信が可能なNo.1、No.3のドアホン副親機Sに対する送信可能な映像信号量を増加させることができる。したがって、映像信号のフレームレートを向上させることが可能となり、映像の解像度が上がる。
図9に、図2に示した動作において、各ドアホン副親機Sがいずれも無線通信可能な場合の映像信号の再生状態を示す。また、図10に、図8に示した動作において、複数のドアホン副親機SのうちNo.2のドアホン副親機Sが無線通信不能な場合における映像信号の再生状態を示す。
図9に示すように、ドアホン子機Kから送信される映像信号のうち、各ドアホン副親機Sが再生可能なフレーム数は1/3である。一方、図10に示すように、No.2のドアホン副親機Sが無線通信不能の場合、ドアホン親機Mは、ドアホン副親機Sには映像信号の無線送信を行わないため、他のドアホン副親機Sは、ドアホン子機Kから送信される映像信号のうち、1/2のフレーム数を再生することが可能となる。このように、映像信号を送信するドアホン副親機Sが少なくなると、再生可能なフレームレートを向上させることが可能となる。
ところで、ドアホン親機Mに、3台のドアホン副親機Sが無線接続されているが、無線通信可能なドアホン副親機Sの数が増加する程、ドアホン子機Kからドアホン親機Mを介して無線送信される映像信号のフレームレートは低下する。例えば、ドアホン親機Mにドアホン副親機Sが1台無線接続されている場合の無線送信可能な映像信号のフレームレートをf、無線接続されるドアホン副親機Sの台数をnとすると、各ドアホン副親機Sで再生可能な映像信号のフレームレートは、
f÷n (式4)
で表される。
そこで、ドアホン親機Mに無線接続されるドアホン副親機Sの台数が増加しても、各ドアホン副親機Sで再生される映像信号のフレームレートをできるだけ維持するため、ドアホン親機Mに無線接続されるドアホン副親機Sの台数に応じて、映像信号圧縮部12における映像圧縮率を変化させる。
ドアホン親機Mにドアホン副親機Sが1台無線接続されている場合の無線送信可能な映像信号のフレームレートをf、無線接続されるドアホン副親機Sの台数をn、映像信号圧縮部12での映像信号圧縮率をcとすると、各ドアホン副親機Sで再生可能な映像信号のフレームレートは、
f÷n÷c (c≦1) (式5)
となり、画質が許容される範囲で圧縮率cを台数に応じて
c=1÷n (式6)
に近づけることにより、ドアホン親機Mに無線接続されるドアホン副親機Sの台数が増加しても、各ドアホン副親機Sでのフレームレートはドアホン副親機Sが1台のときのフレームレートとほぼ同じにできる。したがって、ドアホン副親機Sで再生される映像信号のフレームレートを低下させずに、映像信号を送信することができる。
他の実施形態の無線ドアホンシステムを図11に示す。本実施形態では、ドアホン親機Mからドアホン副親機Sに送信する映像信号量が低下しても、来客が誰であるかの判別を行いやすくする。そこで、ドアホン親機Mは、映像信号を縮小してドアホン副親機Sに送信し、ドアホン副親機Sでは、映像として静止画と動画を同時に出力するようにする。
ドアホン親機Mは、多重化分離化回路部8で分離されたドアホン子機Kからの映像信号を縮小する映像信号縮小部30と、映像信号縮小部30で縮小されたドアホン子機Kからの映像信号を圧縮する映像信号圧縮部12とを備える。ドアホン副親機Sは、ドアホン親機Mから無線送信されてくる圧縮された映像信号を1フレーム分、静止画として記憶するメモリ部31と、メモリ部31からの静止画圧縮映像信号と制御部20からの圧縮映像信号を伸長する映像信号伸長部22と、映像信号伸長部22で伸長された2つの映像信号を合成する映像合成部32とを備える。なお、その他のドアホン子機K、ドアホン親機M、ドアホン副親機Sの構成は、図1に示したものと同じである。
ドアホン子機Kからドアホン親機Mまたは複数のドアホン副親機Sを呼び出したとき、ドアホン親機Mは、ドアホン子機Kのカメラ部2、マイク部4を起動させる。ドアホン子機Kは、映像信号と音声信号をドアホン親機Mへ送信する。送信されたドアホン子機Kからの映像信号と音声信号は、ドアホン親機Mの多重化分離化回路部8で受信される。
ドアホン親機Mでは、受信された映像信号は、モニター部9に入力され、ドアホン子機Kからの映像として再生、出力されると共に、映像信号縮小部30にも入力される。映像信号縮小部30では、映像信号を間引いて縮小し、映像信号圧縮部12に入力する。映像信号圧縮部12で圧縮された圧縮縮小映像信号は、制御部14に入力される。制御部14に入力された圧縮縮小映像信号は、無線送信部15を介してNo.1のドアホン副親機Sに無線送信される。
No.1のドアホン副親機Sでは、無線送信された圧縮縮小映像信号は、無線受信部18で受信され、制御部20に入力される。制御部20に入力された圧縮縮小映像信号のうち、最初に無線送信されてきた圧縮縮小映像信号、すなわちドアホン子機Kからドアホン親機Mまたはドアホン副親機Sを呼び出した瞬間の映像信号を圧縮縮小した圧縮縮小映像信号は、メモリ部31に入力され、フレームAの静止画像として記憶される。以降、無線送信されてきたフレームBの圧縮縮小映像信号は、制御部20から映像信号伸長部22に入力される。
図12に示すように、メモリ部31に静止画として記憶された圧縮縮小映像信号と制御部20から入力される圧縮縮小映像信号は、映像信号伸長部22によって縮小映像信号に伸長された後、映像信号合成部32に入力される。合成された信号は、映像信号合成部32からモニター部25に入力され、2つの時間差のある映像が合成されて1画面に映し出される。モニター部25が横長画面の場合には、水平方向に2つの映像が並んで表示される。モニター部25が縦長画面の場合には、図13に示すように、垂直方向に2つの映像が並んで表示される。
フレームAの映像は、ドアホン子機Kが呼び出した瞬間の映像を静止画像としたものである。フレームBの映像は、その後にドアホン子機Kからドアホン親機Mを介して無線送信されてくる動画像である。このように、呼び出しがあった瞬間の静止画像と現在の動画像を合成して表示することにより、室内のドアホン副親機Sで誰が来客したのかの確認が容易となる。しかも、時間差のある映像を表示することにより、現在の映像に誰も映っていないような場合、いたずらや間違ってドアホン子機Kが操作されたということが認識でき、無用な応対を防げる。
また、ドアホン親機Mは無線送信する映像信号を予め映像信号縮小部30で縮小しているため、1フレームあたりの映像信号量は通常の場合に比較して減少している。各ドアホン副親機Sに対して、無線送信可能な映像信号のフレームレートを向上させることが可能となる。
映像信号を縮小していない場合のドアホン副親機Sで再生される映像信号のフレームレートをf、映像信号の縮小率をsとすると、映像信号を縮小した後のフレームレートは、
f÷s (s<1) (式7)
で表される。したがって、フレームレートは高くなるので、表示される映像は滑らかになり、画質が向上して、見やすくなる。
そして、ドアホン副親機Sのいずれかがドアホン子機Kからの呼び出しに応答した場合には、ドアホン親機Mの映像信号縮小部30は、映像信号の縮小動作を停止し、縮小していない映像信号を映像信号圧縮部12に入力する。ドアホン子機Kからの呼び出しに応答した後は、ドアホン親機Mから縮小していない映像信号がドアホン副親機Sに送信される。以降の動作は、上記と同様である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。各ドアホン副親機がドアホン親機と同じ機能を備え、かつドアホン親機およびドアホン副親機がカメラ部を備えたものとする。これによって、室内に設置されたドアホン親機および各ドアホン副親機は、内線電話のように双方向に無線通信を行えるようにしてもよい。また、ドアホン親機は、ドアホン子機から受信した映像信号から順に静止画像を作成し、これらの静止画像を各ドアホン副親機に順次送信してもよい。ドアホン副親機では、順に受信した静止画像をサムネイル表示する。これによって、動画を送信する場合に比べて送信する映像信号量を少なくでき、通信時間の短縮を図れたり、多数のドアホン副親機に送信可能となる。
本発明の無線ドアホンシステムのドアホン子機、ドアホン親機およびドアホン副親機のブロック図 ドアホン子機からドアホン親機またはドアホン副親機を呼び出したときの動作フローチャート ドアホン子機からドアホン親機またはドアホン副親機を呼び出したときの他の動作フローチャート ドアホン副親機が応答したときの動作フローチャート ドアホン親機が応答したときの動作フローチャート ドアホン子機とドアホン副親機との通話が終了したときの動作フローチャート ドアホン親機がドアホン副親機の状態確認を行うときの動作フローチャート 無線通信不能なドアホン副親機がある場合のドアホン子機からドアホン親機またはドアホン副親機を呼び出したときの動作フローチャート ドアホン副親機において映像信号を再生するときの動作フローチャート 無線通信不能なドアホン副親機がある場合のドアホン副親機において映像信号を再生するときの動作フローチャート 他の実施形態の無線ドアホンシステムのドアホン子機、ドアホン親機およびドアホン副親機のブロック図 合成した映像を示す図 合成した他の映像を示す図
符号の説明
2 カメラ部
5 呼出スイッチ部
9 モニター部
12 映像信号圧縮部
14 制御部
15 無線送信部
16 無線受信部
18 無線受信部
19 無線送信部
20 制御部
22 映像信号伸長部
25 モニター部
30 映像信号縮小部
31 メモリ部
32 映像合成部
K ドアホン子機
M ドアホン親機
S ドアホン副親機

Claims (9)

  1. カメラを有するドアホン子機と、該ドアホン子機と通信可能に接続されモニターを有するドアホン親機と、該ドアホン親機と無線通信可能とされモニターを有する複数のドアホン副親機とからなる無線ドアホンシステムであって、前記ドアホン子機から呼び出しがあったとき、前記ドアホン親機は、前記ドアホン子機から映像信号を受信し、各ドアホン副親機に異なるフレームの映像信号を順次送信することを特徴とする無線ドアホンシステム。
  2. カメラを有するドアホン子機と、該ドアホン子機と通信可能に接続されモニターを有するドアホン親機と、該ドアホン親機と無線通信可能とされモニターを有する複数のドアホン副親機とからなる無線ドアホンシステムであって、前記ドアホン子機から呼び出しがあったとき、前記ドアホン親機は、前記ドアホン子機から受信した映像信号を分割し、分割した同じ映像信号を各ドアホン副親機に順次送信することを特徴とする無線ドアホンシステム。
  3. ドアホン親機は、映像信号を1パケットで送信可能な信号量あるいはこのn倍(nは自然数)の信号量に分割することを特徴とする請求項2記載の無線ドアホンシステム。
  4. カメラを有するドアホン子機と、該ドアホン子機と通信可能に接続されモニターを有するドアホン親機と、該ドアホン親機と無線通信可能とされモニターを有する複数のドアホン副親機とからなる無線ドアホンシステムであって、前記ドアホン子機から呼び出しがあったとき、前記ドアホン親機は、前記ドアホン子機から受信した映像信号を圧縮して前記ドアホン副親機に送信し、前記ドアホン副親機の台数が多いほど映像信号を圧縮するときの圧縮率を上げることを特徴とする無線ドアホンシステム。
  5. カメラを有するドアホン子機と、該ドアホン子機と通信可能に接続されモニターを有するドアホン親機と、該ドアホン親機と無線通信可能とされモニターを有する複数のドアホン副親機とからなる無線ドアホンシステムであって、前記ドアホン子機から呼び出しがあったとき、前記ドアホン親機は、前記ドアホン子機から受信した映像信号を各ドアホン副親機に送信し、前記ドアホン副親機は、前記ドアホン親機から受信した映像信号から静止画を作成し、その後に受信した映像信号の映像を前記静止画とともに前記モニターに表示することを特徴とする無線ドアホンシステム。
  6. ドアホン親機は、映像信号を縮小してドアホン副親機に送信し、前記ドアホン副親機は、ドアホン子機から呼び出しがあった時点の映像を静止画として記憶し、その後に送信されてきた映像信号から動画像を生成し、前記静止画と動画とを合成して2画面で表示することを特徴とする請求項5記載の無線ドアホンシステム。
  7. ドアホン親機とドアホン副親機とは、各種の情報を含んだ制御信号を送受信し、前記ドアホン親機は、送信した制御信号に対する応答のないドアホン副親機に対して、映像信号を送信しないことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の無線ドアホンシステム。
  8. ドアホン親機は、ドアホン子機から映像信号、音声信号および制御信号を受信し、ドアホン子機の呼び出しに対する応答があるまで、ドアホン副親機に映像信号および制御信号だけを送信することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の無線ドアホンシステム。
  9. ドアホン子機の呼び出しに対して、ドアホン副親機の1台が応答したとき、前記ドアホン親機は、応答したドアホン副親機以外のドアホン副親機との無線通信を停止することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の無線ドアホンシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009239678A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Aiphone Co Ltd テレビインターホンシステム

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