JP2005148545A - 光学フィルムの製造方法、光学フィルム、液晶表示装置および画像表示装置 - Google Patents
光学フィルムの製造方法、光学フィルム、液晶表示装置および画像表示装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 複屈折層を備えてなる光学フィルムの製造方法であって、基材に成膜材料を塗工して塗膜を形成し、該基材のガラス転移温度±20℃の温度に保ちつつ該基材に張力をかけて延伸し、該基材の延伸を介して前記塗膜をも延伸させて二軸配向性の複屈折層を形成することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
また、該位相差フィルムを偏向膜と積層して光学フィルムを構成する場合、偏向膜の透過軸と位相差フィルムの遅相軸とは平行となるように配置する必要があるところ、該偏向膜は、帯状のシートを長手方向に延伸することによって透過軸が幅方向に形成されたものが一般的であるため、このような偏光膜と位相差フィルムとを連続的に貼り合わせようとすれば、位相差フィルムには幅方向の遅相軸を形成しておくことが好ましい。
しかし、複屈折層となるフィルムを幅方向に延伸して作製した位相差フィルムには、面内の配向軸が幅方向によって異なるという、所謂ボーイング現象が起こりやすく、幅方向に均一な配向軸を有する位相差フィルムを作製することは困難であった。
T.Yamadaら,Intn. Polym. Process., Vol.X, Issue 4, 334-340 (1995)
また、本発明は、配向角分布の小さい二軸配向性の光学フィルムを提供すること、さらに該光学フィルムを備えた液晶表示装置および画像表示装置を提供することを他の課題とする。
また、本発明の光学フィルムは、延伸方向に配向角分布が均一なものとなる。さらに、本発明の液晶表示装置および画像表示装置は、前記本発明の光学フィルムを備えたものであるため、透過光の屈折率が正確に制御された高性能のものであり、しかも、製造が容易なものとなる。
本発明は、光学フィルムを製造する方法であり、特にnx>ny>nzの複屈折層を有する二軸配向性の光学フィルムを製造する方法である。本明細書においては、nx、ny及びnzはそれぞれ、x方向、y方向及びz方向の3方向の主屈折率であり、x方向は複屈折率層の面内において最大の屈折率を示す方向である、y方向は面内においてx方向と直交する方向であり、z方向はフィルムの厚み方向とする。
R7は、それぞれ独立に、水素またはC(R9)3である。R8は、水素、炭素原子数1〜約20のアルキル基、またはC6〜20のアリール基であり、複数の場合、それぞれ同一であるかまたは異なる。R9は、それぞれ独立に、水素、フツ素、または塩素である。
さらに、前記成膜材料として重合可能な低分子化合物を用いる場合には、成膜材料溶液を基材上に配し、乾燥させて低分子化合物の面配向物を得た後、必要に応じて熱や光により架橋させることにより、負の一軸性フィルムとすることもできる。
なお、横延伸する場合、フィルムの搬送のためにある程度の張力が長手方向にも必要になる場合もあるが、この場合の長手方向の張力に対し幅方向の延伸の張力を十分に大きくすることにより、実質的な幅方向の一軸延伸を行うことができる。
有機エレクトロルミネセンス装置は、例えば、電圧の印加によって発光する有機発光層の表面側に透明電極を備えるとともに、該有機発光層の裏面側に金属電極を備えてなるものであるが、斯かる構成の有機エレクトロルミネセンス装置においては、例えば、透明電極の表面側に偏光板を設けるとともに、これら透明電極と偏光板との間に本発明の光学フィルムを設けることができる。
(配向角および位相差測定)自動複屈折計(王子計測機器製 KOBRA-21ADH)
(膜厚測定)波長700〜900nmの光干渉法より計算(大塚電子製 自記分光光度計MCPD-2000)
複屈折層の成膜材料として、下記式(24)で表されるポリイミドの粉末を、2,2’−ビス(3,4−ジカルボキフェニル)ヘキサフルオロプロパンおよび2,2’−ビス(トリフオロメチル)−4,4’−ジアミノビフェニルから合成した。
その結果、成膜材料が塗工された領域Bの実行延伸倍率は1.028倍であり設定倍率より小さく、成膜材料が塗工されていない領域A(基材層のみの部分)の実行延伸倍率は1.288倍と設定倍率より大きかった。
実施例1と同様に、ポリイミド溶液を基材に1100mm幅で塗布した。これを、基材のみの箇所が無くなるように塗工幅1100mmにあわせて一旦スリットし、把持箇所と把持していない箇所をまったく同じ構成とした。その後135℃、延伸倍率1.050倍、緩和率0.960倍となるようにして、実施例1と同様に横延伸した。実行延伸倍率は1.020倍であり、試料の配向角分布は2.4°、Δnd分布は5.8nmであった。
比較例1と同様にして、延伸倍率1.100倍、緩和率0.960倍で横延伸した。実行延伸倍率は、1.066倍であり、配向角分布は1.9°、Δnd分布は8.6nmであった。
延伸する際の温度を基材のTg−20℃以下である110℃とし、延伸倍率を1.050倍とする以外は、実施例1と同様にして横延伸しようと試みた。しかし幅方向に対して、基材のみの部分と,基材層と塗膜の積層部分との境界で基材が破断してしまい、横延伸することはできなかった。
延伸する際の温度を基材のTg+20℃を超える160℃とし、延伸倍率を1.050倍、緩和なしとする以外は、実施例1と同様にして横延伸した。しかし、成膜材料を塗工していない領域の実行延伸倍率が1.452倍となったにもかかわらず、成膜材料を塗工した領域の実行延伸倍率は1倍であり、実質的な位相差を発揮すべき形成材料の塗膜は延伸されていなかった。
2 成膜材料を塗工した塗膜
3 延伸装置の把持手段
A 成膜材料が塗工されていない領域
B 成膜材料が塗工された領域
C 基材のみが延伸される領域
Claims (7)
- 複屈折層を備えてなる光学フィルムの製造方法であって、
基材に成膜材料を塗工して塗膜を形成し、該基材のガラス転移温度±20℃の温度に保ちつつ該基材に張力をかけて延伸し、該基材の延伸を介して前記塗膜をも延伸させて二軸配向性の複屈折層を形成することを特徴とする光学フィルムの製造方法。 - 前記基材を延伸した後、さらに該基材を同一方向に収縮させ、該基材の収縮を介して前記塗膜を緩和させて二軸配向性の複屈折層を形成することを特徴とする請求項1記載の光学フィルムの製造方法。
- 前記塗膜の緩和率が0.9以上1.0未満であり且つ総延伸倍率が1.0より大きいことを特徴とする請求項2記載の光学フィルムの製造方法。
- 前記基材が帯状であり、該基材の延伸方向が該基材の幅方向であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の光学フィルムの製造方法。
- 請求項1乃至4の何れかに記載の光学フィルムの製造方法によって得られた光学フィルム。
- 請求項5記載の光学フィルムを備えてなることを特徴とする液晶表示装置。
- 請求項5記載の光学フィルムを備えてなることを特徴とする画像表示装置。
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