JP2005147602A - 貯蔵庫 - Google Patents

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朗 原田
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Abstract

【課題】 貯蔵庫に配設された断熱扉の開き方向を変更する時において、貯蔵庫の設置現場で迅速な対応することが可能な貯蔵庫を提供する。
【解決手段】 シールユニット20は、断熱扉2下端面に対して着脱可能に取り付けられる取付部材21と、取付部材21に固着されるとともに断熱扉2の下縁と床面Fとの間を封止するゴム板22、23及び側面ゴム板24をユニット化して構成され、シールユニット20は、取付部材21を介して断熱扉2に着脱可能とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、プレハブ式の冷蔵庫及び冷凍庫などの貯蔵庫に関し、特に、扉の下縁と床面の間からの空気の流出入を防ぐためのシール部材の取付構造に関するものである。
一般に、プレハブ式の貯蔵庫は、断熱パネルを組み立ててなる箱体に、冷凍装置を取り付けたものである。箱体前面には、出入口を形成し、この出入口には、断熱扉を開閉可能に装着した構造である。
低温貯蔵庫という性格上、貯蔵庫内部に外気が流入したり、庫内の冷却空気が庫外に流出したりすることは、貯蔵対象物に悪影響を及ぼすので、最小限にとどめるべきものである。ここで、前述したプレハブ式の貯蔵庫の出入口では、貯蔵物を台車に載せて搬出入するために、床面との段差のないロールインタイプの出入口も用いられている。
出入口における空気の流出入を遮断するために、断熱扉の上縁部及び左右側縁部にわたって、出入口の口縁と当接する位置にパッキンを配設する。しかし、このロールインタイプの出入口は、貯蔵庫設置面である床面と、断熱扉下端との間に空間があるため、空気の流出入を防ぐことができない。ロールインタイプの出入口を貯蔵庫に配設するためには、この部分の空気の流出入を防ぐことが必要となる。
そこで、ロールインタイプの断熱扉下縁においては、床面及び開口部に対して密着するシール部材を設け、低温貯蔵庫における空気の流出入を防いでいるのである。
例えば、特許文献1には、前述したロールインタイプの断熱扉下縁にシール部材を有する貯蔵庫に関する技術が記載されている。
特許文献1記載の貯蔵庫は、ロールインタイプの出入口に取付ける断熱扉において、床面及び出入口となる開口の口縁をシールすることが可能なシール部材が、断熱扉に直接ネジ止めして取り付けられている。また、シール部材の内部には、断熱扉の下縁に支持板及び押さえ板がねじ等により取り付けられており、シール部材を断熱扉に対して上下および左右方向に移動可能に構成されている。
特開平11−230666号公報
特許文献1記載のプレハブ式貯蔵庫は、通常、右開き扉か、左開き扉かのどちらにするかにつき、予めユーザの指定に基づいて出荷されている。しかし、プレハブ式貯蔵庫の設置時に、ユーザの要望により扉の開き方向を出荷時の指定方向とは逆に変更することがある。このとき、断熱扉には、通常安全押棒を取付ける穴が配設されているため、断熱扉の表裏面を維持したまま、180度反転しなければならない。
このように180度反転した状態では、出荷時に断熱扉下縁に取付けられていたシール部材が上方に存在し、断熱扉の上縁部及び左右側縁部に取付けられていたパッキンが、下縁部及び左右側縁部に存在することになるので、パッキン全てを一度取り外し、再度付け直す作業や、シール部材の付け替えをおこなわなければならない。さらに、シール部材の付け替え作業においては、ネジ等により固定していた指示板及び押さえ板を取り外し、再度ネジ止め固定等する作業、出荷時の取付け位置に形成されているネジ穴を塞ぐ作業が発生する。
このように、特許文献1に記載された貯蔵庫では、その設置場所にて断熱扉の左右交換を行いつつ設置作業をする際に、煩雑なシール部材の交換作業を行う必要があり、また、その交換作業に多大な時間を必要とする問題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、断熱扉における開き方向の変更を行う時においても、貯蔵庫の設置現場で迅速な対応することが可能な貯蔵庫を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る貯蔵庫は、床面上に設置された断熱パネルを組み立ててなる貯蔵庫本体と、前記貯蔵庫本体の一側面に形成された貯蔵物の出し入れ用の開口と、前記開口を開閉可能に装着された扉と、前記扉の下縁から下方に突出して配設されると共に、扉の下縁と床面との間を封止する弾性シール材とを備える貯蔵庫において、前記弾性シール材は、前記扉下縁に対して着脱可能に取り付けられる取付部材と共にシールユニットを構成し、前記シールユニットは、前記取付部材を介して扉に着脱可能とされていることを特徴とする。
また、請求項2に係る貯蔵庫では、前記請求項1記載の貯蔵庫において、前記シールユニットには、前記弾性シール材を前記扉表裏方向へ移動調節可能とする調整部材が設けられていることを特徴とする。
更に、請求項3に係る貯蔵庫では、前記請求項1又は2記載の貯蔵庫において、前記扉の庫内側には、前記開口の周囲に対応してパッキンが配設されていることを特徴とする。
前記請求項1記載の貯蔵庫では、シールユニットは、扉下縁に対して着脱可能に取り付けられる取付部材と、取付部材に固着されるとともに扉の下縁と床面との間を封止する弾性シール材をユニット化して構成され、シールユニットは、取付部材を介して扉に着脱可能とされているので、貯蔵庫設置時における扉の開き方向の変更に対して、短時間で柔軟な対応をすることが可能となる。また、弾性シール材が長期使用により劣化した場合においても、ネジ等を取り外して劣化した弾性シール材に交換した後に再度ネジ等を締結して扉下縁に取り付けるという煩雑な交換作業を行うことなく、新たな弾性シール座を備えたシールユニットをその取付部材を介して扉の下縁に取り付ける簡単な作業でシール材の交換を行うことができる。
また、前記請求項2記載の貯蔵庫は、前記シールユニットの内側には、弾性シール材を扉表裏方向への移動調節を可能とする調整部材が設けられているので、貯蔵庫を設置する床面の傾斜や凹凸の種々の状況により発生する弾性シール材取り付け部分周辺の間隙をなくすことができる。これにより、設置床面の状況に関わらず、シールユニットのシール性を維持することができる。
更に、前記請求項3記載の貯蔵庫では、前記扉の内側には、前記開口の周囲に対応してパッキンが配設されているので、前記扉の開き方向変更字において、既設のパッキンの取り外し作業および、新たなパッキンの取付作業を行う必要がなくなり、単純に表裏面の関係を保ちつつ、180°回転することで、前記扉の開閉方向の変更が可能となる。
以下、本発明を具体化した貯蔵庫1の一実施形態に関して、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る貯蔵庫1の外観斜視図である。
貯蔵庫1は、設置床面Fに、複数の断熱パネル3を組み立ててなる貯蔵庫本体4を設置し、この貯蔵庫本体4に各種貯蔵対象物を収容するものである。そして、室外機5及び室内機6からなる冷凍装置7により、貯蔵対象物を冷蔵又は、冷凍保存するものである。
貯蔵庫1前面には、開口下端が設置床面Fにまで達する開口部8を設ける。この開口部8には、後述する断熱扉2を取り付ける三方枠9と、開閉可能な断熱扉2を取り付け、出入口10とする。
ここで、開口部8を設置床面Fに達するまで開口するとともに、断熱扉2を三方枠9に取付ける、いわゆるロールインタイプの扉にすることにより、段差や、傾斜をなくして、貯蔵対象物を台車によってスムーズに搬出入することができる。
次に、貯蔵庫1における断熱扉2の構成について、図面を参照して詳細に説明する。図2は、本発明に係る貯蔵庫1に取付けられる断熱扉2表側の斜視図である。図3は、本発明に係る貯蔵庫1に取付けられる断熱扉2裏側の斜視図である。
断熱扉2は、金属製のドア面材11により外郭が形成され、その内部に断熱発泡材12が充填された構成である(図5参照)。
断熱扉2前面には、開閉用把手14が配設されている。この開閉用把手14は、外方から断熱扉2を開閉する際に保持する部分であるとともに、断熱扉2が閉じた際には容易に開くことのないようにロックするロック機構を備えたものである。
そして、断熱扉2背面には、突出部15が形成されている。この突出部15の上面及び左右側面は、断熱扉2を閉じた際に、三方枠9正面側と当接する位置に形成されている。突出部15下面は、断熱扉2の下縁からの位置が、断熱扉2の上縁から上面までの位置と等しくなるように形成されている。
そして、この突出部15の上下及び左右側面周縁(突出部15の周囲)において、三方枠9と当接する位置には、軟質塩化ビニルにより筒状に形成したパッキン16を配設している。
パッキン16を三方枠9に当接する位置に配設することにより、断熱扉2閉状態において、冷凍装置7で冷却した空気の外方への漏れを防止することが可能となる。
さらに、突出部15には、内側用把手17と、安全押棒18とが配設されている。内側用把手17は、貯蔵庫1内部から出る際に把持する部分である。そして、安全押棒18は、貯蔵庫1内部で作業中に誤って断熱扉2が閉じ、開閉用把手14のロック機構の作動により、貯蔵庫1内部に閉じ込められた場合に使用するものである。このとき、安全押棒18を貯蔵庫1外部方向に押すことにより、貯蔵庫1内部からロック機構を解除し、断熱扉2を開くためのものである。
そして、断熱扉2の下端面2Aには、複数個のネジ穴2Bが穿設されており(図4、図5参照)、ネジ19により、断熱扉2の下縁と設置床面Fとの間の空間を封止するためのシールユニット20が配設される。
ここで、断熱扉2の下端面2Aに配設されるシールユニット20について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図4は、本発明に係るシールユニット20の部品分解図である。図5は、本発明に係るシールユニット20周辺の拡大断面図である。図6は、本実施形態に係る断熱扉2にシールユニット20を取り付けた状態の拡大斜視図である。尚、シールユニット20における両側部分の構成は、ともに同一の構成を有しており、従って、以下においてはシールユニット20における右側部分の構成を例示して説明する。
シールユニット20は、取付部材21に、ゴム板22、23、側面ゴム板24、調整板26、スペーサ28、アルミ板29、30をネジ32で取付けた構成である。
ここで、図4を参照しながら、シールユニット20の構成について詳細に説明する。取付部材21の前面には、ゴム板22、アルミ板29の順に重ねた状態で、ネジ32によりネジ止め固定される。取付部材21背面には、スペーサ28、ゴム板23、アルミ板30の順でネジ32により固定される。取付部材21左右側面においては、まず、調整板26は、取付部材21に当接するように取付けられる。次に、調整板26を覆うように、側面ゴム板24が、前面から背面に渡って配設される。取付部材21側面において、側面ゴム板24は、後述する調整板26の下側長穴26Aにネジ32を挿通して、ネジ止め固定される。側面ゴム板24の端部は、前面及び背面において、ゴム板22,23とアルミ板29,30にて挟持され、前面及び背面における最も外側に位置するネジ32によって固定されている。
この構成のシールユニット20を断熱扉2下面にネジ19により固定するとともに、断熱扉2側面の下方において、調整板26の上側長穴26Bに挿通した側面ネジ33により固定する。このようにして、断熱扉2下面に取り付けたシールユニット20により、断熱扉2下方の空間をシールするのである。
次に、シールユニット20を構成する各部材について説明する。
取付部材21は、金属板の前後左右の四方にフランジ加工を施し、有底箱型形状に構成したものである(図5参照)。前面及び背面フランジ部には、ゴム板22、23及びアルミ板29、30等をネジ止め固定し、側面フランジ部には、調整板26、側面ゴム板24がネジ止め固定される。また、上面においては、断熱扉2下端面のネジ穴に対応した位置にネジ穴を穿設している。このネジ穴にネジ19を挿通し、締め付けることにより、シールユニット20は、断熱扉2の下端面に取り付けられる。
ゴム板22、23は、断熱扉2の横幅に略等しい幅であるとともに、断熱扉2下面から設置床面Fよりやや長く形成されたものである。このゴム板22、23を取付部材21の前面及び背面に取り付けることにより、断熱扉2下方の空間における大部分のシールが行われる。
側面ゴム板24は、断熱扉2の厚さより広い幅を有し、断熱扉2下面から設置床面Fよりやや長く切り出されたものである。この側面ゴム板24は、取付部材21の側面に設けたネジ穴とともに、前背面の穿設されたネジ穴の内最も外側に位置するネジ穴にて、ネジ32により固定される。この側面ゴム板24は、断熱扉2下方の空間において、三方枠9に当接して、左右両端におけるシールを行うものである。
調整板26は、金属板を略直角に折曲して形成したものであり、折曲面に対して直角方向に長く形成された長穴26A、26Bが2つ平行して穿設されている。この2つの長穴26A、26Bの内、上側の長穴26Bは、断熱扉2側面にて側面ネジ33により固定され、下側の長穴26Aは、側面ゴム板24とともに取付部材21の側面にネジ32によって固定される。調整板26の断熱扉2背面側に位置する部分には、ゴム板24と当接する面及び後述する取付部材21に当接する面に、クッション材27が備えられている。このクッション材27は、十分な柔軟性を持つ材料にて形成された板状部材である。この調整板26において、折曲面に対して直角方向に長い長穴が平行して穿設され、これら長穴26A、26Bにネジ32、側面ネジ33を挿通して固定しているので、ネジ32、側面ネジ33を少し緩めることにより、ゴム板24を断熱扉2の表裏方向に摺動でき、位置調整をすることが可能となる。
これにより、例えば、設置床面Fの傾斜や凹凸が要因となって、ゴム板23と三方枠9とのあいだに隙間が発生した場合に、調整板26を摺動し位置調整を行う。調整板26の位置調整により、調整板26及びクッション材27が押圧されて、隙間のない状態を作り出すことができる。調整板26及びクッション材27周辺部の隙間をなくすことにより、冷却空気の漏出を防止することができる。
スペーサ28は、パッキン16の厚みとほぼ同じ厚みを有する角材である。このスペーサ28を取付部材21の背面側において、ゴム板23との間に取付けることにより、ゴム板23及び側面ゴム板24を、三方枠9の正面部に密着させることができ、断熱扉2下方空間の側面部のシール性を向上させることができる。
アルミ板29、30は、断熱扉2の横幅よりやや短く形成され、ゴム板22、23の外側にてネジ止め固定されるものである。これにより、ゴム板22、23との当接面全面で、押圧することとなるので、ゴム板22,23の位置を固定し、使用に伴うゴム板22,23のズレを防止することができる。また、アルミ板29、30のゴム板22、23との当接面には、横方向に突部31が形成されている。この突部31により、ゴム板22、23及び側面ゴム板24のよれを防止し、シールユニット20のシール性を向上することができる。
次に、本発明に係る貯蔵庫1における断熱扉2の開き方向変更作業について説明する。
まず、断熱扉2を、貯蔵庫1から取り外す。ここで、断熱扉2の開き方向の変更を行う際には、断熱扉2の前面及び背面の位置関係を維持したまま、上下を逆にして三方枠9に取付けなければならない。
これは、断熱扉2の表側には、ロック機構を備える開閉用把手14が配設され、断熱扉2背面側には、突出部15、パッキン16、安全押棒18が配設されているからである。
このような理由から、断熱扉2の開き方向の変更は、前面及び背面の位置関係を維持したまま、上下を逆転させるという方法で行われる。この時、変更前には、断熱扉2の下方空間をシールしていたシールユニット20が、変更後には断熱扉2上部に移動してしまう。このため、断熱扉2の開き方向の変更時には、貯蔵庫1からの断熱扉2を取り外すとともに、断熱扉2からシールユニット20を付け替えることが必要になる。
シールユニット20は、前述したようにシールユニット20を構成する部品が全て取付部材21に取付けられた構成である。よって、シールユニット20を断熱扉2から取り外す作業は、取付部材21上面と断熱扉2の下面を固定している複数本のネジ19と、断熱扉2側面部において、調整板26を固定している側面ネジ33を取り外すだけで、シールユニット20を構成する部品を取り外すことなく、シールユニット20全体を着脱することができる。
ネジ19及び側面ネジ33を取り外し、断熱扉2から取り外したシールユニット20を、開き方向変更後に断熱扉2下面となる面に再度取り付ける。このときも、前述したように、断熱扉2下方に、ネジ19及び側面ネジ33で固定するという単純な作業で実施できる。
シールユニット20を取り付けなおした断熱扉2を、再び貯蔵庫1に取り付けることにより、断熱扉2の開き方向の変更が行われるのである。
このように、シールユニット20を、取付部材21を介して断熱扉2に取付ける構造にしたため、シールユニット20の取り付け、取り外しを容易に行うことができ、この結果、作業時間の大幅な短縮を図ることができる。
また、断熱扉2本体にシールユニット20をネジ止め固定していた場合には、シールユニット20を取り外した際にドア面材11表面及び背面に多くのネジ穴が開いているため、このネジ穴を埋める作業多くの時間を割かねばならなかった。
しかし、本発明に係るシールユニット20は、取付部材21を介して断熱扉2の下端面に取付けているため、ドア面材11に多数のネジ穴が開くことはなく、従来の半分程度のネジ穴を埋めればよい。この結果、ネジ穴を埋める作業量が減るので、断熱扉2の開き方向の変更に要する作業時間を短縮することができるとともに、ネジ穴が使用者の目にふれにくい箇所に設けられているので外観を損ねることはない。
さらに、断熱扉2背面側において、突出部15の上下及び左右周縁の4面にパッキン16を配設しているので、従来の冷蔵庫において、断熱扉2の開き方向の変更時には、上面及び左右両側に配設されているパッキンの取り外し作業、及び、断熱扉2の開き方向に対応するようにパッキンを再配設する作業を行う必要は、全くなくなる。この結果、断熱扉2の開き方向の変更時には、パッキン16の着脱に関する作業に要していた分の作業時間を短縮することができ、また、パッキンを再配設する作業時のはめ込み不備による冷気漏れ等の不具合が無くなる。
また、従来構造の貯蔵庫では、断熱扉2の開き方向の変更作業に多くの時間を要するので、貯蔵対象物の品質を維持するため、既に収容されている貯蔵対象物を他の貯蔵庫に移し変える作業が発生していたが、本実施形態に係る貯蔵庫1では、ユーザが断熱扉2の開き方向の変更を要望した場合においても、断熱扉2の開き方向変更作業に要する時間が非常に短いため、貯蔵対象物の移し変え作業の必要がなくなる。この結果、貯蔵庫1の設置時はもちろん、貯蔵庫1設置後においても、断熱扉2の開き方向変更に関するユーザの要望に短時間で柔軟に対応することが可能となる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る貯蔵庫1においては、設置時はもちろん設置後においても、ユーザから出される断熱扉2の開き方向変更の要望に関して、現場で、短時間に、柔軟な対応を取ることが可能となるのである。
本発明はこのような実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
例えば、本実施形態においては、ゴム板22、23を取付板21に固定する穴はネジと同径の丸穴で説明したが、このゴム板22、23側及び取付板21側の少なくとも一方の穴を上下方向に延びる長穴としても良い。この長穴を設けることにより設置時の床面とゴム板22、23との調整や使用によりゴム板が擦り切れたときの再調整を行なうことができ、長期間良好な状態で使用することができる。
本実施形態に係る貯蔵庫の外観斜視図である。 本実施形態に係る貯蔵庫に取付けられる断熱扉表側の斜視図である。 本実施形態に係る貯蔵庫に取付けられる断熱扉裏側の斜視図である。 本実施形態に係るシールユニットの部品分解図である。 本実施形態に係るシールユニット周辺の拡大断面図である。 本実施形態に係る断熱扉にシールユニットを取り付けた状態の拡大斜視図である。
符号の説明
1 貯蔵庫
2 断熱扉
7 冷凍装置
16 パッキン
20 シールユニット
21 取付部材
22 ゴム板
23 ゴム板
24 側面ゴム板
26 調整板
27 クッション材
28 スペーサ
29 アルミ板
30 アルミ板

Claims (3)

  1. 床面上に設置された断熱パネルを組み立ててなる貯蔵庫本体と、
    前記貯蔵庫本体の一側面に形成された貯蔵物の出し入れ用の開口と、
    前記開口を開閉可能に装着された扉と、
    前記扉の下縁から下方に突出して配設されると共に、扉の下縁と床面との間を封止する弾性シール材とを備える貯蔵庫において、
    前記弾性シール材は、前記扉下縁に対して着脱可能に取り付けられる取付部材と共にシールユニットを構成し、
    前記シールユニットは、前記取付部材を介して扉に着脱可能とされていることを特徴とする貯蔵庫。
  2. 前記シールユニットには、前記弾性シール材を前記扉表裏方向へ移動調節可能とする調整部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の貯蔵庫。
  3. 前記扉の庫内側には、前記開口の周囲に対応してパッキンが配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の貯蔵庫。
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