本発明の実施例を詳細に説明する前に、本発明が以下に記述された若しくは以下の図面の中に描かれた詳細な構造、および構成要素の配置に対する適用に限定されるものではないことを理解すべきである。本発明は、他の実施例、および各種方法において繰り返し行うことができ、実行することができる。さらに、ここに使用される表現および専門用語は説明のためであり、本発明を限定するように見なされるべきでないことは理解されるべきである。「含む」、「備える」、または「有する」の使用、およびそこにおける変化は、その後に表示された項目、および追加の項目と同様にその等価物を包含することを意味する。
冷蔵庫クーラーの一実施例は、左手および右手の部品で形成されており、右手部品は左手部品と実質的に同じである。以下において、これらの部品と同様の部品は同じ参照数字で示され、例えば、右ドア41b上の右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200bの部品は、「a」と「b」を交換することにより、左ドア41a上の左磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200aの同様の部分と区別される。左手および右手の部品の間に違いがある場合には、それらの違いに気づくであろう。「a」または「b」が参照数字に続いていない場合には、そのような部品は左手および右手の部品において同一かもしれない。
図1および2は、冷蔵庫クーラー10の一実施例の幾つかの主要な構成要素を示す。冷蔵庫クーラー10は、少なくとも1つの収容コンパートメント14を有するキャビネット12を含む。収容コンパートメント14は前面開口を有し、垂直な奥壁15、水平な底壁16、水平な天井壁18、垂直な左側壁20aおよび垂直な右側壁20bにより囲まれている。水平な底壁16、水平な天井壁18、垂直な左側壁20aおよび垂直な右側壁20bは各々、ガスケットがシールすることができるキャビネット12の前面24の部分を形成する。キャビネット12の壁面は、各種絶縁材で熱的に絶縁されてもよく、例えば、限定されるものではないが、ファイバーグラス絶縁物、または連続気泡フォーム若しくは独立気泡フォーム、例えばポリスチレンまたはポリウレタンで構成される。収容コンパートメント14の内部は、販売のための商品を配置し、保持し、および/または貯蔵するように、棚、かごなどがあってもよい。市販の棚、かごおよび/または他の商品収納装置又は陳列表示装置は、収容コンパートメント14の内部に配置されてもよい。
再び図3に示すように、冷蔵庫クーラー10の一実施例はさらに2つのドア・アセンブリである、左ドア・アセンブリ40aおよび右ドア・アセンブリ40bを含んでおり、それらはヒンジ・アセンブリ500a、500bおよび550によってキャビネット12に回転自在に取り付けられている。ここで、図4Aおよび4Bを参照すると、左ドア・アセンブリ40aの一実施例は、左ドア前面42a、左ドア後面43a、左ドア外側面44a、左ドア内側面45a、左ドア頂面46aおよび左ドア底面47a(図示せず)を有する実質的に長方形の左ドア41aを備える。この実施例において、左ドア41aは、頂部フレーム部材49a、外側部材50a、底部フレーム部材51aおよび内側フレーム部材52aで形成された左ドア・フレーム48aを含む。絶縁ガラスパネル53aは、左ドア・フレーム48aの中に保持される。ここで、図5Aおよび5Bを参照すると、右ドア・アセンブリ40bの一実施例は、右ドア前面42b、右ドア後面43b、右ドア外側面44b、右ドア内側面45b、右ドア頂面46bおよび右ドア底面47b(図示せず)を有する実質的に長方形の右ドア41bを備える。この実施例において、右ドア41bは、頂部フレーム部材49b、外側フレーム部材50b、底部フレーム部材51bおよび内側フレーム部材52bで形成された右ドアフレーム48bを含む。絶縁ガラスパネル53bは、右ドア・フレーム48bの中に保持される。好ましくは、ドア・フレーム部材49a、49b、50a、50b、51a、51b、52a、52bは、アルミニウム合金で形成されている。しかしながら、他の実施例において、ドア・フレーム部材49a、49b、50a、50b、51a、51b、52a、52bは、限定されるものではないが、鋼、ステンレススチール、チタンおよび/または他の純金属若しくは金属合金を含む各種金属で構成されてもよい。別の実施例において、ドア・フレーム部材49a、49b、50a、50b、51a、51b、52a、52bは、限定されるものではないが、プラスチック、木材、ファイバーグラス、炭素繊維あるいは他の合成物を含む他の各種材料で構成されてもよい。この実施例において、内側ドア・フレーム部材52a、52bは、この明細書において他のところでより完全に述べるように、磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bのダーツを受け入れるための溝を有する。さらに、一実施例において、ドア・フレーム部材は、マイター・カットされ、左および右ドア・フレーム48a、48bを形成するために、限定されるものではないが、ネジ、リベット、接着剤、溶接、ろう付けなどを含む各種手段により互いに固定してもよい。他の実施例においては、左および右ドア・フレーム48a、48bを、冷蔵庫ドアまたは一般的なドアを構成するための当分野において知られた任意の方法で構成してもよい。ある実施例においては、ドア・フレーム部材49a、49b、50a、50b、51a、51b、52a、52bの幅は、最小化されて、絶縁ガラスパネル53a、53bのサイズが、冷蔵庫クーラー10に収容された多くの商品を消費者によって視認できるように、大きくてもよい。
図4A、4B、5Aおよび5Bに示すように、このある実施例において、左ドア・アセンブリ40aおよび右ドア・アセンブリ40bは、左および右ドア41a、41bの後面43a、43bにそれぞれ取り付けられたガスケット・リテーナ60a、60b、62a、62b、64a、64b、66a、66bをさらに含む。従って、左ドア41aの後面43aに取り付けられるのは、左ドア頂部ガスケット・リテーナ60a、左ドア外側ガスケット・リテーナ62a、左ドア底部ガスケット・リテーナ64a、および左ドア内側ガスケットリテーナ66aである。同様に、右ドア41bの後面43bに取り付けられるのは、右ドア頂部ガスケット・リテーナ60b、右ドア外側ガスケット・リテーナ62b、右ドア底部ガスケット・リテーナ64b、および右ドア内側ガスケット・リテーナ66b(図示せず)である。ガスケット・リテーナ60a、60b、62a、62b、64a、64b、66a、66bは、外周ガスケットのダーツを受け入れるための溝を有していてもよく、そして内側ガスケット・リテーナ66aは、この明細書において他のところでより完全に述べるように、磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bのダーツを受け入れるための追加の溝を有する。好ましくは、ガスケット・リテーナ60a、60b、62a、62b、64a、64b、66a、66bは、黒色の押し出しポリ塩化ビニル(PVC)で構成されているが、他の実施例においては、限定されるものではないが、金属、プラスチック、木材、ファイバーグラス、炭素繊維、あるいは他の合成物を含む様々な他の材料が使用されてもよい。黒以外の色は本開示の範囲から逸脱しない範囲で使用され得ることは理解されるであろう。ガスケット・リテーナ60a、60b、62a、62b、64a、64b、66a、66bは、左および右ドア41a、41bの後面43a、43bに対して、限定されるものではないが、ネジ、リベット、接着剤、溶接、ろう付けなどを含む各種の手段により取り付けられてもよい。他の実施例においては、外周ガスケットおよびフレンチドア・ガスケットを、如何なるガスケット・リテーナも使用することなく、左および右ドア41a、41bに直接的に当分野において知られた任意の方法で固定してもよい。
図4A、4B、5Aおよび5Bは、左および右ドア・フレーム48a、48bおよび絶縁ガラスパネル53a、53bを備えた左および右ドア・アセンブリ40a、40bを説明しているが、左および右ドア・アセンブリ40a、40bのある実施例においては、他のドア構成が使用されてもよい。例えば、一実施例において、左および右ドア・アセンブリ40a、40bのそれぞれがドアパネルを含んでもよく、そこにおいて、ドアパネルは中身が詰まった固体、または中空、および/または絶縁物が充填されていてもよい。さらに、図1、2、3、4A、4B、5A、5Bに示されているように、ハンドル56a、56bは、内側面45a、45bに近接した左および右ドア41a、41bの前面42a、42bに取り付けられている。当分野において知られたハンドルまたは任意のドア開放手段は、限定されるものではないが、ノブ、ストラップ、レバーなどを含む左および右ドア41a、41bを開くために使用されてもよいことが理解されべきである。
図4Bおよび5Bは、外周ガスケット100a、100bの一実施例を説明している。外周ガスケット100a、100bは、左および右ドア41a、41bの後面43a、43bに取り付けられている。図6および7に示されているように左および右ドア・アセンブリ40a、40bが閉じられるとき、外周ガスケット100a、100bは、キャビネット前面24に対して接触し、シールする。ここで、図8を参照すると、外周ガスケット100の一実施例が詳細に示されている。このある実施例において、周囲ガスケット100は、マイター・カットされ、コーナーで一緒にシールされたフレキシブル・ガスケット材の押し出された部分で構成されている。好ましくは、外周ガスケット100のために使用されるフレキシブル・ガスケット材は、柔軟であり、黒色である押し出しポリ塩化ビニル(PVC)であるが、他の実施例において、限定されるものではないが、天然若しくは合成ゴム、または当分野において知られた他の適切なエラストマーを含む様々な他の材料が使用されてもよい。黒以外の色は本開示の範囲から逸脱しない範囲で使用され得ることは理解されるであろう。ある一実施例において、フレキシブル・ガスケット材はシリコーン接着剤を使用して、互いにシールされるが、他の実施例においては、限定されるものではないが、エポキシ、ゴムのり、シアノアクリレート、熱接着剤、または当分野において知られた他の接着剤を含む他の接着材料を使用してもよい。さらなる他の実施例においては、例えば、フレキシブル・ガスケット材は、限定されるものではないが、ホットガス溶接、熱シール、押出し溶接、熱板溶接、超音波溶接、溶剤結合、レーザー溶接などを含む、当分野において知られたプラスチック溶接技術を使用して互いにシールされてもよい。図8Bおよび8Cにおいて詳細に示されているように、外周ガスケット100の一実施例は、各種要素を含んでおり、それらの全てがガスケット材の単一ピースとして押し出されてもよい。外周ガスケット100は、ベース部101、ベース部101の第1側面から延び、ベース部101に実質的に直角であるダーツ102、内側タブ104、外側タブ106、ベース部101の第2側面から延びるウェブ108、およびウェブ108に取り付けられたシール面部116を有してもよい。シール面部116は、3つの小室110、112、114およびシール面118を含む。外周ガスケット100のシール面部116のこのある実施例においては、3つの小室を含んでいるが、他の実施例においては、小室をより少い数かより多い数を使用してもよい(例えば、1つの小室、2つの小室、4つの小室、5つの小室など)。一実施例において、細長いフレキシブル・マグネット120は、小室110に差し込まれていてもよい。細長いフレキシブル・マグネット120は、キャビネット12の前面24に取り付けられ、それによりキャビネット前面24の一部に外周ガスケット100をシールすることを補助する。細長いフレキシブル・マグネット120の極性の向きは、(S)極が近接のキャビネット前面24であるか、または(N)極が近接のキャビネット前面24であるかどうかにかかわらず、それはキャビネット前面24の金属に引き付けられるので、重要な意味を持つものではない。いくつかの実施例においては、小室110、112、114は凹みまたは中空であってもよく、他の実施例においては、例えば、細長いフレキシブル・マグネットが、小室110、112、および/または114の任意の組み合わせに差し込まれてもい。細長いフレキシブル・マグネットとしては、当分野において知られた市販の磁性材料の如何なる形式を含んでもよい。ダーツ102は、左ドア41aに外周ガスケット100aを取り外し可能に張り付け、右ドア41bに外周ガスケット100bを取り外し可能に張り付けるために、ドアフレーム部材49a、49b、50a、50b、51a、51b、52a、52bの中の溝に差し込まれてもよい。ある実施例においては、外周ガスケット100はダーツを含んでいなくてもよいが、その代り、左および右ドア41a、41bに対して、限定されるものではないが、ネジ、リベット、接着剤などを含む各種の固定手段により固定されてもよい。図8Bに示すように、磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200aが外周ガスケット100aをオーバーラップして、適切にシールすることができることを保証するために、外側タブ106は、近接の左ドア内側面45aである外周ガスケット100a側を縮小してもよい。このある実施例においては、近接の左ドア内側面45aである外周ガスケット側の外側タブ106は、約1/8インチ縮小されるが、他の実施例においては、磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200aが外周ガスケット54aをオーバーラップし、適切にシールできることを保証するように、外側タブ106を相当量、例えば、大体約1/8インチ縮小することができる(例えば、約1/16インチ、約1/4インチ、約3/8インチ、など)。左および右ドア・アセンブリ40a、40bが閉じられるとき、シール面118は、キャビネット前面24に対して接触し、解放可能にシールする。外側タブ106は、同様の方法で、近接の右ドア内側面45bである外周ガスケット100b側を縮小してもよい。
図1、6および7に再び返って、冷蔵庫クーラー10に張り付けられた磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bの一実施例を説明する。一つのある実施例において、磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bは、外周ガスケット100a、100bから独立したガスケットである。独立した磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bおよび外周ガスケット100a、100bを利用することにより、商業的環境において、それらが左および右ドア・アセンブリ40a、40bの繰り返しの開閉により、すり減った後、フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bを交換することができる。ある場合には、磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bが、外周ガスケット100a、100bより早くすり切れるかもしれないが、磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bおよび外周ガスケット100a、100bを個々に交換することが可能であり、必要に応じて、メインテナンス・コストを低減する助けとなる。一実施例において、磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bは、左および右ドア41a、41bの内側面45a、45bに張り付けられる。図6および7に示すように、左および右ドア・アセンブリ40a、40bが閉じられるとき、磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bは、互いに対して接触し、シールするかもしれない。ここで、図9、9A、9B、10、10Aおよび10Bを参照すると、磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bの一実施例が、分解図に詳細に示されている。右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200bが、左磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200aと実質的に同じであることが理解される。これらのガスケット・アセンブリの部分が同じ参照符号で以下に明示されているように、右ドア41b上の右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200bの部品は、「a」と「b」を交換することにより、左ドア41a上の左磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200aの部品のように区別される。左および右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bの間に違いがある場合には、それらの違いに気づくであろう。図9、9Aおよび9Bに示された、このある実施例において、左磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200aは、左押し出しフレキシブル・フレンチドア・ガスケット201a、左頂部ガスケット・プラグ300a、左底部ガスケット・プラグ310a、および第1と第2マグネット400とマグネット410aを含む。図10、10Aおよび10Bに示されているように、右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200bは、右押し出しフレキシブル・フレンチドア・ガスケット201b、右頂部ガスケット・プラグ300b、右底部ガスケット・プラグ310b、および第1と第2マグネット412とマグネット410bを含む。
好ましくは、フレンチドア・ガスケット201aのために使用されたフレキシブル・ガスケット材は、柔軟であり、黒色である押し出しポリ塩化ビニル(PVC)であるが、他の実施例においては、限定されるものではないが、天然若しくは合成ゴム、または当分野において知られた他の適切なエラストマーを含む様々な他の材料が使用されてもよい。黒以外の色は本開示の範囲から逸脱しない範囲で使用され得ることは理解されるであろう。図11および11Aにおいて、フレンチドア・ガスケット201の一実施例が各種要素を含むことが示されており、それらのすべてはガスケット材の単一ピースとして押し出される。フレンチドア・ガスケット201は、ベース部202、前方シール部220、後方シール部228、およびガスケット対ガスケット・シール部226を有してもよい。第1ダーツ204は、ベース部202に対して実質的に平行に配置され、前方シール部220と後方シール部228との間のベース部202の中央部位の近くのベース部202の第1サイドに接続される。第1ダーツ204は、左および右ドア内側ガスケット・リテーナ66a、66bの溝に挿入することができる。ベース部202の第1サイドから実質的に直角に延び、後方シール部228に近接した、第2ダーツ206がある。第2ダーツ206は、左および右ドア内側フレーム部材52a、52bの溝に挿入することができる。ある実施例においては、食品、水、汚れ、ダスト、および/または他の異物が第2ダーツ206に入り込むのを防止するために、シリコーン詰め物またはいくつかの他の適切な市販のシール材を使用して、磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bの頂部と底部で第2ダーツ206がシールされてもよい。第1ダーツ204および第2ダーツ206が互いに実質的に直角に配置されているため、フランチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bが左および右ドア41a、41bから引き離されることになる緩みを低減している。さらに、第1ダーツ204および第2ダーツ206の向きおよび位置は、手による容易な取り付けを可能とする。ベース部202に実質的に平行に第1ダーツ204を配置することによって、フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bは、第1ダーツ204の後ろに直接置かれた指で左および右ドア内側ガスケット・リテーナ66a、66b(図7参照)の溝に押し込むことができる。後方シール材228に近接して第2ダーツ206を位置決めすることにより、フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bは、ウェブ229の後ろのベース部202の第2サイドに直接置かれた指で左および右ドア内側フレーム部材52a、52bの溝に押し込むことができる(図7参照)。従って、フレキシブル・ガスケット201のいずれの部分も、第1および第2ダーツ204、206の後ろに、そして調和して十分力を直接及ぼす能力を妨げるものではない。
ベース部202から延びており、後方シール部228から離れているのは、タブ208である。ウェブ229は、後方タブ受取室230を規定する、ベース部202からガスケット対ガスケット・シール部226に延びており、そこにおいて後方タブ受取室230は、この明細書において他のところでより完全に述べるように、左頂部ガスケット・プラグ300a、左底部ガスケット・プラグ310a、右頂部ガスケット・プラグ300b、右底部・ガスケット・プラグ310bのタブを受け入れるように構成されている。ウェブ216はベース部202を前方シール部220に接続し、ウェブ218は前方シール部220をガスケット対ガスケット・シール部226に接続する。前方シール部220には、この明細書において他のところでより完全に述べるように、左頂部・ガスケット・プラグ300a、左底部プラグ310a、右頂部ガスケット・プラグ300b、右底部プラグ310bのタブを受け入れるように構成された前方タブ受取室224がある。前方シール部220から延びているのはシール・フランジ222であり、そのシール・フランジ222は、外周ガスケット・シール面118を部分的にカバーしており、左および右ドア・アセンブリ40a、40bが閉じられるとき、ガスケット・シール面118とキャビネット前面24との間に配置される。シール・フランジ222は、外周ガスケット100と磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200との間に後部を曲げて突き刺すようなこともなく、外周ガスケット・シール面118を部分的にカバーするのに十分な幅がある。さらに、シール・フランジ222はガスケットの密封を邪魔をするほど広くはない。好ましくは、シール・フランジ222は、約3/8インチ幅であってもよいが、ある実施例においては、シール・フランジ222は、約1/4インチ幅から約5/8インチ幅であってもよい(例えば、約1/4インチ、約3/8インチ、約1/2インチ、約5/8インチ)。
左磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200aに関して、ベース部202に隣接し、ベース部202とガスケット対ガスケット・シール部226との間には、この明細書において他のところでより完全に述べるように、フレキシブル・マグネット410を収納するように構成された室210がある。ガスケット対ガスケット・シール部226は、室212、214およびガスケット対ガスケット・シール面227を含み、そこにおいて、この明細書において他のところでより完全に述べるように、室212は第1マグネット400を収納するように構成され、室214は第2マグネット400を収納するように構成されている。図9に示されるように、このある実施例において、しかしながら、第1および第2マグネット400は同一であり、第1マグネット400の向きは、左磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200aの第2マグネット400の向きと異なる。ここで、右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200bに関して、ベース部202に隣接し、ベース部202とガスケット対ガスケット・シール部226との間には、この明細書において他のところでより完全に述べるように、フレキシブル・マグネット410を収納するように構成された室210がある。ガスケット対ガスケット・シール部226は、室212、214およびガスケット対ガスケット・シール面227を含み、そこにおいて、この明細書において他のところでより完全に述べるように、室212は第1マグネット412を収納するように構成され、室214は第2マグネット412を収納するように構成されている。図10Bに示されるように、このある実施例において、しかしながら、第1および第2マグネット412は同一であり、第1マグネット412の向きは、右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200bの第2マグネット412の向きと異なる。他の実施例においては、第1および第2マグネットは、サイズ、形、極性、磁力の強さ、および材料組成物などにおいて異なってもよい。フレキシブル・マグネット400、410、412としては、当分野において知られた任意の形式の市販の磁性材料である磁性材料を含んでもよい。
図9Bおよび10Bにおいて示しているように、左および右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bは、左および右ドア・アセンブリ40a、40bが閉じられるとき、マグネット400および412は、互いに引きつけられるようにマグネット400および412の磁気極性が逆となるように構成されて、配向されてもよい。したがって、図7に示しているように、第1マグネット400の南極(S)は、第2マグネット412の北極(N)に引きつけられ、第1マグネット400の北極(N)は、第2マグネット412の南極(S)に引きつけられる。これらのマグネット400、412の引力は、左および右ガスケット対ガスケット・シール面227a、227bを接触させ、それにより冷蔵庫クーラー10をシールする。左ドア・アセンブリ40aまたは右ドア・アセンブリ40bのいずれかが開かれるとき、マグネット400および412の同様の極性が近接し、そして互いに通り過ぎてマグネット400および412を互いに反発させて、左および右ガスケット対ガスケット・シール面227a、227bが離される。それにより、左および右ガスケット対ガスケット・シール面227a、227bの間をぬぐうまたは擦る接触が低減される。例えば、図12に示しているように、左ドア・アセンブリ40aが開かれるとき、第1マグネット400の南極(S)は、第2マグネット412の南極(S)の近くとなり、そして通り過ぎ、同様の極性が第1マグネット400および第2マグネット412を反発させる。第1マグネット400および第2マグネット412の反発力は、マグネット410a、410bによって補助されている。左および右ドア・アセンブリ40a、40bが閉じられるとき、第1マグネット400と第2マグネット412との間の磁性引力は、マグネット410aと第1マグネット400、およびマグネット410bと第2マグネット412の間の磁性引力を克服するのに十分である。しかしながら、左ドア・アセンブリ40aまたは右ドア・アセンブリ40bのいずれかが開かれるとき、第1マグネット400の北極(N)はマグネット410aの南極(S)に引きつけられ、第2マグネット412の南極(S)はマグネット410bの北極(N)に引きつけられる。これらの引力は、左および右ガスケット対ガスケット・シール面227a、227bの間をぬぐうまたは擦る接触を低減することを補助する。例えば、左ドア・アセンブリ40aが開かれるとき、第1マグネット400の北極(N)はマグネット410aの南極(S)の近くにもたらされており、同様の極性は、第1マグネット400と第2マグネット412の間の反発力を補助している。
図13A、13Bおよび13Cにおいて示しているように、マグネット400、410および412の一実施例は、マグネットの極性が製造中および使用中の正確さを保証することを補助するための要素を含んでいる。図13Aおよび13AAに示されているように、マグネット400の一実施例は、実質的に矩形断面を備える細長く薄いフレキシブル・マグネットである。マグネット400の第1端部は、角度Θのマイター・カット402を有している。このある実施例において、マイター・カット402の角度Θは約45度であるが、例えば他の実施例においては、マイター・カットの角度Θが約10度と約80度との間でもよい(例えば、約10度、約20度、約30度、約40度、約50度、約60度、約70度、約80度)。マグネット400の第2端部は中央タブ404を有する。このある実施例において、中央タブ404は長さxおよび幅yを有し、そこにおいて、xは、好ましくは約1/8インチであり、yは、好ましくは約1/8インチである。中央タブ404の両側は角度βである。そこにおいて、βは、好ましくは約95度である。他の実施例において、例えば、xは、約1/16インチと約1/2インチとの間でもよく、(例えば、約1/16インチ、約3/16インチ、約1/4インチ、約5/16インチ、約3/8インチ、約7/16インチ、約1/2インチ)、および/または、yは、約1/16インチと約5/16インチとの間でもよい(例えば、約1/16インチ、約3/16インチ、約1/4インチ、約5/16インチ)。さらに、他の実施例において、例えば、βが約90度と約120度との間でもよい(例えば、約90度、約95度、約100度、約105度、約110度、約115度、約120度)。切り込み406は、マグネット400の全長を走る。
図13Bおよび13BBに示されているように、マグネット410の一実施例は、実質的に矩形断面を備える細長く薄いフレキシブル・マグネットである。マグネット410の第1端部は中央タブ404を有する。このある実施例において、中央タブ404は長さxおよび幅yを有し、そこにおいて、xは、好ましくは約1/8インチであり、yは、好ましくは約3/32インチである。中央タブ404の両側は角度βである。そこにおいて、βは、好ましくは約96度である。他の実施例において、例えば、xは、約1/16インチと約1/2インチとの間でもよく、(例えば、約1/16インチ、約3/16インチ、約1/4インチ、約5/16インチ、約3/8インチ、約7/16インチ、約1/2インチ)、および/または、yは、約1/16インチと約5/16インチとの間でもよい、(例えば、約1/16インチ、約3/16インチ、約1/4インチ、約5/16インチ)。さらに、他の実施例において、例えば、βが約90と約120度との間でもよい(例えば、約90度、約95度、約100度、約105度、約110度、約115度、約120度)。マグネット410の第2端部は、角度Θのマイター・カット402を有している。このある実施例において、マイター・カット402の角度Θは約45度であるが、例えば他の実施例においては、マイター・カットの角度Θが約10度と約80度との間でもよい(例えば、約10度、約20度、約30度、約40度、約50度、約60度、約70度、約80度9。切り込み406は、マグネット400の全長を走る。
図13Cおよび13CCに示されているように、マグネット412の一実施例は、実質的に矩形断面を備える細長く薄いフレキシブル・マグネットである。マグネット410の第1端部は、角度Θのマイター・カット402を有している。このある実施例において、マイター・カット402の角度Θは約45度であるが、例えば他の実施例においては、マイター・カットの角度Θが約10度と約80度との間でもよい(例えば、約10度、約20度、約30度、約40度、約50度、約60度、約70度、約80度)。マグネット412の第2端部は、オフセット・タブ408を有し、そこにおいて、オフセット・タブ408の一方の側がマグネット412の長辺と一致する。このある実施例において、オフセット・タブ408は長さxおよび幅yを有し、そこにおいて、xは、好ましくは約1/8インチであり、そして、yは、好ましくは約5/32インチである。オフセット・タブ408の一方の側が角βであり、そこにおいて、βは、好ましくは約95度である。他の実施例において、例えば、xは、約1/16インチと約1/2インチとの間でもよく(例えば、約1/16インチ、約3/16インチ、約1/4インチ、約5/16インチ、約3/8インチ、約7/16インチ、約1/2インチ)、および/または、yは、約1/16インチと約5/16インチとの間でもよい(例えば、約1/16インチ、約3/16インチ、約1/4インチ、約5/16インチ)。さらに、他の実施例において、例えば、βが90度と120度との間でもよい(例えば、約90度、約95度、約100度、約105度、約110度、約115度、約120度)。切り込み406は、マグネット412の全長を走る。
マイター・カット402、中央タブ404、オフセット・タブ408は、マグネットの極性が製造中および使用中に正確であることを保証するのを補助するために、頂部および底部ガスケット・プラグのタブと対応し、調和している。ここで、図14A−14D、15A−15D、16A−16D、また17A−17Eを参照すると、左頂部ガスケット・プラグ300a、左底部ガスケット・プラグ310a、右頂部ガスケット・プラグ300bおよび右底部ガスケット・プラグ310bのある実施例が示されている。ガスケット・プラグ300a、310a、300bおよび310bは、好ましくは、黒色である実質的に硬質塩ビ樹脂(PVC)で構成されているが、しかしながら、他の実施例において、限定されるものではないが、金属、プラスチック、木材、ファイバーグラス、炭素繊維あるいは他の合成物を含む様々な他の材料が使用されてもよい。黒以外の色は本開示の範囲から外れることなく使用されてもよいことが理解されるであろう。他の実施例において、ガスケット・プラグ300a、310a、300bおよび310bは、限定されるものではないが、ポリ塩化ビニル(PVC)、天然若しくは合成ゴム、または当分野において知られた他の適切なエラストマーを含む柔軟な材料で構成されてもよい。さらに、このある実施例において、ガスケット・プラグ300a、310a、300bおよび310bは、各々が単一の部品である。他の実施例においては、例えば、ガスケット・プラグ300a、310a、300bおよび310bは、各々が1つ以上の部分で構成されてもよい。そのような実施例においては、ガスケットは300a、310a、300bおよび310bは、実質的に硬い左または右ドア41a、41bの内側面45a、45bに近接した第1部分と、この第1部分の反対側に張り付けられた第2部分とを有しており、第2の部分は硬質部分よりソフトで柔軟でもあってもよい。従って、左および右ドア・アセンブリ40a、40bが互い閉じられるとき、ガスケット・プラグ300a、300b、310a、310bの第2部分は、それぞれが互いに近接し、そしてそれぞれが左および右ガスケット対ガスケット・シール面227a、227bの擦ることを低減して、わずかに変形することが可能となる。
特に、図14A−14Dは、一実施例において、左頂部ガスケット・プラグ300aは、第1および第2サイドを備える実質的に平坦なプラグ本体301aにより形成されている。プラグ本体301aの第1サイドには、左ドア41a上の左磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200aを正確に方向付けることを補助するマーク302aがある。このある実施例において、マーク302aは「L2」として示されるが、他の実施例においては、限定されるものではないが、チェックマーク、ノッチ、文字、数、形などを含む様々なマークが使用されてもよい。プラグ本体301aの第2サイドから延びているのは、左押し出しフレキシブル・ガスケット201aの前方タブ受取室224aに差し込まれるように構成された前方タブ303aである。また、プラグ本体301aの第2サイドから延びているのは、左押し出しフレキシブル・ガスケット201aの後方タブ受取室230aに差し込まれるように構成された後方タブ304aである。前方タブ303aおよび後方タブ304aは、ガスケットの膨らみを低減、または無くして、左押し出しフレキシブル・ガスケット201aの形状の維持を助けており、そこにおいて、膨らみとはガスケット材料の過度の移動または歪みである。膨らみの低減または無くすことによって、また、前方タブ303aおよび後方タブ304aは、左および右ガスケット対ガスケット・シール面227a、227bの擦りを低減する。更に、プラグ本体301aの第2サイドから延びているのは、3つの中央刻目タブ306aであり、そこにおいて、それぞれのタブ306aの中央刻目は、マグネット400、410の中央タブ404を受け取るように構成されている。中央刻目タブ306aは、マグネット400、410の配向のための確認または基準として機能することにより、左磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200aの製造での補助となる。マグネット400、410が左押し出しフレキシブル・ガスケット201aに間違って配置された場合、左頂部ガスケット・プラグ300aは、左押し出しフレキシブル・ガスケット201aに適切に入らないであろう。
ここで、図15A−15Dを参照して、左底部ガスケット・プラグ310aは、第1および第2サイドを備えた実質的に平坦なプラグ本体311aにより形成されている、1つのある実施例を説明している。プラグ本体301aの第1サイドには、左ドア41a上の左磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200aを正確に方向付けることを補助するマーク312aがある。このある実施例において、マーク312aは「L1」として示されるが、他の実施例においては、限定されるものではないが、チェックマーク、ノッチ、文字、数、形などを含む様々なマークが使用されてもよい。プラグ本体311aの第2サイドから延びているのは、左押し出しフレキシブル・ガスケット201aの前方タブ受取室224aに差し込まれるように構成された前方タブ303aである。また、プラグ本体311aの第2サイドから延びているのは、左押し出しフレキシブル・ガスケット201aの後方タブ受取室230aに差し込まれるように構成された後方タブ304aである。前方タブ303aおよび後方タブ304aは、ガスケットの膨らみを低減、または無くして左押し出しフレキシブル・ガスケット201aの形状の維持を補助しており、そこにおいて、膨らみとはガスケット材料の過度の移動または歪みである。膨らみの低減または無くすことによって、また、前方タブ303aおよび後方タブ304aは、左および右ガスケット対ガスケット・シール面227a、227bの擦りを低減する。更に、プラグ本体311aの第2サイドから延びているのは、3つの面取タブ309aであり、そこにおいて、それぞれのタブ309aの面取りは、マグネット400、410のマイター・カット402を受け取るように構成されている。面取タブ309aは、マグネット400、410の配向のための確認または基準として機能することにより、左磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200aの製造での補助となる。マグネット400、410が左押し出しフレキシブル・ガスケット201aに間違って配置された場合、左底部ガスケット・プラグ310aは、左押し出しフレキシブル・ガスケット201aに適切に入らないであろう。
ここで、図16A−16Dを参照して、右頂部ガスケット・プラグ300bは、第1および第2サイドを備えた実質的に平坦なプラグ本体301bにより形成されている、1つのある実施例を説明している。プラグ本体301bの第1サイドには、右ドア41b上の右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200bを正確に方向付けることを補助するマーク302bがある。このある実施例において、マーク302bは「R2」として示されるが、他の実施例においては、限定されるものではないが、チェックマーク、ノッチ、文字、数、形などを含む様々なマークが使用されてもよい。プラグ本体301bの第2サイドから延びているのは、右押し出しフレキシブル・ガスケット201bの前方タブ受取室224bに差し込まれるように構成された前方タブ303bである。また、プラグ本体301bの第2サイドから延びているのは、右押し出しフレキシブル・ガスケット201bの後方タブ受取室230bに差し込まれるように構成された後方タブ304bである。前方タブ303bおよび後方タブ304bは、ガスケットの膨らみを低減、または無くして右押し出しフレキシブル・ガスケット201bの形状の維持を補助しており、そこにおいて、膨らみとはガスケット材料の過度の移動または歪みである。膨らみの低減または無くすことによって、また、前方タブ303bおよび後方タブ304bは、左および右ガスケット対ガスケット・シール面227a、227bの擦りを低減する。更に、プラグ本体301bの第2サイドから延びているのは、3つの面取タブ309bであり、そこにおいて、それぞれのタブ309bの面取りは、マグネット410、412のマイター・カット402を受け取るように構成されている。面取タブ309bは、マグネット410、412の配向のための確認または基準として機能することにより、右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200bの製造での補助となる。マグネット410、412が右押し出しフレキシブル・ガスケット201aに間違って配置された場合、右頂部ガスケット・プラグ300bは、右押し出しフレキシブル・ガスケット201bに適切に入らないであろう。
ここで、図17A−17Dを参照して、右底部ガスケット・プラグ310bは、第1および第2サイドを備えた実質的に平坦なプラグ本体311bにより形成されている、1つのある実施例を説明している。プラグ本体311bの第1サイドには、右ドア41b上の右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200bを正確に方向付けることを補助するマーク312bがある。このある実施例において、マーク312bは「R1」として示されるが、他の実施例においては、限定されるものではないが、チェックマーク、ノッチ、文字、数、形などを含む様々なマークが使用されてもよい。プラグ本体311bの第2サイドから延びているのは、右押し出しフレキシブル・ガスケット201bの前方タブ受取室224bに差し込まれるように構成された前方タブ303bである。また、プラグ本体311bの第2サイドから延びているのは、右押し出しフレキシブル・ガスケット201bの後方タブ受取室230bに差し込まれるように構成された後方タブ304bである。前方タブ303bおよび後方タブ304bは、ガスケットの膨らみを低減、または無くして右押し出しフレキシブル・ガスケット201bの形状の維持を補助しており、そこにおいて、膨らみとはガスケット材料の過度の移動または歪みである。膨らみの低減または無くすことによって、また、前方タブ303bおよび後方タブ304bは、左および右ガスケット対ガスケットシール面227a、227bの擦りを低減する。更に、プラグ本体311bの第2サイドから延びているのは、1つの中央刻目タブ306bおよび2つのサイド刻目タブ307bであり、そこにおいて、それぞれのタブ309aの中央およびサイドの刻目は、マグネット410、412の中央およびオフセット・タブ404、408を受け取るようにそれぞれ構成されている。中央およびサイドの刻目タブ306b、307bは、マグネット410、411の配向のための確認または基準として機能することにより、右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200bの製造での補助となる。マグネット410、412が右押し出しフレキシブル・ガスケット201bに間違って配置された場合、右底部ガスケット・プラグ310bは、右押し出しフレキシブル・ガスケット201bに適切に入らないであろう。
左および右フレンチドア磁気ガスケット・アセンブリ200a、200bの構成について記述したが、左および右フレンチドア磁気ガスケット・アセンブリ200a、200bのそれぞれは、マグネット400、410および/または412をそれらのそれぞれの室210、212および214に差し込んで構成されてもよい。頂部および底部の左および右ガスケット・プラグ300a、300b、310a、310bは、そこで、左および右フレンチドア・ガスケット201a、201bに、それぞれ差し込まれ、そして固定される。好ましくは、ある実施例においては、頂部および底部ガスケット300a、300b、310a、310bは、左および右フレンチドア・ガスケット201a、201bに対してシリコーン接着剤を使用して固定されるが、しかしながら、他の実施例においては、限定されるものではないが、PVCセメント、エポキシ、ゴムのり、シアノアクリレート、熱接着剤、または当分野において知られた他の接着剤を含む別の接着材料が使用されてもよい。その上、他の実施例においては、例えば、頂部および底部ガスケット300a、300b、310a、310bは、限定されるものではないが、ホットガス溶接、熱シール、押し出し溶接、熱板溶接、超音波溶接、溶剤結合、レーザー溶接などを含む当分野において知られたプラスチック溶接技術の使用により左および右フレンチドア・ガスケット201a、201bに溶接されてもよい。
ここでは、マグネットおよびマイター・カット、ノッチおよびタブの各種を含むガスケット・プラグの様々な実施例を述べたが、他の実施例においては、マグネット400、410、412はマイター・カットまたはタブを含んでいないかもしれないし、そしてガスケット・プラグ300a、300b、310a、310bは同一であるかもしれない。これらのある実施例においては、例えば、マグネット400、410、412の第1および第2端部は、マグネット400、410、412の長さ方向に直角に切断されてもよい。さらに、ガスケット・プラグ300a、300b、310a、310bには如何なるマイター・カットまたは刻目がないかもしれないが、その代わりに、タブの端部はマグネット400、410、412の直線の端部と適合した直線であってもよい。従って、ある実施例においては、ガスケット・プラグの単一の形式は、頂部および底部、および左および右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bのために使用されてもよい(即ち、単一形式のガスケット・プラグは、頂部および底部、および左および右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bの各々に特有なものではない)。左および右フレンチドア・ガスケット201a、201bに挿入されるマグネット400、410、412の極性を確認する方法または装置は、マグネット400、410、412が左および右磁気フレンチドア・ガスケット・アセンブリ200a、200bの製造中に正確に配向されることを保証するように使用されてもよい。従って、この実施例では、マグネット400、410、412の正確な配向のために、マグネット400、410、412におけるマイター・カット、タブまたは刻目、およびガスケット・プラグ300a、300b、310aに依存していない。
再び、図3を参照すると、左および右フレンチドア・アセンブリ40a、40bは、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500a、右頂部ヒンジ・アセンブリ500bおよび右底部ヒンジ・ブラケット550によって回転自在にキャビネット12に取り付けられている。図18においてより詳細に示されているのは、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aの1つの実施例であり、その左頂部ヒンジ・アセンブリ500aは調整可能な左頂部ヒンジ・ブラケット501、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515aおよび頂部ヒンジ・ドア・ブラケット524を含む。更に、図19Aおよび19Bにおいて示しているように、このある実施例において、調整可能な左頂部ヒンジ・ブラケット501は、2つの長孔502および503、および孔504を有する実質的に平坦な板により形成されており、その孔504を通して、ネジがキャビネット12を通して中に挿入されて、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aをキャビネット12に固定する。長孔502および503は、左および右フレンチドア・アセンブリ40aおよび40bが正確に閉じることを保証するように、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aの位置調節を可能にする。この明細書において他のところでより詳細に述べるように、ネジは孔504および長孔502、503を通して差し込まれるが、ネジはきつく締め付けられず、調整可能な左頂部ヒンジ・ブラケット501が孔504の中心軸510の周りに僅かに回転することができる。図18および19Aにおいて見られるように、長孔502が長孔503より孔504からより離れているために、長孔502は長孔503より僅かに広く、長孔502の余分な幅は、長孔502および503が同じ幅を有している場合より、孔504の中心軸510の周りのさらなる回転を可能とする。調整可能な左頂部ヒンジ・ブラケット501は、スプリング・カートリッジ係合ピン505およびヒンジ・ピン506をさらに含む。
ここに、図20を参照して、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515の一実施例を説明しており、そこではスプリング・カートリッジ・アセンブリ515が、スプリング(図示せず)を収容する実質的に円筒状のスプリング・カートリッジ本体516と、および回転可能な頂部517とを含んでいる。そこにおいて、スプリングは、反時計方向に(冷蔵庫クーラー10の頂部から見て)左フレンチドア・アセンブリ40aを閉じるようにスプリング力を提供する。回転可能な頂部517の頂端には、調整可能な左頂部ヒンジ・ブラケット501のヒンジ・ピン506を受け入れるよう構成されたヒンジ・ピン受取孔518がある。回転可能な頂部517の近くから放射状に延びているのは、スプリング・カートリッジ係合ピン505を受け入れるように構成されたピン係合長孔520を含むピン係合アーム519である。ピン係合アーム519は、ドアを閉じるように、スプリング・カートリッジ係合ピン505を介して調整可能な左頂部ヒンジ・ブラケットにスプリング(図示せず)のスプリング力を送る。さらに、図20において示されたものは、頂部ヒンジ・ドア・ブラケット524の一実施例である。頂部ヒンジ・ドア・ブラケット524は、2つの孔526およびスプリング・カートリッジ受取孔528を有する実質的に平坦な板により形成されている。このある実施例においては、スプリング・カートリッジ本体516が所定の位置に固定される間、回転可能な頂部517が回転できるように、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515aは、スプリング・カートリッジ受取孔528の中で頂部ヒンジ・ドア・ブラケット524に固定される。ある実施例においては、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515aがスプリング・カートリッジ受取孔528に圧入されるかもしれないが、他の実施例において、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515aは、限定されるものではないが、ネジ、リベット、接着剤、溶接、ろう付けなどを含む各種の方法において、頂部ヒンジ・ドア・ブラケット524に固定してもよい。調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aは、ユーザーにより開かれている間、左フレンチドア・アセンブリ40aを時計方向に回転可能として、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515aは、一旦ユーザーがドアを放すと、ドアを閉じるために作用する。
図21は、右頂部ヒンジ・ブラケット511、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515bおよび頂部ヒンジ・ドア・ブラケット524を含む右頂部ヒンジ・アセンブリ500bの一実施例を示す。更に、このある実施例においては、右頂部ヒンジ・ブラケット511は、3つの孔514、スプリング・カートリッジ係合ピン505およびヒンジ・ピン506を有する実質的に平坦な板により形成されている(図22A、22Bおよび22C)。ネジ(図示せず)は、孔514を通し、キャビネット12の中に挿入されて、右頂部ヒンジ・アセンブリ500bをキャビネット12に固定することができる。頂部ヒンジ・ドア・ブラケット524は、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aの頂部ヒンジ・ドア・ブラケットと同じである。更に、スプリング・カートリッジ515bは、時計回りの方向に(冷蔵庫クーラー10の頂部から見て)右フレンチドア・アセンブリ40bを閉じるように、スプリング(図示せず)がスプリング力を提供する以外は、実質的にスプリング・カートリッジ515aと同じである。従って、右頂部ヒンジ・アセンブリ500bは、ユーザーにより開かれている間、右フレンチドア・アセンブリ40bを反時計回りに回転可能として、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515bは、一旦ユーザーがドアを放すと、ドアを閉じるために作用する。
底部ヒンジ・ブラケット550の一実施例は、図23に示されている。底部ヒンジ・ブラケット550は、実質的に水平なブラケット部554に対して実質的に90度の角度で接続された実質的な垂直なブラケット部552を含む。底部ヒンジ・ブラケット550の実質的に垂直なブラケット部552は、実質的に水平な長孔556を含んでおり、その長孔556を通して、ネジ(図示せず)がキャビネット12に差し込まれて、底部ヒンジ・ブラケット550をキャビネット12に固定する。長孔556は、左および右フレンチドア・アセンブリ40a、40bを適切に閉じることを保証するために底部ヒンジ・ブラケット550の位置の調節を可能とするものである。底部ヒンジ・ブラケット550の実質的に水平なブラケット部554は、底部ヒンジ・ピン(図示せず)を受け入れるように構成された孔558を含んでおり、その底部ヒンジ・ピンは左および右ドア41a、41bの底面47a、47bのブッシング(図示せず)に差し込まれる。底部ヒンジ・ピンは、1つ以上のワイヤーが底部ヒンジ・ピンの中に差し込まれる、または底部ヒンジ・ピンに突き通される溝を形成してもよいし、貫通孔を形成してもよい。組立中において、スラスト座金は、左および右ドア・アセンブリ40a、40bの回転を補助するキャビネット12に底部ヒンジ・ブラケット550を固定する前にそれぞれの底部ヒンジ・ピンに配置してもよい。一実施例における左および右ドア41a、41bの底面47a、47bのブッシング(図示せず)は、ブロンズで構成されているが、他の実施例においては、限定されるものではないが、ブッシングが、黄銅、銅、鋼、ステンレススチール、アルミニウム、チタンおよび/または他の純金属あるいは金属合金を含む様々な金属で構成されてもよい。その上、他の実施例においては、例えば、ブッシングが、限定されるものではないが、プラスチックあるいは他のポリマーあるいは複合材料を有する様々な他の材料で構成されてもよい。図3は、キャビネット12に取り付けられる底部ヒンジ・ブラケット550を示す。
調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500a、右頂部ヒンジ・アセンブリ500bおよび右底部ヒンジ・ブラケット550は、ここに詳細に述べたが、如何なる市販のヒンジアセンブリ、または当分野において知られたヒンジ形式を使用してもよい。したがって、異なるヒンジ構成は、本開示の範囲から外れない範囲で使用されることは理解されるであろう。
冷蔵庫クーラーから中央垂直縦仕切りを販売のために追加の商品の保管および陳列表示のために外すことが可能であるが、取り除かれた中央垂直縦仕切りの支持で左および右フレンチドアは、適切に閉じないであろうことが分かった。左頂部および右頂部ヒンジ・アセンブリ500a、500bのスプリングは、左および右フレンチドア・アセンブリ40a、40bの左および右ドアの後面43a、43bをキャビネット前面24に対して平行に閉じないようにした。キャビネット前面24に対してある角度をなして左および右フレンチドア・アセンブリ40a、40bの繰り返し閉じることは、左および右磁気フレンチドア・アセンブリ200a、200bの膨らみまたは変形を引き起こすであろう。膨らみまたは変形は、左および右フレンチドア・アセンブリ40a、40bを閉じることを邪魔し、また左および右磁気フレンチドア・アセンブリ200a、200bを密閉させないため、冷蔵庫クーラーの中を低温に維持する能力を低減し、または無くすであろう。従って、図1、2、4A、4B、5A、5Bおよび6において示されている一実施例において、左および右フレンチドア・アセンブリ40a、40bの左および右ドアの後面43a、43bがキャビネット前面24と平行に閉じることを保証するために、ドアストップ・アセンブリ600は、左および右ドア内側面45a、45bの近くの左および右ドア41a、41bの頂部および底部に取り付けられる。図6により詳細に示されているように、このある実施例において、ドアストップ・アセンブリ600は、ドアストップ・ブラケット602およびドアストップ・バンパー604を含んでおり、そこにおいて、1つのドアストップ・ブラケット602は、左ドア41aの頂部に取り付けられ、そして1つのドアストップ・ブラケット602は、右ドア41bの頂部に取り付けられる。ある実施例においては、ドアストップ・ブラケットが左ドアの頂部および底部フレーム部材49a、51aおよび右ドアの頂部および底部フレーム部材49b、51bに取り付けられてもよいが、他の実施例においては、ドアストップ・ブラケットが左ドアの頂部および底部ガスケット・リテーナ60a、64aおよび右ドアの頂部および底部ガスケット・リテーナ60b、64bに取り付けられてもよい。ドアストップ・ブラケット602は、限定されるものではないが、ネジ、リベット、接着剤、溶接、ろう付けなどを含む様々な手段によりこれらの要素のうちのどれにも取り付けられてもよい。ドアストップ・バンパー604は、好ましくは、黒色のシリコーンで構成されているが、他の実施例においては、限定されるものではないが、天然若しくは合成ゴム、フェルト、コルク、または当分野において知られた他の適切な衝撃吸収材料を含む様々な他の材料が使用されてもよい。黒以外の色は本開示の範囲から逸脱しない範囲で使用され得ることは理解されるであろう。ドアストップ・バンパー604は、限定されるものではないが、圧入、ネジ、リベット、接着剤などを含む各種手段によりドアストップ・ブラケット602に取り付けられてもよい。
ここに述べたように、冷蔵庫クーラー10を製造する一実施例において、様々な取付具は、冷蔵庫クーラー10を形成する様々なアセンブリの正確な配置を補助するために使用される。図24Aおよび24Bに示されているように、Tドア取付具700の一実施例が示される。Tドア取付具700は、第1および第2サイド、頂部および底部エッジを有する実質的に長方形の取付板702により形成されている。取付板702の第1サイドに取り付けられているのは、ハンドル704であり、ハンドル704はTドア取付具700を配置し、外すために使用され得るものであり、取付板702の頂部エッジに沿った取付板702の第2サイドに取り付けられているのは、頂部バー706である。また、取付板702の第2サイドに取り付けられ、頂部バー706に直角であるのは、ドア・ギャップ取付バー708である。左および右ドア・アセンブリ40aおよび40bの取り付け中において、この明細書において他のところでより完全に述べるように、2つのTドア取付具は、左および右ドア・アセンブリ40aおよび40bの間の正確なギャップ、およびキャビネット12上の正確な配置を保証するように、左および右ドア・アセンブリ40aおよび40bの頂部および底部に配置されてもよい。一実施例においては、ドア・ギャップ取付バー708は、左および右ドア41a、41bの内側面45a、45bの間のギャップが約15/16インチであることを保証する。他の実施例においては、ドア・ギャップ取付バー708が、左および右ドア41a、41bの内側面45a、45bの間のギャップを約1/2インチと約1インチとの間であることを保証するかもしれない(例えば、約1/2インチ、約5/8インチ、約3/4インチ、約7/8インチ、約15/16インチ、約1インチ)。
ここで、図25A、25Bおよび25Cを参照して、左頂部ヒンジ取付具アセンブリ720の一実施例を説明している。このある実施例において、左頂部ヒンジ取付具アセンブリ720は、左頂部ヒンジ取付板722の頂部エッジの近くで同一直線上にある3つの孔726を有する実質的に矩形状の左頂部ヒンジ取付板722を含む。そこにおいて、3つの孔726の各々は、ドリル・ブッシング730を受け入れるように構成されてもよい。左頂部ヒンジ取付板722は、左頂部ヒンジ取付板722の底部エッジの近くの3つの孔726と同一直線上に配置された孔728をさらに含む。ここにおいて、孔728は、左頂部ヒンジ取付板722の底面から直角に延びる位置決めピン732を受け入れるように構成されている。左頂部ヒンジ取付板722の底面から直角に延びるものとしては、位置決めリブ724がある。位置決めリブ724は、キャビネット12上に位置決め孔726を正確に補助する左ドア・アセンブリ40aの取り付け中における左ドア・アセンブリ40aとキャビネット前面24との間のスペーサーとしてさらに機能する(図30B参照)。従って、調整可能な左頂部ヒンジ・ブラケット501がキャビネット12に固定される場合、左ドア・アセンブリ40aが閉じられるとき、外周ガスケット100aがキャビネット前面24の一部に対して適切にシールするように、キャビネット前面24に対する左ドア・アセンブリ40aの位置が正確であるということを、位置決めリブ724は保証する。左ドア・アセンブリ40aとキャビネット前面24との間の距離が正確でなかった場合、外周ガスケット100aは適切にまたは完全にシールしないかもしれない。左頂部ヒンジ取付具アセンブリ720のこのある実施例は、孔726の中にドリル・ブッシング730を含んでいるが、他の実施例において、左頂部ヒンジ取付具アセンブリ720は孔726の中にドリル・ブッシング730を含まなくてもよい。さらに、ある実施例において、左頂部ヒンジ取付具プレート722、位置決めピン732および位置決めリブ724は、互いに取り付けられた個々の部分を備えてもよいが、他の実施例においては、左頂部ヒンジ取付板722、位置決めピン732および位置決めリブ724のうちのいくつかまたは全てが、単一の部分を備えてもよい(例えば、1つの部分から機械加工されるか、または一つの部分に鋳造される)。左ドア・アセンブリ40aの取り付け中において、この明細書において他のところでより完全に述べるように、キャビネット12上の調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aのためのネジ位置を正確に配置するように、左頂部ヒンジ取付具アセンブリ720は、左ドア・アセンブリ40aの頂部に配置されてもよい。
ここで、図26A、26Bおよび26Cを参照して、右頂部ヒンジ取付具アセンブリ740の一実施例を説明する。このある実施例において、右頂部ヒンジ取付具アセンブリ740は、右頂部ヒンジ取付板742の頂部エッジの近くの三角配列で配置された3つの孔746を有する実質的に矩形状の右頂部ヒンジ取付板742で形成されている。ここにおいて、3つの孔746の各々は、ドリル・ブッシング730を受け入れるように構成されてもよい。他の実施例において、孔746は、本開示の範囲から逸脱しない範囲で、同一直線上、L字形状などを含む任意のあるパターンに配置されてもよいことが理解される。右頂部ヒンジ取付板742は、右頂部ヒンジ取付板742の底部エッジの近くに配置された孔748をさらに含む。ここにおいて、孔748は、右頂部ヒンジ取付板742の底面から直角に延びる位置決めピン732を受け入れるように構成されている。また、右頂部ヒンジ取付板742の底面から直角に延びるものとしては、位置決めリブ744がある。位置決めリブ744は、キャビネット12上に位置決め孔726を正確に補助する右ドア・アセンブリ40bの取り付け中における右ドア・アセンブリ40bとキャビネット前面24との間のスペーサーとしてさらに機能する(図30A参照)。従って、右頂部ヒンジ・ブラケット511がキャビネット12に固定される場合、右ドア・アセンブリ40bが閉じられるとき、外周ガスケット100bがキャビネット前面24の一部に対して適切にシールするように、キャビネット前面24に対する右ドア・アセンブリ40bの位置が正確であるということを、位置決めリブ744は保証する。右ドア・アセンブリ40bとキャビネット前面24との間の距離が正確でなかった場合、外周ガスケット100bは適切にまたは完全にシールしないかもしれない。右頂部ヒンジ取付具アセンブリ740のこのある実施例は、孔746の中にドリル・ブッシング730を含んでいるが、他の実施例において、右頂部ヒンジ取付具アセンブリ740は孔746の中にドリル・ブッシング730を含まなくてもよい。さらに、ある実施例において、右頂部ヒンジ取付板742、位置決めピン732および位置決めリブ744は、互いに取り付けられた個々の部分を備えてもよいが、他の実施例においては、右頂部ヒンジ取付板742、位置決めピン732および位置決めリブ744のうちのいくらかあるいは全てが、単一の部分を備えてもよい(例えば、1つの部分から機械加工されるか、または一つの部分に鋳造される)。右ドア・アセンブリ40bの取り付け中において、この明細書において他のところでより完全に述べるように、キャビネット12上の右頂部ヒンジ・アセンブリ500bのためのネジ位置を正確に配置するように、右頂部ヒンジ取付具アセンブリ740は、右ドア・アセンブリ40bの頂部に配置されてもよい。
図27A、27Bおよび27Cにおいて、底部ヒンジ取付具アセンブリ750の一実施例が示されている。底部ヒンジ取付具アセンブリ750は、U字型の底部ヒンジ取付具プレート752の底部の近くで同一直線上に配置された2つの孔756を有する実質的にU字型の底部ヒンジ取付板752で形成されている。ここにおいて、2つの孔756の各々は、ドリル・ブッシング730を受け入れるように構成されてもよい。底部ヒンジ取付具アセンブリ750は、U字型の底部ヒンジ取付板752の1つの脚から垂直に延びる溝付き位置決めピン754をさらに含む。そこにおいて、また、溝付き位置決めピン754は孔756に垂直に向いている。底部ヒンジ取付具アセンブリ750のこのある実施例では、孔756の中にドリル・ブッシング730を含んでいるが、他の実施例において、底部ヒンジ取付具アセンブリ750は、孔756の中にドリル・ブッシング730を含まなくてもよい。さらに、ある実施例において、底部ヒンジ取付板752および溝付き位置決めピン754は、互いに取り付けられた個々の部分を備えてもよいが、他の実施例においては、底部ヒンジ取付板752および溝付き位置決めピン754が単一の部分を備えてもよい(例えば、1つの部分から機械加工されるか、または一つの部分に鋳造される)。左および右ドア・アセンブリ40aおよび40bの取り付け中において、この明細書において他のところでより完全に述べるように、キャビネット12上の底部ヒンジ金具550のためのネジ位置を正確に配置するように、底部ヒンジ取付具アセンブリ750が左ドア・アセンブリ40aの底部に配置されてもよく、そして底部ヒンジ取付具アセンブリ750が右ドア・アセンブリ40bの底部に配置されてもよい。
ここで、図28を参照して、フレンチドアを有する冷蔵庫クーラー10を製造する一実施例を説明する。このある方法は、キャビネットに対するフレンチドアの取り付けに注目したものであり、そしてキャビネットに対するフレンチドアの取り付けの前および後に追加のステップがあってもよい。キャビネット12の幾つかの部品を構築した後、ステップ1000では、キャビネット前面24が実質的に垂直上方を向くように、キャビネット12は実質的に水平位置に向いている。ステップ1002では、外周ガスケット100a、100bがキャビネット前面24に触れるように、左および右ドア・アセンブリ40a、40bは、キャビネット12の開口した前面に配置される。その後、ステップ1004では、頂部Tドア取付具700aおよび底部Tドア取付具700bは、左および右ドア・アセンブリ40a、40bの間に置かれて、少なくとも1つのクランプ82が左および右ドア・アセンブリ40a、40bを横切って広げられ、左ドア41aの外側面44aおよび右ドア41bの外側面44bに対して留められる。そのため、左および右ドア・アセンブリ40a、40bが一緒に留められる(図29参照)。頂部および底部Tドア取付具700aおよび700bは、取り付け中において、左ドア41aの内側面45aおよび右ドア41bの内側面45bが実質的に平行であり、正確な距離離れており(ドア・ギャップ取付バー708が、内側面45a、45bの間のギャップまたは距離を設定する)、左ドア41aの頂面46aおよび右ドア41bの頂面46bは、実質的に平行であり、同一直線上にあり(頂部Tドア取付具700aの頂部取付バー706が頂面46a、46bと接触する)、左ドア41aの底面47aおよび右ドア41bの底面47bは、実質的に平行であり、同一直線上であり(底部Tドア取付具700bの頂部取付バー706は頂面47a、47bと接触する)、ということを保証する。そこで、一緒に留めた左および右ドア・アセンブリ40a、40bは、左ドア41aの頂面46aおよび右ドア41bの頂面46bが、ステップ1006において、水平な天井壁18と実質的に平行で同一直線上となるように配置される。また、ステップ1006において、左および右ドア・アセンブリ40a、40bは、左ドア41aの内側面45aおよび右ドア41bの内側面45bが、キャビネットの垂直中心線13から実質的に等距離となるように、キャビネット12内で中心に配置される。
再び図28を参照して、左底部および右底部ヒンジ・ブラケット550、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aおよび右頂部ヒンジ・アセンブリ500bの取り付けに続いて、ステップ1008でキャビネット12上に取り付けられる。ある一実施例において、左頂部ヒンジ取付具アセンブリ720および右頂部ヒンジ取付具アセンブリ740は、事前の孔あけに使用されるか、またはそうでなければ、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aおよび右頂部ヒンジ・アセンブリ500bが、キャビネット12に固定されるべきところに位置決めするために使用されてもよい。図30Aに示されているように、右頂部ヒンジ取付具アセンブリ740の位置決めピン732は、右頂部ヒンジ・アセンブリ500bのスプリング・カートリッジ本体516bの中に配置されており、そこにおいて、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515bのbスプリングと回転可能な頂部517および右頂部ヒンジ・ブラケット511は、右頂部ヒンジ・アセンブリ500bから外されている。キャビネット前面24に対する左および右ドア・アセンブリ40a、40bの適切な位置を保証し、その結果、外周ガスケット100aおよび100bが適切にシールするように、左および右ドア・アセンブリ40a、40bが水平な天井壁18と実質的に平行で直線上の左ドア41aの頂面46aおよび右ドア41bの頂面46bを持つように配置され、位置決めリブ724および744がキャビネット前面24に触れている状態において、そこで、3つの孔が、ガイドとしてドリル・ブッシング730を使用してキャビネット12にあけられる。図30Bに示されているように、左頂部ヒンジ取付具アセンブリ720の位置決めピン732は、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aのスプリング・カートリッジ本体516aに配置されており、そこにおいて、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515bのスプリングと回転可能な頂部517および調整可能な左頂部ヒンジ・ブラケット501は、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aから外されている。左および右ドア・アセンブリ40a、40bが水平な天井壁18と実質的に平行で直線上の左ドア41aの頂面46aおよび右ドア41bの頂面46bを持つように配置されている状態において、そこで、3つの孔が、ガイドとしてドリル・ブッシング730を使用してキャビネット12にあけられる。調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aおよび右頂部ヒンジ・アセンブリ500bのための孔があけられた後、左頂部ヒンジ取付具アセンブリ720および右頂部ヒンジ取付具アセンブリ740が外される。そこで、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515aおよび515bのスプリングと回転可能な頂部517は、スプリング・カートリッジ本体516aおよび516bにおいて交換される。その後、調整可能な左頂部ヒンジ・ブラケット501のヒンジ・ピン506は、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515aのヒンジ・ピン受取孔518aの中に配置され、スプリング・カートリッジ係合ピン505は、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515aのピン係合長孔520に差し込まれる。そこで、調整可能な左頂部ヒンジ・ブラケット501は3つのなべ頭ネジおよび内歯ロック座金を使用して、キャビネット12に固定される。その後、右頂部ヒンジ・ブラケット511のヒンジ・ピン506は、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515bのヒンジ・ピン受取孔518bの中に配置され、スプリング・カートリッジ係合ピン505は、スプリング・カートリッジ・アセンブリ515bのピン係合長孔520に差し込まれる。そこで、調整可能な左頂部ヒンジ・ブラケット511は3つの平頭ネジを使用して、キャビネット12に固定される。なお、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aのための孔は、右頂部ヒンジ・アセンブリ500bのための孔の後に、あるいは逆に本開示の範囲から逸脱しない範囲であけられてもよいことは理解されるであろう。さらに、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aは、右頂部ヒンジ・アセンブリ500bの後に、あるいは逆に本開示の範囲から逸脱しない範囲でキャビネットに取り付けられてもよいことは理解されるであろう。ネジと座金の特定形式をここに記述したが、任意の形式のネジあるいは固定具および任意の形式の座金は、本開示の範囲から逸脱しない範囲で、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aおよび右頂部ヒンジ・アセンブリ500bをキャビネット12に固定するために使用されてもよいことは理解されるべきである。
別の実施例において、ステップ1000において、左および右ドア・アセンブリ40a、40bがキャビネット12上に配置されたとき、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aおよび右頂部ヒンジ・アセンブリ500bは、左および右ドア・アセンブリ40a、40bに既にそれぞれが実装されている。このある実施例においては、右頂部ヒンジ・アセンブリ500bおよび調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aの取り付けは、右頂部ヒンジ・アセンブリ500bおよび調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aをキャビネット12に固定することを単に包含する。別の実施例においては、ステップ1000において左および右ドア・アセンブリ40a、40bがキャビネット12に配置されたとき、左および右ドア・アセンブリ40a、40bに対して、右頂部ヒンジ・アセンブリ500bおよび調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500bの一部がそれぞれ実装されるか、またはいずれも実装されない。このある実施例において、右頂部ヒンジ・アセンブリ500bおよび調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aの取り付けは、右頂部ヒンジ・アセンブリ500bおよび調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aを左および右ドア・アセンブリ40a、40bにそれぞれ固定すること、およびキャビネット12に固定することを包含する。
再び、図28を参照して、ステップ1010では、左底部および右底部ヒンジ・ブラケット550がキャビネット12上に取り付けられる。ある一実施例において、底部ヒンジ取付具750は、事前の孔あけに使用されるか、またはそうでなければ、左底部および右底部ヒンジ・ブラケット550がキャビネット12に固定されるべきところに位置決めするために使用されてもよい。図31に示されているように、底部ヒンジ取付具750は、左ドア・アセンブリ40aに配置され、そこにおいて、溝付き位置決めピン754は左ドア・アセンブリ40aの底部におけるブッシング(図示せず)の中に配置される。左および右ドア41a、41bに電力を供給するために使用される電線800(例えば、電灯)は、溝付き位置決めピンの内部に配置される。孔位置は、孔756の位置を使用してマークされ、その後に底部ヒンジ取付具750が外されてもよく、そしてマークされた孔をあけることができる。孔あけの前に底部ヒンジ取付具750を外すことは、電線800に対する損傷を防ぐ助けとなる。孔があけられた後、スラスト座金(図示せず)が、底部ヒンジ・ピン(図示せず)の上に配置され、その座金およびピンが、左および右ドア・アセンブリ40aおよび40bの底部上のブッシング(図示せず)に差し込まれる。調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aおよび右頂部ヒンジ・アセンブリ500bに対して左および右ドア・アセンブリ40aおよび40bを押し付けている間に、左底部および右底部ヒンジ・ブラケット550がネジを使用してキャビネット12に固定される。他の実施例において、ステップ1000で左および右ドア・アセンブリ40a、40bがキャビネット12に配置されているとき、左底部および右底部ヒンジ・ブラケット550は、左および右ドア・アセンブリ40a、40bに既にそれぞれが実装されている。このある実施例においては、左底部および右底部ヒンジ・ブラケット550の取り付けは、左底部および右底部ヒンジ・ブラケット550をキャビネット12に固定することを単に包含する。別の実施例において、ステップ1000において左および右ドア・アセンブリ40a、40bがキャビネット12上に配置されたとき、左および右ドア・アセンブリ40a、40bに対して、左底部および右底部ヒンジ・ブラケット550の一部がそれぞれ実装されるか、またはいずれも実装されない。このある実施例において、左底部および右底部ヒンジ・ブラケット550の取り付けは、左底部および右底部ヒンジ・ブラケット550を左および右ドア・アセンブリ40a、40bにそれぞれ固定すること、およびキャビネット12に固定することを包含する。
再び、図28を参照して、ステップ1008および1010でキャビネット12にヒンジ・アセンブリが取り付けられた後、頂部および底部Tドア取付具700aおよび700b、およびクランプ82がステップ1012が外される。その次に、キャビネット前面24が実質的に水平に向くように、キャビネット12はステップ1014で実質的に垂直位置に向いている。その次に、ステップ1016では、左ドア・アセンブリ40aおよび右ドア・アセンブリ40bは別々に開かれ、そしてそれ自身で閉じることを可能とする(即ち、左ドア・アセンブリ40aが開かれ、そして閉じることを可能とし、その後、右ドア・アセンブリ40bが開かれ、そして閉じることを可能とする)。ステップ1018で、左ドア・アセンブリ40aおよび/または右ドア・アセンブリ40bのいずれかが完全に閉じていない場合、左ドア41aの内側面45aおよび右ドア41bの内側面45bが実質的に平行であり正確な距離離れて、ドアが適切に閉じることを保証するように、調整可能な左頂部ヒンジ・アセンブリ500aおよび/または底部ヒンジ・アセンブリ550は、ステップ1020で調節されてもよい。一実施例において、最終検査ステップは、ステップ1016の前に実行されてもよく、そこにおいては、左ドア41aの内側面45aと右ドア41bの内側面45bとの間の空間が他の製造工程中において変化していないことを確認するために、頂部および底部Tドア取付具の別の組(2番目の組)が、左および右ドア・アセンブリ40abの間に配置される。ステップ1018の後で、左および右ドア・アセンブリ40a、40bが適切に閉じているとき、左および右ドア・アセンブリ40a、40bの取り付けは、ステップ1022で完了とされてもよい。
多くの特徴を有する冷蔵庫クーラーであるけれども、これらの特徴のいずれも、ここに記述されたクーラーとして必須であると考えるべきでなく、クーラーに対して個々にあるいは特定の組み合わせのいずれかを組み合わせてもよい、多くの新規な特徴を持っている。従って、前述の冷蔵庫クーラーの様々な特徴は、説明された実施例に関連して示され記述されている。しかしながら、これらの特徴が冷蔵庫クーラーの実例としてここに提供されたものであり、本発明の範囲が添付された請求項によって決定されるべきであることは理解されるべきである。