JP3145760U - ゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン - Google Patents

ゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン Download PDF

Info

Publication number
JP3145760U
JP3145760U JP2008004859U JP2008004859U JP3145760U JP 3145760 U JP3145760 U JP 3145760U JP 2008004859 U JP2008004859 U JP 2008004859U JP 2008004859 U JP2008004859 U JP 2008004859U JP 3145760 U JP3145760 U JP 3145760U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packing
freezer
male
door
rubber tire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008004859U
Other languages
English (en)
Inventor
武生 西田
麿史 笹見
Original Assignee
株式会社和光製作所
麿史 笹見
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社和光製作所, 麿史 笹見 filed Critical 株式会社和光製作所
Priority to JP2008004859U priority Critical patent/JP3145760U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3145760U publication Critical patent/JP3145760U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)
  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Abstract

【課題】−20℃前後の低温保存が要求される業務用冷凍庫において、汎用の合成ゴム製の弾性体で形成される簡略な構造で、その取付け手段も比較的に容易でありながら、扉の内側に強固に取付けられ、冷凍庫本体と扉の内周面並びに扉中央の合せ面を緊密にシールするパッキング材を提供する。
【解決手段】弾性体からなる長尺のパッキング材であって、シール面に断面半円形状の凸面を有する雄型のパッキンと、それに対応して断面円弧状の凹面を有する雌型のパッキンとが、それぞれ対をなして凹凸嵌合することによって観音式扉の中央合せ面をシールすると共に、扉の上下左右の内側周縁部に取付けられた前記雄型のパッキンが、相対する冷凍庫本体における枠体の前方周縁部に当接して、強固にしてかつ安定的にシールするゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン。
【選択図】図7

Description

本考案は、食料品等の保冷庫とりわけ−20℃前後の低温保存が要求される業務用冷凍庫において、該冷凍庫本体の前面における枠型の周縁部と、開閉可能にヒンジ連結された観音開き型扉の上下左右の内側当接部、並びに該扉の中央合せ部とをシール(密閉)して外気を遮断することにより、庫内温度を所定の温度域に保つためのパッキング材に係り、詳しくは汎用の合成ゴム製の弾性体で形成される簡略な構造で、その取付け手段も比較的に容易でありながら、扉の内側に強固に取付けられ、冷凍庫本体と扉の内周面並びに扉中央の合わせ目を緊密にシールすることのできるパッキング材に関するものである。
庫内に冷凍食品等を収納して長期間に亘って貯蔵するための業務用冷凍庫において、冷凍庫本体と該冷凍庫本体の前面に開閉自在にヒンジ連結される開閉用扉の間に生ずる隙間、若しくは観音開き式扉における扉の合せ目を、効果的に密閉するためのシール部材としては多種多様のゴム製若しくは合成樹脂性のパッキング材が広く出回っている。中でも図8に示す断面がP字状のP型パッキンPと、図9に示す断面がE字状のE型(巴型)パッキンEは、従来から様々なサイズのものが市場に提供され広範囲に採用されている。図8はP型のパッキンPを用いて冷凍庫本体100の前面と、扉30の内側に生ずる隙間をシールする状態を要部を拡大して例示するものであるが、扉30の内周面における所定の位置にP型パッキンPを精度良く取付けるために、該パッキンPの裏面に予め両面テープ40を貼付し、正確に位置決めされたことを確認して該パッキンPの取付け部P−4に、予め用意したアルミ鉄板などからなる取付け板30をあてがった後、皿ビス50を用いて固定することによってP型パッキンPの取付けが完了し、該パッキンPのシール面P−2が冷凍庫本体100の前面における周縁部100−1に圧接してシールするよう構成されている。図9は上記と同様所謂E型のパッキンEを用いて冷凍庫本体100の前面周縁部100−1と、扉30の内側に生ずる隙間をシールする状態を示す要部拡大図であるが、パッキング材として上記のP型パッキンPに代えてE型パッキンEを用いた以外は実質的に同一の構成となる。
また、図10にはE型パッキンEaを用いて観音開き式扉における扉A10a−1および扉B10a−2の中央の合せ部、即ち扉A合せ部10a−1−1と扉B合せ部10a−2−1との間に生ずる隙間をシールする状態を、要部を拡大して例示しているが、予め扉A10a−1に取付けられた氷結防止用の保温カバー60の接触面60−1に、それぞれの扉A10a−1と扉B10a−2の中央の合せ部10a−1−1および10a−2−1に取付けられたE型パッキンEaのシール面Ea−2を圧接することにより、扉合せ部の氷結を防止すると同時に外気を遮断して庫内温度を維持するように構成されており、図11に示すシール手段においては扉A10b−1と扉B10b−2の中央合せ部10b−1−1および10b−2−1を予め鍵型に形成し、一方の扉の内側にE型のパッキンEbを取付けてそのシール面Eb- 2を、相対する他方の扉の内側に圧接することによって扉合せ部の隙間をシールする構造となっている。
実開平6-51485 特開2000−130921
上記の従来技術によればいずれのシール手段においてもそれぞれのパッキンに形成される中空部P−5、E−5、Ea−5およびEb−5によって、当接面に作用する圧力即ち圧接力が一定に保たれると共に、シール面の間隙の寸法誤差に対応するために、そのクリアランスに相当程度余裕が生ずるように配慮されているなど、それぞれ優れた成果が報告されている。然しながら量産化に伴う寸法のばらつきは意に反して増大し、シール面の圧力を一定に維持するためには微妙な圧力調整が求められ、そのために高度な技術力が必要になるなどその操作が極めて煩雑とならざるを得なかった。また、業務用冷凍庫など−20℃程度の庫内温度を維持する場合、シール面に用いられるポリ塩化ビニル(PVC)などの反発弾性が低下して冷気が逸散する原因が生じ、庫内温度を所定の温度に維持することが困難となり、とりわけ大型の業務用冷凍庫においてより多く採用されている観音開き式扉においては、冷凍庫本体の前面における枠型の周縁部と、その側縁部に開閉自在にヒンジ連結される左右に相対する二つの扉の内側におけるそれぞれの側面と、上下の隙間並びに扉同士の中央の合せ部を完全にシールして、冷気を庫内に閉じ込めることは上記従来のP型パッキンやE型(巴型)では形状的に困難であった。中でも冷凍庫本体の前面に取付けられる扉の上下からは冷気が逃げやすく、また、扉の中央合せ部においては冷気に伴う氷結の問題もあり早急に解決を望まれる課題が残されていた。本考案者らは斯かる課題を解決するために種々検討した結果、従来のE型(巴型)パッキンに改良を加え、シール面の裏側に着脱可能な圧力調整部を設けることにより、中空部に生ずる内圧を任意に調整してシール面の圧接力を制御可能とすると共に、パッキン材の接合部を凹凸嵌合させることによって強固なシール面を形成させるという知見に基づき、その先端シール面に凸部を有する雄型と、それに対応して凹部を有する雌型からなる二つのタイプのパッキング材を形成して本考案を完成した。
上記課題を解決するための本考案によるゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンは、冷凍庫本体に対して開閉可能にヒンジ連結された観音開き式扉の内側周縁部に取付けられ、該冷凍庫本体における上下左右の前面周縁部間の当接部と、前記観音開き式扉の中央合せ部とをシールして外気を遮断することにより、庫内温度を所定の温度域に維持するための弾性体からなる長尺のパッキング材であって、断面半円形状の凸面と、それに連なる幅広の平坦面と、さらにその後方に連なるやや薄肉のヒレ部とからなるシール面とが形成され、該シール面に連なってその下方に前記幅広の平坦面に対応する平行部と、さらにその下方の取付け部とが、それぞれ所定の間隔を隔てて断面略コの字状に設けられ、前記幅広の平坦面の裏面における所定の位置には先端が前記平行部に接する舌状の圧力調整部が設けられ、該圧力調整部と前記凸面部との間に中空部が形成され、前記薄肉のヒレ部の裏面には先端部が前記平行部の後端に接する圧力調節片と、前記平行部の裏面における所定の位置には先端が前記取付け部に接する型崩れ防止片とが、それぞれ取り外し可能な状態で設けられることを構成上の特徴とする雄型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンにある。
また、本考案によるゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンは、前記観音開き式扉の中央合せ部における他方の扉の内側内周面に、前記雄型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンに対応して設けられ、観音開き式扉の中央合せ部をシールして外気を遮断することにより、庫内温度を所定の温度域に維持するためのするパッキング材であって、前記雄型パッキンにおける断面半円形状の凸面に対応する円弧状の凹面と、それに連なる幅広の平坦面と、さらにその後方に連なるやや薄肉のヒレ部とからなるシール面とが形成され、該シール面に連なってその下方に前記幅広の平坦面に対応する平行部と、さらにその下方の取付け部とが、それぞれ所定の間隔を隔てて断面略コの字状に形成され、前記幅広の平坦面の裏面における所定の位置に、先端が前記平行部に接する舌状の圧力調整部が設けられ、該圧力調整部と前記円弧状の凹面部との間に中空部が形成された構造となしたことを特徴的構成要件とする雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンにある。
さらに、本考案による上記雄型もしくは雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンによれば、前記観音開き式扉の中央合せ部における他方の扉の内側内周面に、前記雄型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンに対応して設けられる前記雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンのさらに内側に、氷結防止用の断熱材が設けられることを特徴とするものである。
上記本考案による雄型もしくは雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンにおいて、前記幅広の平坦面の裏面における所定の位置に設けられ、先端が前記平行部に接する舌状の圧力調整部により、該幅広の平坦面と該平行部間に中空部が形成され、該圧力調整部並びに前記圧力調節片の操作によってその内圧を調整し、シール面の面圧を所定の圧力に制御することを特徴とするものである。
また、上記本考案による雄型もしくは雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンにおいて、前記半円形状の凸面若しくは円弧状の凹面とそれに連なる幅広の平坦面からなるシール面が、所定の面圧を施されて加圧されることにより、後方の前記薄肉のヒレ部が伸張し、パッキン材取付け部における扉の壁面に密着してシールされることを特徴とするものである。
さらに、本考案は、上記雄型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンと雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンのそれぞれの中空部に保温材を設けることを特徴とするものである。
本考案による冷凍庫用パッキンは、先端に断面半円形状の凸面と、該凸面に連なって幅広の平坦面と、さらにその後方に薄肉のヒレ部とからなるシール面が形成され、該シール面に連なってその下方に前記幅広の平坦面に対応する平行部と、さらにその下方の取付け部とが、それぞれ所定の間隔を隔てて断面略コの字状に設けられ、前記幅広の平坦面の裏面における所定の位置には先端が前記平行部に接する舌状の圧力調整部が設けられ、前記薄肉のヒレ部の裏面には先端部が前記平行部の後端に接する圧力調節片と、前記平行部の裏面における所定の位置には先端が前記取付け部に接する型崩れ防止片とが、それぞれ取り外し可能な状態で設けられる雄型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキング(以下、単に「雄型パッキン」ということがある。)と、該雄型パッキンに対応して先端部が断面円弧状の凹面からなり、前記雄型パッキンにおける圧力調節片と型崩れ防止片とが省略された雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン(以下、単に「雌型パッキン」ということがある。)との二つのタイプからなり、ここで前者の雄型パッキンは通常観音開き式の扉を有する業務用冷凍庫において、扉の内側の周縁部における左右の側面と上下に取付けられ、そのシール面における断面が凸面を有する部分を、冷凍庫本体の前面における上下左右の周縁部に密着するように圧接させてシールするよう構成され、一方、後者の雌型パッキンは上記観音開き式扉の中央合せ部において、一方の扉の庫内側に取付けられ、相対する他方の扉の庫内側に取付けられた雄型パッキンと、その先端に形成された円弧状の凹面を、該雄側パッキンの凸面に凹凸嵌合させることにより、雄雌一対となって強固にかつ安定的な状態でシールされるように構成されている。
本考案に基づく上記雄・雌のパッキンは、それぞれ幅広の平坦面からなるシール面の裏面における所定の位置に、その先端部が対応する平行部に接することによって、該シール面の裏面に所定の中空部を形成する可動可能な舌状の圧力調整部が設けられるが、該舌状の圧力調整部を操作することによって前記中空部の内圧を任意に調整することが可能となり、シール面の面圧を庫内温度の変化などに合せてバランス良く制御することが容易となる。また、当該雄・雌のパッキンのシール面において、上記幅広の平坦面の後方に連なる薄肉のヒレ部が、前記中空部などによって生ずる強固な圧接力によって伸張し、その後端部を扉の壁面に圧接して庫内冷気の逸散を防止するために機能する。さらに、本考案により上記雄型のパッキンにおいて、前記薄肉のヒレ部の裏面にその先端部が前記平行部の後端に接して取り外し可能な状態で設けられる圧力調節片が、所望によりシール面の面圧を上げるためにも機能すると同時に、パッキン材そのものの形を維持するためにも作用する。また、本考案に係る雄雌のパッキンは、前記シール面の裏面に形成されている中空部に氷結、結露により当該ゴム製パッキンが冷えて硬くなるのを防止するための保温材(発砲体等)を設けることができるという利点もある。本考案による効果についてさらに付言すると、上記観音開き式扉の中央合せ部を前記雄雌一対となってシールすることによって、該扉の合せ部からの冷気の逃げを効果的に抑制することができると共に、とりわけ雌型のパッキン側においてはその薄肉のヒレ部の内側に、硬軟塩ビ製の断熱材を二重にして取付けることによって氷結から防ぐように工夫されている。
以下本考案を実施するための最良の形態について添付した図面ならびに実施例に基づいてさらに具体的に説明する。
図1は本考案によって得られた雄型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫パッキンを示す模式的な斜視図、図2は相対する雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫パッキンを示す模式的な斜視図、図3は本考案におけるゴムタイヤ式チューブ冷凍庫パッキンの取付け部を説明するための観音開き式業務用冷凍庫本体の正面図、図4は本考案の実施例において図3における冷凍庫本体上部と、扉上部のシール状態を示す要部拡大断面図、図5は本考案の実施例において図3における扉Bの中央合せ部に、雄型パッキンを取付けた状態を示す要部拡大断面図、図6は同じく扉Aの中央合せ部に、雌型パッキンを取付けた状態を示す要部拡大断面図、図7は本考案に基づく他の実施例において、扉Aおよび扉Bの中央合せ部に氷結防止用カバーを取付けた状態を示す要部拡大断面図である。
合成ゴム素材として耐熱性と耐候性に優れるエチレン・プロピレンゴム(EPDM)を用いて、図1に示すように先端部に半円形の凸面1−1と、該凸面1−1の上方に連なる幅広の平坦面1−10と、さらにその後方に連なるやや薄肉のヒレ部1−3とからなるシール面1−2とが形成され、該シール面1−2に連なってその下方に前記幅広の平坦面1−10に対応する平行部1−9と、さらにその下方の取付け部1−4とが、それぞれ所定の間隔を隔てて断面略コの字状に形成され、前記幅広の平坦面1−10の裏面における所定の位置には先端が前記平行部1−9に接する舌状の圧力調整部1−5が設けられ、該圧力調整部1−5を操作することにより当該部分に形成された長円形の中空部1−8の内圧を任意に制御できる構造となし、さらに前記薄肉のヒレ部1−3の裏面には先端部が前記平行部1−9の後端に接する型崩れ防止作用を兼ねる圧力調節片1−6と、前記平行部1−9の裏面における所定の位置には、先端が前記取付け部1−4に接する型崩れ防止片1−7とが、それぞれ取り外し可能な状態で設けられる長尺で雄型ゴムのタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン1を得た。なお、氷結、結露により当該ゴム製パッキンが冷えて硬くなるのを防止するために、前記中空部1−8に前記氷結、結露を和らげるための発砲体等の保温材8を設けることができる。この保温材8としては、特に限定するものではないが、東レ株式会社製の発砲体「ペフ」(商品名)が好適である。
一方、同様の合成ゴム素材を用いて、図2に示すように先端部に前記雄型パッキン1における断面半円形状の凸面1−1に対応する断面円弧状の凹面2−1と、その上方に連なる幅広の平坦面2−10と、さらにその後方に連なるやや薄肉のヒレ部2−3とからなるシール面2−2とが形成され、該シール面2−2に連なってその下方に前記幅広の平坦面2−10に対応する平行部2−9と、さらにその下方の取付け部2−4とが、それぞれ所定の間隔を隔てて断面略コの字状に形成され、前記幅広の平坦面2−10の裏面における所定の位置に、先端が前記平行部2−9に接する舌状の圧力調整部2−5が設けられ、該圧力調整部1−5を操作することにより当該部分に形成された長円形の中空部2−8の内圧を任意に制御できる構造となした長尺の雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン2を得た。このパッキンにおいても、前記図1に示すパッキンと同様、氷結、結露により当該ゴム製パッキンが冷えて硬くなるのを防止するために、前記中空部2−8に前記氷結、結露を和らげるための発砲体等の保温材8を設けることができる。
本実施例によって得られた上記雄型パッキン1を、図3に示す観音開き式扉A10−1およびB10−2を有する業務用冷凍庫本体10において、その枠体の前面の周縁部における本体上部10−3と、扉上部10−4の隙間をシールする状態を要部を拡大して図4に示すが、得られた該雄型パッキン1の取付け部1−4の裏面に、予めブチル系ゴムからなる両面粘着テープ4を貼り付け、扉上部10−4における内壁面10−4−1の所定の位置に仮止めすることにより正確な位置を確認した後、アルミ鉄板製の取付け板3を介して皿ビス5によって固定した。このようにして取付けられた本実施例による雄型パッキン1先端の凸面1−1は、本体上部の10−3の上壁面10−3−1に圧接されると共に、その平坦面1−10からなるシール面1−2も本体上部の側壁面10−3−2に密着し、さらに後方に伸張したヒレ部1−3の後端部が、扉上部10−4における他の内壁面に当接して当該部分をシールしていることが認められた。なお、本実施例においては前記平坦面1−10の裏面に取付けられた舌状の圧力調節部1−5を操作することにより、当該部分に形成された長円形の中空部1−8の内圧を任意に制御することが可能となると同時に、前記ヒレ部1−3の裏面に取付けられた圧力調節片1−6を操作することによっても、シール面の圧接の強弱をコントロールすることができることも認められ、さらに該圧力調節片1−6が既に取外した前記型崩れ防止片1−7に代わって、型崩れを未然に防ぐために機能していることも併せて確認された。
上記実施例1によって得られた雄型パッキン1および雌型パッキン2を用い、図3に示す観音開き式扉A10−1およびB10−2を有する業務用冷凍庫本体10における中央の合せ面、即ち扉Aの中央合せ面10−1−1と扉Bの中央合せ面10−2−1に取付けてシールする状態を要部を拡大して図5並びに図6に示すが、本実施例においては図5に示すように雄型パッキン1を扉B10−2に、図6に示すように雌型パッキン2を扉A10−1におけるそれぞれ内側の所定の位置に取付けられるが、取付け位置の精度を図るために取付け部1−4および2−4の裏面に、上記実施例1と同様予めブチル系ゴムからなる両面粘着テープ4を貼付し、所定の位置に仮止めすることにより正確な位置を確認した後、アルミ鉄板製の取付け板3を介して皿ビス5によって固定するなど、上記実施例1と同様の手段によって取付けた。取付けが完了した雄型パッキン1のシール面1−2における先端の凸面1−1と、雌型パッキン2の凹面2−1とは扉B10−2および扉A10−1の中央合せ部において凹凸嵌合して、強固な状態で安定的にシールされ、庫内は所定の温度で維持されていることが確認された。なお本実施例においても舌状の圧力調整部1−5および2−5を操作することにより、当該部分に形成された中空部1−8および2−8の内圧を任意に制御することが可能であると同時に、前記ヒレ部1−3の裏面に取付けられた圧力調節片1−6を操作することによっても、シール面の圧接力の強弱を相当程度コントロール可能であることも併せて確認された。さらに、雄型パッキン1および雌型パッキン2のそれぞれの中空部に1−8、2−8に前記保温材8を設けると、氷結や結露が和らげられてそれぞれのパッキンが硬くなるのが抑えられることも確認された。
扉A10−1および扉B10−2の中央合せ面10−1−1および10−2−1に、凹凸嵌合した状態で取付けられる上記実施例1と実質的に同様の雄型パッキン1と雌型パッキン2の庫内側において、図7に示すように硬質塩ビ性の保温用カバー6を取付け、さらにその外側を軟質ビニール製の保冷用カバー7で覆う断熱材を配置した以外は、実質的に上記実施例2と同様にして観音開き式扉の中央合せ面10−1−1および10−2−1をシールした。用いられる雄雌一対のパッキン1および2におけるシール面は上記実施例2と同様な状態で確保され、加えて当該パッキン材とりわけ雌型パッキン2のヒレ部2−3の氷結は効果的に抑制され、健全な状態が保たれていることが確認された。さらに、前記図5、図6に示すパッキンと同様、本実施例においても雄型パッキン1および雌型パッキン2のそれぞれの中空部に1−8、2−8に前記保温材8を設けると、氷結や結露が和らげられてそれぞれのパッキン全体が硬くなるのがより効果的に抑えられることも確認された。
本考案によるパッキン要素材として上記各実施例においては耐熱性と耐候性に優れるエチレン・プロピレンゴム(EPDM)が採用されているが、同等程度の耐熱性と耐候性が期待できる弾性材料であるシリコーンゴム(Q)も好適に用いることが可能である。また、本考案による上記の実施例においてはビス止めに用いられる取付け板として、アルミ鉄板が用いられているが一定の対酸性を有すると共に、低温域においても所定の強度を保つ素材であれば、金属以外の取付け板を採用することも妨げない。
上記各実施例からも明らかなように本考案に基づく雄雌のパッキンは、それぞれ幅広の平坦面からなるシール面の裏面における所定の位置に、その先端部が対応する平行部に接することによって、該シール面の裏面に所定の中空部を形成する可動可能な舌状の圧力調整部が設けられ、該舌状の圧力調整部を操作することによって前記中空部の内圧を任意に調整することが可能となり、シール面の面圧を庫内温度の変化などに合せてバランス良く制御することが容易となる。また、当該雄雌のパッキンのシール面において、上記幅広の平坦面の後方に連なる薄肉のヒレ部が、前記中空部などによって生ずる強固な圧接力によって伸張し、その後端部を扉の壁面に圧接して庫内冷気の逸散を防止するために機能する。なお、本考案による上記雄型のパッキンにおいて、前記薄肉のヒレ部の裏面にその先端部が前記平行部の後端に接して取り外し可能な状態で設けられる圧力調節片が、所望によりシール面の面圧を上げるためにも機能すると同時に、パッキン材そのものの形を維持するいわゆる型崩れ防止のためにも作用する。本考案によるパッキン材はまた、観音開き式扉の中央合せ部を前記雄雌一対となってシールすることによって、該扉の合せ部からの冷気の逃げを効果的に抑制することができると共に、前記中空部に発泡体などの保温材を設けることにより、氷結や結露による当該ゴム製パッキンが冷えて硬くなるのを防止することができ、さらに雌型のパッキン側においてはその薄肉のヒレ部の内側に、硬軟塩ビ製の断熱材を二重にして取付けることによって氷結することを未然に防ぐように工夫されているなど、その優れた成果が併せて確認されている上に、本考案による雄雌一対のパッキンはその構造が簡素で低コストでの提供が可能であり、かつ取付け手段も極めて容易であるところから、業務用冷凍庫におけるゴムタイヤ式冷凍庫用パッキンとしては勿論のこと、他の汎用性冷蔵庫の庫内温度を維持するためのパッキン材としても、広範囲に採用されることが期待できる。
本考案によって得られた雄型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫パッキンを示す模式的な斜視図である。 上記雄型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫パッキンに相対する雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫パッキンを示す模式的な斜視図である。 本考案におけるゴムタイヤ式チューブ冷凍庫パッキンの取付け部を説明するための観音開き式業務用冷凍庫本体の正面図である。 本考案の実施例において図3における冷凍庫本体上部と、扉上部のシール状態を示す要部拡大断面図である。 本考案の実施例において図3における扉Bの中央合せ部に、雄型パッキンを取付けた状態を示す要部拡大断面図である。 同じく扉Aの中央合せ部に、雌型パッキンを取付けた状態を示す要部拡大断面図である。 本考案に基づく他の実施例において、扉Aおよび扉Bの中央合せ部に氷結防止用カバーを取付けた状態を示す要部拡大断面図である。 従来のP型パッキンを用いて扉の内側と冷凍庫本体前面とのシール状態を説明するための要部拡大断面図である。 同じく状来のE型(巴型)パッキンを用いて扉の内側と冷凍庫本体前面とのシール状態を説明するための要部拡大断面図である。 従来のE型(巴型)パッキンを用いて扉の合せ部をシールする状態の一例を示す要部拡大断面図である。 同じく従来のE型(巴型)パッキンを用いて扉の合せ部をシールする状態の他の例を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1、 雄型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫パッキン
1−1 凸面
1−2 シール面
1−3 ヒレ部
1−4 取付け部
1−5 圧力調整部
1−6 圧力調節片
1−7 型崩れ防止片
1−8 中空部
1−9 平行部
1−10 平坦面
2 雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫パッキン
2−1 凹面
2−2 シール面
2−3 ヒレ部
2−4 取付け部
2−5 圧力調整部
2−8 中空部
2−9 平行部
2−10 平坦面
3 取付け板
4 両面粘着テープ
5 皿ビス
6 保温用カバー
7 保冷用カバー
8 保温材
10 冷凍庫本体
10−1 扉A
10−2 扉B
10−1−1 扉A中央合せ面
10−2−1 扉B中央合せ面
10−3 本体上部
10−4 扉上部
10−5 本体下部
10−6 扉下部

Claims (6)

  1. 冷凍庫本体に対して開閉可能にヒンジ連結された観音開き式扉の内側周縁部に取付けられ、該冷凍庫本体における上下左右の前面周縁部間の当接部と、前記観音開き式扉の中央合せ部とをシールして外気を遮断することにより、庫内温度を所定の温度域に維持するための弾性体からなる長尺のパッキング材であって、断面半円形状の凸面と、それに連なる幅広の平坦面と、さらにその後方に連なるやや薄肉のヒレ部とからなるシール面とが形成され、該シール面に連なってその下方に前記幅広の平坦面に対応する平行部と、さらにその下方の取付け部とが、それぞれ所定の間隔を隔てて断面略コの字状に設けられ、前記幅広の平坦面の裏面における所定の位置には先端が前記平行部に接する舌状の圧力調整部が設けられ、該圧力調整部と前記凸面部との間に中空部が形成され、前記薄肉のヒレ部の裏面には先端部が前記平行部の後端に接する圧力調節片と、前記平行部の裏面における所定の位置には先端が前記取付け部に接する型崩れ防止片とが、それぞれ取り外し可能な状態で設けられることを特徴とする雄型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン。
  2. 前記観音開き式扉の中央合せ部における他方の扉の内側内周面に、前記雄型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンに対応して設けられ、観音開き式扉の中央合せ部をシールして外気を遮断することにより、庫内温度を所定の温度域に維持するためのするパッキング材であって、前記雄型パッキンにおける断面半円形状の凸面に対応する円弧状の凹面と、それに連なる幅広の平坦面と、さらにその後方に連なるやや薄肉のヒレ部とからなるシール面とが形成され、該シール面に連なってその下方に前記幅広の平坦面に対応する平行部と、さらにその下方の取付け部とが、それぞれ所定の間隔を隔てて断面略コの字状に形成され、前記幅広の平坦面の裏面における所定の位置に、先端が前記平行部に接する舌状の圧力調整部が設けられ、該圧力調整部と前記円弧状の凹面部との間に中空部が形成された構造となしたことを特徴とする雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン。
  3. 観音開き式扉の中央合せ部における他方の扉の内側内周面に、前記雄型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンに対応して設けられる前記雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンのさらに内側に、氷結防止用の断熱材が設けられることを特徴とする、請求項1または2に記載の雄型もしくは雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン。
  4. 前記幅広の平坦面の裏面における所定の位置に設けられ、先端が前記平行部に接する舌状の圧力調整部により、該幅広の平坦面と該平行部間に中空部が形成され、該圧力調整部並びに前記圧力調節片の操作によってその内圧を調整し、シール面の面圧を所定の圧力に制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の雄型もしくは雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン。
  5. 前記半円形状の凸面若しくは円弧状の凹面とそれに連なる幅広の平坦面からなるシール面が、所定の面圧を施されて加圧されることにより、後方の前記薄肉のヒレ部が伸張し、パッキン材取付け部における扉の壁面に密着してシールされることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の雄型もしくは雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン。
  6. 前記雄型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンと雌型のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキンのそれぞれの中空部に保温材を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン。
JP2008004859U 2008-07-15 2008-07-15 ゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン Expired - Fee Related JP3145760U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008004859U JP3145760U (ja) 2008-07-15 2008-07-15 ゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008004859U JP3145760U (ja) 2008-07-15 2008-07-15 ゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3145760U true JP3145760U (ja) 2008-10-23

Family

ID=43295511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008004859U Expired - Fee Related JP3145760U (ja) 2008-07-15 2008-07-15 ゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3145760U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011080732A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Toshiba Corp 冷蔵庫
WO2011142128A1 (ja) * 2010-05-11 2011-11-17 パナソニック株式会社 冷蔵庫

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011080732A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Toshiba Corp 冷蔵庫
WO2011142128A1 (ja) * 2010-05-11 2011-11-17 パナソニック株式会社 冷蔵庫
CN102782426A (zh) * 2010-05-11 2012-11-14 松下电器产业株式会社 冷藏库

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11898790B2 (en) Trim breaker for an insulated appliance
JP6695151B2 (ja) ショーケース用扉
JP2004353943A (ja) 冷蔵庫
WO2018181439A1 (ja) 冷蔵庫
KR20180136533A (ko) 도어실 및 이를 구비하는 냉동 용기
JP3145760U (ja) ゴムタイヤ式チューブ冷凍庫用パッキン
JP2010085063A (ja) 冷蔵庫
JP2014134377A (ja) 冷蔵庫
TWI234636B (en) Magnetic gasket structure of refrigerator door
JP2007032947A (ja) 空気調和機の点検扉構造
JP2015004447A (ja) 冷蔵庫
WO2017183645A1 (ja) 冷蔵庫
CN204006924U (zh) 多重门封式箱体及制冷设备
JP2008175467A (ja) 冷蔵庫
JP2005207689A (ja) 冷蔵庫
EP1240468B1 (en) A gasket arrangement for the cabinet door of a refrigeration appliance
JP2008309363A (ja) 冷却貯蔵庫
JP3301343B2 (ja) 冷却貯蔵庫のドアシール構造
CN105300013A (zh) 多重门封式箱体及制冷设备
JPH1194447A (ja) 冷却貯蔵庫
JP2000130920A (ja) 貯蔵庫
JP2005090845A (ja) 冷蔵庫
JP2019066109A (ja) 冷蔵庫
JP2005188840A (ja) 冷蔵庫
JP2009079829A (ja) 冷蔵庫の扉及びこの扉を備えた冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080718

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees