JP2005147163A - 逆止弁構造及び逆流防止装置 - Google Patents

逆止弁構造及び逆流防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数段の逆止弁により構成される逆止弁構造を、部品点数を削減した簡素な構成により構成する。
【解決手段】 本発明にかかる逆止弁構造においては、第1の弁体30と第2の弁体40とが一つのケーシング50に支持された逆止弁ユニット10として構成されており、配管71が第1の弁体30のケーシングと弁座を兼ねている。このため、第1の弁体30の専用のケーシングやこれを配管に組み付ける際のシール部材(Oリング等)が不要になる。このため、第1の弁体30及び第2の弁体40をそれぞれ個別の逆止弁として構成した場合に比べ、逆止弁構造全体の部品点数を少なくすることができる。
【選択図】 図1




Description

本発明は逆止弁構造に関し、特に給湯装置からの温水を浴槽に導く配管の途中に設けられて浴槽の汚水が上水道へ逆流するのを防止する逆流防止装置への適用が好適な逆止弁構造に関する。
従来の給湯システムにおいては、例えば図6に示すように、上水道の給水管1は、流量センサ2を介して熱交換器3及び水バイパス弁4の上流側に接続されており、熱交換器3及び水バイパス弁4の下流側が合流した後、水比例弁5に接続されている。この水比例弁5の下流側は、例えば台所の蛇口などへ出湯する給湯管6に接続される。
また、水比例弁5の下流側は、給湯管6と分岐した配管7にも接続され、流量センサ8,電磁弁9,及び直列に2つ配置した逆止弁110,120を介して風呂の浴槽14に接続されており、さらに、逆止弁110と逆止弁120との間に接続された配管15には大気開放弁130が配置されている。
以上の構成要素の中で、逆止弁110,120及び大気開放弁130が、浴槽14から上水道への逆流を防止する逆流防止装置を構成している。ここに例示した浴槽14は、給水管1の導入位置よりも高い位置、例えば一戸建の住宅であれば2階あるいは3階に設置され、集合住宅であれば2階以上の高層階に設置されている。
図7はこのような給湯システムの逆流防止装置の構成例を表す断面図である。尚、同図において図6で説明したものと同様の構成部分については同一の符号を付している。
図7に示すように、電磁弁9の下流側の配管171内には、その上流側から逆止弁110,120が直列に配置されている。すなわち、配管171は上記配管7の一部を構成する段付円筒形状をなし、その下流側段部に逆止弁110,120をそれぞれシール用のOリング151,152を介して内挿固定している。これら逆止弁110と逆止弁120との間には、筒状の本体の周面に複数の開口部161が形成されたスペーサ160が介装されている。このスペーサ160の開口部161は、配管171の管壁に設けられた開口部172を介して大気開放弁130に連通している。逆止弁120の下流側では、配管7を構成する配管173がOリング153を介して配管171に接続されている。
また、大気開放弁130は、配管171の逆止弁110と逆止弁120との間に接続される接続部133及び大気に開放されるオーバフロー口134を一体に備えたボディ135を有している。接続部133の開口中心と同軸上に、二重構造になったピストン136が軸線方向に進退自在に配置され、その進退移動によってピストン136に嵌着された環状の弁体137がピストン136の接続部133側の空間とオーバフロー口134との間の通路を開閉するよう構成されている。ピストン136の接続部133側とは反対側にはダイヤフラム138が固定され、そのダイヤフラム138の外周部は、ボディ141,142によって挾持固定されている。ボディ142には、検圧管16(図6参照)を介して給水管1に接続される図示しない接続部が設けられ、ダイヤフラム138とボディ142とによって形成される空間は、給水管1の元圧を受けるための部屋を構成している。
図6に戻り、このような給湯システムにおいて、給水管1から給水された上水は、流量センサ2を通り、一部が熱交換器3にて加熱されて湯になり、一部は水バイパス弁4を通って熱交換器3から出てきた湯と混合される。このとき、水バイパス弁4により熱交換器3をバイパスする流量を制御することにより、湯水の混合比が変えられて出湯温度が制御される。所望の温度に制御された湯は、さらに、水比例弁5により出湯流量が制御されて給湯管6より給湯される。
また、浴槽14に湯張りを行う時には、電磁弁9を開けることにより、水比例弁5を出た湯が流量センサ8、電磁弁9及び逆止弁110,120を介して風呂の浴槽14へ供給される。
このとき大気開放弁130は、検圧管16を介して上水道の元圧(1次圧)が導入されている。この1次圧は、電磁弁9から逆止弁110,120を通過する配管内の通水圧(2次圧)より大きいため、ピストン136は弁体137を着座させる方向に付勢しているため、オーバフロー口134への通路は閉じた状態にある。
停電により上水を汲み上げているポンプが停止したり、断水が発生するなどして給水管1内に負圧が発生した場合には、大気開放弁130は、1次圧の低下を感知したダイヤフラム138がピストン136を弁開方向に付勢し、電磁弁9から逆止弁110へ至る配管をオーバフロー口134と連通させて、配管内の水を大気に放出する。
そして、もし逆止弁120が異物の噛み込みなどにより水密不良となっていた場合には、高所にある浴槽14内の汚水がその水頭圧により逆止弁120を介して大気開放弁130まで逆流してくるが、その汚水は大気開放弁130により大気に放出されるため、浴槽内の汚水が給湯管6の方まで逆流することはない。
尚、このような給湯システムに限らず、配管内に設置される逆止弁の構造において、その弁部の噛みこみや引っ掛かり等により逆流した流体が漏れることを防止するために、逆止弁を直列に2段設ける構成については知られている(例えば特許文献1)。
特開2000−110959号公報
ところで、図7に示した逆止弁構造においては、逆止弁110及び120がそれぞれ単体で個別に形成され、配管171の段部に挿通されて固定される。すなわち、両逆止弁ともに、配管171の内周面に固定される筒状のケーシング111と、そのケーシング111に軸支される弁体112から構成されている。そして、その弁体112の一端側に設けられた弁部113がケーシング111の先端側に設けられた弁座114に着座可能に構成され、その弁体112のシャフト部115がケーシング111の反対側端部に設けられた軸受部材116により摺動可能に支持されている。
しかしながら、このような構成においては、各逆止弁を個別に製造するとともに、上記のように各逆止弁を固定する際のOリング151,152も必要となる。また、このように各逆止弁が単体で形成されているため、両逆止弁の間に大気開放弁130への配管15につながる流路を形成するために、上述したスペーサ160を別途用意しなければならない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、複数段の逆止弁により構成される逆止弁構造を、部品点数を削減した簡素な構成により実現することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、配管内を流れる流体の一方向の流れを許容するとともに、その逆方向への流れを禁止する逆止弁構造において、前記配管に一体に形成された段部からなる弁座に着座可能に構成され、前記配管内でその弁座に着座することにより前記流体の逆方向への流れを阻止する第1の弁体と、前記配管内において第1の弁体の後方に同軸状に配置された第2の弁体と、前記配管の内周面に固定された筒状の本体を有し、前記第1の弁体及び前記第2の弁体をそれぞれ軸方向に摺動可能に支持するとともに、その本体内部に一体に形成された段部により、前記第2の弁体を着座させることにより前記流体の逆方向への流れを阻止する弁座が形成されたケーシングと、を備えたことを特徴とする逆止弁構造が提供される。
ここで、「配管に一体に形成された段部」は、配管を成形する際に一体成形されたものでもよいし、例えば配管の内部にリング状の部材が固定されて形成されたものでもよいが、弁体のケーシング又はその一部からなるものではない。また、この「配管」は、流体が流れるシステム全体の長尺な配管の一部分からなるものでもよいし、その長尺な配管に部分的に接続される専用の配管であってもよい。さらに、「ケーシング」は、第1の弁体及び第2の弁体をそれぞれ支持する軸支部がその本体に一体成形されたものでもよいし、軸受部材としての別部材を本体に接合して構成したものでもよい。
このような逆止弁構造は、第1の弁体と第2の弁体とが一つのケーシングに支持された逆止弁ユニットとして構成され、第1の弁体のケーシング及びその第1の弁体が着座する弁座は配管の部分によって構成される。このため、第1の弁体を個別の逆止弁として構成した場合のような第1の弁体の専用のケーシングを省略することができる。その結果、ケーシングを配管に固定する際の介在物(例えばシール用のOリングなど)も削減することができる。
特に、このような逆止弁構造は、配管が給湯管から浴槽への途中に設けられ、浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置に適用するのに都合が良い。
すなわち、配管の管壁の所定位置に、給水側の圧力低下に応じて配管内の水を大気に放出するよう開閉動作する大気開放弁につながる開口部が形成し、上記配管の段部とケーシングの端面とによって囲まれる空間がその開口部に連通するように配置する。このように構成すれば、上記従来技術で述べたようなスペーサを設ける必要もなくなり、配管に形成した開口部をそのまま利用することができる。また、そのスペーサを省略できる分、逆止弁構造をコンパクトに構成することができる。
本発明の逆止弁構造によれば、第1の弁体の専用のケーシングを省略することができ、その結果、ケーシングを配管に固定する際の介在物を削減することもできるため、部品点数を削減した簡素な構成によりこれを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。尚、本実施の形態は、本発明の逆止弁構造を給湯システムの逆流防止装置に適用したものであり、図1は逆流防止装置の構成を表す断面図であり、図2及び図3はその逆止弁構造の構成を表す拡大断面図である。尚、給湯システム全体の構成については、後述する逆止弁ユニット10及び大気開放弁20の構成を除いては図7に示したものと同様であるため、同様の構成部分については必要に応じて図7を参照する等してその説明を省略する。
図1に示すように、本実施の形態にかかる逆流防止装置は、逆止弁ユニット10と大気開放弁20から構成され、さらにその上流側(つまり、給湯管6側)に流量センサ8及び電磁弁9を一体に設けて給湯調整装置を構成している。尚、流量センサ8は、内部を流れる水の流量に応じて回転数を増加する複数枚の羽根85を備え、また、電磁弁9は、いわゆるパイロット電磁弁からなるものであるが、これらの構成には公知のものが適用されるため、その詳細な説明については省略する。
そして図2に示すように、本実施の形態の逆止弁構造は、段付円筒状の配管71(配管7を構成)の下流側に設けられた拡管部と、この拡管部に内挿された逆止弁ユニット10とから構成されている。
図3に示すように、逆止弁ユニット10は、同軸状に配置された第1の弁体30及び第2の弁体40と、これらの弁体をその軸方向に摺動可能に支持するケーシング50とから構成されている。
第1の弁体30は、樹脂材からなる長軸円柱状の本体の一端部に径方向に延出した円板状のフランジ部31が形成され、さらにその軸方向先端側に小径部32を介して径方向に所定量突出した係止部33が形成されている。そして、その小径部32に外挿されつつ、フランジ部31と係止部33によって挟持されるように、円板状のゴムパッキン60が装着されている。このゴムパッキン60は、フランジ部31よりもやや大きな外形を有し、その外周部の厚みが薄くなって段差部61が形成されている。また、ゴムパッキン60の中央には小径部32とほぼ同径の円孔62が形成され、本体への装着の際には、円孔62の周辺が係止部33の滑らかな先端周縁に沿って押し広げられつつ挿通され、小径部32に至ると弾性復帰してこれに嵌合する。このようにゴムパッキン60がフランジ部31と係止部33に挟持される態様で係止されることにより、本体からの脱落が防止されている。ゴムパッキン60とフランジ部31との間には、上記段差部61により所定の間隙が形成され、これらゴムパッキン60とフランジ部31により第1の弁体30の弁部が構成される。また、本体のフランジ部31に対して係止部33とは反対側はケーシング50に対して摺動するシャフト部34となっており、フランジ部31のシャフト部34側の面中央には、後述するコイルバネ77の端部を係止させるための円板状の係止部35が突設されている。さらに、シャフト部34は、その外周面の一部が軸方向に切り欠かれており、その切欠面の軸方向中央付近に、外形方向に所定量突出した係止突起36が突設されている。
第2の弁体40は、本実施の形態においては第1の弁体30と同一構造を有するため、同様の構成部分について同一符号を付してその説明を省略する。
一方、ケーシング50は、樹脂材により一体成形された有底段付円筒状の本体51を有し、その底部中央に設けられた挿通孔52の開口端縁からは、円筒状のボス部53が軸方向に延出して設けられ、そのボス部53により第1の弁体30のシャフト部34を支持する軸支部が構成されている。このボス部53の先端開口部には、内方に突出した係止突部53aが形成されている。そして、この係止突部53aと上記係止突起36との係合によって、第1の弁体30がケーシング50から脱落するのが防止されている。これら係止突起36及び係止突部53aはいずれも可撓性を有し、第1の弁体30が所定の外力を加えられることにより弾性変形する。つまり、第1の弁体30は、外部から人為的に力を加えることにより、ケーシング50に対して比較的容易に脱着可能に構成されている。
また、底部におけるボス部53の周囲には下流側に水を流すための複数の貫通孔54が所定の間隔で形成されている。ケーシング50の底部と第1の弁体30のフランジ部31との間には、ボス部53及び係止部35に外挿される態様で第1の弁体30を閉弁方向に付勢するコイルバネ77が介装されている。
さらに、その本体51の拡管部に形成される段部により第2の弁体40の弁部を着座させるための弁座55が形成されている。
本体51の底部とは反対側の開口部56には、第2の弁体40を軸支する軸受部材80が嵌合固定されている。この軸受部材80は、開口部56の内径とほぼ同径の外径を有する有底円筒形状の本体を有し、その底部中央に設けられた挿通孔81の開口端縁からは、ボス部53と同様の形状を有するボス部82が軸方向に延出して設けられ、そのボス部82により第2の弁体40のシャフト部34を支持する軸支部が構成されている。このボス部82の先端開口部には、内方に突出した係止突部82aが形成されている。そして、この係止突部82aと上記係止突起36との係合によって、第2の弁体40がケーシング50から脱落するのが防止されている。これら係止突起36及び係止突部82aはいずれも可撓性を有し、第2の弁体40が所定の外力を加えられることにより弾性変形する。つまり、第2の弁体40は、外部から人為的に力を加えることにより、ケーシング50に対して比較的容易に脱着可能に構成されている。
また、底部には外方に延出したフランジ部83が周設され、このフランジ部83が本体の開口部56の端面に係止されている。さらに、底部におけるボス部82の周囲には下流側に水を流すための複数の貫通孔84が所定の間隔で形成されている。この底部と第2の弁体40のフランジ部31との間には、ボス部82及び係止部35に外挿される態様で第2の弁体40を閉弁方向に付勢するコイルバネ78が介装されている。
図2に戻り、段付円筒状の配管71の拡管部により形成される段部開口部72には、その開口周縁に沿って第1の弁体30を着座させるための弁座73が形成され、配管71の管壁側面の所定位置には、大気開放弁20につながる開口部74が形成されている。また、この開口部74よりやや下流側がやや拡管して段差部75が形成されている。
そして、上述のように構成された逆止弁ユニット10は、その外周面に設けられた溝部にOリング91を装着させた状態で配管71内に挿入される。この逆止弁ユニット10は、ケーシング50の先端側の外周面に周設されたフランジ部57が段差部75に係止される態様で配管71内に固定される。このとき、配管71において弁座73が位置する段部とケーシング50の端面(底部)とによって囲まれる空間が、開口部74に連通する。
図1に戻り、逆止弁ユニット10の下流側では、配管7を構成する配管76がOリング92を介して配管71に接続されている。
また、大気開放弁20は、配管71の開口部74に接続される接続部21及び大気に開放されるオーバフロー口22を一体に備えたボディ23を有している。接続部21の開口中心と同軸上に、二重構造になったピストン24が軸線方向に進退自在に配置され、その進退移動によってピストン24に嵌着された環状の弁体25がピストン24の接続部21側の空間とオーバフロー口22との間の通路を開閉するよう構成されている。
ピストン24の接続部21側とは反対側には、ダイヤフラム26の中心部がリテーナ94及びネジ95によって固定されている。このダイヤフラム26は、深い折り返し部を持ち、有効受圧面積を一定に保ちながら長いストロークを作動させることができる円筒形の形状を有したものである。ダイヤフラム26の外周部は、ボディ27,28によって挾持固定されている。ボディ28には、検圧管16を介して給水管1に接続される接続部29が設けられ(図8参照)、ダイヤフラム26とボディ28とによって形成される空間は、給水管1の元圧を受けるための部屋を構成している。また、ピストン24は、スプリング99によって、接続部21とオーバフロー口22との間の通路を開く方向に付勢されており、その開く方向のストロークは、中間のボディ27への当接によって規制されている。
次に、以上のようにして構成された逆流防止装置の動作について、図1,図4及び図5に基づいて説明する。
まず、図1は、電磁弁9がオフされ、給水管1から風呂の浴槽14へ給水がされていない状態を表している。
このとき、電磁弁9の弁体は閉弁状態にあるため、配管71内に上流側からの水は流れない。このため、第1の弁体30及び第2の弁体40は、それぞれコイルバネ77,78の付勢力によって弁座73,55に着座して閉弁状態となる。
一方、大気開放弁20は、検圧管16を介して接続部29に上水道の元圧(1次圧)が導入されているため、ピストン24が押圧され、弁体25によってピストン24の接続部21側の空間とオーバフロー口22との間の通路が閉じられた状態となる。
次に、図4は、電磁弁9がオンされ、給水管1から風呂の浴槽14へ給水されている状態を表している。
このとき、電磁弁9の弁体は開弁状態にあるため、配管71内に上流側からの水が流入し、そのときの配管71内の通水圧(2次圧)によって、第1の弁体30及び第2の弁体40が開弁状態となる。
一方、大気開放弁20は、検圧管16を介して接続部29に上水道の元圧(1次圧)が導入されており、この1次圧は2次圧よりも大きいため、オーバフロー口22への通路は閉じた状態にある。
このため、水比例弁5を出た湯は、第1の弁体30及び第2の弁体40を経由して風呂の浴槽14へ供給される。
次に、図5は、停電により上水を汲み上げているポンプが停止したり、断水が発生するなどして給水管1内に負圧が発生した場合の状態を表している。
このとき、大気開放弁20は、1次圧の低下を感知したダイヤフラム26がピストン24を弁開方向に付勢し、配管71の開口部74をオーバフロー口22と連通させて、配管71内の水を大気に放出する。
そして、もし第2の弁体40が異物の噛み込みなどにより水密不良となっていた場合には、高所にある浴槽14内の汚水がその水頭圧により第2の弁体40を介して大気開放弁20まで逆流してくるが、その汚水は大気開放弁20により大気に放出されるため、浴槽14内の汚水が給湯管6の方まで逆流することはない。
以上に説明したように、本実施の形態の逆止弁構造においては、第1の弁体30と第2の弁体40とが一つのケーシング50に支持された逆止弁ユニット10として構成されており、配管71が第1の弁体30のケーシングと弁座を兼ねている。このため、第1の弁体30の専用のケーシングやこれを配管に組み付ける際のシール部材(Oリング等)が不要になる。その結果、第1の弁体30及び第2の弁体40をそれぞれ個別の逆止弁として構成した場合に比べ、逆止弁構造全体の部品点数を少なくすることができる。
また、配管71の段部とケーシング50の端面とによって囲まれる空間が、大気開放弁につながる配管71の開口部74に直接連通するように構成されているため、第1の弁体30と第2の弁体40との間に開口部74への流路を確保するためのスペーサ等を設ける必要もない。このため、そのスペーサを省略できる分、部品点数を削減できるとともに、逆止弁構造全体をコンパクトに構成することができる。
また、第1の弁体30及び第2の弁体40のシャフト部34にそれぞれ係止突起36が突設される一方、ケーシング50のボス部(摺動部)53,82にそれぞれ係止突部53a,82aが形成され、各弁体30,40のケーシング50からの脱落を防止するとともに、必要に応じて各弁体30,40に引張力(外力)を加えることにより、ケーシング50に対して容易に脱着できるようになっている。このため、逆止弁ユニット10として構成したときに各弁体30,40を安定に保持することができ、配管71への組み付けが容易になる。また、各弁体30,40のみの交換にも都合がよい。
さらに、各弁体30,40の先端部に設けたゴムパッキン60に段差部61を形成してフランジ部31との間に間隙を形成し、各弁体30,40が着座する際に、ゴムパッキン60が対応する弁座付近で弾性変形できるようになっている。このため、仮に各弁体30,40の軸芯が少々ずれたり傾いたりしても、弁座との密着性を確保することができる。
そして、このように構成された逆止弁構造を逆流防止装置に組み込むことで、逆流防止装置全体もよりコンパクトかつ低コストに製造することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はその特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内での変化変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施の形態では、本発明の逆止弁構造を大気開放弁20と配管71とを接続する開口部74の位置に配置した例を示したが、逆止弁構造がその開口部74から離れた位置に配置されていてもよい。
また、上記実施の形態においては逆止弁ユニット10や配管71の構造の一例を示したが、第1の弁体30及び第2の弁体40の形状及び構成,これらを軸支する部分のケーシング50の構造,配管71の形状等については、同様の機能を有する形態であれば、適宜設計変更できることはもちろんである。例えば、上記実施の形態においては第1の弁体30と第2の弁体40とを同一形状としたが、これらを異なる形状に構成してもよい。
配管内に配置されて、流体の逆流を防止する一方向の流れを許容してその逆方向への流れを禁止する逆止弁を直列に複数配列した構造であれば適用することができる。
本発明の実施の形態にかかる逆流防止装置の構成を表す断面図である。 逆止弁構造の構成を表す拡大断面図である。 逆止弁構造の構成を表す拡大断面図である。 逆流防止装置の動作を表す説明図である。 逆流防止装置の動作を表す説明図である。 従来の給湯システムの構成を表す説明図である。 従来の逆流防止装置の構成を表す断面図である。
符号の説明
1 給水管
6 給湯管
7 配管
8 流量センサ
9 電磁弁
10 逆止弁ユニット
14 浴槽
20 大気開放弁
30 第1の弁体
31 フランジ部
34 シャフト部
36 係止突起
40 第2の弁体
50 ケーシング
53a 係止突部
55 弁座
60 ゴムパッキン
61 段差部
71 配管
72 段部開口部
73 弁座
74 開口部
80 軸受部材
82a 係止突部



Claims (5)

  1. 配管内を流れる流体の一方向の流れを許容するとともに、その逆方向への流れを禁止する逆止弁構造において、
    前記配管に一体に形成された段部からなる弁座に着座可能に構成され、前記配管内でその弁座に着座することにより前記流体の逆方向への流れを阻止する第1の弁体と、
    前記配管内において第1の弁体の後方に同軸状に配置された第2の弁体と、
    前記配管の内周面に固定された筒状の本体を有し、前記第1の弁体及び前記第2の弁体をそれぞれ軸方向に摺動可能に支持するとともに、その本体内部に一体に形成された段部により、前記第2の弁体を着座させることにより前記流体の逆方向への流れを阻止する弁座が形成されたケーシングと、
    を備えたことを特徴とする逆止弁構造。
  2. 前記各弁体における前記ケーシングとの摺動部をなすシャフト部の所定位置に、外方に突出した係止突起が突設される一方、前記ケーシングの前記各弁体との摺動部をなす軸支部の先端部に、内方に突出した係止突部が形成され、
    前記係止突起と前記係止突部との係合によって、前記各弁体の前記ケーシングからの脱落が防止されるように構成され、
    前記各弁体は、所定の外力が加えられることにより、前記係止突起及び前記係止突部の少なくとも一方が弾性変形して前記ケーシングに対して脱着可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載の逆止弁構造。
  3. 前記各弁体の先端部に、対応する弁座が位置する開口周縁よりも大きな外形を有するフランジ部と、そのフランジ部の前記弁座側に外挿固定され、前記開口周縁よりも大きな外形を有する板状のゴムパッキンとがそれぞれ設けられ、
    前記ゴムパッキンは、少なくとも前記弁座との当接位置近傍の外周部にその厚みが薄くなる段差部が設けられて、前記フランジ部との間に所定の間隙を形成し、前記弁体の着座の際には、前記段差部が前記フランジ部側に撓みつつ、そのフランジ部とは反対側で前記弁座に密着するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の逆止弁構造。
  4. 前記配管が給湯管から浴槽への途中に設けられ、前記浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置に用いられる逆止弁構造であって、
    前記配管の管壁の所定位置には、給水側の圧力低下に応じて前記配管内の水を大気に放出するよう開閉動作する大気開放弁につながる開口部が形成され、
    前記配管の段部と前記ケーシングの端面とによって囲まれる空間が、前記開口部に連通するように配置されることを特徴とする請求項1記載の逆止弁構造。
  5. 給湯管から浴槽へつながる配管の管壁に形成された開口部を介して前記配管に接続され、給水側の圧力低下に応じて前記配管内の水を大気に放出するよう開閉動作する大気開放弁と、
    前記配管の前記開口部の位置に配置され、前記浴槽から前記給湯管側への水の流れを阻止する逆止弁構造と、
    を備え、前記浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置において、
    前記逆止弁構造は、
    前記配管に一体に形成された段部からなる弁座に着座可能に構成され、前記配管内でその弁座に着座することにより前記流体の逆方向への流れを阻止する第1の弁体と、
    前記配管内において第1の弁体の後方に同軸状に配置された第2の弁体と、
    前記配管の内周面に固定された筒状の本体を有し、前記第1の弁体及び前記第2の弁体をそれぞれ軸方向に摺動可能に支持するとともに、その本体内部に一体に形成された段部により、前記第2の弁体を着座させることにより前記流体の逆方向への流れを阻止する弁座が形成されたケーシングと、
    を備え、
    前記配管の段部と前記ケーシングの端面とによって囲まれる空間が、前記開口部に連通するように構成されたことを特徴とする逆流防止装置。


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