JP2005147163A - 逆止弁構造及び逆流防止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明にかかる逆止弁構造においては、第1の弁体30と第2の弁体40とが一つのケーシング50に支持された逆止弁ユニット10として構成されており、配管71が第1の弁体30のケーシングと弁座を兼ねている。このため、第1の弁体30の専用のケーシングやこれを配管に組み付ける際のシール部材(Oリング等)が不要になる。このため、第1の弁体30及び第2の弁体40をそれぞれ個別の逆止弁として構成した場合に比べ、逆止弁構造全体の部品点数を少なくすることができる。
【選択図】 図1
Description
図7に示すように、電磁弁9の下流側の配管171内には、その上流側から逆止弁110,120が直列に配置されている。すなわち、配管171は上記配管7の一部を構成する段付円筒形状をなし、その下流側段部に逆止弁110,120をそれぞれシール用のOリング151,152を介して内挿固定している。これら逆止弁110と逆止弁120との間には、筒状の本体の周面に複数の開口部161が形成されたスペーサ160が介装されている。このスペーサ160の開口部161は、配管171の管壁に設けられた開口部172を介して大気開放弁130に連通している。逆止弁120の下流側では、配管7を構成する配管173がOリング153を介して配管171に接続されている。
すなわち、配管の管壁の所定位置に、給水側の圧力低下に応じて配管内の水を大気に放出するよう開閉動作する大気開放弁につながる開口部が形成し、上記配管の段部とケーシングの端面とによって囲まれる空間がその開口部に連通するように配置する。このように構成すれば、上記従来技術で述べたようなスペーサを設ける必要もなくなり、配管に形成した開口部をそのまま利用することができる。また、そのスペーサを省略できる分、逆止弁構造をコンパクトに構成することができる。
一方、ケーシング50は、樹脂材により一体成形された有底段付円筒状の本体51を有し、その底部中央に設けられた挿通孔52の開口端縁からは、円筒状のボス部53が軸方向に延出して設けられ、そのボス部53により第1の弁体30のシャフト部34を支持する軸支部が構成されている。このボス部53の先端開口部には、内方に突出した係止突部53aが形成されている。そして、この係止突部53aと上記係止突起36との係合によって、第1の弁体30がケーシング50から脱落するのが防止されている。これら係止突起36及び係止突部53aはいずれも可撓性を有し、第1の弁体30が所定の外力を加えられることにより弾性変形する。つまり、第1の弁体30は、外部から人為的に力を加えることにより、ケーシング50に対して比較的容易に脱着可能に構成されている。
本体51の底部とは反対側の開口部56には、第2の弁体40を軸支する軸受部材80が嵌合固定されている。この軸受部材80は、開口部56の内径とほぼ同径の外径を有する有底円筒形状の本体を有し、その底部中央に設けられた挿通孔81の開口端縁からは、ボス部53と同様の形状を有するボス部82が軸方向に延出して設けられ、そのボス部82により第2の弁体40のシャフト部34を支持する軸支部が構成されている。このボス部82の先端開口部には、内方に突出した係止突部82aが形成されている。そして、この係止突部82aと上記係止突起36との係合によって、第2の弁体40がケーシング50から脱落するのが防止されている。これら係止突起36及び係止突部82aはいずれも可撓性を有し、第2の弁体40が所定の外力を加えられることにより弾性変形する。つまり、第2の弁体40は、外部から人為的に力を加えることにより、ケーシング50に対して比較的容易に脱着可能に構成されている。
また、大気開放弁20は、配管71の開口部74に接続される接続部21及び大気に開放されるオーバフロー口22を一体に備えたボディ23を有している。接続部21の開口中心と同軸上に、二重構造になったピストン24が軸線方向に進退自在に配置され、その進退移動によってピストン24に嵌着された環状の弁体25がピストン24の接続部21側の空間とオーバフロー口22との間の通路を開閉するよう構成されている。
まず、図1は、電磁弁9がオフされ、給水管1から風呂の浴槽14へ給水がされていない状態を表している。
このとき、電磁弁9の弁体は開弁状態にあるため、配管71内に上流側からの水が流入し、そのときの配管71内の通水圧(2次圧)によって、第1の弁体30及び第2の弁体40が開弁状態となる。
次に、図5は、停電により上水を汲み上げているポンプが停止したり、断水が発生するなどして給水管1内に負圧が発生した場合の状態を表している。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はその特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内での変化変形が可能であることはいうまでもない。
6 給湯管
7 配管
8 流量センサ
9 電磁弁
10 逆止弁ユニット
14 浴槽
20 大気開放弁
30 第1の弁体
31 フランジ部
34 シャフト部
36 係止突起
40 第2の弁体
50 ケーシング
53a 係止突部
55 弁座
60 ゴムパッキン
61 段差部
71 配管
72 段部開口部
73 弁座
74 開口部
80 軸受部材
82a 係止突部
Claims (5)
- 配管内を流れる流体の一方向の流れを許容するとともに、その逆方向への流れを禁止する逆止弁構造において、
前記配管に一体に形成された段部からなる弁座に着座可能に構成され、前記配管内でその弁座に着座することにより前記流体の逆方向への流れを阻止する第1の弁体と、
前記配管内において第1の弁体の後方に同軸状に配置された第2の弁体と、
前記配管の内周面に固定された筒状の本体を有し、前記第1の弁体及び前記第2の弁体をそれぞれ軸方向に摺動可能に支持するとともに、その本体内部に一体に形成された段部により、前記第2の弁体を着座させることにより前記流体の逆方向への流れを阻止する弁座が形成されたケーシングと、
を備えたことを特徴とする逆止弁構造。 - 前記各弁体における前記ケーシングとの摺動部をなすシャフト部の所定位置に、外方に突出した係止突起が突設される一方、前記ケーシングの前記各弁体との摺動部をなす軸支部の先端部に、内方に突出した係止突部が形成され、
前記係止突起と前記係止突部との係合によって、前記各弁体の前記ケーシングからの脱落が防止されるように構成され、
前記各弁体は、所定の外力が加えられることにより、前記係止突起及び前記係止突部の少なくとも一方が弾性変形して前記ケーシングに対して脱着可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載の逆止弁構造。 - 前記各弁体の先端部に、対応する弁座が位置する開口周縁よりも大きな外形を有するフランジ部と、そのフランジ部の前記弁座側に外挿固定され、前記開口周縁よりも大きな外形を有する板状のゴムパッキンとがそれぞれ設けられ、
前記ゴムパッキンは、少なくとも前記弁座との当接位置近傍の外周部にその厚みが薄くなる段差部が設けられて、前記フランジ部との間に所定の間隙を形成し、前記弁体の着座の際には、前記段差部が前記フランジ部側に撓みつつ、そのフランジ部とは反対側で前記弁座に密着するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の逆止弁構造。 - 前記配管が給湯管から浴槽への途中に設けられ、前記浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置に用いられる逆止弁構造であって、
前記配管の管壁の所定位置には、給水側の圧力低下に応じて前記配管内の水を大気に放出するよう開閉動作する大気開放弁につながる開口部が形成され、
前記配管の段部と前記ケーシングの端面とによって囲まれる空間が、前記開口部に連通するように配置されることを特徴とする請求項1記載の逆止弁構造。 - 給湯管から浴槽へつながる配管の管壁に形成された開口部を介して前記配管に接続され、給水側の圧力低下に応じて前記配管内の水を大気に放出するよう開閉動作する大気開放弁と、
前記配管の前記開口部の位置に配置され、前記浴槽から前記給湯管側への水の流れを阻止する逆止弁構造と、
を備え、前記浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置において、
前記逆止弁構造は、
前記配管に一体に形成された段部からなる弁座に着座可能に構成され、前記配管内でその弁座に着座することにより前記流体の逆方向への流れを阻止する第1の弁体と、
前記配管内において第1の弁体の後方に同軸状に配置された第2の弁体と、
前記配管の内周面に固定された筒状の本体を有し、前記第1の弁体及び前記第2の弁体をそれぞれ軸方向に摺動可能に支持するとともに、その本体内部に一体に形成された段部により、前記第2の弁体を着座させることにより前記流体の逆方向への流れを阻止する弁座が形成されたケーシングと、
を備え、
前記配管の段部と前記ケーシングの端面とによって囲まれる空間が、前記開口部に連通するように構成されたことを特徴とする逆流防止装置。
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