JP2005146784A - 山留め壁構造および山留め壁構造の施工方法 - Google Patents

山留め壁構造および山留め壁構造の施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005146784A
JP2005146784A JP2003389700A JP2003389700A JP2005146784A JP 2005146784 A JP2005146784 A JP 2005146784A JP 2003389700 A JP2003389700 A JP 2003389700A JP 2003389700 A JP2003389700 A JP 2003389700A JP 2005146784 A JP2005146784 A JP 2005146784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retaining wall
wall structure
reinforcing member
steel
reinforcing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003389700A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Motoi
康雄 元井
Hirotoshi Sei
広歳 清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2003389700A priority Critical patent/JP2005146784A/ja
Publication of JP2005146784A publication Critical patent/JP2005146784A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】山留め壁の変形等を防止できるとともに、掘削箇所の周辺地盤の影響を受けることなく、掘削箇所内での作業スペースを十分に確保して簡単に作業できる山留め壁構造を提供すること。
【解決手段】山留め壁構造1は、掘削箇所の周囲に設置される山留め壁11と、この山留め壁11を補強する補強部材121とを備える。山留め壁11は、所定間隔で地盤に打ち込まれるH型鋼杭111と、これらのH型鋼杭111間にはめ込まれる横矢板112とを備える。補強部材121は、H型鋼杭111のフランジ面に接合される鉄筋121Aを含む鉄筋コンクリート製である。補強部材121は、各山留め壁11の内側壁面の上端部11Uの近傍を左端部11Lと右端部11Rとの間に亘って水平方向に形成された横架材である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、山留め壁構造および山留め壁構造の施工方法に関する。
従来、地下構造物を施工する際には、掘削箇所の周辺地盤の崩壊を防ぐために山留め壁が設けられていた。この山留め壁は、周辺地盤の土圧によって撓み等の変形や倒壊のおそれがあるため、切梁工法やアンカー工法等による補強がなされていた(特許文献1参照)。切梁工法とは、対向する山留め壁の内側面(掘削箇所側の面)に山留め壁を支持する腹起こしをそれぞれ設け、これらの腹起こし間に水平方向に延びる切梁を掛けわたして、対向する山留め壁を補強する工法である。一方、アンカー工法とは、山留め壁の内側面から、周辺地盤に向かってアンカーを打ち込むことにより、アンカーと地盤との摩擦力等を利用して山留め壁を補強する工法である。
特開2002−227204
しかしながら、切梁工法を採用した場合には、掘削箇所の作業平面内に切梁が掛け渡されるため、十分な作業スペースが確保できず、作業し難いという問題があった。
一方、アンカー工法の場合には、山留め壁の内側面から周辺地盤に向かってアンカーを打ち込むため、アンカーが隣地にはみ出るおそれがある。このため、隣地の地主の承諾が得られない場合には、当該工法を使用できないという問題があった。また、周辺地盤が軟らかい場合には、十分なアンカー効果が得られないため、この場合もアンカー工法を使用できないという問題があった。
本発明の目的は、山留め壁の変形等を防止できるとともに、掘削箇所の周辺地盤の影響を受けることなく、掘削箇所内での作業スペースを十分に確保して簡単に作業できる山留め壁構造および山留め壁構造の施工方法を提供することにある。
本発明は、掘削箇所の周辺地盤の崩壊を防ぐための山留め壁構造であって、少なくとも一辺の山留め壁には、補強部材が設けられ、この補強部材は、山留め壁の両端部に亘って水平方向に沿って設けられた横架材であることを特徴とする。
前記山留め壁としては、例えば、鉄骨製(S造)、鉄骨コンクリート製(SC造)、鉄筋コンクリート製(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート製(SRC造)の壁や、ソイルセメント壁(SMW)、親杭横矢板、シートパイル等の各種の壁を採用できる。
前記補強部材としては、鉄筋コンクリート製や、鉄骨鉄筋コンクリート製、鉄骨コンクリート製、コンクリート製、鋼製等のものを採用できる。また、補強部材の形状としては、板状、柱状、ブロック状等の一般的な横架材の形状を採用でき、その形状は特に限定されず、例えば、山留め壁の各箇所に掛かる土圧の大きさに応じた形状等も採用できる。
また、前記両端部には、山留め壁の両側の端部自体に加えて、両側の端部近傍も含まれる。すなわち、補強部材は、山留め壁の一端部から他端部に亘って設けられている場合の他に、山留め壁の一端部近傍から他端部に亘って設けられている場合や、山留め壁の一端部近傍から他端部近傍に亘って設けられている場合も含まれる。
ここで、山留め壁は、一般に、掘削箇所の周囲に設置され、隣り合う山留め壁が互いに接続される。このため、一の山留め壁に周辺地盤の土圧が掛かっても、山留め壁同士の接続箇所にあたる壁面の隅部分、すなわち、一壁面の左右側の端部側は、壁同士の接続による変形拘束効果があるため、撓み等の変形があまり生じない。しかしながら、壁面の中央部分は、隅部分から離れており拘束効果が小さいため、撓み等の変形が生じやすい。
本発明では、少なくとも一辺の山留め壁には、両端部に亘って水平方向に沿って補強部材が設けられるため、両端部の両変形抑制効果が山留め壁の中央部分に伝わり、山留め壁の剛性を確保できる。このため、山留め壁の変形等を防止できる。
また、補強部材を山留め壁の壁面に沿って設けるので、掘削箇所の平面内には補強用の部材が横断しない。このため、掘削箇所内での作業スペースを十分に確保できて、作業が簡単となり、地下工事の作業効率を向上できる。さらに、山留め壁の壁面に沿って補強部材を設けるだけなので、周辺地盤の影響を受けることもない。
このような山留め壁構造において、前記補強部材は、前記山留め壁の壁面における上端部近傍に設けられていることとすることができる。この場合には、山留め壁の壁面の中央部や下端部側等に設ける場合等に比べて、山留め壁の変形等をより一層防止できる。
以上の山留め壁構造において、前記補強部材は、前記山留め壁の内側壁面に設けられていることとすることができる。この場合には、山留め壁における外側面に、わざわざ、補強部材を設けるための空間を用意する必要がないから、補強部材の形成作業が簡単になる。
以上の山留め壁構造において、前記山留め壁は、少なくとも幅方向の両端部に配置され、表面の少なくとも一部が外部に露出した鋼製の芯材を有し、前記補強部材は、前記芯材の露出した表面に接合される鉄筋または鉄骨を含む鉄筋コンクリートまたは鉄骨コンクリート製として構成できる。
また、前記山留め壁構造において、前記山留め壁は、少なくとも幅方向の両端部に配置され、表面の少なくとも一部が外部に露出した鋼製の芯材を有し、前記補強部材は、前記各芯材の露出した表面に接合されるブラケットと、これらのブラケット上に掛け渡される鋼製の補強部材本体とを備える構成を採用してもよい。
また、本発明は、掘削箇所の周辺地盤の崩壊を防ぐための山留め壁構造を施工する山留め壁構造の施工方法であって、少なくとも幅方向の両端部に配置され、その表面の少なくとも一部が外部に露出する鋼製の芯材を有する山留め壁を形成した後に、前記両芯材の露出した表面に鉄筋をそれぞれ接合し、その後、この鉄筋を含むようにコンクリートを打設して鉄筋コンクリート製の補強部材を形成することを特徴とする。
また、本発明は、掘削箇所の周辺地盤の崩壊を防ぐための山留め壁構造を施工する山留め壁構造の施工方法であって、少なくとも幅方向の両端部に配置され、その表面の少なくとも一部が外部に露出する鋼製の芯材を有する山留め壁を形成した後に、前記両芯材の露出した表面にブラケットをそれぞれ接合し、その後、これらのブラケット上に鋼製の補強部材本体を掛け渡して補強部材を形成することを特徴とする。
本発明の山留め壁構造および山留め壁構造の施工方法によれば、山留め壁の変形等を防止できるとともに、掘削箇所の周辺地盤の影響を受けることなく、掘削箇所内での作業スペースを十分に確保して簡単に作業できるという効果がある。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る山留め壁構造を図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係る山留め壁構造1を模式的に示す図である。図1に示すように、山留め壁構造1は、地盤を掘削して地下工事を行う際に、掘削箇所の周辺地盤の崩壊を防ぐための構造物である。山留め壁構造1は、掘削箇所の周囲に設置される山留め壁11と、これらの山留め壁11に一体的に形成された補強部12とを備える。
図2は、山留め壁構造1の一部を示す斜視図である。また、図3は、山留め壁構造1の一部を拡大して示す模式図である。
本実施形態の山留め壁11は、図2に示すように、親杭横矢板による山留め壁であり、例えば、1m等の適当な間隔で地盤中に打ち込まれる鋼製の芯材であるH型鋼杭111と、これらのH型鋼杭111間にはめ込まれる横矢板112とを備える。
H型鋼杭111の掘削箇所側のフランジ面は、掘削箇所側の空間に露出している。また、横矢板112は、所定寸法に形成された例えば木製の板材である。これらの横矢板112が複数枚用いられて壁が形成される。なお、横矢板112は、木製には限定されない。 図2に示すように、2枚の山留め壁11が隣り合う隅部分では、2つのH型鋼杭111が隣接して設置されている。このため、各山留め壁11の左右側の端部11L,11R側には、壁面の変形拘束効果が生じている。
補強部12は、図1に示すように、各山留め壁11に形成された補強部材121が一体的に形成されて構成されている。補強部材121は、図2に示すように、各山留め壁11における内側壁面の上端部11Uの近傍を左端部11Lと右端部11Rとの間に亘って水平方向に取り付けられた横架材である。この補強部材121は、図3に示すように、H型鋼杭111のフランジ面に接合される鉄筋(金属スタッド)121Aを含む鉄筋コンクリート製として構成されている。
次に、山留め壁構造1を施工する手順について説明する。
図2に示すように、掘削箇所の周囲の地盤に、所定の間隔でH型鋼杭111を打ち込む。次に、隣接するH型鋼杭111間に複数枚の横矢板112をはめ込んで、山留め壁11を形成する。
次に、図3に示すように、山留め壁11を構成するH型鋼杭111において、掘削箇所側のフランジ面における上端部111Uの近傍に、このフランジ面に対して垂直に延びる鉄筋121Aを溶接する。次に、図示を省略するが、補強部材121を構成する他の鉄筋を所定の位置に配置し、コンクリート打設用の型枠を組んだ後、この型枠内にコンクリートを打設して、補強部材121を含む補強部12を形成する。
以上のようにして、一体的に形成された鉄筋コンクリート製の補強部12を含む山留め壁構造1を施工する。
ただし、鉄筋12Aに代えて鉄骨をH型鋼杭111のフランジ面に溶接して、鉄骨コンクリート製の補強部12を形成してもよい。
第1実施形態においては、次のような効果がある。
(1)山留め壁11の壁面において、左端部11Lと右端部11Rとの間に亘って水平方向に補強部材121を形成したので、左端部11Lと右端部11Rの両変形抑制効果が山留め壁11の中央部分に伝わり、山留め壁11の剛性を確保できる。このため、山留め壁11の変形等を確実に防止できる。
(2)補強部材121を山留め壁11の壁面の上端部11Uの近傍に形成したので、山留め壁11の壁面の中央部や下端部側等に形成する場合に比べて、山留め壁11の変形等をより一層防止できる。
(3)補強部材121を山留め壁11の内側壁面に形成したので、山留め壁11の外側壁面側に、わざわざ補強部材を形成するための空間を用意する必要がないから、補強部材121の形成作業が簡単になる。
(4)全ての補強部材121をコンクリートにより一体的に形成した補強部12を構成したので、一の山留め壁11だけを補強する場合に比べて、山留め壁11全体の剛性が向上し、山留め壁11の変形等を確実に防止できる。
(5)補強部材121を山留め壁11の壁面に沿って形成したので、掘削箇所の平面内には補強用の部材が横断しない。このため、掘削箇所内での作業スペースを十分に確保できて作業が簡単となり、地下工事の作業効率を向上できる。
(6)補強部材121を山留め壁11の壁面に沿って形成するだけなので、周辺地盤の影響を受けることもない。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る山留め壁構造を図面に基づいて説明する。
図4は、第2実施形態に係る山留め壁構造2の一部を示す図である。図5は、山留め壁21を構成するH型鋼24に補強部材22を接合する様子を模式的に示す斜視図である。図6は、山留め壁21を構成するH型鋼24に補強部材22が接合された様子を模式的に示す断面図である。
図4に示すように、第2実施形態の山留め壁構造2は、前記第1実施形態の山留め壁構造1とは、山留め壁の構成および補強部材の構成が相違している。従って、これらの相違点について詳説し、前記第1実施形態と同一または相当構成品には同じ符号を付して、説明を省略または簡略する。
山留め壁構造2は、図4に示すように、山留め壁21と、補強部材22とを備える。
図4に示すように、山留め壁21は、ソイルセメント柱23と、このソイルセメント柱23内に挿入される鋼製の芯材であるH型鋼24とを備え、H型鋼24が挿入されたソイルセメント柱23が連続して壁状に形成されたソイルセメント柱列壁である。このため、山留め壁の幅方向の両端部に該当する山留め壁21の左右側の端部には、鋼材であるH型鋼24が配置されている。
ソイルセメント柱23は、オーガー等で土を掘削して掘削杭を形成しつつ、オーガーの先端等からセメントミルクを注入し、掘削坑中の土とセメントミルクとを攪拌して、土中に形成されたソイルセメント製の柱状体である。
H型鋼24は、ソイルセメント柱23内に収まる寸法で形成された前記H型鋼杭111と略同様の部材である。H型鋼24の掘削箇所側のフランジ面は、掘削箇所側に露出している。
図4〜図6に示すように、補強部材22は、山留め壁21を構成するH型鋼24のうち、少なくとも左右側の端部となるH型鋼24の掘削箇所側のフランジ面に接合される鋼製のブラケット25と、これらのブラケット25上に掛け渡される鋼製の補強部材本体としてのH型鋼26と、ブラケット25の上面およびH型鋼26のフランジ面を接合する鋼製で断面L字状の固定部材27とを備える。
図4〜図6に示すように、ブラケット25は、H型鋼26を水平方向に支持する部材であり、山留め壁21を構成するH型鋼24の掘削箇所側のフランジ面における上端部24Uの近傍に溶接されている。
H型鋼26は、各山留め壁21における左端部21Lと右端部21Rとの間に亘って水平方向に取り付けられている。
図6に示すように、固定部材27は、そのL字の垂直面がH型鋼26のフランジ面とボルトで接合され、L字の水平面がブラケット25の上面部に溶接接合されている。
また、図4において、左側の山留め壁21に取りつけられた補強部材22と、上側の山留め壁21に取りつけられた補強部材22とは、互いに当接している。なお、他の山留め壁については説明を省略するが、前記同様に施工される。
次に、山留め壁構造2を施工する手順について説明する。
図4に示すように、オーガー等を用いてソイルセメント柱列壁である山留め壁21を掘削箇所の周囲に形成する。次に、図5,図6に示すように、山留め壁21を構成するH型鋼24において、掘削箇所側のフランジ面の上端部24Uの近傍にブラケット25を溶接する。次に、図4〜図6に示すように、このブラケット25の上に、山留め壁21の左右側の端部間に亘って、H型鋼26を掛け渡し、山留め壁21を構成するH型鋼のフランジ面とH型鋼26のフランジ面とを溶接する。次に、図6に示すように、ブラケット25上に固定部材27を配置して、H型鋼26のフランジ面と固定部材27の垂直面とをボルトで締めた後、固定部材27の水平面とブラケット25上面とを溶接する。
以下、全ての山留め壁21に対して、前記同様に補強部材22を取りつけて、山留め壁構造2を施工する。
このような第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(3),(5),(6)と同様の効果に加えて、以下に示すような効果がある。
(7)補強部材22をH型鋼24で構成したので、補強部材22をコンクリート製とする場合に比べて、比較的短期間で山留め壁21に補強部材22を取りつけることができ、作業効率が良い。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、図7に示すように、当該掘削箇所に施工される躯体100の一部を補強部材として兼用させることができる。具体的には、図7に示すように、例えば、前記第2実施形態と同様にしてソイルセメント柱列壁である山留め壁21を形成する。次に、掘削箇所の掘削を進めていき、まず、山留め壁21を構成するH型鋼24において、掘削箇所側のフランジ面の上端部24U近傍の位置に、本設構造物である躯体100の梁部101を施工する。さらに、掘削箇所の掘削を進めて、梁部101の下側に躯体の外壁部102を形成する。以下、同様にして、所定の深さまで順次、梁部101や外壁部102を施工する。なお、梁部101における図中右側の面101Aには、雌ねじが切られた筒部材110が埋め込まれ、この雌ねじ状の筒部材110には、躯体100の床部103を構成する鉄筋103Aが螺合され、躯体100の床部103が施工される。
また、前記第1実施形態では、山留め壁11を構成するH型鋼杭111のフランジ面に鉄筋121Aを接合する際に、H型鋼杭111のフランジ面に鉄筋121Aを直接溶接する方法を採用していたが、これに限らず、例えば、図8に示すように、内側に雌ねじが切られた筒状部材201をH型鋼杭111のフランジ面に接合し、この筒状部材201に対して、外周に雄ねじが切られた鉄筋202を螺合して接合する方法を採用できる。
また、図9に示すように、断面コ字状の部材301の一の面に鉄筋302が溶接された部材300を予め形成しておき、この部材をH型鋼杭111のフランジ面にはめこんで接合する方法を採用してもよい。
ここで、前記第1実施形態では、山留め壁を親杭横矢板とし、また、前記第2実施形態では、山留め壁をソイルセメント柱列壁としたが、これに限らず、例えば、山留め壁を鉄筋コンクリート製等として形成できる。このように、山留め壁を鉄筋コンクリート製とする場合には、例えば、山留め壁に鋼製プレートを設け、この鋼製プレートが掘削箇所側に露出するように山留め壁を施工し、この鋼製プレートに鉄筋を溶接する方法を採用できる。
前記第1実施形態において、山留め壁を親杭横矢板としたが、ソイルセメント柱列壁として形成してもよい。また、前記第2実施形態において、山留め壁をソイルセメント柱列壁としたが、親杭横矢板として形成してもよい。
また、前記第1実施形態において、補強部材を現場で打設するコンクリートとして形成したが、これに限らず、例えば、プレキャストコンクリートを採用できる。なお、補強部材がコンクリート製である場合には、プレストレスコンクリートも採用できる。
前記各実施形態において、山留め壁の左端部と右端部との間に亘って水平方向に補強部材を設けたが、これに限らず、例えば、両端部までは補強部材を設けずに、左端部近傍かと右端部近傍との間に亘って補強部材を設けてもよい。
また、前記各実施形態において、山留め壁の壁面の上端部の近傍に補強部材を設けたが、これに限らず、例えば、山留め壁の中央部分や下端部側等に補強部材を設けてもよいし、複数設けてもよい。
また、前記各実施形態において、山留め壁における掘削箇所側の壁面に補強部材を設けたが、これに限らず、例えば、山留め壁における周辺地盤側の壁面に補強部材を設けてもよく、この場合には、躯体の犬走りとして利用可能である。
本発明の第1実施形態に係る山留め壁構造を模式的に示す図である。 前記第1実施形態の山留め壁構造の一部を示す斜視図である。 前記第1実施形態の山留め壁構造の一部を拡大して示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る山留め壁構造の一部を示す図である。 前記第2実施形態の山留め壁を構成するH型鋼に補強部材を接合する様子を模式的に示す斜視図である。 前記第2実施形態の山留め壁を構成するH型鋼に補強部材が接合された様子を模式的に示す断面図である。 本発明の変形例に係る山留め壁構造において、掘削箇所に施工される躯体一部を補強部材として兼用していることを模式的に示す断面図である。 前記第1実施形態の第1の変形例に係る山留め壁構造の一部を拡大して示す模式図である。 前記第1実施形態の第2の変形例に係る山留め壁構造の一部を拡大して示す模式図である。
符号の説明
1,2 山留め壁構造
11,21 山留め壁
11L,21L 両端部を構成する左端部
11R,21R 両端部を構成する右端部
11U 上端部
12 補強部
12A 鉄筋
22,121 補強部材
23 ソイルセメント柱
24 鋼製の芯材であるH型鋼
24U 上端部
25 ブラケット
26 鋼製の補強部材本体であるH型鋼
27 固定部材
100 躯体
101 梁部
102 外壁部
103 床部
103A 鉄筋
110 筒部材
111 鋼製の芯材であるH型鋼杭
111U 上端部
112 横矢板
121A 鉄筋

Claims (7)

  1. 掘削箇所の周辺地盤の崩壊を防ぐための山留め壁構造であって、
    少なくとも一辺の山留め壁の壁面には、補強部材が設けられ、
    この補強部材は、前記山留め壁の両端部に亘って水平方向に沿って設けられた横架材であることを特徴とする山留め壁構造。
  2. 請求項1に記載の山留め壁構造において、
    前記補強部材は、前記山留め壁の壁面における上端部近傍に設けられていることを特徴とする山留め壁構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の山留め壁構造において、
    前記補強部材は、前記山留め壁の内側壁面に設けられていることを特徴とする山留め壁構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の山留め壁構造において、
    前記山留め壁は、少なくとも幅方向の両端部に配置され、表面の少なくとも一部が外部に露出した鋼製の芯材を有し、
    前記補強部材は、前記芯材の露出した表面に接合される鉄筋または鉄骨を含む鉄筋コンクリートまたは鉄骨コンクリート製として構成されていることを特徴とする山留め壁構造。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の山留め壁構造において、
    前記山留め壁は、少なくとも幅方向の両端部に配置され、表面の少なくとも一部が外部に露出した鋼製の芯材を有し、
    前記補強部材は、前記各芯材の露出した表面に接合されるブラケットと、これらのブラケット上に掛け渡される鋼製の補強部材本体とを備えることを特徴とする山留め壁構造。
  6. 掘削箇所の周辺地盤の崩壊を防ぐための山留め壁構造を施工する山留め壁構造の施工方法であって、
    少なくとも幅方向の両端部に配置され、その表面の少なくとも一部が外部に露出する鋼製の芯材を有する山留め壁を形成した後に、
    前記両芯材の露出した表面に鉄筋をそれぞれ接合し、その後、この鉄筋を含むようにコンクリートを打設して鉄筋コンクリート製の補強部材を形成することを特徴とする山留め壁構造の施工方法。
  7. 掘削箇所の周辺地盤の崩壊を防ぐための山留め壁構造を施工する山留め壁構造の施工方法であって、
    少なくとも幅方向の両端部に配置され、その表面の少なくとも一部が外部に露出する鋼製の芯材を有する山留め壁を形成した後に、
    前記両芯材の露出した表面にブラケットをそれぞれ接合し、
    その後、これらのブラケット上に鋼製の補強部材本体を掛け渡して補強部材を形成することを特徴とする山留め壁構造の施工方法。
JP2003389700A 2003-11-19 2003-11-19 山留め壁構造および山留め壁構造の施工方法 Pending JP2005146784A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003389700A JP2005146784A (ja) 2003-11-19 2003-11-19 山留め壁構造および山留め壁構造の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003389700A JP2005146784A (ja) 2003-11-19 2003-11-19 山留め壁構造および山留め壁構造の施工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005146784A true JP2005146784A (ja) 2005-06-09

Family

ID=34696360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003389700A Pending JP2005146784A (ja) 2003-11-19 2003-11-19 山留め壁構造および山留め壁構造の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005146784A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264088A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Takahashi Kanri:Kk 地下システム仮枠
JP2010001701A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Shimizu Corp 地下構造物の施工方法
CN108049493A (zh) * 2016-03-15 2018-05-18 华若延 一种易于高效施工的地下建筑物的施工方法
CN112177667A (zh) * 2020-09-26 2021-01-05 深圳市隆金达实业有限公司 一种市政工程用地下防护墙

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264088A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Takahashi Kanri:Kk 地下システム仮枠
JP2010001701A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Shimizu Corp 地下構造物の施工方法
CN108049493A (zh) * 2016-03-15 2018-05-18 华若延 一种易于高效施工的地下建筑物的施工方法
CN112177667A (zh) * 2020-09-26 2021-01-05 深圳市隆金达实业有限公司 一种市政工程用地下防护墙
CN112177667B (zh) * 2020-09-26 2021-10-29 深圳市隆金达实业有限公司 一种市政工程用地下防护墙

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008075425A (ja) 杭と柱の接合構造
JP2005120663A (ja) 山留め壁の構造
JP2010001701A (ja) 地下構造物の施工方法
JP4890217B2 (ja) 地中構造物の構築方法及び地中構造物
JP4389570B2 (ja) 鋼製壁と鉄筋コンクリート床版との結合構造
JP2009046829A (ja) 耐震補強壁
JP2005146784A (ja) 山留め壁構造および山留め壁構造の施工方法
JP5875651B2 (ja) 地下構造物および地下構造物の構築方法
JP2007255006A (ja) 鉄骨柱と既製杭との接合方法
JP2009019362A (ja) 杭と柱の接合構造
JP4436187B2 (ja) コンクリート矢板
JP2003027462A (ja) 地中連続壁の構築方法及び地下構造物の構築方法
JP2017218855A (ja) 既存の地下外壁を有する建替え建物
JP2018091107A (ja) 地下構造体の構築方法
JP5953218B2 (ja) 免震建物構造
JP3637530B2 (ja) 柱と杭との接合構造
JP4130393B2 (ja) 杭と柱の接続構造
JP5024696B2 (ja) 既存建造物の耐震補強構造
JP4449595B2 (ja) 柱梁接合構造、柱梁接合構造の構築方法、地下構造物の建設方法、および建物
JP2007051500A (ja) 柱と杭の接合構造
JP2010043439A (ja) 既存の木造住宅における基礎の補強方法
JP2005139635A (ja) 土留支保工法とその枠体構造
JP4105566B2 (ja) 基礎−柱接合構造及びその施工方法
JP4871764B2 (ja) 地下構造物の構築方法及びパイプルーフ
JP4716216B2 (ja) 杭頭接合構造