JP2005146496A - ストレッチ織物およびその製造方法および繊維製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥時には織物表面に凹凸がなく、一方、湿潤時には可逆的に織物表面に凹凸が発現することによりべとつきが抑制されるストレッチ織物、およびその製造方法、および該ストレッチ織物を用いて構成される繊維製品を提供する。
【解決手段】吸水自己伸張弾性糸を1.1倍以上に延伸した後、他糸条と複合することにより吸水自己伸張弾性糸を含む弾性複合糸(A)を得た後、該弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とを、経糸および/または緯糸に1本交互または複数本交互に配してストレッチ織物を織成して、繊維製品を縫製する。
【選択図】図2

Description

本発明は、湿潤時と乾燥時とで織物の凹凸が可逆的に変化するストレッチ織物に関するものである。
従来、スポーツウエアーやインナーウエアーなどの分野で、ストレッチ性を有する織物が多数提案されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、通常合成繊維や天然繊維などからなるストレッチ織編物を、スポーツウエアーやインナーウエアーなどとして使用すると、肌からの発汗により衣服が肌に密着しべとつきが発生するという問題があった。
かかる発汗によって生じるべとつきを解消する方法として、例えば、特許文献2では、織物の裏面に凹凸を有する二重組織からなる織物が提案されている。しかしながら、かかる凹凸を有する織物では、発汗していないときでも織物表面に凹凸があり表面外観が損なわれていた。
一方近年では、発汗時に衣服内の湿度が上昇すると織編物の通気性が向上し、発汗が停止し衣服内の湿度が降下すると織編物の通気性が低下する通気性自己調節織編物が提案されている(例えば、特願2003−177763号)。しかるに、かかる織編物は、通気性の自己調節を主目的とするものであった。
特開平3−174043号公報 特開2003−147657号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、乾燥時には織物表面に凹凸がなく、一方、湿潤時には可逆的に織物表面に凹凸が発現することによりべとつきが抑制されるストレッチ織物およびその製造方法、および該ストレッチ織物を用いて構成される繊維製品を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、吸水自己伸張弾性糸を含む弾性複合糸と非自己伸張伸縮糸条とを、経糸および/または緯糸に交互に配することにより、乾燥時には織物表面に凹凸がなく、湿潤時には織物表面に可逆的に凹凸が発現してべとつきを抑制することのできるストレッチ織物が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「吸水自己伸張弾性糸を含む弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とが、経糸および/または緯糸に1本交互または複数本交互に配されてなることを特徴とするストレッチ織物。」が提供される。
その際、弾性複合糸(A)が、吸水自己伸張弾性糸が芯部に位置する芯鞘型複合糸であることが好ましい。かかる吸水自己伸張弾性糸としては、ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリオキシエチレングリコールをソフトセグメントとするポリエーテルエステルエラストマーからなるポリエーテルエステル繊維が好適である。一方、非自己伸張伸縮糸条(B)が、非自己伸張弾性糸が芯部に位置する芯鞘型複合糸であることが好ましい。かかる非自己伸張弾性糸としては、ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリテトラメチレンオキシドグリコールをソフトセグメントとするポリエーテルエステルエラストマーからなるポリエーテルエステル繊維が好適である。
本発明のストレッチ織物において、弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とが、経糸および緯糸のどちらか一方にのみ配され、他方には扁平糸条および/または単糸繊度が1.5dtex以下の細繊度糸条が配されていると湿潤時に凹凸が発現しやすく好ましい。また、弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とが配された方向の伸張率が6%以上であることが好ましい。さらには、湿潤時と乾燥時とで凹凸変化率が100%以上であることが好ましい。
また、本発明によれば、「吸水自己伸張弾性糸を1.1倍以上に延伸した後、他糸条と複合することにより吸水自己伸張弾性糸を含む弾性複合糸(A)を得た後、該弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とを、経糸および/または緯糸に1本交互または複数本交互に配して織成することを特徴とするストレッチ織物の製造方法。」が提供される。
その際、織成後60℃以上の湿熱処理を施した後、その湿熱上がりの織物巾に対して1.4倍以内の巾出しで熱セットすることが好ましい。
本発明のストレッチ織物は、衣服、スポーツシャツ、インナーシャツ、寝装具、裏地、カーシートなどの繊維製品用として好適である。
本発明によれば、乾燥時には織物表面に凹凸がなく、一方、湿潤時には可逆的に織物表面に凹凸が発現することによりべとつきが抑制されるストレッチ織物およびその製造方法、および該ストレッチ織物を用いて構成される繊維製品が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明において、吸水自己伸張弾性糸とは、破断伸度が200%より高い弾性糸であってかつ以下に定義する吸水自己伸張性を有する糸条である。すなわち、枠周:1.125mの巻き返し枠を用いて荷重:0.88mN/dtex(0.1g/de)をかけて一定の速度で巻き返し、巻き数:10回のかせを作り、かせ取りした糸を温度20℃、湿度65RH%の環境下に24時間放置(以下、乾燥時という。)し、これに0.0088mN/dtex(1mg/de)の荷重をかけて測定した糸長(mm)を乾燥時の糸長とする。該糸を水温20℃の水中に5分間浸漬した後(以下、湿潤時という。)に水中より引き上げ、該糸に乾燥時と同様に0.0088mN/dtex(1mg/de)の荷重をかけて測定した糸長(mm)を湿潤時の糸長とする。そして、下記式で求められる繊維軸方向の膨潤率が5%以上のものを吸水自己伸張性を有する糸条、該膨潤率が5%未満のものを吸水自己伸張性を有さない糸条(非自己伸張糸)と定義する。
膨潤率(%)=(((湿潤時の糸長)−(乾燥時の糸長))/(乾燥時の糸長))×100
前記の吸水自己伸張弾性糸としては、6%以上(より好ましくは8〜30%)の膨潤率を有するものであることが好ましい。かかる吸水自己伸張弾性繊維としては、例えば、ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリオキシエチレングリコールをソフトセグメントとするポリエーテルエステルエラストマーからなるポリエーテルエステル繊維が好適に例示される。
上記ポリブチレンテレフタレートは、ブチレンテレフタレート単位を少なくとも70モル%以上含有することが好ましい。ブチレンテレフタレートの含有率は、より好ましくは80モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上である。酸成分は、テレフタル酸が主成分であるが、少量の他のジカルボン酸成分を共重合してもよく、またグリコール成分は、テトラメチレングリコールを主成分とするが、他のグリコール成分を共重合成分として加えてもよい。
テレフタル酸以外のジカルボン酸としては、例えばナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルキシエタンジカルボン酸、β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、p−オキシ安息香酸、アジピン酸、セバシン酸、1、4−シクロヘキサンジカルボン酸のような芳香族、脂肪族のジカルボン酸成分を挙げることができる。さらに、本発明の目的の達成が実質的に損なわれない範囲内で、トリメリット酸、ピロメリット酸のような三官能性以上のポリカルボン酸を共重合成分として用いても良い。
また、テトラメチレングリコール以外のジオール成分としては、例えばトリメチレングリコール、エチレングリコール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ネオペンチルグリコールのような脂肪族、脂環族、芳香族のジオール化合物を挙げることができる。更に、本発明の目的の達成が実質的に損なわれない範囲内で、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールのような三官能性以上のポリオールを共重合成分として用いてもよい。
一方、ポリオキシエチレングリコールは、オキシエチレングリコール単位を少なくとも70モル%以上含有することが好ましい。オキシエチレングリコールの含有量は、より好ましくは80モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上である。本発明の目的の達成が実質的に損なわれない範囲内で、オキシエチレングリコール以外にプロピレングリコール、テトラメチレングリコール、グリセリンなどを共重合させても良い。
かかるポリオキシエチレングリコールの数平均分子量としては、400〜8000が好ましく、なかでも1000〜6000が特に好ましい。
前記のポリエーテルエステルエラストマーは、たとえば、テレフタル酸ジメチル、テトラメチレングリコールおよびポリオキシエチレングリコールとを含む原料を、エステル交換触媒の存在下でエステル交換反応させ、ビス(ω−ヒドロキシブチル)テレフタレート及び/又はオリゴマーを形成させ、その後、重縮合触媒及び安定剤の存在下で高温減圧下にて溶融重縮合を行うことにより得ることができる。
ハードセグメント/ソフトセグメントの比率は、重量を基準として30/70〜70/30であることが好ましい。
かかるポリエーテルエステル中には、公知の有機スルホン酸金属塩が含まれていると、さらに優れた吸水自己伸張性能が得られ好ましい。
ポリエーテルエステル繊維は、前記ポリエーテルエステルを、通常の溶融紡糸口金から溶融して押し出し、引取速度300〜1200m/分(好ましくは400〜980m/分)で引取り、巻取ドラフト率をさらに該引取速度の1.0〜1.2(好ましくは1.0〜1.1)で巻取ることにより製造することができる。
本発明において、弾性複合糸(A)は、前記吸水自己伸張弾性糸と他糸条とで構成される。その際、吸水自己伸張弾性糸が芯部に位置し、他糸条が鞘部に位置することが優れたストレッチ性を得る上で好ましい。かかる他糸条としては特に限定されるものではなく、木綿、麻などの天然繊維やレーヨン、アセテートなどのセルロース系化学繊維、さらにはポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレートに代表されるポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルニトリル、ポリプロピレンなどの合成繊維が例示される。なかでも、通常のポリエステル繊維が好ましく例示される。なお、かかる他糸条は、吸水自己伸張糸であってもよいが、非自己伸張糸であることが繊維強度等の点で好ましい。
また、弾性複合糸(A)の複合方法としては、インターレース空気加工、カバリング加工、引き揃え仮撚捲縮加工などが例示され、なかでもカバリング加工が好ましい。複合加工の際、吸水自己伸張弾性糸を1.1倍以上(好ましくは1.2倍以上、特に好ましくは1.5〜5.0倍)に延伸した後、他糸条と引き揃えて複合加工することが、湿潤時に凹凸が発現しやすくかつ優れたストレッチ性が得られやすく好ましい。
前記吸水自己伸張弾性糸および他糸条の繊維形態は特に限定されず、短繊維でもよいし長繊維でもよい。繊維の断面形状も特に限定されず、丸、三角、扁平、中空など公知の断面形状が採用できる。吸水自己伸張弾性糸および他糸条の総繊度、単糸繊度、フィラメント数も特に限定されないが、風合いや生産性の点で総繊度30〜300dtex、単糸繊度0.6〜100dtex、フィラメント数1〜300本の範囲が好ましい。
一方、非自己伸張伸縮糸条(B)とは、前記の膨潤率が5%未満、かつ伸度が30%以上の伸縮糸条である。かかる非自己伸張伸縮糸条(B)としては、ポリエーテルエステル繊維、ポリウレタン繊維、サイドバイサイド型コンジュゲートポリエステル繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、高捲縮の仮撚捲縮加工糸などの単独糸条や、これらの糸条を含む複合糸などが例示される。なかでも、破断伸度が200%より大の非自己伸張弾性糸が芯部に位置し、非自己伸張性のポリエステルやポリアミドなど通常の合成繊維糸条が鞘部に位置する複合糸が好適である。該複合糸の複合方法としては、弾性複合糸(A)と同様の複合方法が例示され、なかでもカバリング加工が好ましい。複合加工の際、非自己吸湿ポリエーテルエステル繊維を1.1倍以上(好ましくは1.2〜5.0倍)に延伸した後、他糸条と引き揃えて複合加工することが、優れたストレッチ性が得られやすく好ましい。その際、非自己吸湿ポリエーテルエステル繊維と他糸条の繊維形態、断面形状は特に限定されず、総繊度、単糸繊度、フィラメント数も特に限定されない。
前記非自己伸張性の弾性繊維としては、例えば、ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリテトラメチレンオキシドグリコールをソフトセグメントとするポリエーテルエステルエラストマーからなるポリエーテルエステル繊維が好適に例示される。かかる非自己伸張性のポリエーテルエステル繊維は、前記の吸水自己伸張性ポリエーテルエステル繊維を製造する際、ソフトセグメントをポリオキシエチレングリコールからポリテトラメチレンオキシドグリコールに置き換えることにより製造することができる。
なお、前記非自己伸張伸縮糸条(B)が複合糸である場合、複合糸を構成する繊維はすべて非自己伸張糸である必要がある。また、複合糸を構成する糸条は3本以上であってもよい。
本発明のストレッチ織物において、前記の弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とが、経糸および緯糸の少なくとも一方に、1本交互または複数本交互(好ましくは5〜500本交互、より好ましくは10〜100本交互)に配されている必要がある。また、該配列は規則的であることが好ましいが、不規則であってもさしつかえない。かかる構成により、湿潤時には、図2に模式的に示すように弾性複合糸(A)は自己伸張し糸長が長くなり、一方、隣り合った非自己伸張伸縮糸条(B)の糸長は変わらない。その結果、弾性複合糸(A)だけが織物中で蛇行形態となり織物表面に凹凸が発現する。そして、該織物が乾燥されると、可逆的に弾性複合糸(A)の糸長がもと通り短くなり、織物表面の凹凸が消失する。
ここで、弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とが経糸および緯糸の両方に配されていてもよいが、経糸および緯糸の一方にのみ配され、他方の緯糸または経糸に屈曲しやすい糸条が配されると、凹凸が容易に発現するため好ましい。かかる屈曲しやすい糸条としては、単糸の断面形状が必要に応じてくびれを有する扁平断面(好ましくは長径/短径の比で1.2以上、より好ましくは2〜5)である扁平糸条や、単糸繊度が1.5dtex以下(より好ましくは0.1〜1.2dtex)の細繊度糸条が好ましい。該繊維の種類は特に限定されず、木綿、麻などの天然繊維やレーヨン、アセテートなどのセルロース系化学繊維、さらにはポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレートに代表されるポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルニトリル、ポリプロピレンなどの合成繊維が例示される。
本発明のストレッチ織物において、織物組織、層数は特に限定されるものではない。例えば、平織、綾織、サテン織などの織組織が例示されるが、これらに限定されるものではない。層数も単層でもよいし、2層以上の多層でもよい。
本発明のストレッチ織物において、温度20℃、湿度65%RHの雰囲気中における該織物中の弾性複合糸(A)の糸長を(LA)、他方、非自己伸張伸縮糸(B)の糸長を(LB)とするときLAとLBとの糸長差が短いほどよく、LA/LBが0.9〜1.1の範囲内であることが好ましい。該LA/LBが0.9より小さいかまたは1.1より大きいと、発汗していない乾燥時においても織物表面に凹凸が発現して外観が損なわれる恐れがある。
ここで、糸長の測定は以下の方法で行うものとする。まず、織物を温度20℃、湿度65%RHの雰囲気中に24時間放置した後、該織物から、30cm×30cmの小片を裁断する(n数=5)。続いて、各小片から、弾性複合糸(A)および非自己伸張伸縮糸(B)を1本ずつ取り出し、弾性複合糸(A)の糸長LA(mm)、非自己伸張伸縮糸(B)の糸長LB(mm)を測定する。その際、0.0088mN/dtex(1mg/de)の荷重をかけて測定する。そして、(糸長LAの平均値)/(糸長LBの平均値)をLA/LBとする。ここで、小片から取り出す弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸(B)とは織物中において同一方向のものである必要がある。例えば、弾性複合糸(A)を織物の経糸(緯糸)から取り出す場合、他方の非自己伸張伸縮糸(B)も経糸(緯糸)から取り出す必要がある。
前記のようにLA/LBを0.9〜1.1の範囲内とする方法としては、例えば、非自己伸張伸縮糸(B)が非自己伸張弾性糸を含む複合糸である場合、以下の方法が例示される。
弾性糸を用いて複合加工する際の弾性糸の延伸倍率が得られた複合糸の沸水収縮率に影響するため、弾性複合糸(A)の沸水収縮率αと、非自己伸張弾性糸を含む複合糸(非自己伸張伸縮糸(B))の沸水収縮率βとの比α/βが0.9〜1.1の範囲となるよう、延伸倍率を適宜選定する。これにより、製織後の染色加工時における湿熱処理により、弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸(B)とが同程度熱収縮するため、両者の糸長差を小さくすることができる。また、染色加工時の熱処理により両者の糸長差が大きくなってしまった場合でも、1.4倍以内の範囲において巾だししながら熱セットすることで仕上がり後の織物中におけるLA/LBを0.9〜1.1の範囲内とすることが可能である。
本発明のストレッチ織物は、前記の弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とを、経糸および/または緯糸に1本交互または複数本交互に配して、通常の製織方法で製織することができる。
かかる織物には、60℃以上(より好ましくは65〜98℃)の湿熱処理を施し、次いで必要に応じて染色加工を施し、その湿熱上がり(染色加工を施した場合は染色加工上がり)の織物巾に対して1.4倍以内(より好ましくは1.0〜1.3倍)の巾出しで熱セットすることが好ましい。1.4倍より大きい巾出しで熱セットすると弾性複合糸(A)に含まれる吸水自己伸張弾性糸の膨潤率が低下し十分な凹凸変化が得られない恐れがある。
本発明のストレッチ織物において、湿潤時には、弾性複合糸(A)は自己伸張し糸長が長くなり、一方、隣り合った非自己伸張伸縮糸条(B)の糸長は変わらない。その結果、弾性複合糸(A)だけが織物中で蛇行形態となり織物表面に凹凸が発現する。そして、該織物が乾燥されると、可逆的に弾性複合糸(A)の糸長がもと通り短くなり、織物表面の凹凸が消失する。
湿潤時において、前記弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)との糸長差としては、湿潤時での弾性複合糸(A)の糸長を(LA)、他方、非自己伸張伸縮糸(B)の糸長を(LB)とするとき、比LA/LBが1.05以上(好ましくは1.1〜1.3)であることが好ましい。湿潤時における該比LA/LBが1.05より小さいと、発汗した際の織物表面における凹凸の発現が十分でなく良好なべとつき抑制効果が得られない恐れがある。かかる凹凸変化率としては、100%以上(より好ましくは200%以上1000%以下)であることが好ましい。
なお、本発明でいう凹凸変化率は下記で定義するものである。すなわち、まず、織物から5cm×2cmの小片を切り出し(n数=5)、同一サンプルの上記の乾燥時と湿潤時について織物断面(前記5cm側の断面)を光学顕微鏡により撮影(25倍の倍率)し、最上部と最下部との距離を測定しその平均値を求める。なお、図1は弾性複合糸(A)が経糸または緯糸のどちらか一方にのみ配された場合の乾燥時の織物形状を模式的に示したものであり、最上部と最下部との距離をd1で示す。また、図2は同じく弾性複合糸(A)が経糸または緯糸のどちらか一方にのみ配された織物の湿潤時の織物形状を模式的に示したものであり、最上部と最下部との距離をd2で示す。そして、下記式により凹凸変化率(%)を算出する。
凹凸変化率(%)=((d2)−(d1))/(d1)×100
このように、湿潤時に織物の凹凸が変化すると、肌との接触面積を小さくすることができ、ベトツキをより一層抑制することが可能になる。
また、本発明のストレッチ織物において、弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とが配された方向の伸張率が6%以上(より好ましくは8〜30%)であることが好ましい。
なお、本発明のストレッチ織物には、常法の撥水加工、起毛加工、紫外線遮蔽あるいは抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
<沸水収縮率>JIS L 1013−1998、7.15で規定される方法により、沸水収縮率(熱水収縮率)(%)をn数3で測定した。
<糸長の測定>織物を温度20℃、湿度65%RHの雰囲気中に24時間放置した後、該織物から、30cm×30cm(織物と同じ方向)の小片を裁断する(n数=5)。続いて、各々の小片から、弾性複合糸(A)および非自己伸張伸縮糸条(B)とを1本ずつ取り出し、0.0088mN/dtex(1mg/de)の荷重をかけて、弾性複合糸(A)の糸長LA(mm)、非自己伸張伸縮糸条(B)の糸長LB(mm)を測定する。そして、(糸長LAの平均値)/(糸長LBの平均値)をLA/LBとする。
<凹凸変化率>織物から5cm×2cmの小片を切り出し(5片)、乾燥時と湿潤時について織物断面(前記5cm側の断面)を光学顕微鏡により撮影(25倍の倍率)し、最上部と最下部との距離d1、d2を測定(n数=5)しその平均値を求める。次いで、下記式により凹凸変化率(%)を算出する。
凹凸変化率(%)=((d2)−(d1))/(d1)×100
<伸度>JIS L 1013−1998 伸び率標準試験に従って測定した。
[実施例1]
ハードセグメントとしてポリブチレンテレフタレートを49.8重量部、ソフトセグメントとして数平均分子量4000のポリオキシエチレングリコール50.2重量部からなるポリエーテルエステルを、230℃で溶融し、所定の紡糸口金より吐出量3.05g/分で押出した。このポリマーを2個のゴデットロールを介して705m/分で引取り、さらに750m/分(巻取りドラフト1.06)で巻取り、44デシテックス/1フィラメントの弾性を有する吸水自己伸張糸を得た。この吸水自己伸張糸の湿潤時の繊維軸方向への膨潤率は10%、沸水収縮率は8%、伸度は816%であった。
次いで、この吸水自己伸張糸を芯糸とし、湿潤時の繊維軸方向への膨潤率が1%未満である通常のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント(56dtex/144fil)を鞘糸として、芯糸のドラフト率300%(3.0倍)、カバリング数1000回/m(S方向)にて通常のカバリング加工を行い、弾性複合糸(A)を得た。
一方、沸水収縮率24%、湿潤時の繊維軸方向への膨潤率が1%未満の非自己伸張弾性糸である、伸度が650%の、公知のポリエーテルポリエステル弾性糸(帝人ファイバー(株)製、製品名レクセ(登録商標)、44dtex/1fil)を芯糸とし、湿潤時の繊維軸方向への膨潤率が1%未満である通常のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント(56dtex/144fil)を鞘糸として、芯糸のドラフト率30%(1.3倍)、カバリング数1000回/m(S方向)にて通常のカバリング加工を行い複合糸を得て、非自己伸張伸縮糸条(B)とした。
次いで、上記弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)と50本:50本の割合で交互に緯糸に配し、一方経糸には、単糸の断面形状が扁平度3.2かつ3個のくびれを有する4つ山扁平形状である、湿潤時の繊維軸方向への膨潤率が1%未満である通常のポリエチレンテレフタレートからなるマルチフィラメント(84dtex/30fil)を配して平織物を織成した。
該生機に95℃、3分間の湿熱処理を施し、次いで通常の液流染色機((株)日阪製作所製)を使用して通常の分散染料を用いて120℃、45分間染色した後、通常のテンター((株)ヒラノテクシード製)で160℃、1分間、染色上がりに対して1.1倍の巾だしにて乾熱処理を行いストレッチ織物を得た。
得られたストレッチ織物において、乾燥時では弾性複合糸(A)の糸長LA(mm)と非自己伸張伸縮糸条(B)の糸長LB(mm)との比LA/LBが1.03であり、湿潤時では比LA/LBが1.15であった。その際の凹凸変化率は496%と良好であった。また、緯糸方向の伸張率が12%と良好なストレッチ性を合わせもっていた。
該ストレッチ織物を用いて、スポーツシャツを縫製したところ、発汗時に凹凸が発現しべとつきが抑制される快適な衣服を得ることができた。
[実施例2]
実施例1において、経糸に細繊度糸条(84dtex/72fil)を配すること以外は実施例1と同様にして織成、染色、熱処理を行いストレッチ織物を得た。
得られたストレッチ織物において、乾燥時では弾性複合糸(A)の糸長LA(mm)と非自己伸張伸縮糸条(B)の糸長LB(mm)との比LA/LBが1.02であり、湿潤時では比LA/LBが1.14であった。その際の凹凸変化率は487%と良好であった。また、緯糸方向の伸張率が11%と良好なストレッチ性を合わせもっていた。
該ストレッチ織物を用いて、スポーツシャツを縫製したところ、発汗時に凹凸が発現しべとつきが抑制される快適な衣服を得ることができた。
[比較例1]
実施例1において、緯糸に弾性複合糸(A)のみを配すること以外は実施例1と同様にして織成、染色、熱処理を行いストレッチ織物を得た。
得られたストレッチ織物において、緯糸方向の伸張率は10%と良好なストレッチ性を有していた。しかしながら、弾性複合糸(A)が吸湿時に伸張する際、凹凸構造は発現せず、織物全体が伸びてしまった(凹凸変化率0.5%)。
該ストレッチ織物を用いて、スポーチシャツを縫製したところ、発汗時に凹凸は発現せず全体が伸びてしまいべとつきを抑制することのできない不満足なものであった。
本発明によれば、乾燥時には織物表面に凹凸がなく、一方、湿潤時には可逆的に織物表面に凹凸が発現することによりべとつきが抑制されるストレッチ織物、およびその製造方法、および該ストレッチ織物を用いて構成される繊維製品(スポーツシャツ、インナーシャツ、寝装具、裏地、カーシートなど)が提供され、その工業的価値は極めて大である。
本発明にかかるストレッチ織物において、乾燥時に織物表面に凹凸がない様子を模式的に示すものである。 本発明にかかるストレッチ織物において、湿潤時にの織物断面に凹凸が発現している様子を模式的に示すものである。
符号の説明
1−1,1−2 弾性複合糸(A)が含まれる部分
2−1,2−1 弾性複合糸(A)が含まれず、非自己伸張伸縮糸条(B)だけで構成される部分

Claims (12)

  1. 吸水自己伸張弾性糸を含む弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とが、経糸および/または緯糸に1本交互または複数本交互に配されてなることを特徴とするストレッチ織物。
  2. 弾性複合糸(A)が、吸水自己伸張弾性糸が芯部に位置する芯鞘型複合糸である請求項1に記載のストレッチ織物。
  3. 吸水自己伸張弾性糸が、ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリオキシエチレングリコールをソフトセグメントとするポリエーテルエステルエラストマーからなるポリエーテルエステル繊維である請求項1または請求項2に記載のストレッチ織物。
  4. 非自己伸張伸縮糸条(B)が、非自己伸張弾性糸が芯部に位置する芯鞘型複合糸である請求項1〜3のいずれかに記載のストレッチ織物。
  5. 非自己伸張弾性糸が、ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリテトラメチレンオキシドグリコールをソフトセグメントとするポリエーテルエステルエラストマーからなるポリエーテルエステル繊維である請求項4に記載のストレッチ織物。
  6. 弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とが、経糸および緯糸のどちらか一方にのみ配され、他方には扁平糸条が配されてなる請求項1〜5のいずれかに記載のストレッチ織物。
  7. 弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とが、経糸および緯糸のどちらか一方にのみ配され、他方には単糸繊度が1.5dtex以下の細繊度糸条が配されてなる請求項1〜6のいずれかに記載のストレッチ織物。
  8. 弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とが配された方向の伸張率が6%以上である請求項1〜7のいずれかに記載のストレッチ織物。
  9. 湿潤時と乾燥時とで凹凸変化率が100%以上である請求項1〜8のいずれかに記載のストレッチ織物。
  10. 吸水自己伸張弾性糸を1.1倍以上に延伸した後、他糸条と複合することにより吸水自己伸張弾性糸を含む弾性複合糸(A)を得た後、該弾性複合糸(A)と非自己伸張伸縮糸条(B)とを、経糸および/または緯糸に1本交互または複数本交互に配して織成することを特徴とするストレッチ織物の製造方法。
  11. 請求項10に記載の方法により織成した後、60℃以上の湿熱処理を施し、その湿熱上がりの織物巾に対して1.4倍以内の巾出しで熱セットすることを特徴とするストレッチ織物の製造方法。
  12. 請求項1〜9のいずれかに記載のストレッチ織物を含む、衣服、スポーツシャツ、インナーシャツ、寝装具、裏地、カーシートの群より選ばれる繊維製品。
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