JP2005143647A - 医療用コネクター - Google Patents

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Abstract

【課題】 コネクターの閉塞、開放、挿入した医療用具の固定さらには開放のため操作を片手で行うことが可能であり、ねじ式のような微調節の調整も必要もなく、操作性の良好な医療用コネクターを提供する。
【解決手段】 医療用コネクター1は、チューブ状もしくは線状の医療用具10を挿入するためのポートと、このポートと連通し、医療用具の挿通が可能なルーメン23を備える本体部2と、本体部の一端部に回動可能に設けられたキャップ3と、キャップと本体部間に挟圧可能に収容されるとともにルーメンの開閉を行うシール用弾性弁体8と、本体部に設けられた突起部24、25と、キャップ3に設けられるとともに突起部に当接する環状ギア部を備える。環状ギア部は、本体部の軸方向に対して順次異なる位置に形成された複数の段差部を備える。
【選択図】 図8

Description

本発明は、チューブ状もしくは線状の医療用具(例えば、カテーテル、ガイドワイヤ)を生体内に挿入する際に有用な医療用コネクターに関する。
動脈硬化等により狭窄した血管(脈管)の治療のために、先端部に拡張体を有するカテーテルを狭窄部に挿入し、拡張体を膨張させることにより狭窄部を拡張し、末梢側の血流を改善する経皮的経管式動脈形成術(PTCA)が行われている。この手技においては、拡張体付カテーテルを血管内に挿入するに先立ち、拡張体付カテーテルを狭窄部位へ導くためのガイドカテーテルを血管内に留置しておき、このガイドカテーテルの基端部に予め接続しておいたY字型コネクターより拡張体付カテーテルを挿入することが一般的である。
そして、このY字型コネクターとしては、実公昭53−44870号公報(特許文献1)、実公平4−8918号公報(特許文献2)に記載のように、環状の弾性体(Oリング)からなる弁体と、本体基端に嵌合または螺合し、弁体を外部から変形操作してその内径を変化させる操作体とを備えた構造となっており、操作体を本体内にねじ込むことにより弁体を押圧変形し、この弁体に挿通された拡張体付きカテーテルを液密に圧迫保持できるようになっている。
しかしながら、このようなコネクターにおいては、弁体は拡張体付カテーテルの外径よりも大きい一定の内径を有する単なる円筒状のものであり、弁体を全く押圧しないで拡張体付カテーテルを弁体内で摺動させると、血圧によってコネクター内へ流入してきた血液がカテーテルと弁体との隙間から漏出する。これを防ぐために、操作体により弁体を押圧しその内径を縮小して血液の漏出を阻止しようとすると、弁体内面の大部分が器具と接触し圧迫することにより拡張体付カテーテルの摺動抵抗が大きくなり、拡張体付カテーテルの操作性が損なわれていた。
そして、上記の問題点を解決するものとして、特開平7−163666号公報(特許文献3)に示すものを本願出願人は提案している。また、特許文献3と同様の形式のものとして、特開2000−316986号公報(特許文献4)もある。
実公昭53−44870号公報 実公平4−8918号公報 特開平7−163666号公報 特開2000−316986号公報
上記特許文献3および4のものでは、ねじ式のため、コネクターの閉塞、開放、挿入した医療用具の固定さらには開放のためには、両方の手を使用し、かつネジ部の微調節を行わなければならず、より操作性の良好なものが求められていた。
本発明の目的は、コネクターの閉塞、開放、挿入した医療用具の固定さらには開放のため操作を片手で行うことが可能であり、かつ、ねじ式のような微調節の調整も必要もなく、操作性の良好な医療用コネクターを提供するものである。
上記目的を達成するものは以下のものである。
(1) 一端に設けられたチューブ状もしくは線状の医療用具を挿入するためのポートと、該ポートと連通し、前記医療用具の挿通が可能なルーメンを備える本体部と、該本体部の一端部に回動可能に設けられたキャップと、前記キャップと前記本体部間に挟圧可能に収容されるとともに前記ルーメンの開閉を行うシール用弾性弁体とを備える医療用コネクターであって、該医療用コネクターは、前記本体部もしくは前記キャップの一方に設けられた突起部と、前記本体部もしくは前記キャップの他方に設けられるとともに前記突起部に当接する環状ギア部を備え、前記環状ギア部は、前記本体部の軸方向に対して順次異なる位置に形成された複数の段差部を備えることを特徴とする医療用コネクター。
(2) 前記段差部は、前記突起部と当接することにより前記弾性弁体が開放状態となる第1の段差部と、前記突起部と当接することにより前記弾性弁体が前記ルーメン内に挿入された医療用具をほぼ液密状態に保持する状態となる第2の段差部と、前記突起部と当接することにより前記ルーメンが前記弾性弁体により閉塞状態となる第3の段差部とを備えている上記(1)に記載の医療用コネクター。
(3) 前記第2の段差部は、前記突起部と当接することにより前記弾性弁体が前記ルーメン内に挿入された医療用具を摺動可能かつほぼ液密状態に保持する状態となる医療用具摺動操作許容段差部と、前記突起部と当接することにより前記弾性弁体が前記ルーメン内に挿入された医療用具を摺動不能かつ液密状態に保持する状態となる医療用具固定段差部とを備えるものである上記(2)に記載の医療用コネクター。
(4) 前記医療用具摺動操作許容段差部は、前記第1の段差部側であり、前記医療用具固定段差部は前記第3の段差部側となっている上記(3)に記載の医療用コネクター。
(5) 前記本体部は、前記弾性弁体より他端側において前記ルーメンと連通する分岐ルーメンを備える分岐部を備えている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の医療用コネクター。
(6) 前記本体部もしくは前記キャップは、前記突起部を通過させるための軸方向に延びる突起通過路と、前記環状ギア部と前記突起通過路間に形成された前記突起部の前記突起通過路への侵入を防止する係止部を有している上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の医療用コネクター。
(7) 前記段差部は、突起部を保持する保持部を備えるとともに、各保持部間は、傾斜部となっている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の医療用コネクター。
(8) 前記突起部は、前記本体部の一端部の側面に設けられており、前記環状ギア部は、前記キャップの他端側に位置するとともに一端側を向いた内面に設けられている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の医療用コネクター。
(9) 前記突起部は、前記キャップの内側面に設けられており、前記環状ギア部は、前記本体部の側面に形成された環状リブの他端側面に設けられている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の医療用コネクター。
(10)前記突起部は、向かい合うように2つ設けられており、前記環状ギア部は、向かい合うように各段差部をそれぞれ2つ備えている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の医療用コネクター。
本発明の医療用コネクターは、一端に設けられたチューブ状もしくは線状の医療用具を挿入するためのポートと、該ポートと連通し、前記医療用具の挿通が可能なルーメンを備える本体部と、該本体部の一端部に回動可能に設けられたキャップと、前記キャップと前記本体部間に挟圧可能に収容されるとともに前記ルーメンの開閉を行うシール用弾性弁体とを備える医療用コネクターであって、該医療用コネクターは、前記本体部もしくは前記キャップの一方に設けられた突起部と、前記本体部もしくは前記キャップの他方に設けられるとともに前記突起部に当接する環状ギア部を備え、前記環状ギア部は、前記本体部の軸方向に対して順次異なる位置に形成された複数の段差部を備える。このため、本発明のコネクターでは、キャップを回転させることにより、本体部内に収容された弾性弁体を多段的に圧縮できるとともに、その操作を片手で行うことができる。さらに、螺合に比べて少ない回転量(操作量)にて行うことができるため操作が容易である。また、キャップの固定位置は、予め設定された各段差部であるため、ねじ式のような微調節の調整も必要もない。
また、前記段差部は、前記突起部と当接することにより前記弾性弁体が開放状態となる第1の段差部と、前記突起部と当接することにより前記弾性弁体が前記ルーメン内に挿入された医療用具をほぼ液密状態に保持する状態となる第2の段差部と、前記突起部と当接することにより前記ルーメンが前記弾性弁体により閉塞状態となる第3の段差部とを備えているものであれば、コネクターの開放、閉塞、挿入した医療用具の固定さらには開放のため操作を片手で行うことができるとともに、螺合に比べて少ない回転量(操作量)にて行うことができるため操作が容易である。さらに、キャップの固定位置は、予め設定された各段差部であるため、ねじ式のような微調節の必要もない。
なお、「ほぼ液密状態に保持」とは、完全に液が漏れないように保持する場合のほか、患者に負担を与えない程度にて若干の液漏れを許容する程度に保持する場合を含む。
前記本体部もしくは前記キャップは、前記突起部を通過させるための軸方向に延びる突起通過路を備え、前記環状ギア部と前記突起通過路間に形成された前記突起部の前記突起通過路への侵入を防止する係止部を有しているものであれば、突起通過路を用いることにより、キャップの本体部への取付が容易であるとともに、環状ギア部と突起通過路間に係止部を有するため、取り付けられたキャップの本体部からの離脱を防止する。
前記段差部は、突起部を保持する保持部を備えるとともに、各保持部間は、傾斜部となっているものであれば、キャップの回動時に突起部は傾斜部に沿って移動するため、キャップの回動操作がスムーズなものとなる。
前記第2の段差部は、前記突起部と当接することにより前記弾性弁体が前記ルーメン内に挿入された医療用具を摺動可能かつほぼ液密状態に保持する状態となる医療用具摺動操作許容段差部と、前記突起部と当接することにより前記弾性弁体が前記ルーメン内に挿入された医療用具を摺動不能かつ液密状態に保持する状態となる医療用具固定段差部とを備えるものであれば、医療用具を液密状態かつ摺動操作可能な状態に容易に保持すること、および医療用具を液密状態かつ摺動不能の可能な状態に容易に保持することができる。
本発明の医療用コネクターを図面に示した実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の医療用コネクターの一実施例の正面図である。図2は、図1に示した医療用コネクターの断面図である。図3は、図1に示した医療用コネクターのキャップに用いられている環状ギヤ部材の正面図であり、図4は、図3に示した環状ギア部材の右側面図であり、図5は、図4のB−B線断面図である。図6ないし図7は、図3に示した環状ギア部材を説明するための説明図である。図8は、図2のA−A線断面図である。図9は、図8のC−C線断面図である。図10は、本発明の医療用コネクターの作用を説明するための説明図である。
本発明の医療用コネクター1は、一端に設けられたチューブ状もしくは線状の医療用具10を挿入するためのポートと、このポートと連通し、医療用具10の挿通が可能なルーメン23を備える本体部2と、本体部2の一端部に回動可能に設けられたキャップ3と、キャップ3と本体部2間に挟圧可能に収容されるとともにルーメン23の開閉を行うシール用弾性弁体8とを備える。
医療用コネクター1は、本体部2もしくはキャップ3の一方に設けられた突起部24、25と、本体部2もしくはキャップ3の他方に設けられるとともに突起部24、25に当接する環状ギア部を備える。環状ギア部は、本体部2の軸方向に対して順次異なる位置に形成された複数の段差部を備えている。
そこで、本発明の医療用コネクターを図面に示す実施例を用いて説明する。
図1および図2に示す実施例の医療用コネクター1は、本体部2と、本体部の一端部に回動可能に取り付けられたキャップ3と、本体部の他端部に取り付けられたアダプター4と、本体部の側面より延びる分岐部5を備えている。
本体部2は、図1および図2に示すように、一端側(図2における右側)にチューブ状もしくは線状の医療用具10を挿入するためのポートを形成する開口部を備える筒状体であり、内部にルーメン23を備え、ルーメン23は、本体部の他端部(図2における左側)にて開口している。また、本体部の一端開口部付近には、シール用弾性弁体8を収容するための内径拡大部を備えており、この内径拡大部に、弾性弁体8が収容されている。また、本体部2は、側面より本体部の一端側に斜めに延びる分岐部5を備えており、分岐部5は、その端部に設けられたポート51と、このポート51とルーメン23とを連通する分岐ルーメン52を備えている。ポート51には、例えば、液体注入器具や圧力測定器具が取り付けられ、ポート51は、液体注入ポートおよび/または圧力測定ポートとして用いられる。また、本体部2の他端部22には、アダプター4との取付用環状溝が形成されている。
アダプター4は、図示しない医療用具、例えば、ガイディングカテーテルの後端に設けられたハブに液密に取付可能なものであり、この実施例のコネクター1では、接続対象医療用具のハブに液密に取付可能なルアーテーパー部41と、ハブの取付用かつ離脱防止用の螺旋状リブ42を有するとともにルアーテーパー部41を被包する筒状部と、本体部2への取付部43とを備えている。ルアーテーパー部41内には、本体部2のルーメン23と連通する通路45が形成されている。また、本体部2とアダプター4間には、両者間を液密に保持するためのOリング44が設けられている。
キャップ3は、本体部2の一端部に非螺合状態すなわち、キャップ3と本体部2には互いに螺合するねじ溝を備えない状態で回動可能に取り付けられている。
そして、この実施例のコネクター1では、突起部24、25は、本体部2の一端部21の側面に設けられており、環状ギア部は、キャップ3に設けられている。突起部24、25は、図8および図9に示すように、本体部2の後端より所定距離他端側となる位置に設けられるとともに、本体部の中心軸に対して向かい合う位置に設けられている。
そして、この実施例のコネクター1では、キャップ3は、一端側に医療用具10の挿入口73を備える筒状キャップ部材7と、このキャップ部材7の他端側に固定された筒状の環状ギア部材6とからなる。本発明のコネクター1では、キャップ3を周方向に回転させることにより、本体部2内に収容された弾性弁体8を多段的に圧縮できる。
キャップ部材7は、弾性弁体8を押圧するための内筒部72と、この内筒部72内と連通する医療用具10の挿入口73と、環状ギア部材6との接続部を他端側に備えるとともに内筒部72を被包する筒状の回動操作部71を備える。なお、挿入口73は、図示するように、一端側に向かってテーパー状に拡径することが好ましい。また、回動操作部71の表面には、滑り止め用のリブを有することが好ましい。
環状ギア部材6は、図2ないし図5に示すように、拡径部6aと、この拡径部6aより若干小径の筒状部6bと、この筒状部6bより、一端側に延びるキャップ部材7との固定用の脚部61、62と、脚部61の基端部と脚部62の基端部間の環状表面に形成された環状ギア部を備えている。脚部61と脚部62は、環状ギア部材6の中心軸に対して向かい合う位置に設けられている。環状ギア部は、筒状部6bの一端側表面に形成されており、すなわち、キャップ3全体からみると、キャップ3の他端側に位置するとともに一端側を向いた内面に設けられている。また、脚部61、62の内面側には、本体部2に設けられた突起部24、25を通過させるための突起通過路(具体的には、溝)61a、62aを備えている。キャップ3は、この突起通過路61a、62a内に突起部24、25を収納した状態で、本体部2の他端側に押し込み、突起部24、25が、脚部61、62の一端を越えた状態とし、その状態にて回動させることにより、取り付けられる。なお、環状ギア部と突起通過路61a、62a間には、突起部24、25の突起通過路61a、62aへの侵入を防止する係止部が設けられている。この実施例では、この係止部は、脚部61、62の側壁により構成されている。また、キャップ3が、本体部2に取り付けられた状態(図2、図9の状態)において、弾性弁体8は、圧縮された状態となっており、その復元力により、キャップ3は一端側に押圧されるため、キャップ3に形成された環状ギア部(筒状部6bの一端側の面)は、突起部24、25に押しつけられ、両者は当接する。
なお、環状ギア部と突起部24、25がきちんと当接する限りにおいて、キャップ3を本体部2に取り付けた時点において、弁体8は圧縮されていなくてもよい。
そして、環状ギア部は、図6に示すように、本体部2の軸方向に対して異なる位置に形成された複数の段差部を備えている。この実施例では、段差部は、突起部24、25と当接することにより弾性弁体8が開放状態となる第1の段差部(弾性弁体開放段差部)63a、63bと、突起部24、25と当接することにより弾性弁体8がルーメン23内に挿入された医療用具10を液密状態に保持する状態となる第2の段差部65a、65b(または、67a、67b)と、突起部24、25と当接することによりルーメン23が弾性弁体8により閉塞状態となる第3の段差部(弾性弁体閉塞段差部)69a、69bとを備えている。さらに、この実施例では、第2の段差部は、突起部24、25と当接することにより弾性弁体8がルーメン23内に挿入された医療用具10を摺動可能かつほぼ液密状態に保持する状態となる医療用具摺動操作許容段差部65a、65bと、突起部24、25と当接することにより弾性弁体8がルーメン23内に挿入された医療用具10を摺動不能かつ液密状態に保持する状態となる医療用具固定段差部67a、67bとを備えている。医療用具摺動操作許容段差部は、第1の段差部側であり、医療用具固定段差部は前記第3の段差部側となっている。第1の段差部(弾性弁体開放段差部)63aと63b、第2の段差部65aと65b(および、67aと67b)、第3の段差部(弾性弁体閉塞段差部)69aと69bとは、それぞれ一対のものであり、環状ギア部材6の中心軸に対して向かい合う位置に設けられている。
この実施例のコネクター1では、環状ギア部は、図6および段差高さを模式的に示す図7に示すように、脚部61、62に近接して形成されるとともに、脚部61、62の一端までの本体部2の軸方向における距離が最も長い第1の段差部(弾性弁体開放段差部)63a、63bと、脚部61、62の一端までの本体部2の軸方向における距離が第1の段差部63a、63bより短い医療用具摺動操作許容段差部65a、65bと、脚部61、62の一端までの本体部2の軸方向における距離が医療用具摺動操作許容段差部65a、65bより短い医療用具固定段差部67a、67bと、脚部61、62の一端までの本体部2の軸方向における距離が医療用具固定段差部67a、67bより短い第3の段差部(弾性弁体閉塞段差部)69a、69bとを備えている。そして、それら段差部は、上記の順序に形成されている。図示する実施例では、段差部の順序は、反時計方向となっているが、時計方向であってもよい。また、キャップ3は、時計方向および反時計方向の両者に回動可能なものとなっている。
そして、この実施例のコネクター1では、段差部間には、傾斜部が設けられている。これにより、キャップの回動操作を容易なものとしている。具体的には、第1の段差部(弾性弁体開放段差部)63a、63bと医療用具摺動操作許容段差部65a、65b間には、第1の傾斜部64a、64bが設けられており、医療用具摺動操作許容段差部65a、65bと医療用具固定段差部67a、67b間には、第2の傾斜部66a、66bが設けられており、医療用具固定段差部67a、67bと第3の段差部(弾性弁体閉塞段差部)69a、69b間には、第3の傾斜部68a、68bが設けられている。
また、シール用弾性弁体8としては、筒状の弾性部材が使用される。弾性弁体としては、キャップ3と本体部2間による押圧により、内径が変化するものであればどのようなものであってもよい。特に、図2に示すように、内径小径部を備えるものが好ましい。
弾性弁体8の構成材料としては、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴムなどの合成ゴム、ラテックスゴムなどの天然ゴム、オレフィン系エラストマー(例えば、ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレンエラストマー)、ポリアミドエラストマー、スチレン系エラストマー(例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー、スチレン−エチレンブチレン−スチレンコポリマー)、ポリウレタン、ウレタン系エラストマー、フッ素樹脂系エラストマー等が好ましい。また、上記材料を主原料とする軟質、半硬質または硬質の発泡体でもよい。
また、弾性弁体8を除くコネクターの構成材料としては、例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、ポリエステルポリアミド、ポリエチレンテレフターレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリメチルメタークリレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、硬質ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、AS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、さらには、これらのうちの2種以上を組み合わせたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)が挙げられる。
上記説明では、環状ギア部の段差部は、合計4つの段差を備えるものとなっているが、これに限定されるものではなく、段差部は、順次キャップの一端側に近づく4つ以上の段差、例えば、5〜8の段差を備えるものであってもよい。この場合においても、各段差部は突起部の保持部を備えかつ、段差部間は傾斜部となっていることが好ましい。また、段差部を3つとし、弁体8の寸法、材質の硬度等と内筒部72の移動距離とを適宜設定することにより、第3の段差部(弾性弁体閉塞段差部)と医療用具固定段差部とを兼用してもよい。また、突起部も上述した2つのものに限定されるものではなく、1もしくは3以上であってもよい。好ましくは、1ないし3であり、特に、2が好ましい。
次に、本発明の医療用コネクターの作用を図8ないし図19を用いて説明する。
図8ないし図10は、突起部24、25が第1の段差部(弾性弁体開放段差部)63a、63bと当接する状態を示している。この状態では、突起部24、25とキャップ3の一端間の距離が最も長い状態である。言い換えれば、弾性弁体8の圧縮が最も少ない状態である。このため、弾性弁体8は、内部に通路81を保有し、キャップ3の一端より、医療用具の挿入が可能である。なお、この状態では、突起部24、25は、脚部61に当接する方向には回動不能である。
そして、キャップ3を、突起部24が脚部61より離間する方向に回動させると、突起部24、25は、段差部63a、63bより脱出し、傾斜部64a、64bを通過して、段差部(医療用具摺動操作許容段差部)65a、65bに係止され、図11ないし図13に示す状態となる。なお、段差部65a、65bの傾斜部64a、64b側の段差面により形成された保持部により、突起部24、25の傾斜部64a、64b側への移動(キャップ3の段差部63a、63b側への回動)は制止されている。この状態では、突起部24、25とキャップ3の一端間の距離は、図11に示す状態となり、図8に示した第1の段差部(弾性弁体開放段差部)と突起部との当接状態に比べて、短いものとなる。このため、弾性弁体8の圧縮が進行し、コネクター1内に挿入された医療用具10の側面にほぼ液密に密着する。なお、この状態では、弾性弁体8は、医療用具10の側面に液密に密着するものの、医療用具の摺動操作を許容する。このため、医療用具10の押し込み、抜去等の操作を行うことができるとともに、コネクターからの血液等の漏出を防止あるいは最小限に抑制する。
そして、キャップ3を突起部24が脚部61よりさらに離間する方向に回動させると、突起部24、25は、段差部65a、65bより脱出し、傾斜部66a、66bを通過して、段差部(医療用具固定差部)67a、67bに係止され、図14ないし図16に示す状態となる。なお、段差部67a、67bの傾斜部66a、66b側の段差面により形成された保持部により、突起部24、25の傾斜部66a、66b側への移動(キャップ3の段差部65a、65b側への回動)は制止されている。この状態では、突起部24、25とキャップ3の一端間の距離は、図14に示す状態となり、図11に示した医療用具摺動操作許容段差部と突起部との当接状態に比べて、短いものとなる。このため、弾性弁体8の圧縮が進行し、コネクター1内に挿入された医療用具10を接触する部分にて液密に固定する。この状態では、医療用具10の挿入、抜去等の操作が不能となっている。そして、この状態において、分岐部5のポート51に取り付けた液体注入具より、コネクター内に液体を圧入しても、キャップの一端より漏出しない。
図17ないし図19は、突起部24、25が第3の段差部(弾性弁体閉塞段差部)69a、69bと当接する状態を示している。この状態では、突起部24、25とキャップ3の一端間の距離が最も短い状態である。言い換えれば、弾性弁体8の圧縮が最も大きい状態である。このため、弾性弁体8の内部の通路81は消失し、弁体8は完全閉塞状態となる。なお、段差部69a、69bの傾斜部68a、68b側の段差面により形成された保持部により、突起部24、25の傾斜部68a、68b側への移動(キャップ3の段差部67a、67b側への回動)は制止されている。
なお、キャップ3は、弁体の圧縮を強くする方向への回動のみならず、弁体の圧縮を弱くする方向への回動も可能である。
次に、図20ないし図21に示す本発明の医療用コネクター100の実施例について説明する。
図20は、本発明の医療用コネクター100の正面図である。図21は、図20のF−F線断面図である。図22は、図20に示した医療用コネクターに用いられている本体部の平面図である。図23は、図20のG−G線断面図である。図24は、図20に示した医療用コネクターに用いられているキャップの左側面図である。図25は、環状ギア部を説明するための説明図である。図26は、本体部に設けられた環状ギア部材を説明するための説明図である。図27は、本発明の医療用コネクターの作用を説明するための説明図である。
この実施例のコネクター100と上述した実施例のコネクター1との相違は、コネクター1では、突起部が本体部に設けられ、環状ギア部がキャップに設けられているのに対して、このコネクター100では、突起部がキャップに設けられ、環状ギア部が本体部に設けられている点である。その他の点においては、同じである。コネクター100において、コネクター1と相違のない部分については、同じ符号を付し、コネクター1における説明を参照するものとする。
図20および図21に示す実施例の医療用コネクター100は、本体部102と、本体部の一端部に回動可能に取り付けられたキャップ103と、本体部の他端部に取り付けられたアダプター4と、本体部の側面より延びる分岐部5を備えている。
本体部102は、図20、図21および本体部の平面図である図22に示すように、一端側(図21における右側)にチューブ状もしくは線状の医療用具を挿入するためのポートを形成する開口部を備える筒状体であり、内部にルーメン23を備え、ルーメン23は、本体部の他端部(図21における左側)にて開口している。また、本体部102の一端開口部付近には、シール用弾性弁体8を収容するための内径拡大部を備えており、この内径拡大部に、弾性弁体8が収容されている。また、本体部102は、側面より本体部の一端側に斜めに延びる分岐部5を備えており、分岐部5は、その端部に設けられたポート51と、このポート51とルーメン23とを連通する分岐ルーメン52を備えている。ポート51には、例えば、液体注入器具が取り付けられ、ポート51は、液体注入ポートとして用いられる。また、本体部102の他端部22には、アダプター4との取付用環状溝が形成されている。
アダプター4は、図示しない医療用具、例えば、ガイディングカテーテルの後端に設けられたハブに液密に取付可能なものであり、この実施例のコネクターでは、接続対象医療用具のハブに液密に取付可能なルアーテーパー部41と、離脱防止用の螺旋状リブ42を有するとともにルアーテーパー部41を被包する筒状部と、本体部102への取付部43とを備えている。また、本体部102とアダプター4間には、両者間を液密に保持するためのOリング44が設けられている。
キャップ103は、非螺合状態、すなわちキャップ103と本体部102には互いに備えない状態で、本体部102の一端部に回動可能に取り付けられている。
そして、この実施例のコネクター100では、突起部174、175は、キャップ103の内側面に設けられており、環状ギア部は、本体部102の一端部21の側面に形成された環状リブ120の他端側面に設けられている。突起部174、175は、図21、図23、図24および図26に示すように、キャップ103の他端付近の内面に設けられるとともに、キャップ103の中心軸に対して向かい合うように2つ設けられている。
そして、キャップ103は、一端側に設けられた医療用具の挿入口173と、弾性弁体8を押圧するための内筒部172と、内筒部172を被包する筒状の回動操作部171を備える。コネクター100では、キャップ103を周方向に回転させることにより、本体部102内に収容された弾性弁体8を多段的に圧縮できる。なお、挿入口173は、図示するように、一端側に向かってテーパー状に拡径することが好ましい。また、回動操作部171の表面には、滑り止め用のリブを有することが好ましい。
環状ギアを有する環状リブ120は、図21および図22に示すように、本体部102の後端より所定距離他端側となる位置に設けられている。また、環状リブ120には、キャップ103に設けられた突起部174、175を通過させるための突起通過路(具体的には、欠損部)161a、162aを備えている。図26に示すように、キャップ103は、この突起通過路161a、162a内に、突起部174、175が収容された状態で、本体部102の他端側に押し込み、突起部174、175が、係止部161、162の端部を越えた状態とし、その状態にて回動させることにより、図23の状態となり、取り付けられる。取り付けられたキャップ103の突起部174、175は、図22および図25に示す係止部161、162に当接するため、突起通過路に侵入することが防止されている。
この実施例では、キャップ103が、本体部102に取り付けられた状態(図20、図21の状態)において、弾性弁体8は、圧縮された状態となっており、その復元力により、キャップ103は一端側に押圧されるため、キャップ103に形成された突起部174、175は、本体部102の環状リブ120の環状ギア部に押しつけられ、両者は当接する。
そして、環状ギア部120は、図22、図25、図27および図28に示すように、本体部102の軸方向に対して順次異なる位置に形成された複数の段差部を備える。この実施例では、段差部は、図25および図28に示すように、突起部174、175と当接することにより、弾性弁体8が開放状態となる第1の段差部(弾性弁体開放段差部)163a、163bと、突起部174、175と当接することにより弾性弁体8がルーメン23内に挿入された医療用具をほぼ液密状態に保持する状態となる第2の段差部165a、165b(または、167a、167b)と、突起部174、175と当接することによりルーメン23が弾性弁体8により閉塞状態となる第3の段差部(弾性弁体閉塞段差部)169a、169bとを備えている。特に、この実施例では、第2の段差部は、突起部174、175と当接することにより弾性弁体8がルーメン23内に挿入された医療用具を摺動可能かつほぼ液密状態に保持する状態となる医療用具摺動操作許容段差部165a、165bと、突起部174、175と当接することにより弾性弁体8がルーメン23内に挿入された医療用具を摺動不能かつ液密状態に保持する状態となる医療用具固定段差部167a、167bとを備えている。医療用具摺動操作許容段差部は、第1の段差部側であり、医療用具固定段差部は第3の段差部側となっている。第1の段差部(弾性弁体開放段差部)163aと163b、第2の段差部165aと165b(および、167aと167b)、第3の段差部(弾性弁体閉塞段差部)169aと169bとは、それぞれ一対のものであり、本体部102の中心軸に対して向かい合う位置に設けられている。
この実施例のコネクター100では、環状ギア部は、図25、図27および段差高さを模式的に示す図28に示すように、係止部161、162に近接して形成されるとともに、係止部161、162の他端までの本体部102の軸方向における距離が最も長い(別な表現をすれば、弾性弁体収容部の他端までの距離が最も短い)第1の段差部(弾性弁体開放段差部)163a、163bと、係止部161、162の他端までの本体部102の軸方向における距離が第1の段差部163a、163bよりも短い(別な表現をすれば、弾性弁体収容部の他端までの距離が第1の段差部163a、163bよりも長い)医療用具摺動操作許容段差部165a、165bと、係止部161、162の他端までの本体部102の軸方向における距離が第2の段差部165a、165bよりも短い(別な表現をすれば、弾性弁体収容部の他端までの距離が第2の段差部165a、165bよりも長い)医療用具固定段差部167a、167bと、係止部161、162の他端までの本体部102の軸方向における距離が医療用具固定段差部167a、167bよりも短い(別な表現をすれば、弾性弁体収容部の他端までの距離が医療用具固定段差部167a、167bよりも長い)第3の段差部(弾性弁体閉塞段差部)169a、169bとを備えている。そして、それら段差部は、上記の順序に形成されている。図示する実施例では、段差部の順序は、反時計方向となっているが、時計方向であってもよい。また、キャップ103は、時計方向および反時計方向の両者に回動可能なものとなっている。
そして、この実施例のコネクター100においても、段差部間には、傾斜部が設けられている。これにより、キャップの回動操作を容易なものとしている。具体的には、第1の段差部(弾性弁体開放段差部)163a、163bと医療用具摺動操作許容段差部165a、165b間には、第1の傾斜部164a、164bが設けられており、医療用具摺動操作許容段差部165a、165bと医療用具固定段差部167a、167b間には、第2の傾斜部166a、166bが設けられており、医療用具固定段差部167a、167bと第3の段差部(弾性弁体閉塞段差部)169a、169b間には、第3の傾斜部168a、168bが設けられている。
また、シール用弾性弁体8としては、上述したものと同じである。
上記説明では、環状ギア部の段差部は、合計4つの段差を備えるものとなっているが、これに限定されるものではなく、段差部は、順次キャップの一端側に近づく4つ以上の段差、例えば、5〜8の段差を備えるものであってもよい。この場合においても、各段差部は突起部の保持部を備えかつ、段差部間は傾斜部となっていることが好ましい。また、段差部を3つとし、弁体8の寸法、材質の硬度等と内筒部172の移動距離とを適宜設定することにより、第3の段差部(弾性弁体閉塞段差部)と医療用具固定段差部とを兼用してもよい。また、突起部も上述した2つのものに限定されるものではなく、1もしくは3以上であってもよい。好ましくは、1ないし3であり、特に、2が好ましい。
次に、本発明の医療用コネクター100の作用を図27および図28を用いて簡単に説明する。
図27および図28の実線は、突起部174、175が第1の段差部(弾性弁体開放段差部)163a、163bと当接する状態を示している。この状態では、突起部174、175とキャップ103の一端間の距離が最も長い状態である。言い換えれば、弾性弁体8の圧縮が最も少ない状態である。このため、弾性弁体8は、図20および図21に示すように、内部に通路81を保有し、キャップ103の一端より、医療用具の挿入が可能である。なお、この状態では、突起部174、175は、係止部161に当接する方向には回動不能である。
そして、キャップ103を、突起部174が係止部161より離間する方向に回動させると、突起部174、175は、段差部163a、163bより脱出し、傾斜部164a、164bを通過して、段差部(医療用具摺動操作許容段差部)165a、165bに係止された状態となる。なお、段差部165a、165bの傾斜部164a、164b側の段差面により形成された保持部により、突起部174、175の傾斜部164a、164b側への移動(キャップ103の段差部163a、163b側への回動)は制止されている。この状態では、図20に示した第1の段差部(弾性弁体開放段差部)と突起部との当接状態に比べて、弾性弁体8の圧縮が進行し、コネクター100内に挿入された医療用具の側面に液密に密着する。なお、この状態では、弾性弁体8は、医療用具の側面に液密に密着するものの、医療用具摺動操作を許容する。このため、医療用具を押し込む等の操作を行うことができるとともに、コネクターからの血液等の漏出を防止する。
そして、キャップ103を突起部174が係止部161よりさらに離間する方向に回動させると、突起部174、175は、段差部165a、165bより脱出し、傾斜部1616a、166bを通過して、段差部(医療用具固定差部)167a、167bに係止された状態となる。なお、段差部167a、167bの傾斜部166a、166b側の段差面により形成された保持部により、突起部174、175の傾斜部166a、166b側への移動(キャップ103の段差部165a、165b側への回動)は制止されている。この状態では、さらに、弾性弁体8の圧縮が進行し、コネクター1内に挿入された医療用具を接触する部分にて液密に固定する。なお、この状態では、医療用具を押し込む等の操作が不能となっている。そして、この状態において、分岐部5のポート171に取り付けた液体注入具より、コネクター内に液体を圧入しても、キャップの一端より漏出しない。また、突起部174、175が、第3の段差部(弾性弁体閉塞段差部)169a、169bと当接する状態では、弾性弁体8の圧縮が最も大きい。このため、弾性弁体8の内部の通路81は消失し、弁体8は完全閉塞状態となる。なお、段差部169a、169bの傾斜部168a、168b側の段差面により形成された保持部により、突起部174、175の傾斜部168a、168b側への移動(キャップ103の段差部167a、167b側への回動)は制止されている。なお、キャップ103は、弁体の圧縮を強くする方向への回動のみならず、弁体の圧縮を弱くする方向への回動も可能である。
図1は、本発明の医療用コネクターの一実施例の正面図である。 図2は、図1に示した医療用コネクターの断面図である。 図3は、図1に示した医療用コネクターのキャップに用いられている環状ギヤ部材の正面図である。 図4は、図3に示した環状ギア部材の右側面図である。 図5は、図4のB−B線断面図である。 図6は、図3に示した環状ギア部材を説明するための説明図である。 図7は、図3に示した環状ギア部材を説明するための説明図である。 図8は、図2のA−A線断面図である。 図9は、図8のC−C線断面図である。 図10は、本発明の医療用コネクターの作用を説明するための説明図である。 図11は、本発明の医療用コネクターの作用を説明するための説明図である。 図12は、図11のD−D線断面図である。 図13は、本発明の医療用コネクターの作用を説明するための説明図である。 図14は、本発明の医療用コネクターの作用を説明するための説明図である。 図15は、図14のE−E線断面図である。 図16は、本発明の医療用コネクターの作用を説明するための説明図である。 図17は、本発明の医療用コネクターの作用を説明するための説明図である。 図18は、図19のF−F線断面図である。 図19は、本発明の医療用コネクターの作用を説明するための説明図である。 図20は、本発明の医療用コネクターの他の実施例の正面図である。 図21は、図20のF−F線断面図である。 図22は、図20に示した医療用コネクターに用いられている本体部の平面図である。 図23は、図20のG−G線断面図である。 図24は、図20に示した医療用コネクターに用いられているキャップの左側面図である。 図25は、環状ギア部を説明するための説明図である。 図26は、キャップを本体部に取り付ける作業時を説明するための説明図である。 図27は、本発明の医療用コネクターの作用を説明するための説明図である。 図28は、本発明の医療用コネクターの作用を説明するための説明図である。
符号の説明
1 医療用コネクター
2 本体部
3 キャップ
8 弾性弁体
10 医療用具
23 ルーメン
24 突起部
25 突起部

Claims (10)

  1. 一端に設けられたチューブ状もしくは線状の医療用具を挿入するためのポートと、該ポートと連通し、前記医療用具の挿通が可能なルーメンを備える本体部と、該本体部の一端部に回動可能に設けられたキャップと、前記キャップと前記本体部間に挟圧可能に収容されるとともに前記ルーメンの開閉を行うシール用弾性弁体とを備える医療用コネクターであって、該医療用コネクターは、前記本体部もしくは前記キャップの一方に設けられた突起部と、前記本体部もしくは前記キャップの他方に設けられるとともに前記突起部に当接する環状ギア部を備え、前記環状ギア部は、前記本体部の軸方向に対して順次異なる位置に形成された複数の段差部を備えることを特徴とする医療用コネクター。
  2. 前記段差部は、前記突起部と当接することにより前記弾性弁体が開放状態となる第1の段差部と、前記突起部と当接することにより前記弾性弁体が前記ルーメン内に挿入された医療用具をほぼ液密状態に保持する状態となる第2の段差部と、前記突起部と当接することにより前記ルーメンが前記弾性弁体により閉塞状態となる第3の段差部とを備えている請求項1に記載の医療用コネクター。
  3. 前記第2の段差部は、前記突起部と当接することにより前記弾性弁体が前記ルーメン内に挿入された医療用具を摺動可能かつほぼ液密状態に保持する状態となる医療用具摺動操作許容段差部と、前記突起部と当接することにより前記弾性弁体が前記ルーメン内に挿入された医療用具を摺動不能かつ液密状態に保持する状態となる医療用具固定段差部とを備えるものである請求項2に記載の医療用コネクター。
  4. 前記医療用具摺動操作許容段差部は、前記第1の段差部側であり、前記医療用具固定段差部は前記第3の段差部側となっている請求項3に記載の医療用コネクター。
  5. 前記本体部は、前記弾性弁体より他端側において前記ルーメンと連通する分岐ルーメンを備える分岐部を備えている請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用コネクター。
  6. 前記本体部もしくは前記キャップは、前記突起部を通過させるための軸方向に延びる突起通過路と、前記環状ギア部と前記突起通過路間に形成された前記突起部の前記突起通過路への侵入を防止する係止部を有している請求項1ないし5のいずれかに記載の医療用コネクター。
  7. 前記段差部は、突起部を保持する保持部を備えるとともに、各保持部間は、傾斜部となっている請求項1ないし6のいずれかに記載の医療用コネクター。
  8. 前記突起部は、前記本体部の一端部の側面に設けられており、前記環状ギア部は、前記キャップの他端側に位置するとともに一端側を向いた内面に設けられている請求項1ないし7のいずれかに記載の医療用コネクター。
  9. 前記突起部は、前記キャップの内側面に設けられており、前記環状ギア部は、前記本体部の側面に形成された環状リブの他端側面に設けられている請求項1ないし7のいずれかに記載の医療用コネクター。
  10. 前記突起部は、向かい合うように2つ設けられており、前記環状ギア部は、向かい合うように各段差部をそれぞれ2つ備えている請求項1ないし9のいずれかに記載の医療用コネクター。
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