JP2005142713A - 固体撮像装置と固体撮像装置の調整方法 - Google Patents

固体撮像装置と固体撮像装置の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 フロントエンド処理としてのサンプル/ホールド及びA/D変換のためのタイミング信号について適切な位相調整を行い画質向上を図る。
【解決手段】
固体撮像素子アレイに入射光が入らないようにした状態で、撮像信号のフロントエンド処理を行うようにしたとき、撮像信号とタイミング信号の位相関係を考えると、位相調整がなされていない状態では、任意の画素同志の撮像画像データの差分が大きくなる。逆にその差分が小さくなるように位相調整を行えば、位相関係が最適化されることになる。そこで、固体撮像素子アレイに対する入射光を遮蔽した状態で、サンプル/ホールド処理及びA/D変換処理についてのタイミング信号の位相状態を可変設定しながら、各位相状態において上記画素センサ手段の有効画像領域内の複数の画素について取り込んだ複数の上記撮像画像データの演算処理を行って上記差分が小さくなる位相状態を判別し、タイミング信号を判別された位相状態に調整することで、タイミング信号の位相を最適化する。
【選択図】 図7

Description

本発明は固体撮像素子を用いた固体撮像装置、及びその調整方法に関するものである。
特開平5−37850号公報
例えばCCD等の固体撮像素子を利用したカメラシステムとして動画或いは静止画を撮像する固体撮像装置が普及している。
この固体撮像装置では、各画素をCCD素子でアレイ状に構成したCCDセンサ部によって入射光に応じた撮像信号を得る。その撮像信号についてはフロントエンド処理として、サンプル/ホールドを行い、ホールドされた信号レベルをA/D変換することで、撮像画像データを得るようにしている。そしてデジタルデータとされた撮像画像データについて、表示のための画像処理、所定のフォーマット処理、圧縮処理等を行って、表示装置部での表示出力や、記録媒体への記録、或いは外部機器への送信等を行うようにしている。
ここでフロントエンド処理に注目する。CCDセンサ部から得られた撮像信号については、その信号波形に対して適切なタイミングでサンプル/ホールドを行い、A/D変換しなければ、A/D変換された撮像画像データとして適切なデータが得られない。
図9にフロントエンド処理のためのタイミング波形を示している。
波形CCD−Outとして示すように、CCDセンサ部から或る画素についての撮像信号が出力されるが、このような信号波形に対して、サンプル/ホールド処理として、P相及びD相のサンプリングを行うことになる。P相とは、波形の黒レベルに相当するポイントであり、D相とは、波形のデータレベルに相当するポイントである。概略的に言えば、D相の信号値とP相の信号値の差分を採ることで、黒レベルに対する値としてのデータレベルを得ることができ、その差分をA/D変換することで、黒レベルを基準とした適切なデータレベルをデジタルデータとして得ることができる。
このため、P相のサンプル/ホールドのために図示するようなタイミング信号XSHPが発生され、またD相のサンプル/ホールドのために図示するようなタイミング信号XSHDが発生される。さらにA/D変換に用いるクロックとして、タイミング信号ADCLKが発生されることになる。フロントエンド処理では、これらのタイミング信号に基づいてサンプル/ホールド処理及びA/D変換処理が行われる。
ここで、フロントエンド処理によって適切な撮像画像データを得るためには、上記各タイミング信号が、CCDセンサ部からの撮像信号CCD−Outに対して適切な位相状態でなければならないことが理解される。
例えばタイミング信号XSHP、XSHDの位相が不適切であると、撮像信号CCD−Outの黒レベル及びデータレベルのタイミングでサンプリングできず、従ってA/D変換された撮像画像データの値は適切な値にならない。つまり、タイミング信号の位相が適切でないと画質が劣化してしまうことになる。
そして撮像信号CCD−Outとタイミング信号の位相関係は、実際の回路設計、温度条件、回路実装状態、或いはCCD素子や転送回路系の素子の特性のバラツキなど、多様な条件により変動する。このため、撮像装置を製造した後に、タイミング信号の位相、具体的にはパルスタイミングやパルスデューティを調整することが必要とされている。
タイミング信号の位相調整は、従来、作業者が実際の出力画像を見ながら手動で調整するということが行われていた。即ち作業者が表示出力される画像をモニタリングしながら、その画像の品質が最もよいと判断する状態になるように位相調整を行っていた。しかしながらその場合、調整作業に熟練や時間を要したり、さらには作業者によって画質評価が異なることで位相設定状態が統一されにくいという問題があった。
このようなことから、タイミング信号の位相調整を自動化する技術が、例えば上記特許文献1により提案されている。
ところで上記特許文献1の場合、サンプリング及びA/D変換のためのタイミング信号の位相調整のために、テスト信号(擬似画素信号)を使用している。つまり、テスト信号発生回路を用意し、テストモード時にはCCDセンサ部からの撮像信号読出を実行しない状態として、テスト信号についてフロントエンド処理を行う。そしてそのA/D変換データのレベルから位相誤差を検出し、位相調整を行うものである。
ところがこのようにテスト信号を用いることは、テスト信号の発生やテスト信号をフロントエンド処理に導入するための回路系が必要になり、回路規模の縮小という要請に反すると共に、CCDセンサ部自体の素子や回路の特性に起因する位相ズレを考慮すると、それを解消しきれないものとなる。
そこで本発明は、フロントエンド処理におけるタイミング信号について、CCDセンサ部を含めて、より実際の使用状態に適した位相調整を実行できるようにし、さらなる画質向上を実現することを目的とする。
本発明の固体撮像装置は、固体撮像素子アレイを有し、上記固体撮像素子アレイに対する入射光に基づく撮像信号を出力する画素センサ手段と、上記固体撮像素子アレイに対する入射光を遮蔽するシャッタ手段と、上記画素センサ手段からの撮像信号についてサンプル/ホールド及びA/D変換を行って、撮像画像データを出力する画像データ出力手段と、上記サンプル/ホールド処理及びA/D変換処理のタイミングを決定するタイミング信号を供給するタイミング信号発生手段と、上記シャッタ手段により入射光が遮蔽された状態において、上記タイミング信号発生手段から供給するタイミング信号の位相を変更させながら、上記画素センサ手段の有効画像領域内の複数の画素について取り込んだ複数の上記撮像画像データの演算処理を行うことで、上記タイミング信号の最適な位相状態を判別し、上記タイミング信号の位相状態を該判別した最適の位相状態に制御する位相調整手段とを備える。
また、上記位相調整手段は、上記有効画像領域内の複数の画素による上記各撮像画像データの差分値の平均値が最小となる際の位相状態を、上記タイミング信号の最適な位相状態と判別する。
また上記位相調整手段は、上記有効画像領域内の複数の画素として予め選択された複数の画素についての上記撮像画像データを取り込んで、上記演算処理を行う。
或いは、上記位相調整手段は、上記有効画像領域内の複数の画素として任意に選択された複数の画素についての上記撮像画像データを取り込んで、上記演算処理を行う。
本発明の固体撮像装置の調整方法は、固体撮像素子アレイを有する画素センサ手段を備え、上記固体撮像素子アレイに対する入射光に応じて出力される撮像信号に対して、サンプル/ホールド及びA/D変換を行って撮像画像データを得る固体撮像装置の調整方法である。そして、上記固体撮像素子アレイに対する入射光を遮蔽する遮蔽ステップと、上記サンプル/ホールド処理及びA/D変換処理のタイミングを決定するタイミング信号の位相状態を可変設定しながら、各位相状態において上記画素センサ手段の有効画像領域内の複数の画素について取り込んだ複数の上記撮像画像データの演算処理を行い、該演算処理の結果に基づいて上記タイミング信号の最適な位相状態を判別する判別ステップと、上記タイミング信号の位相状態を、上記判別ステップで判別された最適な位相状態に設定する位相設定ステップとを備える。
また上記判別ステップでは、上記有効画像領域内の複数の画素による上記各撮像画像データの差分値の平均値が最小となる際の位相状態を、上記タイミング信号の最適な位相状態と判別する。
また、上記判別ステップでは、上記有効画像領域内の複数の画素として予め選択された複数の画素についての上記撮像画像データを取り込んで、上記演算処理を行う。
或いは、上記判別ステップでは、上記有効画像領域内の複数の画素として任意に選択された複数の画素についての上記撮像画像データを取り込んで、上記演算処理を行う。
即ち本発明では、タイミング信号の調整の際には、固体撮像素子アレイに入射光が入らないようにした状態で、撮像信号の画像データ出力処理(フロントエンド処理としてのサンプル/ホールド及びA/D変換)を行う。ここで、撮像信号とタイミング信号の位相関係を考えると、位相調整がなされていない状態では、任意の画素同志の撮像画像データの差分が大きくなる。つまり入射光が入らない状態であるため、有効画素内のどの画素も同じ信号レベルであるはずであるが、位相ズレの状態によっては、複数の任意の画素において、サンプル/ホールド及びA/D変換によって得られた撮像画像データの差分が大きくなる。従って、その差分が小さくなるように位相調整を行えば、位相関係が最適化されることになる。
そこで、固体撮像素子アレイに対する入射光を遮蔽した状態で、サンプル/ホールド処理及びA/D変換処理についてのタイミング信号の位相状態を可変設定しながら、各位相状態において上記画素センサ手段の有効画像領域内の複数の画素について取り込んだ複数の上記撮像画像データの演算処理を行っていけば、上記差分が小さくなる最適な位相状態を判別できることになる。
本発明によれば、固体撮像素子アレイに対する入射光を遮蔽した状態で、サンプル/ホールド処理及びA/D変換処理についてのタイミング信号の位相状態を可変設定しながら、各位相状態において上記画素センサ手段の有効画像領域内の複数の画素について取り込んだ複数の上記撮像画像データの演算処理を行い、その演算結果に基づいてタイミング信号の最適な位相状態を判別する判別し、位相状態を調整する。
これにより、自動的にタイミング信号の位相状態を最適位相状態に調整することができ、出力される画質を向上させることができる。
また、この調整の際には、有効画像領域内の複数の画素の差分値が最小化される位相状態を最適な位相状態とするものであり、つまり実際に画素センサ手段の出力を用いた調整となる。このため、実際の撮像時の使用状態と同様に画素センサ手段からの信号を用いてのタイミング調整となり、実際の撮像動作に合った最も適切な調整状態を得ることができる。また調整用の信号等を生成することも不要であり、回路構成も簡略化できる。
以下、本発明の固体撮像装置の実施の形態を説明する。図1は、実施の形態の固体撮像装置の要部として、特にフロントエンド処理及びそのタイミング信号の調整にかかる部位のブロック図を示したものである。
CCDセンサ部1は、CCD撮像素子により形成される画素センサがアレイ状に配されて成り、入射光に応じた各画素の撮像信号を出力する。入射光はレンズ系5を介してCCDセンサ部1に導かれる。
レンズ系5としては、例えばズームレンズ、アイリス機構、シャッタ機構など、通常のカメラシステムにおいて搭載されるレンズ系である。レンズ系の駆動、例えばズームレンズの駆動はシャッタ機構のメカニカルな動作は、レンズ系駆動部6により制御される。特に本例においては後述するタイミング信号の位相調整処理においては、レンズ系駆動部6によりシャッタ機構を閉じた状態とし、CCDセンサ部1に入射光が導入されないようにすることになる。
フロントエンド部2(AFE:Analog Front End)は、CCDセンサ部1からの撮像信号に対してフロントエンド処理を行う。具体的にはサンプル/ホールド処理部2a、A/D変換部2bを備える。そしてCCDセンサ部1からの撮像信号は、サンプル/ホールド処理部2aでサンプリングされ、A/D変換部2bでデジタルデータに変換されて、撮像画像データSADとして出力される。
この場合、フロントエンド処理は、図9で説明したとおりであり、サンプル/ホールド処理部2aとしては、タイミング信号XSHP、XSHDによって、撮像信号(CCD−Out)における黒レベル及びデータレベルのサンプリングを行う。そしてその差分値を黒レベルを基準としてのデータレベルとし、それがA/D変換部2bでデジタルデータ化されることになる。より詳しくは、サンプル/ホールド処理部2aは、例えばタイミング信号XSHPに基づくタイミングで容量素子に黒レベルの電位を蓄積し、その電位を基準としてタイミング信号XSHDに基づくタイミングでデータレベルの電位を蓄積する。そしてその容量差分に応じた電圧信号をA/D変換部2bに出力するものとなる。
フロントエンド部2から出力される撮像画像データSADは、撮像データ処理部4に供給され、当該カメラシステムにおいて必要とされる撮像データ処理が行われる。例えばホワイトバランス、ガンマ補正などの映像処理や、フォーマット処理、圧縮処理等のエンコード処理が行われることになる。そして所要の処理を経た後、図示しない表示部において画像表示が行われたり、図示しない記録部において記録メディアに記録されたり、或いは図示しない送信部から送信出力が行われることになる。
タイミングジェネレータ3は、フロントエンド部2に対して、タイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKを供給する。図9で説明した場合と同様に、タイミング信号XSHP、XSHDは、サンプル/ホールド処理部2aに対するタイミング信号となり、またタイミング信号ADCLKは、A/D変換部2bのAD変換処理用のクロックとなる。
また後述するが、タイミングジェネレータ3には、タイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKの位相調整を自動的に行う機能が設けられている。この位相調整処理のため、フロントエンド部2からの撮像画像データSADがタイミングジェネレータ3にも供給される構成が採られる。
システムコントローラ7は、当該固体撮像装置の全体を制御する制御部として、例えばマイクロコンピュータにより構成される。システムコントローラ7はタイミングジェネレータ3の動作、つまり通常のタイミング発生動作やタイミング信号の位相調整動作や、レンズ系駆動部6によるシャッタ機構の開閉動作等の指示を行う。
図2にタイミングジェネレータ3の構成を示す。
タイミングジェネレータ3は、大きく分けて、上記タイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKを発生させる回路部と、タイミング信号の位相調整を行う回路部を有する。
まず、タイミング信号を発生させる回路部は、図2におけるパルス生成部18、ディレイセル19,20,21、デューティセル22,23,24から成る。
パルス生成部18は、図9で説明したタイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKとしてのパルスを生成する。
パルス生成部18で生成されるタイミング信号XSHPは、ディレイセル19及びデューティセル22を介して出力され、フロントエンド部2に供給される。
パルス生成部18で生成されるタイミング信号XSHDは、ディレイセル20及びデューティセル23を介して出力され、フロントエンド部2に供給される。
パルス生成部18で生成されるタイミング信号ADCLKは、ディレイセル21及びデューティセル24を介して出力され、フロントエンド部2に供給される。
ディレイセル19,20,21は、それぞれタイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKに対してディレイ量を与える。例えばパルス生成部18から図3(a)のパルスが入力された場合に、図3(c)のようにパルスを遅延させたり、或いは図3(b)のように逆に前方に移動させることができる。具体的には図3(a)の入力パルスを基準として、前方に約1nsec間隔で4nsec、後方に約1nsec間隔で8nsecのパルスタイミングの調整が可能とされる。
デューティセル22,23,24は、それぞれタイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKのパルスデューティを可変することができる。例えば図4(a)のパルスが入力された場合に、図4(b)のようにパルスの前方エッジタイミングを変化させたり、図4(c)のようにパルスの後方エッジタイミングを変化させることでパルスデューティを変化させる。具体的には図4(a)の入力パルスを基準として、前方エッジについては約1nsec間隔で4nsec、後方エッジについては約1nsec間隔で8nsecのタイミング調整が可能とされる。
つまり、各タイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKは、それぞれディレイセル19,20,21、デューティセル22,23,24によって位相が可変されることになる。
パルス生成部18は、例えば制御部17からの水平同期信号HD、垂直同期信号VDに基づいて、タイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKを発生させる。
また、制御部17からは、ディレイセル19,20,21に対して位相調整値SDL(SDL1、SDL2、SDL3)が供給され、またデューティセル22,23,24に対しては、位相調整値SDU(SDU1、SDU2、SDU3)が供給される。ディレイセル19,20,21は、位相調整値SDLに応じて遅延時間を設定し、入力パルスに対して図3のような各種遅延を与える。またデューティセル22,23,24は、位相調整値SDUに応じて図4のエッジタイミングを設定し、入力パルスのデューティを設定する。
従って、パルス生成部18で発生されるタイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKは、制御部17による位相調整値SDL、SDUによって位相状態が設定され、フロントエンド部2に供給されることになる。
このような、パルス生成部18、ディレイセル19,20,21、デューティセル22,23,24から成る部位によってタイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKが出力されるが、上記のようにタイミングジェネレータ3には、タイミング信号の位相調整を行う回路部が設けられる。
この位相調整のための回路部は、制御部17、ラッチ回路11(11−1〜11−n)、減算器12(12−1〜12−m)、加算器13、割算器14、比較器15、ラッチ回路16から構成される。
図1のフロントエンド部2から出力される撮像画像データSADは、タイミングジェネレータ1におけるラッチ回路11−1〜11−nに入力される。
ラッチ回路11−1〜11−nには制御部17からクロックCK及びイネーブル信号en(en1〜en(n))が供給され、各ラッチ回路11−1〜11−nは、それぞれイネーブル信号en1〜en(n)によるタイミングで、入力される撮像画像データSADをラッチする。
具体的には、各ラッチ回路11−1〜11−nは、それぞれCCDセンサ部1の各画素のうち、有効画像領域内で任意にサンプル点として設定された画素についての撮像画像データSADを取り込むことになる。図5(a)には、CCDセンサ部1の画素アレイのイメージを示しているが、画素アレイは実際に画像信号として用いる有効画像領域と、基準の黒レベルを検出するオプティカルブラックとしての領域と、ダミーピクセルとしての領域が設けられている。
ここで、図示するように、有効画像領域内における画素ポイントとして、サンプル点SP1〜SP(n)が任意に予め設定される。そして、各ラッチ回路11−1〜11−nには、それぞれサンプル点SP1〜SP(n)の画素についての撮像画像データSADが取り込まれることになる。
このようなラッチ動作のために、制御部17にイネーブル信号生成部31が設けられており、このイネーブル信号生成部31は図6(a)の構成によりイネーブル信号en1〜en(n)を発生する。
H方向カウンタ32は、水平同期信号HDをリセットタイミングとしてクロックCKのカウントを行い、そのカウント値をカウンタデコーダ34に出力する。
V方向カウンタ33は、垂直同期信号VDをリセットタイミングとして水平同期信号HDのカウントを行い、そのカウント値をカウンタデコーダ34に出力する。
カウンタデコーダ34は、H方向カウンタ32、V方向カウンタ33のカウント値に応じて、イネーブル信号en1〜en(n)を発生する。
例えば図5(a)に示すサンプル点SP1が、水平方向に8画素目、垂直方向に8ライン目の画素であるとする。すると、図5(b)に示すように、V方向カウンタ33のカウント値が「8」、H方向カウンタ32のカウント値が「8」となったタイミングが、サンプル点SP1のタイミングとなる。つまりカウンタデコーダ34は、各カウント値が「8」「8」となったタイミングで、イネーブル信号en1を出力する。このイネーブル信号en1はラッチ回路11−1に供給されるため、ラッチ回路11−1においてサンプル点SP1に相当する撮像画像データSADがラッチされるものとなる。
カウンタデコーダ34は、他のサンプル点SP2〜SP(n)についても同様にカウント値に応じてイネーブル信号en2〜en(n)を発生させ、各ラッチ回路11−2〜11−nに各サンプル点SP2〜SP(n)に相当する撮像画像データSADをラッチさせる。
なお、このような動作のため、有効画像領域内でのサンプル点SP1〜SP(n)は、カウンタデコーダ34において予め選択され、固定的に設定されているものとなる。換言すれば、各サンプル点SP1〜SP(n)に相当するタイミングでイネーブル信号en1〜en(n)を出力するように、カウンタデコーダ34が設計される。
ラッチ回路11−1〜11−nには、以上のようにして各サンプル点SP1〜SP(n)における撮像画像データSADがラッチされるが、ラッチされた各撮像画像データSADについては、減算器12−1〜12−mで差分がとられることになる。
ラッチ回路11−1、11−2によるサンプル点SP1、SP2のラッチ出力は減算器12−1で差分演算される。
ラッチ回路11−3、11−4によるサンプル点SP3、SP4のラッチ出力は減算器12−2で差分演算される。
ラッチ回路11−(n−1)、11−nによるサンプル点SP(n−1)、SP(n)のラッチ出力は減算器12−mで差分演算される。
つまりこの回路例の場合は、2つのサンプル点毎の差分が減算器12−1〜12−mで算出される。
そして減算器12−1〜12−mからの各差分値は、加算器13で加算される。そしてさらに、加算器13の加算値は割算器14で値mで除算される。値mは減算器12の数、即ち加算器13で加算する差分値の数であるため、割算器14の出力は、有効画像領域内の各サンプル点SP1〜SP(n)についての差分値の平均値DAVとなる。
平均値DAVは、比較器15及びラッチ回路16に入力される。ラッチ回路16は、制御部からのイネーブル信号en(min)により入力された平均値DAVのラッチを行う。また比較器15は、今回得られた平均値DAVと、ラッチ回路16に保持されている平均値DAV(min)の比較を行い、比較結果を制御部17に出力する。
この場合、制御部17は比較結果として平均値DAVがラッチ回路16に保持されている平均値DAV(min)より小さい場合にイネーブル信号en(min)を発生させる。
位相調整動作期間において、比較器15,ラッチ回路16,制御部17がこのように動作することで、ラッチ回路16に保持される平均値DAV(min)は、その位相調整動作期間に得られる平均値DAVのうちの最小平均値となる。なお、位相調整動作が開始されて最初に平均値DAVが得られた際は、ラッチ回路16に最小平均値DAV(min)が保持されていないため、制御部17は比較結果に関わらずイネーブル信号en(min)を発生させ、その最初の平均値DAVを最小平均値DAV(min)としてラッチ回路16にラッチさせることになる。
また制御部17には、位相調整値SDL、SDUを記憶する記憶部32が設けられており、比較部15の比較結果に応じて、記憶された位相調整値SDL、SDUを更新する。具体的には、比較結果として今回の平均値DAVが最小平均値DAV(min)より小さければ、今回ディレイセル19,20,21、デューティセル22,23,24に与えた位相調整値SDL、SDUが保存されるように記憶部32の更新を行う。
位相調整動作の手順としては、制御部は或る位相調整値SDL、SDUによってディレイセル19,20,21、デューティセル22,23,24を制御し、各タイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKの位相状態を設定した上で、上記のように各サンプル点SP1〜SP(n)の撮像画像データSADを得、その差分平均値DAVを算出する。この動作を、位相状態を変化させながら繰り返していく。
ここで、上記のように比較器15の比較結果によって、今回の平均値DAVが最小平均値DAV(min)より小さければ、ラッチ回路16で最小平均値DAV(min)が更新され、また記憶部32の位相調整値SDL、SDUが更新されるということは、最終的に記憶部32に記憶された位相調整値SDL、SDUをディレイセル19,20,21、デューティセル22,23,24に与えた場合に、平均値DAVが最小値になると判別できたことになる。
CCDセンサ部1に入射光が入らないようにした場合、フロントエンド部2における撮像信号とタイミング信号の位相関係を考えると、位相調整がなされていない状態では、任意の画素同志の撮像画像データの差分が大きくなる。つまり入射光が入らない状態であるため、有効画素内のどの画素も同じ信号レベルであるはずであるが、位相ズレの状態によっては、複数の任意の画素において、フロントエンド処理がされた撮像画像データの差分が大きくなる。従って、その差分が小さくなるように位相調整を行えば、位相関係が最適化されることになる。
そのため、CCDセンサ部1に対する入射光を遮蔽した状態で、上記図2の構成によるタイミングジェネレータ3の動作が行われ、平均値DAVが最小値になる位相調整値SDL、SDUが判別できたら、その位相調整値SDL、SDUは、各タイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKの位相状態を最適化する位相調整値であると判別できるものである。
以下、本例におけるタイミング信号の位相調整処理の手順について図7で説明する。
上記のように有効画像領域内の各サンプル点SP1〜SP(n)についての差分平均値として最小値が得られる場合を最適位相とするためには、各サンプル点SP1〜SP(n)の撮像信号が同一レベルの信号であることが必要となる。つまりフロントエンド部2から出力される撮像画像データSADの値が一定であることが前提となる。
このため、図7の位相調整処理が行われる際には、まずステップF101として、システムコントローラ7がレンズ系駆動部6を制御し、レンズ系5内のメカシャッターをクローズさせる。これにより、CCDセンサ部1の各画素としてとられる撮像信号が、すべて黒のデータとなるようにする。
メカシャッタをクローズさせた状態でシステムコントローラ7はタイミングジェネレータ3に対して位相調整処理の開始を指示する。これによりステップF102以降の処理として、タイミングジェネレータ3による調整処理が開始される。
まずステップF102で制御部17は、位相調整値SDL、SDUの各値として調整に用いる第1のパターンによりディレイセル19,20,21、デューティセル22,23,24を制御する。これにより、パルス生成部18から発生されているタイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKについて、或る位相状態が設定されてフロントエンド部2に供給されることとなる。
ステップF103では、ラッチ回路11−1〜11−nの動作により、或る画像フレーム期間内で、有効画像領域内の各サンプル点SP1〜SP(n)についての撮像画像データSADがラッチされる。
ステップF104では、減算器12−1〜12−mの動作により、ラッチされた各撮像画像データSADの差分値が算出される。
ステップF105では、加算器13,割算器14の動作により、現フレーム期間における平均値DAVが算出される。
ステップF106では、比較器15において平均値DAVと最小平均値DAV(min)の比較が行われる。
ステップF107では、制御部17が、上記比較結果がDAV<DAV(min)であるか否かを判断し、その場合にのみ処理をステップF108に進める。そしてステップF108ではイネーブル信号en(min)を発生させ、今回の平均値DAVを、最小平均値DAV(min)としてラッチ回路16に保持させる。
またステップF109では、今回ディレイセル19,20,21、デューティセル22,23,24に与えている位相調整値SDL(SDL1〜SDL3)、SDU(SDU1〜SDU3)を、最小平均値DAVが得られる位相調整値であるとして、記憶部32に記憶する。
上記ステップF107で、DAV<DAV(min)ではないと判断された場合は、これらステップF108,F109の処理は行われない。
但し、この図7のフローチャート上には示していないが、位相調整処理開始後、最初に得られる平均値DAVについては、まだ最小平均値DAVがラッチ回路16にラッチされていないため、比較結果に関わらず、その平均値DAVが最小平均値DAV(min)としてラッチされることになる。
またその際には、ステップF102で最初に設定した位相調整値SDL(SDL1〜SDL3)、SDU(SDU1〜SDU3)が記憶部32に記憶される。
ステップF110では、制御部17は全ての位相調整値のパターンにおいて、平均値DAVの算出及び比較処理(ステップF103〜F109の処理)を完了したかを判断し、完了していなければステップF111に進んで、位相調整値SDL、SDUの各値(パターン)を変更し、ディレイセル19,20,21、デューティセル22,23,24を制御する。これにより、パルス生成部18から発生されているタイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKの位相状態が異なる状態に設定されてフロントエンド部2に供給されることとなる。
そしてステップF103に戻り、同様の処理を行う。
つまり、ステップF111で位相状態を変化させながら、ステップF103〜F109の処理を行うことを繰り返していく。すると位相調整値としての全パターンを終了した時点で記憶部32に記憶されている位相調整値SDL、SDUは、最小平均値DAV(min)を得た際の位相調整値となる。
つまり、記憶部32に記憶されている位相調整値SDL、SDUが、最適な位相調整値であると判断できる。
そこで位相調整値の全パターンを終了したら、ステップF110からF112に進み、記憶部32に記憶されている位相調整値SDL、SDUを、最適な位相調整値であるとして、ディレイセル19,20,21、デューティセル22,23,24を制御する。これによって位相調整処理は完了し、以降、パルス生成部18から発生されているタイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKは、最適な位相状態でフロントエンド部2に供給されることとなる。
そして、タイミング信号XSHP、XSHD、ADCLKが最適な位相状態でフロントエンド部2に供給されるようにすることで、適切な撮像画像データSADが得られることになり、画質向上が実現される。特に本例の場合は、CCDセンサ部1からの信号をそのまま用いて調整を行うため、CCDセンサ部1を含めた通常の使用時と同様の信号経路の影響を含めた上で位相が調整される。従って、通常の使用状態においての画質向上効果は大きい。
またCCDセンサ部1からの信号を用いることで、例えばCCDセンサ部1に代わって調整用の信号を発生させる回路等は不要となる。
また、このようなタイミング信号の位相調整は自動化され、しかも特殊な治具や計測器等は不要である。通常、タイミング信号の位相調整は、製造後の調整段階(工場出荷前)で1回行われるが、本例の位相調整処理は、固体撮像装置(カメラ装置)が例えばユーザーサイドに販売された後でも可能である。例えばシステムコントローラ7が定期的に実行させるようにすることも可能である。
タイミング信号とCCDセンサ部1からの撮像信号の位相関係のずれは、例えば使用条件や温度状態、さらには回路系の経時変化などにより発生する場合もあるため、例えば定期的に位相調整処理が行われると、それらを原因とする位相ズレも調整でき、好適である。
なお、サンプル点SPは、多く設定するほど精密な調整ができる。ただしサンプル点SP1〜SP(n)としての「n」が多いほど、ラッチ回路11、減算器12の数が増加するため回路規模が大きくなってしまう。このため調整精度と回路規模のトレードオフによりサンプル点SP1〜SP(n)の数が決められることになる。
ところで、上記位相調整処理は、位相調整値SDL、SDUを各種パターンで順次変化させながら平均値DAVを算出し、平均値DAVが最小となる位相調整値のパターンを探る動作となる。
この場合、ディレイセル19,20,21、デューティセル22,23,24に対する位相調整値SDL、SDUの全ての組み合わせ(調整可能な全ての位相状態)において、それぞれ平均値DAVを算出していくようにしても良いのであるが、できるだけ効率的な処理も求められる。そこで図7のステップF111では、位相調整値を次のように変化させていくことが考えられる。
(1):タイミング信号XSHPの位相を固定した状態で、タイミング信号XSHDの位相を順次変化させながら各状態で平均値DAVの算出を行う。
(2):上記(1)の各位相状態の中で平均値DAVが最小となるタイミング信号XSHP、XSHDの位相状態に固定し、タイミング信号ADCLKの位相を順次変化させながら各状態で平均値DAVの算出を行う。
(3):タイミング信号XSHPの位相を変化させて固定し、上記(1)(2)のように位相状態を変化させる。
このような位相調整値のパターン変更例を図8に模式的に示す。図8においてP1,P2・・・は、タイミング信号XSHPの各種位相状態を表すものとする。つまり位相調整値SDL1、SDU1の値により設定される位相状態である。
またD1〜D(x)はタイミング信号XSHDの各種位相状態を表すものとする。位相調整値SDL2、SDU2の値により設定される位相状態である。
またAD1〜AD(y)はタイミング信号ADCLKの各種位相状態を表すものとする。位相調整値SDL3、SDU3の値により設定される位相状態である。
まず図7のステップF102で、図8のパターン1としての位相調整値が設定される。即ちタイミング信号XSHPを位相状態P1とし、タイミング信号XSHDを位相状態D1、タイミング信号ADCLKを位相状態AD1とする。この状態で平均値DAVの算出が行われ、またこの平均値DAVは最小平均値DAV(min)としてラッチされるとともに、このP1,D1,AD1の位相状態を得る位相調整値SDL、SDUが記憶部32に記憶される。
次に、ステップF111では、位相調整値SDL2、SDU2が変更され、図8のパターン2として示すように、各タイミング信号の位相状態がP1,D2,AD1とされる。つまりタイミング信号XSHDを位相状態がD2に変化される。そしてその状態で平均値DAVの算出が行われ、平均値DAVと最小平均値DAV(min)の比較結果に応じて、上記図7のステップF108,F109の処理が行われる。
次に、またステップF111で位相調整値SDL2、SDU2が変更され、図8のパターン3として示すように、各タイミング信号の位相状態がP1,D3,AD1とされ、同様にステップF103〜F109の処理が行われる。
即ち、図8のパターン1からパターンxまでは、上記(1)としてタイミング信号XSHDの位相状態がD1からD(x)まで順次変化されていくことになる。
ここで仮に、パターン1からパターンxを実行した段階で、パターン3のP1,D3,AD1の位相状態の時に平均値DAVが最小となったとする。その場合、パターンxの実行後の時点では、記憶部32にはパターン3のP1,D3,AD1を設定する位相調整値SDL、SDUが記憶され、またそのときの平均値DAVが最小平均値DAV(min)としてラッチ回路16に保持されている状態となっている。
次にパターン(x+1)に移行する際には、P1,D3を固定して、タイミング信号ADCLKの位相を変化させていく。つまり上記(2)の処理となり、パターン(x+1)〜パターンzとしては、それぞれステップF111で位相調整値SDL3、SDU3を変更して、タイミング信号ADCLKの位相状態をAD2,AD3・・・AD(y)と変化させていく。もちろん各パターンにおいてステップF103〜F109の処理が行われる。
ここで仮に、パターンzまでを実行した段階で、パターン(x+1)のP1,D3,AD2の位相状態の時に平均値DAVが最小であったとすると、その時点でパターン(x+1)の位相調整値SDL、SDUが記憶部32に記憶され、またそのときの平均値DAVが最小平均値DAV(min)としてラッチ回路16に保持されている状態となっている。
パターン1からパターンzまでは、タイミング信号XSHPの位相をP1に固定していた。そこでパターンz+1からは、上記(3)として、タイミング信号XSHPの位相をP2に変化させて固定し、上記パターン1からパターンzと同様にタイミング信号XSHD、ADCLKの位相状態を変化させる。
またタイミング信号XSHPの位相をP2に固定しての各パターンを終了したら、さらに今度はタイミング信号XSHPの位相をP3に変化させて固定し、上記パターン1からパターンzのようにタイミング信号XSHD、ADCLKの位相状態を変化させる。
例えば以上のような順序で位相調整値SDL、SDUのパターンを変化させていくことで、効率的な位相調整が可能となる。
もちろん位相調整値SDL、SDUのパターンの変更方式は他にも多様に考えられる。
ところで上記例では、制御部17におけるイネーブル信号生成部31の構成として図6(a)を説明し、これによってCCDセンサ部1における画素上でのサンプル点SP1〜SP(n)は、カウンタデコーダ34の設計により選択されるものとした。つまり上記例の場合、サンプル点SP1〜SP(n)自体は有効画像領域内で任意に選択されればよいのであるが、カウンタデコーダ34は常にその予め設計時に選択されたサンプル点SP1〜SP(n)でのラッチをラッチ回路11−1〜11−nに指示するものとなる。
一方、図6(b)のように、サンプル点指定データを記憶するレジスタ35を設け、カウンタデコーダ34は、レジスタ35を参照してイネーブル信号en1〜en(n)を出力するタイミングを決定するようにしてもよい。この場合、例えばシステムコントローラ7,或いは制御部17内のアルゴリズムや、さらには作業者(ユーザー)の指示に応じて、レジスタ35の値が書き換えられることで、サンプル点SP1〜SP(n)の位置が変化されることになる。
タイミング信号と、CCDセンサ部1からの撮像信号の位相関係の変動は、CCDセンサ部1の各画素の特性のバラツキも1つの原因となっている。このため、上記図7の調整処理(ステップF101〜F111)を、サンプル点を変更しながら複数回実行することで、より正確な調整が実現される。
例えば或いサンプル点SP1〜SP(n)の状態で図7の処理を行い、最適な位相調整値を判別する。また続いてレジスタ35の値を書き換えてサンプル点SP1〜SP(n)を変更して同様に図7の処理を行い、最適な位相調整値を判別する。これを複数回行い、複数の最適な位相調整値を蓄積し、その各位相調整値自体を平均化して、平均値としての位相調整値でディレイセル19,20,21、デューティセル22,23,24を制御するという方式である。
また、上記のように定期的に位相調整処理を行うようにする場合は、位相調整処理の実行毎に、レジスタ35の値を書き換えてサンプル点SPを変化させるようにしてもよい。もちろんその場合、変化されるサンプル点が予め数種類固定的に設定されていても良いし、毎回ランダムにサンプル点が選択されるようにしても良い。
本発明の実施の形態の固体撮像装置のブロック図である。 実施の形態のタイミングジェネレータのブロック図である。 実施の形態のディレイセルの動作の説明図である。 実施の形態のデューティセルの動作の説明図である。 実施の形態の有効画像領域からのサンプリングの説明図である。 実施の形態のイネーブル信号生成部のブロック図である。 実施の形態の位相調整処理のフローチャートである。 実施の形態の位相調整処理の際の位相調整値パターンの変更例の説明図である。 フロントエンド処理におけるタイミング信号の説明図である。
符号の説明
1 CCDセンサ部、2 フロントエンド部、3 タイミングジェネレータ、4 撮像データ処理部、5 レンズ系、6 レンズ系駆動部、7 システムコントローラ、11−1〜11−n,16 ラッチ回路、12−1〜12−m 減算器、13 加算器、14 割算器、15 比較器、17 制御部、18 パルス生成部、19,20,21 ディレイセル、22,23,24 デューティセル、31 イネーブル信号生成部、32 記憶部、33 調整値生成部

Claims (8)

  1. 固体撮像素子アレイを有し、上記固体撮像素子アレイに対する入射光に基づく撮像信号を出力する画素センサ手段と、
    上記固体撮像素子アレイに対する入射光を遮蔽するシャッタ手段と、
    上記画素センサ手段からの撮像信号についてサンプル/ホールド及びA/D変換を行って、撮像画像データを出力する画像データ出力手段と、
    上記サンプル/ホールド処理及びA/D変換処理のタイミングを決定するタイミング信号を供給するタイミング信号発生手段と、
    上記シャッタ手段により入射光が遮蔽された状態において、上記タイミング信号発生手段から供給するタイミング信号の位相を変更させながら、上記画素センサ手段の有効画像領域内の複数の画素について取り込んだ複数の上記撮像画像データの演算処理を行うことで、上記タイミング信号の最適な位相状態を判別し、上記タイミング信号の位相状態を該判別した最適の位相状態に制御する位相調整手段と、
    を備えたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 上記位相調整手段は、上記有効画像領域内の複数の画素による上記各撮像画像データの差分値の平均値が最小となる際の位相状態を、上記タイミング信号の最適な位相状態と判別することを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 上記位相調整手段は、上記有効画像領域内の複数の画素として予め選択された複数の画素についての上記撮像画像データを取り込んで、上記演算処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 上記位相調整手段は、上記有効画像領域内の複数の画素として任意に選択された複数の画素についての上記撮像画像データを取り込んで、上記演算処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 固体撮像素子アレイを有する画素センサ手段を備え、上記固体撮像素子アレイに対する入射光に応じて出力される撮像信号に対して、サンプル/ホールド及びA/D変換を行って撮像画像データを得る固体撮像装置の調整方法として、
    上記固体撮像素子アレイに対する入射光を遮蔽する遮蔽ステップと、
    上記サンプル/ホールド処理及びA/D変換処理のタイミングを決定するタイミング信号の位相状態を可変設定しながら、各位相状態において上記画素センサ手段の有効画像領域内の複数の画素について取り込んだ複数の上記撮像画像データの演算処理を行い、該演算処理の結果に基づいて上記タイミング信号の最適な位相状態を判別する判別ステップと、
    上記タイミング信号の位相状態を、上記判別ステップで判別された最適な位相状態に設定する位相設定ステップと、
    を備えたことを特徴とする固体撮像装置の調整方法。
  6. 上記判別ステップでは、上記有効画像領域内の複数の画素による上記各撮像画像データの差分値の平均値が最小となる際の位相状態を、上記タイミング信号の最適な位相状態と判別することを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置の調整方法。
  7. 上記判別ステップでは、上記有効画像領域内の複数の画素として予め選択された複数の画素についての上記撮像画像データを取り込んで、上記演算処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置の調整方法。
  8. 上記判別ステップでは、上記有効画像領域内の複数の画素として任意に選択された複数の画素についての上記撮像画像データを取り込んで、上記演算処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置の調整方法。
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