JP2001111902A - タイミング発生装置 - Google Patents

タイミング発生装置

Info

Publication number
JP2001111902A
JP2001111902A JP28927399A JP28927399A JP2001111902A JP 2001111902 A JP2001111902 A JP 2001111902A JP 28927399 A JP28927399 A JP 28927399A JP 28927399 A JP28927399 A JP 28927399A JP 2001111902 A JP2001111902 A JP 2001111902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
pulse
timing
output
sampling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28927399A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Oda
和也 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP28927399A priority Critical patent/JP2001111902A/ja
Publication of JP2001111902A publication Critical patent/JP2001111902A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】タイミングパルスと基準クロック信号との位相
差を測定し、前記タイミングパルスの位相を調節して、
サンプリング回路に供給するタイミングパルスの位相を
安定させ、画像データのS/N比の劣化を防止すること
が可能なタイミング発生装置を提供する。 【解決手段】基準クロックに基づいて該基準クロックに
対して所定の位相だけシフトさせたタイミングパルスを
生成するパルス生成手段40と、前記パルス生成手段か
ら出力されるタイミングパルスのシフト量のバラツキを
調節すべく該タイミングパルスの位相を調節する位相調
節手段41と、前記基準クロックと前記位相調節手段と
から出力されるタイミングパルスとの位相差を検知する
位相検知手段52と、前記位相検知手段の検知出力に基
づいて前記位相調節手段を制御する制御手段46とを備
えたので、サンプリング回路に供給するタイミングパル
スの位相を安定して出力することが可能となり、サンプ
リングタイミング不良による画像データのS/N比の劣
化を防止することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイミング発生装置
に係り、特に基準クロックを入力し、該基準クロックに
基づいて少なくとも電子カメラの固体撮像素子と、該固
体撮像素子の出力信号をサンプリングするサンプリング
回路とを同期して制御する複数のタイミングパルスを発
生するタイミング発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では撮影画像の分解能向上の目的か
ら電子カメラにおけるCCDの画素数が急激に増加して
おり、このCCDの画素数の増加に反比例してCCD1
画素当たりのデータのサンプリング時間が減少してきて
いる。CCDは、光電変換素子に蓄えられた電荷をタイ
ミングパルス発生器が生成した垂直駆動信号と水平駆動
信号とリセットパルスによって得た波形をCDS(相関
2重サンプリング回路)に出力している。
【0003】このタイミングパルス発生器から発した各
パルスがCCDに到達するまでの配線経路に存在する容
量分とインダクタンス分と、CCDからCDSに到達す
るまでの配線経路の容量分とインダクタンス分とによっ
て、スレッシュホールドレベルにおいて生じるパルスエ
ッジの遅れのために、直接タイミングパルス発生器から
CDSに発したサンプリングパルスとの位相が合わず、
CCDの出力信号の色信号部分を最適に抽出できないと
いう問題点を有していた。そして、上記のCCD1画素
当たりのデータのサンプリング時間が短くなるにしたが
って遅れの位相角が増すために、高画素の撮像装置では
微妙な調節が必要となっている。
【0004】上記の問題点を解決する方法として、静止
している被写体を撮影して得たクロマ信号を監視しなが
らサンプリングパルスの位相を変化させて最適な位相に
調節する方法が特開平6−225222号の公報に示さ
れている。
【0005】また、同様に静止している被写体を撮影し
て得た光量信号をメモリに記憶し、その画像データから
サンプリングパルスの位相をマイコンからの指令によっ
て変化させて最適な位相に調節する方法が特開平8−7
9634号の公報に示されている。
【0006】その他にも、タイミング発生装置における
サンプリングパルスの位相を調節する方法として、出荷
時にアナログ式の遅延回路の時定数を半固定抵抗等で調
節する方法や、サンプリングパルスを生成するROMの
出力端子情報を切り替えて調節する方法が知られてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
特開平6−225222号の公報や特開平8−7963
4号の公報に示されている位相の調節方法では、実際の
撮像信号を用いる必要があるので静止している被写体を
用いてサンプリングパルスの位相を調節しなくてはなら
ないことと、個々の製品ごとに調節を行うので生産性が
悪いという問題点があった。
【0008】また、アナログの遅延回路を設けて位相を
調節する方法では、タイミング発生装置に対する温度変
化、電源電圧変動、処理プロセスの変化によってCDS
回路に出力するサンプリングパルスの遅延時間が原発振
信号に対して0.5倍から2倍程度に大きく変動してし
まい、CCDの黒レベルが変動したり、本来のサンプリ
ングタイミングからずれた所でサンプリングしてしまう
ことによる固定パターンノイズが発生したり、S/N比
が悪化したりする等の問題が発生していた。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、サンプリング回路に供給するタイミングパルス
の位相を安定して出力することが可能なタイミング発生
装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明は前記目的を達成す
るために、基準クロックを入力し、該基準クロックに基
づいて少なくとも電子カメラの固体撮像素子と、該固体
撮像素子の出力信号をサンプリングするサンプリング回
路とを同期して制御する複数のタイミングパルスを発生
するタイミング発生装置であって、前記基準クロックに
基づいて該基準クロックに対して所定の位相だけシフト
させたタイミングパルスを生成するパルス生成手段と、
前記パルス生成手段から出力されるタイミングパルスの
シフト量のバラツキを調節すべく該タイミングパルスの
位相を調節する位相調節手段と、前記基準クロックと前
記位相調節手段とから出力されるタイミングパルスとの
位相差を検知する位相検知手段と、前記位相検知手段の
検知出力に基づいて前記位相調節手段を制御する制御手
段とを備えたことを特徴としている。
【0011】本発明によれば、基準クロックに基づいて
該基準クロックに対して所定の位相だけシフトさせたタ
イミングパルスを生成するパルス生成手段と、前記パル
ス生成手段から出力されるタイミングパルスのシフト量
のバラツキを調節すべく該タイミングパルスの位相を調
節する位相調節手段と、前記基準クロックと前記位相調
節手段とから出力されるタイミングパルスとの位相差を
検知する位相検知手段と、前記位相検知手段の検知出力
に基づいて前記位相調節手段を制御する制御手段とを備
えたので、サンプリング回路に供給するタイミングパル
スの位相を安定して出力することが可能となり、サンプ
リングタイミング不良による画像データのS/N比の劣
化を防止することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るタイミング発生装置の好ましい実施の形態について詳
説する。
【0013】図1は本発明に係るタイミング発生装置が
備えられた電子カメラの構成図である。
【0014】同図によれば、電子カメラ10は、被写体
像をCCD12に結像するレンズ14と、CCD12に
到達する光量を調節する絞り16と、結像した被写体像
を電荷に変換するための光電変換素子を備えるとともに
結像した被写体像の光量に応じた電荷を垂直転送及び水
平転送を行って出力するCCD12と、電子シャッター
に相当するOFD信号やCCD12における電荷の垂直
転送を行う際の指令となる垂直駆動信号φVをCCD1
2に対して出力する垂直駆動回路18とから構成されて
いる。
【0015】また、CCD12から出力された信号をフ
ィードスルーレベルとデータレベルとに分離してCCD
12のフィルタ配列に応じたアナログのR、G、Bの信
号として出力するCDS(相関2重サンプリング回路)
20と、前記アナログのR、G、B信号をデジタル信号
に変換するA/D変換器22と、撮影画像データのシャ
ープネス補正、ガンマ補正、コントラスト補正、ホワイ
トバランス補正、YC変換、データの圧縮等の処理を行
う信号処理手段24と、撮影した画像を表示又は記録す
る画像表示・記録手段26と、露出や測距、撮像信号の
処理等の電子カメラ10の制御全般の制御を司るCPU
(中央処理装置)28と、前記CPU28の処理タイミ
ングを決定しているクロックを出力する原発振器30
と、CCD12を制御する垂直駆動信号や水平駆動信号
とCCD12から出力される信号を相関2重サンプリン
グするための「サンプリングパルスDS1」、「サンプ
リングパルスDS2」等を生成して出力するタイミング
パルス発生器32とから構成されている。CPU28は
マイコンに相当するもので、情報処理装置の他にRAM
やROMといった記憶手段も備えている。
【0016】タイミングパルス発生器32の内部には、
原発振器30から出力される基準クロックパルスを遅延
して、CCD12から出力された信号をCDS20が適
切なタイミングでサンプリング可能にするための、位相
をシフトしたサンプリングパルスを生成することが可能
なパルス発生回路34が備えられている。パルス発生回
路34は、基準クロックパルスからサンプリングパルス
を生成するパルス生成手段40と、前記生成したサンプ
リングパルスの位相を調節する位相調節手段41とから
構成されている。
【0017】そしてこのパルス発生回路34はCPU2
8とシリアル通信が可能で、CPU28からの通信指令
によってサンプリングパルスの遅延時間を変化させるこ
とが可能となっている。このシリアル通信によってCP
U28からCCD12の駆動モードの設定や、電子シャ
ッタの時間とタイミングを指令することも可能である。
【0018】なお、タイミングパルス発生器32はCD
S20に対してオプティカルブラックのレベルをクラン
プするクランプパルスCPと、相関2重サンプリング後
のブランク部分をスライスする信号であるPBLKパル
スを出力している。また、A/D変換器22に対して
は、A/D変換を行う際のタイミングを指令するADC
LK信号を出力している。そして信号処理手段24に対
してはA/D変換されたデジタルデータを読み込むため
のCLKパルスと、垂直同期信号VDと、水平同期信号
HDとを出力している。また、CPU28に対しては
「サンプリングパルスDS1」、「サンプリングパルス
DS2」と、垂直同期信号VDと、水平同期信号HDと
を出力している。
【0019】CPU28は原発振器30から出力された
基準クロックをタイミングパルス発生器32に出力して
いる。CPU28と信号処理手段24とはI/O又はバ
ス等で接続されている。
【0020】上記のように構成された電子カメラ10の
画像信号の流れについて以下に説明する。
【0021】撮影者が電子カメラ10のモードを撮影の
モードに設定すると、CCD12に結像した被写体像は
電荷に変換された後に垂直転送路に移動させられて、垂
直駆動回路18から発せられた垂直駆動信号φVによっ
て水平転送路に順次移動する。水平転送路に移動した電
荷は、タイミングパルス発生器32にて生成された水平
駆動信号φHによって順次CCD12から出力される。
【0022】CCD12から出力された信号はCDS2
0に転送され、先ずCPパルスのタイミングでCCD1
2に設けられているオプティカルブラックの信号を読み
取って黒の基準信号を生成し、次にタイミングパルス発
生器32で生成した「サンプリングパルスDS1」のタ
イミングによってフィードスルーレベルをサンプルホー
ルドし、次に「サンプリングパルスDS2」のタイミン
グによってデータレベルをサンプルホールドする。これ
らの基準信号とサンプルホールドした信号とを演算して
R、G、Bの各色情報にして出力する。
【0023】CDS20から出力されたR、G、Bの各
色情報は、A/D変換器22でタイミングパルス発生器
32から出力されるADCLKパルスのタイミングでデ
ジタルデータに変換されて信号処理手段24に伝達され
る。
【0024】信号処理手段24では、タイミングパルス
発生器32から出力されるCLKクロックパルス、水平
同期信号HD、垂直同期信号VDを用いてデジタル変換
した撮影画像データのYC変換、シャープネス補正、ガ
ンマ補正、コントラスト補正、ホワイトバランス補正、
データの圧縮等の処理を行い、CCD12に結像してい
る画像を画像表示・記録手段26に表示する。
【0025】そして撮影者は、電子カメラ10を撮影す
る被写体に向けて表示手段に表示されている撮影画像を
見ながら被写体に対するアングル、焦点、露出状態を決
定したのちに図示しないレリーズボタンを押して撮影す
る。
【0026】するとCCD12に結像して表示されてい
た被写体の画像は、予め設定されているフレームレー
ト、画素数で記録される。
【0027】図2にCCD出力信号とサンプリングパル
スのタイミングチャートを示す。
【0028】同図によれば、原発振信号が数十(MH
z)の周期で発振しており、この信号を基に種々の信号
を生成して各処理回路に出力し、目的の画像信号を得て
いる。この原発振信号の周期をtf(nsec)と置
く。
【0029】CCD12に出力する水平駆動信号φH
は、原発振信号を1/2の周期に分周して得る信号であ
り、リセットパルスφRSの周期は水平駆動信号φHと
同じであるがデューティ比が異なる信号である。また、
CCD12に出力する垂直駆動信号φVやOFD信号は
更に周期の長い信号である。このようにCCD12に対
しては同期のとれた複数の矩形状の信号を出力するが、
CCD12に到達した水平駆動信号φHやリセットパル
スφRSは配線経路上に存在する容量成分やインダクタ
ンス成分、抵抗成分の影響によって波形のエッジが鈍る
のでスレッシュホールドのタイミングが遅れる。そのた
め、CCD12から出力されてCDS20に到達したC
CD出力信号は図2に示すとおりΔt1(nsec)だ
け遅れて到達する。このΔt1の遅れは、同じ種類の電
子カメラであればほぼ同じ値を示す特性がある。そし
て、この遅れを生じているCCD出力信号のフィードス
ルーレベルとデータレベルをサンプリングするために遅
延されたタイミングパルスを生成する必要がある。
【0030】Δt1だけ遅れたCCD出力信号に対する
最適な「サンプリングパルスDS1」の値は図2に示す
t2のタイミングである。このt2のタイミングを得る
ための「サンプリングパルスDS1」の調節幅としてt
1〜t3の範囲を指定することができる。また、CCD
出力信号に対する最適な「サンプリングパルスDS2」
の値は図2に示すt6のタイミングである。このt6の
タイミングを得るための「サンプリングパルスDS2」
の調節幅としてt5〜t7の範囲を指定することができ
る。一例としてtnの時間を挙げると、t2=50(n
sec)とした場合t1=40(nsec)、t3=6
0(nsec)、また、t6=70(nsec)とした
場合にはt5=60(nsec)、t7=80(nse
c)程になる。なお、「サンプリングパルスDS1」は
原発振信号の立ち上がりのエッジから生成し、「サンプ
リングパルスDS2」は原発振信号の立ち下がりのエッ
ジから生成する。
【0031】そして、原発振信号から生成される「DS
1比較パルス1」と、「DS1比較パルス2」とを用い
て、遅延生成されている「サンプリングパルスDS1」
の位相を検出する。また同様にして、原発振信号から生
成される「DS2比較パルス1」と、「DS2比較パル
ス2」とを用いて、遅延生成されている「サンプリング
パルスDS2」の位相を検出する。
【0032】以下に「サンプリングパルスDS1」と
「サンプリングパルスDS2」の位相検出方法を示す。
【0033】図3は、ロジックを用いた場合の位相検知
手段52の例を示した図である。
【0034】同図に示す位相検知手段52には、比較の
基準パルスである「DS1比較パルス1」又は「DS2
比較パルス1」が入力されたタイミングにおける「サン
プリングパルスDS1」又は「サンプリングパルスDS
2」のデータをラッチ(一時記憶)するためのD−FF
を用いたデータラッチ手段54と、「DS1比較パルス
2」又は「DS2比較パルス2」が入力されたタイミン
グにおける「サンプリングパルスDS1」又は「サンプ
リングパルスDS2」のデータをラッチするためのD−
FFを用いたデータラッチ手段56とが設けられてい
る。データラッチ手段54の出力をモニタ1のデータと
し、データラッチ手段56の出力をモニタ2のデータと
する。なお、図3に示した位相検知手段52はロジック
回路で構成した例で説明したが、CPU28に同様の機
能を持たせてもよい。また、前記位相検知手段52をパ
ルス発生回路34内に設けてもよい。
【0035】上記のモニタ1及びモニタ2のデータか
ら、「サンプリングパルスDS1」又は「サンプリング
パルスDS2」の遅延位相の判定を行う際の判定基準を
論理表58に示す。論理表58によれば、モニタ1の出
力が0(すなわち、「DS1比較パルス1」又は「DS
2比較パルス1」のアップエッジ時における「サンプリ
ングパルスDS1」又は「サンプリングパルスDS2」
の値がLレベルであった場合)であって、且つ、モニタ
2の出力が0(すなわち、「DS1比較パルス2」又は
「DS2比較パルス2」のアップエッジ時における「サ
ンプリングパルスDS1」又は「サンプリングパルスD
S2」の値がLレベル)である場合には、「サンプリン
グパルスDS1」又は「サンプリングパルスDS2」の
遅延量が多すぎる(位相が遅れすぎている)ので、CP
U28は「サンプリングパルスDS1」又は「サンプリ
ングパルスDS2」の位相を前にずらす制御を行う必要
があることを示している。
【0036】また、モニタ1の出力が0(L)であっ
て、且つ、モニタ2の出力が1(H)である場合には、
「サンプリングパルスDS1」又は「サンプリングパル
スDS2」の遅延量が少なすぎる(位相が進みすぎてい
る)ので、CPU28は「サンプリングパルスDS1」
又は「サンプリングパルスDS2」の位相を後にずらす
制御を行う必要があることを示している。
【0037】また、モニタ1の出力が1(H)である場
合には、モニタ2の出力が0(L)であっても1(H)
であっても「サンプリングパルスDS1」又は「サンプ
リングパルスDS2」の遅延量が許容範囲内であるので
遅延量の補正が不要であることを示している。
【0038】本実施例に示したように、位相差を直接測
定するのではなくサンプリングパルスと比較パルスとの
論理を比較して「OK」又は「NG」の判定を行うこと
によって位相差を検知してもよい。
【0039】以下に「サンプリングパルスDS1」と
「サンプリングパルスDS2」のタイミングの設定方法
を示す。
【0040】図4は、パルス発生回路34における遅延
信号発生部のブロック図である。
【0041】同図によればパルス発生回路34は、原発
振信号(OSC)である基準クロックからサンプリング
パルスを生成するパルス生成手段40と、位相調節手段
41とを含んでいる。位相調節手段41は、サンプリン
グパルスをCR回路、バッファ又はインバータ等の論理
素子を用いて遅らせて波形整形を行うアナログ遅延部4
2、42…と、各アナログ遅延部42、42…から出力
されて各チャンネルに入力されているパルスを選択して
「サンプリングパルスDS1」として出力するセレクタ
44とから構成されている。
【0042】また、パルス発生回路34は、該セレクタ
44が選択すべきチャンネルを指令する制御手段46
と、CPU28と通信を行ってCPU28からの指令に
よって「サンプリングパルスDS1」、「サンプリング
パルスDS2」の遅延量を指令するシリアル通信部48
とから構成されている。
【0043】なお、図4には「サンプリングパルスDS
1」用のアナログ遅延部42、42…とセレクタ44と
を示したが、「サンプリングパルスDS2」用のアナロ
グ遅延部とセレクタも同じ構成である。
【0044】セレクタ44が選択するチャンネル数は、
「サンプリングパルスDS1」の場合には遅延量が少な
くてよいので4チャンネル程度、「サンプリングパルス
DS2」の場合には遅延量が多いので16チャンネル程
度必要となる。
【0045】アナログ遅延部42、42…の構成要素で
あるCR回路等の時定数は、CRの温度特性等の要因に
よって変化するため、原発振信号に対する「サンプリン
グパルスDS1」、「サンプリングパルスDS2」の位
相(遅延量)が変化してしまう。したがって電子撮像装
置において、常にS/N比が良好で鮮明な画像を取得す
るためには、適宜タイミングパルス発生器32から出力
される「サンプリングパルスDS1」、「サンプリング
パルスDS2」の位相を適切な位置に修正するための調
節を実行する必要がある。
【0046】そのために、生産時の調整工程や、電子カ
メラ10が起動時である場合等において撮影によるリア
ルタイム処理が実行されていないときに「サンプリング
パルスDS1」、「サンプリングパルスDS2」の位相
を調節するための処理を実行する。
【0047】図1に示すようにCPU28とタイミング
パルス発生器32との間には「サンプリングパルスDS
1」と「サンプリングパルスDS2」の伝達ラインが設
けてあるので、CPU28はタイミングパルス発生器3
2から出力される「サンプリングパルスDS1」と「サ
ンプリングパルスDS2」とを読み取って位相を検知す
ることが可能である。CPU28が位相検知処理を実行
する時には、「サンプリングパルスDS1」、「サンプ
リングパルスDS2」を監視して原発振信号のタイミン
グとの位相差を読み取って、予め記憶されている許容さ
れる所定の位相値と比較する。
【0048】「サンプリングパルスDS1」の位相が許
容される位相差外であった場合には、CPU28はシリ
アル通信手段を用いて「サンプリングパルスDS1」の
新たな遅延量を指令する。
【0049】指令を受けたパルス発生回路34内部のシ
リアル通信部48は、制御手段46に対して「サンプリ
ングパルスDS1」用のセレクタ44が選択するチャン
ネルを指定する指令を出力する。その情報はセレクタ4
4に伝送され、セレクタ44はその指令にしたがってチ
ャンネルを切り換えるので、「サンプリングパルスDS
1」の位相はCPU28が指定した位相に切り替えられ
る。もし、アナログ遅延部のCR回路の時定数に誤差が
生じていて遅延量が指定した値からずれている場合に
は、再度CPU28が「サンプリングパルスDS1」、
「サンプリングパルスDS2」の位相を検知して位相の
調節を実行することによって目標の位相に近づけること
ができる。「サンプリングパルスDS2」の位相調節も
同様にして調節する。
【0050】なお、CPU28は調節したサンプリング
パルスの遅延量をCPU内部に設けられている不揮発性
の記憶手段に記憶しておき、次回電源を立ち上げた場合
等にはこの前回設定した遅延量をまず指令する。そして
「サンプリングパルスDS1」、「サンプリングパルス
DS2」の位相が規定値よりもずれている場合にのみ位
相の調節処理を実行するようにしておくと、電子カメラ
10の起動時間を短縮することができる。また、撮影中
に「サンプリングパルスDS1」、「サンプリングパル
スDS2」の位相が規定値よりもずれていることを検出
した際には、連続撮影が終了した時点で前記サンプリン
グパルスの位相の調節処理を実行するようにしてもよ
い。また、連写モード設定時には上記サンプリングパル
スの位相調節を禁止するように制御するとよい。
【0051】図1に示した実施例では、タイミングパル
ス発生器32からCPU28に対して「サンプリングパ
ルスDS1」及び「サンプリングパルスDS2」を伝達
する伝達ラインを専用に設けた例で示したが、図5に示
すようにタイミングパルス発生器32の内部に切り換え
手段50、50を設けて、位相調節時には使用しない水
平同期信号HDと垂直同期信号VDを監視する伝達ライ
ンを用いて「サンプリングパルスDS1」と「サンプリ
ングパルスDS2」とを伝達するようにしてもよい。こ
のように同時に使用することのない監視用伝達ラインを
切り換えて兼用することによって、本発明に係るタイミ
ング発生装置を設けた場合においても回路構成が複雑に
なることを防止できる。
【0052】切り換え手段50、50の切り換え制御
は、CPU28がシリアル通信を介して図4に示したシ
リアル通信部48に指令を転送して、該指令を受けた制
御手段46が切り換え信号を切り換え手段50、50に
出力することによって行うことができる。
【0053】また、上記の説明では本発明に係るタイミ
ング発生装置を相関2重サンプリング回路に出力するサ
ンプリングパルスの位相調節に用いた例で説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、全ての高速パ
ルス発生装置の位相調節に適用することが可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るタイミ
ング発生装置によれば、基準クロックに基づいて該基準
クロックに対して所定の位相だけシフトさせたタイミン
グパルスを生成するパルス生成手段と、前記パルス生成
手段から出力されるタイミングパルスのシフト量のバラ
ツキを調節すべく該タイミングパルスの位相を調節する
位相調節手段と、前記基準クロックと前記位相調節手段
とから出力されるタイミングパルスとの位相差を検知す
る位相検知手段と、前記位相検知手段の検知出力に基づ
いて前記位相調節手段を制御する制御手段とを備えたの
で、サンプリング回路に供給するタイミングパルスの位
相を安定して出力することが可能となり、サンプリング
タイミング不良による画像データのS/N比の劣化を防
止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイミング発生装置が備えられた
電子カメラの構成図
【図2】CCD出力信号とサンプリングパルスのタイミ
ングチャートを示す図
【図3】ロジックを用いた場合における位相検知手段を
示した図
【図4】パルス発生回路における位相シフト信号発生部
のブロック図
【図5】本発明に係るタイミング発生装置が備えられた
電子カメラの他の構成例を示す図
【符号の説明】
10…電子カメラ、12…CCD、14…レンズ、20
…CDS(相関2重サンプリング回路、28…CPU
(中央処理装置)、30…原発振器、32…タイミング
パルス発生器、34…パルス発生回路、40…パルス生
成手段、41…位相調節手段、42…アナログ遅延部、
44…セレクタ、46…制御手段、48…シリアル通信
部、50…切り換え手段、52…位相検知手段、54、
56…データラッチ手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロックを入力し、該基準クロック
    に基づいて少なくとも電子カメラの固体撮像素子と、該
    固体撮像素子の出力信号をサンプリングするサンプリン
    グ回路とを同期して制御する複数のタイミングパルスを
    発生するタイミング発生装置であって、 前記基準クロックに基づいて該基準クロックに対して所
    定の位相だけシフトさせたタイミングパルスを生成する
    パルス生成手段と、 前記パルス生成手段から出力されるタイミングパルスの
    シフト量のバラツキを調節すべく該タイミングパルスの
    位相を調節する位相調節手段と、 前記基準クロックと前記位相調節手段とから出力される
    タイミングパルスとの位相差を検知する位相検知手段
    と、 前記位相検知手段の検知出力に基づいて前記位相調節手
    段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするタイミング発生装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス生成手段と前記位相調節手段
    と前記位相検知手段とを有するパルス発生回路と、前記
    制御手段を有する中央処理装置とからなり、該中央処理
    装置は、前記位相検知手段の検知出力を監視して前記位
    相調節手段を制御することを特徴とする請求項1のタイ
    ミング発生装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス生成手段と前記位相調節手段
    とを有するパルス発生回路と、前記位相検知手段と前記
    制御手段を有する中央処理装置とからなり、該中央処理
    装置は、前記パルス発生回路から出力されるタイミング
    パルスを監視して前記位相調節手段を制御することを特
    徴とする請求項1のタイミング発生装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス生成手段から出力されるタイ
    ミングパルスを前記中央処理装置に伝達する専用の伝達
    ラインを設けたことを特徴とする請求項3のタイミング
    発生装置。
  5. 【請求項5】 前記パルス生成手段から出力されるタイ
    ミングパルスを前記中央処理装置に伝達する伝達ライン
    は他の用途で用いる伝達ラインと共用し、 前記中央処理装置が前記タイミングパルスの位相を検知
    する際にのみ前記伝達ラインにタイミングパルスを送出
    するための切り換え手段を設けたことを特徴とする請求
    項3のタイミング発生装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記位相調節手段に対
    して情報を送信する通信手段を備え、 前記位相調節手段は、前記制御手段が送信した情報を受
    信する通信手段を備えるとともに、前記受信した情報に
    基づいて前記位相調節手段を制御することを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれか1のタイミング発生装置。
  7. 【請求項7】 前記位相調節手段は、位相差の異なる複
    数のパルスを生成するとともに、前記位相差の異なる複
    数のパルスを切り替えてタイミングパルスとして出力す
    るセレクタとを備え、前記制御手段が受信した情報に基
    づいて前記セレクタを切り換えることを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれか1のタイミング発生装置。
JP28927399A 1999-10-12 1999-10-12 タイミング発生装置 Pending JP2001111902A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28927399A JP2001111902A (ja) 1999-10-12 1999-10-12 タイミング発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28927399A JP2001111902A (ja) 1999-10-12 1999-10-12 タイミング発生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001111902A true JP2001111902A (ja) 2001-04-20

Family

ID=17741039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28927399A Pending JP2001111902A (ja) 1999-10-12 1999-10-12 タイミング発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001111902A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008072229A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Hitachi Kokusai Electric Inc 撮像装置
JP2008187511A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Sony Corp 撮像装置及び映像信号発生装置
JP2011523527A (ja) * 2008-05-08 2011-08-11 アルタセンズ インコーポレイテッド 複数の撮像素子を同期させる機能を有するビデオカメラ装置及び同期方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008072229A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Hitachi Kokusai Electric Inc 撮像装置
JP2008187511A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Sony Corp 撮像装置及び映像信号発生装置
US8233053B2 (en) 2007-01-30 2012-07-31 Sony Corporation Imaging apparatus and image signal generating apparatus
JP2011523527A (ja) * 2008-05-08 2011-08-11 アルタセンズ インコーポレイテッド 複数の撮像素子を同期させる機能を有するビデオカメラ装置及び同期方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7262793B2 (en) Imager and image quality correcting method performing correction based on the output of different readout modes
US20100066897A1 (en) Image pickup apparatus and control method thereof
WO1993014602A1 (en) Solid-state imaging device and solid-state imaging element used therefor
US6963368B1 (en) Digital camera and image capturing control apparatus including a delay device
JP4182071B2 (ja) 撮像装置
JP2001111902A (ja) タイミング発生装置
JP4095630B2 (ja) 撮像装置
JP4086337B2 (ja) 撮像装置
US5278659A (en) Shutter speed control circuit for an image pick-up apparatus
JP2005142713A (ja) 固体撮像装置と固体撮像装置の調整方法
JP4227596B2 (ja) パルス生成回路、撮像装置及びカメラ
JPH0834570B2 (ja) 固体撮像装置
JP3907343B2 (ja) 撮像装置
JP2007110639A (ja) 固体撮像素子、その駆動方法および撮像装置
JP2970092B2 (ja) ビデオカメラ
JPH11355645A (ja) ヘッド分離型撮像システム
JP3893667B2 (ja) 固体撮像素子の駆動装置、撮像信号の検波方法およびこれらを用いたカメラ
JPH09247552A (ja) 固体撮像装置の信号処理回路
JP5334113B2 (ja) 増幅部制御装置、及び、増幅部制御プログラム
JP3642953B2 (ja) ヘッド分離型ccdカメラの同期調整方法
JP2007124316A (ja) 撮像装置、撮像方法及びプログラム
JP4125502B2 (ja) 固体撮像装置およびその駆動方法
JPH11341337A (ja) 信号処理装置、撮像システム、及び位相同期方法
JP4019435B2 (ja) 固体撮像装置
JPH11164207A (ja) 撮像装置の露光時間制御方法及び露光制御装置