JP2005141836A - 光ディスク記録再生装置 - Google Patents

光ディスク記録再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005141836A
JP2005141836A JP2003377239A JP2003377239A JP2005141836A JP 2005141836 A JP2005141836 A JP 2005141836A JP 2003377239 A JP2003377239 A JP 2003377239A JP 2003377239 A JP2003377239 A JP 2003377239A JP 2005141836 A JP2005141836 A JP 2005141836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arithmetic
circuit
signal
ram
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003377239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3946184B2 (ja
Inventor
Shigetoshi Inoue
成利 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2003377239A priority Critical patent/JP3946184B2/ja
Publication of JP2005141836A publication Critical patent/JP2005141836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3946184B2 publication Critical patent/JP3946184B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

【課題】 サンプリング周波数を高めて演算処理効率を向上させ、これによりディスクサーボ制御の精度の向上を図れる光ディスク記録再生装置を提供する。
【解決手段】 デジタル信号で処理するDSPで構成され、数値演算を行う演算回路163と、この演算回路163に接続された演算用RAM164a,164bとを有するデジタルサーボ処理回路16を備え、演算回路163へ入力されるデータおよび演算回路163から出力されるデータの生成は、全て演算用RAM164a,164bに対するアクセスにより行うようにしたので、サンプリング周波数が高くなって演算処理効率が向上し、この結果、ディスクサーボ制御の精度が向上する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光ディスクに情報を記録したり、光ディスクに記録された情報を再生したりする光ディスク記録再生装置に関する。
DVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)などの光ディスクを記録媒体とした光ディスク記録再生装置において、光ディスクから情報を読み取るためのレーザビームを照射して、光ディスクに合焦させる光ピックアップを光ディスク上の所望の位置へ追随させるサーボ制御には、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ;Digital Signal Processor)を使用してソフトウエア処理を行う、いわゆるソフトウエアサーボが取り入れられている。
図3は従来の光ディスク記録再生装置の構成を示すブロック図である。この光ディスク記録再生装置は、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ3と、このスピンドルモータ3を駆動させるスピンドルモータドライバ14と、光ディスク1の情報を光学的に読み取って電流信号に変換して出力する光ピックアップ2とを備えている。この光ピックアップ2は、レーザビームを間欠的に出射するレーザ発光素子2bと、このレーザ発光素子2bから出射されたレーザビームを光ディスク1の記録面に導くための光学系に含まれる対物レンズ2aとを有している。
また、この光ディスク記録再生装置は、光ピックアップ2を光ディスク1の半径方向にステップ駆動させるスレッドモータ4と、このスレッドモータ4および光ピックアップ2を駆動させるPWM(Pulse Width Modulation)ドライバ13と、光ピックアップ2のレーザ発光素子2bを駆動させるレーザドライバ15と、光ディスク1の情報を再生する処理において光ピックアップ2から出力された電流信号を電圧信号に変換し、この電圧信号を論理情報(画像信号や音声信号等)とサーボ制御に必要な信号とに分離するRF処理回路5と、RF処理回路5から出力されたサーボ制御に必要な信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/Dコンバータ6とを備えている。
また、この光ディスク記録再生装置は、RF処理回路5からの論理情報(画像信号や音声信号等)を入力して復調・誤り訂正などの信号処理を行ったり、光ディスク1に記録すべき画像信号や音声信号を変調してレーザドライバ15に出力したりする信号処理回路7と、各制御系を動作させるための信号を生成するデジタルサーボ処理回路8と、このデジタルサーボ処理回路8からの信号に基づいてPWM信号を生成してPWMドライバ13およびスピンドルモータドライバ14に出力するPWM信号生成回路9と、信号処理回路7とデジタルサーボ処理回路8と光ピックアップ2とを制御する制御用マイクロコンピュータ(マイコン)10とを有する制御回路11を備えている。この制御回路11には、信号処理回路7からの画像信号や音声信号等を外部機器に送出したり、記録すべき画像信号や音声信号等を外部機器から入力したりするためのインタフェース12が接続されている。ここでは、デジタルサーボ処理回路8はDSPで構成されている。
このような構成を有する光ディスク記録再生装置において、光ピックアップ2に含まれるレーザ発光素子2bから出力されたレーザビームは、光ディスク1の記録面で反射し、この反射光は光ピックアップ2の対物レンズ2aを通して読み出されて電流信号に変換される。そして、その電流信号はRF処理回路5に供給されて電圧信号に変換され、更に、その電圧信号は、論理情報(画像信号や音声信号等)とサーボ制御に必要な信号とに分離され、出力される。論理情報(画像信号や音声信号等)は信号処理回路7に供給され、サーボ制御に必要な信号はA/Dコンバータ6でアナログ信号からデジタル信号に変換されてデジタルサーボ制御回路8に供給される。
デジタルサーボ処理回路8では、予め定めた時間間隔(サンプリング周期)でデータを取り込み、複数の工程を経て各制御系を動作させるための信号を生成し、PWM信号生成回路9へ出力する。このPWM信号生成回路9では、各制御系を動作させるための信号に基づいてPWM信号を生成し、PWMドライバ13に供給する。そして、そのPWM信号に基づいてPWMドライバ13は、光ピックアップ2およびスレッドモータ4の各駆動信号を生成して、光ピックアップ2およびスレッドモータ4に供給する。したがって、光ピックアップ2およびスレッドモータ4は、光ディスク1から情報が継続して再生できるように駆動され、これにより、光ディスク1の情報を継続して得ることができる。
デジタルサーボ処理回路8において入力データを取り込むサンプリング周期は一定とする必要がある。即ち、常に一定間隔で処理が開始され、次の所定時刻になるまでにサーボ制御に必要な処理を終了する。これによって、DSPで処理する信号の伝達特性を一定にすることが可能となり、フォーカス制御を始めとするディスクサーボ制御を安定に行うことができる。処理時間がオーバーするとサンプリング周期が変化し、DSPで処理する信号の伝達特性が変わる。これはフィルタなどの周波数特性の変化となり、ディスクサーボ制御に影響を与える。
サンプリング周期が固定されると言うことは、DSPで実行するプログラムコード数にも制限があることを示す。したがって、よりコンパクトなプログラムの記述が求められることになる。サンプリング周期内で行う処理のプログラムサイズを小さくすれば、より高いサンプリング周波数でのサーボ制御が可能になる。これは高精度のサーボ制御が行えることを示す。
図4は図3中のDSPであるデジタルサーボ処理回路8を構成するDSPの内部構成を示すブロック図である。図5は図4に示すデジタルサーボ処理回路8を構成するDSPにおいてパイプラインと呼ばれる時系列処理を示す命令イメージ図である。
図4および図5において、先ず、プログラムが格納されている命令メモリ81から命令を取り出す(フェッチ3a)。次に、その取り出した命令をデコード回路82で解読する(デコード3b)。この後、その解読した命令内容に従って演算回路83が演算を行い(実行3c)、最後に、命令実行結果をレジスタ84に保存する(保存3d)。
データ用RAM(Random Access Memory)86は、演算回路83で使用する値や演算結果の値を保存しておくための一時記憶手段である。また、デジタルサーボ処理回路8と外部の制御用マイコン10と接続する手段としての制御用マイコン10が備えられている。
このような構成のデジタルサーボ処理回路8で光ディスク1のサーボ制御を行う場合、RF処理回路5から出力されたサーボ制御に必要な信号(フォーカス制御であればフォーカスエラー信号、トラッキング制御であればトラッキングエラー信号)をサンプリング周期間隔で取り込み、オフセット除去、ノイズ除去、イコライジング、各種制御信号の生成などを行って、PWM信号生成回路9へ出力する。これらの処理においては、フィルタ演算など多くの数値演算を伴う。
特開平4−127365号公報
ところで、DSPで構成されるデジタルサーボ処理回路8における数値演算は、演算回路83に含まれるレジスタ84の値を使用する。つまり、レジスタ84の値を使用して演算を実施し、演算結果をレジスタ84に格納する。一般に、レジスタ84の個数は数個〜十数個とあまり多くない場合が多い。これは、レジスタの個数が増えることでレジスタを切り替える時間が長くなり、動作速度の低下を招くことに起因している。レジスタが不足する場合は、必要なときに必要なデータをデータ用RAM86からレジスタ84へ取り出して演算処理を行い、処理内容の変更と共に更新データをデータ用RAM84へ戻すことで対応している。
ところが、より高いサンプリング周波数でのサーボ制御を行う場合、レジスタ84とデータ用RAM86間のデータ移動処理の増加の影響が出てくる。つまり、処理量の増加が高いサンプリングでの処理を妨げる要因となる。これを解決する手段として、積和演算回路の追加がある。これは、データ用RAM86のデータを取り出しながら並行して積算と加算を行うものであり、特にシグマ演算に効果をもたらす。
しかしながら、ディスクサーボ制御においては、シグマ演算を必要とする処理は無く、サンプリング周期で取り組んだ1つのデータを順次処理して出力するため、シグマ演算の効果を受けることができない。
一方、単純にレジスタをRAMに置き換えることで、動作速度の低下を防ぐという課題を解決する方法も考えられるが、ディスクサーボ制御に必要な演算は2つの入力データであるため、演算を行うために2回のRAMアクセスが必要になる。また、パイプライン処理を行うDSPで構成されたデジタルサーボ処理回路では、例えば、RAMからのデータ取り出しと、演算結果のRAM書き込みとが、同一アドレスに対して同じタイミングで発生すると、どちらかのタイミングをずらさなければ正常なデータ供給が行なうことができなくなり、即ちサンプリング周波数が低下することになり、これにより、演算処理効率が低下するという課題が生じる。
なお、特許文献1の従来技術では、DSP回路において、データを格納する記憶部、この記憶部からのデータや演算部での演算結果を一時的に記憶するラッチ部、および入出力ポート部の機能をRAMに持たせ、前記記憶部、前記ラッチ部、および前記入出力ポート部へのアクセスを、制御部で生成される前記RAMへの制御信号により行うようにしているが、この従来技術の場合も同様に、RAMからのデータ取り出しと、演算結果のRAM書き込みとが、同一アドレスに対して同じタイミングで発生すると、どちらかのタイミングをずらさなければ正常なデータ供給が行なうことができなくなり、即ちサンプリング周波数が低下することになり、これにより、演算処理効率が低下するという課題が生じる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、サンプリング周波数を高めて演算処理効率を向上させ、これによりディスクサーボ制御の精度の向上を図れる光ディスク記録再生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、光ディスクに対して光学的に情報を書き込んだり、光ディスクに記録された情報を光学的に読み出したりする光ピックアップと、この光ピックアップに対してトラッキングサーボおよびフォーカスサーボを行うサーボ処理回路とを備えた光ディスク記録再生装置において、前記サーボ処理回路は、デジタル信号で処理するデジタル・シグナル・プロセッサで構成され、数値演算を行う演算回路と、この演算回路が演算する際に必要なデータを格納する演算用RAMとを備えたことを特徴とする光ディスク記録再生装置を提供する。
この構成においては、前記演算回路へ入力されるデータおよび前記演算回路から出力されるデータの生成は、全て前記演算用RAMに対するアクセスにより行うので、サンプリング周波数が高くなって演算処理効率が向上し、この結果、ディスクサーボ制御の精度が向上する。
また、本発明は、光源からのレーザビームを光ディスクに合焦し、この合焦点が光ディスクに設けられたトラックを追従する対物レンズを有し、光ディスクに対して光学的に情報を書き込んだり、光ディスクに記録された情報を光学的に読み出したりする光ピックアップと、前記対物レンズを通して入力されるレーザビームによる光ディスクからの反射光に対応する電流信号を電圧信号に変換して所定の信号処理を行う信号処理回路と、この信号処理回路によって処理された信号を使用して前記光ピックアップに対してトラッキングサーボおよびフォーカスサーボを行うサーボ処理回路とを備えた光ディスク記録再生装置において、前記サーボ処理回路は、デジタル信号で処理するデジタル・シグナル・プロセッサで構成され、数値演算を行う演算回路と、この演算回路に接続された演算用RAMとを備え、前記演算回路へ入力されるデータおよび前記演算回路から出力されるデータの生成は、全て前記演算用RAMに対するアクセスにより行うことを特徴とする光ディスク記録再生装置を提供する。
この構成においては、前記演算回路へ入力されるデータおよび前記演算回路から出力されるデータの生成は、全て前記演算用RAMに対するアクセスにより行うので、サンプリング周波数が高くなって演算処理効率が向上し、この結果、ディスクサーボ制御の精度が向上する。
また、本発明においては、前記演算用RAMはデュアルポートを備えたので、サンプリング周波数を高めることができ、演算処理効率の向上に貢献できる。
また、本発明においては、前記演算回路の入力端子は2系統あり、前記演算回路に接続される前記演算用RAMは、前記演算回路の2系統の入力端子にそれぞれ対応して互いに独立した2個のRAMで構成したので、2個の演算用RAMを用いて演算処理ができ、これにより、サンプリング周波数を高めることができ、演算処理効率の向上に貢献できる。
また、本発明においては、前記演算回路の出力端子は1系統であり、前記演算回路の出力端子は互いに独立した2個の演算用RAMの入力端子にそれぞれ接続されているので、前記演算回路の出力データを前記2個の演算用RAMに入力でき、これにより、サンプリング周波数を高めることができ、演算処理効率の向上に貢献できる。
また、本発明においては、前記サーボ処理回路を構成するデジタル・シグナル・プロセッサは、1つの命令を複数の処理に分割して実行するパイプライン方式を採用し、前記演算用RAMの同一アドレスに対して、同じタイミングでデータ読み出しおよび書き込みが発生した場合に、書き込み用に保持しているデータを前記演算回路へも供給を行うバイパス回路を有するので、RAMからのデータ取り出しと、演算結果のRAM書き込みとが、同一アドレスに対して同じタイミングで発生しても、より高いサンプリング周波数で処理を行うことができ、したがって演算処理効率の向上に貢献することができる。
また、本発明においては、前記光ピックアップに対してフォーカス制御を行う場合、互いに独立した一方の前記演算用RAMには、前記信号処理回路によって処理された入力信号と前記演算回路からの演算結果を格納し、他方の前記演算用RAMには、フォーカス制御信号の生成までの複数の演算用係数を格納するようにしたので、演算処理を効率良く行うことが可能になる。
また、本発明においては、前記演算回路に接続される演算用RAMとは別に、前記サーボ処理回路の外部からのアクセスを可能にしたデータ用RAMを設けたので、前記サーボ処理回路の外部からのアクセスが可能になる。
また、本発明においては、フォーカス制御信号の生成やその他の制御信号の生成の演算に必要とするデータ量が前記演算回路に接続される前記演算用RAMの容量を越える場合は、前記データ用メモリにその一部を格納し、必要に応じて前記演算用RAMへデータを移動して利用するようにしたので、演算量が多く、前記演算用RAMに容量不足が発生した場合に、前記データ用RAMを用いることができて、演算処理を効率良く行うことを可能にする。
以上のように本発明によれば、サーボ処理回路は、デジタル信号で処理するデジタル・シグナル・プロセッサで構成され、数値演算を行う演算回路と、この演算回路に接続された演算用RAMとを備え、前記演算回路へ入力されるデータおよび前記演算回路から出力されるデータの生成は、全て前記演算用RAMに対するアクセスにより行うので、サンプリング周波数が高くなって演算処理効率が向上し、この結果、ディスクサーボ制御の精度が向上する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る光ディスク記録再生装置の構成を示すブロック図である。図1において、図3に示す構成要素に対応するものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
この光ディスク記録再生装置は、光ディスク1のトラッキングを行う光ピックアップ2を有し、この光ピックアップ2は光ディスク1の半径方向に移動し、この光ピックアップ2によって光ディスク1に対する情報の記録・再生が行われる。光ピックアップ2には、対物レンズ2aおよびレーザ発光素子2bが含まれており、レーザ発光素子2bから出射されたレーザ光は、対物レンズ2aで集光され、光ディスク1の記録面上へ光ビームとして照射される。光ディスク1からの反射光は、同じ対物レンズ2aを通して入力され、光ピックアップ2に含まれる図示しない光検出器において電流信号に変換されてRF処理回路5に入力される。
また、光ピックアップ2は、スレッドモータ4の回転駆動を直線駆動に変換する図示しない中間伝達手段によって、光ディスク1の半径方向へ移動が行われる。そして、スレッドモータ4は、PWMドライバ13からのスレッドモータ駆動信号によって駆動する。また、このスレッドモータ4内には、N極とS極とが交互に磁化されたリング状のマグネットと、図示しないホール素子とが設けられており、そのホール素子の出力信号がDSPで構成されたデジタルサーボ処理回路16に入力される。
デジタルサーボ処理回路16では、前記ホール素子の出力信号(検出結果)と、後述するRF処理回路5からの信号より処理された信号とに基づいて、各制御系を動作させるための信号が生成される。そして、この生成された信号に基づいてPWM信号がPWMドライバ13に入力され、PWMドライバ13においてスレッドモータ駆動信号が生成され、このスレッドモータ駆動信号によりスレッドモータ4が駆動される。
光ピックアップ2で光検出されて電流信号として出力された信号が、RF処理回路5によって電圧信号に変換される。このRF処理回路5に入力される信号のうち、データを有するRF信号に対応する光検出信号は、位相が正反対の2つの信号からなる。よって、この光検出信号は、RF処理回路5に入力され、2つの信号が差動増幅された後、AGC(Automatic Gain Control)処理が施されて、信号処理回路7に入力される。
そして、信号処理回路7において、NRZI(Non-Return-to-Zero Invert)変換、ビタビ復号、デインターリーブ、エラー訂正などによって復号化され、インタフェース12に送出されて、外部へと出力される。このようにして、光ディスク1に記録されているデータの再生が行われる。
デジタルサーボ処理回路16では、RF信号から得た同期信号が、基本周波数信号となるマスタークロックに基づいてPLL(Phase Locked Loop)処理される。このようにPLL処理された信号が、PWM信号生成回路9でPWM処理され、スピンドルモータドライバ14を介してスピンドルモータ3を回転制御する。このスピンドルモータ3は、光ディスク1をその周方向に動作(回転)させるためのモータであり、光ディスク1を記録・再生するための所謂トラッキング動作を行う際に、上記のようなPLL制御が施される。
なお、光ディスク1の回転起動時やトラックのロングサーチを行うときは、スピンドルモータ3自体の回転に関する信号と、本来あるべき回転速度とを比較することで、出力されるエラー信号に基づいて制御を行う、FG(Frequency Generator)サーボによって制御される。このように与えられたFG信号より、スピンドルモータ3の回転速度を検出し、光ピックアップ2の位置するゾーンのあるべき回転速度に対応するレーザビーム照射が光ディスク1の記録面に対して行われる。
一方、光ピックアップ2で光検出されたトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号といったエラー信号は、RF処理回路5で処理された後、A/Dコンバータ6でデジタル信号に変換され、このデジタル信号は、デジタルサーボ処理回路16に入力され、処理される。そして、このデジタルサーボ処理回路16で処理された信号がPWM信号生成回路9でPWM処理された後、PWMドライバ13を介して、スレッドモータ4や光ピックアップ2内の図示しないアクチュエータを駆動して、フォーカス制御やトラッキング制御が行われる。
トラッキング制御を行うためのトラッキングサーボは、光ピックアップ2→RF処理回路5→A/Dコンバータ6→デジタルサーボ処理回路16→PWM信号生成回路9→PWMドライバ13→光ピックアップ2またはスレッドモータ3というメインループと、ホール素子(図示しない)→デジタルサーボ処理回路16→PWMドライバ13→光ピックアップ2またはスレッドモータ4というサブループとから構成される。
このような構成の光ディスク記録再生装置において、制御用マイコン10、信号処理回路7、デジタルサーボ処理回路16、およびPWM信号生成回路9によって、制御回路11が構成される。
図2は、図1中のデジタルサーボ処理回路16の内部構成を示すブロック図である。このデジタルサーボ処理回路16はDSPで構成されている。このデジタルサーボ処理回路16において、演算回路163は、切り替え回路165a,165bおよびバイパス回路166を介して演算用RAM164a,164bに接続されている。また、演算回路163はデコード回路162に接続されている。また、デコード回路162は、命令メモリ161、切り替え回路165a,165b、およびマイコンインタフェース168に接続されている。データ用RAM167は、マイコンインタフェース168およびバイパス回路166に接続されている。このような構成の光ディスク記録再生装置の電源がオン状態になると、図1中の制御用マイコン10からの要求によりデジタルサーボ処理回路16が動作を始める。
先ず、デコード回路162から命令メモリ161に保存されている命令コードを取り出す。デコード回路162は、その取り出した命令コードを識別し、内容に応じて演算回路163へ指示を出す。この指示を受けた演算回路163は、演算用RAM164aおよび演算用RAM164bから演算用のデータを取り出して演算を行った後、この演算結果をバイパス回路166を経て再び演算用RAM164aまたは演算用RAM164bに格納する。
これらの2つの演算用RAM164a,164bはデュアルポート、即ち、アドレスポート、データポート、およびコントロールポートをそれぞれ2つ備えたRAMであり、演算回路163が専用に使用する。また、演算回路163による演算は、演算用RAM164aのデータと演算用RAM164bのデータとの間で行われる。
切り替え回路165aおよび切り替え回路165bは、演算回路163に入力されるデータをバイパス回路166と演算用RAM164a,164bとで切り替える手段であり、デコード回路162の指示に従って動作する。データ用RAM167は、デジタルサーボ処理回路16の外部とのデータ移動を可能とするメモリであり、マイコンインタフェース168を通して行う。
バイパス回路166は、演算回路163の演算結果を転送する先を制御する回路であり、デジタルサーボ処理回路16のパイプライン処理において、演算用RAM164aまたは演算用RAM164bへの演算結果格納と、演算回路163へのデータ入力とが同一アドレスで発生した場合に、演算用RAM164aまたは演算用RAM164bに代わってデータを供給する動作も行う。
マイコンインタフェース168は、制御用マイコン10とデジタルサーボ処理回路16との間の情報伝達手段であると共に、制御用マイコン10からデータ用RAM167へのアクセス手段を提供する。光ディスクもしくは光ディスク記録再生装置に依存した調整値のデータや調整テーブルのデータが予めDSPのプログラムで保存されたものと異なる場合には、制御用マイコン10がデータ用RAM167に、それらのデータを書き込んだ後、DSPへ通知することで更新処理を行う。
DSPで動作するプログラムは、電源オンの直後、DSP自体の設定を行う命令から処理が開始される。その中には、サンプリング周波数の設定を行う命令や、割り込み信号に対応した開始アドレス設定、また、演算に必要な係数群を演算用RAM164bに設定する等の命令が含まれる。サンプリング周波数の設定は、デコード回路162に含まれる動作制御回路(図示しない)に対して一定値を設定することで行う。この動作制御回路は、DSPのクロック毎にカウント動作を行い、設定値に一致した時点で割り込み信号を発生する。
デコード回路162は、その割り込み信号に同期して予めDSPソフトウエアによって設定されているアドレス値を持って命令メモリ161にアクセスする。これにより、特定のインストラクション処理を開始することが可能となる。このように所定時間経過を知らせる信号(割り込み信号)を生成し、割り込みという形で知らせることで、一定時間間隔での処理を行っている。
ディスクサーボ動作中は、先ず、前記割り込み信号が発生すると同時に、RF処理回路5より出力されるフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号と、信号処理回路7で生成されるディスク回転エラー信号とを、バイパス回路166経由でデータ用RAM167に取り込む。これらのエラー信号は、光ディスク1や光ピックアップ2などの状態により時々刻々と変化する信号である。DSPのソフトウエアでは、これらのエラー信号を小さくするように各工程を順次処理する。
この処理は、取り込んだエラー信号に対してオフセット除去、ゲイン調整等の工程を経て正規化し、その後、フィルタリング、イコライジング、サーボゲイン調整等の工程を経て制御信号を生成し、PWM信号生成回路9へ送る工程で完了する。これらの動作をサンプリング周期毎に行うことで、光ディスク1に対して安定した再生動作や記録動作などを実現している。
次に、DSPにおける演算処理について説明する。DSPの処理では、オフセット値、ゲイン値、フィルタ係数、イコライザ係数などを使用した各種演算処理が行われる。これらの値は、DSPのプログラムによる初期設定により、全て演算用RAM164bに保存されている。演算を行う際には、先ず、入力データ(各種エラー信号)をデータ用RAM167から演算用RAM164aに移動させる。その後、演算命令によって、これら演算用RAM164aと演算用RAM164bとの数値をそれぞれ1つずつ同時に取り出して演算し、その演算結果を演算用RAM164aに保存する。
その後は、デコード回路162の指示に従って2つの演算用RAM164a,164bと演算回路163間での演算処理を繰り返して出力制御信号を生成する。デジタルフィルタ処理など、1サンプリング以上前に処理されたデータを使用する場合は、そのデータを演算用RAM164aまたは演算用RAM164bの空き領域に保存することで対応する。前記生成された出力制御信号は、バイパス回路166を経由して、図示しない外部出力制御回路からPWM信号生成回路9へと出力される。
例えば、演算用RAM164aへの読み出しおよび書き込みアクセスが、同じアドレスに対して同時に発生すると、演算用RAM164aから読み出されるデータは保証されないため、バイパス回路166が書き込み用に保持しているデータを、演算回路163へも供給することで、命令2が影響を受けることなく実行される。前記アクセスが同じアドレスに対して同時に発生するタイミングとは、例えば、図5における命令1の保存ステージ3dと、命令2の実行ステージ3eとに該当するタイミングのことを言う。
データ切り替え指示は、デコード回路162が切り替え回路165aに対して行う。これによって、読み出しデータが保証されることとなり、演算処理効率を高めることができる。演算量が多く、演算用RAM164aおよび演算用RAM164bで容量不足が発生する場合には、データ移動の命令を組み込むことによってデータ用RAM167を一時退避の目的で使用することもできる。この場合、演算処理効率が低下するが、このような処理を行ってもサンプリング周期内に出力制御信号の生成が可能であれば、何ら問題ない。
以上のように本実施形態によれば、デジタルサーボ処理回路16は、デジタル信号で処理するDSPで構成され、数値演算を行う演算回路163と、この演算回路163に接続された演算用RAM164a,164bとを備え、演算回路163へ入力されるデータおよび演算回路163から出力されるデータの生成は、全て演算用RAM164a,164bに対するアクセスにより行うので、サンプリング周波数が高くなって演算処理効率が向上し、この結果、ディスクサーボ制御の精度が向上する。
本発明の一実施形態に係る光ディスク記録再生装置の構成を示すブロック図である。 図1中のデジタルサーボ処理回路を構成するDSPの内部構成を示すブロック図である。 従来の光ディスク記録再生装置の構成を示すブロック図である。 図3中のデジタルサーボ処理回路を構成するDSPの内部構成を示すブロック図である。 図4に示すデジタルサーボ処理回路を構成するDSPにおいてパイプラインと呼ばれる時系列処理を示す命令イメージ図である。
符号の説明
1 光ディスク
2 光ピックアップ
2a 対物レンズ
7 信号処理回路
16 デジタルサーボ処理回路
163 演算回路
164a,164b 演算用RAM
166 バイパス回路
167 データ用RAM

Claims (9)

  1. 光ディスクに対して光学的に情報を書き込んだり、光ディスクに記録された情報を光学的に読み出したりする光ピックアップと、この光ピックアップに対してトラッキングサーボおよびフォーカスサーボを行うサーボ処理回路とを備えた光ディスク記録再生装置において、前記サーボ処理回路は、デジタル信号で処理するデジタル・シグナル・プロセッサで構成され、数値演算を行う演算回路と、この演算回路が演算する際に必要なデータを格納する演算用RAMとを備えたことを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  2. 光源からのレーザビームを光ディスクに合焦し、この合焦点が光ディスクに設けられたトラックを追従する対物レンズを有し、光ディスクに対して光学的に情報を書き込んだり、光ディスクに記録された情報を光学的に読み出したりする光ピックアップと、前記対物レンズを通して入力されるレーザビームによる光ディスクからの反射光に対応する電流信号を電圧信号に変換して所定の信号処理を行う信号処理回路と、この信号処理回路によって処理された信号を使用して前記光ピックアップに対してトラッキングサーボおよびフォーカスサーボを行うサーボ処理回路とを備えた光ディスク記録再生装置において、前記サーボ処理回路は、デジタル信号で処理するデジタル・シグナル・プロセッサで構成され、数値演算を行う演算回路と、この演算回路に接続された演算用RAMとを備え、前記演算回路へ入力されるデータおよび前記演算回路から出力されるデータの生成は、全て前記演算用RAMに対するアクセスにより行うことを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  3. 前記演算用RAMはデュアルポートを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ディスク記録再生装置。
  4. 前記演算回路の入力端子は2系統あり、前記演算回路に接続される前記演算用RAMは前記演算回路の2系統の入力端子にそれぞれ対応して互いに独立した2個のRAMで構成したことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の光ディスク記録再生装置。
  5. 前記演算回路の出力端子は1系統であり、前記演算回路の出力端子は互いに独立した2個の演算用RAMの入力端子にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の光ディスク記録再生装置。
  6. 前記サーボ処理回路は、1つの命令を複数の処理に分割して実行するパイプライン方式を採用し、前記演算用RAMの同一アドレスに対して、同じタイミングでデータ読み出しおよび書き込みが発生した場合に、書き込み用に保持しているデータを前記演算回路へも供給を行うバイパス回路を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ディスク記録再生装置。
  7. 前記光ピックアップに対してフォーカス制御を行う場合、互いに独立した一方の前記演算用RAMには、前記信号処理回路によって処理された入力信号と前記演算回路からの演算結果を格納し、他方の前記演算用RAMには、フォーカス制御信号の生成までの複数の演算用係数を格納することを特徴とする請求項2から請求項6の何れかに記載の光ディスク記録再生装置。
  8. 前記演算回路に接続される演算用RAMとは別に、前記サーボ処理回路の外部からのアクセスを可能にしたデータ用RAMを設けたことを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の光ディスク記録再生装置。
  9. フォーカス制御信号の生成やその他の制御信号の生成の演算に必要とするデータ量が前記演算回路に接続される前記演算用RAMの容量を越える場合は、前記データ用メモリにその一部を格納し、必要に応じて前記演算用RAMへデータを移動して利用することを特徴とする請求項8に記載の光ディスク記録再生装置。
JP2003377239A 2003-11-06 2003-11-06 光ディスク記録再生装置 Expired - Fee Related JP3946184B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003377239A JP3946184B2 (ja) 2003-11-06 2003-11-06 光ディスク記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003377239A JP3946184B2 (ja) 2003-11-06 2003-11-06 光ディスク記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005141836A true JP2005141836A (ja) 2005-06-02
JP3946184B2 JP3946184B2 (ja) 2007-07-18

Family

ID=34688029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003377239A Expired - Fee Related JP3946184B2 (ja) 2003-11-06 2003-11-06 光ディスク記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3946184B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3946184B2 (ja) 2007-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101146038B1 (ko) 클럭 생성 회로 및 광 디스크 장치
US6839309B1 (en) Recording apparatus, reproducing apparatus, recording method and reproducing method
US7599257B2 (en) Disk drive apparatus and seek method
KR19990017725A (ko) 편심억압 서보방법 및 이를 이용한 서보장치
JP3946184B2 (ja) 光ディスク記録再生装置
WO2002080155A1 (fr) Appareil lecteur de disque et procede de lecture de donnees
JP2010123205A (ja) 再生装置および再生方法
CN101154402B (zh) 盘驱动设备和用于调整聚焦偏移和球面象差校正值的方法
JP4806309B2 (ja) フォーカスサーボ装置
JP4222554B2 (ja) 光ディスクコントローラおよび光ディスク装置
JP2006286063A (ja) 発光パワー取得方法、光ディスク装置、プログラム及び記録媒体
JP2003168224A (ja) ディスクドライブ装置、サーボ制御信号生成装置
JP2000113580A (ja) ディスクドライブ装置
KR20030053046A (ko) 광디스크 장치 및 서보 제어 방법
JP2001250249A (ja) ディスクドライブ装置
JP2004103079A (ja) ディスクドライブ装置、対物レンズの移送方法
JPH0896486A (ja) 光ディスク装置
JP2007042233A (ja) ディスク記録再生装置
JP2005038498A (ja) 光学的情報再生装置
JP2004227644A (ja) ディスクドライブ装置、プリピット検出方法
KR20050043400A (ko) 광디스크 기록재생장치의 제어방법
JP2004192045A (ja) 処理装置
JP2004152412A (ja) 光ディスク装置及び情報再生方法
JPH06168552A (ja) 光学ディスク再生装置
JP2002319243A (ja) 再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100420

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees