JP2004192045A - 処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モード(例えば、記録又は再生)に応じて演算係数を変更して同一処理するような処理形態において、モード判定を行う条件分岐命令を使用することなく実現すること。
【解決手段】制御対象物の変化に対応したデータを予め決まった時間間隔で取り込んで複数工程で処理作業を行うDSP8と、DSPに対して処理作業内容の指示を行う制御マイコン10と、を備えた処理装置であって、DSPは、マイコンIF2fと、ロード又はストア命令処理と演算命令処理を実行する演算回路2cと、データメモリ2eと、命令コードに応じて演算回路に指示を与えるデコード回路2bと、を備え、データメモリ2eに保存されている処理作業の演算係数を制御マイコン10がモードに対応して更新する要求を行った場合、マイコンIF2fは演算回路2cがデータメモリを使用しない時間を特定し、使用しない時間に更新の要求に応じるように制御すること。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御対象物の変化に対応したデータを予め決まった時間間隔で取り込んで複数の工程で処理作業を行うDSPを備えた処理装置に関し、特に、モード判定に伴う条件分岐命令を使用することなく処理作業を実行できる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
DVD、CD等のディスクを記録媒体としたディスク装置は、光ピックアップからのレーザービームをディスクに照射してディスク上の情報を読み取るものであり、その光ピックアップをディスク上の所望の位置に追随させるサーボ制御には、DSP(Digital Signal Processor)を使用してソフトウエア処理する、いわゆるソフトウエアサーボが取り入れられている。図1は、一般的なディスクサーボ制御装置の基本的構成を示すシステム図であり、図1に示すデジタルサーボ制御処理回路8がDSPで構成されている。
【0003】
次に、図1に示す一般的なディスクサーボ制御装置の動作概要を説明する。図1によると、光ピックアップ2から読み出されたディスク1上の信号は、RF処理回路5で電流信号から電圧信号に変換され、ディスク1に書き込まれている論理情報と、サーボ制御に必要な信号とに分離して出力される。そして、サーボ制御に必要な信号は、ADコンバータ6でアナログ信号からデジタル信号に変換され、デジタルサーボ制御処理回路8へ取り込まれる。
【0004】
デジタルサーボ制御処理回路8では、あらかじめ決まった時間間隔(サンプリング周期)でデータを取り込み、複数の工程を経て各制御系(フォーカス制御、トラッキング制御等)を動作させるための信号を生成し、PWM信号生成回路9へ出力する。この信号に基づいてPWM信号がPWMドライバ13に送出され、PWMドライバ13において光ピックアップ2とスレッドモータ4の駆動信号が生成される。このようして、ディスク1上の情報を継続して得ることができる。
【0005】
ここで、デジタルサーボ制御処理回路8で入力データを取り込むサンプリング周期は一定とする必要がある。すなわち、常に一定間隔で処理が開始され、次の所定時刻になるまでにサーボ制御に必要な処理を終了する。これによって、DSPで処理する信号の伝達特性を一定にすることが可能となり、安定したディスクサーボ制御を行うことができる。処理時間がオーバーするとサンプリング周期が変化し、DSPで処理する信号の伝達特性が変わる。これはフィルタ等の周波数特性の変化となり、ディスクサーボ制御に影響を与える。
【0006】
サンプリング周期が固定されると云うことは、DSP(一例として、デジタルサーボ制御処理回路8)で実行するプログラムコード数にも制限があることを意味する。従って、よりコンパクトなプログラムの記述が求められることになる。サンプリング周期内で行う処理のプログラムサイズを小さくすれば、より高いサンプリング周波数でのサーボ制御ができ、これは高精度のサーボ制御が行えることを示す。
【0007】
次に、DSPの処理形態について説明する。一般に、DSPにはパイプライン方式というアーキテクチャが使用されている。これは、1つのプログラム実行を複数の別々の作業(ステージ)に分割し、順次同時に行うことで処理速度を向上させる方法である。図2は、DSPの内部構成と、DSPを備えた処理装置の構成を示すブロック図であり、図3はデジタルサーボ制御処理回路を構成例とするDSPにおけるパイプライン動作の一例、即ち命令処理のステージの一例を示す説明図である。
【0008】
図2と図3を参照して、まず、プログラムが格納されている命令メモリ2aから命令を取り出す(フェッチステージ3a)。続いて、取り出した命令をデコード回路2bが解読する(デコードステージ3b)。そして、解読した命令内容に従って演算回路2cが演算を行い(実行ステージ3c)、最後に、命令実行結果を内部レジスタ2dに保存する(保存ステージ3d)。これらの動作(ステージ)が、1ステージずつずれて実行されることで、1命令を1ステージで実行することができる。図3では4つのステージで命令を処理するパイプラインを例示しているが、その数はDSPにより様々である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようなデジタルサーボ制御処理回路を構成例とするDSPに組み込むディスクサーボ制御のソフトウエアは、記録モード又は再生モードというようなモードが異なっても、同じ処理で異なる演算係数の使用で対応可能となる部分が多い。例えば、記録と再生のように別のモードであっても、演算係数の変更のみで対応できる処理が存在する。具体例で云えば、記録と再生とでレーザービームのパワーが異なるが、記録と再生とにおけるフォーカス制御において、パワーに関する演算係数を変更するのみで双方の制御が可能である。
【0010】
このような場合、ディスク装置を管理する制御マイコンからのモード変更指示に従って動作モードを切り替える。つまり、モード変更指示を受信すると、DSPのソフトウエアは該当処理部分でモード判定(例として、記録か再生かの判定)を行い、どちらの演算係数を使用するか選択する。更に、モードの態様として、DVDとCDの両方のディスクに対する記録再生が可能なコンボドライブ等では、これら切り替えの種類が更に多くなる。
【0011】
モード判定を行う場合、プログラムには条件分岐命令を記述する。この命令は、ある条件が成立する(又は成立しない)場合に、命令メモリ2aの、ある特定のアドレスから命令を取り出し始める動作を行う。つまり、アドレス1、アドレス2、アドレス3、アドレス116、アドレス117、アドレス118、…のように、連続して命令を取り出していた状態から突然不連続の位置へと分岐する。
【0012】
この場合、DSPのパイプライン動作に次のような状態が発生する(図5参照)。図3に示すステージ構成の場合に命令を実行するのは実行ステージ3cとなる。
【0013】
いまここで、従来技術に関する処理装置で条件分岐命令を実行する場合のパイプライン動作を説明すると、図5を参照して、命令2が条件分岐命令の場合、実行ステージで条件判定を行い、次に取り出すべき命令が格納されているアドレスを生成する。従って、分岐先の命令(命令5)処理が開始されるまでに2命令分の空白(命令3と命令4)が発生する。この2命令分の時間には、通常と同じ命令が記述できる場合や、決められた命令(NOP、すなわちNo Operation)しか記述できない場合など、DSPにより様々である。
【0014】
また、プログラムを記述する上においても、条件分岐命令の後に分岐前の処理を記述する形態は、あらかじめ意図したソフトウエア構成にしておかない限りあまり使用されない。DSPによっては、プログラムでは明記せずハードウエアが自動的に待ち時間として扱ってしまうものもある。どちらの場合も、条件分岐命令実行から分岐先命令を実行するまでの間に2命令文の余分な時間が発生する。つまり、条件分岐命令後の2命令分は、冗長として扱われる場合が多くなる。
【0015】
パイプラインが4つのステージで構成される場合は2命令文の冗長であるが、例えば8つのステージで構成される場合は6命令分が冗長となる(命令2から分岐先命令が命令9になる)。また、モードの判定数が増えると、1つの処理を行うまでに複数回の条件分岐命令を実行する必要が出てくる。このことは、サンプリング周期内に一定の処理を行う必要のあるディスクサーボ制御にとって、解決されるべき課題となり、また、プログラムを格納する命令メモリ2aの容量の増大にも繋がる。
【0016】
一方、制御マイコンからの指示を優先して対応するDSPの処理方法もある。これは、DSPのパイプラインを一時的に停止させる方法であり、図6にその一例を示す。図6は、従来技術に関する処理装置で外部要求処理を優先する場合のパイプライン動作を示す説明図である。図6に示す方法は迅速に外部からの要求に応じることができる反面、DSPのパイプラインを停止させるため、最小でも1ステージ分の冗長が発生する。これも上述したことと同様に、ディスクサーボ制御にとって解決されるべき課題となる。
【0017】
本発明の目的は、上述した課題を解決するために、サンプリング周期内で行う処理の冗長部分を発生させることなく、且つ命令メモリの容量縮小の実現が可能な処理装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。 制御対象物の変化に対応したデータを予め決まった時間間隔で取り込んで複数の工程で処理作業を行うDSPと、前記DSPに対して前記処理作業内容の指示を行う制御マイコンと、を備えた処理装置であって、
前記DSPは、前記制御マイコンと前記DSPとの間の情報伝達を行うマイコンIFと、データの移動を行うロード又はストア命令処理とデータを利用した演算を行う演算命令処理を実行する演算回路と、前記演算回路で処理されたデータと前記制御マイコンからのデータを保存するデータメモリと、命令コードを取り出して前記命令コードに応じて前記演算回路に指示を与えるデコード回路と、を備え、
前記データメモリに保存されている前記処理作業の演算係数を前記制御マイコンがモードに対応して更新する要求を行った場合、前記マイコンIFは前記演算回路が前記データメモリを使用しない時間を特定し、前記使用しない時間に前記更新の要求に応じるように制御する構成とする。
【0019】
また、前記処理装置において、前記制御対象物の変化に対応したデータはディスク装置のトラッキングサーボ信号又はフォーカスサーボ信号であり、前記モードは記録モード又は再生モードであり、前記複数の工程は、オフセット除去、ゲイン調整、フィルタリングを含み、前記演算係数は、オフセット値、ゲイン値、フィルタ係数を含む構成とする。
【0020】
このような構成を採用することにより、モードに応じて演算係数を変更して同一処理するような処理形態において、モード判定を行う条件分岐命令を使用することなく実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る処理装置について、図1〜図4を参照しながら以下説明する。図1は本発明の実施形態に係る処理装置をディスクサーボ制御装置に適用した場合の構成を示すブロック図であり、図2は本発明の実施形態に係るDSPを備えた処理装置の具体的構成を示すブロック図であり、図3はデジタルサーボ制御処理回路を構成例とするDSPにおけるパイプライン動作の一例を示すイメージ図であり、図4は本実施形態に係る処理装置のデータメモリ更新指示を処理する場合のパイプライン動作を示すイメージ図である。
【0022】
まず、本発明の実施形態に係る処理装置が適用されるディスク装置の構成について説明する。図1に示すディスク装置は、ディスク1のトラッキングを行う光ピックアップ2を有し、この光ピックアップ2はディスク1の径方向に移動する。この光ピックアップ2によってディスク1の記録及び/又は再生が行われる。また、光ピックアップ2は、スレッドモータ4の回転駆動を直線駆動に変換する図示しない中間伝達手段によって、ディスク1の径方向への移動を行う。
【0023】
そして、スレッドモータ4は、PWM(Pulse Width Modulation)ドライバ13からのスレッドモータ駆動信号によって駆動する。また、このスレッドモータ4内には、N極とS極とが交互に磁化されたリング状のマグネットと、ホール素子(図示しない)が設けられており、その出力がDSP(Digital Signal Processor)で構成されたデジタルサーボ制御処理回路8に送出される。
【0024】
デジタルサーボ制御処理回路8では、スレッドモータ4からの出力と後述するRF処理回路5からの信号に基づいてサーボ制御信号が生成され、このサーボ制御信号に基づきPWM信号生成回路9において各制御系を動作させるための信号を出力する。そして、PWM信号生成回路9からのPWM信号がPWMドライバ13に送出されて、スレッドモータ駆動信号が生成される。
【0025】
光ピックアップ2で光検出され電流信号として出力される信号が、RF処理回路5によって電圧信号に変換される。このRF信号処理回路5に出力される信号のうち、データを有するRF信号に対応する光検出信号は、位相が正反対の2つの信号からなる。よって、この光検出信号は、RF処理回路5に送出されると、この2つの信号を差動増幅した後、AGC(Automatic Gain Control)処理が施されて信号処理回路7に送出される。
【0026】
そして、信号処理回路7において、NRZI(Non−Return−to−Zero Invert)変換、ビタビ復号、デインターリーブ、エラー訂正などによって復号化され、インターフェース12に送出されて外部へ出力される。このようにして、ディスク1内のデータの再生が行われる。
【0027】
また、デジタルサーボ制御処理回路8では、RF信号から得た同期信号が基本周波数信号となるマスタークロックに基づいてPLL(Phase Locked Loop)処理される。このようにPLL処理された信号が、PWM信号生成回路9でPWM処理され、スピンドルモータドライバ14を介してスピンドルモータ3を回転制御する。このスピンドルモータ3は、ディスク1をその周方向に動作させるためのモータであり、ディスク1を記録又は再生するためのいわゆるトラッキング動作を行う際に、上述したようなPLL制御が施される。
【0028】
ここで、ディスクの回転起動時やトラックのロングサーチを行うときは、スピンドルモータ3自体の回転に関する信号と、本来あるべき回転速度と比較することによって出力されるエラー信号に基づいて制御を行うFG(Frequency Generator)サーボによって制御される。なお、スピンドルモータドライバ14で生成されたFG信号は、制御用マイコン10にも与えられる。このように与えられたFG信号より、スピンドルモータ3の回転速度を検出し、光ピックアップ2の位置するゾーンのあるべき回転速度に対応するレーザービーム照射が、ディスク1に対して実施される。
【0029】
一方、光ピックアップ2で光検出されたトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号といったエラー信号は、RF処理回路5で処理された後、A/Dコンバータ6でデジタル信号に変換される。このデジタル信号は、デジタルサーボ制御処理回路8に送出される。そして、デジタルサーボ制御処理回路8で処理された信号がPWM信号生成回路9でPWM処理された後、PWMドライバ13を介して、スレッドモータ4や光ピックアップ2内の図示しないアクチュエータを駆動して、フォーカス制御やトラッキング制御がなされる。
【0030】
トラッキング制御を行うためのトラッキングサーボは、光ピックアップ2→RF処理回路5→A/Dコンバータ6→デジタルサーボ制御処理回路8→PWM信号生成回路9→PWMドライバ13→光ピックアップ2又はスレッドモータ3というメインループと、ホール素子(図示しない)→デジタルサーボ制御処理回路8→PWM信号生成回路9→PWMドライバ13→光ピックアップ2又はスレッドモータ3というサブループとから構成される。
【0031】
このような構成のディスク装置における全体の制御を行う制御回路11は、制御マイコン10、信号処理回路7、デジタルサーボ制御処理回路8、PWM信号生成回路9、から構成される。
【0032】
次に、図1のデジタルサーボ制御処理回路8を構成するDSPの内部構成について、制御マイコンとの関連で説明する。図2に示すように、デジタルサーボ制御処理回路8を構成するDSPは、命令メモリ2a、デコード回路2b、演算回路2c、内部レジスタ2d、データメモリ2e、マイコンIF2f、から構成される。
【0033】
ディスク装置の電源がON状態になると、図1の制御マイコン10からの要求によりDSP(デジタルサーボ制御処理回路8)が動作を始める。まず、デコード回路2bが命令メモリ2aに保存されている命令コードを取り出す。デコード回路2bは、取り出した命令コードを識別し、内容に応じて演算回路2cへ指示を出す。指示を受けた演算回路2cは、内部レジスタ2d、データメモリ2e、DSP外部へのデータ移動を行うロード/ストア命令処理、内部レジスタ2dのデータを利用した算術/論理演算を行う演算命令処理、命令メモリ2aのアドレスジャンプの判定と実施を行う条件分岐命令処理等の各処理を実行する。演算回路2cで処理されたデータは、必要に応じてデータメモリ2eに保存される。これら各処理は、DSP外部から供給されるクロック毎に各々並行して行われる。
【0034】
マイコンIF2fは、制御マイコン10とDSP間の情報伝達手段であるとともに、制御マイコン10からデータメモリ2eへのアクセス手段を提供する。また、マイコンIF2fは、制御マイコン10からデータメモリ2eの更新要求が発生した場合には、パイプラインステージを調べて、DSPがデータメモリ2eを使用しない時間を特定し、その時間に更新要求に応じる管理制御も行う。
【0035】
DSPで動作するプログラムは、電源ONの直後、DSP自体の設定を行う命令から処理が開始される。その中には、サンプリング周波数の設定を行う命令や、割り込み信号に対応した開始アドレス設定等の命令が含まれる。サンプリング周波数の設定は、デコード回路2bに含まれる動作制御回路(図示しない)に対して一定値を設定することで行う。動作制御回路は、DSPのクロック毎にカウント動作を行い、設定値に一致した時点で割り込み信号を発生する。
【0036】
デコード回路2bは、これに同期してあらかじめDSPソフトウエアによって設定されているアドレス値を持って命令メモリ2aにアクセスする。これにより特定のインストラクション処理を開始することが可能となる。このように、一定時間経過を知らせる信号を生成し、割り込みという形で知らせることで、一定時間間隔での処理を行っている。
【0037】
ディスクサーボ動作中は、まず、上記割り込みが発生すると同時に、RF処理回路5より出力されるフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号と、デジタルサーボ制御処理回路8で生成するスピンエラー信号を内部レジスタ2dへ取り込む。これらのエラー信号は、ディスク1や光ピックアップ2等の状態により時々刻々と変化する信号である。
【0038】
DSPのソフトウエアでは、このエラー信号を小さくするための各工程を順次処理する。この処理は、取り込んだエラー信号に対してオフセット除去、ゲイン調整等の工程を経て正規化し、その後フィルタリング、サーボゲイン調整等の工程を経て制御信号を生成し、PWM信号生成回路9へ送る工程で完了する。これらの動作をサンプリング周期毎に行うことで、安定したディスク再生及び/又は記録等の動作を実現している。
【0039】
これらの処理においては、オフセット値、ゲイン値、フィルタ係数等の演算係数を使用した演算処理が行われる。これらの演算係数の値は、通常、データメモリ2eに保存されている。演算を行う際には、まずロード命令によって演算回路2cがデータメモリ2eから演算に必要な演算係数を取り出して、演算回路2cにある内部レジスタ2dへ格納する。また、別のロード命令によって、DSP外部より取り込んだエラー信号を内部レジスタ2dへ格納する。その後、これら内部レジスタ2dに格納された2つの演算係数の数値を演算命令によって演算し、その結果を内部レジスタ2dに保存する。この動作を工程別に実施して出力制御信号を生成する。これらの処理は再生時と記録時でほぼ同じであって、オフセット値、ゲイン値、フィルタ係数等の演算係数の変更で対応することができる。
【0040】
次に、モード切替時における図1のデジタルサーボ制御処理回路8での処理方法について、図2、図3及び図4を参照しながら説明する。
【0041】
制御マイコン10は、データメモリ2eへモード(例えば、記録モード又は再生モード等)に応じた演算係数の書き込みと、モード変更指示をデジタルサーボ制御処理回路8に送信する。これを受信したマイコンIF2fは、DSPのパイプラインを調査する動作を始める。
【0042】
本実施形態のDSPでは、演算回路2cがデータメモリ2eにアクセスを行うのが実行ステージ3cのみであるため、次のステージで行われる演算処理がデータメモリ2eへのアクセスを必要とする命令かどうかの判断は、実行ステージ3c直前のデコードステージ3bで行う。マイコンIF2fからのコントロール信号=1を受信したデコード回路2bは、命令メモリ2aから取り出した命令のデコードを行うと同時に命令種別を判定し、メモリアクセス命令であればメモリフラグ信号=1、そうでなければメモリフラグ信号=0をマイコンIF2fへ伝える。
【0043】
メモリフラグ信号=1の場合、マイコンIF2fはそのままの状態を保持する。メモリフラグ信号=0となった時点で制御マイコン10から要求のあったデータメモリ2eのアドレス及びデータを準備し、次のステージ(すなわち実行ステージ)開始とともに書き込みを行う。このとき、該当ステージが含まれる命令の前後の命令は、それぞれデコードステージ3bおよび保存ステージ3dである(実行ステージではない)ため考慮する必要はない。
【0044】
また、マイコンIF2fは、データメモリ2eへデータ書き込み処理が終了するまでの間、処理中であることを知らせる信号(BUSY信号=1)を制御マイコン10へ出力する。制御マイコン10は、この信号を監視することで書き込み終了を知ることができる。
【0045】
一方、制御マイコン10がデータメモリ2eの更新要求を発行した時に、DSPのプログラムがデータメモリ2eを連続してアクセスしている場合は、長時間に渡って処理中の信号がセットされた状態が続くことになる。この場合は、あらかじめ制御マイコン10が設定する最大継続時間が経過した時点で、マイコンIF2fからBUSY信号=0とすると同時に、オーバータイム信号=1とする。これを受信した制御マイコン10は再度要求を行うことができる。DSPのプログラム側で、ある程度この影響を考慮した構成となっている場合、即ち、データメモリ2eへの一定時間以上の連続アクセスを行わない場合には、この最大継続時間は機能させなくても良い。
【0046】
このように、本発明の実施形態に関するDSPを使用した処理方法を用いると、モード切替に対応したデータメモリ2eからの演算係数の読み出しが、条件分岐命令の記述無しで行うことができる。すなわち、制御マイコン10からのモード変更要求及び係数値更新要求が、処理中のDSPに影響を与えることなく実行可能となるため、DSPのプログラムで条件分岐命令を記述する必要が無くなり、該当する処理工程の実行時間短縮ができる。このことは、サンプリング周波数の向上に繋がり、また、条件分岐命令が削除できた分の命令メモリ2aを削減することができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、制御対象物の変化状況に応じて複数の工程を処理する等の作業を行う場合で、モードに応じて演算係数を変更して同一処理するような処理形態においては、モード判定を行う条件分岐命令を使用することなく実現することができる。
【0048】
これにより、ディスクサーボ制御におけるサンプリング周波数の向上ができる。また、該当処理プログラムのサイズを縮小することができるため、プログラムを格納するメモリ容量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る処理装置をディスクサーボ制御装置に適用した場合の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るDSPを備えた処理装置の具体的構成を示すブロック図である。
【図3】デジタルサーボ制御処理回路を構成例とするDSPにおけるパイプライン動作の一例を示すイメージ図である。
【図4】本実施形態に係る処理装置のデータメモリ更新指示を処理する場合のパイプライン動作を示すイメージ図である。
【図5】従来技術に関する処理装置において、条件分岐命令を実行する場合のパイプライン動作を示すイメージ図である。
【図6】従来技術に関する処理装置において、外部要求処理を優先する場合のパイプライン動作を示すイメージ図である。
【符号の説明】
1 ディスク
2 光ピックアップ
3 スピンドルモータ
4 スレッドモータ
5 RF処理回路
6 ADコンバータ
7 信号処理回路
8 デジタルサーボ制御処理回路
9 PWM信号生成回路
10 制御用マイクロコンピュータ
11 制御回路
12 インターフェース
13 PWMドライバ
14 スピンドルモータドライバ
2a 命令メモリ
2b デコード回路
2c 演算回路
2d 内部レジスタ
2e データメモリ
2f マイコンIF
3a フェッチステージ
3b デコードステージ
3c 実行ステージ
3d 保存ステージ

Claims (7)

  1. 制御対象物の変化に対応したデータを予め決まった時間間隔で取り込んで複数の工程で処理作業を行うDSPと、前記DSPに対して前記処理作業内容の指示を行う制御マイコンと、を備えた処理装置であって、
    前記DSPは、前記制御マイコンと前記DSPとの間の情報伝達を行うマイコンIFと、データの移動を行うロード又はストア命令処理とデータを利用した演算を行う演算命令処理を実行する演算回路と、前記演算回路で処理されたデータと前記制御マイコンからのデータを保存するデータメモリと、命令コードを取り出して前記命令コードに応じて前記演算回路に指示を与えるデコード回路と、を備え、
    前記データメモリに保存されている前記処理作業の演算係数を前記制御マイコンがモードに対応して更新する要求を行った場合、前記マイコンIFは前記演算回路が前記データメモリを使用しない時間を特定し、前記使用しない時間に前記更新の要求に応じるように制御する
    ことを特徴とする処理装置。
  2. 請求項1に記載の処理装置において、
    前記制御マイコンからの前記演算係数の更新要求が完了するまでの間、前記マイコンIFは前記制御マイコンへ更新中の信号を出力し続けることを特徴とする処理装置。
  3. 請求項1に記載の処理装置において、
    前記DSPの命令処理形態は、命令の取り出し、デコード、実行、結果保存を含む別々のステージを順次同時に行う方式であることを特徴とする処理装置。
  4. 請求項1に記載の処理装置において、
    前記制御対象物の変化に対応したデータはディスク装置のトラッキングサーボ信号又はフォーカスサーボ信号であり、前記モードは記録モード又は再生モードであることを特徴とする処理装置。
  5. 請求項4に記載の処理装置において、
    前記複数の工程は、オフセット除去、ゲイン調整、フィルタリングを含み、前記演算係数は、オフセット値、ゲイン値、フィルタ係数を含むことを特徴とする処理装置。
  6. 請求項1に記載の処理装置において、
    前記制御マイコンが前記演算係数の更新要求を発行したときに、前記DSPが前記データメモリに連続してアクセスしている場合、所定の時間経過後に前記マイコンIFからの識別信号で前記制御マイコンが再度更新要求できることを特徴とする処理装置。
  7. 請求項6に記載の処理装置において、
    前記所定の時間は、前記制御マイコンの設定により可変であることを特徴とする処理装置。
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