JP2005139880A - 歩道舗装とそれに用いる路盤材と透水板及び透水板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒートアイランド現象の抑制に効果を発揮すると共に、低コストで充分な耐久性を有する歩道舗装を提供する。又、この様な歩道舖装を実現するのに最適な路盤材と透水板およびその透水板の製造方法を提供する。
【解決手段】保水性の路盤層と表面に二酸化チタン皮膜を有する透水板から構成された歩道舗装によって解決される。特に保水性の路盤層を浄水場の脱水ケーキを解砕し、セメントを加えて造粒して製造した造粒粉で形成し、更に、透水板に、砕石粗骨材および多孔質セラミック粗骨材で構成された基層部と細骨材主体で形成された上層部とから構成された多孔質コンクリート体の表面に親水性二酸化チタン皮膜を有した透水板を用いることにより効果的に解決される。
【選択図】 図1
【解決手段】保水性の路盤層と表面に二酸化チタン皮膜を有する透水板から構成された歩道舗装によって解決される。特に保水性の路盤層を浄水場の脱水ケーキを解砕し、セメントを加えて造粒して製造した造粒粉で形成し、更に、透水板に、砕石粗骨材および多孔質セラミック粗骨材で構成された基層部と細骨材主体で形成された上層部とから構成された多孔質コンクリート体の表面に親水性二酸化チタン皮膜を有した透水板を用いることにより効果的に解決される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、吸水性の路盤層と表面に親水性の二酸化チタン皮膜を有する多孔質コンクリート透水板から構成された歩道舗装及びそれに用いる路盤材と透水板及び透水板の製造方法に関するものである。
従来、歩道および自転車道等(以下、単に歩道舗装と称する)に於ける舖装に要求される性能は、基本的にすべり抵抗性、平たん性が求められるが、これらの性能の他、透水性、景観、街路樹の保護育成などがあげられる。(非特許文献1を参照のこと)。
又、一方、歩道舗装用透水板として大気中のNOxなどの有毒ガスを分解除去する浄化機能付多孔質コンクリート体が提案されている。(特許文献1を参照のこと)
しかしながら、夏季における所謂「ヒートアイランド現象」を防止できる優れた性能を有すると共に実用に供しうる程度に低コストの歩道舖装は未だ提案されていない。
しかしながら、夏季における所謂「ヒートアイランド現象」を防止できる優れた性能を有すると共に実用に供しうる程度に低コストの歩道舖装は未だ提案されていない。
書名「舗装設計施工指針」、編集「社団法人 日本道路協会」、発行所、「丸善株式会社出版事業部」、発行期日「平成14年11月1日」;第109頁
特開2003−026486号公報
本発明は、上記した従来の問題に鑑みてなされたものであり、ヒートアイランド現象の抑制に効果を発揮すると共に、低コストで、充分な耐久性を有する歩道舗装を提供することにある。又、この様な歩道舗装を実現するのに最適な路盤材と透水板およびその透水板の製造方法を提供する。
上記の問題は、次の第1発明である歩道舗装によって解決することができる。第1発明は、吸水性の路盤層と表面に二酸化チタン皮膜を有する透水板とから構成されたことを特徴とする歩道舗装である。
又、上記の問題は、第2発明である路盤材を第1発明の歩道舗装に用いた場合に、特に効果的に解決できる。第2発明の路盤材は、浄水場泥土の脱水ケーキを解砕し、水硬性バインダーを加えて造粒し製造した造粒粉からなる路盤材である。
この第2発明では、前記造粒粉が粒度20mm以下であることが好ましい。又、前記脱水ケーキが浄水場泥土に石灰を加えることなく脱水して製造した脱水ケーキであって、前記水硬性バインダーが高炉セメントであることが好ましい。
又、上記の問題は、第3発明である透水板を第1発明の歩道舗装に用いた場合に、特に効果的に解決できる。第3発明の透水板は、砕石粗骨材及び多孔質セラミック粗骨材を主体として形成された基層部と細骨材主体で形成された上層部とから構成された多孔質コンクリート体の表面に親水性二酸化チタン皮膜を有した透水板である。
第3発明では、前記二酸化チタン皮膜が粒子径20nm以下のアナターゼ超微粒子で形成された皮膜であることが好ましい。又、前記粗骨材の最大粒径が5mm以下であって、前記細骨材の最大粒径が3mm以下であることが好ましい。
又、第3発明の透水板は、第4発明の透水板の製造方法により製造できる。第4発明の透水板の製造方法は、砕石の粗骨材及び多孔質セラミックの粗骨材に水とセメントを加え、混練して得た混練物を成形型に入れ、加圧振動成形法で基層部を成形し、基層部が未硬化の状態で、硅砂の細骨材に顔料と白華防止剤と水とセメントを加え、混練して得た混練物を未硬化の基層部の上に入れ、加圧振動成形法で上層部を成形し、上層部が未硬化の状態で脱型し、未硬化の上層部表面に二酸化チタン溶液を吹付けて二酸化チタン皮膜を形成させることを特徴とする透水板の製造方法である。
第4発明では、前記二酸化チタン溶液を吹付ける際、色見本を基準にして吹付け量を規定することが好ましい。又、前記二酸化チタン溶液が粒子径10nm以下の二酸化チタンのゾル溶液と水とアルカリ水と分散材との混合溶液であることが好ましい。
本発明の歩道舗装は、路盤層を吸水性とし、その路盤層の上に二酸化チタン皮膜を表面に有した透水板を敷設して形成した歩道舗装であるから、夏季、降雨時には、雨水は透水板を浸透し、路盤部で保水され、貯水される。晴天時に、太陽光の照射、気温の上昇と共に歩道舗装の路面温度は加熱され上昇するが、路盤層に貯水された水が透水板に吸い上げられ、親水性の二酸化チタン皮膜表面から効率よく水分蒸発し、水分蒸発による気化熱により路面温度の上昇が抑制され、ヒートアイランド現象の発生が防止される。
又、本発明の路盤材は、浄水場泥土の脱水ケーキを解砕し、水硬性バインダーを加えて製造した造粒粉からなる路盤材であるから、極めて吸水性に富み、且つ高いCBR値を有する路盤層の形成を可能とし、且つ、低コストであるから、前記本発明の歩道舗装に用いた場合、極めて効果的にヒートアイランド現象の発生を防止する。又、水硬性バインダーに高炉セメントなど用いた場合、路盤層の水は中性に近く、街路樹などの植生に効果的である。
又、本発明の透水板は、砕石粗骨材および多孔質セラミック粗骨材を主体に形成された基層部と細骨材主体で形成された上層部とから構成された多孔質コンクリート体の表面に親水性二酸化チタン皮膜を有した透水板であるから、すべり抵抗性などの歩道としての基本特性は勿論のこと、透水性に加えて吸水性、保水性を有し、毛管現象により路盤層の水分を親水性二酸化チタン皮膜に補給し、二酸化チタン皮膜からの効率的な水分蒸発を可能とするから、前記本発明の歩道舗装に用いた場合、極めて効果的にヒートアイランド現象の発生を防止する。
又、親水性二酸化チタン皮膜の作用により汚れのない美麗な歩道の提供が可能となる。更に、光触媒活性に優れた二酸化チタン皮膜とした場合、大気中の有毒ガスの分解浄化に加えて犬の糞など有機物が分解され、大気浄化と防汚効果に優れた歩道が提供される。更に又、歩道舗装の色あせが防止され、初期の歩道舗装の色調が長期にわたり維持されるとの効果も得られる。
又、本発明の透水板の製造方法は、加圧振動成形法により前記基層部と前記上層部を連続的に成形し、成形直後に脱型し、上層部が未硬化の状態で二酸化チタン溶液を吹き付けて二酸化チタン皮膜を形成させる製造方法であるから、生産性が極めて高く、又、二酸化チタン皮膜の大気中の露出度合いが極めて高く、親水特性、光触媒特性に優れ、且つ上層部との接合性に優れた透水板が低コストで生産できる。
(第1発明について)
本発明の第1発明の歩道舗装の実施形態について、図1に基づいて説明する。
本発明の歩道舗装1は、図1に示す通り、吸水性の路盤層2と表面に二酸化チタン皮膜4を有する透水板3とから構成された歩道舗装1である。
本発明の歩道舗装として最良の実施形態は、路盤層2に本発明の路盤材を用い、透水板3に本発明の透水板を用いて形成した歩道舗装である。以下に順次説明する、
本発明の第1発明の歩道舗装の実施形態について、図1に基づいて説明する。
本発明の歩道舗装1は、図1に示す通り、吸水性の路盤層2と表面に二酸化チタン皮膜4を有する透水板3とから構成された歩道舗装1である。
本発明の歩道舗装として最良の実施形態は、路盤層2に本発明の路盤材を用い、透水板3に本発明の透水板を用いて形成した歩道舗装である。以下に順次説明する、
吸水性の路盤層2は、図2に示す本発明の第2発明の路盤材6から構成される。路盤層2の形成は、路盤材6を現地路床5の上に投入し、従来の路盤層の形成方法と同じくローラーで加圧し、締め固めて形成させる。
吸水性の路盤層2の上に敷設する透水板3は、図3に示す本発明の第3発明の透水板3であり、砕石の粗骨材10と多孔質セラミックの粗骨材11を主体として形成された基層部8と細骨材12主体で形成された上層部9とから構成された多孔質コンクリート体の表面に親水性を有する二酸化チタン皮膜4を有した透水板3である。
尚、基層部8と上層部9とで構成された多孔質コンクリート体22は、図4に示す通り、上層部の表面に細溝が形成された形状のものである。又、透水板3を敷設する際、路盤層2の上に少量のレベル出しの砂7を用いるのが好ましい。
尚、基層部8と上層部9とで構成された多孔質コンクリート体22は、図4に示す通り、上層部の表面に細溝が形成された形状のものである。又、透水板3を敷設する際、路盤層2の上に少量のレベル出しの砂7を用いるのが好ましい。
本発明の歩道舗装1は路盤部2を保水性にし、その上に透水板3を敷設し、歩道舗装1の表面部を親水性を有する二酸化チタン皮膜層4としているから、夏季において、降雨時には、雨水は透水板3を浸透し、路盤層2で十分に吸水され、貯水された状態で維持される。晴天時には、太陽光の照射および気温の上昇と共に歩道舗装の路面温度が上昇する。
しかしながら、本発明の歩道舗装1においては、基層部8が路盤層2から水分を吸い上げ、上層部9は毛管作用により基層部8の水分を親水性二酸化チタン皮膜4に供給する。即ち、毛管作用のある透水板3であるから、路盤層2に保水された貯溜水が透水板3に吸い上げられ、更に親水性の二酸化チタン皮膜表面から効率よく水分蒸発し、水分蒸発による気化熱により路面温度の上昇が抑制される。
更に、親水性の二酸化チタン皮膜4の表面が含水状態にあることにより、路面温度の上昇が抑制される。本発明の歩道舗装においては、保水性を有する路盤層2と透水板3とにより構成された歩道舗装構造と二酸化チタン皮膜4の親水性の化学特性により著しく路面温度が低下するとの効果がもたらせられる。この2つの性能の組み合わせにより、ヒーティングの原因となる放射熱量を低減させる。
更に、本発明の歩道舗装1においては、親水性の二酸化チタン皮膜4の表面が湿潤状態に成り易く、自動車から排出される排ガス中のタール等の汚れの付着、固着化が防止され、又、アナターゼタイプの二酸化チタン皮膜の場合、光触媒作用により犬の糞尿などの有機物の付着物は分解され、その結果、汚れのない美麗な歩道の提供が可能になる。即ち、防汚効果に優れた歩道舗装が提供される。
更に又、二酸化チタン皮膜4の光触媒作用により大気中の窒素酸化物などを分解し、大気の浄化機能に優れた歩道舗装が提供される。更に又、吸水性の路盤層に貯溜された水は水源涵養となり街路樹などの植生を促す。
本発明の歩道舗装として、路盤層に本発明の第2発明の路盤材で形成した路盤層と透水板に本発明の第3発明の透水板を用いて構成した本発明の最良の実施形態である歩道舗装について、夏季の高温時における路面温度を測定した結果を表1に示す。
従来のアスファルト舗装においては路面温度が60℃、コンクリート板舗装においては路面温度が48℃にまで高温に達するのに対し、本発明例では路面温度42℃と大幅に路面温度の上昇を抑制できた。従来の光触媒機能を有する二酸化チタンを表面に有した透水板と比較しても3℃路面温度を低下させることができた。
(第2発明について)
次に本発明の第2発明の路盤材の実施形態について説明する。図2に示す本発明の路盤材6は、浄水場で発生する浄水場泥土を脱水して得られる脱水ケーキを解砕した後、水硬性バインダーを加えて造粒して製造した造粒紛からなる路盤材である。
本発明の路盤材として最良の実施形態は、浄水場泥土の脱水ケーキに石灰を加えることなく脱水して製造した脱水ケーキを解砕し、高炉セメントを5wt%加えて造粒した粒度20mm以下の造粒粉からなる路盤材である。
次に本発明の第2発明の路盤材の実施形態について説明する。図2に示す本発明の路盤材6は、浄水場で発生する浄水場泥土を脱水して得られる脱水ケーキを解砕した後、水硬性バインダーを加えて造粒して製造した造粒紛からなる路盤材である。
本発明の路盤材として最良の実施形態は、浄水場泥土の脱水ケーキに石灰を加えることなく脱水して製造した脱水ケーキを解砕し、高炉セメントを5wt%加えて造粒した粒度20mm以下の造粒粉からなる路盤材である。
車道と異なり、歩道舗装における路盤層については強度、CBR値(%)に対して規格は無い。所定の荷重条件下において軟化しないことが必要である。本発明の路盤材6を用いて、従来の工法と同じく1tonローラーで締め固め厚み15cmの路盤層を形成した場合、CBR値21%、1軸圧縮力0.3N/mm2であって、かつ、路盤保水量が31L/m3の路盤層が得られる。
造粒の際、加えるセメント量を多くすれば、CBR値、強度は向上するがコスト高となる。高炉セメントを5%加えて造粒して得た本発明の路盤材はコスト的にも実用化を可能とし、長期にわたり安定した歩道舗装を提供するCBR値を有する路盤層を形成する。
又、水硬性バインダーとして高炉セメントを用いているから、PH値が8.5〜9.0の造粒物が得られる。この様な路盤材6を用いて形成した歩道舗装1は路盤層2に貯溜された水が中性に近く、街路樹などの植生に良く、中性の水分補給の点で好ましい。
又、水硬性バインダーとして高炉セメントを用いているから、PH値が8.5〜9.0の造粒物が得られる。この様な路盤材6を用いて形成した歩道舗装1は路盤層2に貯溜された水が中性に近く、街路樹などの植生に良く、中性の水分補給の点で好ましい。
以下、更に詳しく説明する。浄水場汚泥は水切りを良くするために石灰を加え、フィルタープレスして脱水ケーキをつくる場合もあるが、この様な脱水ケーキを用いた場合は解砕時にヘドロ状に成り、造粒に多量のセメントを要する。従って、本発明の最良の実施形態においては、使用する浄水場汚泥は石灰を注入せずフィルタープレスしたものを用いる。
造粒された造粒粉の保水特性はきわめて高く、Dry状態を基準(wt%)にして165wt%の極めて高い含水比特性を有する。
尚、本発明の造粒粉の製造は、パン型ミキサーの一種、解砕、混合、造粒を行う複合機能を備えた混合機、例えば商品名;ペレガイヤミキサー(製造元;株式会社 北川鉄工所)を用いて製造する。浄水場汚泥をフィルタープレスで脱水した脱水ケーキをペレガイヤミキサーに投入し、解砕後、所定量のセメントを投入し、混合と共に造粒させる。
尚、本発明の造粒粉の製造は、パン型ミキサーの一種、解砕、混合、造粒を行う複合機能を備えた混合機、例えば商品名;ペレガイヤミキサー(製造元;株式会社 北川鉄工所)を用いて製造する。浄水場汚泥をフィルタープレスで脱水した脱水ケーキをペレガイヤミキサーに投入し、解砕後、所定量のセメントを投入し、混合と共に造粒させる。
(第3発明について)
次に本発明の第3発明の透水板の実施形態について説明する。
本発明の透水板は図3に示す通り、砕石の粗骨材10と多孔質セラミックの粗骨材11を主体として形成された基層部8と細骨材12主体で形成された上層部9とから構成された多孔質コンクリート体22の表面に親水性を有する二酸化チタン皮膜4を有した透水板3である。
次に本発明の第3発明の透水板の実施形態について説明する。
本発明の透水板は図3に示す通り、砕石の粗骨材10と多孔質セラミックの粗骨材11を主体として形成された基層部8と細骨材12主体で形成された上層部9とから構成された多孔質コンクリート体22の表面に親水性を有する二酸化チタン皮膜4を有した透水板3である。
本発明の透水板として最良の実施形態を以下に、順次説明する。
本発明の透水板を構成する基層部8に混在している多孔質セラミック粗骨材11により保水性が付与されており、透水板自体の貯溜水量が増大することは勿論のこと、この基層部8に貯溜された水が上層部9の毛管作用により親水性二酸化チタン皮膜4に供給され、親水性二酸化チタン皮膜4より水分の効率的な水分蒸発が行われる。
本発明の透水板を構成する基層部8に混在している多孔質セラミック粗骨材11により保水性が付与されており、透水板自体の貯溜水量が増大することは勿論のこと、この基層部8に貯溜された水が上層部9の毛管作用により親水性二酸化チタン皮膜4に供給され、親水性二酸化チタン皮膜4より水分の効率的な水分蒸発が行われる。
基層部8は路盤部2に保水、貯溜されている水を吸い上げ、基層部8に貯溜水し、上層部9に水分補給し、親水性二酸化チタン皮膜4への水分補給、更には二酸化チタン皮膜4からの水分蒸発の持続を可能とする。降雨時あるいは多湿時には透水板および路盤部で保水し、晴天時あるいは乾燥時には上述の通り、二酸化チタン皮膜4からの木分蒸発を持続する。即ち、本発明の透水板を用いた歩道は水分を吸い込み、あるいは蒸発(吐き出す)といったあたかも水分について呼吸をしているような状態を作り出すとの格別の作用効果を有する。
尚、多孔質セラミック粗骨材11として、下水汚泥焼却灰を原料として製造した下水道用セラミック管の廃材を破砕して得た租骨材を用いており、強度と保水性に優れ、且つコスト低減が可能である。又、砕石粗骨材10および多孔質セラミック粗骨材11の粒度は2.5〜5mmである。上層部9を構成する細骨材12は3mm以下の丸みのある珪砂である。この様な細骨材12を用いることにより歩行者にソフトな感触を与える。更に、顔料を加え着色された上層部9とする際に、顔料の色調が珪砂を用いれば阻害されないとの効果が得られる。
又、本発明の透水板を構成する二酸化チタン皮膜4は粒子径10nm以下のアナターゼ超微粒子で形成された皮膜である。この二酸化チタン皮膜4は、未硬化の状態にある上層部9の表面に吹き付け工法によりに二酸化チタン溶液を吹き付けて形成させた二酸化チタン皮膜である。擬硬化の状態にあるセメント表面に二酸化チタン微粒子が衝突し、一部セメントに食い込み、或いは接着し、セメントの硬化反応が進むにつれセメントとの接合が強化された状態にある。
この様にして形成された超微粒子からなる二酸化チタン皮膜4は、親水性、光触媒特性に優れ、ヒートアイランド現象を抑制するのみでなく、 大気中のNOx等の有毒ガスの分解、路面の防汚特性により汚れのない歩道の提供を可能とする。
更に、顔料で着色された歩道舗装の経時変化による色褪せが防止され、その色調を長期にわたり維持されるとの格別の効果が得られる。
更に、顔料で着色された歩道舗装の経時変化による色褪せが防止され、その色調を長期にわたり維持されるとの格別の効果が得られる。
本発明の透水板についてNOx浄化能性能を測定した結果を図7に示す。
本発明の透水板によれば大気中0.8ppmのNOガス濃度が0.1ppmまで浄化される。図6は本発明の透水板のNOx浄化能について測定した装置の模式図である。容器15内に本発明の透水板3をセットし、切替コック16及びパイプ17によって0.8ppmのNOを含有する擬似大気ガスを暗室18の容器15内に流入させ、NOガス濃度計測器20により容器15から流出するガス中のNO濃度を測定し、次いで、切替コック16を切り替えバイパスパイプ19内を流れる擬似大気中のNO濃度を測定した。尚、測定条件は、擬似大気ガス流量3L/min、紫外線強度1.0mW/cm3、試験体面積160cm3、温度20℃、湿度50%である。
本発明の透水板によれば大気中0.8ppmのNOガス濃度が0.1ppmまで浄化される。図6は本発明の透水板のNOx浄化能について測定した装置の模式図である。容器15内に本発明の透水板3をセットし、切替コック16及びパイプ17によって0.8ppmのNOを含有する擬似大気ガスを暗室18の容器15内に流入させ、NOガス濃度計測器20により容器15から流出するガス中のNO濃度を測定し、次いで、切替コック16を切り替えバイパスパイプ19内を流れる擬似大気中のNO濃度を測定した。尚、測定条件は、擬似大気ガス流量3L/min、紫外線強度1.0mW/cm3、試験体面積160cm3、温度20℃、湿度50%である。
更に、本発明の透水板を構成する多孔質コンクリート体22は、図4に多孔質コンクリート体22の斜視図を示す通り、上層部9の表面には細溝13が形成されており、細溝13の局部拡大図を図5に示す。二酸化チタン皮膜4は細溝13の表面9a、9bおよび表面9a、9b近傍の孔壁に形成されている。
本発明の透水板として、例えば300mm×300mm×60mmの寸法を有する透水板3について説明する。図4および図5に示す通り、粗骨材主体で形成された厚み50mmの基層部8と細骨材主体で形成された厚み10mmの上層部9の2層構造からなる多孔質コンクリート体22の空隙率は15〜25%であり、その多孔質コンクリート体22の上層部9の表面には巾(t1)1〜2mm、ピッチ(t2)8.5mm程度の細溝13が形成されている。
更に、上層部の最表面9a及び細溝の表面9b及び表面近傍の孔壁には二酸化チタン皮膜4が形成されている。
本発明の透水板3は、この様に表面に細溝13を設けているから、透水板3の最表面9aを除いて、細溝の表面9b及び表面近傍の孔壁に形成されている二酸化チタン皮膜4は歩行者によって剥離されることはない。又細溝13が設けられていることにより歩行中のすべりが防止される。本発明の透水板3についてすべり抵抗値の測定結果を表2に示す。7OBPN以上の値であって優れたすべり柢抗性を有する。
本発明の透水板3は、この様に表面に細溝13を設けているから、透水板3の最表面9aを除いて、細溝の表面9b及び表面近傍の孔壁に形成されている二酸化チタン皮膜4は歩行者によって剥離されることはない。又細溝13が設けられていることにより歩行中のすべりが防止される。本発明の透水板3についてすべり抵抗値の測定結果を表2に示す。7OBPN以上の値であって優れたすべり柢抗性を有する。
又、透水板3の縁辺部を細溝13の底部となるように細溝13のピッチを設定すれば、隣り合う透水板3の継ぎ目に細溝ピッチの連続性が得られ、継ぎ目の段差が目立たず、バリヤフリーの舗道となる。
又、細溝13を単純直線とせずに、細溝13の巾に不規則な変化を施すことにより、光と陰による微妙な色変わりが楽しめるヨーロッパ街並みのアート感覚を有した舗道とすることができる。
又、細溝13を単純直線とせずに、細溝13の巾に不規則な変化を施すことにより、光と陰による微妙な色変わりが楽しめるヨーロッパ街並みのアート感覚を有した舗道とすることができる。
従って、かかる本発明の透水板3は、表面に細溝13が形成され、隣り合う透水板3,3のつなぎ目に連続性があり、段差が少ないことにより高齢者や身障者の車椅子に負担のかけないバリヤフリーの舗道とすることができ、透水性に優れ、水溜りができず、又、滑り抵抗性に優れ、ハイヒールかかとの滑りと引っ掛りが解消され、安全性の高い舗道とすることができる等極めて優れた多くの特徴を併せ有する。
(第4発明について)
次に本発明の第4発明である透水板3の製造方法についてその最良の実施態様を説明する。多孔質コンクリート体22の製造方法は、基層部8の成形に引き続いて上層部9の成形を行う。いずれも加圧振動成形法により成形するから高い生産性、コストの低減、必要最小限のセメント使用などを可能としている。
次に本発明の第4発明である透水板3の製造方法についてその最良の実施態様を説明する。多孔質コンクリート体22の製造方法は、基層部8の成形に引き続いて上層部9の成形を行う。いずれも加圧振動成形法により成形するから高い生産性、コストの低減、必要最小限のセメント使用などを可能としている。
基層部を成形する際の代表的原料配合例を表3に示す。表3に示す通り、単位量(Kg/m3)として、砕石である粗骨材(A)1180重量部、下水汚泥焼却灰を用いて製造した水道用ハイセラミック管のリサイクル材である租骨材(B)393重量部、セメント400重量部、水90重量部を強制2軸タイプのミキサーを用いて混練する。
強制2軸タイプのミキサーを用いる理由は、必要最小限のセメント及び水で骨材表面に均一にまぶすことが重要であるからである。混練物を加圧振動機のテーブルバイブレータ上に載置された金型内に投入し、上部加圧治具に1〜2秒間振動を与えながら、混練物投入量の10倍以上の加圧力で加圧成形する。上部加圧治具が所定の位置に達した時点で停止する。骨材表面に付着したセメントに流動性を与え、骨材間で垂れない程度にスラリー化させ、骨材間に所定の連続空隙を形成させる。(以下、基層部の加圧振動成形を一次プレスと称する。)
基層部8の成形に続いて上層部9の成形を行う。上層部9として、
上層部9を成形する際の代表的原料配合例を表4に示す。表4に示す通り、3号硅砂である細骨材1496重量部、顔料22.5重量部、白華防止剤6.75重量部、セメント450重量部、水100重量部を強制2軸タイプのミキサーを用いて混練する。混練物を金型内の基層部の上面に投入し、均した後、基層部の成形の際と同じ加圧力でテーブルバイブレータ及び上部加圧治具に振動をかけながら加圧振動成形する。加圧振動時間は3〜5秒間である。振動数は3500rpmである。(以下、上層部の加圧振動を二次プレスと称する。)
上層部9を成形する際の代表的原料配合例を表4に示す。表4に示す通り、3号硅砂である細骨材1496重量部、顔料22.5重量部、白華防止剤6.75重量部、セメント450重量部、水100重量部を強制2軸タイプのミキサーを用いて混練する。混練物を金型内の基層部の上面に投入し、均した後、基層部の成形の際と同じ加圧力でテーブルバイブレータ及び上部加圧治具に振動をかけながら加圧振動成形する。加圧振動時間は3〜5秒間である。振動数は3500rpmである。(以下、上層部の加圧振動を二次プレスと称する。)
加圧振動成形後未硬化の状態でパレット上で成形体を離型する。
次いで、未硬化の状態にある上層部の表面に二酸化チタン溶液を吹きつけて二酸化チタン皮膜を形成させる。二酸化チタン皮膜を形成後、多孔質コンクリート体全体を蒸気養生して、セメント反応を促進し、本発明の透水板を製造する。
次いで、未硬化の状態にある上層部の表面に二酸化チタン溶液を吹きつけて二酸化チタン皮膜を形成させる。二酸化チタン皮膜を形成後、多孔質コンクリート体全体を蒸気養生して、セメント反応を促進し、本発明の透水板を製造する。
尚、二酸化チタン溶液を吹き付けて二酸化チタン皮膜を形成する際、二酸化チタン皮膜の厚みの増大と共に表面の顔料による色調が二酸化チタンの白色により変化する。二酸化チタンの吹きつけ量を色見本を基準にして規定すれば二酸化チタン皮膜の厚みが一定し、且つ、必要十分の二酸化チタン皮膜厚みとすることが出来、高価な二酸化チタン原料の無駄な使用が防止され、コスト低減に大幅に寄与する。
又、二酸化チタン溶液としては、超微粒子の二酸化チタンがよく分散した溶液、例えば、粒子径7nmの光触媒活性にすぐれた二酸化チタン粉末ST−1(製造元;石原産業株式会社)を分散材を混入したアルカリ水中に入れ、混合して得られる二酸化チタン溶液を用いる。
この様にして製造された本発明の透水板は、空隙率15〜25%、透水係数1〜8×10−2cm/秒以上、曲げ強度3N/mm2、保水量10.6L/m2以上の特性を有する。
1・・・本発明の歩道舗装、2・・・吸水性路盤層、3・・・透水板、二酸化チタン皮膜、5・・・現地路床、6・・・本発明の路盤材、7・・・レベルだし砂8・・・基層部、9・・・上層部、10・・・砕石租骨材、11・・・多孔質セラミック租骨材、12・・・細骨材、13・・・細溝、14・・・NO測定装置、15・・・容器、16・・・切替コック、17・・・容器に通じるパイプ、18・・・暗室、19・・・バイパスパイプ、20・・・NO濃度測定器、21・・・紫外線ランプ、22・・・多孔質コンクリート体
Claims (10)
- 吸水性の路盤層と表面に二酸化チタン皮膜を有する透水板とから構成された歩道舗装。
- 浄水場泥土の脱水ケーキを解砕し、水硬性バインダーを加えて造粒し製造した造粒粉からなる路盤材。
- 前記造粒粉が粒度20mm以下であることを特徴とする請求項2に記載の路盤材。
- 前記脱水ケーキが浄水場泥土に石灰を加えることなく脱水して製造した脱水ケーキであって、前記水硬性バインダーが高炉セメントであることを特徴とする請求項2に記載の路盤材。
- 砕石粗骨材及び多孔質セラミック粗骨材を主体として形成された基層部と細骨材主体で形成された上層部とから構成された多孔質コンクリート体の表面に親水性二酸化チタン皮膜を有した透水板。
- 前記二酸化チタン皮膜が粒子径20nm以下のアナターゼ超微粒子で形成された皮膜であることを特徴とする請求項5に記載の透水板。
- 前記粗骨材の最大粒径が5mm以下であって、前記細骨材の最大粒径が3mm以下であることを特徴とする請求項5に記載の透水板。
- 砕石の粗骨材及び多孔質セラミックの粗骨材に水とセメントを加え、混練して得た混練物を成形型に入れ、加圧振動成形法で基層部を成形し、該基層部が未硬化の状態で、硅砂の細骨材に顔料と白華防止剤と水とセメントを加え、混練して得た混練物を該未硬化の基層部の上に入れ、加圧振動成形法で該上層部を成形し、該上層部が未硬化の状態で脱型し、該未硬化の上層部表面に二酸化チタン溶液を吹付けて二酸化チタン皮膜を形成させることを特徴とする透水板の製造方法。
- 前記二酸化チタン溶液を吹付ける際、色見本を基準にして吹付け量を規定することを特徴とする請求項8に記載の透水板の製造方法。
- 前記二酸化チタン溶液が粒子径10nm以下の二酸化チタンのゾル溶液と水とアルカリ水と分散材との混合溶液であることを特徴とする請求項8に記載の透水板の製造方法。
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JP2003415606A JP2005139880A (ja) | 2003-11-10 | 2003-11-10 | 歩道舗装とそれに用いる路盤材と透水板及び透水板の製造方法 |
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CN108516758A (zh) * | 2018-04-04 | 2018-09-11 | 保山保农农业开发股份有限公司 | 一种农田排水沟用彩色透水砖体 |
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-
2003
- 2003-11-10 JP JP2003415606A patent/JP2005139880A/ja active Pending
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