JP2004162343A - 透水構造並びに透水性舗装構造 - Google Patents

透水構造並びに透水性舗装構造 Download PDF

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【課題】歩道や公園、庭園、建物周り、各種施設の外庭などにおいて、地面を露出させず、歩行に適しかつ透水性に富んだ透水性舗装構造に関し、透水性の表層の下側に敷設するのに適した透水構造を実現する。
【解決手段】地盤1の上に、ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグをポルトランドセメントで多孔質に接合してなる基盤層2を積層し、その上に、天然石または廃ガラスカレットの粒体を含む骨材を高分子樹脂で多孔質に接合してなる表層3を積層した透水性舗装構造とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、歩道や公園、庭園、建物周り、各種施設の外庭などにおいて、地面を露出させず、歩行に適しかつ透水性に富んだ透水性舗装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート舗装やアスファルト舗装に代わる舗装材として、特許第2622921号において、色ガラスカレットと砂利とエポキシ系の樹脂を混合してなる舗装材が提案されており、歩道などの透水性の表層として推奨されている。
【0003】一方、特開2001−317003号などで開示されているように、生活廃棄物を高温で加熱処理した粒・細片状の焼却残滓の焼却灰をポリウレタン系樹脂のバインダーで混練してなる透水ブロックが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前者のようなカラー表層は、透水性がよく、見た目にも良いため、歩道などの表層として適しているが、樹脂を用いていて高価なため、表面側の一部にしか使用できない。そのため、透水性に富み、しかも安価で前記表層の下側に敷設できる基盤材が要望されている。
【0005】後者のように、焼却灰などを樹脂で接合する透水性構造も種々提案されているが、樹脂を用いるため、高価となり、施工も面倒である。
【0006】本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、透水性の表層の下側に敷設するのに適した安価な透水構造を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグをポルトランドセメントで多孔質に接合してなる透水構造である。
【0008】このように、ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグをポルトランドセメントで多孔質に接合してなる透水構造の場合は、合成樹脂をバイダーとして使用せずに、通常のポルトランドセメントで接合できるので、安価に製造でき、化学的な安定性がよく、耐候性もよい。また、水を少なめに使用して多孔質にできるので、透水性に富んでいる。
【0009】したがって、この透水構造でブロックなどを製造しておけば、透水性を要する場所に敷いて使用できる。また、道路などに施工して、透水性通路にすることもできる。
【0010】請求項2は、ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグをポルトランドセメントで多孔質に接合してなる基盤層の上に天然石または廃ガラスカレットの粒体を含む骨材を高分子樹脂で多孔質に接合してなる表層を積層してなる透水構造である。
【0011】このように、ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグをポルトランドセメントで多孔質に接合してなる基盤層の上に天然石または廃ガラスカレットの粒体を含む骨材を高分子樹脂で多孔質に接合してなる表層を積層してなる2層の透水構造の場合は、表層だけは、高価ではあるが見栄えのよい透水構造を採用でき、その下側の基盤層は、請求項1のような安価で化学的な安定性や耐候性がよく、かつ透水性に富んだ構造を採用することによって、ブロック状や盤状に製造しておけば、透水性を要し、かつ美観を要する場所に敷いて使用できる。あるいは、道路などとして施工し、透水性通路にすることもできる。安価に製造できる基盤層は厚めの透水構造にできるので、大荷重のかかる場所にも最適である。
【0012】請求項3は、地盤の上に、ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグをポルトランドセメントで多孔質に接合してなる基盤層を積層し、その上に、天然石または廃ガラスカレットの粒体を含む骨材を高分子樹脂で多孔質に接合してなる表層を積層してなる透水性舗装構造である。
【0013】このように、地盤の上に、ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグをポルトランドセメントで多孔質に接合してなる基盤層を積層し、その上に、天然石または廃ガラスカレットの粒体を含む骨材を高分子樹脂で多孔質に接合してなる表層を積層してなる透水性舗装構造にすると、表層だけは、高価ではあるが見栄えが良く、耐磨耗性も高い透水構造を採用でき、その下側の基盤層は、請求項1のような安価で化学的な安定性や耐候性がよく、かつ透水性に富んだ構造を採用することによって、基盤層は厚めの透水構造に施工できるので、大荷重のかかる道路などにも最適である。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に本発明による透水構造並びに透水性舗装構造が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明による透水性舗装構造の実施形態を示す縦断面図である。
【0015】図1は本発明による透水性舗装構造を地盤上に施工して、道路に利用した例である。最下層1は地盤であり、地盤の状況などに応じてぐり石を敷いたり、突き固めたりしてもよい。この地盤1の上に、基盤層2、表層3の順に積層されている。この基盤層2に本発明による透水構造が採用されている。
【0016】この基盤層2は、ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグを骨材として使用している。通常のゴミ焼却炉においては、焼却灰を溶融したスラグを水砕し、ロールでさらに細かく破砕してから、鉄材やアルミニウム材を排除して残った、非金属性でかつ有害物質を含有しない、粒状の溶融スラグのみを使用する。
【0017】この粒状溶融スラグは、ロール幅を調整することによって、粒径をコントロールできるので、所望のサイズに揃った粒を容易に製造できる。その結果、粒径の異なる粒状溶融スラグを選択すると共に、粒径が大小の粒状溶融スラグの割合を調整して混合することによって、特に多孔質に適した配合が可能となる。
【0018】本発明では、このように粒度調整した粒状の溶融スラグのみを骨材として使用する。したがって、従来のように砂などは一切使用しない。そして、合成樹脂などの接合剤を使用しないで、この粒状溶融スラグとポルトランドセメントと水を混ぜてから成型する。このとき、水の量をポルトランドセメントの量の約50%以下と少なめにして、多孔質にする。通常のコンクリートブロックを製造する場合にも、多孔質に製造する場合は、水の量を少なめにするが、この場合と同様な要領で、水の使用料を少なめにする。その結果、水分の少ない、カラッとした多孔質の性状となる。
【0019】なお、粒状溶融スラグとポルトランドセメントとの配合割合は、粒状溶融スラグが70〜90%に対し、ポルトランドセメントは30〜10%程度の範囲が適している。
【0020】このような多孔質に混合した状態で、各種の用途に応じた成型を行なう。例えば、適当なサイズで適当な形状のブロック状や盤状に成型しておくと、透水性を要する場所に敷いたりできる。道路にする場合は、図1のように、地盤1の上に敷きならして、基盤層2とする。
【0021】このように粒状の溶融スラグをポルトランドセメントと混合し多孔質に形成した場合、ガラスカレットや天然石などに比べると、耐磨耗性が劣るので、道路の表層には適しないが、荷重には耐えられるので、表層3の下側の基盤層2を厚めに積層しておけば、車の通る道路としても適している。この基盤層2の厚みは、2cm以上が適している。
【0022】道路などの表層は、美観や耐磨耗性が要求されるので、ガラスカレットや天然石を樹脂で接合してなる透水構造が適している。したがって、色ガラスカレットと天然石の砂利とエポキシ系の樹脂を混合してなる舗装材を前記の基盤層2の上に敷きならして、表層3とする。この表層3は高価であるため、5〜15mm程度の厚さが適している。最後に、コテなどで平らに仕上げて、養生すると、完成である。
【0023】このような基盤層2と表層3とから成る透水構造は、道路に限らず、公園や庭園、建物周り、各種施設の外庭などの現場に適用すると、地面を露出させずに、歩行に適しかつ透水性に富んだ施工ができる。
【0024】基盤層2のみで歩道などを舗装する場合、あるいは表層3を積層する場合でも、その上に、廃ゴムや木くずなどを樹脂などで接合して敷き詰めたりすることもできる。
【0025】本発明は、このような現場施工に限らず、基盤層2のみ、または基盤層2と表層3から成る2層構造の透水性のブロックや盤などに成型することもできる。すなわち、各種の成型用の型を用意し、その中に、前記のように粒状溶融スラグとポルトランドセメントと少なめの水を混ぜてから充填すると、基盤層2と同様なブロックや盤などを成型できる。
【0026】このとき、必要に応じて荷重をかけ、加圧することも可能である。こうして成型した、粒状溶融スラグとポルトランドセメントからなるブロックや盤は、庭園や庭、湿地などにおいて飛び石として使用したり、透水性を要する場所に設置したりできる。あるいは、多数敷き詰めて、通路として使用したりもできる。
【0027】粒状溶融スラグとポルトランドセメントからなる単一層に限らず、ガラスカレットや天然石を樹脂で接合してなる表層構造を積層した2層構造も有効である。すなわち、基盤層2の上に表層3を積層して2層構造のブロックや盤状に成型する。このとき、基盤層2の部分を養生しないうちに直ちに、ガラスカレットや天然石とバインダー樹脂を混合して表層3を積層し、表面をコテなどで平坦に仕上げてから、2層同時に養生することもできる。このような2層構造のブロックや盤は、美観を要する場所に適している。
【0028】
【発明の効果】
請求項1のように、ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグをポルトランドセメントで多孔質に接合してなる透水構造の場合は、合成樹脂をバイダーとして使用せずに、通常のポルトランドセメントで接合できるので、安価に製造でき、化学的な安定性がよく、耐候性もよい。また、水を少なめに使用して多孔質にできるので、透水性に富んでいる。
【0029】したがって、この透水構造でブロックなどを製造しておけば、透水性を要する場所に敷いて使用できる。また、道路などに施工して、透水性通路にすることもできる。
【0030】請求項2のように、ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグをポルトランドセメントで多孔質に接合してなる基盤層の上に天然石または廃ガラスカレットの粒体を含む骨材を高分子樹脂で多孔質に接合してなる表層を積層してなる透水構造の場合は、表層だけは、高価ではあるが見栄えのよい透水構造を採用でき、その下側の基盤層は、請求項1のような安価で化学的な安定性や耐候性がよく、かつ透水性に富んだ構造を採用することによって、ブロックなどを製造しておけば、透水性を要し、かつ美観を要する場所に敷いて使用できる。あるいは、道路などに敷いたり、施工したりして、透水性通路にすることもできる。安価に製造できる基盤層は厚めの透水構造にできるので、大荷重のかかる場所にも最適である。
【0031】請求項3のように、地盤の上に、ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグをポルトランドセメントで多孔質に接合してなる基盤層を積層し、その上に、天然石または廃ガラスカレットの粒体を含む骨材を高分子樹脂で多孔質に接合してなる表層を積層してなる透水性舗装構造にすると、表層だけは、高価ではあるが見栄えのよい透水構造を採用できる。そして、下側の基盤層は、請求項1のような安価で化学的な安定性や耐候性がよく、かつ透水性に富んだ構造を採用することによって、基盤層は厚めの透水構造に施工できるので、大荷重のかかる道路などにも最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による透水性舗装構造の実施形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 地盤
2 基盤層
3 表層

Claims (3)

  1. ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグをポルトランドセメントで多孔質に接合してなることを特徴とする透水構造。
  2. ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグをポルトランドセメントで多孔質に接合してなる基盤層の上に天然石または廃ガラスカレットの粒体を含む骨材を高分子樹脂で多孔質に接合してなる表層を積層してなることを特徴とする透水構造。
  3. 地盤の上に、ゴミ焼却炉から排出される非金属性の粒状の溶融スラグをポルトランドセメントで多孔質に接合してなる基盤層を積層し、
    その上に、天然石または廃ガラスカレットの粒体を含む骨材を高分子樹脂で多孔質に接合してなる表層を積層してなることを特徴とする透水性舗装構造。
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WO2020230474A1 (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 ダイドレ株式会社 透水性構造体

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