JP2005139696A - 建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具 - Google Patents

建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具 Download PDF

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Abstract

【課題】 床面を汚すことなく、又動くこともなくて養生パネルを一時的に被養生壁面に沿い起立状に保持して、壁面を養生保護することができる建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具を提供すること。
【解決手段】 載置板部7と養生パネル押え板部8を有し、かつ全体が硬質樹脂板材1からなる略L型体にして、前記養生パネル押さえ板部8の縦方向の左右2個所には補強リブ片部14が設けられ、前記載置板部7の床面100等との対接裏面には滑り止め部材19が貼着されて構成され、前記載置板部7を介して床面100上に置かれ、養生パネル押え板部8と壁面101とにより養生パネル102が起立状に押えられて保持され、壁面が養生保護される。
【選択図】 図8

Description

本発明は家屋の新築、改修等の工事中、或いは工事完成から入居するまでの間、更には引越し時において建築構造物の壁面を一時的に養生保護するため、これら被養生壁面を養生するベニヤ板やプラスチック板等の養生パネルを壁面に沿って起立状に保持するための建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具に関するものである。
従来、建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面の養生保護は、全体が略L字形をした所謂ブックスタンド型の保持具を用い、該保持具における押さえ板部で養生パネルを壁面との間で押さえ付けて養生をしていた。
ところが、従来の保持具は、全体がブリキ板やプラスチック板で作られていたため、前者においては、重量的に重くて取り扱い上不便であり、又ブリキ板のために錆びが出て、床面等を汚してしまうという問題点があり、又後者においては、重量的には軽くて、養生パネルの重さにより動いてしまい、養生パネルが前倒れしてしまうという問題点があった。
本発明が解決しようとする問題点は、重量的に重くて床面等を汚してしまうという点であり、又養生パネルの重さで動いてしまって、養生パネルが前倒れしてしまうという点である。
したがって、本発明の目的は、床面を汚すことなく、又動くこともなくて養生パネルを一時的に被養生壁面に沿い起立状に保持して、壁面を養生保護することができる建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具を提供することにある。
この目的のため、本発明の請求項1に記載の建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具は、建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの保持具であって、載置板部と養生パネル押え板部を有し、かつ全体が硬質樹脂板材からなる略L型体にして、前記養生パネル押さえ板部の縦方向には、上部から前記載置板部との境界基部までに亘り、かつ一辺の縦折り目線を残して内側に向いたコ字形の切り込みが少なくとも左右対称に設けられ、これら左右の切り込みにより形成された補強リブ片部が、それぞれ前記一辺の縦折り目線を介して外側に観音開き状に略直角に折り曲げられて少なくとも左右の2個所に補強リブ片部が設けられ、前記載置板部の床面等との対接裏面には滑り止め部材が貼着されて構成され、前記載置板部を介して床面等に置かれ、養生パネル押え板部と壁面とにより養生パネルが起立状に押えられて保持され、壁面が養生保護される構成を特徴とするものである。
本発明の請求項2に記載の建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具は、前記養生パネル押さえ板部における前記左右の補強リブ片部間に、例えば「養生中」、「整理整頓」、「火気厳禁」、「土足厳禁」、「安全第一」等の表示部を有することを特徴とするものである。
本発明の請求項3に記載の建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具は、前記硬質樹脂板材は、相対向する板面間が多数の仕切部を介して一定方向に等間隔で多数の中空部が形成され、かつ各中空部の両端開口部が閉塞されたプラスチックダンボール材であることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に記載の建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具は、前記載置板部と前記養生パネル押え板部との折り曲げ角度が90〜100度の範囲内から選ばれる角度であることを特徴とするものである。
本発明の請求項5に記載の建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具は、前記補強リブ片部のそれぞれの下端側面に、補強リブ片部の厚さを増して前記載置板部の上面と密着している補強リブ片部の密着面積を大きくして、前記養生パネル押え板部の支持を強化するための補強片が重合接着されていることを特徴とするものである。
本発明の請求項6に記載の建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具は、前記滑り止め部材は、吸着脱自在なシート部材であって、該シート部材はポリプロピレン、ポリエチレン等の柔軟性、屈撓生に富むフィルム状基材の片面に連続微細孔を有する吸着盤構造のウレタンフォーム吸着層が形成されたものであることを特徴とするものである。
本発明に係る建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具によれば、全体が硬質樹脂材、好ましくはプラスチックダンボール材によって形成されているから、軽量にして、強靭であり、しかも載地床面等に対する滑り止め手段が施されているから、床面等を汚すことなく、又動くことなく、養生パネルを被養生壁面に沿って起立状に保持し得て、壁面を養生保護し得るものである。
又本発明に係る建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具によれば、養生パネル押え板部は少なくとも2個所の補強リブ板部によって補強支持されているから、構造上において堅牢で、養生パネルを確実に押えることがでる。
又本発明に係る建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具によれば、養生パネル押え板部の中央部に形成の表示部に「養生中」、「整理整頓」、「火気厳禁」、「土足厳禁」、「安全第一」等の文字を表示し、或いはこれらを表示したラベルを貼ることにより、一見して養生中であることが目視し得て、注意を喚起し得るものである。
以下に図面を参照して、本願に係る発明を実施するための最良の形態についてその作用と共に説明する。
図1は、本発明に係る建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具の一例での展開図、図2は、正面図、図3は、図2の側断面図で、これら図において、本保持具は全体が硬質樹脂板材、好ましくはプラスチックダンボール材1から形成されている。
プラスチックダンボール材1は、相対向する板面2,3間が多数の仕切部4を介して一定方向に等間隔で多数の中空部5が形成され、かつ各中空部5の両端開口部が閉塞されたもので、ポリカーボネート、ポリプロピレン等の樹脂材により一体成形されている。
プラスチックダンボール材1は、展開状態においては所定の幅と長さをもった縦長矩形状体であって、熱加工又は押圧加工により形成された折り目線6を介して折り曲げされて載置板部7と養生パネル押え板部8を有する略L型体とされている。
なお、折り目線6の断面形状は、図4に示された後述の補強リブ板部の折り目線と同じように、板面2,3の外面に対称形に形成されたコ字形状を呈し、これにより略L形状の折り曲げ状態が保持されるようになっている。
養生パネル押え板部8の長さは、載置板部7の長さよりも長く設定されており、又載置板部7と養生パネル押え板部8との折り曲げ角度は90〜100度の範囲内から選択される。これは90度以上の角度であると、養生パネル押え板部8がやや外向きに傾斜し、これにより養生パネルを押し付けることになるからである。
養生パネル押え板部8における縦方向には、外側において上部から載置板部7との境界基部(折り目線6)までに亘り縦長折り目線9の一辺を残して、この縦長折り目線9の上部横短辺10と下部横短辺11及び上下部横短辺10,11をつなぐ内側縦長辺12により形成されるコ字形の切り込み13が左右対称に設けられ、これら切り込み13により形成された左右の縦長矩形状の補強リブ片部14が、それぞれ残り一辺の縦長折り目線9を介し、かつ開口部15を形成しながら外側に観音開き状に略直角に折り曲げられて左右の2個所に形成の補強リブ片部14により養生パネル押え板部8は補強支持されている。
なお、本実施例においては、補強リブ片部14は左右対称に設けられているが、2片に限定されず、少なくとも2片であればよい。
又、補強リブ片部14の下端面は、載置板部7の上面に密接するようになっている。
このようにして、養生パネル押え板部8は左右の補強リブ片部14により支持されているが、更に養生パネル押え板部8の支持を強めるため、図9及び図10に示されているように、それぞれの補強リブ片部14の下端外側面に、プラスチックダンボール材1と同一材料からなる補強片16を重合接着すれば、補強リブ片部14の厚みが増して、載置板部7の上面との密着面積が大きくなって養生パネル押え板部8の支持が強化される。
養生パネル押え板部8において、左右の開口部15に挟まれた中央部位の縦方向には、例えば「養生中」、「整理整頓」、「火気厳禁」、「土足厳禁」、「安全第一」等の文字や図柄等18を表示する表示部17が設けられている。
なお、「養生中」等の文字や図柄等18は、表示部17に直接表示してもよく、また文字や図柄等18を現した無色或いはカラーのラベルを貼るようにしてもよい。
載置板部7において、その置かれる床面等100との対接裏面には滑り止め部材19が貼着されている。
この滑り止め部材19としては、下地にのりを残したり、色を残したりして下地を汚さないようにするため、着脱自在なシート部材20を用いることができる。
この吸着脱自在なシート部材20は、図5に示されているように、ポリプロピレン、ポリエチレン等の柔軟性、屈撓生に富むフィルム状基材21の片面に連続微細孔23を有する吸着盤構造のウレタンフォーム吸着層22が形成されたもので、このシート部材20は接着剤24を介して載置板部7の裏面全体に接着される。
この着脱自在なシート部材20によれば、ウレタンフォーム吸着層22の連続微細孔23による吸盤作用によって、多少の水膜や塵埃があっても確実に密着して完全な滑り止め機能を有し、又、取り外しする場合にも、下地を剥がしたり、のりを残したりして、下地を汚すことなくきれいに、かつ容易に剥がすことができ、何回でも繰り返し使用することができる。
又、図6及び図7に示されているように、弱粘着ラバー網部材25を滑り止め部材19として用い、この弱粘着ラバー網部材25を接着剤24により載置板部7の裏面全体に接着すれば、着脱自在なシート部材20と同様の作用効果を有する。
このように構成された本起立保持具は、図8に例示されているように、床面100上に適当な間隔でその載置板部7を載せることにより置かれ、それぞれの養生パネル押え板部8で壁面101に沿って置かれた養生パネル102が一時的に起立状に押えられ、壁面101は養生パネル102により養生保護される。
本発明に係る建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具の一例を示す展開図である。 本発明に係る建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具の正面図である。 図2の3−3線に沿った断面図である。 図1の4−4に沿った一部省略の拡大断面図である。 滑り止め部材の一例である吸着脱自在なシート部材を示す一部省略の断面図である。 滑り止め部材の他例である弱粘着ラバー網部材を示す一部省略の底面図である。 滑り止め部材の他例である弱粘着ラバー網部材を示す一部省略の断面図である。 使用状態を示す一部断面の側面図である。 本発明に係る建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具の他例での正面図である。 図9の10−10に沿った断面図である。
符号の説明
1 硬質樹脂板材(プラスチックダンボール材)
2、3 板面
4 仕切部
5 中空部
7 載置板部
8 養生パネル押え板部
9 縦折り目線
13 切り込み
14 補強リブ片部
16 補強片
17 表示部
19 滑り止め部材
20 吸着脱自在なシート部材
21 フィルム状基材
22 ウレタンフォーム吸着層
23 連続微細孔
25 弱粘着ラバー網部材
100 床面
101 壁面
102 養生パネル

Claims (6)

  1. 建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの保持具であって、
    載置板部と養生パネル押え板部を有し、かつ全体が硬質樹脂板材からなる略L型体にして、前記養生パネル押さえ板部の縦方向には、上部から前記載置板部との境界基部までに亘り、かつ一辺の縦折り目線を残して内側に向いたコ字形の切り込みが少なくとも左右対称に設けられ、これら左右の切り込みにより形成された補強リブ片部が、それぞれ前記一辺の縦折り目線を介して外側に観音開き状に略直角に折り曲げられて少なくとも左右の2個所に補強リブ片部が設けられ、前記載置板部の床面等との対接裏面には滑り止め部材が貼着されて構成され、
    前記載置板部を介して床面等に置かれ、養生パネル押え板部と壁面とにより養生パネルが起立状に押えられて保持され、壁面が養生保護される構成を特徴とする建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具。
  2. 前記養生パネル押え板部における前記左右の補強リブ片部間に、例えば「養生中」、「整理整頓」、「火気厳禁」、「土足厳禁」、「安全第一」等の表示部を有する請求項1の建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具。
  3. 前記硬質樹脂板材は、相対向する板面間が多数の仕切部を介して一定方向に等間隔で多数の中空部が形成され、かつ各中空部の両端開口部が閉塞されたプラスチックダンボール材である請求項1の建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具。
  4. 前記載置板部と前記養生パネル押え板部との折り曲げ角度が90〜100度の範囲内から選ばれる角度である請求項1の建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具。
  5. 前記補強リブ片部のそれぞれの下端側面に、補強リブ片部の厚さを増して前記載置板部の上面と密着している補強リブ片部の密着面積を大きくして、前記養生パネル押え板部の支持を強化するための補強片が重合接着されている請求項1の建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具。
  6. 前記滑り止め部材は、吸着脱自在なシート部材であって、該シート部材はポリプロピレン、ポリエチレン等の柔軟性、屈撓生に富むフィルム状基材の片面に連続微細孔を有する吸着盤構造のウレタンフォーム吸着層が形成されたものである請求項1の建築途上又は引越し時における建築構造物の壁面養生パネルの起立保持具。
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