JP7057982B2 - パネル保持具及びパネル保持方法 - Google Patents
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Description
(1) パネルを壁面に沿って床面から起立した状態で保持するパネル保持具であって、
前記床面の上に設置される第1の板部と、
前記パネルに押し当てられる第2の板部と、
前記第1の板部と前記第2の板部との間の折り曲げ罫線に沿って折り曲げられる折り曲げ部とを備え、
前記第1の板部と前記第2の板部とは、互いに連続して形成されたプラスチック中空パネルからなり、
前記プラスチック中空パネルは、互いに平行に配置された一対の平板部と、前記一対の平板部の間を前記折り曲げ罫線と直交する方向に沿って連結すると共に、前記折り曲げ罫線の延長方向に一定の間隔で並んで配置された複数のリブ部と、前記複数のリブ部の各間に形成された複数の中空部とを含む中空断面構造を有し、
前記折り曲げ部は、前記第1の板部及び前記第2の板部の一面側に前記折り曲げ罫線に沿って形成された溝部を有し、
前記溝部は、前記第1の板部に形成された第1の傾斜面と、前記第2の板部に形成された第2の傾斜面とを含み、
前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面とが互いに突き合わされた状態となるまで、前記第1の板部と前記第2の板部とが前記折り曲げ罫線に沿って折り曲げられたとき、前記第1の板部と前記第2の板部との間の前記一面側の折り曲げ角度が91°~125°であり、
前記床面の上に設置された前記第1の板部を前記床面に固定すると共に、前記第2の板部を弾性変形させながら、前記パネルに押し当てたとき、その反発力を利用して前記パネルが前記壁面に対して押し付けられることを特徴するパネル保持具。
(2) 前記プラスチック中空パネルの板厚は、3~15mmであり、
前記一対の平板部の厚みは、それぞれ0.3~2.0mmであり、
前記リブ部の厚みは、0.1~1.5mmであり、
前記リブ部の間隔は、2~20mmであることを特徴とする前記(1)に記載のパネル保持具。
(3) 前記溝部の内側には、前記複数のリブ部の各間から前記一面側の平板部を貫通した孔部と、前記孔部を挟んだ両側に前記一面側の平板部と共に前記リブ部が押し潰された押し潰し部とが設けられていることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のパネル保持具。
(4) 前記溝部の内側には、前記複数の中空部を閉塞した前記第1の傾斜面及び前記第2の傾斜面が形成されていることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のパネル保持具。
(5) 前記パネルに押し当てられる第3の板部と、
前記第2の板部と前記第3の板部との間の折り返し罫線に沿って前記一面側とは反対側に折り返される折り返し部とを備え、
前記折り返し部は、前記第2の板部及び前記第3の板部の一面側に前記折り返し罫線に沿って形成された切り込み部を有することを特徴とする前記(1)~(4)の何れか一項に記載のパネル保持具。
(6) 前記第1の板部と前記第2の板部との間の折り曲げ罫線に沿って前記一面側とは反対側に前記折り曲げ部を折り曲げると共に、前記第2の板部と前記第3の板部との間の折り返し罫線に沿って前記一面側とは反対側に前記折り返し部を折り返した状態で、前記折り返し部を上方に向けた状態で自立可能であることを特徴とする前記(5)に記載のパネル保持具。
(7) 前記第1の板部と前記第2の板部との間の折り曲げ罫線に沿って前記一面側とは反対側に前記折り曲げ部を折り曲げると共に、前記第2の板部と前記第3の板部との間の折り返し罫線に沿って前記一面側とは反対側に前記折り返し部を折り返した状態としたときに、前記第1の板部の先端側と前記第3の板部の先端側とが互いに当接可能であることを特徴とする前記(6)に記載のパネル保持具。
(8) 請求項前記(1)~(7)の何れか一項に記載のパネル保持具を用いて、パネルを壁面に沿って床面から起立した状態で保持するパネル保持方法であって、
前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面とが互いに突き合わされた状態となるまで、前記第1の板部と前記第2の板部とを前記折り曲げ罫線に沿って折り曲げた状態とし、この状態で、前記床面の上に設置された前記第1の板部を前記床面に固定すると共に、前記第2の板部を弾性変形させながら、前記パネルに押し当てることを特徴とするパネル保持方法。
(9) 前記パネル保持具を前記パネルの幅方向の両側に配置することを特徴する前記(8)に記載のパネル保持方法。
〔第1の実施形態〕
(パネル保持具)
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1(a)~(d)、図2及び図3に示すパネル保持具1Aの構成について説明する。なお、図1(a)は、パネル保持具1Aの後述する折り曲げ部4を折り曲げた状態を示す側面図である。図1(b)は、パネル保持具1Aの正面図である。図1(c)は、パネル保持具1Aの上面図である。図1(d)は、パネル保持具1Aの折り曲げ部4を折り曲げる前の状態を示す側面図である。図2は、後述するパネル保持具1Aを構成するプラスチック中空パネル10の構造を示す断面図である。図3は、パネル保持具1Aの折り曲げ部4を拡大して示す斜視図である。
次に、上記パネル保持具1Aを用いたパネル保持方法について図4を参照して説明する。なお、図4は、上記パネル保持具1Aを用いて養生パネルPを壁面Wに沿って床面Fから起立した状態で保持した状態を示す側面図である。
(パネル保持具)
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図5(a)~(d)及び図6に示すパネル保持具1Bの構成について説明する。なお、以下の説明では、上記パネル保持具1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
次に、上記パネル保持具1Bを用いたパネル保持方法について図7を参照して説明する。なお、図7は、上記パネル保持具1Bを用いて養生パネルP’を壁面Wに沿って床面Fから起立した状態で保持した状態を示す側面図である。
(パネル保持具)
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図8に示すパネル保持具1Cの構成について説明する。なお、図8は、パネル保持具1Cの折り曲げ部を拡大して示す斜視図である。また、以下の説明では、上記パネル保持具1A,1Bと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態のパネル保持具1Cは、上記パネル保持具1A,1Bを構成する折り曲げ部4を、上記図8に示す折り曲げ部4Aに変更した以外は、上記パネル保持具1A,1Bと同じ構成を有している。
(パネル保持具)
次に、本発明の第4の実施形態として、例えば図9に示すパネル保持具1Dの構成について説明する。なお、図9は、パネル保持具1Dの折り曲げ部を拡大して示す斜視図である。また、以下の説明では、上記パネル保持具1A,1Bと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態のパネル保持具1Dは、上記パネル保持具1A,1Bを構成する折り曲げ部4を、上記図9に示す折り曲げ部4Bに変更した以外は、上記パネル保持具1A,1Bと同じ構成を有している。
例えば、上記パネル保持具1A~1Dは、養生パネルP,P’を壁面Wに沿って床面Fから起立した状態で保持する構成となっているが、その幅方向の寸法を拡大することで、養生パネルP,P’を用いることなく、それ自体を壁面Wを保護する養生パネルとして利用することも可能である。
Claims (9)
- パネルを壁面に沿って床面から起立した状態で保持するパネル保持具であって、
前記床面の上に設置される第1の板部と、
前記パネルに押し当てられる第2の板部と、
前記第1の板部と前記第2の板部との間の折り曲げ罫線に沿って折り曲げられる折り曲げ部とを備え、
前記第1の板部と前記第2の板部とは、互いに連続して形成されたプラスチック中空パネルからなり、
前記プラスチック中空パネルは、互いに平行に配置された一対の平板部と、前記一対の平板部の間を前記折り曲げ罫線と直交する方向に沿って連結すると共に、前記折り曲げ罫線の延長方向に一定の間隔で並んで配置された複数のリブ部と、前記複数のリブ部の各間に形成された複数の中空部とを含む中空断面構造を有し、
前記折り曲げ部は、前記第1の板部及び前記第2の板部の一面側に前記折り曲げ罫線に沿って形成された溝部を有し、
前記溝部は、前記第1の板部に形成された第1の傾斜面と、前記第2の板部に形成された第2の傾斜面とを含み、
前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面とが互いに突き合わされた状態となるまで、前記第1の板部と前記第2の板部とが前記折り曲げ罫線に沿って折り曲げられたとき、前記第1の板部と前記第2の板部との間の前記一面側の折り曲げ角度が91°~125°であり、
前記床面の上に設置された前記第1の板部を前記床面に固定すると共に、前記第2の板部を弾性変形させながら、前記パネルに押し当てたとき、その反発力を利用して前記パネルが前記壁面に対して押し付けられることを特徴するパネル保持具。 - 前記プラスチック中空パネルの板厚は、3~15mmであり、
前記一対の平板部の厚みは、それぞれ0.3~2.0mmであり、
前記リブ部の厚みは、0.1~1.5mmであり、
前記リブ部の間隔は、2~20mmであることを特徴とする請求項1に記載のパネル保持具。 - 前記溝部の内側には、前記複数のリブ部の各間から前記一面側の平板部を貫通した孔部と、前記孔部を挟んだ両側に前記一面側の平板部と共に前記リブ部が押し潰された押し潰し部とが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパネル保持具。
- 前記溝部の内側には、前記複数の中空部を閉塞した前記第1の傾斜面及び前記第2の傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパネル保持具。
- 前記パネルに押し当てられる第3の板部と、
前記第2の板部と前記第3の板部との間の折り返し罫線に沿って前記一面側とは反対側に折り返される折り返し部とを備え、
前記折り返し部は、前記第2の板部及び前記第3の板部の一面側に前記折り返し罫線に沿って形成された切り込み部を有することを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載のパネル保持具。 - 前記第1の板部と前記第2の板部との間の折り曲げ罫線に沿って前記一面側とは反対側に前記折り曲げ部を折り曲げると共に、前記第2の板部と前記第3の板部との間の折り返し罫線に沿って前記一面側とは反対側に前記折り返し部を折り返した状態で、前記折り返し部を上方に向けた状態で自立可能であることを特徴とする請求項5に記載のパネル保持具。
- 前記第1の板部と前記第2の板部との間の折り曲げ罫線に沿って前記一面側とは反対側に前記折り曲げ部を折り曲げると共に、前記第2の板部と前記第3の板部との間の折り返し罫線に沿って前記一面側とは反対側に前記折り返し部を折り返した状態としたときに、前記第1の板部の先端側と前記第3の板部の先端側とが互いに当接可能であることを特徴とする請求項6に記載のパネル保持具。
- 請求項1~7の何れか一項に記載のパネル保持具を用いて、パネルを壁面に沿って床面から起立した状態で保持するパネル保持方法であって、
前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面とが互いに突き合わされた状態となるまで、前記第1の板部と前記第2の板部とを前記折り曲げ罫線に沿って折り曲げた状態とし、この状態で、前記床面の上に設置された前記第1の板部を前記床面に固定すると共に、前記第2の板部を弾性変形させながら、前記パネルに押し当てることを特徴とするパネル保持方法。 - 前記パネル保持具を前記パネルの幅方向の両側に配置することを特徴する請求項8に記載のパネル保持方法。
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