JP4088646B2 - 額縁 - Google Patents
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Description
本発明は、写真、絵画、書等の作品を、取替自在に収める為の、プラスチック乃至は紙製の厚手のシート状材と、ハニカム様構造を備えた軽量ボートとを素材して組立てられた額縁に関する。
図8,図9に、写真用の従来の簡易型額縁の、代表的な構造を例示した。
この簡易型額縁200は、木製でパネル状の額縁本体51と、厚板紙製の額縁枠52とを組合わせた構成を備えている。
額縁本体51は、写真よりは一回り大きい矩形合板51aを、桟木51bで裏打補強した形態を備え、額縁枠52は、矩形厚板紙の真ん中に、写真Dより幾分小さい刳抜窓52aを設けた形態を備えている。
額縁枠52の裏側面には、両面粘着シート53を貼り付けている。
簡易型額縁200の使い方は、図9に示した様に、先ず、額縁本体51の上面に写真Dを載置し固定する。
そして、両面粘着シート53の外側の離型紙を剥がした状態の額縁枠52を、写真Dの周縁部に覆い被せて押圧力を及ぼすと、額縁枠52の外周り部分が、粘着剤を介して、額縁本体51の周縁部に固着される。
かくして、簡易型額縁200への写真の装着と、額縁の組立とが、殆どワンタッチ操作で完了する。
尚、両面粘着シート53の代わりに、付属されているチューブ入りの接着剤を、額縁枠52の裏面に塗布するタイプのものもある。
図9中の54は、額縁の吊り紐を通す為の吊金具で、その脚部を額縁本体51に螺じ込ませている。
上記の構造を備えた従来の簡易型額縁200は、収めてある写真を、別の写真に取り替えたい時には、額縁枠52を、両面粘着シート53の部分で、額縁本体51から剥がし取ることも可能ではあるが、実際には、粘着力が低下していたり、接合箇所が傷付く等するので、使い捨てにされる場合が多い。
その為、額縁の買い換え費用、資源浪費、ゴミ処理問題等の観点からして、多分に改良すべき余地が残されている。
又、額縁への写真の収め方からして、薄い1枚の写真を納めるのが精々で、厚手の絵画や色紙等は到底収められない。
そこで、本発明の目的は、プラスチック乃至は紙製の厚手のシート状材と、ハニカムボートに類する軽量ボートとを素材して組立てられ、写真、絵画、書、等の作品を、取り替え自在に収められ、必要に応じて、予備の複数枚の写真も一緒に収められる等、使い勝手の面でも工夫を凝らした額縁を提供するにある。
この簡易型額縁200は、木製でパネル状の額縁本体51と、厚板紙製の額縁枠52とを組合わせた構成を備えている。
額縁本体51は、写真よりは一回り大きい矩形合板51aを、桟木51bで裏打補強した形態を備え、額縁枠52は、矩形厚板紙の真ん中に、写真Dより幾分小さい刳抜窓52aを設けた形態を備えている。
額縁枠52の裏側面には、両面粘着シート53を貼り付けている。
簡易型額縁200の使い方は、図9に示した様に、先ず、額縁本体51の上面に写真Dを載置し固定する。
そして、両面粘着シート53の外側の離型紙を剥がした状態の額縁枠52を、写真Dの周縁部に覆い被せて押圧力を及ぼすと、額縁枠52の外周り部分が、粘着剤を介して、額縁本体51の周縁部に固着される。
かくして、簡易型額縁200への写真の装着と、額縁の組立とが、殆どワンタッチ操作で完了する。
尚、両面粘着シート53の代わりに、付属されているチューブ入りの接着剤を、額縁枠52の裏面に塗布するタイプのものもある。
図9中の54は、額縁の吊り紐を通す為の吊金具で、その脚部を額縁本体51に螺じ込ませている。
上記の構造を備えた従来の簡易型額縁200は、収めてある写真を、別の写真に取り替えたい時には、額縁枠52を、両面粘着シート53の部分で、額縁本体51から剥がし取ることも可能ではあるが、実際には、粘着力が低下していたり、接合箇所が傷付く等するので、使い捨てにされる場合が多い。
その為、額縁の買い換え費用、資源浪費、ゴミ処理問題等の観点からして、多分に改良すべき余地が残されている。
又、額縁への写真の収め方からして、薄い1枚の写真を納めるのが精々で、厚手の絵画や色紙等は到底収められない。
そこで、本発明の目的は、プラスチック乃至は紙製の厚手のシート状材と、ハニカムボートに類する軽量ボートとを素材して組立てられ、写真、絵画、書、等の作品を、取り替え自在に収められ、必要に応じて、予備の複数枚の写真も一緒に収められる等、使い勝手の面でも工夫を凝らした額縁を提供するにある。
上記の目的を達成する為の、本発明による額縁は、
プラスチック乃至は紙製の厚手のシート状材と、ハニカム様構造を備えた軽量ボートとを素材として、組立てられたものであって、
軽量ボードを芯材として用いた、矩形厚板状のコアパネルAと、その外周面を周回状に被覆するシート状カバーBとを備えており、
コアパネルAは、芯材となる軽量ボード1の外周りを、厚手の被覆シート2によって周回状に被覆すると共に、その表側面2aに写真、絵画、書、等の作品を側方から差し込ませる為の差込用切欠部3を、その一辺が軽量ボード1の縁端に接する様に設け、
シート状カバーBには、前記周回被覆用の4条の平行折目aを設けると共に、この被覆状態を係・脱自在に固定させる為のカバー固定手段を付設し、且つ、額縁の表側となる表側面11には、前記作品よりは幾分小さい刳抜窓12を設けたことを特徴とする。
そして、シート状カバーBの表側面11を、コアパネルAの表側面2aに重合状態で合体させたことも特徴とする。
又、カバー固定手段は、シート状カバーBが、コアパネルAを周回状に被覆した状態で、その1組の裏面片14,14の、一方の縁端に突設した係合突片15と、他方の縁端部に切込状に設けた係合切欠16との組合わせから成ることも特徴とする。この係合突片15及び係合切欠16の側端面は、アンダーカット状の斜面bに形成するとよい。
更に、シート状カバーBの裏面片14の部分に、額縁を壁面に垂支させる為の垂支片18を切起状に設けるとよい。
或いは、被覆シート2に設けた差込用切欠部3の差込用開口3aから差し込ませる為の、差込用台紙Cを付属させ、この差込用台紙Cの上面に前記作品を貼着させるとよい。
プラスチック乃至は紙製の厚手のシート状材と、ハニカム様構造を備えた軽量ボートとを素材として、組立てられたものであって、
軽量ボードを芯材として用いた、矩形厚板状のコアパネルAと、その外周面を周回状に被覆するシート状カバーBとを備えており、
コアパネルAは、芯材となる軽量ボード1の外周りを、厚手の被覆シート2によって周回状に被覆すると共に、その表側面2aに写真、絵画、書、等の作品を側方から差し込ませる為の差込用切欠部3を、その一辺が軽量ボード1の縁端に接する様に設け、
シート状カバーBには、前記周回被覆用の4条の平行折目aを設けると共に、この被覆状態を係・脱自在に固定させる為のカバー固定手段を付設し、且つ、額縁の表側となる表側面11には、前記作品よりは幾分小さい刳抜窓12を設けたことを特徴とする。
そして、シート状カバーBの表側面11を、コアパネルAの表側面2aに重合状態で合体させたことも特徴とする。
又、カバー固定手段は、シート状カバーBが、コアパネルAを周回状に被覆した状態で、その1組の裏面片14,14の、一方の縁端に突設した係合突片15と、他方の縁端部に切込状に設けた係合切欠16との組合わせから成ることも特徴とする。この係合突片15及び係合切欠16の側端面は、アンダーカット状の斜面bに形成するとよい。
更に、シート状カバーBの裏面片14の部分に、額縁を壁面に垂支させる為の垂支片18を切起状に設けるとよい。
或いは、被覆シート2に設けた差込用切欠部3の差込用開口3aから差し込ませる為の、差込用台紙Cを付属させ、この差込用台紙Cの上面に前記作品を貼着させるとよい。
図1は、本発明の一実施例を示すもので、額縁を表側から見た斜視図、図2は、同上、額縁を裏側から見た斜視図、図3は、同上、図1のX−X線に沿う縦断面図、図4は、同上、シート状カバーを展開状態で示した斜視図、図5は、同上、コアパネルを表側から見た斜視図、図6は、同上、差込用台紙の斜視図、図7は、同上、図2のY−Y線に沿う部分縦断面図、図8は、従来例を示すもので、簡易型額縁を表側から見た斜視図、図9は、同上、図8のZ−Z線に沿う縦断面図である。
以下に、本発明の一実施例に就いて、図1〜図7を参照しながら説明する。
図1は、この実施例の額縁100を表側から見た斜視図、図2は、裏側から見た斜視図であり、図3は、図1のX−X線に沿う縦断面図である。
図4は、シート状カバーBを展開させた状態を、その裏面側から見た斜視図、図5は、コアパネルAをその表側から見た斜視図である。
図6は、差込用台紙の斜視図、図7は、図2のY−Y線に沿う部分縦断面図である。
図1に示した様に、矩形厚盤状の外観を備える額縁100は、図5に示したコアパネルAの縦方向の外周りを、図4に示した長方形のシート状カバーBによって、一周する様に被覆した構成を備えている。
コアパネルAは、図5に示した様に、額縁100より僅かに小さい大きさに裁断された、紙製のハニカムボード(軽量ボード)1を芯材とし、その横幅方向の外周りを、プラスチック又は紙製で厚手の被覆シート2によって、一周する様に被覆し、貼り合わせた構成を備えてる。
ハニカムボードに代えて、発泡プラスチックボード等を使うことも出来る。
被覆シート2には、ハニカムボード1の表側に重合させる表側面2aに、写真Dを側面側から差し込ませる為の差込用切欠部3を、その一方の側辺がハニカムボード1の縁端に接する様に設けている。
又、ハニカムボード1の表側面には、写真Dを額縁100に出し入れする操作を容易にする為の指掛用切欠4を設けている。
尚、写真Dに替えて、絵画、書、色紙等の作品を収めても勿論よい。
図4に、展開状態で示した長方形のシート状カバーBも、プラスチック、紙、乃至は合成紙製のシート状材から成る。
シート状カバーBは、長手方向の真ん中部分を、コアパネルAの表面側に重合させる為の表側面11としている。
表側面11には、写真Dの大きさより一回り小さい刳抜窓12を設けて、その外周りを額縁枠としている。
表側面11は、接着剤を用いてコアパネルAの表側面に貼り合わせることによって、コアパネルAとシート状カバーBとを、この部分で合体させている。
表側面11の両側端には、コアパネルAの長手方向の両側端面に夫々重合させる側壁面13,13を、夫々平行折目aを介して連結させている。
各側壁面13には、図2に示した様に、コアパネルAの裏面の各一半部分に重合させる為の、裏面片14を、夫々折目aを介して連結させている。
そして、各裏面片14,14には、図2に示した様に、コアパネルAをシート状カバーBで周回状に被覆した状態を固定させる為のカバー固定手段を設けている。
この実施例のカバー固定手段は、左右1組の裏面片14,14のうちの一方の裏面片14の先端縁から突設した係合突片15と、他方の裏面片14の先端縁から切込状に設けられて、係合突片15に係脱自在に掛合させる係合切欠16との組合わせから成る。
このカバー固定手段は、図示の様に、所定間隔を隔てた3箇所に設けている。
係合突片15及び係合切欠16は、より確実に掛合させられる様に六角形にしている。この形状は六角形には限られず、台形や円形等であってもよい。
そして、図7に示した様に、係合突片15と係合切欠16とが互いに突き合わされる側端面を、アンダーカット状の斜面bに形成している。
又、アンダーカット状の斜面bを設けた側の裏面片14には、図4にも示した様に、コアパネルAの裏側面に貼着させる為の両面粘着シート17を取付けている。然し、カバー固定機能が満足に果たされる限りに於いて、上記側端面は、必ずしも斜面bである必要はない。
尚、カバー固定手段は、上記に限られず、例えば、係合突片15と係合切欠16との組み合わせに代えて、ベルベット式ファスナー(商品名:マジックテープ)を、各裏面片14,14に取付ける、等の方法を採ってもよい。
更に、各裏面片14には、その基端縁近くの所定間隔を隔てた2箇所に、額縁100を壁に垂支させる吊り紐(図示略)を取付ける為の垂支片18を、切起状に設けている。cは、紐通孔である。
次に、図6に示した差込用台紙Cは、被覆シート2の表側面2aに設けた差込用切欠部3の大きさより僅かに小さい矩形板紙から成る。
差込用台紙Cの長手方向の一方の縁端には、その抜き・差しを容易に行える様に、摘み片19を折目dを介して一体に突設している。
或いは、摘み片19に替えて、図6に示した様に、差込用台紙Cとは別体の、“摘み”となるテープ22を貼着させてもよい。
差込用台紙Cの上面には、図6に示した様に、写真D(等の作品)が、差込用台紙Cの他方の縁端に片寄せる様にして載置される。
20は、この載置状態を固定させる為の両面粘着テープである。或いは、片面粘着テープ21を使って、図示の様に固定させてもよい。
次に、額縁100の使い方に就いて、その一例を説明する。
額縁100は、図1,図2に示した、組上がり状態で販売される。
この状態で、シート状カバーBの表側面11の裏側は、既述の様に、又、図4中に仮想線で示した様に、コアパネルAの表側面2aに固着されている。
即ち、シート状カバーBとコアパネルAとは、この固着面の箇所で合体されている。
そこで、額縁100に写真Dを収めるには、先ず、額縁100を、図2に示した様に裏返しにする。
そして、図の左側の裏面片14に手を掛けて上向きに引っ張ると、係合切欠16のアンダーカット状の斜面b(図7参照)によって抜け止めされていた係合突片15を、比較的弱い力で係合切欠16から引き離すことが出来る。
この引き上げた裏面片14を、図4の左側に示した様に、丁度、本の裏表紙を開く様にして、外側向きに横倒しにすると、コアパネルAの側端面に、差込用切欠部3の差込用開口3aが現れる。
そこで、図6に示した様に、写真Dを貼り着け済みの差込用台紙Cを、その摘み片19の側を手前にして、差込用開口3aから差込用切欠部3に完全に差し込めば、写真Dは、額縁100に収まった状態になる。
写真Dを収め終えたら、外側に展開させてあった左側の裏面片14を、本の裏表紙を閉ざす様にして内側に折り戻して、その係合突片15を対応した係合切欠16に押し当てると、シート状カバーBの素材の弾力性からして、係合突片15の周縁部を、係合切欠16のアンダーカット状の斜面bの下側に強制的に押し込ませることが出来て、図2に示した様に、コアパネルAの外周りをシート状カバーBで周回状に被覆した、額縁100の組上がり状態が固定される。
最後に、額縁100を、縦向き又は横向きのいずれの向きに吊り下げるかに応じて、その裏側面の四隅に切起状に設けてある垂支片18のうちの2つを、図2の左隅に示した様に、折目dに沿って起立させ、紐通孔cに吊り紐を通せば、壁掛けの準備が完了する。
この様にして、壁に飾ってある写真Dを、別の写真、又は、絵画、書色、色紙等の作品に取り替えたくなった時に、写真Dを取り外すには、左側の裏面片14を、前記の様にして外向きに展開させた上で、写真Dを差込用台紙Cごと、差込用切欠部3から引き出せばよい。
この時、差込用台紙Cに設けた摘み片19又はテープ22と、ハニカムボード1に設けた指掛用切欠4が、引き出しを容易にしてくれる。
尚、差込用切欠部3の深さ(厚み)は、被覆シート2の厚みを変える等して、容易に調節出来る。
その為、差込用切欠部3に、予備の複数枚の写真を一緒に収めたり、厚手の色紙や絵画等を収めることも出来る。
産業上の利用性
以上の説明によって明らかな様に、本発明による額縁は、冒頭に記した、既存の簡易型額縁等に比べて、以下に列挙した如き実用上のより優れた長所を備えて居る。
(a) 既存の簡易型額縁は、飾ってある写真を、別の写真に差し替えるのが厄介だったり、不可能なので、使い捨てにされてしまうのに対して、簡単・迅速に何回でも差し替えられる。
(b) その為、額縁の購入費が嵩む、資源を浪費する、ゴミ処理の負担が増える等の、在来品が抱える諸問題を顕著に軽減出来る。
(c) 既存の簡易型額縁は、その構造からして薄い1枚の写真しか納められないのに対して、写真等の作品の差込用切欠部の深さを簡単に変えられるので、予備の複数枚の写真を一緒に収めたり、厚手の絵画や色紙等も納めることが出来る。
(d) 壁掛け用の吊金具を、別個に作成したうえ、取付ける手間と経費を省ける。
(e) 収めるべき写真等のサイズが多様であっても、シート状カバーに設ける刳抜窓の大きさを変えるだけで、対応可能である。
図1は、この実施例の額縁100を表側から見た斜視図、図2は、裏側から見た斜視図であり、図3は、図1のX−X線に沿う縦断面図である。
図4は、シート状カバーBを展開させた状態を、その裏面側から見た斜視図、図5は、コアパネルAをその表側から見た斜視図である。
図6は、差込用台紙の斜視図、図7は、図2のY−Y線に沿う部分縦断面図である。
図1に示した様に、矩形厚盤状の外観を備える額縁100は、図5に示したコアパネルAの縦方向の外周りを、図4に示した長方形のシート状カバーBによって、一周する様に被覆した構成を備えている。
コアパネルAは、図5に示した様に、額縁100より僅かに小さい大きさに裁断された、紙製のハニカムボード(軽量ボード)1を芯材とし、その横幅方向の外周りを、プラスチック又は紙製で厚手の被覆シート2によって、一周する様に被覆し、貼り合わせた構成を備えてる。
ハニカムボードに代えて、発泡プラスチックボード等を使うことも出来る。
被覆シート2には、ハニカムボード1の表側に重合させる表側面2aに、写真Dを側面側から差し込ませる為の差込用切欠部3を、その一方の側辺がハニカムボード1の縁端に接する様に設けている。
又、ハニカムボード1の表側面には、写真Dを額縁100に出し入れする操作を容易にする為の指掛用切欠4を設けている。
尚、写真Dに替えて、絵画、書、色紙等の作品を収めても勿論よい。
図4に、展開状態で示した長方形のシート状カバーBも、プラスチック、紙、乃至は合成紙製のシート状材から成る。
シート状カバーBは、長手方向の真ん中部分を、コアパネルAの表面側に重合させる為の表側面11としている。
表側面11には、写真Dの大きさより一回り小さい刳抜窓12を設けて、その外周りを額縁枠としている。
表側面11は、接着剤を用いてコアパネルAの表側面に貼り合わせることによって、コアパネルAとシート状カバーBとを、この部分で合体させている。
表側面11の両側端には、コアパネルAの長手方向の両側端面に夫々重合させる側壁面13,13を、夫々平行折目aを介して連結させている。
各側壁面13には、図2に示した様に、コアパネルAの裏面の各一半部分に重合させる為の、裏面片14を、夫々折目aを介して連結させている。
そして、各裏面片14,14には、図2に示した様に、コアパネルAをシート状カバーBで周回状に被覆した状態を固定させる為のカバー固定手段を設けている。
この実施例のカバー固定手段は、左右1組の裏面片14,14のうちの一方の裏面片14の先端縁から突設した係合突片15と、他方の裏面片14の先端縁から切込状に設けられて、係合突片15に係脱自在に掛合させる係合切欠16との組合わせから成る。
このカバー固定手段は、図示の様に、所定間隔を隔てた3箇所に設けている。
係合突片15及び係合切欠16は、より確実に掛合させられる様に六角形にしている。この形状は六角形には限られず、台形や円形等であってもよい。
そして、図7に示した様に、係合突片15と係合切欠16とが互いに突き合わされる側端面を、アンダーカット状の斜面bに形成している。
又、アンダーカット状の斜面bを設けた側の裏面片14には、図4にも示した様に、コアパネルAの裏側面に貼着させる為の両面粘着シート17を取付けている。然し、カバー固定機能が満足に果たされる限りに於いて、上記側端面は、必ずしも斜面bである必要はない。
尚、カバー固定手段は、上記に限られず、例えば、係合突片15と係合切欠16との組み合わせに代えて、ベルベット式ファスナー(商品名:マジックテープ)を、各裏面片14,14に取付ける、等の方法を採ってもよい。
更に、各裏面片14には、その基端縁近くの所定間隔を隔てた2箇所に、額縁100を壁に垂支させる吊り紐(図示略)を取付ける為の垂支片18を、切起状に設けている。cは、紐通孔である。
次に、図6に示した差込用台紙Cは、被覆シート2の表側面2aに設けた差込用切欠部3の大きさより僅かに小さい矩形板紙から成る。
差込用台紙Cの長手方向の一方の縁端には、その抜き・差しを容易に行える様に、摘み片19を折目dを介して一体に突設している。
或いは、摘み片19に替えて、図6に示した様に、差込用台紙Cとは別体の、“摘み”となるテープ22を貼着させてもよい。
差込用台紙Cの上面には、図6に示した様に、写真D(等の作品)が、差込用台紙Cの他方の縁端に片寄せる様にして載置される。
20は、この載置状態を固定させる為の両面粘着テープである。或いは、片面粘着テープ21を使って、図示の様に固定させてもよい。
次に、額縁100の使い方に就いて、その一例を説明する。
額縁100は、図1,図2に示した、組上がり状態で販売される。
この状態で、シート状カバーBの表側面11の裏側は、既述の様に、又、図4中に仮想線で示した様に、コアパネルAの表側面2aに固着されている。
即ち、シート状カバーBとコアパネルAとは、この固着面の箇所で合体されている。
そこで、額縁100に写真Dを収めるには、先ず、額縁100を、図2に示した様に裏返しにする。
そして、図の左側の裏面片14に手を掛けて上向きに引っ張ると、係合切欠16のアンダーカット状の斜面b(図7参照)によって抜け止めされていた係合突片15を、比較的弱い力で係合切欠16から引き離すことが出来る。
この引き上げた裏面片14を、図4の左側に示した様に、丁度、本の裏表紙を開く様にして、外側向きに横倒しにすると、コアパネルAの側端面に、差込用切欠部3の差込用開口3aが現れる。
そこで、図6に示した様に、写真Dを貼り着け済みの差込用台紙Cを、その摘み片19の側を手前にして、差込用開口3aから差込用切欠部3に完全に差し込めば、写真Dは、額縁100に収まった状態になる。
写真Dを収め終えたら、外側に展開させてあった左側の裏面片14を、本の裏表紙を閉ざす様にして内側に折り戻して、その係合突片15を対応した係合切欠16に押し当てると、シート状カバーBの素材の弾力性からして、係合突片15の周縁部を、係合切欠16のアンダーカット状の斜面bの下側に強制的に押し込ませることが出来て、図2に示した様に、コアパネルAの外周りをシート状カバーBで周回状に被覆した、額縁100の組上がり状態が固定される。
最後に、額縁100を、縦向き又は横向きのいずれの向きに吊り下げるかに応じて、その裏側面の四隅に切起状に設けてある垂支片18のうちの2つを、図2の左隅に示した様に、折目dに沿って起立させ、紐通孔cに吊り紐を通せば、壁掛けの準備が完了する。
この様にして、壁に飾ってある写真Dを、別の写真、又は、絵画、書色、色紙等の作品に取り替えたくなった時に、写真Dを取り外すには、左側の裏面片14を、前記の様にして外向きに展開させた上で、写真Dを差込用台紙Cごと、差込用切欠部3から引き出せばよい。
この時、差込用台紙Cに設けた摘み片19又はテープ22と、ハニカムボード1に設けた指掛用切欠4が、引き出しを容易にしてくれる。
尚、差込用切欠部3の深さ(厚み)は、被覆シート2の厚みを変える等して、容易に調節出来る。
その為、差込用切欠部3に、予備の複数枚の写真を一緒に収めたり、厚手の色紙や絵画等を収めることも出来る。
産業上の利用性
以上の説明によって明らかな様に、本発明による額縁は、冒頭に記した、既存の簡易型額縁等に比べて、以下に列挙した如き実用上のより優れた長所を備えて居る。
(a) 既存の簡易型額縁は、飾ってある写真を、別の写真に差し替えるのが厄介だったり、不可能なので、使い捨てにされてしまうのに対して、簡単・迅速に何回でも差し替えられる。
(b) その為、額縁の購入費が嵩む、資源を浪費する、ゴミ処理の負担が増える等の、在来品が抱える諸問題を顕著に軽減出来る。
(c) 既存の簡易型額縁は、その構造からして薄い1枚の写真しか納められないのに対して、写真等の作品の差込用切欠部の深さを簡単に変えられるので、予備の複数枚の写真を一緒に収めたり、厚手の絵画や色紙等も納めることが出来る。
(d) 壁掛け用の吊金具を、別個に作成したうえ、取付ける手間と経費を省ける。
(e) 収めるべき写真等のサイズが多様であっても、シート状カバーに設ける刳抜窓の大きさを変えるだけで、対応可能である。
Claims (6)
- プラスチック乃至は紙製の厚手のシート状材と、ハニカム様構造を備えた軽量ボートとを素材として組立てられたものであって、
軽量ボードを芯材として用いた、矩形厚板状のコアパネルAと、その外周面を周回状に被覆するシート状カバーBとを備えており、
コアパネルAは、芯材となる軽量ボード1の外周りを、厚手の被覆シート2によって周回状に被覆すると共に、その表側面2aに写真、絵画、書、等の作品を側方から差し込ませる為の差込用切欠部3を、その一辺が軽量ボード1の縁端に接する様に設け、
シート状カバーBには、前記周回被覆用の4条の平行折目aを設けると共に、この被覆状態を係・脱自在に固定させる為のカバー固定手段を付設し、且つ、額縁の表側となる表側面11には、前記作品の大きさよりは幾分小さい刳抜窓12を設けたことを特徴とする額縁。 - シート状カバーBの表側面11を、コアパネルAの表側面2aに重合状態で合体させたことを特徴とする請求項1記載の額縁。
- 前記カバー固定手段は、シート状カバーBが、コアパネルAを周回状に被覆した状態で、その1組の裏面片14,14の、一方の縁端に突設した係合突片15と、他方の縁端部に切込状に設けた係合切欠16との組合わせから成ることを特徴とする請求項1記載の額縁。
- 前記係合突片15及び係合切欠16の側端面を、アンダーカット状の斜面bに形成したことを特徴とする請求項3記載の額縁。
- シート状カバーBの裏面片14の部分に、額縁を壁面に垂支させる為の垂支片18を切起状に設けたことを特徴とする請求項1記載の額縁。
- 被覆シート2に設けた差込用切欠部3の差込用開口3aから差し込ませる為の差込用台紙Cを付属させ、この差込用台紙Cの上面に前記作品を貼着させる様にしたことを特徴とする請求項1記載の額縁。
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