JP2005137623A - ミシン - Google Patents

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Akira Nishio
章 西尾
Yuji Tagawa
祐二 田川
Yasushi Yamada
泰史 山田
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Abstract

【課題】 小型の規制部材により、ラック軸への負荷を小さくしつつ、ラック軸の撓みをなくし、縫針と加工布とを正確に相対移動可能なミシンを提供する。
【解決手段】 本発明に係るミシンは、Y方向駆動モータの出力軸に固定されたピニオンを介して駆動力が伝達されるYラック軸22と、ピニオンの近傍において、Yラック軸22に対してピニオンと反対側でYラック軸22に当接する規制部材23とを備えている。規制部材23は、固定軸60と、ニードルベアリング61からなる。固定軸60は、Y方向駆動モータに取り付けられる本体軸部62と、偏心軸部63からなり、本体軸部62を自転させてニードルベアリング61の位置調整ができる。ニードルベアリング61は、内輪部材64と、ニードル65を介して内輪部材64に回動可能に支持され、Yラック軸22に当接する外輪部材66とを備えている。
【選択図】 図6

Description

本発明はミシンに関し、特に、縫針と加工布とを正確に相対移動可能なミシンに関するものである。
従来、縫針と加工布を相対的に移動させて種々の縫製が可能な、閂止めミシンや穴かがりミシンが提案されている。例えば、特許文献1には、X方向パルスモータ及びY方向パルスモータによって回転駆動される2つの円筒カム及びこの円筒カムの各々に係合された円筒ころなどを介して送り板に両パルスモータの駆動力が伝達され、送り板が加工布と共に縫針に対して移動される閂止めミシンが開示されている。しかし、このミシンにおいては、円筒カムや円筒ころなどの複雑な構成を必要とし、ミシンの構成の複雑化や製造工程の複雑化いった問題が生じる。
そこで、駆動モータの回転駆動力を金属製のラック軸に伝達し、この回転駆動をラック軸によって直線駆動に変えて送り板などに伝達し、この直線駆動により縫針と加工布を相対移動させることで構成を簡単化することができるミシンが提案されている。しかし、このようなミシンにおいては、図7に示すように、駆動モータのピニオン70が噛合されるラック軸71は、ピニオン70の歯から駆動方向の駆動力のみならず、下方への押圧力を受けることもあり(位置A参照)、この下方への押圧力によって、ラック軸71は下方へ撓み(ラック軸の長さが6cmの場合、撓みの量は最大1.0mm程度)、その結果、駆動モータの回転駆動量が正確に伝達されず、位置ずれが生じるといった問題が生じる。特に、移動方向を反転させる場合などは、駆動モータが停止したにも関わらず、ラック軸の撓みの反動によってラック軸が振動し、位置決め時間の増大といった問題が生じる。
そこで、特許文献2には、ラック軸のピニオンが噛合する位置とは反対側の位置で、全長に亙ってラック軸を支持するレール部材を備えたミシンが開示されている。このミシンによれば、ラック軸がレール部材により支持されているため、ピニオンの押圧力によってラック軸が撓むことがなく、移動対象物を正確に移動させることができる。
特開平8−84878号公報 特開平1−44353号公報
しかし、特許文献2に記載のミシンは、ラック軸の全長に亙ってレール部材が設けられているため、レール部材が非常に大型化し、その結果、ミシンの大型化や、ミシンの内部構成の自由度が低下する。また、レール部材とラック軸との当接部分が大きいため、レール部材によるラック軸への負荷が非常に大きくなるといった問題が生じる。
本発明の目的は、小型の規制部材により、ラック軸への負荷を小さくしつつ、ラック軸の撓みをなくし、縫針と加工布とを正確に相対移動可能なミシンを提供しようとするものである。
請求項1の発明は、縫針と加工布を相対的に水平移動可能なミシンにおいて、前記縫針と加工布を所定方向に相対移動させるためのアクチュエータと、前記アクチュエータによって回転されるピニオンに噛合するラック部が長さ方向の中央部分に形成され、前記ラック部の両側の少なくとも2個所でミシンフレームに摺動可能に支持された直線状のラック軸と、前記ピニオンの近傍において、前記ラック軸に対してピニオンと反対側でラック軸に当接する規制部材とを備えたものである。
この発明によれば、アクチュエータによってピニオンが回転され、ラック部が中央部分に形成され、ピニオンが噛合するラック軸にピニオンの回転駆動が伝達され、この回転駆動によってラック軸はミシンフレームに支持された少なくとも2個所で摺動されつつ直線駆動され、更に、この直線駆動が伝達されて、縫針と加工布が所定方向に相対移動される。ラック軸のピニオンの近傍において、ラック軸に対してピニオンと反対側で規制部材がラック軸に当接しているので、ピニオンから駆動力が伝達されるラック軸は、そのピニオンの押圧力によって撓むことなく、直線状態が保持される。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記規制部材は、アクチュエータ又はミシンフレームに固定された固定軸と、前記固定軸に回転可能に支持されてラック軸に当接する回転体とを備えたものである。この発明によれば、規制部材が当接するラック軸が所定方向に移動されると、アクチュエータ又はミシンフレームに固定された固定軸に支持された回転体がラック軸に当接しつつ、回転される。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記回転体は、ベアリングの外輪部材である。この発明によれば、ラック軸が所定方向に移動されると、ラック軸に当接するベアリングの外輪部材である回転体が回転されつつ、ラック軸に当接する。
請求項4の発明は、請求項2又は3の発明において、前記固定軸は、前記アクチュエータ又はミシンフレームに固定された本体軸部と、回転体が付設される偏心軸部とを有し、偏心軸部は本体軸部に対して偏心している。この発明によれば、アクチュエータ又はミシンフレームに固定された本体軸部を自転させると、この回転に伴って、本体軸部に対して偏心している偏心軸部が回転体と共に本体軸部の軸心の回りに回転される。
請求項5の発明は、請求項1〜4の発明において、前記アクチュエータは、駆動モータである。この発明によれば、駆動モータによってピニオンが回転駆動される。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記駆動モータは、パルスモータである。この発明によれば、パルスモータによってピニオンが所望の駆動量だけ回転駆動される。
請求項7の発明は、請求項5又は6の発明において、前記ピニオンは、駆動モータの出力軸に固定されているものである。この発明によれば、パルスモータなどの駆動モータの回転駆動力が、直接ピニオンに伝達される。
請求項8の発明は、請求項5〜7の何れかの発明において、水平方向に伸長する下軸に対して上下方向に位置を異ならせて、前記駆動モータの出力軸及びモータ本体が水平方向に伸長するように設けらている。この発明によれば、下軸と駆動モータのモータ本体及び出力軸とが上下方向において位置を異ならせて配置されている。
請求項1の発明によれば、ラック軸には、ラック軸に対してピニオンと反対側で規制部材が当接するので、ピニオンに押圧されてもラック軸が撓むことがなく、正確に縫針と加工布を相対移動させることができる。また、規制部材は、ピニオンの近傍でのみラック軸に当接するので、規制部材を小型化することができ、その結果、ミシンを小型化でき、ミシンの内部構成の自由度を向上させることができ、規制部材とラック軸との当接部分を少なくして規制部材によるラック軸への移動方向の負荷を小さくすることができる。
請求項2の発明によれば、ラック軸が移動されると、ラック軸に当接する回転体が回転するので、規制部材によるラック軸への負荷を更に減少させることができる。
請求項3の発明によれば、回転体をベアリングの外輪部材により構成することで、規制部材によるラック軸への負荷を更に減少させることができる。
請求項4の発明によれば、本体軸部を回転させることで、偏心軸部と共に回転体が本体軸部の軸心の周りで回転されるので、回転体の位置調節を簡単化し、確実に回転体をラック軸に当接させることができる。
請求項5の発明によれば、アクチュエータに駆動モータを適用することで、カムなどに比べて出力が低くても縫針と加工布を確実に相対移動させることができる。
請求項6の発明によれば、駆動モータをパルスモータとすることで、縫針と加工布を正確な駆動量だけ相対移動させることができるとともに、出力の低いパルスモータや小型のパルスモータを適用することができる。
請求項7の発明によれば、駆動モータの出力軸にピニオンが固定されているので、駆動モータの回転駆動力を中間ギヤやベルトなどを介してピニオンに伝達する構成に比べ、部品点数を減少させることができ、駆動量を正確に伝達することができ、縫針と加工布を正確に相対移動させることができる。
請求項8の発明によれば、下軸が水平方向に伸長し、駆動モータのモータ本体及び出力軸とが上下方向に伸長する構成に比べて、下軸とモータ本体とが干渉しないように容易に配置できる。
小型の規制部材により、ラック軸への負荷を小さくしつつ、ラック軸の撓みをなくし、縫針と加工布とを正確に相対移動可能なミシンを提供するという本発明の目的を、ピニオンの近傍において、ラック軸に対してピニオンの反対側でラック軸に規制部材を当接することで実現した。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例は、加工布を縫針に対して水平方向に相対移動させて閂止め縫いをする閂止めミシンに本発明を適用した場合の一例である。尚、以下の説明において、図2に示す前後方向を前後方向(Y方向)とし、左右方向を左右方向(X方向)とする。
図1に示すように、閂止めミシン1(以下、ミシン1)は、ベッド部2と、ベッド部2の後端部に立設された脚柱部3と、脚柱部3の上端部からベッド部2と対抗するように前方へ延びるアーム部4からなる。
脚柱部3とアーム部4には、縫針5を上下駆動するためのミシンモータやミシンモータの駆動力を縫針5などに伝達する駆動力伝達機構などが設けられているが、公知の技術であるためここでは説明を省略する。
図1〜図5に示すように、ベッド部2は、ベッド本体部6と、ベッド本体部6から前方に延びるシリンダベッド部7からなる。ベッド部2には、押え足10を有する押え機構11と、ベッドフレーム12と、布送り機構13と、垂直釜14a(糸輪捕捉機構)と、垂直釜14aにミシンモータからの回転駆動力を伝達する下軸14などが設けられている。押え機構11は、後述する送り板16に取り付けられ、送り板16とともに移動される支持部材11aを備え、この支持部材11aに取り付けられた揺動軸15aの周りで押えレバー15が押え足10と共に揺動され、布送り機構13と共に加工布67を挟持して布送りするためのものである。
図2〜図5に示すように、布送り機構13は、送り板16と、ガイド板17と、パルスモータであるX方向駆動モータ18と、揺動レバー19と、揺動部材20と、パルスモータであるY方向駆動モータ21と、Yラック軸22と、規制部材23などを有する。
送り板16は、基端部25と、延設部26と、送り台27などからなる。基端部25の上部には、Yラック軸22と基端部25とを連結する支点ピン28が回動可能に嵌合されるピン穴29が設けられている。基端部25の下端部には、支点ピン28と同軸上に角駒30が回転可能に設けられ、この角駒30はガイド板17のガイド溝37に係合される。延設部26には、略縫製可能範囲に相当する縫製窓31が形成され、この縫製窓31内にシリンダベッド部7の針板32に形成された針穴33が納まるように送り板16がX方向とY方向に移動される。
送り台27は、基端部25から延設部26の中央部に亙って、延設部26の下面に取り付けられている。この送り台27には、X方向の駆動力を送り板16に伝達するために揺動部材20の角駒48が係合される伝達溝34が形成されている。尚、基端部25と、延設部26と、送り台27は夫々分離可能に構成され、特に、延設部26は、縫製する縫製パターンに合った縫製窓31が形成された延設部26に交換することができる。ガイド板17は、ベッドフレーム12に固定され、後半部には基端部25の角駒30が係合され、送り板16をY方向にガイドするガイド溝37が形成されている。
X方向駆動モータ18は、加工布67を縫針5に対してX方向へ相対移動させるためのものである。X方向駆動モータ18は、ピニオン38が付設された出力軸39が下方に向くようにベッドフレーム12の左後端部に鉛直向きに固定されている。揺動レバー19は、ベッド本体部6の下面部の左後瑞部から前中央部に亙って略対角線上に配設されている。揺動レバー19の後端部には、X方向駆動モータ18のピニオン38に噛合されるギヤ部40が形成されている。揺動レバー19の前端部には、揺動部材20の軸部45が嵌合される軸穴41が形成されている。
揺動部材20は、ベッドフレーム12に回動可能に支持されている。揺動部材20は、上下方向に延びる軸部45と、軸部45の上端部から前方へ延びるレバー部46からなる。軸部45は、ベッドフレーム12の支持部(図示略)によって揺動可能に支持されている。軸部45の下端部は、揺動レバー19の軸穴41に嵌合され、固定ネジ(図示略)によって固定される。軸部45の上端部には、Yラック軸22の鉛直下方に配設される下軸14が通される軸穴47が前後方向に形成されている。この軸穴47の高さは、下軸14の直径と略同じであるが、軸穴47の左右方向の幅は、揺動部材20が揺動した場合に揺動部材20と下軸14との干渉を防ぐために、下軸14の直径に対して所定長さ長く形成されている。レバー部46の前端部の上面には、送り台27の伝達溝34に係合される角駒48が設けられている。
従って、X方向駆動モータ18の回転駆動力は、ピニオン38を介して揺動レバー19に伝達されて、揺動レバー19が揺動部材20と共に軸部45の軸心の周りで揺動駆動され、この揺動駆動が角駒48を介して送り板16に伝達されて、送り板16が支点ピン28の周りで略X方向に揺動される。
Y方向駆動モータ21は、加工布67を縫針5に対してY方向へ相対移動させるためのものである。Y方向駆動モータ21は、ピニオン50が固定された出力軸51がベッド本体部6の左右方向の略中央になるように、ベッド部2の後半部の左側に水平状態で配置されている。Yラック軸22は、直線状の略横円柱形状に形成され、Yラック軸22の長さ方向の中央部分には、ピニオン50が噛合するラック部56が形成されている。Yラック軸22は、ベッドフレーム12に取り付けられた2個の円筒状の支持部材55a,55bによってラック部56の両側を摺動可能に支持されている。
ラック部56の長さは、支持部材55a,55b間の距離の略半分程度に形成され、Yラック軸22が前後方向に移動しても、ラック部56が支持部材55a,55bまで達しないように構成され、ラック部56によって支持部材55a,55bが破損することを防いでいる。Yラック軸22の前端部には、支点ピン28が回動可能に嵌合されるピン穴29が鉛直方向に形成されている。
図2,図6に示すように、規制部材23は、ピニオン50の近傍において、Yラック軸22に対してピニオン50の反対側でYラック軸22に当接するように設けられている。規制部材23は、固定軸60と、ニードルベアリング61からなる。固定軸60は、本体軸部62と、偏心軸部63からなる。本体軸部62は、横円柱形状に形成され、左端部が止めネジ(図示略)によってY方向駆動モータ21のモータフレーム21aの右面部の取付孔21bに固定される。
Y方向駆動モータ21は、水平方向のうちY方向に伸長する下軸14に対して上方に、且つY方向駆動モータ21の出力軸51及びモータ本体21cが水平方向のうちX方向に伸長するように設けられている。この構成によれば、平面視にて下軸14の中心線とYラック軸22との中心線とを略一致させると共に、下軸14とY方向駆動モータ21のモータ本体21c及び出力軸51とが上下方向において位置を異ならせて配置されている。従って、下軸14が水平方向に伸長し、Y方向駆動モータ21のモータ本体21c及び出力軸51とが上下方向に伸長する構成に比べて下軸14とモータ本体12cとが干渉しないように容易に配置できる。尚、X方向とY方向は互いに直交する。
図6に示すように、偏心軸部63は、右端部にはニードルベアリング61が付設されている。偏心軸部63は、横円柱形状に形成され、本体軸部62に対して偏心、即ち、偏心軸部63の軸心が本体軸部62の軸心に対してずれた状態で本体軸部62と一体的に形成されている。本体軸部62を取付孔21b内で自転させると、ニードルベアリング61と共に偏心軸部63も本体軸部62の軸心の周りで回転されるので、ニードルベアリング61の上下方向の位置調整を簡単化することができ、ニードルベアリング61の外輪部材66を確実にラック軸22に当接させることができる。
図6に示すように、ニードルベアリング61は、偏心軸部63に固定される内輪部材64と、複数のニードル65を介して内輪部材64に回転可能に支持され、ピニオン50の近傍において、ピニオン50とは反対側でラック軸22に当接する略円筒形状の外輪部材66(回転体に相当)とを備えている。外輪部材66が、ラック軸22に当接することで、ピニオン50の押圧力によるラック軸22の撓みを防ぐことができ、正確に布送りすることができる。外輪部材66は、略円筒状に形成されているため、Yラック軸22との接点が小さく、Yラック軸22に負荷がほとんど作用しない。外輪部材66が偏心軸部63の軸心の周りで回転可能に支持されているため、Yラック軸22への負荷を更に削減することができる。
従って、Y方向駆動モータ21の回転駆動力によってピニオン50が回転駆動され、この回転駆動力は、規制部材23により下方から当接されて撓むことのないYラック軸22に正確に伝達され、このYラック軸22によって回転駆動がY方向の直線駆動に変換され、この直線駆動が支点ピン28介して送り板16に伝達され、角駒30がガイド溝37によりガイドされつつ送り板16がY方向に移動される。
次に、ミシン1の作用及び効果について説明する。このミシン1によると、Y方向駆動モータ21からピニオン50を介して駆動力が伝達されるYラック軸22には、ピニオン50の近傍において、Yラック軸22に対してピニオン50とは反対側の位置に規制部材23の外輪部材66が当接しているので、ピニオン50の押圧力によってYラック軸22が撓むことはなく、Yラック軸22は常に直線状態を維持することができ、Y方向駆動モータ21の駆動力を正確に送り板16に伝達することができ、加工布67を正確に移動させることができる。また、撓みの反動によるYラック軸22の振動を押えることができるので、位置決め時間を短縮することができる。
ニードルベアリング61の外輪部材66は、ピニオン50の近傍でYラック軸22に当接すればよいので、規制部材23を小型化でき、ミシン1を小型化でき、ミシン1の内部構成をの自由度を向上させることができると共に、外輪部材66によるYラック軸22への負荷を抑えることができる。更に、外輪部材66をYラック軸22に当接させることで、Yラック軸22の移動と共に、外輪部材66が回転するので、外輪部材66によるYラック軸22の負荷を抑えることができる。
ニードルベアリング61は、モータフレーム21aに取り付けられる本体軸部62に対して偏心された偏心軸部63に取り付けられるため、本体軸部62を自転させることで、偏心軸部63がニードルベアリング61と共に本体軸部62の軸心の回りに回転されるので、ニードルベアリング61を容易に位置調整することができ、ニードルベアリング61の外輪部材66を確実にラック軸22に当接させることができる
Y方向駆動モータ21にパルスモータを適用することで、小型で出力の小さいパルスモータを採用しても正確に所望の駆動量だけ加工布67と縫針5を相対移動させることができる。Y方向駆動モータ21の出力軸51に直接ピニオン50を固定することで、構成を簡単化でき、駆動量を正確に伝達することができる。
次に、上述した実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1) 上述した実施例においては、固定軸60にニードルベアリング61が設けられているが、ニードルベアリング61の代わりに、ボールベアリングなどの種々のベアリング、ローラー、多角柱形状など、ピニオン50の近傍において、ラック軸22に対してピニオン50と反対側で当接可能な部材であれば、固定軸60に設ける部材は特に限定するものではない。また、これら固定軸60に設ける部材は、必ずしも固定軸60に対して回転可能に構成する必要はなく、固定軸60に固定してもよい。
2) 上述した実施例においては、固定軸60を、本体軸部62と、本体軸部62に対して偏心された偏心軸部63により構成したが、固定軸を途中で偏心させることなく、単純な横円柱形状にしてもよい。
3) 上述した実施例においては、規制部材23をモータフレーム21aに取り付けたが、規制部材23はベッドフレーム12や、脚柱部のフレームに取り付けてもよい。
4) 上述した実施例においては、Y方向に加工布67を移動させるためのYラック軸22に対して規制部材23を設けたが、X方向に加工布67を移動させるためのラック軸や、縫針5を揺動させるためのラック軸を有するミシンなどにおいては、これらのラック軸に対して規制部材を設けてもよい。
5) 上述した実施例においては、Y方向駆動モータ21をパルスモータにより構成したが、他の直流モータや交流モータなどの駆動モータを適用してもよい。また、Y方向駆動モータ21の代わりにロータリーソレノイドなど他のアクチュエータを適用してもよい。
6) 上述した実施例においては、Y方向駆動モータ21の出力軸51にピニオン50を固定して駆動力が直接ピニオン50に伝達するように構成したが、出力軸51から中間ギヤやベルトやリンクなどを介してピニオン50に駆動力を伝達するように構成してもよい。
7) 上述した実施例においては、規制部材23を1つだけ設けたが、複数設けてもよく、特に、設ける数を限定するものではない。
8) 上述した実施例においては、閂止めミシンに本発明を適用したが、鳩目穴かがりミシンや穴かがりミシンなど種々のミシンに適用してもよい。
9)上述した実施例においては、下軸14よりも上方にY方向駆動モータ21を配置しているが、下軸14よりも下方にY方向駆動モータ21を設けてもよい。
尚、本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更例をも包含するものである。
本発明に係る閂止めミシンの全体図である。 ベッド部の内部構成を示す分解斜視図である。 ベッド部の斜視図である。 ベッド部の平面図である。 ベッド部の底面図である。 規制部材の一部内部構成を示す正面図である。 ラック軸とピニオンとの間に起こる課題を説明する図である。
符号の説明
1 ミシン
5 縫針
12 ベッドフレーム
21 Y方向駆動モータ
21c モータ本体
22 ラック軸
23 規制部材
50 ピニオン
51 出力軸
56 ラック部
60 固定軸
61 ニードルベアリング
62 本体軸部
63 偏心軸部
66 外輪部材
67 加工布

Claims (8)

  1. 縫針と加工布を相対的に水平移動可能なミシンにおいて、
    前記縫針と加工布を所定方向に相対移動させるためのアクチュエータと、
    前記アクチュエータによって回転されるピニオンに噛合するラック部が長さ方向の中央部分に形成され、前記ラック部の両側の少なくとも2個所でミシンフレームに摺動可能に支持された直線状のラック軸と、
    前記ピニオンの近傍において、前記ラック軸に対してピニオンと反対側でラック軸に当接する規制部材とを備えたことを特徴とするミシン。
  2. 前記規制部材は、アクチュエータ又はミシンフレームに固定された固定軸と、前記固定軸に回転可能に支持されてラック軸に当接する回転体とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記回転体は、ベアリングの外輪部材であることを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記固定軸は、前記アクチュエータ又はミシンフレームに固定された本体軸部と、回転体が付設される偏心軸部とを有し、偏心軸部は本体軸部に対して偏心していることを特徴とする請求項2又は3に記載のミシン。
  5. 前記アクチュエータは、駆動モータであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のミシン。
  6. 前記駆動モータは、パルスモータであることを特徴とする請求項5に記載のミシン。
  7. 前記ピニオンは、駆動モータの出力軸に固定されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のミシン。
  8. 水平方向に伸長する下軸に対して上下方向に位置を異ならせて、前記駆動モータの出力軸及びモータ本体が水平方向に伸長するように設けられたことを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載のミシン。

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