JP4332785B2 - ミシン - Google Patents

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Description

本発明はミシンに関し、特に、低出力の電動回転駆動アクチュエータでも布送り可能なミシンに関するものである。
従来、縫針と加工布を相対的に移動させて種々の縫製が可能な、閂止めミシンや穴かがりミシンが提案されている。例えば、特許文献1には、X方向パルスモータ及びY方向パルスモータによって回転駆動される2つの円筒カム及びこの円筒カムの各々に係合された円筒ころなどを介して送り板に両パルスモータの駆動力が伝達され、送り板が加工布と共に縫針に対して移動される閂止めミシンが開示されている。しかし、このミシンにおいては、円筒カムや円筒ころなどの複雑な構成を必要とし、ミシンの構成の複雑化や製造工程の複雑化いった問題が生じる。
そこで、特許文献2には、ベッド部に上向きに縦置きされた駆動モータと、この駆動モータの出力軸に取り付けられた駆動歯車と、この駆動歯車に噛合され、回動軸に回動可能に支持された扇形の従動歯車とを有する布送り機構を備えたミシンが開示されている。このミシンにおいては、駆動モータが回転駆動すると、この回転駆動力が駆動歯車を介して従動歯車に伝達されて、従動歯車が回動軸の周りで回動されて、加工布へと駆動力が伝達される。
即ち、従動歯車により駆動力を伝達するので、特許文献1の円筒カムなどと異なり、従動歯車は薄肉形状に形成することができ、ミシンを小型化することができる。また、従動歯車による駆動力伝達機構は、円筒カムや円筒ころなどによる駆動力伝達機構に比べ、大幅に構成を簡単化することができ、製造工程の簡単化にも繋がる。
特開平8−84878号公報 特公昭60−27307号公報
しかし、特許文献2のミシンにおいては、駆動モータを上向きに配設し、下軸に駆動力を伝達する為の部材などが設けられているベッド部の上部に従動歯車を設けたため、駆動歯車と回動軸との間を大きくとり、大型の従動歯車を取り付けることができない。従って、小型(小径)の従動歯車を回動軸の周りで回動させるためには、大きなトルクを必要とし、駆動モータに大型化のものを適用しなくてはならない。この結果、駆動モータの上端部に設けられた駆動歯車をベッド部に納めるために、ベッド部が必然的に高くなり、ミシンが大型化する。ここで駆動モータに、小型で駆動力の大きい偏平モータを適用することも考えられるが、この偏平モータは非常に高価なため、ミシンの部品コストが増大するといった問題が生じる。
本発明の目的は、長い揺動レバーを設けることができ、小型で低出力の電動回転駆動アクチュエータでも布送り可能なミシンを提供しようとするものである。
請求項1の発明は、加工布を送り板を介して布送りするための布送り機構と、ベッド部に設けられた釜機構を駆動する下軸とを備えたミシンにおいて、前記布送り機構は、前記加工布を所定方向に布送りするためにベッド部に下向きに縦置きされた電動回転駆動アクチュエータと、前記電動回転駆動アクチュエータの下端側に突出した出力軸に取り付けられたピニオンと、一端部に前記ピニオン又は前記ピニオンに噛合する中間ギヤに噛合する円弧状のギヤ部が形成され、前記電動回転駆動アクチュエータによって揺動される揺動レバーと、前記揺動レバーの他端部に設けられ前記送り板を揺動させるための揺動軸とを備え、前記揺動レバーは下軸よりも下方に設けられ、前記揺動軸は下軸の上方まで延び、且つ上部に下軸が貫通する軸穴が形成されたものである。
このミシンの布送り機構によれば、ベッド部に下向きに縦置きされた電動回転駆動アクチュエータによって、電動回転駆動アクチュエータの下端側に突出した出力軸に取り付けられたピニオンが回転駆動される。このピニオンの回転駆動が、ピニオン又はピニオンに噛合する中間ギヤに噛合する円弧状のギヤ部が形成され、下軸よりも下方に設けられた揺動レバーに伝達される。駆動力が伝達された揺動レバーは他端部に設けられた揺動軸の周りで揺動され、揺動駆動する揺動軸によって送り板が揺動されて加工布が布送りされる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記軸穴は両側の開口部が中心に比べ左右方向に広く形成されたものである。
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、前記ベッド部は、前記電動回転駆動アクチュエータが配設され、上方に伸長する脚柱部が上部に設けられ、鉛直方向に延びる補強部が形成されたベッドフレームを有するものである。このミシンによれば、電動回転駆動アクチュエータが配設され、上方に伸長する脚柱部が上部に設けられたベッドフレームが、鉛直方向に延びる補強部によって補強される。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記補強部は、揺動レバーの上方に形成されたものである。このミシンによれば、揺動レバーの上方に補強部が形成され、ベッドフレームが補強される。
請求項の発明は、請求項1〜の何れかの発明において、前記揺動レバーは、外周部に対して内部が薄肉状に形成されたものである。このミシンによれば、外周部に対して内部が薄肉状に形成された揺動レバーによって駆動力が伝達される。
請求項の発明は、請求項1〜の何れかの発明において、前記所定方向は鉛直方向の軸の周りの揺動方向となるように構成されている。このミシンによれば、駆動力が伝達された送り板は、鉛直方向の軸の周りで揺動される。
請求項の発明は、請求項1〜の何れかの発明において、前記揺動レバーは、前記送り板とは離れる方向に前記揺動軸から伸長するように配設されているものである。このミシンによれば、揺動軸に対して略反対側の領域で揺動レバーと送り板が揺動される。
請求項の発明は、請求項1〜の何れかの発明において、前記揺動軸は前記下軸の上方まで延び、前記電動回転駆動アクチュエータの出力軸が、前記揺動軸と平行になるように、前記電動回転駆動アクチュエータと揺動軸が前記ベッドフレーム内に収容されているものである。この発明によれば、下軸の下方に設けられた揺動レバーから下軸の上方まで延びる揺動軸によって、下軸の上方に位置する送り板に駆動力が伝達されて揺動駆動される。
請求項の発明は、請求項1〜の何れかの発明において、前記揺動レバーの少なくとも一部が、前記揺動軸側に近づくにつれて幅が広がるように形成されている。この発明によれば、揺動軸に近づくにつれて、少なくとも一部の幅が広くなるように形成された揺動レバーによって駆動力が伝達される。
請求項10の発明は、請求項1〜の何れかの発明において、前記揺動軸の上端部には、前記揺動軸と前記送り板とを連結する送りレバーが設けられ、前記揺動レバーと前記送りレバーとの鉛直方向の距離は、前記揺動軸の軸径の1倍〜3倍となるように構成されている。この発明によれば、揺動軸と送り板とを連結するための送りレバーと揺動レバーとの鉛直方向の距離が揺動軸の軸径の1倍〜3倍になるように、揺動軸の上端部及び下軸の下方に設けられた送りレバーと揺動レバーを介して駆動力が伝達される。
請求項11の発明は、請求項1〜10の何れかの発明において、前記揺動レバーのギヤ部は、前記ピニオンに直接噛合しているものである。この発明によれば、電動回転駆動アクチュエータの出力軸に取り付けられたピニオンに直接噛合している揺動レバーのギヤ部を介して駆動力が伝達される。
請求項1の発明によれば、駆動力を伝達するための部材などがほとんど設けられることのない、下軸よりも下方に揺動レバーを設けることで、長い揺動レバーを適用することができる。揺動レバーを長くすることで、揺動レバーを揺動軸の周りに揺動させるための駆動力を小さくすることができるので、小型で低出力の電動回転駆動アクチュエータを適用することができる。また、電動回転駆動アクチュエータを下向きに縦置きすることで、上下方向(出力軸の長さ方向)に長い安価な電動回転駆動アクチュエータを設けても、ベッド部から上方に突出する電動回転駆動アクチュエータの上端部を脚柱部などに収容することができるので、ベッド部の高さを低くすることができ、ミシンを小型化することができる。揺動軸の上部に下軸が貫通する軸穴を設けることにより、下軸の下方に設けられた揺動レバーから下軸の上方に位置する送り板に駆動力を伝達することができる。下軸よりも下方に揺動レバーを設けることによって、長い揺動レバーを適用することができる。
請求項2の発明によれば、軸穴の両側の開口部が中心に比べ左右方向に広く形成されることにより、揺動レバーを介して伝達される駆動力によって揺動軸が回転する際に、軸穴と下軸との干渉を防ぐことができ、送り板を滑らかに動かすことができる。
請求項の発明によれば、電動回転アクチュエータや脚柱部が設けられるベッドフレームの強度を向上させることができる。
請求項の発明によれば、長い揺動レバーの配置や揺動駆動を妨げることなく、ベッドフレームの強度を向上させることができる。
請求項の発明によれば、揺動レバーの強度を保ちつつ、軽量化することができる
請求項の発明によれば、請求項1〜と同様の効果を奏することができる。
請求項の発明によれば、揺動レバーが揺動軸に対して送り板とは反対側の領域で揺動駆動されるので、送り板の周りに作業用のスペースを大きく確保することができ、作業効率を向上させることができる。
請求項の発明によれば、下軸の下方に設けられた揺動レバーから下軸の上方に位置する送り板に駆動力を伝達するために、揺動軸を長くしなければならず、その結果、この揺動軸の長さに合わせてベッド部の高さも高くする必要があるが、電動回転駆動アクチュエータの出力軸と揺動軸とを平行になるように設けることで、高くなったベッド部のスペースを電動回転駆動アクチュエータの収容スペースとして有効に活用することができる。
請求項の発明によれば、大きいトルクが作用する揺動軸の近くを幅広に形成することで、揺動レバーの重量をほとんど増加させることなく強度を向上させることができる。
請求項10の発明によれば、揺動レバーと送りレバーとの鉛直方向の距離を、揺動軸の軸径の1倍〜3倍にすることで、駆動力を伝達する際の揺動軸のねじれを防ぎ、布送りの位置ずれを防ぐことができる。
請求項11の発明によれば、揺動レバーのギヤ部をピニオンに直接噛合させることで、布送り機構の構成を簡単化することができる。
長い揺動レバーを設けることができ、小型で低出力の電動回転駆動アクチュエータでも布送り可能なミシンを提供するという本発明の目的を、加工布を送り板を介して布送りするための布送り機構と、ベッド部に設けられた釜機構を駆動する下軸とを備えたミシンにおいて、前記布送り機構は、前記加工布を所定方向に布送りするためにベッド部に下向きに縦置きされた電動回転駆動アクチュエータと、前記電動回転駆動アクチュエータの下端側に突出した出力軸に取り付けられたピニオンと、一端部に前記ピニオン又は前記ピニオンに噛合する中間ギヤに噛合する円弧状のギヤ部が形成され、前記電動回転駆動アクチュエータによって揺動される揺動レバーと、前記揺動レバーの他端部に設けられ前記送り板を揺動させるための揺動軸とを備え、前記揺動レバーは下軸よりも下方に設けられ、前記揺動軸は下軸の上方まで延び、且つ上部に下軸が貫通する軸穴が形成されたことで実現した。
以下、本発明の実施例について説明する。本実施例は、加工布を送り板を介して布送りするための布送り機構と、ベッド部に設けられた釜機構を駆動する下軸とを備えた閂止めミシンに本発明を適用した一例である。尚、以下の説明において、図2に示す、前後左右方向を前後左右方向とし、また、前後方向をR方向、後述する支点ピン43の周りの揺動方向をθ方向とする。
図1に示すように、閂止めミシン1(以下、ミシン1)は、ベッド部2と、ベッド部2の後端部から上方に伸長する脚柱部3と、脚柱部3の上端部からベッド部2と対向するように前方へ延びるアーム部4からなる。
脚柱部3とアーム部4には、縫針5を上下駆動するためのミシンモータやミシンモータの駆動力を縫針5に伝達する駆動力伝達機構などが設けられているが、公知の技術であるためここでは説明を省略する。
図2に示すように、ベッド部2は、脚柱部3が立設されるベッド本体部6と、ベッド本体部6から前方に延びるシリンダベッド部7からなる。図1〜図5に示すように、ベッド部2には、押え足10を有する布押え機構11と、ベッドフレーム12と、布送り機構13と、垂直釜14と、垂直釜14にミシンモータからの駆動力を伝達して垂直釜14を駆動する下軸15などが設けられている。
押え機構11は、後述する送り板27に取り付けられて送り板27と共に移動される支持部材16を備え、この支持部材16に取り付けられた回動軸16aの周りで押えレバー17が押え足10と共に回動され、布送り機構13と共に加工布18を挟持して布送りするものである。
図7,図8に示すように、ベッドフレーム12は、金属製の鋳物であり、ベッド部2の上面と側面とを覆う外壁部20と、外壁部20を補強するために外壁部20の内側の一部に形成された補強部21などからなる。補強部21は、外壁部20の上面から、後述する揺動レバー33の少し上方まで、鉛直方向へ延びるように形成されている。図5,図6に示すように、ベッドフレーム12の下面には、円柱状の4つの脚部材22が配設され、ミシン1がテーブルなどに載置された場合、この脚部材22によってベッドフレーム12の下面とテーブルの上面との間に隙間23が形成される。
図2〜図5に示すように、布送り機構13は、送り板27と、ガイド板28と、パルスモータであるR方向駆動モータ29と、ラック軸30と、規制部材31と、パルスモータであるθ方向駆動モータ32と、揺動レバー33と、揺動部材34などを有する。
送り板27は、基端部40と、延設部41と、送り台42などからなる。基端部40の上部には、ラック軸30と送り板27とを連結する支点ピン43が回動可能に嵌合されるピン穴46が設けられている。基端部40の下端部には、支点ピン43と同軸上に角駒47が回動可能に設けられ、この角駒47は、ガイド板28のガイド溝52に摺動可能に係合される。延設部41には、略縫製可能範囲に相当する縫製窓48が形成され、この縫製窓48内にシリンダベッド部7の前端部に取り付けられた針板49に形成された針穴50が納まるように送り板27がθ方向とR方向に移動される。
送り台42は、基端部40から延設部41の中央部に亙って、延設部41の下面に取り付けられている。この送り台42には、θ方向の駆動力を送り板27に伝達するために揺動部材34の角駒73が係合される伝達溝51が形成されている。尚、基端部40と、延設部41と、送り台42は、夫々分離可能に構成され、特に、延設部41は、縫製する縫製パターンに合った縫製窓48が形成された延設部41に交換することができる。ガイド板28は、ベッドフレーム12に固定され、後半部には基端部40の角駒47が係合され、送り板27をR方向にガイドするガイド溝52が形成されている。
R方向駆動モータ29は、加工布18をR方向へ布送りするためのものである。R方向駆動モータ29は、ピニオン55が固定された出力軸56がベッド本体部6の左右方向の略中央になるように、ベッド本体部6の上方に横置きされている。
ラック軸30は、直線状の略横円柱形状に形成され、長さ方向の中央部分にはピニオン55が噛合するラック部57が形成されている。ラック軸30は、ベッドフレーム12に取り付けられた2個の円筒状の支持部材58a,58bによってラック部57の両側が摺動可能に支持されている。ラック軸30の前端部には、支点ピン43が回動可能に嵌合されるピン穴59が鉛直方向に形成されている。ラック軸30を挟んでピニオン55の反対側の位置で、ピニオン55の押圧力によるラック軸30の撓みを防ぐための規制部材31がラック軸30に当接している。
θ方向駆動モータ32は、加工布18をθ方向へ布送りするためのものである。θ方向駆動モータ32は、ベッドフレーム12の左後部に取り付け板63a,63bを介して下向きに縦置きされて取り付けられている。θ方向駆動モータ32の下端側に突出した出力軸62には、ピニオン61が取り付けられている。このθ方向駆動モータ32は、安価で上下方向に長いパルスモータを適用しているが、θ方向駆動モータ32の上端部を脚柱部3に収容することができるので、ベッド本体部6が高くなることがない。
図5,図6に示すように、揺動レバー33は、下軸15よりも下方であって、脚部材22によってベッド本体部6の下側に形成された隙間23に、ベッド本体部6の左後部から前中央部に亙って略対角線上に、且つ送り板27とは離れる方向に伸長するように配設されている。揺動レバー33の後端部には、θ方向駆動モータ32のピニオン61に噛合するギヤ部64が形成されている。揺動レバー33の前端部には、揺動部材34の揺動軸部70が嵌合されて固定される軸穴65が形成されている。この揺動レバー33は、強度を保ちつつ軽量化するために、揺動レバー33の側壁を囲う外周部66に対して内部に一段薄い薄肉部67が形成され、更に、大きいトルクが作用する揺動軸部70側が徐々に幅広になるように形成されている。
揺動部材34は、揺動レバー33から伝達された駆動力を送り板27に伝達し揺動させるためのものである。揺動部材34は、ベッドフレーム12の前端部に回動可能に支持されている。揺動部材34は、揺動軸部70と、送りレバー部71からなる。揺動軸部70は、下端部を揺動レバー33の軸穴65に固定され、θ方向駆動モータ32の出力軸62と平行になるように配設されている。この揺動軸部70は、下軸15の下方に設けられた揺動レバー33から下軸15の上方まで延びるように円柱形状で形成されている。揺動軸部70の上部には、下軸15が貫通される軸穴72が形成されている。図7に示すように、この軸穴72は、揺動レバー33を介して伝達された駆動力によって揺動軸部70が自転する場合に、軸穴72と下軸15との干渉を防ぐために、両側の開口部が中心に比べ左右方向に広く形成されている。
送りレバー部71は、揺動軸部70の上端部に一体的に設けられている。尚、揺動軸部70の捩れを防ぐために、この送りレバー部71と揺動レバー33との鉛直方向の距離は、揺動軸部70の軸径の1倍〜3倍になるように構成することが望ましい。送りレバー部71の前端部の上部には、送り台42の伝達溝51に係合される角駒73が設けられている。
従って、θ方向駆動モータ32の回転駆動力はピニオン61を介して揺動レバー33に伝達され、揺動レバー33は揺動部材34と共に揺動軸部70の周りで揺動駆動され、この揺動駆動は送りレバー部71の前端部に設けられた角駒73を介して送り台42を有する送り板27に伝達され、送り板27が支点ピン43の周りで揺動駆動される。
次に、上述したミシン1の作用及び効果について説明する。
このミシン1によれば、θ方向駆動モータ32の駆動力を揺動部材34へと伝達する揺動レバー33を、ベッド本体部6の下方、即ち、駆動力伝達系などの部材がない下軸15よりも下方に設けたので、長い揺動レバー33を適用することができる。この長い揺動レバー33を適用することで、小さいトルクで揺動部材34を揺動させることができるので、θ方向駆動モータ32に低出力で小型の駆動モータを適用することができる。
また、θ方向駆動モータ32を下向きに縦置きすることで、上下方向に長い安価な駆動モータを適用しても、θ方向駆動モータ32の上端部を脚柱部3に収容することができるので、ベッド本体部6の高さを低くすることができ、ミシン1を小型化することができる。また、揺動軸部70は、送り板27に駆動力を伝達するために下軸15よりも上方まで伸長させなければならず、その結果、ベッド本体部6が高くなるが、揺動軸部70とθ方向駆動モータ32の出力軸62を平行になるように配置することで、高くなったベッド部2のスペースをθ方向駆動モータ32の収容スペースとして有効に活用することができる。
ベッドフレーム12に補強部21を設けることで、脚柱部3や種々の駆動力伝達系の部材が設けられるベッドフレーム12の強度を向上させることができ、また、この補強部21を揺動レバー33よりも上方に設けることで、長い揺動レバー33の配置や揺動駆動を妨げることなく上述した効果を奏することができる。
揺動レバー33は、揺動軸部70に対して送り板27とは離れる方向に伸長するように設けられているので、図5の点線で示すように、揺動レバー33Aを送り板27と沿うように設け、ベッドフレーム12Aを送り板27の側方にも形成する場合に比べ、送り板27の周辺を作業スペースとして大きく確保することができ、作業効率を向上させることができる。
次に、上述した実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1)上述した実施例においては、θ方向駆動モータ32としてパルスモータを適用したが、パルスモータに限定されるものではなく、他の駆動モータやロータリーソレノイドなどの電気的に回転駆動可能な電動回転駆動アクチュエータを適用することができる。
2)上述した実施例においては、θ方向駆動モータ32の取り付けられたピニオン61と揺動レバー33のギヤ部64を直接噛合させたが、中間ギヤなどを介して間接的にピニオン61とギヤ部64を噛合させてもよい。
3)上述した実施例における揺動レバー33は、一例であり、薄肉部67を形成することや、揺動軸部70の近傍を幅広に形成することなどは所望の仕様に合わせて適宜変更可能である。
4)上述した揺動部材34においては、送りレバー部71と揺動軸部70を一体に形成したが、これらは別の2つの部材として構成してもよく、また、揺動軸部を揺動レバーと一体に構成してもよい。
5)上述した実施例においては、θ方向駆動モータ32の上端部を脚柱部3に収容したが、R方向駆動モータ29との干渉を避けるために、θ方向駆動モータ32の上端部をプラスチック製のカバーなどで覆ってもよい。また、小型のθ方向駆動モータを適用してベッド部2に全体を収容可能に構成してもよい。
6)上述した実施例においては、閂止めミシン1に本発明を適用したが、鳩目穴かがりミシンや穴かがりミシンに本発明を適用してもよい。
7)上述した実施例においては、平面視にて下軸15と揺動レバー33が略重なるように配設されていたが、揺動レバー33は下軸15よりも下方に配設されていればよく、平面視にて必ず重ねなくてはならないものではない。
尚、本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更例をも包含するものである。
本発明に係る閂止めミシンの全体側面図である。 ベッド部の分解斜視図である。 ベッド部の斜視図である。 ベッド部の平面図である。 ベッド部の底面図である。 ベッド部の右側面図である。 図6におけるVII−VII線断面図である。 図6におけるVIII−VIII線断面図である。
符号の説明
1 閂止めミシン
2 ベッド部
3 脚柱部
12 ベッドフレーム
13 布送り機構
14 垂直釜
15 下軸
18 加工布
21 補強部
27 送り板
32 θ方向駆動モータ
33 揺動レバー
34 揺動部材
61 ピニオン
62 出力軸
64 ギヤ部
70 揺動軸部
71 送りレバー部

Claims (11)

  1. 加工布を送り板を介して布送りするための布送り機構と、ベッド部に設けられた釜機構を駆動する下軸とを備えたミシンにおいて、
    前記布送り機構は、
    前記加工布を所定方向に布送りするためにベッド部に下向きに縦置きされた電動回転駆動アクチュエータと、
    前記電動回転駆動アクチュエータの下端側に突出した出力軸に取り付けられたピニオンと、
    一端部に前記ピニオン又は前記ピニオンに噛合する中間ギヤに噛合する円弧状のギヤ部が形成され、前記電動回転駆動アクチュエータによって揺動される揺動レバーと、
    前記揺動レバーの他端部に設けられ前記送り板を揺動させるための揺動軸とを備え、
    前記揺動レバーは下軸よりも下方に設けられ
    前記揺動軸は下軸の上方まで延び、且つ上部に下軸が貫通する軸穴が形成されたことを特徴とするミシン。
  2. 前記軸穴は両側の開口部が中心に比べ左右方向に広く形成されたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記ベッド部は、前記電動回転駆動アクチュエータが配設され、上方に伸長する脚柱部が上部に設けられ、鉛直方向に延びる補強部が形成されたベッドフレームを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
  4. 前記補強部は、揺動レバーの上方に形成されていることを特徴とする請求項に記載のミシン。
  5. 前記揺動レバーは、外周部に対して内部が薄肉状に形成されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のミシン。
  6. 前記所定方向は鉛直方向の軸の周りの揺動方向であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のミシン。
  7. 前記揺動レバーは、前記送り板とは離れる方向に前記揺動軸から伸長するように配設されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のミシン。
  8. 前記揺動軸は下軸の上方まで延び、前記電動回転駆動アクチュエータの出力軸が、前記揺動軸と平行になるように、前記電動回転駆動アクチュエータと揺動軸が前記ベッドフレーム内に収容されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のミシン。
  9. 前記揺動レバーの少なくとも一部が、前記揺動軸側に近づくにつれて幅が広がるように形成されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のミシン。
  10. 前記揺動軸の上端部には、前記揺動軸と前記送り板とを連結する送りレバーが設けられ、前記揺動レバーと前記送りレバーとの鉛直方向の距離は、前記揺動軸の軸径の1倍〜3倍であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のミシン。
  11. 前記揺動レバーのギヤ部は、前記ピニオンに直接噛合していることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載のミシン。
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