JP2005135700A - バックライト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 反射シートを用いずにバックライトユニットを構成する。
【解決手段】 導光板を保持するフレームの導光板の光反射面と接する接触面36A上に、入射した光を反射する銀反射膜51を直接形成し、少なくとも、銀反射膜51上に低屈折率膜52と、低屈折率膜52よりも高い屈折率を有する高屈折率膜53とを形成することで実現する。
【選択図】 図2


Description

本発明は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)のバックライト装置に関し、詳しくは、バックライト装置に用いられる導光板にて光を導光する際に、導光板外部から漏れ出る光を有効利用するための反射機構に関する。
液晶表示装置などのバックライト装置であるバックライトユニットは、主に、光源と、光源から出射された光を導光して面発光させる導光板とによって形成されている。
光源は、蛍光管や、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などが用いられ、特に小型化、薄型化された電子機器に搭載する場合は、発光ダイオードが使用されることが多い。
一般に、図7に示すように発光ダイオードを光源とするバックライトユニット100は、導光板80、例えば、4個の発光ダイオード91a,91b,91c,91dといった複数の発光ダイオードを有する光源90、反射シート101、拡散シート102、第1のレンズシート103、第2のレンズシート104を備えている。
バックライトユニット100は、導光板80の光入射面81に、発光ダイオード91a,91b,91c,91dが所定のピッチで、光出射面92a,92b,92c,92dが密着するように配置され、導光板80の光反射面82、下側に反射シート101が配置され、導光板80の光出射面83、上側に拡散シート102、第1のレンズシート103、第2のレンズシート104が順に重ねて配置され、これらが筐体であるフレーム110、111内に組み付けられて構成されている。この時、反射シート101は、フレーム111の面111A上に載置されることになる。なお、以下の説明において、発光ダイオード91a,91b,91c,91dは、総称して発光ダイオード91とも呼ぶ。
発光ダイオード91から導光板80の光入射面81に入射した光は、導光板80の光反射面82と、光出射面83との内面で全反射しながら導光される。導光板80の光反射面82には、入射された光を効率よく光出射面83方向へ立ち上げるためのプリズムパターンや、ドットパターンなどが形成されており、これらのパターンによって臨界角以内で光出射面83の内面に入射した光は、光出射面83から出射されることになる。
光出射面83から出射した光は、面内光量分布に非常にばらつきがあるため、拡散シート102に入射し均一化が計られる。
拡散シート102から出射された光は、第1のレンズシート103,第2のレンズシート104に入射され、光出射面83の法線方向へ集光するように偏向される。導光板80の光出射面83から出射され、拡散シート102を介した光を、この第1のレンズシート103、第2のレンズシート104に通過させることで、バックライトユニット100の正面輝度を効率よく向上させることが可能となる。
導光板80の光反射面82側に配置された反射シート101は、プラスチック製のシート上に銀膜が形成されたシートであり、光入射面81から入射された光が導光板80内を全反射しながら導光する際に、光反射面82外に飛び出した光を反射して、再び導光板80内に戻す働きをしている。
特開2003−35910号公報
電子機器の小型化及び薄型化の要請に伴い、このような電子機器に搭載する、例えば、液晶表示装置の照明に用いられるバックライトユニットも薄型化される傾向にある。しかしながら、図7を用いて説明したようにバックライトユニット100の部品点数は、非常に多く、中でも反射シート101、拡散シート102、第1のレンズシート103、第2のレンズシート104というようにシート類が4枚も使用されているという状況である。
これらのシート類は、それぞれ0.1〜0.15mm程度の厚さがあるため、重ね合わせると少なくとも0.4mm以上となってしまい、バックライトユニット100の薄型化を妨げてしまうといった問題がある。
しかしながら、上述した、いずれのシート類が有する機能も、このように光源90から導光板80の光入射面81に入射された光を導光しながら、光出射面83から面発光させる機構のバックライトユニット100においては、いずれも必須であり欠くことのできないものである。
そこで、本発明はこのような問題を解決するために案出されたものであり、バックライト装置を構成するシート類のうち反射シートを、当該反射シートの有する機能を損なうことなく削減したバックライト装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係るバックライト装置は、光源から出射される光を入射して、一方主面である光出射面及び他方主面である光反射面とで全反射して導光し、上記光出射面から面発光させる導光板と、少なくとも上記導光板を保持するフレームとを備えている。上記フレームは、上記導光板を保持した際、上記導光板の上記光反射面と接する接触面上に、入射した光を反射する銀反射膜が直接形成され、少なくとも、上記銀反射膜上に、低屈折率膜と、上記低屈折率膜よりも高い屈折率を有する高屈折率膜とが形成されていることを特徴とする。
本発明のバックライト装置は、当該バックライト装置の導光板を保持するフレームに対して、導光板の光反射面と接する接触面上に、入射した光を反射する銀反射膜を直接形成し、少なくとも、上記銀反射膜上に、低屈折率膜と、上記低屈折率膜よりも高い屈折率を有する高屈折率膜とを形成している。
これにより、導光板外に出射した光を再び導光板内に戻す高い反射機能を保持したまま、反射シートといった別部材をバックライト装置に用いる必要がなくなるため、装置構成の簡素化、組立作業の効率化が実現できる。したがって、バックライト装置のコストを大幅に削減できると共に、市場で要求されている薄型化にも対応することが可能となる。
以下、本発明に係るバックライト装置の発明を実施するための最良の形態を図面を参照にして詳細に説明する。
図1に、本発明を実施するための最良の形態として示すバックライトユニット40を示す。バックライトユニット40は、導光板10と、光源20と、拡散シート31と、第1のレンズシート32と、第2のレンズシート33とが、フレーム35,36内に組み付けられて構成されている。
導光板10に用いられる材料としては、アクリル樹脂の他、メタクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂等の透明熱可塑性樹脂が用いられる。導光板10は、一例として、透明度の高いアクリル樹脂などを材料とし射出成形される。導光板10は、光入射面11から入射された光を、当該導光板10の一方主面である光反射面12で多方向へ反射させ、反射された光を光出射面13から均一な光として出射させる。光反射面12には、細かい凹凸形状、例えば、プリズムパターンや、ドットパターンなどが形成されており、入射され当該導光板10内に導光された光を効率よく光出射面13方向へ立ち上げるような処理が施されている。この、光反射面12のプリズムパターンや、ドットパターンは、射出成形用金型によって形成される。
導光板10は、光入射面11から入射され、導光された光の導光方向の厚みが徐々に減少するような楔形形状をしているが、本発明は、このような楔形形状以外の形状の導光板にも適用可能である。
導光板10の光源としては、図1に示す基板23に所定の間隔で列状に配列された発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)21a,21b,21c,21dを備える光源部20が用いられる。発光ダイオード21a,21b,21c,21dの光出射方向は、全て同一であり、光を出射する面をそれぞれ光出射面22a,22b,22c,22dとする。なお、以下の説明においては、発光ダイオード21a,21b,21c,21dを総称して発光ダイオード21とも呼び、それぞれの光出射面22a,22b,22c,22dを総称して光出射面22とも呼ぶ。発光ダイオード21は、例えば、チップ型発光ダイオードである。
バックライトユニット40は、導光板10の光入射面11側に光源部20が配置され、さらに、導光板10の光出射面13側に、拡散シート31、第1のレンズシート32、第2のレンズシート33が順に重ねて配置される。このように配置された、導光板10、光源20、拡散シート31、第1のレンズシート32、第2のレンズシート33は、バックライトユニット40の筐体となるフレーム35、フレーム36内に導光板10の光反射面12を、フレーム36のフレーム内面36A側にして、がたつきなどがないように組み付けられる。
このフレーム36の、導光板10の光反射面12との接触面であるフレーム内面36Aには、後で詳細に説明をする銀増反射膜が形成されている。この銀増反射膜は、従来技術で用いられていた反射シートと同様に、導光板10の光反射面12から導光板10外に出射されてしまった光を反射して、再び導光板10内に戻し、導光板10内を導光中の光の損失を抑制する機能を果たす。
このようなバックライトユニット40は、光源部20が有する各発光ダイオード21から出射された光を、導光板10の光入射面11から入射して導光し、光反射面12及びフレーム36のフレーム内面36Aに形成された銀増反射膜で反射して、光出射面13から出射させる。光出射面13から出射された光は、拡散シート31によって、均一な光に拡散され、第1のレンズシート32、第2のレンズシート33によって、光の水平成分、垂直成分が共に法線方向、つまり発光ダイオード21からの光の入射方向と垂直な方向に集光される。第2のレンズシート33から出射された光は、フレーム35の開口部35Aから出射され、例えば、液晶表示装置などに照射される。
続いて、フレーム36のフレーム内面36Aに形成する銀増反射膜について説明をする。図2に、フレーム36のフレーム内面36A上に形成された銀増反射膜50を示す。
銀増反射膜50は、基板となるフレーム36のフレーム内面36A上に形成された表面粗度調整膜55上に、銀反射膜51、低屈折率膜52、高屈折率膜53、低屈折率膜54が順に積層されることで形成されている。なお、表面粗度調整膜55については、後で詳細に説明をする。
銀増反射膜50は、金属反射膜である銀反射膜51上に、低屈折率材料を用いて形成された第1の低屈折率膜52と、高屈折率材料を用いて形成された高屈折率膜53と、低屈折率材料を用いて形成された第2の低屈折率膜54とを積層することで銀反射膜51による光の反射を増加させる(増反射)ことができる。
例えば、金属材料の中で最も反射率の高い銀を用いて銀反射膜51を、フレーム内面36A上に形成したとしても、93〜94%程度の反射率しか得ることができない。この反射率を100%に近づけるために、銀反射膜51に増反射機能を与えるのが、第1の低屈折率膜52と、高屈折率膜53と、第2の低屈折率膜54である。銀反射膜51に、増反射機能を与えるには、少なくとも第1の低屈折率膜52と、高屈折率膜53とが必要であり、この屈折率の違う膜を銀反射膜51上に積層することで、膜と膜との界面で起こる光の干渉を利用して、可視光の反射を増加させることができる。
高屈折率膜53上には、図2で示すように第2の低屈折率膜54が形成されているが、この第2の低屈折率膜54も光の増反射に寄与しており、保護膜としても機能している。また、低屈折率膜54上に高屈折率膜を形成すると、さらに反射率が高くなり、同様にして交互に一層ずつ、低屈折率膜、高屈折率膜を積層すればするほど反射率を100%に近づけていくことができる。
図2に示す、第1の低屈折率膜52、第2の低屈折率膜54を形成する低屈折率材料としては、例えば、屈折率が1.46程度のSiOなどを用いることができる。また、高屈折率膜53を形成する高屈折率材料としては、例えば、屈折率が2.3程度のTiOや、屈折率が2.4程度のNbなどを用いることができる。このような第1の低屈折率膜52、高屈折率膜53、第2の低屈折率膜54は、スパッタリング、真空蒸着など、一般的に知られる薄膜形成手法によって形成することができる。したがって、各膜の膜厚も自由に制御することができる。
図2に示すように、銀増反射膜50は、フレーム36のフレーム内面36A上に形成される表面粗度調整膜55上に形成されている。この表面粗度調整膜55は、銀増反射膜50の光の反射率を向上させるために形成される膜である。バックライトユニット40のフレーム36は、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)などのプラスチック材料や、ステンレスやチタン合金などの金属材料、および回路部品の搭載された回路基板などによって形成されることになる。このフレーム36は、直接外装部品としての機能を果たすものである。
このようなフレーム36のフレーム内面36A上に銀増反射膜50を形成する場合、その表面粗度が重要となってくる。銀増反射膜50を形成する表面の表面粗度がある一定の基準値以下となり鏡面状になっていないと、仮に、銀増反射膜50を形成したとしても十分な増反射機能が得られなくなってしまう。これは、銀増反射膜50を形成する表面の表面粗度が一定の基準値以下でないと、銀増反射膜50に入射した光のうち、銀反射膜51までも透過してしまった光の成分が吸収されてしまうことによるものと考えられる。
したがって、表面粗度調整膜55は、上述したように一定の基準値以下の表面粗度とするためにフレーム36のフレーム内面36A上に形成する膜である。フレーム36のフレーム内面36Aが鏡面状となり上述した一定の基準値以下の表面粗度となっている場合は、この表面粗度調整膜55を必要としない。
例えば、フレーム36が金属材料で形成されている場合などは、フレーム内面36Aの表面は非常に粗く、表面粗度が高くなってしまっている。したがって、フレーム内面36Aの表面粗度を一定基準以下として鏡面状態にするには、鏡面研削が必要となり非常に煩雑な作業が要求されてしまう。そこで、このような場合には、フレーム内面36A上に銀増反射膜50を形成する前に、表面粗度調整膜55を形成する。表面粗度調整膜55は、成膜表面が滑らかになる材料を用い、上記成膜表面が滑らかになるような成膜条件にて、スパッタリングや、真空蒸着といった薄膜作製手法によって形成される。
表面粗度調整膜55を形成する材料としては、上述したように、成膜表面が滑らかになる材料を使用し、表面が滑らかになるイオンアッシングを追加して成膜している。例えば、表面粗度調整膜55には、低屈折率材料のSiO2を用いる事ができる。
また、フレーム36を、プラスチック材料、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)などを用いて、射出成形して形成した場合には、射出成形用金型を調整することで、容易にフレーム内面36Aを鏡面状にすることができる。このような場合は、特に表面粗度調整膜55を用いずに、直接フレーム内面36A上に銀増反射膜50を形成することで十分な増反射効果を得ることができる。
銀増反射膜50を形成した際に十分な増反射効果を得るための表面粗度の基準としては、JIS(Japanese Industrial Standard)規格によって規定されている中心線平均粗さRaを用いて定める。銀増反射膜50を形成する表面の中心線平均粗さRaが、0.1S(Sは、0.001mm)以下である場合、上記表面は鏡面となり、その表面に銀増反射膜50を形成することで十分な増反射効果が得られる。
続いて、本発明の実施例として、図3に示すように、導光板10の光反射面12と接するフレーム60のフレーム内面60A又は基板61の基板表面61Aに銀反射膜71、第1の低屈折率膜72、高屈折率膜73、第2の低屈折率膜74を順に積層させて銀増反射膜70を形成し、その反射率を測定することで銀増反射膜70の効果を検証する。
図4に示すように、膜厚の異なる合計5タイプの銀増反射膜70を形成したフレーム60及び基板61を用意した。Aタイプ、Bタイプ、Cタイプのフレーム60は、PET製のフレーム60上に実際にスパッタリングすることで銀増反射膜70を形成したものである。タイプD及びタイプEは、シミュレーションによって反射特性を測定するために用意したものである。タイプD及びタイプEにおいては、銀増反射膜70を形成する基板61の材質、銀増反射膜70を構成する各膜の材料及び膜厚を数値で指定してシミュレーション行った。
全てのタイプにおいて、銀増反射膜70は、銀反射膜71、第1の低屈折率膜72、高屈折率膜73、第2の低屈折率膜74によって構成されるものとする。また、第1の低屈折率膜72は、SiOとし、高屈折率膜73は、Nbとし、第2の低屈折率膜74はSiOとしている。さらに、タイプA、タイプB、タイプCの場合は、銀反射膜71を形成するフレーム60のフレーム内面60Aの表面粗度、タイプD及びタイプEの場合は、基板61の基板表面61Aの表面粗度を、それぞれRa=0.04Sとする。基板61の材料もフレーム60と同じPETを使用するものとする。
なお、Aタイプのフレーム60では、第2の低屈折率膜74が0.0nmとなっているが、これは第2の低屈折率膜74を形成しなかったことを意味している。
図5に、銀増反射膜70を形成した、これら全てのタイプのフレーム60及び基板61の反射率を測定した結果を示す。反射率を測定するために入射する光の入射角は70°とする。
図5に示すように、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプのフレーム60の反射率は、可視光領域において、ほぼ98%〜99%という非常に高い反射率を示している。また、Dタイプ、Eタイプの基板61においても97%〜99%という同じく非常に高い反射率を示している。これにより、銀反射膜71上に形成した第1の低屈折率膜72、高屈折率膜73、第2の低屈折率膜74によって、入射された光が増反射されているのが分かる。また、図4に示すように、総膜厚も全て数百nmであり、従来の技術で説明した反射シートを用いる場合よりも非常に薄型化していることが分かる。
ところで、図5に示すように、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプのフレーム60では、約400nm付近の波長の反射率が大きく低下しており、この波長付近の光が、あまり反射されていないのが分かる。また、Dタイプの基板61においては、約555nm付近の波長の反射率が大きく低下し、Eタイプの基板61においては、約655nm付近の波長の反射率が大きく低下しているのが分かる。
Aタイプ、Bタイプ、Cタイプのフレーム60で光の反射率の低下が大きい波長領域である約400nm付近の光は、青紫色を示す。したがって、この波長領域の反射率の低下が大きいと、反射された光は、黄緑色が強調された色調となる傾向がある。
また、Dタイプの基板61で光の反射率の低下が大きい波長領域である約555nm付近の光は、緑色を示す。したがって、この波長領域の反射率の低下が大きいと、反射された光は、赤紫色が強調された色調となる傾向がある。
さらに、Eタイプの基板61で光の反射率の低下が大きい波長領域である655nm付近の光は、赤色を示す。したがって、この波長領域の反射率の低下が大きいと、反射された光は、青緑色が強調された色調となる傾向がある。
また、図6に示すように、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプのフレーム60、それぞれについて、中心となる色度を測定した結果、それぞれが異なる色度となった。これは、図5に示すAタイプ、Bタイプ、Cタイプのフレーム60の反射率特性からも分かるように、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプのフレーム60においては、光の反射率の低下が大きい波長領域は同じであるが、反射率が低下する割合がそれぞれ異なっていることによるものと考えられる。
したがって、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプのフレーム60においても、それぞれ反射される光の色度は、異なっている。例えば、Aタイプのフレーム60では、青み、あるいは紫みのかかった白色光が反射され、Cタイプのフレーム60では、黄みのかかった白色光が反射され、Bタイプのフレーム60では、Aタイプほどではないが、青み、あるいは紫みのかかった白色光が反射されることになる。
図4に示すように、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプのフレーム60、Dタイプ、Eタイプの基板61はそれぞれ膜厚が異なっているだけで、第1の低屈折率膜72、高屈折率膜73、第2の低屈折率膜74を構成する材料は全て同じである。したがって、図5、図6に示す結果から膜厚の調整を適切に行うことで、反射光の反射スペクトラムを任意に変えられることが分かる。
つまり、このように膜厚調整された銀増反射膜70をフレーム60のフレーム内面60Aに形成することで、バックライトユニットとして組み合わせた際に、導光板10の光出射面13から出射される光も、調整された膜厚によって決まる色調を反映したものとなる。したがって、ユーザが好む色調のバックライト光を、膜厚調整を適切に行うことで容易に得ることができる。
本発明を実施するための最良の形態として示すバックライトユニットの構成について説明するための図である。 同バックライトユニットのフレームのフレーム内面に形成される銀増反射膜について説明するための図である。 銀増反射膜の効果を検証するための実施例として用いる銀増反射膜を形成したフレーム又は基板の構成を示した図である。 図3に示した銀増反射膜を形成したフレーム及び基板の銀増反射膜の膜厚を示した図である。 反射率測定をした結果を示した図である。 中心色度を測定した結果を示した図である。 従来の技術として示すバックライトユニットの構成について説明するための図である。
符号の説明
10 導光板、12 光反射面、13 光出射面、20 光源、31 拡散シート、32 第1のレンズシート、33 第2のレンズシート、35,36,60 フレーム、36A,60A フレーム内面、50,70 銀増反射膜、51,71 銀反射膜、52,72 第1の低屈折率膜、53,73 高屈折率膜、54,74 第2の低屈折率膜、61 基板、61A 基板表面

Claims (7)

  1. 光源から出射される光を入射して、一方主面である光出射面及び他方主面である光反射面とで全反射して導光し、上記光出射面から面発光させる導光板と、
    少なくとも上記導光板を保持するフレームとを備え、
    上記フレームは、上記導光板を保持した際、上記導光板の上記光反射面と接する接触面上に、入射した光を反射する銀反射膜が直接形成され、
    少なくとも、上記銀反射膜上に、低屈折率膜と、上記低屈折率膜よりも高い屈折率を有する高屈折率膜とが形成されていること
    を特徴とするバックライト装置。
  2. 上記銀反射膜上に、上記低屈折率膜と、上記高屈折率膜とが、それぞれ一層ずつ交互に複数積層され形成されていること
    を特徴とする請求項1記載のバックライト装置。
  3. 上記高屈折率膜は、Nbであること
    を特徴とする請求項1記載のバックライト装置。
  4. 上記銀反射膜を形成する上記フレームの上記接触面の表面粗度Raを0.1S(Sは、0.001mm)以下にすること
    を特徴とする請求項1記載のバックライト装置。
    ただし、表面粗度Raは、JIS(Japanese Industrial Standard)で規定された中心線平均粗さである。
  5. 上記フレームの上記接触面上に、表面粗度Raが0.1S(Sは、0.001mm)以下の表面粗度調整膜を形成し、
    上記表面粗度調整膜上に上記銀反射膜を形成すること
    を特徴とする請求項1記載のバックライト装置。
    ただし、表面粗度Raは、JIS(Japanese Industrial Standard)で規定された中心線平均粗さである。
  6. 可視光領域の所望の波長の光が反射されないように、上記低屈折率膜、上記高屈折率膜の膜厚を、それぞれ調整すること
    を特徴とする請求項1記載のバックライト装置。
  7. 可視光領域の所望の波長の光が反射されないように、上記銀反射膜上に、それぞれ一層ずつ交互に複数積層されて形成される上記低屈折率膜、上記高屈折率膜の膜厚を、それぞれ調整すること
    を特徴とする請求項2記載のバックライト装置。
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