JP2005133086A - エラストマーフィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 エチレン、プロピレン、及び8−メチル−8−カルボキシ−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセンに由来する各単量体を含む極性基変性オレフィン系共重合体と、金属化合物であるテトラn−ブトキシジルコニウムを混練りし、次いで造粒及びペレット化することによりエラストマー材料を得た。そして、得られたペレットをプレス成形することにより、上記極性基変性オレフィン系共重合体中の極性基を介して、上記極性基変性オレフィン系共重合体を金属化合物で電気的相互作用により架橋したエラストマー層を有する本発明のエラストマーフィルムを得た。
【選択図】なし
Description
〔1〕極性基変性オレフィン系共重合体と、金属イオン及び/又は金属化合物と、よりなるエラストマー層を有することを特徴とするエラストマーフィルム。
〔2〕 上記極性基変性オレフィン系共重合体に含まれる極性基が、カルボキシル基及びその誘導体、水酸基、エポキシ基、アミノ基、アルコキシシリル基、スルホン酸基、並びにニトリル基のうちの少なくとも1種である上記〔1〕記載のエラストマーフィルム。
〔3〕上記極性基変性オレフィン系共重合体は、極性基変性エチレン・α−オレフィン系共重合体及び極性基変性エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合体のうちの少なくとも1種である上記〔1〕又は〔2〕記載のエラストマーフィルム。
〔4〕上記極性基変性オレフィン系共重合体は、オレフィン系単量体の1種又は2種以上と、極性基を有する不飽和単量体の1種又は2種以上とを共重合して得られる共重合体であり、且つ上記極性基変性オレフィン系共重合体中の単量体単位を100モル%とした場合、上記極性基を有する不飽和単量体単位の割合は0.01〜5モル%である上記〔1〕又は〔2〕記載のエラストマーフィルム。
〔5〕上記官能基を有する不飽和単量体が、下記一般式(1)で表される化合物である上記〔4〕記載のエラストマーフィルム。
〔6〕上記極性基変性オレフィン系共重合体が、電子線照射、紫外線照射、及び架橋剤により形成される架橋を含まない上記〔1〕乃至〔5〕のいずれかに記載のエラストマーフィルム。
〔7〕上記極性基変性オレフィン系共重合体の少なくとも一部が、電子線照射、紫外線照射、及び架橋剤により形成される架橋を含む上記〔1〕乃至〔5〕のいずれかに記載のエラストマーフィルム。
〔8〕上記金属イオン及び/又は金属化合物は、ジルコニウム、チタン、アルミニウム、マグネシウム、バリウム、亜鉛、鉄、カルシウム、カリウム、ナトリウム、及び鉛よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属のイオン及び/又は化合物である上記〔1〕乃至〔7〕のいずれかに記載のエラストマーフィルム。
〔9〕上記金属化合物が、金属元素を含有する有機化合物である上記〔1〕乃至〔8〕のいずれかに記載のエラストマーフィルム。
〔10〕上記エラストマー層は、25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である上記〔1〕乃至〔9〕のいずれかに記載のエラストマーフィルム。
〔11〕上記エラストマー層の少なくとも一方の表面に他のフィルム層及び/又は硬質透明板層を有する上記〔1〕乃至〔10〕のいずれかに記載のエラストマーフィルム。
〔12〕極性基含有オレフィン系共重合体及び金属化合物を溶媒に溶解又は分散することにより混合液を調製し、該混合液を基材上に塗布し、次いで上記溶媒を除去することにより上記基材上にエラストマー層を形成することを特徴とするエラストマーフィルムの製造方法。
〔13〕極性基含有オレフィン系共重合体及び金属化合物の含有液を用い、押出法により成形してエラストマー層を形成することを特徴とするエラストマーフィルムの製造方法。
〔14〕上記エラストマー層を基材上に配置する上記〔13〕記載のエラストマーフィルムの製造方法。
〔15〕上記エラストマー層に電子線照射、紫外線照射又は加熱を行うことにより、極性基含有オレフィン系共重合体の少なくとも一部に架橋を形成する上記〔12〕乃至〔14〕のいずれかに記載のエラストマーフィルムの製造方法。
また、本発明のエラストマーフィルムにおいて、上記極性基変性オレフィン系共重合体に含まれる上記極性基を、カルボキシル基及びその誘導体、水酸基、エポキシ基、アミノ基、アルコキシシリル基、スルホン酸基、並びにニトリル基のうちの少なくとも1種とすると、より透明性、耐衝撃性、耐熱性及び着色性に優れるエラストマーフィルムとすることができる。
更に、本発明のエラストマーフィルムにおいて、上記極性基変性オレフィン系共重合体を、極性基変性エチレン・α−オレフィン系共重合体及び極性基変性エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合体のうちの少なくとも1種とすると、より透明性、耐衝撃性、耐熱性及び着色性に優れるエラストマーフィルムとすることができる。
また、本発明のエラストマーフィルムにおいて、上記極性基変性オレフィン系共重合体を、オレフィン系単量体の1種又は2種以上と、極性基を有する不飽和単量体の1種又は2種以上とを共重合して得られる共重合体であり、且つ上記極性基を有する不飽和単量体の割合を特定の範囲である共重合体とすると、より透明性、耐衝撃性、耐熱性及び着色性に優れるエラストマーフィルムとすることができる。
更に、本発明のエラストマーフィルムにおいて、上記官能基を有する不飽和単量体を、上記一般式(1)で表される化合物とすると、より透明性、耐衝撃性、耐熱性及び着色性に優れるエラストマーフィルムとすることができる。
また、本発明のエラストマーフィルムは、上記極性基変性オレフィン系共重合体が、電子線照射、紫外線照射、及び架橋剤により形成される架橋を含まなくても優れた透明性、耐衝撃性、耐熱性及び着色性を奏するが、上記極性基変性オレフィン系共重合体の少なくとも一部が、電子線照射、紫外線照射、及び架橋剤により形成される架橋を含むものとすると、より耐熱性に優れたエラストマーフィルムとすることができる。
更に、本発明のエラストマーフィルムにおいて、上記金属イオン及び/又は金属化合物を、上記の特定の金属のイオン及び/又は化合物とすると、より透明性、耐衝撃性、耐熱性及び着色性に優れるエラストマーフィルムとすることができる。特に、上記金属化合物として、金属元素を含有する有機化合物を用いると、より容易に上記極性基変性オレフィン系共重合体に分散させることができる。
また、本発明のエラストマーフィルムにおいて、上記エラストマー層を、25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上であるエラストマー層とすると、より透明性に優れたエラストマーフィルムとすることができる。
更に、上記エラストマー層の少なくとも一方の表面に他のフィルム層及び/又は硬質透明板層を有するものとすると、より透明性、耐衝撃性、耐熱性及び着色性に優れる複数層を有するエラストマーフィルムとすることができる。
また、本発明のエラストマーフィルムの製造方法及び他の本発明のエラストマーフィルムの製造方法において、エラストマー層に電子線照射、紫外線照射又は加熱を行うことにより、極性基含有オレフィン系共重合体の少なくとも一部に架橋を形成することができる。その結果、より耐熱性に優れたエラストマーフィルムを得ることができる。
本発明のエラストマーフィルムは、極性基変性オレフィン系共重合体と、金属イオン及び/又は金属化合物と、よりなるエラストマー層を有する。
上記極性基変性オレフィン系共重合体は、構造中に極性基を有するオレフィン系の共重合体である。上記極性基は、後述のように、金属イオン及び/又は金属化合物による電気的相互作用(静電力による相互作用等)により架橋する性質を有する限り、その種類には限定がない。また、上記極性基は1種のみでもよく、あるいは2種以上の異なる極性基でもよい。上記極性基として具体的には、例えば、カルボキシル基及びその誘導体、水酸基、エポキシ基、アミノ基、アルコキシシリル基、スルホン酸基、並びにニトリル基のうちの1種又は2種以上が挙げられる。ここで、上記カルボキシル基の誘導体とは、加水分解等の反応によりカルボキシル基を生成する官能基であり、例えば、無水マレイン酸基等のカルボン酸無水物基等が挙げられる。また、上記アルコキシシリル基に含まれるアルコキシ基の炭素数は、通常1〜10、好ましくは1〜8、更に好ましくは1〜5である。上記アルコキシ基は直鎖状でもよく分枝状あるいは環状でもよい。上記アルコキシ基として具体的には、メトキシ基、エトキシ基、1−プロポキシ基、2−プロポキシ基、1−ブトキシ基、2−ブトキシ基、及びt−ブトキシ基等が挙げられる。尚、上記アルコキシ基は全て同じ種類でもよく、異なるアルキル基でもよい。
本発明のエラストマーフィルムは、上記極性基変性オレフィン系共重合体中の極性基を介して上記極性基変性オレフィン系共重合体を架橋する金属イオン及び/又は金属化合物を含有する。本発明のエラストマーフィルムは、かかる構成を備えることにより、エラストマーフィルムの弾性率、耐熱性、及び引張強度を向上させることができる。ここで、上記極性基を介して架橋するとは、上記極性基と上記金属イオン及び/又は金属化合物を構成する金属との間で、電気的な相互作用(静電力による相互作用等)により凝集することであり、このような架橋としては、例えば、金属イオンと上記極性基のイオンとの間で形成されるイオン架橋が挙げられるが、電気的な相互作用により凝集している限り、かかるイオン架橋には限定されない。かかる架橋は、電子線照射等により形成される架橋と異なり、加熱により相互作用が弱まる結果、高温になるにつれて弾性率が低下するという作用効果を奏する。尚、本見解は推定に基づくものであり、何ら本発明を限定する趣旨でないことを付言する。
本発明のエラストマーフィルムは、上記極性基変性オレフィン系共重合体と、該極性基変性オレフィン系共重合体中の極性基を介して上記極性基変性オレフィン系共重合体を架橋する金属イオン及び/又は金属化合物と、よりなるエラストマー層を有することにより、優れた透明性を有する。具体的には、本発明のエラストマーフィルムの25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上、好ましくは91%以上、更に好ましくは92%以上である。また、本発明のエラストマーフィルムは、広い温度範囲で優れた透明性を有する。具体的には、本発明のエラストマーフィルムは、−100〜90℃、好ましくは−50〜90℃、更に好ましくは−40〜90℃で透明(肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上、好ましくは91%以上、更に好ましくは92%以上)を維持することができる。尚、上記全光線透過率は、実施例記載の方法により測定した値を示す。
本発明のエラストマーフィルムの製造方法は、極性基含有オレフィン系共重合体及び金属化合物を溶媒に溶解又は分散することにより混合液を調製し、該混合液を基材上に塗布し、次いで上記溶媒を除去することにより基材上にエラストマー層を形成することを特徴とする。
また、他の本発明のエラストマーフィルムの製造方法は、極性基含有オレフィン系共重合体及び金属化合物の含有液(例えば、金属化合物含有溶融重合体)を用い、押出法により成形してエラストマー層を形成することを特徴とする。
上記極性基変性オレフィン系共重合体として、エチレンに由来する単量体単位の含量が86.3モル%、プロピレンに由来する単量体単位の含量が10.6モル%、5−エチリデン−2−ノルボルネンに由来する単量体単位の含量が2.6モル%、及び8−メチル−8−カルボキシ−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセンに由来する単量体単位の含量が0.5モル%であり、且つ重量平均分子量(MW)が16.5×104である共重合体(A−1)を用いた。また、金属化合物(B−1)としてテトラn−ブトキシジルコニウム(和光純薬社製)、金属化合物(B−2)としてテトラn−ブトキシチタン(和光純薬社製)、及び金属化合物(B−3)としてテトラn−ブトキシアルミニウム(東京化成社製)を用いた。
上記の方法により得られた実施例1〜3及び比較例1のエラストマーフィルムを用い、下記に記載の方法により、透明性、着色性、機械的強度、耐熱性、及び耐衝撃性を測定した。その結果を表1に示す。
〔1〕透明性
上記実施例1〜3及び比較例1のエラストマーフィルムを用いて、BYK−ガードナーGmbh社製モデル(haze−gard plus)を使用して、25℃における全光線透過率(%)を求め、透明性を評価した。
〔2〕着色性
上記実施例1〜3及び比較例1のエラストマーフィルムを用いて、以下に示す群青染色性を調べることにより、着色性の評価を行った。即ち、上記実施例1〜3及び比較例1の各エラストマーフィルム70gをロールに巻きつけ、群青0.5gを添加し、0.3mmのニップで10回薄通しした後、2mmのニップでシーティングし、染色の状態を目視で確認することにより、染色性を調べた。
〔3〕機械的強度
JIS−K6351に準拠して、上記実施例1〜3及び比較例1のエラストマーフィルムの引張破断強度Ts(MPa)及び引張破断伸びEB(%)を測定することにより評価した。
〔4〕耐熱性
動的粘弾性測定装置(レオロジー社製「MR−500」)を用い、温度30℃、1Hz及び70℃、1Hzの条件で、上記実施例1〜3及び比較例1のエラストマーフィルムのの剪断貯蔵弾性率G’30℃及びG’70℃(dyn/cm2)を測定した。そして、このG’30℃(30℃、1Hzでの動的粘弾性測定における剪断貯蔵弾性率)及びG’70℃(70℃、1Hzでの動的粘弾性測定における剪断貯蔵弾性率)から30℃と70℃でのG’の変化量〔log(G’30℃/G’70℃)〕を算出し、耐熱性を評価した。ここで、この30℃と70℃でのG’の変化量が0に近いほど耐熱性が良いことを意味する。
〔5〕耐衝撃性
以下の試験1及び2の方法により、耐衝撃性を評価した。
(A)試験1
図1に示すように、大理石等からなる基台62の上にシリコーンゴム薄肉板61(厚さ5.15mm)を載せ、この上に厚さ0.7mmの溶融成形アルミノケイ酸薄板ガラスである基層2(コーニング社製、商品名「Corning 1737」)を載せた。そして、該基層2の上に、上記実施例1〜3及び比較例1のエラストマーフィルム1を載置した。次いで、ゴルフボール7(直径42.7mm、質量45.8g)を、所定高さから上記実施例1〜3及び比較例1のエラストマーフィルム上に自由落下させ、衝突させた。その後、基層2にひびや割れが起きていないか目視で確認した。そして、基層2が破損した時の高さを落球高度(m)として求め、この落球高度から、以下の式により衝撃破壊エネルギー(J)を算出することにより、耐衝撃性を評価した。
衝撃破壊エネルギー(J)=A×B×9.8
A;落球高度(m) B;ゴルフボールの重量(kg)
(B)試験2
図2に示すように、大理石等からなる基台62の上に、厚さ2mmの鉄板60(SUS304製)を載せた。この鉄板60上に、厚さ1.0mmのアクリル板4(日東樹脂工業社製、商品名「クラレックス」)を載せ、更にこの上に、厚さ0.7mmの溶融成形アルミノケイ酸薄板ガラスである基層2(コーニング社製、商品名「Corning 1737」)を載せた。そして、該基層2の上に、上記実施例1〜3又は比較例1のエラストマーフィルム1及び厚さ0.5mmのアクリル板3を載置した。次いで、鋼球8(直径50.8mm、質量550g)を、所定高さから上記実施例1〜3及び比較例1のエラストマーフィルム上に自由落下させ、衝突させた。その後、基層2にひびや割れが起きていないか目視で確認した。そして、基層2が破損した時の高さを落球高度(m)として求め、この落球高度から、以下の式により衝撃破壊エネルギー(J)を算出することにより、耐衝撃性を評価した。
衝撃破壊エネルギー(J)=A×B×9.8
A;落球高度(m) B;鋼球の重量(kg)
窒素雰囲気下、上記共重合体(A−1)100質量部及び上記金属化合物(B−1)1.0質量部をそれぞれ230℃に加熱した10L双腕型加圧ニーダー(モリヤマ社製)に投入し、40rpmで20分間混練りした(ずり速度200s−1)。その後、得られた溶融状態の塊状混練物を180℃、40rpmに設定したフィーダールーダー(モリヤマ社製)によって造粒し、ペレット化したエラストマー材料を得た。そして、得られたエラストマー材料のペレットを、500mmTダイを取り付けた押出機(服部歯車製作所社製、型式「MG427」、スクリューは単軸ユニメルトスクリューであって、スクリューのフライト部の長さLとスクリューの直径Dとの比L/Dが26、Tダイリップ厚みは0.5mmである。)によって、シリンダー内温度が210℃、スクリュー回転数が30rpmの条件で押出成形することにより、厚み0.05mm、幅500mmである実施例4のエラストマーフィルムを得た。
Claims (15)
- 極性基変性オレフィン系共重合体と、金属イオン及び/又は金属化合物と、よりなるエラストマー層を有することを特徴とするエラストマーフィルム。
- 上記極性基変性オレフィン系共重合体に含まれる極性基が、カルボキシル基及びその誘導体、水酸基、エポキシ基、アミノ基、アルコキシシリル基、スルホン酸基、並びにニトリル基のうちの少なくとも1種である請求項1記載のエラストマーフィルム。
- 上記極性基変性オレフィン系共重合体は、極性基変性エチレン・α−オレフィン系共重合体及び極性基変性エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合体のうちの少なくとも1種である請求項1又は2記載のエラストマーフィルム。
- 上記極性基変性オレフィン系共重合体は、オレフィン系単量体の1種又は2種以上と、極性基を有する不飽和単量体の1種又は2種以上とを共重合して得られる共重合体であり、且つ上記極性基変性オレフィン系共重合体中の単量体単位を100モル%とした場合、上記極性基を有する不飽和単量体単位の割合は0.01〜5モル%である請求項1又は2記載のエラストマーフィルム。
- 上記極性基変性オレフィン系共重合体が、電子線照射、紫外線照射、及び架橋剤により形成される架橋を含まない請求項1乃至5のいずれかに記載のエラストマーフィルム。
- 上記極性基変性オレフィン系共重合体の少なくとも一部が、電子線照射、紫外線照射、及び架橋剤により形成される架橋を含む請求項1乃至5のいずれかに記載のエラストマーフィルム。
- 上記金属イオン及び/又は金属化合物は、ジルコニウム、チタン、アルミニウム、マグネシウム、バリウム、亜鉛、鉄、カルシウム、カリウム、ナトリウム、及び鉛よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属のイオン及び/又は化合物である請求項1乃至7のいずれかに記載のエラストマーフィルム。
- 上記金属化合物が、金属元素を含有する有機化合物である請求項1乃至8のいずれかに記載のエラストマーフィルム。
- 上記エラストマー層は、25℃、肉厚0.5mmにおける全光線透過率が90%以上である請求項1乃至9のいずれかに記載のエラストマーフィルム。
- 上記エラストマー層の少なくとも一方の表面に他のフィルム層及び/又は硬質透明板層を有する請求項1乃至10のいずれかに記載のエラストマーフィルム。
- 極性基含有オレフィン系共重合体及び金属化合物を溶媒に溶解又は分散することにより混合液を調製し、該混合液を基材上に塗布し、次いで上記溶媒を除去することにより上記基材上にエラストマー層を形成することを特徴とするエラストマーフィルムの製造方法。
- 極性基含有オレフィン系共重合体及び金属化合物の含有液を用い、押出法により成形してエラストマー層を形成することを特徴とするエラストマーフィルムの製造方法。
- 上記エラストマー層を基材上に配置する請求項13記載のエラストマーフィルムの製造方法。
- 上記エラストマー層に電子線照射、紫外線照射又は加熱を行うことにより、極性基含有オレフィン系共重合体の少なくとも一部に架橋を形成する請求項12乃至14のいずれかに記載のエラストマーフィルムの製造方法。
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