JP2005132208A - 車両用空調装置のドア駆動機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の車両用空調装置のドア駆動機構では、アクチュエータの駆動力をドアに伝達する機構が送風ケースの外部に設けられているため、ドアの大きさが制限される。
【解決手段】 車両用空調装置の送風ケース2内に回動自在に取り付けられ送風ケース2に形成された開口を開閉するドア1を駆動するためのものであって、送風ケース2の外部に設けられたアクチュエータ4と、このアクチュエータ4の駆動力をドア1に伝達する伝達機構5とから成り、伝達機構5は、ドア1に設けられたカム溝6と、送風ケース2内に設けられアクチュエータ4の駆動軸4aに連結されると共にカム溝6に摺動自在に係合するピン7aを有するアーム7とを具備することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 車両用空調装置の送風ケース2内に回動自在に取り付けられ送風ケース2に形成された開口を開閉するドア1を駆動するためのものであって、送風ケース2の外部に設けられたアクチュエータ4と、このアクチュエータ4の駆動力をドア1に伝達する伝達機構5とから成り、伝達機構5は、ドア1に設けられたカム溝6と、送風ケース2内に設けられアクチュエータ4の駆動軸4aに連結されると共にカム溝6に摺動自在に係合するピン7aを有するアーム7とを具備することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は車両用空調装置のドア駆動機構に関する。
周知のように、車両用空調装置では、内外気を切り換えて車内に送風するために、送風ケースに形成された一対の開口をインテークドアで選択的に開閉するようにしている。
図11は従来の車両用空調装置の一例の要部断面図である。インテークドア101は送風ケース102内に回動自在に軸支され、ドア駆動機構103により駆動されて送風ケース102に形成された一対の開口(図示せず)を選択的に開閉する。
ドア駆動機構103は、送風ケース102の外部に設けられたアクチュエータ104と、このアクチュエータ104の駆動力をインテークドア101に伝達する伝達機構105とから成っている。伝達機構105は、送風ケース102の外部に設けられたリンク106及びアーム107を具備している。
リンク106はインテークドア101に連結されると共にカム溝106aを有している。一方、アーム107はアクチュエータ104の駆動軸104aに連結されると共にカム溝106aに摺動自在に係合するピン107aを有している。
アクチュエータ104の駆動軸104aが一方向に回動すると、その駆動力がアーム107、リンク106を介してインテークドア101に伝達され、インテークドア101が一方向に回動して一方の開口を閉鎖すると共に他方の開口を開放する。
また、アクチュエータ104の駆動軸104aが他方向に回動すると、その駆動力がアーム107、リンク106を介してインテークドア101に伝達され、インテークドア101が他方向に回動して他方の開口を閉鎖すると共に一方の開口を開放する。
このような構成のドア駆動機構103では、リンク106及びアーム107が送風ケース102の外部に設けられている関係上、その分送風ケース102の幅を小さくしなければならず、ドア101及び送風ケース102の開口の大きさが制限されるため、送風能力を大きくすることができないという問題点が有った。
特開2001−171334号公報
解決しようとする問題点は、従来の車両用空調装置のドア駆動機構では、アクチュエータの駆動力をドアに伝達する機構が送風ケースの外部に設けられているため、ドアの大きさが制限される点である。
第1の発明は、車両用空調装置の送風ケース2内に回動自在に取り付けられ送風ケース2に形成された開口を開閉するドア1を駆動するためのものであって、送風ケース2の外部に設けられたアクチュエータ4と、このアクチュエータ4の駆動力をドア1に伝達する伝達機構5とから成り、伝達機構5は、ドア1に設けられたカム溝6と、送風ケース2内に設けられアクチュエータ4の駆動軸4aに連結されると共にカム溝6に摺動自在に係合するピン7aを有するアーム7とを具備することを特徴としている。
また、第2の発明は、車両用空調装置の送風ケース2内に回動自在に取り付けられ送風ケース2に形成された開口を開閉するドア1を駆動するためのものであって、送風ケース2の外部に設けられたアクチュエータ4と、このアクチュエータ4の駆動力をドアに伝達する伝達機構5とから成り、伝達機構5は、ドア1に設けられたピン1cと、送風ケース2内に設けられアクチュエータ4の駆動軸4aに連結されると共にピン1cが摺動自在に係合するカム溝7cを有するアーム7とを具備することを特徴としている。
本発明によれば、送風ケースの外部に従来のようにアームやリンクを設けるスペースが不要であるため、空調装置の外形寸法を大きくすることなく送風ケースを拡大することができる。よって、ドアと送風ケースの開口とを大きくすることができるため、送風能力が向上する。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施例のドア駆動機構を備えた車両用空調装置の要部断面図、図2は第1実施例のドアの要部斜視図、図3は図2のA−A線断面図、図4は第1実施例のアームの斜視図、図5は図4のアームの要部拡大図、図6は図5のB−B線断面図である。
本実施例のドア駆動機構は、内外気を選択的に導入するインテークドアを駆動するためのものである。図1において、1はインテークドアで、合成樹脂等により形成され、支軸軸1aを介して送風ケース2内に回動自在に軸支されている。
送風ケース2は内部に送風通路を有しており、インテークドア1は、この送風通路中に配置され、ドア駆動機構3により駆動されて送風ケース2に形成された一対の開口(図示せず)を選択的に開閉する。
ドア駆動機構3は、送風ケース2の外部に設けられたアクチュエータ4と、このアクチュエータ4の駆動力をインテークドア1に伝達する伝達機構5とから成っている。
伝達機構5は、インテークドア1の一側面に設けられたカム溝6(図2参照)と、送風ケース2内に設けられアクチュエータ4の駆動軸4aに連結された合成樹脂製のアーム7とを具備している。
図2、図3に示すように、インテークドア1の両面には、成形時の樹脂の流れを良好にすると共にインテークドア1の軽量化を図るべく、多数の肉盗み部1bが設けてある。また、インテークドア1の両面には、気密性を確保するためのシール部材Sが貼付される。
図4に示すように、アーム7は、一端側にインテークドア1のカム溝6に摺動自在に係合するピン7aを有し、他端側にアクチュエータ4の駆動軸4aに連結するための連結部7bを有している。
図5、図6に示すように、連結部7bは、互いに対向する一対の係止爪7baと、互いに対向する一対のガイド部7bbとから成っている。
係止爪7baは、先端部が断面三角形状に形成されており、図7に示すように、送風ケース2に形成された貫通孔2aに対して矢印方向に押し付けると、各係止爪7baの先端部の斜面が貫通孔2aの周縁部に当接し、各係止爪7baが基端部を支点として互いに接近する方向に弾性変形する。
さらにアーム7を矢印方向に押圧し、各係止爪7baの先端部の三角形状の部分が空調ケース2内に完全に突出すると、図8に示すように、各係止爪7baが弾性復帰して先端部の三角形状の部分が貫通孔2aの周縁に係合する。これによって、アーム7は、送風ケース2に対して軸線まわりに回転自在に係止された状態となる。
このように構成することにより、アーム7を送風ケース2に対してワンタッチで取り付けることができると共に、別部品を用いなくてもで送風ケース2内部への脱落を防止することができるため、生産性や信頼性の点で極めて有効である。
一方、ガイド部7bbは、図5に示すように、断面半円状に形成され、その平面部が互いに対向するように配置されている。その間隔はアクチュエータ4の駆動軸4aの径よりもわずかに大きくなっている。
アクチュエータ4の駆動軸4aは断面D字形で、ガイド部7bb、7bb間に挿入すると、先端部がガイド部7bb、7bb間に形成された嵌合部に嵌合し、アーム7に対して回転しないように連結される。なお、係止爪7baは貫通孔7aに係合した状態では外側に開かないため、駆動軸4aを径方向に挟み込んでアーム7から脱落するのを防止する。
そして、図9に示すように、アクチュエータ4の本体4bは、送風ケース2に形成された一対のボス2bに締結部材8を介して固定される。
アクチュエータ4の駆動軸4aが一方向に回動すると、その駆動力がアーム7を介してインテークドア1に伝達され、インテークドア1が一方向に回動して送風ケース2の一方の開口を閉鎖すると共に他方の開口を開放する。
また、アクチュエータ4の駆動軸4aが他方向に回動すると、その駆動力がアーム7を介してインテークドア1に伝達され、インテークドア1が他方向に回動して送風ケース2の他方の開口を閉鎖すると共に一方の開口を開放する。
上記のような構成によれば、ドア駆動機構3の伝達機構5が、インテークドア1に形成されたカム溝6と、送風ケース2内に設けられたアーム7とから成っており、送風ケース2の外部に、従来のようにアームやリンクを設けるスペースが不要であるため、空調装置の外形寸法を大きくすることなく送風ケース2を拡大することができる。よって、インテークドア1及び送風ケース2の開口を大きくすることができるため、送風能力が向上する。
また、アーム7が送風ケース2内に配置されることで、回動時に送風ケース2近傍の部品(例えば空調装置周辺のハーネス、断熱材等)の噛み込みを防止することができる。
次に、本発明の第2実施例を説明する。図10は本発明の第2実施例の要部斜視図である。なお、第1実施例と同一又は類似の部分には同一符号を用いており、重複する説明は省略してある。
本実施例では、インテークドア1の一側面に外方に向けて突出したピン1aが形成されており、アーム7にピン1cに摺動自在に係合するカム溝7cが形成されている。本実施例のその他の構成は第1実施例と同様である。本実施例においても、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明はインテークドア以外のドアにも適用することができる。
また、その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。
1 インテークドア
2 送風ケース
3 ドア駆動機構
4 アクチュエータ
4a 駆動軸
5 伝達機構
6 カム溝
7 アーム
7a ピン
2 送風ケース
3 ドア駆動機構
4 アクチュエータ
4a 駆動軸
5 伝達機構
6 カム溝
7 アーム
7a ピン
Claims (4)
- 車両用空調装置の送風ケース(2)内に回動自在に取り付けられ送風ケース(2)に形成された開口を開閉するドア(1)を駆動するためのものであって、
送風ケース(2)の外部に設けられたアクチュエータ(4)と、このアクチュエータ(4)の駆動力をドア(1)に伝達する伝達機構(5)とから成り、
伝達機構(5)は、ドア(1)に設けられたカム溝(6)と、送風ケース(2)内に設けられアクチュエータ(4)の駆動軸(4a)に連結されると共にカム溝(6)に摺動自在に係合するピン(7a)を有するアーム(7)とを具備することを特徴とする車両用空調装置のドア駆動機構。 - 車両用空調装置の送風ケース(2)内に回動自在に取り付けられ送風ケース(2)に形成された開口を開閉するドア(1)を駆動するためのものであって、
送風ケース(2)の外部に設けられたアクチュエータ(4)と、このアクチュエータ(4)の駆動力をドアに伝達する伝達機構(5)とから成り、
伝達機構(5)は、ドア(1)に設けられたピン(1c)と、送風ケース(2)内に設けられアクチュエータ(4)の駆動軸(4a)に連結されると共にピン(1c)が摺動自在に係合するカム溝(7c)を有するアーム(7)とを具備することを特徴とする車両用空調装置のドア駆動機構。 - アーム(7)は、アクチュエータ(4)の駆動軸(4a)と嵌合して駆動軸(4a)の駆動力を伝達する連結部(7b)を有し、この連結部(7b)は、送風ケース(2)に形成された貫通孔(2a)に対して送風ケース(2)内部から貫通可能であり、貫通孔(2a)を貫通した状態において連結部(7b)を貫通孔(2a)に回転自在に支持させると共に送風ケース(2)内部への脱落を防止する弾性変形可能な係止爪(7ba)を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用空調装置のドア駆動機構。
- ドア(1)がインテークドアであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の車両用空調装置のドア駆動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003370176A JP2005132208A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 車両用空調装置のドア駆動機構 |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010234844A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Japan Climate Systems Corp | 車両用空調装置 |
JP2013039924A (ja) * | 2012-11-30 | 2013-02-28 | Howa Kasei Kk | ダンパプレート |
JP5204298B2 (ja) * | 2010-06-25 | 2013-06-05 | 豊和化成株式会社 | ダンパプレート |
KR20140072518A (ko) * | 2012-12-05 | 2014-06-13 | 한라비스테온공조 주식회사 | 차량 공조장치용 도어 |
-
2003
- 2003-10-30 JP JP2003370176A patent/JP2005132208A/ja active Pending
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