JP2005125745A - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005125745A
JP2005125745A JP2004239842A JP2004239842A JP2005125745A JP 2005125745 A JP2005125745 A JP 2005125745A JP 2004239842 A JP2004239842 A JP 2004239842A JP 2004239842 A JP2004239842 A JP 2004239842A JP 2005125745 A JP2005125745 A JP 2005125745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forming surface
outer peripheral
nozzle forming
peripheral wall
cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004239842A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4556549B2 (ja
Inventor
Koji Harada
宏司 原田
Takashi Mano
隆志 間野
照三 ▲桑▼田
Teruzo Kuwata
Nobuhito Takahashi
宣仁 高橋
Hitoshi Hayakawa
均 早川
Tsutomu Kobayashi
努 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004239842A priority Critical patent/JP4556549B2/ja
Priority to US10/953,108 priority patent/US7244013B2/en
Publication of JP2005125745A publication Critical patent/JP2005125745A/ja
Priority to US11/808,833 priority patent/US7641305B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4556549B2 publication Critical patent/JP4556549B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16505Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out
    • B41J2/16508Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out connected with the printer frame
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head
    • B41J2/16523Waste ink transport from caps or spittoons, e.g. by suction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/1721Collecting waste ink; Collectors therefor
    • B41J2/1742Open waste ink collectors, e.g. ink receiving from a print head above the collector during borderless printing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 液体噴射ヘッドから複数種類の液体を種類毎に吸引可能なクリーニング機構を備えた液体噴射装置において、駆動エネルギーを増大させることなく、クリーニング動作を確実に行う。
【解決手段】 キャップ32は、底面38の外周に沿って立設される外周壁41を備えるとともに、底面38と外周壁41によって形成される空間を2分割する分割壁43を備える。また、キャップ32は、樹脂部49と弾性材料部51との二色成形によって形成されており、分割壁43は外周壁41に比較して、弾性材料部51の構成比率が高くなっている。この結果、分割壁43は、外周壁41に比較して、より弾性変形しやすい構造を有する。キャップ32を記録ヘッドのノズル形成面に対して当接させることにより、ノズル形成面の各ノズル列が覆われる。そして、このとき、キャップ32は、ノズル形成面に対して、外周壁41の方が、分割壁43よりも大きな応力で当接する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、液体噴射装置に関する。
ターゲットに対して液体を噴射させる液体噴射装置として、記録ヘッドから記録媒体に対してインク滴を噴射させて印刷を行う、プリンタが知られている。そして、このようなプリンタは、記録ヘッドのノズル開口からインクの溶媒が蒸発することによってインク粘度が上昇し、ノズルに目詰まりが生じたり、ノズル開口へ塵埃が付着したりすることがあった。また、カートリッジの交換等に伴ってノズル内に気泡が混入することもあり、これらの現象によって、印刷が良好に行われなくなる可能性があった。
そこで、これらの現象を回復させるために、従来から、記録ヘッドのノズルからインクを吸い出すことによって、記録ヘッドのノズルにおける目詰まりや塵埃の付着、気泡の混入等を解消する、いわゆる、クリーニング動作を行うことが知られていた。
詳しくは、このクリーニング動作は、プリンタに設けられているクリーニング機構を使用して行われるようになっており、クリーニング機構は、キャップと、同キャップに連通するインク排出路と、同インク排出路の途中に設けられたポンプとを備えていた。そして、記録ヘッドのノズルをキャップで覆ってから、ポンプを駆動させることによって、インク排出路を介してキャップ内の圧力を減少させるようになっていた。その結果、記録ヘッドのノズルから、インクが吸い出され、ノズルにおける目詰まり等が解消されるようになっていた。
ところで、このようなプリンタにおいては、カラー印刷を可能とするために、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックといった、複数色のインクを使用することが知られていた。そして、複数色のインクを使用する場合には、色の数に対応した複数のノズル列が前記記録ヘッドに設けられるようになっていた。従って、このように、複数色のインクを使用するプリンタにおいて、上記のクリーニング動作を行う場合には、記録ヘッドに設けられている複数のノズル列全てをキャップによって覆い、全てのノズル列から同時にインクを吸引することが考えられた。
ところが、この方法では、もともと目詰まりの生じていなかったノズル列からも、インクが吸引されることとなり、不必要なインクまで消費されてしまうという問題があった。従って、このような問題を解決するために、クリーニングの必要なノズル列に対応するインクのみを選択的に吸引する、いわゆる、選択クリーニングを行うクリーニング機構について、既に提案されていた(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、この特許文献1のクリーニング機構は、キャップが、複数の部屋に分割されるようになっていた。そして、この複数の部屋とポンプとの間には、各部屋に対応した複数のインク排出路が設けられるようになっていた。さらに、各インク排出路上には、それぞれバルブが設けられるようになっていた。そして、クリーニング動作時には、ノズル列の目詰まり等の状況に応じて、各バルブの開閉を調整するようになっていた。その結果、キャップを構成する複数の部屋のうち、バルブが開状態となっている部屋のみが減圧され、インクが吸引されるようになっていた。
従って、以上により、目詰まり等の回復が必要なノズル列のみから、インクが吸引されるようになり、インクの浪費が防がれるようになっていた。
また、近年、上記のようなプリンタの中には、印刷画像の発色性や光沢性等を向上させるために、通常のカラーインクに加えて、反応インクを記録ヘッドから吐出するものがあった。詳しくは、この反応インクは、クリアインク等によって構成され、記録媒体上でカラーインクに対して凝集反応等することによって、発色性や光沢度を向上させるようになっていた。
従って、このようなプリンタにおいては、上記のクリーニング動作を行うことによって、キャップ内等でカラーインクと反応インクとが凝集反応を起こし、クリーニング機構の機能を低下させるおそれがあった。従って、このようなプリンタにおいても、上記の特許文献1のような、複数の部屋に分割されたキャップを採用することにより、凝集反応を防いでクリーニング機構の機能の低下を防ぐことができるようになっていた。
特開2000−225715号公報
ところで、上記の特許文献1におけるプリンタのキャップとしては、箱体状に形成された箱体部の内部を間仕切りによって仕切ることによって、複数の部屋に分割されたものが知られていた。そして、このようなキャップは、クリーニング動作時においては、箱体部の上端と間仕切りの上端とが同時に記録ヘッドのノズル形成面に対して当接するようになっていた。
しかし、このようなキャップは、ノズル形成面に対して当接されるときに、キャップ押さえバネによる荷重等で応力変形等を生じるおそれがあった。この結果、例えば、ノズル形成面と間仕切りの上端との間の密着性が確保されているにもかかわらず、ノズル形成面と箱体部の上端との密着性が確保されていないといった、キャップとノズル形成面との密着性に部分的な偏りが生じる可能性があった。そして、キャップとノズル形成面との間のシール性が低下し、クリーニング機構の機能が低下してしまう可能性があった。
従って、このような問題を解決するために、キャップのノズル形成面に対する密着部分を、エラストマー等の可撓性材料によって形成し、キャップをノズル形成面に対して比較的強い力で当接させ、エラストマーを過度に変形させてノズル形成面との間の密着性及びシール性を確保することが知られていた。
しかし、このようにすると、キャップを比較的強い力でノズル形成面に対して当接させるので、キャップを動作させるためのエネルギーが増大し、モータ等の大型化やコストアップ等を招くおそれがあった。さらに、キャップを動作させるための駆動部に摩耗が生じ、耐久性が低下するおそれもあった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、液体噴射ヘッドから複数種類の液体を種類毎に吸引可能なクリーニング機構を備えた液体噴射装置において、駆動エネルギーを増大させることなく、クリーニング動作を確実に行うことのできる液体噴射装置を提供することにある。
本発明は、ノズル形成面に複数のノズルが形成され、同ノズルを介してターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記ノズル形成面に向かう開口を形成する外周壁を備え、同外周壁を前記ノズル形成面に対して当接させることにより、前記ノズルを覆うことが可能なキャップと、前記キャップの内部の流体を前記キャップの外部に移送する吸引手段とを備えた液体噴射装置において、前記キャップは、前記外周壁が前記ノズル形成面に当接しているときに、前記ノズル形成面と前記キャップによって形成される空間を分
割するように設けられている分割壁を備え、同分割壁は、前記外周壁が前記ノズル形成面に当接しているときに、前記ノズル形成面に対して前記外周壁に比較して小さな応力で前記ノズル形成面に対して当接するように形成されている。
本発明によれば、キャップを液体噴射ヘッドのノズル形成面に対して当接させることにより、キャップによってノズルが覆われる。そして、この状態で、吸引手段を駆動させることにより、キャップの内部の圧力を減少させ、液体噴射ヘッドのノズルから液体を排出させるクリーニング動作を行うことができる。そして、このとき、キャップは、ノズル形成面に対して当接されるときに、外周壁の方が、分割壁よりも大きな応力で当接するようになる。
従って、外周壁の方が分割壁よりも優先的にノズル形成面に対して当接されるようになり、外周壁とノズル形成面との間のシール性が確保される。なお、分割壁とノズル形成面との間のシール性を優先させた場合には、外周壁とノズル形成面との間のシール性が低下することによって、クリーニング動作時において、キャップの内部の圧力を十分に減少させることができなくなる可能性がある。しかし、本発明においては、外周壁のシール性が優先されているので、キャップの内部の圧力を十分に減少させることができ、クリーニング動作をより確実に行うことができる。
また、キャップの構造に特徴を持たせることで、外周壁とノズル形成面との間のシール性を向上させており、キャップ等の駆動エネルギーを増大させるようなことをしていないので、コストアップ等を防ぐことができる。
この液体噴射装置において、前記分割壁は、前記キャップが前記ノズル形成面に当接していないときに、前記分割壁と前記ノズル形成面との間の距離が、前記外周壁と前記ノズル形成面との間の距離よりも大きくなるように形成されることにより、前記キャップが前記ノズル形成面に対して当接するときに、前記外周壁に比較して小さな応力で前記ノズル形成面に対して当接するように形成されている。
これによれば、分割壁とノズル形成面との間の距離が、外周壁とノズル形成面との間の距離よりも大きくなるように、キャップの分割壁を形成するようにした。従って、キャップとノズル形成面とを当接させたときに、分割壁が、外周壁に比較して小さな応力でノズル形成面に対して当接するようにすることを、簡単な構成でより確実に行うことができる。
この液体噴射装置において、前記分割壁は、前記キャップが前記ノズル形成面に当接していないときにおける、前記分割壁と前記ノズル形成面との間の距離は、前記外周壁に近付く程小さくなるように形成されている。
これによれば、ノズル形成面に対する距離が、外周壁に近付く程小さくなるように、キャップの分割壁を形成するようにした。従って、キャップの分割壁は、ノズル形成面に対する距離が、外周壁に近付く程、徐々に外周壁とノズル形成面との間の距離に近付くようになる。
従って、キャップをノズル形成面に対して当接させるように駆動させるときには、キャップの中央部がノズル形成面に近付く方向に応力変形しやすいが、分割壁は、外周壁から離れている程、ノズル形成面との間の距離が大きいため、応力変形に関わらず、分割壁とノズル形成面との間の応力を小さく維持することができる。この結果、より確実に、外周壁のシール性を優先させることができる。
この液体噴射装置において、前記外周壁及び前記分割壁は、芯部と、同芯部よりも弾性力の大きな材料によって形成され、前記外周壁及び前記分割壁が前記ノズル形成面に対して当接するときに、前記ノズル形成面に対して密着する密着部とを備えた。
これによれば、外周壁及び分割壁を、芯部と密着部とによって構成するようにした。そして、キャップがノズル形成面に対して当接するときには、密着部がノズル形成面に対して当接するようにした。従って、キャップとノズル形成面との間のシール性を高めることができる。
この液体噴射装置において、前記分割壁は、同分割壁を構成する分割壁側の前記芯部が、前記外周壁を構成する外周壁側の前記芯部に比較して、前記キャップが前記ノズル形成面に対して当接するときに、前記ノズル形成面までの距離が大きくなるように形成されることにより、前記ノズル形成面に対して前記外周壁に比較して小さな応力で前記ノズル形成面に対して当接するように形成されている。
これによれば、キャップの分割壁を、分割壁側の芯部が、外周壁側の芯部に比較して、キャップがノズル形成面に対して当接するときに、ノズル形成面までの距離が大きくなるように形成するようにした。従って、キャップとノズル形成面とを当接させたときに、分割壁が、外周壁に比較して小さな応力でノズル形成面に対して当接するようにすることを、簡単な構成でより確実に行うことができる。
この液体噴射装置において、前記分割壁は、同分割壁を構成する分割壁側の前記密着部が、前記外周壁を構成する外周壁側の前記密着部に比較して、前記ノズル形成面に対する当接方向における肉厚が大きくなるように形成されることにより、前記ノズル形成面に対して前記外周壁に比較して小さな応力で前記ノズル形成面に対して当接するように形成されている。
これによれば、分割壁側の密着部が、外周壁側の密着部に比較して、ノズル形成面に対する当接方向における肉厚が大きくなるように、キャップの分割壁を形成するようにした。従って、分割壁側の密着部の方が、外周壁側の密着部に比較して、肉厚が大きい分、弾性変形しやすくなる。この結果、分割壁が、外周壁に比較して小さな応力でノズル形成面に対して当接するようにすることを、簡単な構成でより確実に行うことができる。
この液体噴射装置において、前記密着部は、前記ノズル形成面に対して当接する部分が、前記ノズル形成面に対して平行な平面状に形成されている平面部となっており、前記分割壁は、同分割壁を構成する分割壁側の前記密着部が、前記外周壁を構成する外周壁側の前記密着部に比較して、前記平面部の幅が大きくなるように形成されている。
これによれば、キャップの密着部は、ノズル形成面に対して当接する部分がノズル形成面に対して平行な平面状に形成されている平面部となるようにした。そして、平面部は、分割壁側の方が、外周壁側よりも幅が大きくなるように形成されるようにした。
従って、分割壁とノズル形成面との間の密着性を増大させることができ、外周壁に比較してノズル形成面との間の応力が小さいことによるシール性の低下を補うことができる。
この液体噴射装置において、前記分割壁は、同分割壁を構成する分割壁側の前記密着部が、前記外周壁を構成する外周壁側の前記密着部に比較して、前記分割壁の厚み方向における幅が、小さくなるように形成されることにより、前記ノズル形成面に対して前記外周壁に比較して小さな応力で前記ノズル形成面に対して当接するように形成されている。
これによれば、キャップの分割壁の密着部を、外周壁側の密着部に比較して、分割壁の
厚み方向における幅が小さくなるようにした。従って、密着部を薄い構造にすることができ、分割壁が、外周壁に比較して小さな応力でノズル形成面に対して当接するようにすることを、簡単な構成でより確実に行うことができる。
この液体噴射装置において、前記密着部は、前記ノズル形成面側に近付くにつれて、先細りとなるように形成され、前記分割壁は、同分割壁を構成する分割壁側の前記密着部が、前記外周壁を構成する外周壁側の前記密着部に比較して、前記ノズル形成面に対する当接方向に対する前記密着部の側面における傾斜角が小さくなるように形成されることにより、前記分割壁の厚み方向における幅が小さくなるように形成されている。
これによれば、キャップの密着部を、ノズル形成面側に近付くにつれて、先細りとなるように形成するようにした。そして、分割壁は、分割壁側の密着部が、外周壁側の密着部に比較して、ノズル形成面に対する当接方向に対する密着部の側面における傾斜角が小さくなるように形成した。従って、分割壁側の密着部を簡単により確実に外周壁側の密着部よりも薄い形状となるようにすることができる。この結果、分割壁が、外周壁に比較して小さな応力でノズル形成面に対して当接するようにすることを、簡単な構成でより確実に行うことができる。
この液体噴射装置において、前記分割壁は、前記外周壁が前記ノズル形成面に当接しているときに、前記ノズル形成面と前記キャップとによって形成される空間を複数の分割室に分割するとともに、前記複数の分割室を互いに連通する連通路を形成して、その連通路側へ弾性変形することにより、前記ノズル形成面に対して前記外周壁よりも小さな応力で当接する。
これによれば、外周壁がノズル形成面に対して当接しているとき、分割壁が、ノズル形成面とキャップとによって形成される空間を複数の分割室に分割するとともに、その分割室を互いに連通する連通路を形成し、その連通路側へ弾性変形して、ノズル形成面に対して外周壁よりも小さな応力で当接するようになる。
従って、連通路側へ弾性変形する分だけ、分割壁のノズル形成面に対する応力を小さくすることができ、外周壁とノズル形成面との間のシール性の低下を補うことができる。ひいては、キャップなどの駆動エネルギーの増大を確実に回避することができる。
また、キャップとノズル形成面とによって形成される空間内の流体を各分割室内に分割して吸引することができ、例えば、混合することによって凝集する多種類の液体を、同空間内において混合すること無く吸収することができる。しかも、この際、各分割室内の圧力を連通路によって等圧にすることができ、外周壁とノズル形成面との間のシール性を向上することができる。
しかも、各分割室内の圧力を等圧にすることによって、各分割室内に吸引される液体容量のばらつきを抑制することができ、各ノズルに対する液体の吸引不良を解消して、クリーニング動作をより確実に行うことができる。
この液体噴射装置において、前記連通路は、前記ノズル形成面に対して密着する前記分割壁の密着部に前記ノズル形成面から離間する側に向かって凹設される凹部によって形成される。
これによれば、分割壁のノズル形成面に対して密着する密着部にノズル形成面から離間する側に向かって凹設される凹部によって連通路が形成される。従って、分割壁の密着部に凹部を形成する簡単な構成によって、各分割室内の圧力を等圧にすることができ、分割
壁による外周壁とノズル形成面との間のシール性を高めることができる。ひいては、キャップなどの駆動エネルギーの増大を回避することができ、クリーニング動作をより確実に行うことができる。
本発明は、ノズル形成面に複数のノズルが形成され、同ノズルを介してターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記ノズル形成面に向かう開口を形成する外周壁を備え、同外周壁を前記ノズル形成面に対して当接させることにより、前記ノズルを覆うことが可能なキャップと、前記キャップの内部の流体を前記キャップの外部に移送する吸引手段とを備えた液体噴射装置において、前記キャップは、前記外周壁が前記ノズル形成面に当接しているときに、前記ノズル形成面と前記キャップによって形成される空間を分割するように設けられている分割壁を備え、同分割壁は、前記外周壁が前記ノズル形成面に接触するときに、前記ノズル形成面から離間している。
本発明によれば、キャップを液体噴射ヘッドのノズル形成面に対して当接させることにより、キャップによってノズルが覆われる。この状態で、吸引手段を駆動させることにより、キャップの内部の圧力を減少させ、液体噴射ヘッドのノズルから液体を吸引させるクリーニング動作を行うことができる。この際、ノズル形成面に対して外周壁が接触するときに、分割壁はノズル形成面から離間しているようになる。
従って、ノズル形成面にキャップを当接させるとき、そのキャップの外周壁のみをノズル形成面に接触させることができる。その結果、分割壁による外周壁とノズル形成面との間のシール性の低下を解消することができ、かつキャップとノズル形成面とによって形成される空間内の流体を分割壁で分割して吸引することができる。ひいては、キャップなどの駆動エネルギーの増大を回避することができ、多種類の液体を同空間内において混合すること無く吸収することができる。しかも、この際、ノズル形成面と分割壁との間を介して、ノズル形成面とキャップとによって形成される空間内を等圧にすることができ、外周壁とノズル形成面との間のシール性を向上することができる。
さらには、各ノズルからキャップ側に吸引される液体容量のばらつきを抑制することができ、各ノズルに対する液体の吸引不良を解消して、クリーニング動作をより確実に行うことができる。
この液体噴射装置において、前記吸引手段は、前記複数の分割室にそれぞれ備えられるようにした。
この液体噴射装置によれば、吸引手段が、分割室にそれぞれ備えられるようになる。従って、各吸引手段の吸引能力にばらつきを生じる場合であっても、各分割室の圧力を等圧にすることによって、吸引能力の低い側におけるシール性の低下を解消することができる。しかも、各ノズルから吸引される液体容量のばらつきを抑制することができ、ひいてはキャップ等の駆動エネルギーを増大させることなくクリーニング動作をより確実に行うことができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図8に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ11は、フレーム12、ガイド部材14、キャリッジ15、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド20、カラーインクカートリッジ21、反応インクカートリッジ22、プラテン23、廃液タンク25、クリーニング機構27を備える。
フレーム12は、プリンタ11の装置全体を覆うものである。ガイド部材14は、この
フレーム12の長手方向に沿って架設されている。また、キャリッジ15は、ガイド部材14に対して移動可能に挿通支持されている。そして、キャリッジ15は、タイミングベルト28を介してキャリッジモータ29に接続されており、キャリッジモータ29の駆動により、ガイド部材14に沿う方向、すなわち、主走査方向Xに沿って、往復移動される。
記録ヘッド20は、前記キャリッジ15の下部に搭載されており、図2に示すように、その下面にはノズル形成面20aが形成されている。そして、本実施形態においては、ノズル形成面20aには、図2に示す左側半分の部分に、4本のノズル列31a〜31dが、また、図2に示す右側半分の部分に、1本のノズル列31eが形成されている。
図1に示すように、カラーインクカートリッジ21及び反応インクカートリッジ22は、それぞれ、液体を構成するカラーインク(図示しない)及び液体を構成する反応インク(図示しない)を貯留しており、キャリッジ15の上部に並んで搭載されている。そして、記録ヘッド20において圧電素子(図示しない)が駆動されることによって、各カートリッジ21,22から記録ヘッド20へとカラーインク及び反応インクが供給されるようになっている。
なお、本実施形態においては、図1及び図2に示すように、カラーインクカートリッジ21から供給されるカラーインクは、記録ヘッド20のノズル形成面20a上のノズル列31a〜31dを介してインク滴となって吐出されるようになっている。一方、反応インクカートリッジ22から供給される反応インクは、ノズル形成面20a上のノズル列31eを介してインク滴となって吐出されるようになっている。
図1に示すように、プラテン23は、ターゲットとしての紙Pを支持する支持台である。そして、プラテン23は、前記フレーム12に対して、ガイド部材14と平行となるようにして架設されており、記録ヘッド20と対向している。また、このプラテン23上には、図示しない紙送り機構によって、副走査方向Y(図1参照)に沿って紙Pが給送されるようになっており、紙Pはこのプラテン23上において、前記記録ヘッド20に対向するようになる。
そして、前記キャリッジ15が紙Pと対向した状態で、ガイド部材14に沿って往復移動されながら、印刷データに基づいて前記圧電素子が駆動されると、記録ヘッド20から紙Pに対してインク滴が吐出され、印刷が行われる。なお、本実施形態においては、カラーインクによるインク滴が吐出された後に、反応インクが紙P上に付着したカラーインクによるインク滴の上に吐出されるようになっている。そして、反応インクは、カラーインクに対して付着することで、紙P上においてカラーインクと凝集反応し、カラーインクの発色性や光沢性等を高めるようになっている。これにより、紙P上には発色性や光沢性の高められた画像が印刷される。
図1及び図3に示すように、廃液タンク25は、上面が開口する箱体状に形成されている。そして、この廃液タンク25は、前記プラテン23を下方に投影したときに、廃液タンク25の上部開口が、その投影した部分全体を包含することができるような大きさ及び位置に設けられている。そして、図3に示すように、この廃液タンク25の内部には、多孔質素材による廃液吸収材31が、積層されるようにして複数備えられている。
図1及び図3に示すように、クリーニング機構27は、プリンタ11の図3に示す右側端部、すなわち、非印刷領域(ホームポジション)に設けられている。そして、図3に示すように、クリーニング機構27は、キャップ32と、同キャップ32に接続されている吸引手段を構成する吸引チューブ33,34と、同吸引チューブ33,34の途中に設け
られている吸引手段を構成する吸引ポンプ36とを備える。
図4及び図5に示すように、キャップ32は、略長方形形状の底面38と、同底面38の外周に沿って立設されている、四角枠状に形成された外周壁41とを備え、上側が開口する略箱体形状に形成されている。なお、本実施形態においては、底面38の大きさは、前記記録ヘッド20のノズル形成面20a(図2参照)よりも若干小さな大きさに形成されているものとする。また、キャップ32は、底面38の中央部において副走査方向Yに沿うようにして立設されている、分割壁43を備える。
そして、本実施形態においては、この分割壁43は、キャップ32において、主走査方向Xにおける中間位置に設けられるようになっており、この分割壁43によって、キャップ32の前記底面38と外周壁41によって形成される空間が2分割されるようになっている。すなわち、キャップ32には、上記の底面38と外周壁41と分割壁43とによって、図5に示す左側に位置する、第1の箱体部45と図5に示す右側に位置する第2の箱体部47とが形成されるようになっている。そして、これら第1の箱体部45と第2の箱体部47とは、ほぼ同じ体積を有するようになっており、上側が大気に対して開放された状態となっている。
なお、図6に示すように、本実施形態のキャップ32は、プラスチック等の樹脂によって形成されている芯部としての樹脂部49に対して、エラストマー等の弾性材料によって形成されている密着部としての弾性材料部51を、二色成形等によって一体に成形することによって形成されている。
詳しくは、図7及び図8に示すように、前記外周壁41と分割壁43とは、それぞれ、前記底面38から連続するようにして設けられている、樹脂製の外周壁用樹脂部41aと、分割壁用樹脂部43aとを備える。さらに、外周壁41と分割壁43とは、外周壁用樹脂部41aと、分割壁用樹脂部43aとの、それぞれの上端及び側面を覆うようにして設けられている弾性材料による外周壁用弾性材料部41bと、分割壁用弾性材料部43bとを備える。
そして、本実施形態においては、図7に示すように、外周壁用樹脂部41aは、底面38からの高さが、高さH1で全て一定となるように形成されている。また、図8に示すように、分割壁用樹脂部43aは、底面38からの高さが、高さH2で全て一定となるように形成されている。なお、高さH2は、前記高さH1(図7参照)よりも低い高さとなっている。
一方、図7に示すように、外周壁用弾性材料部41bは、前記外周壁用樹脂部41aの上端からの高さが、肉厚としての高さh1となるように設けられている。また、図8に示すように、分割壁用弾性材料部43bは、前記分割壁用樹脂部43aの上端からの高さが、肉厚としての高さh2となるように設けられている。なお、高さh2は、前記高さh1(図7参照)よりも高い高さとなっている。
そして、図7及び図8に示すように、本実施形態においては、底面38から、前記外周壁用弾性材料部41b及び分割壁用弾性材料部43bの上端までの高さは、それぞれ等しくなっている。すなわち、高さH1と高さh1とを加えた大きさと、高さH2と高さh2とを加えた大きさとは等しくなっている。
そして、以上の構成によって、外周壁41と分割壁43とは、それぞれ底面38からの全体的な高さは同じであるが、その高さ方向における、樹脂部49と弾性材料部51との構成比率が異なるようになっている。そして、分割壁43の方が、弾性材料部51の構成
比率が高くなっており、外周壁41に比較して、より弾性変形しやすい構造を有するようになっている。
また、各弾性材料部41b,43bは、ノズル形成面20aに近付くにつれ、先細りとなるように形成されている。そして、それぞれの平面部としての上端41c,43cは、前記底面38と平行となる平面状に形成されており、その主走査方向X(図6参照)に沿った幅は、外周壁用弾性材料部41bの幅L1の方が、分割壁用弾性材料部43bの幅L2よりも小さくなっている。
そして、キャップ32は、図5に示すように、各箱体部45,47の底面38に、それぞれ、第1の排出口53と第2の排出口55とを備える。また、図4及び図5に示すように、各箱体部45,47の底面38からは、それぞれ、7本ずつの略円柱形状の支持体57が突設されている。そして、各箱体部45,47の内部には、それぞれ、インク吸収シート(図示しない)が収容され、インク吸収シートは、前記支持体57が貫通されることによって、各箱体部45,47の内部に固定されている。
そして、図3に示すように、以上のように構成されたキャップ32は、図示しない公知の昇降手段により、開口された側を上にして、底面38(図4参照)がノズル形成面20aと平行になるようにして、上下動可能に前記フレーム12に取着されている。そして、キャップ32は、キャリッジ15がホームポジションに移動すると、上昇することによって、キャリッジ15の記録ヘッド20に設けられているノズル形成面20a(図2参照)に対して当接されるようになっている。
なお、キャップ32とノズル形成面20aとが当接するときには、本実施形態においては、ノズル形成面20aのノズル列31a〜31d(図2参照)が第1の箱体部45によって覆われ、ノズル列31e(図2参照)が第2の箱体部47によって覆われるようになっている。
吸引チューブ33,34は、ともに、シリコンゴム等の可撓性材料によって形成されている。そして、一方の吸引チューブ33の一端は、前記キャップ32の、第1の箱体部45内に形成されている第1の排出口53(図5参照)に接続されている。また、他方の吸引チューブ34の一端は、前記第2の箱体部47内に形成されている第2の排出口55(図5参照)に接続されている。
また、吸引チューブ33,34の他端は、前記廃液タンク25内に位置している。従って、キャップ32の第1及び第2の箱体部45,47の内部と廃液タンク25とは、吸引チューブ33,34を介して、それぞれ、個別に接続されている。
吸引ポンプ36は、前記吸引チューブ33,34の流路途中に設けられており、図示しない駆動手段によって駆動されることにより、吸引チューブ33,34の上流側の空気やインクといった各種の流体を減圧させることが可能となっている。従って、キャップ32によって記録ヘッド20のノズル形成面20a(図2参照)を封止した状態で吸引ポンプ36を駆動させると、記録ヘッド20とキャップ32とによって形成される空間内の流体が減圧されるようになっている。
次に、以上のように構成されたプリンタ11のクリーニング動作時における作用について説明する。
図1及び図3に示すように、クリーニング動作時においては、まず、キャリッジ15がホームポジションに移動され、前記キャップ32が昇降手段によって上昇される。この結果、キャリッジ15の記録ヘッド20のノズル形成面20aとキャップ32とが当接する
そして、前記した通り、ノズル形成面20aのノズル列31a〜31d(図2参照)が、キャップ32の第1の箱体部45(図5参照)によって覆われ、ノズル列31e(図2参照)が、キャップ32の第2の箱体部47(図5参照)によって覆われる。
なお、このとき、図6に示すように、キャップ32の前記外周壁41と分割壁43とのそれぞれの上端が、ノズル形成面20aに対して押し付けられる。そして、本実施形態においては、分割壁43の方が、外周壁41に比較して、より弾性変形しやすい構造を有するようになっており、キャップ32とノズル形成面20aとの間に働く応力は、分割壁43の方が、外周壁41に比較して小さくなっている。
従って、このクリーニング動作時においては、ノズル形成面20aに対して、分割壁43よりも、外周壁41の方が、大きな応力で、優先的に密着するようになっている。この結果、キャップ32の内部の外気に対するシール性が効果的に確保されるようになっている。
そして、この状態で、吸引ポンプ36が駆動されると、記録ヘッド20とキャップ32とによって形成される空間内の流体が減圧される。この結果、記録ヘッド20のノズル形成面20aの各ノズル列31a〜31eから、カラーインク及び反応インクがそれぞれ吸引される。そして、吸引された各インクのうち、カラーインクは、第1の箱体部45及び吸引チューブ33を介して廃液タンク25へと排出される。また、吸引された各インクのうち、反応インクは、第2の箱体部47及び吸引チューブ34を介して廃液タンク25へと排出される。
以上のクリーニング動作によって、カラーインクと、反応インクとは、それぞれ、別々の箱体部45,47及び吸引チューブ33,34を介して廃液タンク25へと導かれる。そして、キャップ32内等において、カラーインクと反応インクとが混合されることが防がれるようになっている。この結果、キャップ32内において、カラーインクと反応インクとの凝集反応が生じないようにすることができ、クリーニング機構27の機能を低下させないようにすることができるようになっている。
そして、以上により、記録ヘッド20におけるインク滴の吐出能力が回復される。
ところで、例えば、上記実施形態とは反対に、キャップ部材37において、外周壁41の方が、分割壁43に比較して、弾性変形しやすい構造を有していた場合には、クリーニング動作時において、ノズル形成面20aに対して、外周壁41よりも分割壁43の方が、大きな応力で、優先的に密着するような状態となってしまう。そして、このような状態となると、第1の箱体部45と第2の箱体部47との間のシール性は確保されるが、外周壁41における密着性が低下する可能性があり、各箱体部45,47と外気との間のシール性が低下するおそれがある。そして、この結果、記録ヘッド20とキャップ32とによって形成される空間内の流体が減圧されにくくなり、上記のようなクリーニング機構27の機能が得られなくなる可能性がある。
しかし、本実施形態においては、分割壁43の方が、外周壁41よりも弾性変形しやすくなっているため、第1の箱体部45と第2の箱体部47との間のシール性よりも、外周壁41と外部との間のシール性を優先的に確保するようになっている。従って、キャップ部材37とノズル形成面20aとの間のシール性を適切な優先度で確保することができるようになっている。
なお、図7及び図8に示すように、本実施形態においては、前記したように、外周壁4
1の上端の幅L1は、分割壁43の上端の幅L2に比較して小さくなっており、分割壁43の方が、外周壁41よりも、ノズル形成面20aに対して密着しやすい形状に形成されている。従って、分割壁43の方が、外周壁41よりも、ノズル形成面20aとの間に働く応力が小さい分、ノズル形成面20aとの間のシール性が低下しやすいが、この密着しやすい形状によって、シール性が補われるようになっている。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、キャップ32を記録ヘッド20のノズル形成面20aに対して当接させることにより、キャップ32によって各ノズル列31a〜31eが覆われるようにした。そして、この状態で、吸引ポンプ36を駆動させることにより、キャップ32の内部の圧力を減少させ、記録ヘッド20の各ノズル列31a〜31eからインクを排出させるクリーニング動作を行うことができるようにした。そして、このとき、キャップ32は、ノズル形成面20aに対して、外周壁41の方が、分割壁43よりも大きな応力で当接するようにした。
従って、外周壁41の方が分割壁43よりも優先的にノズル形成面20aに対して当接されるようになり、外周壁41とノズル形成面20aとの間のシール性が確保される。なお、分割壁43とノズル形成面20aとの間のシール性を優先させた場合には、外周壁41とノズル形成面20aとの間のシール性が低下することによって、クリーニング動作時において、キャップ32の内部の圧力を十分に減少させることができなくなる可能性がある。しかし、上記実施形態においては、外周壁41のシール性が優先されているので、キャップ32の内部の圧力を十分に減少させることができ、クリーニング動作をより確実に行うことができる。
そして、キャップ32の構造に特徴を持たせることで、外周壁41とノズル形成面20aとの間のシール性を向上させており、キャップ32の駆動エネルギーを増大させるようなことをしていないので、コストアップ等を防ぐことができる。
(2)上記実施形態では、外周壁41及び分割壁43を、樹脂部49及び弾性材料部51とによって構成するようにした。そして、キャップ32がノズル形成面20aに対して当接するときには、弾性材料部51がノズル形成面20aに対して当接するようにした。従って、キャップ32とノズル形成面20aとの間のシール性を高めることができる。
(3)上記実施形態では、分割壁用樹脂部43aの高さH2は、外周壁用樹脂部41aの高さH1よりも低い高さとなるようにした。この結果、キャップ32をノズル形成面20aに当接させたときに、分割壁用樹脂部43aが、外周壁用樹脂部41aに比較して、ノズル形成面20aまでの距離を大きくすることができる。従って、キャップ32とノズル形成面20aとを当接させたときに、分割壁43が、外周壁41に比較して小さな応力でノズル形成面20aに対して当接するようにすることを、簡単な構成でより確実に行うことができる。
(4)上記実施形態では、分割壁用弾性材料部43bの高さh2が、外周壁用弾性材料部41bの高さh1に比較して高くなるようにした。従って、分割壁用弾性材料部43bの方が、外周壁用弾性材料部41bに比較して、ノズル形成面20aに対する当接方向における肉厚が大きくなる。
この結果、分割壁43の方が、外周壁41に比較して、弾性材料部51の肉厚が大きい分、弾性変形しやすくなる。従って、キャップ32をノズル形成面20aに当接させたとき、分割壁43を、外周壁41に比較して小さな応力でノズル形成面20aに対して当接させることようにすることを、簡単な構成でより確実に行うことができる。
(5)上記実施形態では、キャップ32の各弾性材料部41b,43bのそれぞれの上端41c,43cは、底面38と平行となる平面状に形成されるようにした。そして、その長さは、外周壁用弾性材料部41bの幅L1の方が、分割壁用弾性材料部43bの幅L2よりも小さくなるようにした。
これによれば、キャップ32をノズル形成面20aに対して当接させたときに、分割壁43とノズル形成面20aとの間の密着性を増大させることができる。この結果、分割壁43は、外周壁41に比較してノズル形成面20aとの間の応力が小さいことにより、シール性が低下しがちであるが、密着性の増大によってこれを補うことができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図9〜図14に従って説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態における分割壁43及び吸引手段を変更したものであり、その他の点では第1実施形態と同一の構成になっている。そのため以下では、これら変更点について詳細に説明する。
図10に示すように、キャップ32は、第1実施形態と同じく、上側を開口する略箱体形状に形成され、そのキャップ32内には、副走査方向Yに沿うようにして分割壁43が形成されている。この分割壁43が、副走査方向Y全幅にわたり立設されることによって、図10における左側に位置する第1の箱体部45と、図10における右側に位置する第2の箱体部47とが形成されている。その分割壁43には、図12に示すように、キャップ32の底面38から連続する分割壁用樹脂部43aが備えられている。分割壁用樹脂部43aは、底面38からの高さが副走査方向Yに沿って全て高さH3(図13参照)で一定となるように形成されている。なお、その高さH3は、第1実施形態における分割壁用樹脂部43aの高さH2よりも低い高さで形成されている。
分割壁用樹脂部43aには、図12に示すように、その上端及び側面を覆うようにして、第1実施形態と同じく、分割壁用弾性材料部43bが備えられている。分割壁用弾性材料部43bは、分割壁用樹脂部43aの上端からの高さが、肉厚としての高さh4となるように設けられている。なお、高さh4は、第1実施形態と同じく、外周壁用弾性材料部41bの肉厚としての高さh1(図7参照)よりも高い高さであって、底面38から、外周壁用弾性材料部41b及び分割壁用弾性材料部43bの上端までの高さがそれぞれ等しくなる高さである。
その分割壁用弾性材料部43bの上側にあって副走査方向Yの中央位置近傍には、図10及び図11に示すように、凹部を構成する段差部60が形成されている。段差部60は、分割壁用弾性材料部43bの上側をキャップ32の底面38に向かって主走査方向X全幅にわたり切り欠いて形成されている。その段差部60は、図12及び図13に示すように、分割壁用弾性材料部43bと同じく、その上端60aに向かって(ノズル形成面20aに近付くにつれ)先細りとなるように形成されている。
詳述すると、その段差部60の上端60aは、図13に示すように、分割壁用樹脂部43a上端からの高さが、肉厚としての高さh3となるように設けられ、その高さh3は、分割壁用弾性材料部43bの肉厚としての高さh4よりも小さくなるように形成されている。また、高さh3は、外周壁用弾性材料部41bがノズル形成面20aに対して押し付けられる(接触している)ときに、段差部60の上端60aがノズル形成面20aと当接しない大きさで形成されている。さらに、その高さh3は、図12に示すように、第1及び第2の箱体部45,47に収容される第1及び第2インク吸収シート45a,47aの上面(ノズル形成面20a側の面)から、その上端60aを突出する大きさで形成されている。
そして、昇降手段により外周壁41(外周壁用弾性材料部41b)の上端がノズル形成面20aに対して接触する(押し付けられる)と、同時に、分割壁用弾性材料部43bの上端がノズル形成面20aに接触する(押し付けられる)。これにより、キャップ32とノズル形成面20aとの間には、図14に示すように、第1及び第2の箱体部45,47に対応する第1の分割室S1及び第2の分割室S2がそれぞれ形成される。
一方、このとき、段差部60(上端60a)は、ノズル形成面20aから離間する位置にあって、段差部60とノズル形成面20aとによって、第1及び第2の分割室S1,S2を連通する連通路61を形成する。そして、この連通路61が形成されることによって、ノズル形成面20aに押し付けられる分割壁用弾性材料部43bの一部が、その連通路61(段差部60)側へ弾性変形する。
すなわち、外周壁用弾性材料部41bがノズル形成面20aに対して押し付けられると、図14に示すように、分割壁43は、第1及び第2の分割室S1,S2を区画形成する。同時に、分割壁43は、第1及び第2の分割室S1,S2を連通する連通路61を形成し、分割壁用弾性材料部43bの一部がその連通路61内に弾性変形する分だけ、ノズル形成面20aに対する応力を緩和する。これにしたがい、分割壁43は、外周壁41のノズル形成面20aに対する応力よりも小さい応力でノズル形成面20aに押し付けられる。
図9に示すように、上記キャップ32には、吸引手段を構成する1対の吸引チューブ33,34が備えられている。その1対の吸引チューブ33,34は、それぞれキャップ32の底面38に形成される第1及び第2の排出口53,55(図11参照)に接続され、第1及び第2の分割室S1,S2内を、それぞれ廃液タンク25内の廃液吸収材31を挟んだ左端部25a及び右端部25bに連通する。その1対の吸引チューブ33,34の流路途中には、それぞれ吸引手段を構成する第1の吸引ポンプ36a及び第2の吸引ポンプ36bが配設されている。
第1及び第2の吸引ポンプ36a,36bは、第1実施形態と同じく、図示しない駆動手段によって駆動されることにより、吸引チューブ33,34の上流側にある空気やインクなどの各種の流体を吸引して、第1及び第2の分割室S1,S2内を減圧する。
今、吸引ポンプ36a,36bが駆動されると、第1及び第2の分割室S1,S2内が、それぞれ対応する第1及び第2の吸引ポンプ36a,36bによって減圧される。
このとき、外周壁41(外周壁用弾性材料部41b)は、分割壁43が外周壁41よりも小さい応力でノズル形成面20aに当接するため、優先的にノズル形成面20aと密着する。これにしたがい、キャップ32内(第1及び第2の分割室S1,S2)の外気に対するシール性が効果的に確保される。
そして、これら第1及び第2の分割室S1,S2内が連通路61で連通されて等圧となり、第1及び第2の分割室S1,S2内の双方に略同じ負圧が形成される。すると、この負圧に応じた容量のカラーインク及び反応インクが、それぞれ第1及び第2インク吸収シート45a,47a側に吸引される。すなわち、等圧となる第1及び第2の分割室S1,S2内には、略同じ容量のカラーインク及び反応インクが吸引される。
これら第1及び第2の分割室S1,S2に吸引される各インクは、同第1及び第2の分割室S1,S2内の空気などを含む流体として、それぞれ対応する吸引チューブ33,34を介し、廃液タンク25の左端部25a及び右端部25bに排出される。こうして、廃液タンク25内に排出されるカラーインク及び反応インクは、やがて廃液吸収材31の左
右端の双方からそれぞれ中央側に向かって拡散して吸収される。これにしたがい、第1及び第2の分割室S1,S2内に吸引されるカラーインク及び反応インクは、廃液吸収材31の略中央位置に拡散するまで、互いに混合することなく廃液タンク25内に排出される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、分割壁43(分割壁用弾性材料部43b)に段差部60を形成し、クリーニング動作時において、その段差部60が、第1及び第2の分割室S1,S2を連通する連通路61を形成するようにした。そして、この連通路61が、ノズル形成面20aに押し付けられる分割壁用弾性材料部43bの一部に対して、その連通路61(段差部60)内への弾性変形を許容するようにした。
従って、分割壁用弾性材料部43bが連通路61内に弾性変形する分だけ、ノズル形成面20aに対する分割壁43の応力を、同ノズル形成面20aに対する外周壁41の応力よりも小さくすることができる。その結果、外周壁41を分割壁43よりも優先的にノズル形成面20aに対して当接させることができ、外周壁41とノズル形成面20aとの間のシール性を効果的に確保することができる。その結果、キャップ32の内部の圧力を十分に減少させることができ、キャップ32を昇降させる昇降手段などの駆動エネルギーを増大させることなくクリーニング動作を確実に行うことができる。
(2)しかも、段差部60によって形成される連通路61が、第1及び第2の分割室S1,S2内を等圧にして、双方に略同じ負圧を形成するようになる。従って、第1の分割室S1に吸引されるカラーインクと第2の分割室S2に吸引される反応インクとを略同じ容量にすることができ、ひいてはインクの吸引不足によるクリーニング不良を軽減することができる。
(3)上記実施形態では、第1及び第2の分割室S1,S2を、それぞれ独立した吸引ポンプ36a,36b及び吸引チューブ33,34によって、廃液タンク25の左端部25a及び右端部25bに排出するようにした。従って、カラーインクと反応インクを分割して排出することができ、これらの混合による凝集反応を回避して、確実に廃液吸収材31内へ吸収させることができる。その結果、クリーニング機構27の吸引能力の低下を回避することができ、クリーニング動作をより確実に行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、底面38から、外周壁用弾性材料部41b及び分割壁用弾性材料部43bの上端までの高さは、それぞれ等しくなるようにした。これを、底面38から、外周壁用弾性材料部41bの上端までの高さが、分割壁用弾性材料部43bの上端までの高さよりも高くなるようにしてもよい。
言い換えれば、キャップ32がノズル形成面20aに対して当接していないときに、分割壁43とノズル形成面20aとの間の距離が、外周壁41とノズル形成面20aとの間の距離よりも大きくなるようにしてもよい。
すなわち、外周壁用弾性材料部41bがノズル形成面20aに当接しているときに、分割壁用弾性材料部43bがノズル形成面20aに当接する距離であってもよく、あるいは外周壁用弾性材料部41bがノズル形成面20aと接触するときに、分割壁用弾性材料部43bがノズル形成面20aから離間する距離であってもよい。
このようにすれば、分割壁43の高さを変更する簡単な構成によって、ノズル形成面20aに対する分割壁43の応力を、同ノズル形成面20aに対する外周壁41の応力に比
較し、より確実に小さくすることができる。
また、キャップ32がノズル形成面20aに対して当接していないときに、分割壁43とノズル形成面20aとの距離が、外周壁41に近付く程小さくなるように、分割壁43の高さを、例えば、円弧状に徐々に変化させるように形成してもよい。
このようにすれば、分割壁43は、外周壁41から離れる程、ノズル形成面20aとの距離が大きくなる。この結果、キャップ32をノズル形成面20aに対して当接させるように駆動させるときには、キャップ32の中央部がノズル形成面20aに近付く方向に応力変形しやすくなっているが、応力変形にかかわらず、分割壁43とノズル形成面20aとの間の応力を小さく維持することができる。従って、より確実に、外周壁41のシール性を優先させることができる。
・上記実施形態では、外周壁41と分割壁43との全体的な厚みについての大小については特に限定しなかった。これを、図15及び図16に示すように、分割壁43の厚み方向の幅W2を、外周壁41の厚み方向の幅W1よりも小さくなるようにしてもよい。このようにすれば、分割壁43を外周壁41に比較して薄い構造とすることができ、分割壁43が外周壁41に比較して小さな応力でノズル形成面20aに対して当接するようにすることを、簡単な構成でより確実に行うことができる。
なお、このとき、外周壁用弾性材料部41bと分割壁用弾性材料部43bとの、それぞれ先細りとなるように形成されている部分における側面の、ノズル形成面20aに対する当接方向に対する傾斜角を、それぞれ、傾斜角θ1、傾斜角θ2とする。そして、分割壁43の幅W2を、外周壁41の幅W1よりも小さくするために、分割壁用弾性材料部43bの傾斜角θ2を、外周壁用弾性材料部41bの傾斜角θ1よりも小さくするようにしてもよい。
このようにすれば、分割壁用弾性材料部43bを、外周壁用弾性材料部41bよりも、簡単に薄い形状となるようにすることができる。
・上記第1実施形態では、各樹脂部41a,43aのそれぞれの高さH1,H2は、高さH2が、高さH1よりも低い高さとなるようにした。これを、キャップ32がノズル形成面20aに対して当接するときに、分割壁43とノズル形成面20aとの間に生じる応力が、外周壁41とノズル形成面20aとの間に生じる応力よりも小さくなるのであれば、その他の高さ関係となるようにしてもよい。
・上記第2実施形態では、分割壁用樹脂部43aの高さH3は、第1実施形態における高さH2よりも小さくなるようにした。これに限らず、高さH3は、例えば、高さH2と同じであってもよく、あるいは外周壁用樹脂部41aの高さH1よりも大きくてもよい。
すなわち、高さH3は、分割壁のノズル形成面20aに対する応力が、外周壁41のノズル形成面20aに対する応力よりも小さく、連通路61を形成可能にするものであればよい。
・上記実施形態では、各弾性材料部41b,43bのそれぞれの高さh1,h2は、高さh2が、高さh1よりも高くなるようにした。これを、キャップ32がノズル形成面20aに対して当接するときに、分割壁43とノズル形成面20aとの間に生じる応力が、外周壁41とノズル形成面20aとの間に生じる応力よりも小さくなるのであれば、その他の高さ関係となるようにしてもよい。
・上記実施形態では、各弾性材料部41b,43bの上端41c,43cは、上端41
cの幅L1の方が、上端43cの幅L2よりも小さくなるようにした。これを、幅L1と幅L2を同じ、もしくは、幅L1の方が幅L2よりも長くなるようにしてもよい。また、各上端41c,43cは、底面38と平行となる平面状に形成されるようにしたが、平面状以外の形状に形成されるようにしてもよい。
・上記実施形態では、各弾性材料部41b,43b及び段差部60の上端60aは、ノズル形成面20aに近付くにつれ、先細りとなるように形成されるようにした。これを、少なくともいずれか1つが先細りとならないように形成してもよい。
・上記実施形態では、キャップ32は、分割壁43を1つのみ備え、その内部空間が2分割されるようなものに具体化した。これを、分割壁43を2つ以上備え、その内部空間が3つ以上の部屋(分割室)に分割されるものに具体化してもよい。そして、このような場合には、キャップ32をノズル形成面20aに対して当接させたとき、各分割壁43とノズル形成面20aとの間の応力が、外周壁41とノズル形成面20aとの間の応力よりも小さくなるように構成する。また、この際、吸引ポンプ及び吸引チューブをその分割室の数に対応する分だけ備えて、各分割室を独立した吸引ポンプと吸引チューブとによって吸引する構成にしてもよい。
さらに、分割壁43は、副走査方向Yと一致する直線状のものに具体化したが、その他の形状の分割壁43に具体化してもよい。
・上記第2実施形態では、図13に示すように、段差部60の高さh3が、その段差部60の上端60aを第1及び第2インク吸収シート45a,47aの上面から突出する大きさで形成されるようにした。これに限らず、段差部60の高さh3は、例えば、その段差部60の上端60aと第1及び第2インク吸収シート45a,47aの上面とを面一にする大きさであってもよく、さらには第1及び第2インク吸収シート45a,47aの上面よりも低い位置にあってもよい。
すなわち、段差部60の高さh3は、キャップ32内に収容される第1及び第2インク吸収シート45a,47aを分割し、かつ外周壁用弾性材料部41bがノズル形成面20aに対して押し付けられるときに、その上端60aをノズル形成面20aに当接しない大きさであればよい。
・上記第2実施形態では、分割壁用樹脂部43aは、底面38からの高さが副走査方向Yに沿って全て高さH3で一定となるように形成したが、これに限らず、例えば、段差部60の形状に相対させて、副走査方向Yの中央位置近傍が低い高さとなるようにしてもよい。
・上記第2実施形態では、分割壁用弾性材料部43bの副走査方向Y中央位置近傍に、1つの段差部60を形成するようにした。これに限らず、例えば、段差部60を分割壁用弾性材料部43bの一端に形成してもよく、あるいは副走査方向Yに沿って複数形成してもよい。つまり、段差部60は、その形成位置や数量、あるいは形状に限定されることなく、連通路61を形成して、その連通路61内部への分割壁用弾性材料部43bの弾性変形を許容するものであればよい。
さらには、図17に示すように、段差部60が、分割壁用弾性材料部43bの副走査方向Y全幅にわたり形成されるようにしてもよい。これによれば、外周壁41がノズル形成面20aに押し付けられるとき、そのノズル形成面20aに対する分割壁43の応力を無くすことができ、外周壁用弾性材料部41bを確実にノズル形成面20aに密着させることができる。
・上記第2実施形態では、段差部60によって連通路61を形成するようにした。これを変更し、例えば、図18に示すように、分割壁43の第1の分割室S1側から第2の分割室S2側までを貫通する貫通孔61aによって連通路61を形成するようにしてもよく、第1及び第2の分割室S1,S2を連通して、その連通路61内部への分割壁用弾性材料部43bの弾性変形を許容するものであればよい。
・上記第2実施形態では、段差部60(上端60a)が分割壁用弾性材料部43bによって形成されるようにしたが、これに限らず、分割壁用樹脂部43aによって形成するようにしてもよい。
・上記第2実施形態では、第1及び第2の分割室S1,S2を、それぞれ独立した吸引ポンプ36a,36bによって吸引するようにしたが、第1実施形態と同じく、一体の吸引ポンプ36によって吸引するようにしてもよい。
・上記第2実施形態では、吸引チューブ33,34が共通の廃液吸収材31に流体を排出するようにしたが、これを変更し、吸引チューブ33,34と相対応する廃液吸収材31を廃液タンク25内に隔壁して設け、吸引チューブ33,34がそれぞれ対応する廃液吸収材31に流体を排出するようにしてもよい。これによれば、廃液吸収材31内におけるカラーインクと反応インクの凝集反応を回避することができ、クリーニング機構27の吸引能力の低下を確実に回避することができる。
・上記実施形態では、キャップ32の第1及び第2の箱体部45,47は、それぞれ、カラーインクと反応インクとの組み合わせに対応するものとしたが、その他のインクの種類の組み合わせに対応するものとしてもよい。例えば、第1の箱体部45が顔料系のインクに、第2の箱体部47が染料系のインクに対応するようにしてもよい。
・上記実施形態では、液体噴射装置として、インクを吐出するプリンタ11(ファックス、コピア等の印刷装置を含む)を用いて説明した。これを、他の液体を噴射する液体噴射装置に具体化するようにしてもよい。例えば、他の液体を噴射する液体噴射装置として、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
第1実施形態におけるプリンタの斜視図。 同じく、キャリッジの底面図。 同じく、プリンタの要部断面図。 同じく、キャップの斜視図。 同じく、キャップの平面図。 同じく、キャップの断面図。 同じく、キャップの部分断面図。 同じく、キャップの部分断面図。 第2実施形態におけるプリンタの斜視図。 同じく、キャップの斜視図。 同じく、キャップの平面図。 同じく、キャップの断面図。 同じく、キャップの部分断面図。 同じく、キャップの断面図。 変形例における、キャップの部分断面図。 変形例における、キャップの部分断面図。 変形例における、キャップの斜視図。 変形例における、キャップの斜視図。
符号の説明
h1,h2,h3,h4…肉厚としての高さ、L1,L2…幅、P…ターゲットとしての紙、S1…第1の分割室、S2…第2の分割室、W1,W2…幅、θ1,θ2…傾斜角、11…液体噴射装置としてのプリンタ、20…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、20a…ノズル形成面、32…キャップ、33,34…吸引手段を構成する吸引チューブ、36,36a,36b…吸引手段を構成する吸引ポンプ、41…外周壁、41c,43c…平面部としての上端、43…分割壁、49…芯部としての樹脂部、51…密着部としての弾性材料部、60…凹部を構成する段差部、61…連通路。

Claims (13)

  1. ノズル形成面に複数のノズルが形成され、同ノズルを介してターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記ノズル形成面に向かう開口を形成する外周壁を備え、同外周壁を前記ノズル形成面に対して当接させることにより、前記ノズルを覆うことが可能なキャップと、
    前記キャップの内部の流体を前記キャップの外部に移送する吸引手段と
    を備えた液体噴射装置において、
    前記キャップは、
    前記外周壁が前記ノズル形成面に当接しているときに、前記ノズル形成面と前記キャップによって形成される空間を分割するように設けられている分割壁を備え、
    同分割壁は、
    前記外周壁が前記ノズル形成面に当接しているときに、前記ノズル形成面に対して前記外周壁に比較して小さな応力で前記ノズル形成面に対して当接するように形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置において、
    前記分割壁は、
    前記キャップが前記ノズル形成面に当接していないときに、前記分割壁と前記ノズル形成面との間の距離が、前記外周壁と前記ノズル形成面との間の距離よりも大きくなるように形成されることにより、前記キャップが前記ノズル形成面に対して当接するときに、前記外周壁に比較して小さな応力で前記ノズル形成面に対して当接するように形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項2に記載の液体噴射装置において、
    前記分割壁は、
    前記キャップが前記ノズル形成面に当接していないときにおける、前記分割壁と前記ノズル形成面との間の距離は、前記外周壁に近付く程小さくなるように形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、
    前記外周壁及び前記分割壁は、
    芯部と、
    同芯部よりも弾性力の大きな材料によって形成され、前記外周壁及び前記分割壁が前記ノズル形成面に対して当接するときに、前記ノズル形成面に対して密着する密着部と
    を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項4に記載の液体噴射装置において、
    前記分割壁は、
    同分割壁を構成する分割壁側の前記芯部が、前記外周壁を構成する外周壁側の前記芯部に比較して、前記キャップが前記ノズル形成面に対して当接するときに、前記ノズル形成面までの距離が大きくなるように形成されることにより、前記ノズル形成面に対して前記外周壁に比較して小さな応力で前記ノズル形成面に対して当接するように形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
  6. 請求項4又は5に記載の液体噴射装置において、
    前記分割壁は、
    同分割壁を構成する分割壁側の前記密着部が、前記外周壁を構成する外周壁側の前記密着部に比較して、前記ノズル形成面に対する当接方向における肉厚が大きくなるように形成されることにより、前記ノズル形成面に対して前記外周壁に比較して小さな応力で前記
    ノズル形成面に対して当接するように形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、
    前記密着部は、
    前記ノズル形成面に対して当接する部分が、前記ノズル形成面に対して平行な平面状に形成されている平面部となっており、
    前記分割壁は、
    同分割壁を構成する分割壁側の前記密着部が、前記外周壁を構成する外周壁側の前記密着部に比較して、前記平面部の幅が大きくなるように形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
  8. 請求項4〜6のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、
    前記分割壁は、
    同分割壁を構成する分割壁側の前記密着部が、前記外周壁を構成する外周壁側の前記密着部に比較して、前記分割壁の厚み方向における幅が、小さくなるように形成されることにより、前記ノズル形成面に対して前記外周壁に比較して小さな応力で前記ノズル形成面に対して当接するように形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
  9. 請求項8に記載の液体噴射装置において、
    前記密着部は、
    前記ノズル形成面側に近付くにつれて、先細りとなるように形成され、
    前記分割壁は、
    同分割壁を構成する分割壁側の前記密着部が、前記外周壁を構成する外周壁側の前記密着部に比較して、前記ノズル形成面に対する当接方向に対する前記密着部の側面における傾斜角が小さくなるように形成されることにより、前記分割壁の厚み方向における幅が小さくなるように形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
  10. 請求項1〜9に記載する液体噴射装置において、
    前記分割壁は、
    前記外周壁が前記ノズル形成面に当接しているときに、前記ノズル形成面と前記キャップとによって形成される空間を複数の分割室に分割するとともに、前記複数の分割室を互いに連通する連通路を形成して、その連通路側へ弾性変形することにより、前記ノズル形成面に対して前記外周壁よりも小さな応力で当接することを特徴とする液体噴射装置。
  11. 請求項10に記載する液体噴射装置において、
    前記連通路は、
    前記ノズル形成面に対して密着する前記分割壁の密着部に前記ノズル形成面から離間する側に向かって凹設される凹部によって形成されることを特徴とする液体噴射装置。
  12. ノズル形成面に複数のノズルが形成され、同ノズルを介してターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記ノズル形成面に向かう開口を形成する外周壁を備え、同外周壁を前記ノズル形成面に対して当接させることにより、前記ノズルを覆うことが可能なキャップと、
    前記キャップの内部の流体を前記キャップの外部に移送する吸引手段と
    を備えた液体噴射装置において、
    前記キャップは、
    前記外周壁が前記ノズル形成面に当接しているときに、前記ノズル形成面と前記キャップによって形成される空間を分割するように設けられている分割壁を備え、
    同分割壁は、
    前記外周壁が前記ノズル形成面に接触するとき、前記ノズル形成面から離間していること
    を特徴とする液体噴射装置。
  13. 請求項10〜12のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、
    前記吸引手段は、前記複数の分割室にそれぞれ備えられたことを特徴とする液体噴射装置。
JP2004239842A 2003-10-01 2004-08-19 液体噴射装置 Expired - Fee Related JP4556549B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004239842A JP4556549B2 (ja) 2003-10-01 2004-08-19 液体噴射装置
US10/953,108 US7244013B2 (en) 2003-10-01 2004-09-30 Liquid ejecting apparatus
US11/808,833 US7641305B2 (en) 2003-10-01 2007-06-13 Liquid ejecting apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003342862 2003-10-01
JP2004239842A JP4556549B2 (ja) 2003-10-01 2004-08-19 液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005125745A true JP2005125745A (ja) 2005-05-19
JP4556549B2 JP4556549B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=34575888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004239842A Expired - Fee Related JP4556549B2 (ja) 2003-10-01 2004-08-19 液体噴射装置

Country Status (2)

Country Link
US (2) US7244013B2 (ja)
JP (1) JP4556549B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196658A (ja) * 2005-12-27 2007-08-09 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタ及び記録ヘッドのキャッピング方法
JP2008012684A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Canon Inc インクジェット記録装置
CN108215505A (zh) * 2016-12-13 2018-06-29 精工爱普生株式会社 液体喷射装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4802467B2 (ja) * 2004-09-09 2011-10-26 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ
JP4826745B2 (ja) * 2006-01-31 2011-11-30 ブラザー工業株式会社 画像記録装置
JP2009073018A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Seiko Epson Corp キャップ部材及び流体噴射装置
JP2009269339A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Seiko Epson Corp 流体噴射装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1191140A (ja) * 1997-09-17 1999-04-06 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH11277770A (ja) * 1998-03-27 1999-10-12 Minolta Co Ltd インクジェットヘッドのクリーニング装置
JP2001105615A (ja) * 1999-10-08 2001-04-17 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2002019157A (ja) * 2000-06-16 2002-01-23 Xerox Corp 漏斗形プリントヘッドキャップ
JP2002127435A (ja) * 2000-10-18 2002-05-08 Canon Inc インクジェット記録装置の吸引方法、吸引装置
JP2003341077A (ja) * 2002-03-20 2003-12-03 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッドの液体吸引装置及び液体噴射装置
JP2004090529A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Canon Inc インクジェット記録装置及び該記録装置のクリーニング機構部
JP2004142282A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、およびそれに用いるキャップ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3155871B2 (ja) * 1992-10-30 2001-04-16 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP3155400B2 (ja) 1993-06-30 2001-04-09 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JPH10181040A (ja) 1996-12-27 1998-07-07 Canon Inc 記録装置および記録ヘッド回復方法
JP4167769B2 (ja) 1998-01-30 2008-10-22 セイコーエプソン株式会社 インクジェットプリンタ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1191140A (ja) * 1997-09-17 1999-04-06 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH11277770A (ja) * 1998-03-27 1999-10-12 Minolta Co Ltd インクジェットヘッドのクリーニング装置
JP2001105615A (ja) * 1999-10-08 2001-04-17 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2002019157A (ja) * 2000-06-16 2002-01-23 Xerox Corp 漏斗形プリントヘッドキャップ
JP2002127435A (ja) * 2000-10-18 2002-05-08 Canon Inc インクジェット記録装置の吸引方法、吸引装置
JP2003341077A (ja) * 2002-03-20 2003-12-03 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッドの液体吸引装置及び液体噴射装置
JP2004090529A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Canon Inc インクジェット記録装置及び該記録装置のクリーニング機構部
JP2004142282A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、およびそれに用いるキャップ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196658A (ja) * 2005-12-27 2007-08-09 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタ及び記録ヘッドのキャッピング方法
JP2008012684A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Canon Inc インクジェット記録装置
CN108215505A (zh) * 2016-12-13 2018-06-29 精工爱普生株式会社 液体喷射装置
CN108215505B (zh) * 2016-12-13 2021-02-09 精工爱普生株式会社 液体喷射装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7244013B2 (en) 2007-07-17
US20070236532A1 (en) 2007-10-11
US20050104924A1 (en) 2005-05-19
US7641305B2 (en) 2010-01-05
JP4556549B2 (ja) 2010-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7901033B2 (en) Capping device, and recovery device having the same
US8608279B2 (en) Liquid jetting apparatus and cap member
US7488050B2 (en) Image forming apparatus
JP4032953B2 (ja) 液体噴射装置
US8474959B2 (en) Liquid container and liquid ejecting apparatus
US8360567B2 (en) Liquid ejecting apparatus having a decompression unit
JP2007015409A (ja) 液体噴射装置
US10086614B2 (en) Cap device and liquid jetting apparatus provided with the same
US7641305B2 (en) Liquid ejecting apparatus
JP4831343B2 (ja) 液滴吐出装置
JP4586363B2 (ja) 液体噴射装置
JP2003011393A (ja) インクカートリッジ
JP4998149B2 (ja) 液体吐出装置
JP4915320B2 (ja) 液滴噴射装置
US7988267B2 (en) Ink jet printer
JP4691940B2 (ja) 液体噴射装置
US20100289850A1 (en) Maintenance method for fluid ejecting apparatus and fluid ejecting apparatus
JP2004276270A (ja) 液体噴射装置
JP2010149369A (ja) 吸引キャップ装置
JP4853191B2 (ja) 液体噴射ヘッド
JP2005288967A (ja) 液体噴射装置
JP2008246676A (ja) 液体噴射ヘッド
JP2007050569A (ja) 液体噴射ヘッドの液体吸引装置および液体噴射装置
JP2017193148A (ja) 液体吐出装置
JP2013086269A (ja) 液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100629

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4556549

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees