JP2002127435A - インクジェット記録装置の吸引方法、吸引装置 - Google Patents

インクジェット記録装置の吸引方法、吸引装置

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JP2002127435A
JP2002127435A JP2000318484A JP2000318484A JP2002127435A JP 2002127435 A JP2002127435 A JP 2002127435A JP 2000318484 A JP2000318484 A JP 2000318484A JP 2000318484 A JP2000318484 A JP 2000318484A JP 2002127435 A JP2002127435 A JP 2002127435A
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suction
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suctioning
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Jiro Moriyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸引キャップの構造と吸引動作を工夫するこ
とにより、装置の小型化と装置コストのアップ防止を可
能とするととに、無駄なインクの発生を必要最小限にで
きる。 【解決手段】 本発明は、複数色のインクに対応するイ
ンク吐出口を各複数個備える記録ヘッドと、前記インク
吐出口からインクを吸引する1つのインク吸引手段とを
備えるインクジェット記録装置において、前記インク吸
引手段は、インク吸引時前記記録ヘッドに当接可能とす
る昇降手段により、前記インク吸引手段が前記記録ヘッ
ドに当接時、少なくとも1つのインクの吸引抵抗を変え
られるように構成されているインクジェット記録装置の
インク吸引方法、及び前記インク吸引手段は、インク抵
抗変更手段を備えて、該方法を実施するためのインクジ
ェット記録装置のインク吸引装置にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数色のインクを
色別に貯留するインクタンクと、各色に対応する吐出口
を複数個備えるインクジェット記録ヘッドとを有するイ
ンクジェット記録装置に関し、より詳細には、複数色の
内、少なくとも1色は、インクタンクから吐出口までの
インク供給路におけるインクの流れ抵抗が異なるインク
ジェット記録ヘッドにおいて、一の吸引手段により、吐
出口におけるインクの詰まり等を防止するようにしたイ
ンクジェット記録装置の吸引方法及びこの方法を使用し
た吸引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置は、低騒
音化、ランニングコストの低コスト化、装置の小型化、
記録画像のカラ−化が容易である等の理由から、プリン
タや複写機等において広く利用されている。
【0003】このようなインクジェット記録方法を応用
した記録装置において、Bk(ブラック)は高速度かつ
高濃度で印刷され、カラ−は高画質で印刷されることが
要望されている。これを実現する手段として、例えば特
開昭55−142658号公報ではBkのインク吐出量
をカラ−より大きくすることが提案されている。
【0004】また、特開平7−17058号公報では、
大きい吐出口の色の吐出口と小さい吐出口の色の吐出口
を1個のキャップ部材(吸引手段)で吸引することが示
されている。
【0005】図7は、従来の吸引機構の概略図である。
記録ヘッドユニット1は、記録ヘッド部2と、Bkイン
ク用インクタンク3とカラ−インク用インクタンク4で
構成される。カラ−インク用インクタンク4の中には、
Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各カ
ラーインクが1つのインクタンク内に隔壁を介して貯留
されている。
【0006】インクを吸引するための吸引手段を構成す
る回復用キャップ部材5は、該キャップ部材5を上下動
させるための昇降機構6により記録ヘッド部2に押し当
てられたり、離されたりできるように形成されている。
記録ヘッド部2には、Y、M、C及びBk用の吐出口で
ある吐出口が列状に設けられ、Bk用は64個の吐出
口、Y、M、C用は各24個の吐出口が設けられてい
る。
【0007】通常はキャップ部材5が記録ヘッド部2と
離れた状態(a)であり、記録ヘッド部2からインクを
吸引する時には、昇降機構6でキャップ部材5を記録ヘ
ッド部2に押し当てた状態(b)として、公知の吸引機
構で矢印の方向にインクを吸引する。
【0008】このような構成の系で、万一記録ヘッドの
吐出口が詰まった場合や、インクタンク3、4内のイン
クが終了してインクタンクを交換した後には、記録ヘッ
ドの吐出口付近を吸引する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、全部の色でなく、どれか1色のみの吐出口が詰まっ
た場合や、図7のように複数のインクタンクが独立に交
換できる系でのタンク交換後に記録ヘッドの吐出口付近
を吸引すると、インクタンクから吐出口までのインク供
給路におけるインクの流れ抵抗が小さい、例えば吐出口
面積の大きい色のインクばかりが多く吸引され、吐出口
面積の小さい色のインクは吸引されにくいため、希望の
色の吸引がされにくい課題があった。
【0010】あるいは、吐出口面積の小さいの色のイン
クを吸引するためには、前記流れ抵抗の小さい色のイン
クを無駄に吸引してしまう課題があった。すなわち、イ
ンクを無駄に吸引することは、実使用の1枚当たりの記
録ランニングコストが高くなってしまうことを意味す
る。また、吸引時間が長くなる。さらには、無駄なイン
クの発生は廃棄処理手段を大型化する欠点となる。
【0011】対応として、例えば各色に対応した独立な
吸引機構を有することで、課題は解決されるが、装置の
大型化とコストアップになる欠点がある。
【0012】本発明の目的は、吸引キャップの構造と吸
引動作を工夫することにより、従来の課題を簡単な構成
で解決するものである。これにより、装置の小型化と装
置コストのアップ防止ができる。
【0013】また、無駄なインクの発生を必要最小限に
でき、無駄なインクを減らすことにより、ランニングコ
ストを低下させる。さらに、無駄インク収納部の装置サ
イズを縮小化し、もって装置コストを低下させるととも
に、吸引時間を短縮することもできる。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題低を解決するた
め、本発明のインクジェット記録装置のインク吸引方法
は、複数色のインクに対応するインク吐出口を各複数個
備える記録ヘッドと、前記インク吐出口からインクを吸
引する1つのインク吸引手段と、を備えるインクジェッ
ト記録装置において、前記インク吸引手段を、インク吸
引時、前記記録ヘッドに当接可能とする昇降手段によ
り、前記インク吸引手段が、前記記録ヘッドに当接時、
少なくとも1つのインクの吸引抵抗を変えられるように
したことを特徴とする。
【0015】また、本発明のインクジェット記録装置の
インク吸引装置は、複数色のインクに対応するインク吐
出口を各複数個備える記録ヘッドと、前記インク吐出口
からインクを吸引する1つのインク吸引手段と、を備
え、前記インク吸引手段は、前記インク吸引手段を、イ
ンク吸引時、前記記録ヘッドに当接可能とする昇降手段
と、さらに、前記インク吸引手段は、前記インク吸引手
段が前記記録ヘッドと当接時、少なくとも1つのインク
のインク吸引抵抗を変えられるインク抵抗変更手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図2は、本発明の
吸引方法及び装置が採用され得るインクジェット記録装
置の斜視図である。このインクジェット記録装置100
の給紙位置に挿入された記録媒体105は、送りローラ
106によって矢印P方向に送られ、記録ヘッド104
の記録可能領域へ搬送される。記録可能領域における記
録媒体105の下部には、プラテン107が設けられて
いる。キャリッジ101は、2つのガイド軸102と1
03によって、それらの軸方向に沿う方向に移動可能と
なっており、記録領域を主走査方向であるQ1、Q2方
向に往復走査する。
【0017】キャリッジ101に搭載された記録ヘッド
104は、複数色のインクを吐出可能な吐出口、複数色
のインクを収容するインクタンクを含む構成であり、吐
出口は下側を向いている。
【0018】この例のインクジェット記録装置における
複数色のインクは、Bk、Y、M、Cの4色のインクで
ある。
【0019】108は、スイッチ部及び表示部であり、
スイッチ部は記録装置の電源のオン/オフや各種記録モ
ードの設定等に使用され、表示部は記録装置の状態を表
示する。
【0020】図3は、前記インクジェット記録装置の制
御ブロック図である。ホストコンピュータから、記録す
べき文字や画像のデータが記録装置100の受信バッフ
ァー401に入力される。また、正しくデータが転送さ
れているかを確認するデータ、および記録装置100の
動作状態を知らせるデータが記録装置100からホスト
コンピュータに送信される。受信バッファー401のデ
ータはCPU402の管理下においてメモリ部403に
転送され、そしてメモリ部403のRAMに一時的に記
憶される。
【0021】機械コントロール部404は、CPU40
2からの指令によりキャリッジモータやラインフィード
モータ等の機械部405を駆動制御する。センサ/SW
コントロール部406は、各種センサやSW(スイッ
チ)からなるセンサ/SW部407からの信号をCPU
402に送る。表示素子コントロール部408は、CP
U402からの指令により、表示パネル群のLEDや液
晶表示素子等からなる表示部409を制御する。
【0022】記録ヘッドコントロール部410はCPU
402からの指令により記録ヘッド104を制御する。
また、記録ヘッドコントロール部410は、記録ヘッド
104の状態を示す温度情報等を検出して、それらをC
PU402に送る。
【0023】図1は、本発明のインクジェット記録装置
の吸引方法及び装置を説明する図であり、記録ヘッド
部、インクタンク及びキャップ部材等の断面図である。
【0024】記録ヘッドユニット1は、記録ヘッド部2
及び2つのインクタンク、すなわちBk用インクタンク
3及びカラーインク用インクタンク4で構成される。カ
ラ−インク用インクタンク4の中には、Y、M、Cの各
カラーインクが貯留される。
【0025】記録ヘッド部2は、Y、M、C及びBk用
のインク吐出口が1列状に一体に設けられ、Bk用は6
4個のインク吐出口、Y、M、C用は各24個のインク
吐出口が設けられている。
【0026】ここで、本実施形態1においては、Bk用
インク吐出口の面積は、約400平方ミクロンで大きい
吐出口であり、Y、M、C用各インク吐出口の面積は、
約200平方ミクロンで小さい吐出口である。したがっ
て、Bk用インク吐出口数が64、Y、M、C用インク
吐出口数が各24であることも考慮すると、同じ減圧で
あれば、Bk用吐出口からはY、M、C用吐出口よりも
多量のインクが吸引される。
【0027】2つのインクタンクは、それぞれインクが
無くなると、満タンのインクタンクと交換可能になって
いる。
【0028】インクを吸引するための吸引手段を構成す
るキャップ部材7には、記録ヘッド部2のBk用吐出口
とY、M、C用吐出口との境界位置12に対応して、イ
ンク抵抗変更手段を構成する凸状部9が形成される。凸
状部は、断面が凸状になっている。この凸状部9の高さ
は、キャップ部材7が記録ヘッド部2に押し当てられた
時、該記録ヘッド部2に最初に当接する前記キャップ部
材7の外周リブ10より低く形成されている。
【0029】また、キャップ部材7は、従来例と同様
に、昇降機構8により上下動可能に構成されている。そ
して、通常は、キャップ部材7が記録ヘッド部2と離れ
た状態(図1(a)参照)にある。記録ヘッド部2から
インクを吸引する時には、キャップ部材7は、前記昇降
機構8で押し上げられ、記録ヘッド部2に押し当てられ
る。
【0030】この押し当てられた状態として、図1の
(b)、(c)に示されるように、キャップ部材7の外
周リブ10は、記録ヘッド部2に当接しているが、キャ
ップ部材7に形成されたインク抵抗変更手段としての凸
状部9は、前記境界位置12に当接していない状態
(b)及び前記凸状部9も前記境界位置12に当接して
いる状態(c)の2段階の位置を採り得る構成となって
いる。すなわち、キャップ部材7は、3段階の位置を採
り得る構成となっている。
【0031】なお、この構成を可能とするために、キャ
ップ部材7は、変形可能な材料で形成されることが好ま
しい。
【0032】インクは、インク吸引手段を構成する公知
の吸引機構(図示されていない)でキャップ部材7内の
空間11が減圧されることにより、インクタンクから各
吐出口を介して矢印の方向に吸引され、排出される。
【0033】状態(b)位置では、Bk用吐出口先端部
はインク抵抗変更手段としての凸状部9の抵抗付加によ
り減圧作用が小さくなり、吸引量が少なくなる。したが
って、従来例のようなBkインクがY、M、Cインクの
吸引量と比べて多量に吸引されることが防止される。
【0034】一方、状態(c)位置では、Bkインク
は、凸状部9が境界位置12に当接することにより吸引
経路を遮断されることになり、Y、M、Cインクのみが
吸引機構で吸引可能な状態となる。
【0035】このように構成された回復形吸引手段の作
用につきさらに具体的に説明する。例えば、C用吐出口
が詰まった場合、キャップ部材7の昇降機構8でキャッ
プを押し上げ、状態(c)の位置とする。この位置で吸
引機構によりキャップ部材7内の空間11が減圧され、
Y、M、Cインクが吸引され、C用吐出口の詰まりが解
消される。
【0036】従来の方法では吸引時には状態(b)の位
置であったため、しかも凸状部9も形成されていないか
ら、多量に吸引されるBkインクを無駄にしていた。
【0037】また、Y又はM用吐出口が詰まった場合で
もCの場合と同様な処理をすれば良い。さらに、Bk用
吐出口が詰まった場合には、状態(b)の位置で吸引す
ることによりBk、Y、M、Cインクを同時に吸引す
る。Y、M、Cインクの吸引量はBkインクの吸引量に
比べて少ないので無駄になるインク量も少なくて済む。
【0038】本実施形態1では、少なくともキャップ部
材内に1個の凸状部があり、昇降機構8がキャップ部材
7の位置を、開の状態(a)と、吸引状態である状態
(b)と状態(c)の計3つの位置を選択し得るという
簡単な構成により「Y、M、Cインク」と「Bk、Y、
M、Cインク」の2通りのインク吸引を独立に吸引可能
とすることにより、少なくとも、Y及び/又はM及び/
又はCインクの吸引時に多量のBkインクの吸引を軽減
でき、Bkインクを無駄にすることがない。
【0039】なお、インクタンク内のインクが終了し、
タンクを新品に交換する場合においても、上記吐出口が
詰まった場合と同様の作用、効果が得られる。
【0040】その結果、実使用時の1枚当たりの記録ラ
ンニングコストを下げることが可能となる。また、最適
な吸引のため吸引時間を短くできるようになる。さら
に、無駄なインクの廃インク処理手段の体積を小さくす
ることが可能となり、コストも下げることが可能となっ
た。
【0041】ここで、使用した記録ヘッドの各吐出口に
は、インク滴を吐出するために熱エネルギーを発生する
発熱体が設けられている。発熱体はシリコン等からなる
基板上に成膜技術によって形成される。発熱体の上には
インクと発熱体が直接接触しないように保護膜が形成さ
れている。さらに、この基板上に樹脂やガラス材よりな
る隔壁を積層することによって吐出口、インク液路、イ
ンク液室等が構成される。
【0042】発熱体の発熱により急速に加熱された吐出
口内のインクは膜沸騰により気泡を形成し、気泡生成の
圧力によりインク滴が記録媒体に向かって吐出され文字
や画像を形成する。
【0043】電気・熱変換体である発熱体を使用した記
録方法は、インク滴吐出時に熱エネルギー印加により形
成される気泡を使用しているため、通称バブルジェット
(登録商標)記録方法と呼ばれている。
【0044】なお、本発明ではこの方式の記録ヘッドに
限定されることは無く、例えば圧電素子を使用した吐出
方式の記録ヘッドでも良い。
【0045】(実施形態2)図4には、本発明の別の実
施形態が示されている。実施形態1と比べて相違するの
は、記録ヘッドユニットを構成する、インクタンクに関
し、Bk、Y、M、C用インクタンクが全て独立し、そ
れぞれのインクタンクが交換可能である点のみである。
すなわち、実施形態2においても、実施形態1と同様に
キャップ部材7内に少なくとも1つの凸状部9が設けら
れ、かつキャップ部材7が3つの位置を選択し得る構成
を有し、そのうちの2つの位置で吸引動作する。したが
って、この場合でも実施形態1と同様の作用、効果が得
られる。
【0046】(実施形態3)図5は、Bk、Y、M、C
用インクタンクが全て独立で、さらに、キャップ部材の
凸状部が2個ある場合の例を示す。
【0047】第1の凸状部9は、実施形態1と同じ位置
に同じ高さで設けられている。第2の凸状部13は、記
録ヘッド部2のY用吐出口とM用吐出口との境界位置1
4に対応して形成される。この第2の凸状部13の高さ
は、第1の凸状部9より低く形成されている。
【0048】記録ヘッド部2に対して、キャップ部材7
は、離れた状態(a)の位置、キャップ部材7の外周リ
ブ10は、記録ヘッド部2に当接しているが、キャップ
部材7に形成された第1、第2の凸状部9、13は、い
ずれも境界位置12、14に当接していない状態(b)
の位置、さらに前記(b)の状態から前記第1の凸状部
9のみが前記境界位置12に当接している状態(c)の
位置及びさらに前記(c)の状態から前記第2の凸状部
13も前記境界位置14に当接している状態(d)の位
置の4段階の位置を採り得る構成となっている。
【0049】上記状態(b)の位置では、全色のインク
が吸引される。全部のインクタンクを交換した場合、あ
るいは、全色用吐出口が詰まった場合にはこの状態で吸
引する。
【0050】上記状態(c)の位置では、Y、M、Cイ
ンクが吸引される。Y、M、C用インクタンクを交換し
た場合、あるいは、Y、M、C用インク吐出口が詰まっ
た場合にはこの状態で吸引する。また、Y用インクタン
クだけを交換した場合、あるいは、Y用インク吐出口が
つまった場合にも、この状態で吸引する。この場合、Y
インクのみを区別して吸引できないが、少なくともBk
インクの吸引は防止されている。
【0051】上記状態(d)の位置では、M、Cインク
を吸引する。M、C用インクタンクを交換した場合、あ
るいは、M、C用インク吐出口が詰まった場合にはこの
状態で吸引する。また、M用インクタンクだけあるいは
C用インクタンクだけを交換した場合、あるいは、Mま
たはCのどちらかのインク吐出口が詰まった場合にも、
この状態で吸引する。この場合、MとCインクを区別し
て吸引できないが、少なくともBk及びYインクの吸引
は防止されている。
【0052】上記の通り、一部インクの区別はできず、
必ずしも目的のインクのみを吸引することができない
が、少なくとも1以上の目的のインクの吸引を防止で
き、従来に比べ無駄なインクの吸引を減少できる。
【0053】なお、本実施形態をさらに進めて、第3の
凸状部を、記録ヘッド部2のM用吐出口とC用吐出口と
の境界位置14に対応して形成すれば、少なくともB
k、Y及びMインクの吸引が防止されることが理解され
よう。
【0054】(実施形態4)
【0055】図6は、記録ヘッドの正面図を示す。
(a)は複数色用の吐出口が一列状に並んだ場合であ
る。(b)は複数色用の吐出口が水平方向に置かれた場
合を示す。
【0056】いずれの場合でも、キャップ部材の形状、
凸状部の配置位置と形状、及びキャップ部材を記録ヘッ
ド方向に移動可能に構成することにより、上記実施形態
1乃至3と同様に、本発明の作用、効果が得られる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、このように、複数色の
インクタンクを有し、インク吐出口からのインク吸引量
が異なる構造の記録ヘッドであって、吸引量の大きい色
のインクばかりが多く吸引され、吸引量の小さい色のイ
ンクは吸引されにくい構成の記録ヘッドにおいて、吸引
機構は1つであるが、簡単な構成を付加することによ
り、インクを無駄に吸引することを防止できる。その結
果、実使用の1枚当たりの記録ランニングコストを下
げ、吸引時間を短くでき、無駄なインクの廃棄処理手段
を小型化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つに実施形態を示し、インクジェッ
ト記録装置の記録ヘッド部、インクタンク及びキャップ
部材等の概略断面図であり、(a)は、キャップ部材7
が記録ヘッド部2と離れた状態、(b)は、キャップ部
材の外周リブ10は、記録ヘッド部2に当接している
が、キャップ部材7に形成されたインク抵抗変更手段と
しての凸状部9は、境界位置12に当接していない状
態、(c)は、前記凸状部9も前記境界位置12に当接
している状態を示す。
【図2】本発明の吸引方法及び装置が採用され得るイン
クジェット記録装置の斜視図である。
【図3】図2に示されるインクジェット記録装置の制御
ブロック図である。
【図4】本発明の別の実施形態を示し、図1と同様にイ
ンクジェット記録装置の記録ヘッド部、インクタンク及
びキャップ部材等の概略断面図であり、(a)は、キャ
ップ部材7が記録ヘッド部2と離れた状態、(b)は、
キャップ部材の外周リブ10は、記録ヘッド部2に当接
しているが、キャップ部材7に形成されたインク抵抗変
更手段としての凸状部9は、境界位置12に当接してい
ない状態、(c)は、前記凸状部9も前記境界位置12
に当接している状態を示す。
【図5】本発明のさらに別の実施形態を示し、図1と同
様にインクジェット記録装置の記録ヘッド部、インクタ
ンク及びキャップ部材等の概略断面図であり、(a)
は、キャップ部材7が記録ヘッド部2と離れた状態、
(b)は、キャップ部材7の外周リブ10は、記録ヘッ
ド部2に当接しているが、キャップ部材7に形成された
第1、第2の凸状部9、13は、いずれも境界位置1
2、14に当接していない状態、(c)は、前記(b)
の状態からさらに前記第1の凸状部9のみが前記境界位
置12に当接している状態、(d)は、前記(c)の状
態から前記第2の凸状部13も前記境界位置14に当接
している状態を示す。
【図6】記録ヘッドにおけるインク吐出口の配列例を示
す図であり、(a)は、複数色用の吐出口が一列状に並
んだ場合、(b)は、複数色用の吐出口が水平方向に置
かれた場合を示す。
【図7】従来例を示し、図1と同様にインクジェット記
録装置の記録ヘッド部、インクタンク及びキャップ部材
等の概略断面図であり、(a)は、キャップ部材7が記
録ヘッド部2と離れた状態、(b)は、キャップ部材7
が記録ヘッドに当接している状態を示す。
【符号の説明】
1、31、104 記録ヘッドユニット 2、32 記録ヘッド 3、33 黒(Bk)用インクタンク 4、34 カラー(Y,M,C)用インクタンク 7、35 キャップ部材 8、36 昇降機構 9 (第1)凸状部 10 外周リブ 11 空間 12 Y、M、C用インク吐出口とBk用イ
ンク吐出口との境界位置 13 第2凸状部 14 Y用インク吐出口とBk用インク吐出
口との境界位置 100 インクジェット記録装置 101 キャリッジ 102、103 ガイド軸 105 記録媒体 106 送りローラ 107 プラテン 108 スイッチ部及び表示部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のインクに対応するインク吐出口
    を各複数個備える記録ヘッドと、 前記インク吐出口からインクを吸引する1つのインク吸
    引手段と、 を備えるインクジェット記録装置において、 前記インク吸引手段は、インク吸引時前記記録ヘッドに
    当接されるとともに、 該当接時、少なくとも1つのインクの吸引抵抗を変えら
    れるように構成されていることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置のインク吸引方法。
  2. 【請求項2】 前記吸引手段は、複数段階にわたり順次
    その吸引抵抗が変えられることを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット記録装置のインク吸引方法。
  3. 【請求項3】 前記複数段階に変えられる吸引抵抗の内
    少なくとも1つは、その抵抗が無限大となるすなわちイ
    ンク吸引が遮断されることを特徴とする請求項2に記載
    のインクジェット記録装置のインク吸引方法。
  4. 【請求項4】 前記インクの吸引抵抗を変えられるイン
    クは、そのインクの流れ抵抗が他のインクの流れ抵抗よ
    り小さいインクであることを特徴とする請求項1に記載
    のインクジェット記録装置のインク吸引方法。
  5. 【請求項5】 前記インクの吸引抵抗を変えられるイン
    クは、黒(Bk)インクであることを特徴とする請求項
    4に記載のインクジェット記録装置のインク吸引方法。
  6. 【請求項6】 前記インク吸引手段は、少なくともキャ
    ップ部材、凸状部を備えることを特徴とする請求項1乃
    至5に記載のインクジェット記録装置のインク吸引方
    法。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、インクを吐出するた
    めに、電気熱変換体を備えることを特徴とする請求項1
    乃至6に記載のインクジェット記録装置のインク吸引方
    法。
  8. 【請求項8】 複数色のインクに対応するインク吐出口
    を各複数個備える記録ヘッドと、 前記インク吐出口からインクを吸引する1つのインク吸
    引手段と、 を備え、 前記インク吸引手段は、前記インク吸引手段を、インク
    吸引時前記記録ヘッドに当接可能とする昇降機構、及び
    前記インク吸引手段は、前記インク吸引手段が前記記録
    ヘッドと当接時、少なくとも1つのインクのインク吸引
    抵抗を変えられるインク抵抗変更手段、 を備えていることを特徴とするインクジェット記録装置
    のインク吸引装置。
  9. 【請求項9】 前記インク抵抗変更手段は、インク吸引
    経路を開閉可能とする凸状部であることを特徴とする請
    求項8に記載のインクジェット記録装置のインク吸引装
    置。
  10. 【請求項10】 前記凸状部は、高さの異なる複数の凸
    状部を有することを特徴とする請求項9に記載のインク
    ジェット記録装置のインク吸引装置。
  11. 【請求項11】 前記インク抵抗変更手段は、インクの
    流れ抵抗が小さいインクの吸引抵抗を変えることを特徴
    とする請求項8乃至10に記載のインクジェット記録装
    置のインク吸引装置。
  12. 【請求項12】 前記インクの流れ抵抗が小さいインク
    は、黒(Bk)インクであることを特徴とする請求項1
    1に記載のインクジェット記録装置のインク吸引装置。
  13. 【請求項13】 前記インク吸引手段は、キャップ部材
    であることを特徴とする請求項8乃至12に記載のイン
    クジェット記録装置のインク吸引装置。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドは、インクの吐出時、
    電気熱変換体を使用することを特徴とする請求項8乃至
    13に記載のインクジェット記録装置のインク吸引装
    置。
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