JP2774641B2 - カラー記録装置 - Google Patents

カラー記録装置

Info

Publication number
JP2774641B2
JP2774641B2 JP2031729A JP3172990A JP2774641B2 JP 2774641 B2 JP2774641 B2 JP 2774641B2 JP 2031729 A JP2031729 A JP 2031729A JP 3172990 A JP3172990 A JP 3172990A JP 2774641 B2 JP2774641 B2 JP 2774641B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ink
color
black
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2031729A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03234679A (ja
Inventor
隆之 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2031729A priority Critical patent/JP2774641B2/ja
Publication of JPH03234679A publication Critical patent/JPH03234679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2774641B2 publication Critical patent/JP2774641B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数色の画像記録が可能なカラーの印字記
録装置(以下プリンタと称する)に関し、特にある特定
色の記録を行うための記録制御回路に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
近年、オフイスには数多くのコンピユータが導入さ
れ、それにつれプリンタについても様々な要求が増え、
高速印字、高解像度、高印字品位はもちろんのこと、カ
ラー記録についての要求も増えつつある。
カラープリンタは、オフイスで使われる用途上記録可
能な全ての色を再生することはもちろんのこと、主とな
るある特定色例えば黒のみ印字も高速、高品位に印字す
ることが要求されるようになってきた。
そのため、多くのカラープリンタでは主となる黒のイ
ンクカートリツジ、あるいはインクリボンを備え、これ
が、副としてのイエロー、マゼンタ、シアン等の他の色
のインクと比べて大容量のものを保持できるよう構成さ
れている。
〔発明が解決しようとする技術課題〕
上述したようなカラープリンタは、主となる色として
黒のみの記録頻度が高いため、黒のインクの消費量が最
も多く、他のインクよりもはやくなくなってしまう。
そのため、大量の出力が必要なときなどは、黒のイン
クの量を確認する必要があり、その時に補充または交換
すべき予備の黒インクが無かったりすると出力作業を行
えないという不都合が生じる。
更には、記録の途中で黒インクが切れた時などは、一
旦記録作業を中止してインクを補充し再度始めから記録
をやり直ししなければならなかった。また、そのまま作
業者が気付かずに記録が続けられるとプリンタ自体が故
障してしまうことがあった。
また、所定の色の記録が行えなくなった場合に他の複
数の色により代替して記録を行った場合、所定の一色で
記録を行う場合に比べて記録されるドット数が増えてし
まうという問題があった。特に記録媒体上にインクを吐
出して記録を行う方式では、同一箇所に複数のインクが
吐出されることでインクがにじみ、記録面上のドット径
が大きくなるばかりか、良好な定着が行われないという
問題があった。
〔目的〕
本発明は上述した技術課題に鑑みなされたものであ
り、特に黒色の記録が行えない場合であっても他の複数
の色のインクにより代替して記録を行うことができると
ともに、インクの定着性にすぐれ、インクのにじみの問
題を解決したカラー記録装置を提供することを目的とす
る。
本発明の別の目的は、黒色による記録が行えなくなっ
た際に、他の複数の色で置き換えて記録することで、記
録途中のデータを無駄にすることがなく、またインクを
交換する手間を掛けることなく記録を継続して行うこと
ができるカラー記録装置を提供することにある。
〔実施例〕
第1図は本発明によるカラー記録装置の記録方式を説
明するための模式図である。
9Aは主となる色として黒色を記録するための主記録手
段としての黒インクを吐出するインクジエツトヘツド、
9Bは副となる色としてシアンを記録するための副記録手
段としてのシアンインクを吐出するインクジエツトヘツ
ド、9C、9Dはそれぞれ9B同様副記録手段としてのマゼン
タインクを吐出するインクジエツトヘツド及びイエロー
インクを吐出するインクジエツトヘツドである。
通常の記録では、黒色の記録を行なう際にはヘツド9A
を使用し、その他の色例えばシアン、青、緑、マゼン
タ、赤、黄の記録を行なう際にはヘツド9B、9C、9Dを単
独または複数組み合わせて記録を行なう。
主となる黒色のインクが無い場合には、黒色の記録を
行なう際にヘツド9B、9C、9Dを使用しシアン、マゼン
タ、イエローのインクを記録面の同一個所に向けて吐出
し、インク滴を重ね合わせて付着させる。
本発明の好適な実施態様は以下の通りである。
記録開始時に主となる黒インクが無い場合には、作業
者が手動スイツチを切換えて、主となるインクによる記
録が行なえない旨の信号を発生し、黒色の記録を行なう
ためにヘツド9B、9C、9Dを全て使用し重ね合せるように
ヘツド駆動信号を切換える。
または、記録途中で主となる黒インクが無い旨の信号
を検知した場合には、装置本体がその検知出力に応じて
主となるインクによる記録が行なえない旨の信号を発生
し自動的にヘツド駆動信号を切換えてヘツド9B、9C、9D
による黒色記録を行なう。
または、記録開始時に主となる黒色の記録を行なうヘ
ツド9Aが搭載されていない場合、即ち黒インクによる記
録が行なえない場合には、上述したように作業者が切換
えるなり、装置自体がヘツド非搭載の信号を受けて切換
えるなりして、ヘツド駆動信号を切換える。
本発明における主の色としては黒インクに限ることは
なく、記録を必要とする作業者の要望により適宜選択さ
れるものである。
即ち、主の色として青色を特定するのであれば第1図
におけるヘツド9Aを青インク用ヘツドとして、副となる
ヘツドとして9B及び9Cを用いてシアンとマゼンタとを重
ね合わせ青色の記録を行なう。
また、主の色として赤を特定するのであれば、ヘツド
9Aが赤、副となるヘツドとして9C及び9Dを用いてマゼン
タとイエローにより赤色の記録を行なう。従って、本発
明でいう主、副とは相対的なものであり特別な限定を意
味するものではない。
更に記録手段としてはインクジエツトヘツドに限らず
各色のインクリボンを用いて熱転写記録を行なうヘツド
であってもよい。
〔実施例1〕 以下、図面を参照して本発明の実施例1について詳細
に説明する。
第2図は、吐出エネルギー発生手段として、電気熱変
換体を有する所謂バブルジエツト(BJ)方式のカラーイ
ンクジエツト記録装置の構成を示す。
第2図において、用紙またはプラスチツクシートなど
の記録媒体1は、記録領域の上下に配置された一対の搬
送ローラ2、3によって支持され、シート送りモータ4
で駆動される搬送ローラ2によって矢印A方向へ搬送さ
れる。搬送ローラ2、3の前方にはこれと平行にガイド
シヤフト5が設けられている。このガイドシヤフト7に
沿ってキヤリツジ6がキヤリツジモータ7の出力により
ワイヤ8を介して矢印B方向に往復駆動される。
ヘツド移動手段としてのキヤリツジ6には、BJ方式の
インクジエツトヘツドである記録ヘツドユニツト90が搭
載されている。この記録ヘツド90は、カラー画像記録用
であり、キヤリツジの走査方向に配置され、ブラツク
(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)の各色のインクに対応させて設けた4個の記録ヘ
ツド9、すなわち黒ヘツド9A、シアンヘツド9B、マゼン
タヘツド9C、イエローヘツド9Dからなっている。各記録
ヘツド9の前面、すなわち記録媒体1の記録面と所定間
隔(例えば0.8mm)をおいて対向する面には複数(例え
ば48個または64個)のインク吐出口をキヤリツジの走査
方向と交差する方向として縦1列に配置したインク吐出
部が設けられている。
第3図は、記録ヘツド9(記録ヘツド9A〜9Dのいずれ
でも同じ)のインク吐出部の一部分の縦断面を模式的に
示す図である。
第3図において、記録媒体1に対向する面には、縦方
向に所定ピッチで複数のインク吐出口10が形成され、記
録情報に基いて各インク吐出口10に対応して設けられた
電気熱変換体(発熱抵抗体など)11を駆動(通電加熱)
してインク内に膜ふっ騰現象を生起させ、バブル(泡)
11Aを発生せしめ、このときの圧力により、インクを吐
出させ飛翔インク滴12を形成して、記録媒体1上に所定
パターンでインク滴を付着させドツトパターンによる記
録が行なわれる。
各記録ヘツド9には電気熱変換体への通電をオン・オ
フするためのヒートドライバ13が設けられ、上述のよう
にこれらの駆動を行なうための駆動回路(ドライバ)29
の回路基板がキヤリツジ6に設けられている。10Aは液
路、10Bは共通液室である。
記録装置のエンジン制御回路(CPU)やこれに併設さ
れたROM、RAM等を含む制御部は制御基板15上に形成され
ており、この制御部は、ホスト機のコントローラ14から
指令信号やデータ信号(記録情報)を受信し、これに基
いて各種モータ等の駆動源などとともに駆動回路29、ヒ
ートドライバ13を介して各記録ヘツド9A〜9Dに電気熱変
換体の駆動電圧(ヒート電圧)を印加し通電する。
記録装置の外装ケース(不図示)に取り付けられる操
作パネル160には、オンライン/オフライン切り替えキ
ー16A、ラインフイードキー16B、フオームフイードキー
16C、記録モード切り替えキー16D等のキー設定部の他、
複数のアラームランプ16Eや電源ランプ16F等の警告ラン
プを含む表示部が設けられている。
第4図は、第2図に示したBJ方式のカラーインクジエ
ツト記録装置の制御系を示すブロツク図である。
第4図において、マイクロプロセツサ形態のCPU21
は、本発明のインターフエイス22を介してコントローラ
14に接続されており、ホスト機のコントローラ14からデ
ータメモリ23に読み込まれた指令信号(コマンド)や記
録情報信号、ならびにROM形態のプログラムメモリ24やR
AM形態のワーキングメモリ25等に格納されたプログラム
や印字指令データに基いて記録動作を制御する。
CPU21は、出力ポート26およびモータードライバ27を
介してキヤリツジモータ7やシート送りモータ4を制御
するとともに、データメモリ23に格納されている記録情
報に基きヘツド制御回路29を介して記録ヘツド9を制御
し記録を行なわせる。
第4図中の参照符号40は、シートセンサであり、搬送
ローラ2と3(第1図)との間に記録媒体1が存在する
か否かを検出し、入力ポート31を介してCPU21に検出信
号が伝達される。
前述した操作パネル160上の各操作キー16A〜16D(第
1図)からの出力は、入力ポート32を介してCPU21に伝
達され、また、アラームランプ16Eや電源ランプ16F等の
警告ランプ16に対しては、出力ポート36を介して制御信
号が供給される。
第4図中の符号33は、装置の外装の底面部分などに設
けられたDIPスイツチであり、その出力は入力ポート34
を介してCPU21に伝達される。
また、第4図において、電源回路28からは、制御ロジ
ツク回路を動作させるためのロジツク駆動電圧VCC(例
えば5V)、各種モータ駆動電圧VM(例えば30V)、リセ
ツト電圧RESET、記録ヘツド9の電気熱変換体11に通電
し発熱させるためのヒート電圧VH(例えば25V)、およ
び記録ヘツド9保護用バツクアツプ電圧VDDHが出力され
る。
そして、ヒート電圧VHは記録ヘツド9に、バツクアツ
プ電圧VDDHはヘツド制御回路29および記録ヘツド9に、
それぞれ印加される。
各色の記録ヘツドは前述の第1図に示したように減色
混色法によりカラー画像が各インクにより再生される。
第1図中で示しているようにイエロー、マゼンタ、シ
アンを混色または重ね合わせすると黒が得られる。
第5図は、本発明が適用されるカラープリンタのある
1つの色インクの入ったインクカートリツジとそのイン
クの有り無しを検知するセンサーの例を示す図である。
本実施例では、第5図に示したようなインクカートリ
ツジとセンサーとを各色ごとに設け、黒、マゼンタ、シ
アン、イエローの4つのインクカートリツジを用い、そ
れぞれにインク量検知センサーを取り付け各色のインク
が所定量を満たしているか否かを検知している。
第5図において41はインクカートリツジ、42は樹脂か
らなる筐体に囲まれた可撓性のインク袋、43はインクカ
ートリツジ41の封止用弾性体に挿入されカートリツジと
インクセンサーとを連通させるインク針、44はセンサー
とヘツドとを連通させるインクチユーブ、45、46はイン
クセンサーの接点、47は下方にフロート48を付勢するバ
ネである。フロート48は接点46および可撓性膜と一体的
に上下動する。49はバネ押えである。
インクはヘツドの毛管力によりインク袋42より封止用
弾性体、インク針43を通り、そしてインクセンサーの液
室を経由してインクチユーブ44側に出てゆくように保持
される。このとき記録が行なわれるに充分なインク量の
下ではインクの圧力によりフロート48を持ち上げ、イン
クセンサーの接点45と46を接触させインク有を示すHigh
レベルの信号を接点45、46に接続された回路に出力す
る。インクの量が所定量より少なくなる、即ちインク袋
にインクが無くなるとインクセンサーの液室内の圧力が
下がりフロート48がバネ47の力を借りて下方に下がり、
インクセンサーの接点45、46を開放し、これらの接点4
5、46に接続された回路にインク無しを示すLawレベルの
信号を出力しインク量の検知を行なう。
第6図は本発明によるカラー記録装置の記録制御回路
の動作を示すフローチヤートである。
まず、上記のインクジエツトプリンタがキヤリツジ6
により走査され1ライン印字を終了する毎に、接点45、
46に接続された回路に出力された信号がHighかLawレベ
ルかにより黒インクが所定量あるかどうかを検出する。
黒インクが所定量無ければ黒インク無しLEDを点灯させ
た後イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクが全て
あるかどうかを黒インク同様に検出する。
3色のインクのうち1つでも無ければ黒色記録は不可
能なので、3色のインクのうちどのインクが無いかを表
示するLEDを点灯させて印字を停止してエラー処理ルー
チンに移る。
3色のインク全てがある場合には、これらのインクを
用いて黒色記録が行なえるので、黒の印字データを変換
してイエロー、マゼンタ、シアンのヘツドに入力し3色
による黒色記録を行ない通常ルーチンへ移る。
このように一行印字毎にインク量検知による制御を行
なえば、行印字の途中で3色インクによる黒色記録に切
り換えるというキヤリツジやヘツドの複雑な制御を行な
う必要がなくなる。
また、このような代用記録は、、頁記録途中で黒色イ
ンクが無くなったときに、その頁分のみ代用記録を行な
った後、黒インク補充表示を行ないその頁以降の記録を
中断する制御が付加されてもよい。
また、フアクシミリ等で一連の画像データが送られて
いる場合には、送信データ分代用記録を行なった後、黒
インク補充の表示を行ない、黒インクの補充を促すよう
な制御が付加されてもよい。
ここで、黒色の記録を他のインクで置き換える方法に
ついて説明する。
第7図は、本発明による記録制御回路における黒色記
録信号を他の色を用いた記録信号に変換する回路を示
す。
黒色の記録信号は、黒色用のヘツドだけでなく他の色
用のヘツドにも対応して設けられているAND回路全てに
入力される。しかし、黒色インクが所定量ある場合に
は、インクセンサーからのHighレベル信号の検出に基き
フラグ(BkINK−FLAG)は立っていないので他の色のAND
回路は記録を行なう旨の信号を発しない。従って、黒色
用のAND回路のみがNOT回路を介して出力された信号
(1)と黒色の記録信号(1)との入力によって動作
し、ヘツドを駆動させる信号(BkHEAT)を出力する。
逆に、黒インクが所定量を満たしていない場合にはイ
ンクセンサーからのLowレベル信号の検出に基きフラグ
(BKINK−FLAG)が立ち、他の色用のAND回路全てに信号
(1)が入力され、かつ黒色の記録信号(1)の入力と
共に動作しイエロー、マゼンタ、シアンの3つのヘツド
をそれぞれのOR回路を通じて駆動させる信号(YHEAT、M
HEAT、CHEAT)を出力する。
もちろん黒以外の色の記録の場合にはそれぞれ色に対
応した信号がOR回路に入力されてヘツド駆動信号YHEA
T、MHEAT、CHEATを出力する。
ここでは、第2図に示したヘツド9A〜9Bの配置とは異
なり9A、9D、9C、9Bの順すなわち黒、イエロー、マゼン
タ、シアンの順としている。このように色の重ね合わせ
の順序は適宜選択されるものである。
〔実施例2〕 第8図を用いて本発明の第2の実施例について説明す
る。
インクジエツトプリンタは液状のインクを吐出して印
字を行なうので、記録媒体およびインクの種類等によっ
ては実施例1のようにイエロー、マゼンタ、シアン3色
のインク液を同一箇所に付着させるとインクがにじみ記
録面上のドツト径が大きくなってしまうことがある。
このような場合であっても良好な記録を可能にする構
成が本実施例である。
第8図は、実施例1にヒート開始信号HEATTRIGERによ
ってマスク信号発生回路が動作する回路を付加したもの
である。
印字を行なうたびに出力されるHEATTRIGER信号によっ
てフリツプフロツプが毎回セツト、リセットされそのた
びにマスク信号発生回路がオン、オフされる。マスク信
号は、イエロー、マゼンタ、シアンの各色とアンドをと
っており回路がオンのときヒート信号YHEAT、MHEAT、CH
EATが出力されない。
印字結果は、第9図のようになりインクジエツトプリ
ンタでにじみやすい記録媒体に3色で黒のかわりに印字
したときも全体としての濃度は保たれている。
このような印字結果をもたらすためのマスク信号発生
回路は次のように動作する。
第9図は所定の画素を形成するドツトの様子を示して
おり、通常の黒インクによる黒色画素の形成にあたって
は、黒ヘツドの上下方向に並んだ例えば5個の吐出口お
よびそれらに対応する吐出エネルギー発生手段を駆動し
て縦方向の5つのドツト列を形成し、キヤリツジ走査に
よりそれを横方向に5行分順次行ない5×5マトリクス
の黒色画素を形成する。
これに対して黒色インクが無い場合にはイエロー、マ
ゼンタ、シアンによる黒色画素を形成するわけである
が、その時のマスク処理は次のようになる。
まず、シアン色のヘツドの5つの吐出口およびそれら
に対応する吐出エネルギー発生手段のうち上から2番目
と4番目の吐出エネルギー発生手段は駆動せずに、1、
3、5番目のみによりインク滴を付着させる“まびき”
印字を行なう。
次にキヤリツジにより走査を行ない、次の列では逆に
2番目と4番目の吐出口よりインクを吐出させてドツト
を形成する。更には第3列目では第1列目同様に1、
3、5番目の吐出口よりインクを吐出させ、次には2、
4番目の吐出口より吐出させ、最後に1、3、5番目の
吐出口よりインクを吐出させというようにして“まび
き”印字を行なう。
これをシアン、マゼンタ、イエローのヘツドでそれぞ
れ行ない、重ね合わせをする。
このようにして黒色画素は3×3マトリクスと2×2
マトリクスとの組み合わせにより形成される。
黒インクの場合と3色インクの重ね合わせによる場合
との1画素を形成するインク滴の体積比はこの例をとる
と25:39となる。
従ってインクおよび記録媒体の種類によっては3色イ
ンクによる黒色画素形成の際には上述した2番目と4番
目の吐出口からのインク吐出を全く行なわず、1、3、
5番目の吐出口のみを用いて3×3マトリクスのみと
し、インクの体積比を2527として黒インクの場合の体積
と近づけることにより、インクの定着性を良好なものと
することももちろん可能である。
〔実施例3〕 前述の実施例2ではインクの重ね合わせによるドツト
径の変化を考慮して画素形成のマスクパターンを変える
ものであった。
本実施例3ではイエロー、マゼンタ、シアンのインク
による黒色記録にあたって、キヤリツジ走査を同一行で
3回行ない、ドツト径の変化を抑制しようとするもので
ある。
すなわち前述の実施例2では同一行の1回の走査で、
イエロー、マゼンタ、シアンの3色を重ね合わせするた
め、例えばイエローのインク滴を付着させた後に該イン
ク滴が乾かないうちにマゼンタのインク滴を付着させ、
更にそれらのインク滴が乾かないうちにシアンのインク
滴を付着させていたのでドツト径が変化した。これに対
して本実施例ではまず1回目の走査ではイエローヘツド
のみを駆動し、次の同一行の走査でマゼンタヘツドのみ
を駆動し黒色記録の部分のイエローのインク滴に重ねて
マゼンタのインク滴を付着させる。また次の同一行の走
査でシアンヘツドのみを駆動し、イエロー、マゼンタの
インク滴の重なったドツト上にシアンのインク滴を付着
させ黒色記録を行なう。
第10図に本実施例3による記録制御回路を示し、第7
図で説明した回路にパルス発生器と3つのAND回路を付
加している。すなわち、ある1行のカラー記録情報に応
じてパルス発生器よりイエロー、マゼンタ、シアンに対
応するAND回路に1行を記録するキヤリツジの一走査毎
に排他的に順次パルス信号(1)を出力し、各ヘツドは
BkINK−FLAGとのアンドにより一走査毎に信号が入力さ
れ1色づつのインクを吐出する。
以上が実施例3の動作であるが、これと前述した実施
例2のマスク処理とを並用して行なえばより良好な画像
記録が行なえる。
〔実施例4〕 前記実施例3では1行の記録に3回走査を行なうため
にスループツトが低下する。そこで、本実施例4では記
録ヘツド特に、イエロー、マゼンタ、シアンの3つのヘ
ツドの吐出口の位置をそれぞれ記録媒体の搬送方向にず
らすことによりスループツトの低下を防止する。
第11図は本実施例4によるカラー記録装置のヘツドユ
ニツト9を吐出口側から見た正面図である。
黒ヘツド9Aは記録紙の搬送方向に48×3=144の吐出
口が設けられている。シアンヘツド9Bは48個の吐出口を
持ち、これらは黒ヘツド9Aの上から1〜48番目の吐出口
の対応する位置に配設されている。
マゼンタヘツド9Cは同様に黒ヘツド9Aの上から49〜96
番目の吐出口に対応する位置に48個の吐出口を有し、イ
エローヘツド9Dは同様に97〜144番目に対応する位置に4
8個の吐出口を有する。
そして、48個の吐出口に対応する記録巾を1行の記録
巾として紙送りを行ない3行分搬送されて1行分のカラ
ー記録が行なわれる。従って、黒インクが無い場合に1
行分の黒色記録を行なう場合には、まずキヤリツジ6の
下方により上方に向けて搬送されてきた記録媒体の1行
分をイエローヘツド9Dによりインクを吐出させ記録を行
なう。
次に更に1行分搬送しマゼンタヘツド9Cによりイエロ
ーインクの付着した黒色記録用のドツトの上にマゼンタ
インクを吐出させる。このとき次の行はイエローヘツド
9Dにより記録が行なわれている。
更に1行分搬送しイエロー、マゼンタのインク滴の付
着したドツトのある最初の1行上にシアンヘツドにより
インク滴を付着させ黒色記録を行なう。このとき次の行
はイエロー、マゼンタによる記録が行なわれており、更
に次の行はイエローによる記録が行なわれている。
以上のように各色のヘツドの配置と組み合わせること
により黒色インクに代わり、他のインクにより黒色記録
を行なう際のドツトの変化、スループツトの低下が防止
できる。
〔実施例5〕 以上の実施例1〜4において、黒色記録を黒色インク
以外のインクで行なう際のインクの定着性の問題を更に
改善しより一層良好な記録を可能としたものが本実施例
5である。
すなわち本例では、他のインクによる黒色記録を行な
う際にインクの定着性を向上させる手段を設けることで
ある。
その具体的な構成は記録媒体の搬送系路に定着手段と
しての発熱体を配置し、通常の記録の際には通電により
ある所定の温度(T℃)とするが、上記他のインクによ
りる黒色記録の際にはその定着用の発熱温度を(T′
℃)とする。このときT<T′の関係がある。
このようにしてインクの定着性を向上させることがで
き、重ね合わせによるドツト径変化を極力防止できる。
もちろんインクおよび/または記録媒体の種類によって
は通常の記録の際には発熱体を駆動しなくても良い。
〔実施例6〕 本例では上述したドツト径の変化の問題をより一層改
善するために、重ね合わせのときにドツト径を小さくす
る手段により小ドツトを重ね合わせ最終的に黒インクの
場合と同等のドツト径が得られるようにする。
本例では、インクジエツトプリンターの吐出エネルギ
ー発生手段として電気熱変換体の代わりにピエゾ素子を
用いて、そのピエゾ素子と印加する信号電圧を通常より
小さくすることによりピエゾ素子の変位量を小さくして
インク滴を小さくする。
具体的には黒インク無の信号駆動信号制御回路に入力
する。駆動信号制御回路はピエゾ素子に印加する信号電
圧が低くなるように抵抗器等を介してピエゾ素子に信号
電圧を印加する。この小ドツトは通常の記録に対して1/
2〜1/3程度となるように設定されるべきであり、これに
応じて抵抗器の抵抗値を適宜設定し印加電圧を変えるよ
うにする。
〔実施例7〕 本例は、キャラクタコード信号による黒色のインクを
用いたアルフアベツト、数字、漢字、かな等のキャラク
タ印字を行なうキャラクタモードと、黒インクおよびイ
エロー、マゼンタ、シアンの3色インクを用いたドツト
コード信号によるカラーグラフイツクモードと、をホス
トコンピユータのコマンド或は手動スイツチの切換え等
により行なえる構成である。
そしてその動作としては、キャラクタ印字のときに黒
インク無の信号が検出されると印字を中断するものであ
る。加えて、グラフイツクモードのときのみ、黒インク
無の信号が検出されたときに前述した実施例1と同様の
処理を行ない、イエロー、マゼンタ、シアンのインクに
よる黒色の代用記録を行なう。
具体的には、グラフイツクモード指定信号と黒インク
無信号(BkINK−FLAG)とのアンドをとって、次段の回
路に入力するようAND回路を付加すればよい。
本発明は以上実施例1〜6において説明した構成に限
定されることはなく、本発明の目的を達成する範囲で適
宜組み合わせて構成される。
従って、インクの残量検知の方法等は上述した構成に
限定されず電極を用いてインク量に基く静電容量或は電
気抵抗を検知するものであってもよい。
また、インク供給系についても記録ヘツドとインクタ
ンク一体化した構成であってもよい。
更には、記録媒体の巾に対応した数百〜数千もの吐出
口を具えたフルラインタイプのヘツドを用いた場合にも
適用し得る。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、主となる黒色に
よる記録が行えなくなった場合においても、他の複数の
色のインクで置き換えて記録することができ、また複数
の色のインクで置き換えることによって生じうるインク
のにじみの問題や定着性の問題をも解決することがで
き、記録途中のデータを無駄にすることなく、さらには
インク交換を行わずに記録を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるカラー記録装置の記録方式を説明
するための模式図、 第2図は本発明の適用可能なカラーインクジエツト記録
装置の主要部を示す模式的斜視図、 第3図は本発明の適用可能なインクジエツト記録ヘツド
による記録方法を説明するための模式的切断面図、 第4図は本発明によるカラーインクジエツト記録装置の
制御系を示すブロツク図、 第5図は本発明によるインク量検出装置を説明するため
の模式的切断面図、 第6図は本発明によるカラー記録装置の記録制御回路の
動作を示すフローチヤート、 第7図は、本発明の実施例1による記録信号変換回路を
示す回路図、 第8図は本発明の実施例2による記録信号変換回路を示
す回路図、 第9図は本発明の実施例2による一画素を形成するドツ
トパターンを示す模式図、 第10図は本発明の実施例3による記録信号変換回路を示
す回路図、 第11図は本発明の実施例4による記録ヘツドを示す模式
的正面図である。 1……記録媒体 2、3……搬送ローラー 4……シート送りモーター 5……ガイドシヤフト 6……キヤリツジ 7……キヤリツジモーター 8……ワイア 9……記録ヘツド 9A……シアン用記録ヘツド 9B……マゼンタ用記録ヘツド 9C……イエロー用記録ヘツド 9D……ブラツク用記録ヘツド 10……インク吐出口 11……電気熱変換体 11A……バブル(泡) 12……飛翔インク滴 13……ヒートドライバ 14……ホスト機 15……制御基板 16A〜16B……操作キー 16E……アラームランプ 16F……電源ランプ 41……インクカートリツジ 42……インク袋 43……インク針 44……インクチユーブ 45、46……接点 47……バネ 48……フロート 49……バネ押え 90……記録ヘツドユニツト 160……操作パネル

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】黒色に対応した記録手段と、それぞれ異な
    る複数の色に対応した複数の記録手段とを備え、前記記
    録手段のそれぞれに対応した記録信号に基づいて記録媒
    体上にインクを吐出して記録を行うカラー記録装置にお
    いて、 前記黒色に対応した記録手段による記録が行えない旨の
    信号を発生する信号発生手段と、 前記黒色に対応した記録手段を駆動する記録信号に基づ
    いて前記複数の色に対応した複数の記録手段により記録
    を行うよう記録信号を変換する記録信号変換手段と、 前記複数の色に対応した記録手段を駆動するための記録
    信号を間引く間引き手段と、を有し、 前記信号発生手段より出力された信号に応じて、前記黒
    色に対応した記録手段で記録されるドットを、前記複数
    の色に対応した複数の記録手段により間引いて記録を行
    うことを特徴とするカラー記録装置。
  2. 【請求項2】それぞれ異なる複数の色に対応した複数の
    記録手段は、イエロー、マゼンタ、シアンの色に対応し
    た記録手段であることを特徴とする請求項1に記載のカ
    ラー記録装置。
  3. 【請求項3】前記信号発生手段は手動スイツチを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカラー記録装置。
  4. 【請求項4】前記黒色に対応した記録手段と、それぞれ
    異なる複数の色に対応した複数の記録手段とを走査する
    走査手段を備え、 前記黒色に対応した記録手段で記録されるドットを、前
    記複数の色に対応した複数の記録手段により記録を行う
    際には、所定領域の記録を前記走査手段による複数回の
    走査により行うとともに、前記複数の記録手段それぞれ
    による記録を異なる走査時に行うことを特徴とする請求
    項1に記載のカラー記録装置。
  5. 【請求項5】キャラクタ印字を行うキャラクタ記録モー
    ドと、グラフィックの記録を行うグラフイツク記録モー
    ドとを有し、 前記グラフイツク記録モードの場合のみ、前記記録信号
    変換による記録を行うことを特徴とする請求項1に記載
    のカラー記録装置。
  6. 【請求項6】前記記録手段はそれぞれインクを吐出する
    ための吐出口を複数備え、記録媒体上にインクを吐出し
    て記録を行うことを特徴とする請求項1に記載のカラー
    記録装置。
  7. 【請求項7】前記信号発生手段は、前記黒色のインクの
    残量が低下したことを検知して信号を発生することを特
    徴とする請求項1に記載のカラー記録装置。
  8. 【請求項8】前記それぞれ異なる複数の色に対応した複
    数の記録手段は、それぞれ複数の吐出口を所定方向に配
    列されて設けられるとともに、複数の記録手段それぞれ
    に対応する吐出口の列が前記所定方向において異なる位
    置に設けられることを特徴とする請求項1に記載のカラ
    ー記録装置。
  9. 【請求項9】吐出されたインクを定着を向上させるため
    の定着手段を備え、 前記黒色に対応した記録手段で記録されるドットを、前
    記複数の色に対応した複数の記録手段により記録を行う
    際には、前記定着手段を動作させることを特徴とする請
    求項1に記載のカラー記録装置。
  10. 【請求項10】前記記録手段は、熱エネルギーを利用し
    てインクを吐出させるインクジエツトヘツドであること
    を有することを特徴とする請求項1に記載のカラー記録
    装置。
JP2031729A 1990-02-13 1990-02-13 カラー記録装置 Expired - Fee Related JP2774641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2031729A JP2774641B2 (ja) 1990-02-13 1990-02-13 カラー記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2031729A JP2774641B2 (ja) 1990-02-13 1990-02-13 カラー記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03234679A JPH03234679A (ja) 1991-10-18
JP2774641B2 true JP2774641B2 (ja) 1998-07-09

Family

ID=12339132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2031729A Expired - Fee Related JP2774641B2 (ja) 1990-02-13 1990-02-13 カラー記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2774641B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6106102A (en) * 1992-05-01 2000-08-22 Hewlett-Packard Company Odd number of passes, odd number of advances, and separated-diagonal-line masking, in liquid-ink printers
JPH10309814A (ja) * 1997-05-13 1998-11-24 Fuji Xerox Co Ltd 記録装置
JP4537276B2 (ja) 2005-07-08 2010-09-01 キヤノン株式会社 印刷制御装置とその制御方法、制御プログラム、及びプリンタドライバと印刷装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6060054B2 (ja) * 1977-12-19 1985-12-27 キヤノン株式会社 カラ−画像形成装置
JPS63180269A (ja) * 1987-01-21 1988-07-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理方法
CA1304981C (en) * 1987-06-01 1992-07-14 Donald J. Palmer Method of generating overhead transparency projections using an ink-jet device
JPS6416660A (en) * 1987-07-09 1989-01-20 Nec Corp Hard-copy device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03234679A (ja) 1991-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6089693A (en) Pagewidth ink jet printer including multiple pass defective nozzle correction
JP3245360B2 (ja) 画像記録装置
EP0863004B2 (en) Dynamic multi-pass print mode corrections to compensate for malfunctioning inkjet nozzles
EP1899163B1 (en) Head substrate, printhead, head cartridge, and printing apparatus
EP0517519A2 (en) Recording apparatus and recording method
JP2001038894A (ja) カラーインクジェット式ハードコピー装置におけるペン配列
EP0750995B1 (en) A method for ink-jet recording and an ink-jet recording apparatus
JPH03146355A (ja) インクジェット記録装置
JP2003237059A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JPH09169114A (ja) インクジェット記録装置
JP2774641B2 (ja) カラー記録装置
US20040095408A1 (en) Printing method, printing apparatus, computer-readable medium, and correction pattern
JPH07285218A (ja) インクジェット記録方法、記録装置および情報処理システム
US7252364B2 (en) Ink jet printing apparatus and printing position setting method of the apparatus
JPH11115223A (ja) 印刷装置
US6325478B1 (en) Printing device with print density changing function
JP2000218836A (ja) インクジェット記録装置
JP2001038926A (ja) インクジェット記録装置
JPH06166184A (ja) インクジェット記録装置
JP2004174750A (ja) インクジェット記録装置
JPH11179933A (ja) インクジェット印刷装置およびインクの有無検出方法
JP2002127435A (ja) インクジェット記録装置の吸引方法、吸引装置
JP2000289236A (ja) インクジェットプリンタ
JP2004090524A (ja) 記録装置及びその制御方法
JP2001212991A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090424

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees