JP2005123681A - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 読み取られた表面の画像および裏面の画像の画質差を抑制する。
【解決手段】 第1搬送路31に原稿を搬送し、CCDイメージセンサ78にて原稿の片面を、他の片面をCIS50にて他の片面画像を読み取る。第3搬送路33、第4搬送路34、第5搬送路35を介してこの原稿を反転搬送し、CIS50にてこの原稿の片面を読み取る。CCDイメージセンサ78で読み取った画像データの画像濃度と、CIS50で読み取った片面原稿の画像データの画像濃度すなわち同じ画像に関する画像濃度を比較し、濃度差が大きい場合には、濃度差が小さくなるようにCIS50用のシェーディングデータを変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原稿上の画像を読み取る画像読み取り装置に係り、より詳しくは、2つのセンサを用いて原稿上の画像を読み取ることのできる画像読み取り装置に関する。
従来、複写機やファクシミリ等の読み取り装置、コンピュータ入力用のスキャナ等として、原稿における表裏両面の画像情報をユーザの介在なしに自動的に読み取る画像読み取り装置(自動両面読み取り装置)が用いられている。これらの自動両面読み取り装置としては、原稿反転部にて原稿を表裏反転させて読み取る方法が最も広く採用されている。表裏を反転させて画像情報を入力する際には、特定の原稿読み取り部で表面の画像を読み取った後、この原稿を表裏反転させて再びこの特定の原稿読み取り部に搬送し、裏面の画像を読み取っている。しかし、この表裏反転による自動両面読み取りでは、一旦、原稿を排出した後に反転させて再度原稿読み取り部に搬送する必要があることから、両面読み取りに際して多くの時間がかかり、両面読み取りの生産性が劣ってしまう。そこで、原稿を搬送する搬送パス(搬送路)の表裏両面側に2つの読み取りセンサを設け、1回の原稿搬送にて原稿の表裏両面を自動的に読み取る、所謂両面同時読み取り技術が検討されている。
このような、両面同時読み取りを採用した従来技術として、例えば、2つの画像読み取りセンサによって画像を読み取る際に表面、裏面において濃度ずれを生じさせないために、各々白基準板を配置して表面用読み取りセンサおよび裏面用読み取りセンサのシェーディング補正を行うことで、表面と裏面との白レベルのばらつきをなくし、濃度差を補正する技術が存在する(例えば、特許文献1参照。)。
特許第2622039号公報(第2−3頁、図1)
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、表面用と裏面用とでそれぞれ異なる白基準板を用いることになるため、どちらか一方の白基準板が汚れた場合に、表面用読み取りセンサおよび裏面用読み取りセンサの各読み取りデータを補正する際にずれが発生し、表裏面で画質差が発生してしまうという問題がある。また、表面用の白基準板と裏面用の色基準板とがそれぞれ必要になるため、画像読み取り装置の大型化を招いてしまうという問題もある。
また、この種の画像読み取り装置では、表面用読み取りセンサと裏面用読み取りセンサとで、その個体差等により読み取り特性に違いが生じることがある。ここで、表面用読み取りセンサおよび裏面用読み取りセンサで同一原稿の同一画像を読み取らせることができれば、表面用読み取りセンサおよび裏面用読み取りセンサの読み取り特性の違いに関する情報を得ることが可能となるため、表裏面における画質差の抑制等に対して有用な情報となる。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、読み取られた表面の画像および裏面の画像の画質差を抑制することにある。
また他の目的は、画像読み取り装置の小型化を図ることにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像読み取り装置は、原稿を給紙する給紙部と、給紙部より給紙された原稿が搬送される搬送路と、搬送路の一方の側から原稿の片面の画像を読み取る第1のセンサと、一方の側とは搬送路を介して対向する他方の側から原稿の片面の画像を読み取る第2のセンサと、第1のセンサまたは第2のセンサにより画像が読み取られた原稿の表裏を反転させて搬送路に反転搬送するための反転搬送路とを備え、第1のセンサで原稿の片面画像を読み取り、反転搬送路を介して原稿を反転搬送して第2のセンサで原稿の片面画像を読み取り、第1のセンサで読み取った画像データと第2のセンサで読み取った画像データとに基づいて第1のセンサまたは第2のセンサによる読み取り特性を変更することを特徴としている。
ここで、読み取り特性は、第2のセンサにより読み取られる画像データをシェーディング補正するためのシェーディングデータであることを特徴とすることができる。また、第1のセンサで原稿の片面画像を読み取る際、第2のセンサで原稿の他の片面画像を読み取ることを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明の画像読み取り装置は、原稿を給紙する給紙部と、給紙部より給紙された原稿が搬送される搬送路と、搬送路の一方の側から原稿の片面の画像を読み取る第1のセンサと、一方の側とは搬送路を介して対向する他方の側から原稿の片面の画像を読み取る第2のセンサと、第1のセンサまたは第2のセンサにより画像が読み取られた原稿の表裏を反転させて搬送路に反転搬送するための反転搬送路とを備え、第1のセンサで原稿の片面画像を本読み取りし、反転搬送路を介して原稿を反転搬送し第2のセンサで原稿の片面画像を補助読み取りすることを特徴としている。
ここで、第1のセンサで本読み取りされた原稿の片面画像の画像濃度と第2のセンサで補助読み取りされた原稿の片面画像の画像濃度とを比較する比較部と、比較部による比較結果に基づき第1のセンサまたは第2のセンサによる読み取り特性を変更する変更部とをさらに備えることを特徴とすることができる。また、第1のセンサで本読み取りされた原稿の片面画像の画像濃度と第2のセンサで補助読み取りされた原稿の片面画像の画像濃度とを比較する比較部と、比較部による比較結果に基づき第1のセンサまたは第2のセンサによる読み取り特性に異常が生じたことを通知する通知部とをさらに備えることを特徴とすることができる。そして、比較部は、第1のセンサで本読み取りされた片面画像の画像データおよび第2のセンサで補助読み取りされた片面画像の画像データについて、同一原稿の同一面且つ同一領域における画像濃度を比較することを特徴とすることができる。
さらに、他の観点から捉えると、本発明の画像読み取り装置は、原稿を給紙する給紙部と、給紙部より給紙された原稿が搬送される搬送路と、搬送路の一方の側から原稿の片面の画像を読み取る第1のセンサと、一方の側とは搬送路を介して対向する他方の側から原稿の片面の画像を読み取る第2のセンサと、第1のセンサまたは第2のセンサにより画像が読み取られた原稿の表裏を反転させて搬送路に反転搬送するための反転搬送路とを備え、第1のセンサおよび第2のセンサを用いて、搬送路への原稿の一度の搬送で原稿における表裏両面の画像を読み取る第1の両面読み取りモードと、第1のセンサおよび第2のセンサを用いて、搬送路への原稿の一度の搬送で原稿における表裏両面の画像を読み取り、反転搬送路を介して原稿を搬送に反転搬送し第1のセンサまたは第2のセンサで原稿の片面画像を読み取る第2の両面読み取りモードとを有している。
ここで、第2の両面読み取りモードは、第1の両面読み取りモードに挿入されて実行されることを特徴とすることができる。また、第2の両面読み取りモードは、原稿の読み取り枚数および/または電源投入後の経過時間に基づいて実行されることを特徴とすることができる。
さらにまた、他の観点から捉えると、本発明の画像読み取り装置は、原稿を給紙する給紙部と、給紙部より給紙された原稿が搬送される搬送路と、搬送路の一方の側から原稿の片面の画像を読み取る第1のセンサと、一方の側とは搬送路を介して対向する他方の側から原稿の片面の画像を読み取る第2のセンサと、第1のセンサまたは第2のセンサにより画像が読み取られた原稿の表裏を反転させて搬送路に反転搬送するための反転搬送路と、第1のセンサにより原稿の地肌領域を読み取って第1のセンサ用のシェーディングデータを変更する第1のシェーディングデータ変更部と、反転搬送路を介して原稿を反転搬送し第2のセンサにより原稿の地肌領域を読み取って第2のセンサ用のシェーディングデータを変更する第2のシェーディングデータ変更部とを有している。
ここで、第1のセンサにより読み取られる原稿の地肌領域は第1のセンサにより読み取られる原稿の搬送方向先端領域であり、第2のセンサにより読み取られる原稿の地肌領域は第2のセンサにより読み取られる原稿の搬送方向後端領域であることを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明の画像読み取り装置は、原稿を給紙する給紙部と、給紙部より給紙された原稿が搬送される搬送路と、搬送路の一方の側から原稿の片面の画像を読み取る第1のセンサと、一方の側とは搬送路を介して対向する他方の側から原稿の片面の画像を読み取る第2のセンサと、第1のセンサまたは第2のセンサにより画像が読み取られた原稿の表裏を反転させて搬送路に反転搬送するための反転搬送路と、第1のセンサにより白色基準部材からの反射光を読み取って第1のセンサ用のシェーディングデータを変更する第1のシェーディングデータ変更部と、第1のシェーディングデータ変更部により変更された第1のセンサ用のシェーディングデータ、第1のセンサにより読み取られた原稿の特定領域の読み取りデータ、反転搬送路を介して第2のセンサにより読み取られた原稿の特定領域の読み取りデータに基づいて、第2のセンサ用のシェーディングデータを変更する第2のシェーディングデータ変更部とを有している。
ここで、第1のセンサにより読み取られる原稿の特定領域は第1のセンサにより読み取られる原稿の搬送方向先端領域であり、第2のセンサにより読み取られる原稿の特定領域は第2のセンサにより読み取られる原稿の搬送方向後端領域であることを特徴とすることができる。
本発明によれば、読み取られた表面の画像および裏面の画像の画質差を抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
―実施の形態1―
図1は本実施の形態が適用される画像読み取り装置を示した図である。この画像読み取り装置は、積載された原稿束から原稿を順次、搬送する原稿送り装置10、スキャンによって画像を読み込むスキャナ装置70、および読み込まれた画像信号を処理する処理装置80に大別される。
原稿送り装置10は、給紙部の構成要素の一例として、複数枚の原稿からなる原稿束を積載する原稿トレイ11、原稿トレイ11を上昇および下降させるトレイリフタ12を備えている。また、トレイリフタ12により上昇された原稿トレイ11の原稿を搬送するナジャーロール13、ナジャーロール13により上昇された原稿トレイ11の原稿をさらに下流側まで搬送するフィードロール14、ナジャーロール13により供給される原稿を一枚ずつに捌くリタードロール15を備えている。最初に原稿が搬送される搬送路としての第1搬送路31には、一枚ずつに捌かれた原稿を下流側のロールまで搬送するテイクアウェイロール16、原稿をさらに下流側のロールまで搬送すると共にループ形成を行うプレレジロール17、一旦停止した後にタイミングを合わせて回転を再開し、原稿読み取り部に対してレジストレーション調整を施しながら原稿を供給するレジロール18、読み込み中の原稿搬送をアシストするプラテンロール19、読み込まれた原稿をさらに下流に搬送するアウトロール20を備えている。また、搬送路としての第1搬送路31には、搬送される原稿のループ状態に応じて支点を中心に回動するバッフル41を備えている。さらに、プラテンロール19とアウトロール20との間には、CIS(Contact Image Sensor)50が設けられている。
アウトロール20の下流側には、第2搬送路32および第3搬送路33が設けられ、これらの搬送路を切り替える搬送路切替ゲート42、読み込みが終了した原稿を積載させる排出トレイ40、排出トレイ40に対して原稿を排出させる第1排出ロール21を備えている。また、第3搬送路33を経由した原稿をスイッチバックさせる第4搬送路34、第4搬送路34に設けられ、実際に原稿のスイッチバックを行うインバータロール22およびインバータピンチロール23、第4搬送路34によってスイッチバックされた原稿を再度、プレレジロール17等を備える第1搬送路31に導く第5搬送路35、第4搬送路34によってスイッチバックされた原稿を排出トレイ40に排出する第6搬送路36、第6搬送路36に設けられ、反転排出される原稿を第1排出ロール21まで搬送する第2排出ロール24、第5搬送路35および第6搬送路36の搬送経路を切り替える出口切替ゲート43を備えている。そして、第3搬送路33、第4搬送路34、第5搬送路35によって反転搬送路が構成される。
ナジャーロール13は、待機時にはリフトアップされて待避位置に保持され、原稿搬送時にニップ位置(原稿搬送位置)へ降下して原稿トレイ11上の最上位の原稿を搬送する。ナジャーロール13およびフィードロール14は、フィードクラッチ(図示せず)の連結によって原稿の搬送を行う。プレレジロール17は、停止しているレジロール18に原稿先端を突き当ててループを形成する。レジロール18では、ループ形成時に、レジロール18に噛み込んだ原稿先端をニップ位置まで戻している。このループが形成されると、バッフル41は支点を中心として開き、原稿に形成されるループを妨げることのないように機能している。また、テイクアウェイロール16およびプレレジロール17は、読み込み中における原稿のループを保持している。このループ形成によって、読み込みタイミングの調整が図られ、また、読み込み時における原稿搬送に伴うスキューを抑制して、位置合わせの調整機能を高めることができる。読み込みの開始タイミングに合わせて、停止されていたレジロール18が回転を開始し、プラテンロール19によって原稿が第2プラテンガラス72B(後述)に押圧されて、後述するCCDイメージセンサ78によって下面方向から画像データが読み込まれる。
搬送路切替ゲート42は、アウトロール20を経由した原稿を第2搬送路32に導き、排出トレイ40に排出するように、あるいは、原稿を反転させるために第3搬送路33に原稿を導くように切り替えられる。インバータピンチロール23は、両面原稿の順次読み取り時に、フィードクラッチ(図示せず)がオフの状態でリトラクトされてニップが開放され、原稿を第4搬送路(インバータパス)34へ導いている。その後、このインバータピンチロール23はニップされ、インバータロール22によってインバートする原稿をプレレジロール17へと導き、また、反転排出する原稿を第6搬送路36の第2排出ロール24まで搬送している。
スキャナ装置70は、上述した原稿送り装置10を載置可能に構成されると共に、この原稿送り装置10を装置フレーム71によって支え、また、原稿送り装置10によって搬送された原稿の画像読み取りを行っている。このスキャナ装置70は、筐体を形成する装置フレーム71に、画像を読み込むべき原稿を静止させた状態で載置する第1プラテンガラス72A、原稿送り装置10によって搬送中の原稿を読み取るための光の開口部を有する第2プラテンガラス72Bを備えている。
また、スキャナ装置70は、第2プラテンガラス72Bの下に静止し、および第1プラテンガラス72Aの全体にわたってスキャンして画像を読み込むフルレートキャリッジ73、フルレートキャリッジ73から得られた光を像結合部へ提供するハーフレートキャリッジ75を備えている。フルレートキャリッジ73には、原稿に光を照射する照明ランプ74、原稿から得られた反射光を受光する第1ミラー76Aが備えられている。さらに、ハーフレートキャリッジ75には、第1ミラー76Aから得られた光を結像部へ提供する第2ミラー76Bおよび第3ミラー76Cが備えられている。さらにまた、スキャナ装置70は、第3ミラー76Cから得られた光学像を光学的に縮小する結像用レンズ77、結像用レンズ77によって結像された光学像を光電変換する第1のセンサとしてのCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ78、CCDイメージセンサ78が装着される駆動基板79を備え、CCDイメージセンサ78によって得られた画像信号が駆動基板79を介して処理装置80に送られる。つまり、スキャナ装置70では、所謂縮小光学系を用いてイメージセンサとしてのCCDイメージセンサ78に像を結像させている。
ここで、まず、第1プラテンガラス72Aに載置された原稿の画像を読み取る場合には、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とが、2:1の割合でスキャン方向(矢印方向)に移動する。このとき、フルレートキャリッジ73の照明ランプ74の光が原稿の被読み取り面に照射されると共に、その原稿からの反射光が第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cの順に反射されて結像用レンズ77に導かれる。結像用レンズ77に導かれた光は、CCDイメージセンサ78の受光面に結像される。CCDイメージセンサ78は1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。このライン方向(スキャンの主走査方向)にフルレートキャリッジ73を移動させ、原稿の次のラインを読み取る。これを原稿全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りを完了させる。
一方、第2プラテンガラス72Bは、例えば長尺の板状構造をなす透明なガラスプレートで構成される。原稿送り装置10によって搬送される原稿がこの第2プラテンガラス72Bの上を通過する。このとき、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とは、図1に示す実線の位置に停止した状態にある。まず、原稿送り装置10のプラテンロール19を経た原稿の1ライン目の反射光が、第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cを経て結像用レンズ77にて結像され、本実施の形態における第1のセンサであるCCDイメージセンサ78によって画像が読み込まれる。すなわち、1次元のセンサであるCCDイメージセンサ78によって主走査方向の1ライン分を同時に処理した後、原稿送り装置10によって搬送される原稿の次の主走査方向の1ラインが読み込まれる。原稿の先端が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置に到達した後、この原稿が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置を通過することによって、副走査方向に亘って1ページの原稿読み取りを完了させる。
本実施の形態では、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とを停止させ、第2プラテンガラス72BにてCCDイメージセンサ78により原稿の第1面の読み取りを行う原稿の搬送時に、同時(時間の完全一致ではなく、同一の原稿搬送時程度の意味)にCIS50によって、原稿の第2面の読み取りを行うことが可能である。
図2は、CIS50を用いた読み取り構造を説明するための図である。図2に示すように、CIS50は、プラテンロール19とアウトロール20との間に設けられる。原稿の片面(第1面)は、第2プラテンガラス72Bに押し当てられ、この第1面の画像はCCDイメージセンサ78にて読み込まれる。一方、CIS50では、原稿を搬送する搬送路を介して対向する他方の側から、他の片面(第2面)の画像が読み込まれる。このCIS50は、搬送路に対向配置されるガラス51と、このガラス51を透過して原稿の第2面に光を照射するLED(Light Emitting Diode)52と、LED52からの反射光を集光するセルフォックレンズ53と、このセルフォックレンズ53により集光された光を読み取る第2のセンサとしてのラインセンサ54とを備えている。ラインセンサ54としては、CCDやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ、密着型センサ等を用いることができ、実寸幅(例えばA4長手幅297mm)の画像を読み取ることが可能である。CIS50では、縮小光学系を用いずに、セルフォックレンズ53とラインセンサ54とによる密着光学系を用いて画像の取り込みを行うことから、構造をシンプルにすることができ、且つ、筐体を小型化し、消費電力を低減することができる。なお、カラー画像を読み込む場合には、LED52にR(赤)G(緑)B(青)の3色のLED光源を組み合わせ、ラインセンサ54としてRGB3色用の3列一組のセンサを用いればよい。第1面の画像の読み込みと同様に、1次元のラインセンサ54によって主走査方向1ライン分を同時に処理した後、搬送される原稿における次の主走査方向の1ラインが読み込まれる。このようにして、搬送される原稿の裏面について、副走査方向に亘って1ページの原稿読み取りを行う。
また、CIS50による画像読み取りに際して、この読み取り部を構成する搬送路に、CIS50の筐体から延びる制御部材55、制御部材55によって押しつけられた原稿が突き当てられる突き当て部材60を備えている。また、この突き当て部材60の下流側にはガイド部材61が設けられている。制御部材55および突き当て部材60は、原稿の搬送路に直交する方向(すなわち、原稿送り装置10の前面から後面の方向)に、原稿送り装置10の前面から後面まで、搬送路の位置に対応して設けられている。
さらに、CIS50は、光学結像レンズにセルフォックレンズ53を採用していることから、焦点(被写界)深度が±0.3mm程度と浅く、スキャナ装置70を用いた場合に比べて約1/13以下の深度となっている。このため、CIS50による読み取りに際しては、原稿の読み取り位置を所定の狭い範囲内に定めることが要求される。そこで、本実施の形態では、搬送路に面して制御部材55を設け、原稿を制御部材55によって突き当て部材60に押し当てて搬送し、プラテンロール19とアウトロール20との間にある原稿の姿勢を安定的に制御できるように構成した。図2の二点鎖線矢印は、制御部材55を設けた場合の原稿の動きを示したものである。原稿が制御部材55によって突き当て部材60に押し当てられつつ搬送されていることが理解できる。すなわち、制御部材55によって搬送される原稿を突き当て部材60に押し当てられた状態で読み取ることで、被写界深度の浅いCIS50を用いた場合のピントの甘さを改善している。
次に、図1に示す処理装置80について説明する。
図3は、処理装置80を説明するためのブロック図である。本実施の形態が適用される処理装置80は、大きく、センサ(CCDイメージセンサ78およびCIS50(ラインセンサ54))から得られた画像情報を処理する画像処理部としての信号処理部81と、原稿送り装置10およびスキャナ装置70を制御する制御部90とを備えている。信号処理部81は、原稿の片面を読み取るCCDイメージセンサ78および他の片面を読み取るCIS50のラインセンサ54からの各々の出力に対して所定の画像処理を施す機能を有している。この信号処理部81は、ラインセンサ54からの出力に対してアナログ信号の処理を行うAFE(Analog Front End)82、アナログ信号をディジタル信号に変換するADC(Analog Digital Converter)83を有している。ただし、これらの機能は、CIS50の内部にて処理されるように構成することもできる。また、信号処理部81は、CCDイメージセンサ78からの出力に対してアナログ信号の処理を行うAFE84、アナログ信号をディジタル信号に変換するADC85を有している。
さらに、信号処理部81は、ディジタル信号に対してシェーディング補正やオフセット補正等の各種処理を施す画像処理回路が2系統備えられており、CCDイメージセンサ78にて読み込まれた片面の画像データに対して画像処理を施す第1画像処理回路100、CIS50にて読み込まれた他の片面の画像データに対して画像処理を施す第2画像処理回路200を備えている。これらの画像処理回路からの出力は、例えばプリンタ等のIOT(Image Output Terminal)や、パーソナルコンピュータ(PC)等のホストシステムへ出力される。
一方、制御部90は、両面読み取りの制御や片面読み取りの制御等を含め、原稿送り装置10およびスキャナ装置70の全体を制御する画像読み取りコントロール91、CCDイメージセンサ78およびCIS50を制御するCCD/CISコントロール92、読み取りタイミングに合わせてCIS50のLED52やフルレートキャリッジ73の照明ランプ74を制御するランプコントロール93、スキャナ装置70におけるモータのオン/オフなどを行いフルレートキャリッジ73およびハーフレートキャリッジ75によるスキャン動作を制御するスキャンコントロール94、原稿送り装置10におけるモータの制御、各種ロールの動作やフィードクラッチの動作、ゲートの切り替え動作等を制御する搬送機構コントロール95を備えている。これらの各種コントロールからは、原稿送り装置10およびスキャナ装置70に対して制御信号が出力され、かかる制御信号に基づいて、これらの動作制御が可能となる。画像読み取りコントロール91は、ホストシステムからの制御信号や、例えば自動選択読み取り機能に際して検出されるセンサ出力、ユーザからの選択等に基づいて、読み取りモードを設定し、原稿送り装置10およびスキャナ装置70を制御している。
図4は、本実施の形態における第1画像処理回路100および第2画像処理回路200の機能ブロック図を示している。
第1画像処理回路100は、CCDイメージセンサ78におけるシェーディングデータを補正するためのシェーディング補正部101、RGB3色のイメージセンサの位置を補正するGAP補正部102、γ/グレイバランスを補正するγ/グレイバランス補正部103、BGR→L*,a*,b*に変換する色空間変換部104、主走査方向および副走査方向に対して拡大、縮小処理を施す拡大縮小部105、MTF補正や平滑化を行うフィルタ部106、読み取り原稿のコントラスト調整を行うコントラスト調整部107、読み取り原稿の地肌除去を行う地肌除去部108を有している。また、第1画像処理回路100は、CCDイメージセンサ78で読み取られた画像の特定領域(後述)における画像濃度を計算する濃度計算部109、フラッシュROM(FROM)等の書き換え可能な不揮発性メモリからなり、1ライン分のシェーディングデータが記憶されるシェーディングデータ記憶部110、CCDイメージセンサ78によって読み取られた原稿の地肌領域の読み取りデータに基づきシェーディングデータ記憶部110に記憶されるCCDイメージセンサ78用のシェーディングデータを変更するシェーディングデータ変更部111を備えている。このシェーディングデータ記憶部110には、初期段階において、工場出荷時に所定の条件で図示しない白基準板およびCCDイメージセンサ78を用いて取得されたシェーディングデータが記憶されており、後でシェーディングデータ変更部111によってデータの書き換えが行われるようになっている。
一方、第2画像処理回路200は、第1画像処理回路100と同様、CIS50におけるシェーディングデータを補正するためのシェーディング補正部201、RGB3色のラインセンサ54の位置を補正するGAP補正部202、γ/グレイバランスを補正するγ/グレイバランス補正部203、BGR→L*,a*,b*に変換する色空間変換部204、主走査方向および副走査方向に対して拡大、縮小処理を施す拡大縮小部205、MTF補正や平滑化を行うフィルタ部206、読み取り原稿のコントラスト調整を行うコントラスト調整部207、読み取り原稿の地肌除去を行う地肌除去部208を有している。また、第2画像処理回路200は、CIS50のラインセンサ54にて読み取られた画像の特定領域(後述)における画像濃度を計算する濃度計算部209、この第2画像処理回路200の濃度計算部209で計算された画像濃度(ラインセンサ54で読み取られたもの)と上述した第1画像処理回路100の濃度計算部209で計算された画像濃度(CCDイメージセンサ78にて読み取られたもの)とを比較する比較部としての濃度比較部210、濃度比較部210における濃度比較結果に基づき必要に応じてCIS50のラインセンサ54用のシェーディングデータを変更する変更部としてのシェーディングデータ変更部211、フラッシュROM(FROM)等の書き換え可能な不揮発性メモリからなり、1ライン分のシェーディングデータが記憶されるシェーディングデータ記憶部212を備えている。このシェーディングデータ記憶部212には、初期段階において、工場出荷時に所定の条件で図示しない白基準板およびラインセンサ54を用いて取得されたシェーディングデータが記憶されており、後でシェーディングデータ変更部211によってデータの書き換えが行われるようになっている。
図5は、図3に示す処理装置80において実行される両面原稿の読み取り処理における原稿の搬送動作、画像の読み取り動作、読み取った画像データの処理を示したフローチャートである。
読み取り処理が開始されると、まず、図示しないセンサ等によって原稿トレイ11上に原稿が存在するか否かが判断される(ステップ101)。ここで、原稿トレイ11上に原稿が存在しない場合は、ステップ101に戻って原稿が載置されるのを待つ。一方、原稿トレイ11上に原稿が存在する場合は、次に、第1搬送路31に原稿を搬送してその両面をスキャンする(ステップ102)。このステップ102を具体的に説明すると次の通りである。原稿トレイ11上に載置された原稿は、ナジャーロール13、フィードロール14およびリタードロール15、テイクアウェイロール16によって第1搬送路31へと供給される。第1搬送路31に供給された原稿は、CCDイメージセンサ78による読み取り部およびCIS50による読み取り部を通過する。このとき、CCDイメージセンサ78によって原稿表面の画像データ(表面画像データ)が読み取られ、CIS50によって原稿裏面の画像データ(裏面画像データ)が読み取られる。なお、この説明では、原稿トレイ11上に、上向きに原稿の表面が存在すると共に原稿の1ページ目が来るように載置されており、この1ページ目から原稿が搬送されている。
次に、スキャンした原稿の枚数をカウントし(ステップ103)、スキャンした原稿の枚数(原稿枚数)が予め決められた設定枚数となっているか否かが判断される(ステップ104)。この設定枚数については任意に設定することが可能であるが、本実施の形態では、最初の1枚、その後は50枚、100枚・・・と50枚刻みに設定されている。ここで、原稿枚数が設定枚数と異なる場合には、読み取りを終了した原稿が搬送路切替ゲート42によって第2搬送路32に移動し、排出トレイ40に順次排出される(ステップ105)。そして、CCDイメージセンサ78にて読み取られた表面画像データおよびCIS50にて読み取られた裏面画像データはシェーディング補正等の画像処理が施された後に出力され(ステップ106)、ステップ101へと戻る。なお、ステップ106の詳細については後述する。
一方、ステップ104において、原稿枚数が設定枚数と一致する場合には、原稿が反転搬送される(ステップ107)。このステップ107を具体的に説明すると次の通りである。読み取りを終了した原稿は搬送路切替ゲート42によって第3搬送路33を経由して第4搬送路34へと移動する。次いで、第3搬送路33を完全に抜けた原稿はインバータロール22およびインバータピンチロール23によりスイッチバックして第5搬送路35へ供給され、再度、第1搬送路31に搬送される。そして、再搬送された原稿の片面(表面)がスキャンされる(ステップ108)。このステップ108を具体的に説明すると次の通りである。第1搬送路31に再供給された原稿は、前の読み取り時とは表裏が反転した状態でCCDイメージセンサ78による読み取り部およびCIS50の読み取り部を通過する。このとき、CIS50によって原稿表面の画像を読み取る一方で、CCDイメージセンサ78では原稿裏面の画像を読み取らないようにする。そして、読み取りを終了した原稿は上述したように表裏が反転された状態にあり、この原稿をそのまま排出トレイ40に排出すると読み取り後の原稿のページ順が狂うことになる。そこで、読み取りを終了した原稿は搬送路切替ゲート42を用いて第3搬送路33を経由して第4搬送路34に移動し、出口切替ゲート43の部分を完全に通過した後に出口切替ゲート43によって第6搬送路36を経由して排出トレイ40に排出される。つまり、原稿が反転排出される(ステップ109)。
また、ステップ102においてCCDイメージセンサ78で読み取った原稿表面の画像データ(表面画像データ)と、ステップ108においてCIS50で読み取った同じ原稿表面の画像データ(表面画像サブデータ)とを用いて、同じ画像且つ同じ領域における濃度差が求められ(ステップ110)、求められた濃度差が予め決められた閾値内にあるか否かが判断される(ステップ111)。ここで、濃度差が閾値内である場合はステップ106に進み、濃度差が閾値外であった場合は濃度差に基づいてCIS50におけるシェーディングデータを変更し(ステップ112)、その後ステップ106へと進む。なお、ステップ110〜112の詳細については後述する。
つまり、本実施の形態では、原稿枚数が設定枚数と異なる場合には、CCDイメージセンサ78およびCIS50を用いて、第1搬送路31への原稿の一度の搬送でこの原稿における表裏両面の画像の読み取りが行われ(第1の読み取りモード)、原稿枚数が設定枚数と一致する場合には、CCDイメージセンサ78およびCIS50を用いて、第1搬送路31への原稿の一度の搬送でこの原稿における表裏両面の画像の読み取りが行われた後、第3搬送路33、第4搬送路34、第5搬送路35を介して原稿を反転搬送しCIS50でこの原稿における片面画像の読み取り(第2の読み取りモード)が行われる。
次に、上述したステップ106の詳細について説明する。
ステップ102において、CCDイメージセンサ78で読み取られた表面画像データは、図4に示す第1画像処理回路100に入力され、シェーディング補正部101によるシェーディング補正、GAP補正部102によるGAP補正、γ/グレイバランス補正部103によるγ/グレイバランス補正がなされた後、色空間変換部104にて色空間変換され、さらに拡大縮小部105による拡大縮小処理、フィルタ部106による処理、コントラスト調整部107によるコントラスト調整、地肌除去部108による地肌除去が行われた後、出力される。その際、シェーディング補正部101においては、シェーディングデータ記憶部110に記憶されたシェーディングデータを読み込み、読み込んだシェーディングデータに基づいてシェーディング補正を行っている。
一方、ステップ102においてCIS50で読み取られた裏面画像データは、図4に示す第2画像処理回路200に入力され、シェーディング補正部201によるシェーディング補正、GAP補正部202によるGAP補正、γ/グレイバランス補正部203によるγ/グレイバランス補正がなされた後、色空間変換部204にて色空間変換され、さらに拡大縮小部205による拡大縮小処理、フィルタ部206による処理、コントラスト調整部207によるコントラスト調整、地肌除去部208による地肌除去が行われた後、出力される。ここで、シェーディング補正部201においては、シェーディングデータ記憶部212に記憶されたシェーディングデータを読み込み、読み込んだシェーディングデータに基づいてシェーディング補正を行っている。
次に、上述したステップ110〜112の詳細について説明する。
ステップ102において、CCDイメージセンサ78で読み取られた表面画像データは、図4に示す第1画像処理回路100の濃度計算部109に入力される。この濃度計算部109では、入力された表面画像データのうち、図6(a)に斜線で示す副走査方向(原稿搬送方向)先端側の数ライン分の領域について、それぞれ画素毎にn×n(nは任意の整数)のウィンドウにおける画像濃度の平均値が計算され、得られた平均値を基に最も濃度の低いラインにおける値が画像濃度Vaとして第2画像処理回路200の濃度比較部210に出力される。一方、ステップ108において、CIS50で読み取られた表面画像サブデータは、図4に示す第2画像処理回路200の濃度計算部209に入力される。この濃度計算部209では、入力された表面画像サブデータのうち、図6(b)に斜線で示す副走査方向(原稿搬送方向)後端側の数ライン分の領域について、それぞれ画素毎にn×n(nは任意の整数)のウィンドウにおける画像濃度の平均値が計算され、得られた平均値を基に最も濃度の低いラインにおける値が画像濃度Vbとして第2画像処理回路200の濃度比較部210に出力される。
上述した表面画像データおよび表面画像サブデータは、共に原稿の表面側を読み込んで得られた画像データであり、しかも、表面画像データの取得時と表面画像サブデータの取得時とでは、原稿の搬送方向すなわち原稿の先端と後端とが逆転している。つまり、濃度計算部109より出力される画像濃度Vaおよび濃度計算部209より出力される画像濃度Vbは、同一原稿の同一面の同一領域に対して求められたものとなる。両者の濃度差VxはVx=|Va−Vb|となり、閾値の上限値をThH、下限値をThLとすると、ThL≦Vx≦ThHの場合には濃度差なしと判断され、Vx<ThLまたはThH<Vxのときは濃度差ありと判断される。そして、本来同じはずの同じ原稿の同じ面の同じ領域の画像濃度がCCDイメージセンサ78で読み取った場合とCIS50で読み取った場合とで大きく異なる場合には、CCDイメージセンサ78を用いた場合の画像濃度にCIS50を用いた場合の画像濃度を合わせるようにシェーディングデータ変更部211で読み取り特性の一つとしてのシェーディングデータを変更し、シェーディングデータ記憶部212に書き込むのである。したがって、ステップ111で濃度差が閾値外であった場合には、ステップ112で変更されたシェーディングデータによってステップ106における画像処理出力が行われるため、この場合も表裏面における濃度差を小さくした状態で画像データを出力することができる。
なお、本実施の形態では、原稿の搬送方向先端側(後端側)の領域における画像濃度Va、Vbを求めているが、通常の原稿ではこの領域が余白領域であって、原稿の地肌が露出していることから、白基準板の代わりとして利用できることに着目したものである。つまり、本実施の形態では、原稿を白基準板の代わりに用い、一方の読み取りセンサであるCCDイメージセンサ78と他方の読み取りセンサであるCIS50とをシェーディング補正しているともいえる。また、本実施の形態に係る原稿読み取り装置では、例えば、CCDイメージセンサ78を用いて読み取った原稿の搬送方向先端側の領域における画像濃度Vaを白基準として、シェーディングデータ変更部111によってシェーディングデータ記憶部110に記憶されたシェーディングデータを書き換えることができる。一方、例えばCIS50を用いて読み取った原稿の搬送方向後端側の領域における画像濃度Vbを白基準として、シェーディングデータ変更部211によってシェーディングデータ記憶部212に記憶されたシェーディングデータを書き換えることもできる。つまり、原稿を白基準板の代わりに用いることもできる。
本実施の形態では、一方の読み取りセンサであるCCDイメージセンサ78と他方の読み取りセンサであるCIS50とに同一原稿の同一面を読み取らせ、その同一領域の画像濃度が略一致するようにシェーディングデータの補正を行うことにより、原稿の一度の搬送で原稿の両面の画像を読み取る場合における画像の濃度差を小さくすることができる。しかも、本実施の形態では、専用のチャート等を用いるのではなく、実際に画像の読み取りで使用する原稿を用いているので、原稿読み取りの実行時に濃度差の調整を行うことができる。また、本実施の形態では、CCDイメージセンサ78で原稿の片面画像を本読み取りした後、この原稿を反転搬送してCIS50で同じ原稿の同じ片面画像を補助読み取りして、CIS50用のシェーディングデータを補正しているともいえる。
さらに、本実施の形態では、CCDイメージセンサ78、CIS50共に白基準板が不要となることから、画像読み取り装置の構成を簡易化し、小型化することができる。
なお、本実施の形態では、CIS50側のシェーディングデータについて変更を行っていたが、これに限られるものではなく、CCDイメージセンサ78側のシェーディングデータを変更するようにしてもよい。ただし、本実施の形態では、CIS50において短期間における点灯光量の経時変化が生じやすいLED52を用いているため、CIS50側において画像濃度の変動が生じやすいことから、CIS50側のシェーディングデータを補正している。
―実施の形態2―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、CCDイメージセンサ78を用いて得られる画像濃度とCIS50を用いて得られる画像濃度との濃度差が大きい場合に、シェーディングデータを補正するのではなく、ユーザに対する警告を表示するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。ここで、本実施の形態では、シェーディングデータを補正する必要がないことから、図4に示す第1画像処理回路100のシェーディングデータ変更部111および第2画像処理回路200のシェーディングデータ変更部211は設けられていない。
図7は、図3に示す処理装置80において実行される両面原稿の読み取り処理における原稿の搬送動作、画像の読み取り動作、読み取った画像データの処理を示したフローチャートである。本実施の形態においても、基本的な処理の流れは実施の形態1と略同様であるが、ステップ111において濃度差が閾値外であった場合に、UI等のモニタに警告を表示し(ステップ113)、その後、ユーザが専用チャート等を用いてシェーディングデータを調整(ステップ114)した後にステップ106へと進む点が異なっている。なお、本実施の形態では、濃度比較部210が通知部としての機能も有しており、外部のUI等に対して警告を発するための信号を出力する。
本実施の形態では、一方の読み取りセンサであるCCDイメージセンサ78と他方の読み取りセンサであるCIS50とに同一原稿の同一面を読み取らせ、その同一領域の画像濃度が大きくなった場合にユーザに対する警告を表示してシェーディングデータの補正を促すようにしたので、シェーディングデータの補正を行った後には原稿の一度の搬送で原稿の両面の画像を読み取る場合における画像の濃度差を小さくすることができる。
―実施の形態3―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、図1に二点鎖線で示すようにCCDイメージセンサ78側にのみ主走査方向に反射率が均一な白色基準部材としての白基準板220を取り付けるようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図8は、図3に示す処理装置80において実行される両面原稿の読み取り処理における原稿の搬送動作、画像の読み取り動作、読み取った画像データの処理を示したフローチャートである。なお、本実施の形態に係る画像読み取り装置では、図4に示す第1の画像処理回路100におけるシェーディングデータ変更部111が第1のシェーディングデータ変更部として、第2の画像処理回路200におけるシェーディングデータ変更部211が第2のシェーディングデータ変更部として、それぞれ機能する。
読み取り処理が開始されると、まず、CCDイメージセンサ78について、白基準板220を用いたシェーディング補正が行われる(ステップ201)。これを具体的に説明すると次の通りである。まず、フルレートキャリッジ73を白基準板220の直下に移動させ、照明ランプ74を点灯させて白基準板220からの反射データをCCDイメージセンサ78を介して取得する。取得されたシェーディング補正用データは、第1画像処理回路100へと出力される。次に、第1画像処理回路100では、入力されたシェーディング補正用データをシェーディングデータ変更部111にて解析し、得られたシェーディングデータをシェーディングデータ記憶部110に記憶させる。
次いで、図示しないセンサ等によって原稿トレイ11上に原稿が存在するか否かが判断される(ステップ202)。ここで、原稿トレイ11上に原稿が存在しない場合は、ステップ202に戻って原稿が載置されるのを待つ。一方、原稿トレイ11上に原稿が存在する場合は、次に、第1搬送路31に原稿を搬送してその両面をスキャンする(ステップ203)。このステップ203を具体的に説明すると次の通りである。原稿トレイ11上に載置された原稿は、ナジャーロール13、フィードロール14およびリタードロール15、テイクアウェイロール16によって第1搬送路31へと供給される。第1搬送路31に供給された原稿は、CCDイメージセンサ78による読み取り部およびCIS50による読み取り部を通過する。このとき、CCDイメージセンサ78によって原稿表面の画像データ(表面画像データ)が読み取られ、CIS50によって原稿裏面の画像データ(裏面画像データ)が読み取られる。なお、この説明では、原稿トレイ11上に、上向きに原稿の表面が存在すると共に原稿の1ページ目が来るように載置されており、この1ページ目から原稿が搬送されている。
次に、スキャンした原稿の枚数をカウントし(ステップ204)、スキャンした原稿の枚数(原稿枚数)が予め決められた設定枚数となっているか否かが判断される(ステップ205)。この設定枚数については任意に設定することが可能であるが、本実施の形態では、最初の1枚、その後は50枚、100枚・・・と50枚刻みに設定されている。ここで、原稿枚数が設定枚数と異なる場合には、読み取りを終了した原稿が搬送路切替ゲート42によって第2搬送路32に移動し、排出トレイ40に順次排出される(ステップ206)。そして、CCDイメージセンサ78にて読み取られた表面画像データおよびCIS50にて読み取られた裏面画像データはシェーディング補正等の画像処理が施された後に出力され(ステップ207)、ステップ201へと戻る。なお、ステップ207の詳細は実施の形態1におけるステップ106と同じであるため、詳細な説明を省略する。
一方、ステップ205において、原稿枚数が設定枚数と一致する場合には、原稿が反転搬送される(ステップ208)。このステップ208を具体的に説明すると次の通りである。読み取りを終了した原稿は搬送路切替ゲート42によって第3搬送路33を経由して第4搬送路34へと移動する。次いで、第3搬送路33を完全に抜けた原稿はインバータロール22およびインバータピンチロール23によりスイッチバックして第5搬送路35へ供給され、再度、第1搬送路31に搬送される。そして、再搬送された原稿の片面(表面)がスキャンされる(ステップ209)。このステップ209を具体的に説明すると次の通りである。第1搬送路31に再供給された原稿は、前の読み取り時とは表裏が反転した状態でCCDイメージセンサ78による読み取り部およびCIS50の読み取り部を通過する。このとき、CIS50によって原稿表面の画像を読み取る一方で、CCDイメージセンサ78では原稿裏面の画像を読み取らないようにする。そして、読み取りを終了した原稿は上述したように表裏が反転された状態にあり、この原稿をそのまま排出トレイ40に排出すると読み取り後の原稿のページ順が狂うことになる。そこで、読み取りを終了した原稿は搬送切替ゲート42を用いて第3搬送路33を経由して第4搬送路34に移動し、出口切替ゲート43の部分を完全に通過した後に出口切替ゲート43によって第6搬送路36を経由して排出トレイ40に排出される。つまり、原稿が反転排出される(ステップ210)。
また、ステップ203においてCCDイメージセンサ78で読み取った原稿表面の画像データ(表面画像データ)と、ステップ209においてCIS50で読み取った同じ原稿表面の画像データ(表面画像サブデータ)とを用いて、同じ画像且つ同じ領域における濃度差が求められ(ステップ211)、求められた濃度差が予め決められた閾値内にあるか否かが判断される(ステップ212)。ここで、濃度差が閾値内である場合はステップ207に進み、濃度差が閾値外であった場合は濃度差に基づいてCIS50におけるシェーディングデータを変更し(ステップ213)、その後ステップ207へと進む。なお、ステップ211〜213の詳細は実施の形態1におけるステップ110〜112と同じであるため、詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、CCDイメージセンサ78側については、白基準板220を用いたシェーディング補正を行い、CIS50側については、実施の形態1と同様に原稿を用いて濃度差を抑制するような調整を行うことができる。つまり、本実施の形態では、CIS50を、原稿を介して間接的に白基準板220のシェーディングデータを用いてシェーディング補正することが可能になる。このため、本実施の形態では、仮に地肌が着色された原稿を用いるような場合にも画像濃度の違いを小さくすることができる。
また、本実施の形態では、片側(本実施の形態ではCCDイメージセンサ78側)にのみ白基準板220を設ければよいため、両側に白基準板を配設する態様と比較して、構成の簡易化、小型化を図ることができる。
―実施の形態4―
本実施の形態は、実施の形態3と略同様であるが、CCDイメージセンサ78を用いて得られる画像濃度とCIS50を用いて得られる画像濃度との濃度差が大きい場合に、シェーディングデータを補正するのではなく、ユーザに対する警告を表示するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態3と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。また、本実施の形態では、実施の形態2と同様、シェーディングデータを補正する必要がないことから、図4に示す第1画像処理回路100のシェーディングデータ変更部111、第2画像処理回路200のシェーディングデータ変更部211は設けられていない。
図9は、図3に示す処理装置80において実行される両面原稿の読み取り処理における原稿の搬送動作、画像の読み取り動作、読み取った画像データの処理を示したフローチャートである。本実施の形態においても、基本的な処理の流れは実施の形態3と略同様であるが、ステップ212において濃度差が閾値外であった場合に、UI等のモニタに警告を表示し(ステップ214)、その後、ユーザが専用チャート等を用いてシェーディングデータを調整(ステップ215)した後にステップ207へと進む点が異なっている。
本実施の形態では、一方の読み取りセンサであるCCDイメージセンサ78と他方の読み取りセンサであるCIS50とに同一原稿の同一面を読み取らせ、その同一領域の画像濃度が大きくなった場合にユーザに対する警告を表示してシェーディングデータの補正を促すようにしたので、シェーディングデータの補正を行った後には原稿の一度の搬送で原稿の両面の画像を読み取る場合における画像の濃度差を小さくすることができる。
なお、実施の形態1〜4では、スキャンした原稿の枚数に基づいて読み取った原稿の反転搬送を行うか否か(画像濃度の差を求めてシェーディングデータの変更等を行うか否か)を決定するようにしていたが、これに限られるものではなく、例えば、電源投入時からの経過時間をカウントし、経過時間が所定時間となった後のジョブ実行時にこの処理を行わせるようにしても良い。ただし、この場合も電源投入後最初の1枚目の原稿については、この処理を行うことが好ましい。
実施の形態に係る画像読み取り装置を示した図である。 CISを用いた読み取り構造を説明するための図である。 処理装置を説明するための図である。 実施の形態1における第1画像処理回路および第2画像処理回路を示すブロック図である。 実施の形態1で、処理装置において実行される両面原稿の読み取り処理における原稿の搬送動作、画像の読み取り動作、読み取った画像データの処理を示したフローチャートである。 (a)はCCDイメージセンサを用いた表面画像データ読み取り時、(b)はCISを用いた表面画像サブデータ読み取り時の原稿の状態を示す図である。 実施の形態2で、処理装置において実行される両面原稿の読み取り処理における原稿の搬送動作、画像の読み取り動作、読み取った画像データの処理を示したフローチャートである。 実施の形態3で、処理装置において実行される両面原稿の読み取り処理における原稿の搬送動作、画像の読み取り動作、読み取った画像データの処理を示したフローチャートである。 実施の形態4で、処理装置において実行される両面原稿の読み取り処理における原稿の搬送動作、画像の読み取り動作、読み取った画像データの処理を示したフローチャートである。
符号の説明
10…原稿送り装置、11…原稿トレイ、31…第1搬送路、32…第2搬送路、33…第3搬送路、34…第4搬送路、35…第5搬送路、36…第6搬送路、40…排出トレイ、50…CIS、51…ガラス、52…LED、53…セルフォックレンズ、54…ラインセンサ、70…スキャナ装置、78…CCDイメージセンサ、80…処理装置、81…信号処理部、90…制御部、91…画像読み取りコントロール、92…CCD/CISコントロール、93…ランプコントロール、94…スキャンコントロール、95…搬送機構コントロール、100…第1画像処理回路、101…シェーディング補正部、109…濃度計算部、110…シェーディングデータ記憶部、111…シェーディングデータ変更部、200…第2画像処理回路、201…シェーディング補正部、209…濃度計算部、210…濃度比較部、211…シェーディングデータ変更部、212…シェーディングデータ記憶部(メモリ)、220…白基準板

Claims (14)

  1. 原稿を給紙する給紙部と、
    前記給紙部より給紙された前記原稿が搬送される搬送路と、
    前記搬送路の一方の側から前記原稿の片面の画像を読み取る第1のセンサと、
    前記一方の側とは前記搬送路を介して対向する他方の側から原稿の片面の画像を読み取る第2のセンサと、
    前記第1のセンサまたは前記第2のセンサにより画像が読み取られた原稿の表裏を反転させて前記搬送路に反転搬送するための反転搬送路とを備え、
    前記第1のセンサで原稿の片面画像を読み取り、前記反転搬送路を介して原稿を反転搬送して前記第2のセンサで当該原稿の当該片面画像を読み取り、前記第1のセンサで読み取った画像データと前記第2のセンサで読み取った画像データとに基づいて当該第1のセンサまたは当該第2のセンサによる読み取り特性を変更することを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記読み取り特性は、前記第2のセンサにより読み取られる画像データをシェーディング補正するためのシェーディングデータであることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記第1のセンサで前記原稿の前記片面画像を読み取る際、前記第2のセンサで当該原稿の他の片面画像を読み取ることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  4. 原稿を給紙する給紙部と、
    前記給紙部より給紙された前記原稿が搬送される搬送路と、
    前記搬送路の一方の側から前記原稿の片面の画像を読み取る第1のセンサと、
    前記一方の側とは前記搬送路を介して対向する他方の側から原稿の片面の画像を読み取る第2のセンサと、
    前記第1のセンサまたは前記第2のセンサにより画像が読み取られた原稿の表裏を反転させて前記搬送路に反転搬送するための反転搬送路とを備え、
    前記第1のセンサで原稿の片面画像を本読み取りし、前記反転搬送路を介して当該原稿を反転搬送し前記第2のセンサで当該原稿の当該片面画像を補助読み取りすることを特徴とする画像読み取り装置。
  5. 前記第1のセンサで本読み取りされた前記原稿の前記片面画像の画像濃度と前記第2のセンサで補助読み取りされた当該原稿の当該片面画像の画像濃度とを比較する比較部と、
    前記比較部による比較結果に基づき前記第1のセンサまたは前記第2のセンサによる読み取り特性を変更する変更部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置。
  6. 前記第1のセンサで本読み取りされた前記原稿の前記片面画像の画像濃度と前記第2のセンサで補助読み取りされた当該原稿の当該片面画像の画像濃度とを比較する比較部と、
    前記比較部による比較結果に基づき前記第1のセンサまたは前記第2のセンサによる読み取り特性に異常が生じたことを通知する通知部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置。
  7. 前記比較部は、前記第1のセンサで本読み取りされた前記片面画像の画像データおよび前記第2のセンサで補助読み取りされた当該片面画像の画像データについて、同一原稿の同一面且つ同一領域における画像濃度を比較することを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置。
  8. 原稿を給紙する給紙部と、
    前記給紙部より給紙された前記原稿が搬送される搬送路と、
    前記搬送路の一方の側から前記原稿の片面の画像を読み取る第1のセンサと、
    前記一方の側とは前記搬送路を介して対向する他方の側から原稿の片面の画像を読み取る第2のセンサと、
    前記第1のセンサまたは前記第2のセンサにより画像が読み取られた原稿の表裏を反転させて前記搬送路に反転搬送するための反転搬送路とを備え、
    前記第1のセンサおよび前記第2のセンサを用いて、前記搬送路への原稿の一度の搬送で当該原稿における表裏両面の画像を読み取る第1の両面読み取りモードと、
    前記第1のセンサおよび前記第2のセンサを用いて、前記搬送路への原稿の一度の搬送で当該原稿における表裏両面の画像を読み取り、前記反転搬送路を介して当該原稿を当該搬送に反転搬送し前記第1のセンサまたは前記第2のセンサで当該原稿の片面画像を読み取る第2の両面読み取りモードと
    を有する画像読み取り装置。
  9. 前記第2の両面読み取りモードは、前記第1の両面読み取りモードに挿入されて実行されることを特徴とする請求項8記載の画像読み取り装置。
  10. 前記第2の両面読み取りモードは、原稿の読み取り枚数および/または電源投入後の経過時間に基づいて実行されることを特徴とする請求項8記載の画像読み取り装置。
  11. 原稿を給紙する給紙部と、
    前記給紙部より給紙された前記原稿が搬送される搬送路と、
    前記搬送路の一方の側から前記原稿の片面の画像を読み取る第1のセンサと、
    前記一方の側とは前記搬送路を介して対向する他方の側から原稿の片面の画像を読み取る第2のセンサと、
    前記第1のセンサまたは前記第2のセンサにより画像が読み取られた原稿の表裏を反転させて前記搬送路に反転搬送するための反転搬送路と、
    前記第1のセンサにより原稿の地肌領域を読み取って当該第1のセンサ用のシェーディングデータを変更する第1のシェーディングデータ変更部と、
    前記反転搬送路を介して前記原稿を反転搬送し前記第2のセンサにより当該原稿の地肌領域を読み取って当該第2のセンサ用のシェーディングデータを変更する第2のシェーディングデータ変更部と
    を有する画像読み取り装置。
  12. 前記第1のセンサにより読み取られる前記原稿の地肌領域は当該第1のセンサにより読み取られる当該原稿の搬送方向先端領域であり、前記第2のセンサにより読み取られる当該原稿の地肌領域は当該第2のセンサにより読み取られる当該原稿の搬送方向後端領域であることを特徴とする請求項11記載の画像読み取り装置。
  13. 原稿を給紙する給紙部と、
    前記給紙部より給紙された前記原稿が搬送される搬送路と、
    前記搬送路の一方の側から前記原稿の片面の画像を読み取る第1のセンサと、
    前記一方の側とは前記搬送路を介して対向する他方の側から原稿の片面の画像を読み取る第2のセンサと、
    前記第1のセンサまたは前記第2のセンサにより画像が読み取られた原稿の表裏を反転させて前記搬送路に反転搬送するための反転搬送路と、
    前記第1のセンサにより白色基準部材からの反射光を読み取って当該第1のセンサ用のシェーディングデータを変更する第1のシェーディングデータ変更部と、
    前記第1のシェーディングデータ変更部により変更された前記第1のセンサ用のシェーディングデータ、前記第1のセンサにより読み取られた原稿の特定領域の読み取りデータ、前記反転搬送路を介して前記第2のセンサにより読み取られた当該原稿の当該特定領域の読み取りデータに基づいて、第2のセンサ用のシェーディングデータを変更する第2のシェーディングデータ変更部と
    を有する画像読み取り装置。
  14. 前記第1のセンサにより読み取られる前記原稿の特定領域は当該第1のセンサにより読み取られる当該原稿の搬送方向先端領域であり、前記第2のセンサにより読み取られる当該原稿の特定領域は当該第2のセンサにより読み取られる当該原稿の搬送方向後端領域であることを特徴とする請求項13記載の画像読み取り装置。
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