JP2005119836A - 給紙カセット及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成装置本体から給紙カセットを取り外した際に、給紙カセット内に収容される用紙の落下を効果的に抑制しうる構成を提供する。
【解決手段】 給紙カセット6は、画像形成部5を備えた画像形成装置本体2に対して着脱可能に構成され、複数枚の用紙が収容可能な箱状の収容部95を備えた構成をなしている。そして、給紙カセット6を手で持つための把手部97が、給紙カセット6の前面部において収容部95内における用紙を載置するための用紙載置面(表面8a,90a)よりも上方位置となるように設けられており、把手部97と当該給紙カセット6の重心とを通る直線L1と、用紙載置面とのなす角度θ2が5°以上となるように構成されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、給紙カセット及び画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置として例えばプリンタが提供されており、このプリンタの一般的構成として、プロセスユニット、定着器、スキャナなどが内蔵された本体を有し、この本体の下方において記録媒体としての用紙を収容可能な給紙カセットを着脱可能に備えるようなものが用いられている。このような構成において、給紙カセット内の用紙は、給紙ローラやその他ローラにより本体内に設けられた画像形成部へと供給され、印刷が施されることとなる。
特許第3379992号公報
ところで、近年、印字速度の高速化(単位時間当たりの用紙使用量増加)に伴い、給紙カセットに収容できる用紙の量が増加する傾向にある。このような大量の用紙を収容できる給紙カセットにおいては、一度、給紙カセットをプリンタから完全に分離してから、用紙を補充し、その後、給紙カセットをプリンタに装着するということが一般的に行われている。このように給紙カセットをプリンタに着脱する際には、内部に収容された用紙が落下しないように扱う必要がある。しかしながら、給紙カセットは、前端部(手前側)に把手部を備える構成のものが一般的であり、この把手部を持って完全に取り外した場合、通常、把手部を基点として給紙カセットが吊り下がる格好となり、給紙カセット内に収容されている用紙がこぼれ落ちてしまうため、ユーザは両手を添えて給紙カセットを扱うなどの対応をとらなければならなかった。
このような問題に対し、特許文献1では、給紙カセットにおいて、用紙を押さえる手操作可能な媒体押さえ機構が設けられた構成が開示されている。この技術は、給紙カセットを画像形成装置本体から取り外す際にこの媒体押さえ機構により媒体(即ち用紙)を押さえつけて給紙カセット内に用紙を保持し、落下を防止しようとするものである。しかしながら、このような媒体押さえ機構を設けると、構成が複雑化すると共に部品点数が多くなり、さらにユーザーに機構の操作を強いなければならないという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいてなされたものであって、画像形成装置本体から給紙カセットを取り外した際に、給紙カセット内に収容される用紙の落下を効果的に抑制しうる構成を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、画像形成部を備えた画像形成装置本体に対して着脱可能に構成され、複数枚の用紙が収容可能な箱状の収容部を備えた給紙カセットであって、当該給紙カセットを手で持つための把手部が、当該給紙カセットの前面部において前記収容部内における前記用紙を載置するための用紙載置面よりも上方位置となるように設けられており、前記把手部と当該給紙カセットの重心とを通る直線と、前記用紙載置面とのなす角度が5°以上であることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記用紙を前記収容部内に収容可能な最大枚数収容した場合において、前記把手部と当該給紙カセット及び前記用紙からなる複合体の重心とを通る直線と、前記用紙載置面とのなす角度が5°以上であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記収容部は、複数サイズの用紙を収容可能に構成されると共に、その収容可能なサイズのうちの最大サイズの用紙を最大枚数収容した場合に、前記把手部と前記複合体の重心とを通る直線と、前記用紙載置面とのなす角度が5°以上であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記収容部は樹脂材料からなり、一方、前記用紙の幅方向を規制するための方向規制ガイドが前記樹脂材料よりも密度の大きい材質により形成され、かつ前記給紙カセットの前面部側寄りに配置されていることを特徴とする。なお、本明細書でいう「密度」とは、物理学における密度を指し、単位体積当たりの物質の質量を意味している。このような「密度」の概念は請求項5でも同様である。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記用紙載置面の少なくとも一部は、前記用紙を上下方向に移動させる上下動可能な用紙昇降板によって構成されこの用紙昇降板が、前記樹脂材料よりも密度の大きい材質により形成され、かつ前記給紙カセットの前面部側寄りに配置されていることを特徴とする。また、請求項6の発明は、請求項5に記載のものにおいて、前記用紙昇降板は、前記給紙カセットを前記画像形成装置本体から取り出したとき、下方へ移動した位置とする機構を有することを特徴とする。さらに、請求項7の構成は、請求項5又は請求項6に記載のものにおいて、前記用紙昇降板を上下に移動する機構が前記給紙カセットの前面部寄りに配置されていることを特徴とする。
さらに、請求項8の構成は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のものにおいて、前記給紙カセットの前面部側に、前記用紙に付着する紙粉を除去する紙粉取り機構が設けられていることを特徴とする。また、請求項9の構成は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のものにおいて、前記給紙カセットの前面部側に、給紙の際に前記用紙を分離するための分離機構が設けられていることを特徴とする。
さらに、請求項10の構成は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のものにおいて、前記給紙カセットの重心位置及び前記把手部の中心位置が、前記収容部に前記用紙が収容された場合での当該用紙の幅方向に関して、略中心となるように設定されていることを特徴とする。
請求項11の構成は、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のものにおいて、前記把手部は、指を挿入するための凹部を備えると共に、この凹部内において、指のすべり止めをなす凸状の返し凸部が形成されていることを特徴とする。
請求項12の構成は、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のものにおいて、前記給紙カセットは、前記画像形成装置本体に対し挿入可能に構成され、当該給紙カセットにおいて、前記画像形成装置本体に対する挿入の際の挿入方向に関し、挿入側とは逆側に前記把手部が設けられる一方、挿入側の端部下方位置に、面取り部、曲面部、若しくは転動可能に構成される転動部材が設けられていることを特徴とする。
また、請求項13は、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の給紙カセットを備えた画像形成装置として構成されるものである。
<請求項1の発明>
請求項1の構成によれば、前記把手部と当該給紙カセットの重心とを通る直線と、前記用紙載置面とのなす角度が5°以上であるため、把手部を持って吊り下げた際に、用紙が落下しにくい程度に傾いた状態で給紙カセット内に保持されることとなり、用紙の落下を効果的に防ぐことができる。
なお、本発明において用紙載置面が平坦な単一の面からなる場合はその単一の面と前記直線とのなす角度が5°以上となるように構成できるが、用紙載置面が複数の面からなる場合(用紙が屈曲する複数の面に跨って載置されるような場合(図12参照:後述))には少なくともいずれかの面と前記直線とのなす角度が5°以上(但し、いずれの面も前記直線となす角度が0°以上)であれば効果が得られるが、望ましくは、いずれの面についても前記直線とのなす角度が5°以上となるようにするとよい。
<請求項2の発明>
請求項2の構成によれば、用紙を最大枚数収容した場合であっても把手部を持って吊り下げた場合に用紙が落下しない程度に傾くこととなる。
<請求項3の発明>
請求項3の構成によれば、最大サイズの用紙を最大枚数収容した場合であっても把手部を持って吊り下げた場合に用紙が落下しない程度に傾くこととなる。
<請求項4の発明>
請求項4の構成によれば、収容部と方向規制ガイドの材質、位置を調整するという簡易でかつ部品点数の抑制が図られ、さらには省スペース化にも寄与し得る構成を用いて重心を前面部寄りに設定できることとなる。
<請求項5の発明>
このようにすれば、用紙昇降板を密度の大きい材質によって構成し、かつ給紙カセット前面部寄りに配置するという、簡易でかつ部品点数の抑制が図られ、さらには省スペース化にも寄与し得る構成を用いて重心を前面部寄りに設定できることとなる。また、用紙昇降板は形状調整がし易いものであるため、重心調整が行いやすい。
<請求項6の発明>
この構成によれば、給紙カセットを画像形成装置本体から取り出したとき、用紙昇降板を下方へ移動した位置にすることができるので用紙の落下をより確実に防止することができる。
<請求項7の発明>
この構成によれば、用紙昇降板のみならず移動機構についても前面部側に配置されるため、用紙昇降板を移動可能に構成しつつ重心を一層前面部寄りに設定できる好適構成となる。
<請求項8の発明>
請求項8の構成では、給紙カセットの前面部側に、前記用紙に付着する紙粉を除去する紙粉取り機構が設けられ、これにより、紙紛取りが可能な構成を実現しつつ、その一方で、特別な重心調整部品を新たに設けずとも、簡易でかつ部品点数の抑制が図られ、さらには省スペース化にも寄与し得る構成を用いて重心を前面部寄りに設定できることとなる。
<請求項9の発明>
請求項9の構成では、給紙カセットの前面部側に、給紙の際に前記用紙を分離するための分離機構を設け、これによって重心位置を前面部寄りに設定しており、分離給送可能な構成を実現しつつ、その一方で特別な重心調整部品を新たに設けずとも、簡易でかつ部品点数の抑制が図られ、さらには省スペース化にも寄与し得る構成を用いて重心を前面部寄りに設定できることとなる。
<請求項10の発明>
請求項10の構成では、給紙カセットの重心位置及び把手部の中心位置が、収容部に用紙が収容された場合での当該用紙の幅方向に関して、略中心となるように設定されているため、幅方向についてもバランスがよい構成となり、手で持った際に幅方向に傾きにくい構成となる。
<請求項11の発明>
このようにすれば、給紙カセットの着脱の際に、手が滑り難い把手部構成となる。特に把手部のみを持って給紙カセットを吊り下げようとした場合に上述のように用紙落下が防止され、その一方で手滑りについても防止されるため、吊り下げ操作する上で一層有利な構成となる。
<請求項12の発明>
このようにすれば、画像形成装置本体に対して挿入し易い構成が実現する。把手部のみを持った状態で給紙カセットを本体に挿入しようとすると挿入が難しいため通常は両手で給紙カセットを持って挿入操作を行うことが多いが、本構成によれば把手部のみを持った状態でも挿入が行いやすく、一層扱いやすい給紙カセットとなる。
<請求項13の発明>
このようにすれば、給紙カセットの着脱時に用紙が落下しにくく、給紙カセットが扱い易い画像形成装置となる。
次に、本発明を具体化した画像形成装置の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1・図2を参照して、レーザプリンタ1の全体構成について説明する。図1は本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの全体的な構成を示した斜視図、図2は同じく側面断面図である。
図1・図2に示すレーザプリンタ1は、両面印刷可能な電子写真方式のレーザプリンタとして構成されている。このレーザプリンタ1は図2に示すように、記録媒体としての用紙3を給紙するための分離給送部7や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成手段としての画像形成部5などを備えている。
なお、以下の説明では、用紙3の搬送方向上流側または下流側を、単に上流側または下流側という場合がある。また、図1における左手前側(図2における左側)を装置前方として、各部材の位置関係を説明することがある。
図2に示すように、画像形成装置本体2内の底部には、上面が開放されたボックス形状の給紙カセット6が装着される。給紙カセット6の一端側の端部(前端部)に位置を合わせて、本体2側に前記分離給送部7が設けられている。給紙カセット6の内部には用紙昇降板8が設けられており、この用紙昇降板8上に用紙3を積層状に載置可能としている。用紙昇降板8は、用紙が収容された状態において積層状の用紙3を挟んで前記分離給送部7に対し反対側に位置するように配設されている。
給紙カセット6は後述するように本体2にスライド自在に支持され、給紙カセット6を前方に引き出すことで用紙昇降板8の部分を外部に露出させ、この状態で用紙3を用紙昇降板8上にセットし、その状態で給紙カセット6を前方から後方へ押し込んでスライドさせることで給紙カセット6をプリンタ本体にセットできるように構成している。また、給紙カセット6を前方にスライドさせて引き出すことで、給紙カセット6を本体2から取り外すことも可能になっている。
前記分離給送部7の下流側には、第1搬送ローラ11、第2搬送ローラ12、第3搬送ローラ13が順に設けられる。第3搬送ローラ13の下流側には、一対のレジストローラ14が設けられる。
上記第1〜第3搬送ローラ11〜13のそれぞれに対向するようにして、紙粉取りローラ21〜23が設けられる。この紙粉取りローラ21〜23は、表面が帯電し易いローラ(例えばフッ素樹脂からなるローラ、あるいは、表面がフッ素コートされたローラ等)で構成されており、用紙3に付着する紙粉を静電吸着して除去し、後述する画像形成部5のトナーに紙粉が混入して画像品質を低下させることを防止している。
前記分離給送部7は、ピックアップローラ10と、ピックアップローラ10の下流側に配置されるフィードローラ9と、このフィードローラ9に対向する分離パッド9aと、を備えている。ピックアップローラ10及びフィードローラ9は本体2側に、分離パッド9aは給紙カセット6側に、それぞれ設けられている。分離パッド9aには付勢バネ9bが設けられており、当該付勢バネ9bの弾性力によって、分離パッド9aがフィードローラ9に対し押圧されるように構成されている。
前記用紙昇降板8は、図2に示すように、用紙3を積層状にスタック可能とされている。用紙昇降板8は、フィードローラ9に対して遠い方の端部(後端部)において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部(前端部)を上下方向に移動可能としている。
前記フィードローラ9の下方位置において、給紙カセット6には回動軸15が支持されている。この回動軸15にはL字状の押動部材16が固着されて、この押動部材16の先端は用紙昇降板8の下方に差し込まれている。この回動軸15は、電動モータや減速歯車列等からなる後述の昇降板駆動ユニット(図3・図4に符号68で図示)によって駆動可能である。この昇降板駆動ユニット68によって回動軸15が駆動されることで、図2に示す押動部材16が用紙昇降板8の下面を上方へ押動し、用紙昇降板8を、分離給送部7から遠い側の端部(後端部)を支点として上側に回動させる。この結果、用紙昇降板8は、分離給送部7に対し近接する方向に移動する。
図2において、用紙昇降板8の上に積層された用紙は、その用紙昇降板8が上記の昇降板駆動ユニット68(図3、4参照)によって上方へ駆動されることで、ピックアップローラ10に対し押圧される。そして最上層の用紙3が、ピックアップローラ10の駆動により、フィードローラ9側に送られて分離パッド9aとフィードローラ9との間に挟まれた後、それらの協動により、一枚ごとに分離されて給紙される。
分離給送部7によって給紙された用紙3は、第1〜第3搬送ローラ11〜13によってレジストローラ14に送られる。レジストローラ14は1対のローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後に画像形成部5に送る構成としている。
図2に示すように、レーザプリンタ1の前面には、任意のサイズの用紙3を積層可能なマルチパーパストレイ17を、開閉自在に備えている。なお、以下の説明において、「マルチパーパス」を「MP」と略称する。MPトレイ17の近傍には、当該MPトレイ17上に積層される用紙3を給紙するための、MP給紙ローラ18を備えている。また、MP給紙ローラ18に対向するようにMP分離パッド18aが設けられ、このMP分離パッド18aは、付勢バネ18bによって、MP給紙ローラ18に対し押圧されている。
なお、装置前面には第1蓋71が回動自在に取り付けられており、MPトレイ17を使用しないときは、MPトレイ17及び第1蓋71を閉じて図1のような状態とし、すっきりした装置前面の印象を見る者に与えるとともに、内部のMP給紙ローラ18やMP分離パッド18a等を保護できるようになっている。
この構成で、図2に示すMPトレイ17上に載置された用紙(図示せず)は、MP給紙ローラ18とMP分離パッド18aとの間に挟まれた後、それらの協動により、一枚ずつ分離されて給紙される。給紙された用紙は、第2・第3搬送ローラ12・13によって、レジストローラ14に送られる。
次に画像形成部5を説明する。この画像形成部5は、スキャナ部24、プロセスカートリッジ25、定着部26などを備えている。スキャナ部24は、本体2内の上部に設けられるものであって、図示しないレーザ発光部や、回転駆動されるポリゴンミラー37や、レンズ38や反射鏡39等を備える。この構成で、図示しない発光部からの所定の画像データに基づくレーザビームは、図2で鎖線で図示するようにスキャナ部24内部で通過あるいは反射させた後、後述するプロセスカートリッジ25の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射させている。
プロセスカートリッジ25は、スキャナ部24の下方に配設され、本体2に対して着脱自在に装着される。このプロセスカートリッジ25は、感光体としての感光ドラム27やそれに対向配置される転写ローラ28を備えるほか、図示しないが、スコロトロン型帯電器、トナー収容部、現像手段としての現像ローラ、層厚規制ブレード、トナー供給ローラなどを備えている。なお、本体2の上部前側には第2蓋72が回動自在に設けられ、この第2蓋72を開くことで、前記プロセスカートリッジ25を本体2に装着したり取り外したりすることができる。
上記トナー収容部には、現像材として、正帯電性の非磁性一成分の重合トナーが充填されており、そのトナーが、図示しない現像ローラに一定厚さの薄層として担持される。一方、図2に示す感光ドラム27は前記現像ローラと対向状に回転可能に配設されており、ドラム本体が接地されるとともに、その表面がポリカーボネート等から構成される正帯電性の感光層により形成されている。
そして、感光ドラム27の表面は、感光ドラム27の回転に伴って、前記スコロトロン型帯電器により一様に正帯電された後、スキャナ部24からのレーザビームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。その後に感光ドラム27が現像ローラと対向したときに、この現像ローラ上に担持されかつ正帯電されているトナーが、前記感光ドラム27の表面に形成される静電潜像(すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている部分)に供給され、選択的に担持されることによって、可視像化され、これによって反転現像が達成される。
転写ローラ28は、感光ドラム27の下方で感光ドラム27に対向しながら、プロセスカートリッジ25に回転自在に支持される。感光ドラム27上に担持されたトナーで形成された画像(トナー画像)は、用紙3が感光ドラム27と転写ローラ28との間を通る間に、用紙3に転写される。トナー画像が転写された用紙3は、以下に述べる定着部26に搬送される。
定着部26は、プロセスカートリッジ25の下流側に配設されるヒートローラ31と、このヒートローラ31に対向する押圧ローラ32と、両ローラ31・32の下流側に設けられる搬送ローラ33を備えている。
ヒートローラ31は金属製で、加熱のためのハロゲンランプを内蔵している。この構成で、プロセスカートリッジ25において用紙3に転写されたトナーを、用紙3がヒートローラ31と押圧ローラ32との間を通過する間に熱定着させることができる。その後、その用紙3を定着部26の搬送ローラ33によって、本体2に設けられた排紙ローラ35に搬送するようにしている。用紙3は、その後、排紙ローラ35によって排紙口40から排紙トレイ36上に排紙される。
なお、このレーザプリンタ1には、用紙3の両面に画像を形成するための再搬送ユニット(補助スライドユニット)41が、給紙カセット6の上方に挿入されるようにして、本体2に着脱自在に装着されている。本体2内の後部上方、及び前記再搬送ユニット41には、両面印刷時に用紙3を画像形成部5に対して再び送るための再搬送経路42が形成されている。
以上の構成のレーザプリンタ1で両面印刷を行うには、画像形成部5に用紙3を通過させ、その表面にいったん画像を形成して排紙ローラ35まで搬送する。その後、用紙3を挟持した状態で排紙ローラ35を逆転させて、用紙3を再搬送経路42を経由して画像形成部5に再び送り、用紙3の裏面に再度画像を形成する。なお、再搬送ユニット41は装置後方にスライドして引出し可能とされており、再搬送経路42に用紙3が詰まったときのジャム処理を容易にしている。
図3の正面断面図に示すように、レーザプリンタ1の前記本体2は、板金製のフレーム63L・63Rを装置の左右側に備える。そして、このフレーム63L・63Rに、合成樹脂製の外装カバー61T・61L・61Rが取り付けられる(図1・図3)。
図1に示すように、上記の外装カバー61T・61L・61Rのうち上カバー61Tは装置の上側を、左カバー61Lは装置の左側を、右カバー61Rは装置の右側を、それぞれ覆っている。上カバー61Tには、用紙を排出する前記排紙口40や、前記排紙トレイ36が形成されている。なお、図3に示すように、前記給紙カセット6は、左右のフレーム63L・63Rの間に挿入されるようにスライドすることで、本体2の内側に装着される。
図1・図3に示すように、左カバー61Lには、その下縁の前後中央に凹部62が形成されている。また図3に示すように、右カバー61Rにも同様に凹部が形成されている。ユーザは当該凹部62に指を掛けることで、レーザプリンタ1を容易に持ち運ぶことができる。
図3・図4に示すように、前記板金製のフレーム63L・63Rのうち右フレーム63Rの内面の前部には、昇降板駆動ユニット68が取り付けられる。この昇降板駆動ユニット68は図4に略示するように、電動モータ70と、出力歯車73と、両者70・73を連結する歯車列とにより構成される。
上記昇降板駆動ユニット68は、合成樹脂製の駆動ユニットカバー69によって覆われている。昇降板駆動ユニット68を構成する前記電動モータ70や出力歯車73、上記歯車列等は、この駆動ユニットカバー69に支持あるいは固定されている。前記出力歯車73は、給紙カセット6の入力歯車74(後述)に噛合可能なように、前記駆動ユニットカバー69の前面からその一部を露出させている。
次に給紙カセットについて詳細に説明する。
図5は本体2から取り外した状態の給紙カセット6の平面図を、図6は側面断面図を、それぞれ示す。この図5・図6に示すように、給紙カセット6は、画像形成部5を備えた画像形成装置本体2に対して着脱可能に構成され、複数枚の用紙が収容可能な箱状の収容部95を備えている。収容部95は底板90と、床板90の左右端から垂直に立ち上げられた左壁91L・右壁91R、及び後端から垂直に立ち上げられた後壁92、及び後述する基準壁46を備えて箱状に形成され、図6等のように積層した用紙を収容する構成をなしている。前述の用紙昇降板8は、当該収容部95内において、床板90上に、水平軸まわりに回動自在に設けられ、用紙を上下方向に移動させるように構成されている。
給紙カセット6は図5に示すように、用紙昇降板8上に積層された用紙3の両側縁をガイドするための方向規制ガイド45と、後端部をガイドするためのリアガイド50とを収容部95内に備えている。両ガイド45・50は、用紙3の様々なサイズに対応できるように、往復移動してその位置を変更可能である。用紙昇降板8の前方側には、用紙3の前端を突き当てるための基準壁46が上述の収容部95を構成するように設けられている。用紙3は、前端をこの基準壁46に、後端を前記リアガイド50に、側端を方向規制ガイド45にそれぞれあてがうようにしながら、用紙昇降板8上の所定の位置に積層されセットされる。
次に、本実施形態の特徴的構成を説明すると、本実施形態では給紙カセット6を手で持つための把手部97が、当該給紙カセット6の前面部において収容部95内における用紙を載置するための用紙載置面よりも上方位置となるように設けられており、把手部97と当該給紙カセット6の重心G1とを通る直線L1と、用紙載置面とのなす角度が5°以上となるように構成されている。本実施形態に係る給紙カセット6は、長手状に構成されており、その長手方向の前端部に把手部97が設けられている。ここでは、用紙昇降板8の表面が用紙載置面の一部をなしており、この用紙昇降板の表面8aと直線L1のなす角度θ1が5°以上とされている。また、収容部95の後端側においては底板90の表面(即ち底面)90aも用紙載置面とされており、この底板90の表面90aと直線L1のなす角度θ2も5°以上となっている。
このように構成される本実施形態に係る給紙カセット6は、図8に示すように、把手部97を手で持ってこの給紙カセット6を吊り下げたときに、把手部97を通る鉛直線L4が給紙カセット6の用紙載置面と交差するように傾斜状態となり、鉛直線L4と用紙載置面たる表面8a,90aとのなす角度が5°以上となる。従って、把手部97のみを片手でもって吊り下げたとしても用紙が傾斜して載置された状態となり、落下しにくくなる。また、一方、把手部97には、指を挿入するための凹部97bが設けられ、この凹部97b内において、指のすべり止めをなす凸状の返し凸部97aが後ろ向きに突出して形成されている。
なお、「把手部と当該給紙カセットの重心とを通る直線」としているが、具体的には把手部97が設けられた領域において指による支持可能ないずれかの位置(図7ではP3からP4までのいずれかの位置)を通り、かつ重心G1を通る直線(本実施形態ではこのような直線をL1として総称している)が、用紙載置面に対し5°以上傾斜していれば効果が得られるが、図7のように返し凸部97aが設けられる構成においては、この返し凸部97aの頂点位置P1と重心G1を通る直線L2が用紙載置面に対し5°以上傾斜していることが望ましい。
また、返し凸部97aが無い場合には把手部97aが設けられた領域において中心位置P2と重心G1を通る直線L3が用紙載置面に対し5°以上傾斜していることが望ましい。さらにいえば、指による支持可能な面(図7では把手部97aが設けられた領域A4において後ろ側の外面)のいずれの位置であっても(図7の例ではP3からP4までのいずれの位置であっても)、当該位置と重心G1を通る直線が用紙載置面に対し5°以上傾斜するように構成されていると一層良い。
さらに、このような重心位置となるように、以下のように構成されている。まず、図5、図6において収容部95は上述したように樹脂材料(合成樹脂)からなり、一方、用紙の幅方向を規制するための方向規制ガイド45はこの収容部95の材料(即ち樹脂材料)よりも密度の大きい材質(例えば金属材料)により形成され、かつ収容部95の内部領域A2において給紙カセット6の前面部側寄りに配置されている。具体的には、方向規制ガイド45の重心位置が前後方向において収容部95の中心位置C2よりも前側となるように、方向規制ガイド45の全体を収容部95内において前面部側に寄せて配置している。ここでは、方向規制ガイド45の中心が給紙カセット6の全体の中心C1よりも前側となるように配置されている。図5では前後方向において給紙カセット6の全体領域をA1で示し、C1はその中心位置となっている。
また、用紙昇降板8も、収容部95よりも密度の大きい材質、即ち樹脂材料よりも密度の大きい材質(例えば金属材料)により形成され、かつ収容部95内において給紙カセット6の前面部側寄りに配置されている。用紙昇降板8についても当該用紙昇降板8の重心位置が収容部95の中心C2よりも前側となるように配置されている。なお、当該用紙昇降板8の重心位置が給紙カセット6の全体の中心C1よりも前側となるように配置してもよい。さらには、この用紙昇降板8を上下に移動する機構についても、給紙カセットの前面部寄りに配置されている。
ここでは、図5に示すように、前記回動軸15が前記右壁91Rを貫通して右方に突出し、その突出端に入力歯車74が固着されており、これら回動軸15、押動部材16及び入力歯車74が「用紙昇降板を上下に移動する機構」に相当し、回動軸15、押動部材16及び入力歯車74の全体が給紙カセット6の中心C1よりも前側に配置されている。この入力歯車74は、上記給紙カセット6を本体2に押し込んでセットしたときに、図4のように前記昇降板駆動ユニット68の出力歯車73と噛合するように構成されている。即ち、給紙カセット6を本体2から取り外した際、出力歯車73と入力歯車74との噛合が解除され、回動軸15及び押動部材16には用紙昇降板8を押し上げる力が加わらなくなる。よって給紙カセット6を本体2から取り外すと同時に、用紙昇降板8は下方に移動して図6に示すような姿勢となる。この構成によれば、給紙カセット6を画像形成装置本体2から取り出したとき、用紙昇降板8が下方へ移動した位置となるので用紙全体がより底板90側に移動することとなり、落下防止効果が高くなる。より詳細に説明すると、用紙昇降板8は軸8bを中心として回動可能に構成されており、図2に示すように、給紙カセット6が本体2内に設置された状態では、用紙昇降板8は前側(把手部97側)が高位置となるように傾斜状態となり、一方、図6に示すように給紙カセット6を本体2から取り外したときには、軸8bを中心として用紙昇降板8が回動し、その高位置に設定された用紙昇降板8の前側が下方に(底側へ)移動して用紙昇降板8の全体が収容部95の深さ方向に関して低位置となる。本実施形態では、図2に示すように、給紙カセット6を本体2にセットした状態では、底板90の表面90aに対して用紙昇降板8の表面8aが傾斜状態となり、一方、給紙カセット6を本体2から取り外したときには底板90の表面90aに対し用紙昇降板8の表面8aはあまり角度がない状態(即ち表面90aと表面8aが平行若しくは略平行となる状態)となる。従って、給紙カセット6を本体2から取り外し、かつ手で持った際には、図8、図10に示すように用紙3が収容部95内においてより深い位置に設置された状態となり、かつ用紙3の前側(把手部97側)があまり上方(収容部95の深さ方向に関し高位置)に位置しないためより落ちにくい構成となる。
さらには、給紙カセット6の前面部側に、給紙の際に用紙に付着する紙粉を除去する紙粉取り機構(紙粉取りローラ21)と、給紙の際に用紙を分離するための分離機構(分離パッド9a)がそれぞれ設けられている。このように給紙カセット6の要部を前面部側に寄せて配置し、かつ把手部97を上方の高い位置に設けることにより、上述のような重心設定がなされ、取り外した際に良好に傾斜することとなる。
また、本実施形態では、図5に示すように給紙カセット6の重心位置G1及び把手部97の中心位置(幅方向における把手部形成領域A3の中心位置)が、収容部95に用紙が収容された場合での用紙の幅方向に関して、略中心となるように設定されている。図5の例では、前面部における幅方向一方側(図面上方)が他方側よりも長く突出した形状をなしているが、このような形状においても、重心G1が収容部95において幅方向略中心位置となるように給紙カセット6の他方側(前面部の突出が短い側)を若干重く設定するようにできる。
また、給紙カセット6は上述のように本体2に対し挿入可能に構成されているが、給紙カセット6において、本体2に対する挿入の際の挿入方向に関し、挿入側とは逆側に把手部97が設けられ、挿入側の端部下方位置に面取り部98が設けられ、挿入性の向上がなされている。
さらに本実施形態に係る給紙カセットは図9に示すように、用紙を収容部95内に収容可能な最大枚数収容した場合において、把手部97と給紙カセット6及び用紙からなる複合体の重心G2とを通る直線L5と、用紙載置面(表面8a,90a)とのなす角度θ3、θ4のいずれもが5°以上とされている。本実施形態では、収容部95に用紙を最大枚数収容した場合において、その積層される用紙の最上面よりも上方位置に把手部97が設けられている。そして、この場合においても、図10に示すように、把手部97を手で持って給紙カセット6及び最大枚数の用紙からなる複合体を吊り下げたときに、把手部97を通る鉛直線L6が給紙カセット6の用紙載置面と交差するように傾斜状態となり、鉛直線L6と用紙載置面たる表面8a,90aとのなす角度が5°以上となる。
また、本実施形態に係る給紙カセット6の収容部95は複数サイズの用紙を収容可能に構成されているが、図11のように、その収容可能なサイズのうちの最大サイズの用紙を最大枚数収容した場合においても、把手部97と複合体の重心G3とを通る直線L7と、用紙載置面(表面8a,90a)とのなす角度θ5、θ6のいずれもが5°以上となっている。この場合においても、図示はしないが、把手部97を手で持って給紙カセット6及び最大枚数の用紙からなる複合体を吊り下げたときに、把手部97を通る鉛直線が給紙カセット6の用紙載置面と交差するように傾斜状態となり、その鉛直線と用紙載置面たる表面8a,90aとのなす角度が5°以上となる。
以上に本発明の実施形態を示したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形して実施することができる。
(1)上記実施形態では、給紙カセットの要部(用紙昇降板、方向規制ガイド、分離機構、紙紛取り機構など)前面部寄りに配置して重心を調整したが、このような機能部品の調整と共に、或いはこのような機能部品とは関係なく、重心調整用の錘(例えば金属性の部材)を設け、給紙カセットの前面部寄りに配置するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、給紙カセットの長手方向に把手部を設けた構成を好適例として示したが、短手方向に把手部があってもよい。
(3)上記実施形態では、給紙カセットの下方端部に面取り部を形成して、挿入性を高めるようにしたが、この位置に曲面部、若しくは転動可能に構成される転動部材(ローラ等)などを配置して同様の効果が得られるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、用紙載置面が複数の面からなる場合(用紙が屈曲する複数の面に跨って載置されるような場合)には少なくともいずれかの面(図6の例では表面8a,90a)と直線(L1,L5,L7)とのなす角度が5°以上であれば効果が得られ(但し、いずれの面も前記直線とのなす角度が0°以上)、さらには、いずれの面についても直線(L1,L5,L7)とのなす角度が5°以上となるようにすることが望ましいとしたが、これらの複数の面は屈曲していてもよい。図12ではその一例を示し、用紙昇降板8の表面8aと底板90の表面90aが屈曲する構成を示しているが、これら表面8a、90aと直線L1のなす角度θ1、θ2は、θ1が0°以上、θ2が5°以上となるように設定されている。このような概念は、直線L5(図9)、L7(図11)の場合でも同様である。なお、図12の例ではばね部材99を用いて用紙昇降板8を昇降する構成を例示しているが、このような概念は上記実施形態のようにモータや歯車を用いて用紙昇降板8を昇降する機構であっても同様である。
(5)本実施形態は給紙カセット6を一つのみ備える画像形成装置に適用した例を示したが、給紙カセット6は複数備えられていても良い。また、給紙カセット6のスライド方向は、本実施形態では給紙方向に平行な方向としているが、給紙方向に垂直な方向にスライドする構成にも本発明は適用可能である。
(6)本実施形態は分離給送部7のフィードローラ9やピックアップローラ10を本体2側に設けているが、これらのローラ9・10を給紙カセット6側に設ける構成にも、本発明の適用は妨げられない。また、フィードローラ9とピックアップローラ10で分離給送部7を構成する場合に限らず、一つのローラで用紙のピックアップおよび給送を行う構成にも、本発明は同様に適用できる。
(7)上記実施形態では、用紙載置面(表面8a、90a)と直線(L1,L5,L7)のなす角度が5°以上となるように構成したが、上限については特に設定はないが、15°以下となるように構成すると、設計上有利である。
(8)上記実施形態において、用紙昇降板8は給紙カセット6を取り外すと自動的に下方へ移動する構成であったが、ユーザの操作によって下方に移動させる構成であってもよい。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの全体的な構成を示した斜視図 レーザプリンタの側面断面概略図 レーザプリンタの一部正面断面図 昇降板駆動ユニットとメインモータユニットを装置内部側からみた図 給紙カセットの平面図 給紙カセットの側面断面概略図 把手部に関して拡大して説明する説明図 取り外し時の状態を説明する説明図 収容部に用紙を最大枚数入れた状態を示す側面断面概略図 収容部に用紙を最大枚数入れた場合での取り外し状態を説明する説明図 収容部に最大サイズの用紙を最大枚数入れた状態を示す側面断面概略図 図6の変形例を示す側面断面概略図
符号の説明
1…レーザプリンタ(画像形成装置)
2…画像形成装置本体
5…画像形成部
6…給紙カセット
8…用紙昇降板
8a…用紙昇降板の表面(用紙載置面)
9a…分離パッド9a(分離機構)
21…紙紛取りローラ(紙粉取り機構)
45…方向規制ガイド
90a…底板の表面(用紙載置面)
95…収容部
97…把手部
97a返し凸部

Claims (13)

  1. 画像形成部を備えた画像形成装置本体に対して着脱可能に構成され、複数枚の用紙が収容可能な箱状の収容部を備えた給紙カセットであって、
    当該給紙カセットを手で持つための把手部が、当該給紙カセットの前面部において前記収容部内における前記用紙を載置するための用紙載置面よりも上方位置となるように設けられており、前記把手部と当該給紙カセットの重心とを通る直線と、前記用紙載置面とのなす角度が5°以上であることを特徴とする給紙カセット。
  2. 前記用紙を前記収容部内に収容可能な最大枚数収容した場合において、前記把手部と当該給紙カセット及び前記用紙からなる複合体の重心とを通る直線と、前記用紙載置面とのなす角度が5°以上であることを特徴とする請求項1に記載の給紙カセット。
  3. 前記収容部は、複数サイズの用紙を収容可能に構成されると共に、その収容可能なサイズのうちの最大サイズの用紙を最大枚数収容した場合に、前記把手部と前記複合体の重心とを通る直線と、前記用紙載置面とのなす角度が5°以上であることを特徴とする請求項2に記載の給紙カセット。
  4. 前記収容部は樹脂材料からなり、
    一方、前記用紙の幅方向を規制するための方向規制ガイドが前記樹脂材料よりも密度の大きい材質により形成され、かつ前記給紙カセットの前面部側寄りに配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の給紙カセット。
  5. 前記用紙載置面の少なくとも一部は、前記用紙を上下方向に移動させる上下動可能な用紙昇降板によって構成され、
    この用紙昇降板が、前記樹脂材料よりも密度の大きい材質により形成され、かつ前記給紙カセットの前面部側寄りに配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の給紙カセット。
  6. 前記用紙昇降板は、前記給紙カセットを前記画像形成装置本体から取り出したとき、下方へ移動した位置とする機構を有することを特徴とする請求項5に記載の給紙カセット。
  7. 前記用紙昇降板を上下に移動する機構が前記給紙カセットの前面部寄りに配置されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の給紙カセット。
  8. 前記給紙カセットの前面部側に、前記用紙に付着する紙粉を除去する紙粉取り機構が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の給紙カセット。
  9. 前記給紙カセットの前面部側に、給紙の際に前記用紙を分離するための分離機構が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の給紙カセット。
  10. 前記給紙カセットの重心位置及び前記把手部の中心位置が、前記収容部に前記用紙が収容された場合での当該用紙の幅方向に関して、略中心となるように設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の給紙カセット。
  11. 前記把手部は、指を挿入するための凹部を備えると共に、この凹部内において、指のすべり止めをなす凸状の返し凸部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の給紙カセット。
  12. 前記給紙カセットは、前記画像形成装置本体に対し挿入可能に構成され、
    当該給紙カセットにおいて、前記画像形成装置本体に対する挿入の際の挿入方向に関し、挿入側とは逆側に前記把手部が設けられる一方、挿入側の端部下方位置に、面取り部、曲面部、若しくは転動可能に構成される転動部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の給紙カセット。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の給紙カセットを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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