JP2005118366A - ドライヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】 温風運転と冷風運転とを迅速に切り換えることを可能とする。
【解決手段】 吹き出し操作を行う吹出部3と、前記吹出部3への送風に対して熱交換可能な第1、第2熱交換部5,7と、前記第1、第2熱交換部5,7の一方から吸熱し他方へ放熱する冷却加熱部9と、前記第1、第2熱交換部5,7のいずれか一方を通して前記吹出部3へ選択的に送風可能とする送風手段11と、前記送風手段11の送風状態を切り換える切換スイッチ13とからなることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 吹き出し操作を行う吹出部3と、前記吹出部3への送風に対して熱交換可能な第1、第2熱交換部5,7と、前記第1、第2熱交換部5,7の一方から吸熱し他方へ放熱する冷却加熱部9と、前記第1、第2熱交換部5,7のいずれか一方を通して前記吹出部3へ選択的に送風可能とする送風手段11と、前記送風手段11の送風状態を切り換える切換スイッチ13とからなることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、湿潤した毛髪の乾燥や整髪の際等に用いられるドライヤに関するものである。
従来のドライヤとしては、例えば、図5に示すようなものがある。このドライヤ101は、図5のように、吹出口103を有した吹出部105を備えている。吹出部105には、把持するための把持部107が設けられている。
前記吹出部105内には、吹出口103と連通する送風路109が設けられている。送風路109内には、送風ファン111が吹出口103に対向配置されている。送風ファン111は、駆動モータ113の駆動軸115に取り付けられ、軸周りに回転駆動されるようになっている。この送風ファン111の回転駆動によって、吹出口103側に送風可能としている。
前記送風ファン111と吹出口103との間には、電気ヒーター117と電子冷却部119とが設けられている。電気ヒーター117は、例えば、抵抗線からなり、電流を流されると発熱するように動作する。この電気ヒーター117の動作によって、前記送風を加熱可能としている。
前記電子冷却部119は、ペルチェ効果を利用したものである。すなわち、電子冷却部119は、異なった種類の金属を接合されてなる。電子冷却部119では、金属の接合面に電流を流すことで熱を吸収するように動作する。この電子冷却部119の動作によって、前記送風を冷却可能としている。
前記把持部107には、電力供給用の電線121と切換スイッチ123とが取り付けられている。切換スイッチ123は、送風ファン111の駆動、停止状態及び電気ヒーター117と電子冷却部119の動作、停止状態を切り換えるものである。この切換スイッチの操作によって、温風運転と冷風運転とを切り換えることができる。
すなわち、電気ヒーター117と電子冷却部119とのいずれか一方を動作させながら送風ファン111を駆動し、温風又は冷風を吹出口103から吹き出すことができる。また、電気ヒーター117及び電子冷却部119のいずれも停止させることにより、送風運転とすることもできる。
このようなドライヤ101では、整髪効果を高める等の理由から温風運転後、直ちに冷風運転へ切り換えることが行われている。
しかしながら、上記ドライヤ101では、同一の送風路109内において、送風方向の上流側に電気ヒーター117が配置され下流側に電子冷却部119が配置された構造であり、温風運転時に電子冷却部119が加熱されることになる。このため、冷風運転に切り換えたとき、電子冷却部119の熱が除去されるまで冷却効果が立ち上がらず、温風運転と冷風運転との迅速な切り換えを行うことができない。
これに対し、電気ヒーター117と電子冷却部119との配置を逆にすることも考えられるが、この場合、温風運転から冷風運転に切り換えると、残熱状態にある電気ヒーター117によって冷風が加熱されるおそれがある。従って、かかる場合も、温風運転と冷風運転との迅速な切り換えを行うことができない。
さらに、電子冷却部119は、熱に弱いため温風運転時には極めて低い温度での送風とならざるを得ず、ドライヤとしての機能を十分に発揮することができない。
本発明が解決しようとする問題点は、温風運転と冷風運転とを迅速に切り換えることができないこと、及びドライヤとしての機能を十分に発揮することができないことにある。
本発明は、温風運転と冷風運転とを迅速に切り換えるため、頭髪調整風の吹き出しを行う吹出部と、前記吹出部への送風を冷却可能な冷却部及び加温可能な加温部と、該冷却部及び加温部のいずれか一方を介して前記吹出部へ選択的に送風可能とする送風手段と、前記送風手段の送風状態を切り換える切換スイッチとからなることを最も主な特徴とする。
好ましくは、頭髪調整風の吹き出しを行う吹出部と、前記吹出部への送風に対して熱交換可能な第1、第2熱交換部と、前記第1、第2熱交換部の一方から吸熱し他方へ放熱する冷却加熱部と、前記第1、第2熱交換部のいずれか一方を通して前記吹出部へ選択的に送風可能とする送風手段と、前記送風手段の送風状態を切り換える切換スイッチとからなるように構成する。
本発明のドライヤは、温風又は冷風を供給は、送風手段により別ルートで冷却部及び加温部のいずれか一方、又は第1熱交換部及び第2熱交換部のいずれか一方を通して選択的に送風することで行うことができる。このため、温風と冷風の切り換えを迅速且つ的確に行うことができる。
温風運転と冷風運転とを迅速に切り換えるという目的を、構造を簡素化しつつ実現した。
図1は、本発明の実施例1に係るドライヤの概略構成図である。
本実施例のドライヤ1は、図1のように、把持して使用するタイプのものである。このドライヤ1は、吹出部3と、第1、第2熱交換部5,7と、冷却加熱部9と、送風手段11と、切換スイッチ13とを備えている。ドライヤ1では、吹出部3を把持して温風、冷風、送風等の頭髪調整風の吹き出し操作を行う。吹出部3へは、送風手段11により第1、第2熱交換部5,7のいずれか一方を通して選択的に送風可能となっている。送風手段11の送風状態は、切換スイッチ13により切り換えられる。吹出部3への送風に対しては、第1、第2熱交換部5,7において熱交換可能となっている。第1、第2熱交換部5,7の熱交換は、冷却加熱部9によって第1、第2熱交換部5,7の一方から吸熱し他方へ放熱させて行われる。
前記吹出部3は、例えば、合成樹脂からなり筒状に形成されている。吹出部3の一端は、外部と連通するように開口し吹出口15を形成している。吹出口15には、前記送風手段11の送風管17の一端が臨んでいる。吹出部3内には、針状のマイナス電極部18が設けられている。マイナス電極部18は、吹出口15側に配置されている。マイナス電極部18には、後述するイオン発生スイッチ26及びAC電源32が接続されている。イオン発生スイッチ26の操作によって、AC電源32からマイナス電極部18にパルス状の高電圧が印加されるようになっている。従って、マイナス電極部18は、イオン発生スイッチ26及びAC電源32と共にマイナスイオン発生手段を構成している。
前記吹出部3には、把持するための把持部19が一体的に設けられている。把持部19の先端からは、送風管17が引き出されている。把持部19には、前記切換スイッチ13を構成する風速調整スイッチ21、温冷切換スイッチ23、ヒータスイッチ25、イオン発生スイッチ26が設けられている。
前記送風手段11は、送風管17と、第1、第2ファン27,29とからなる。送風管17は、耐熱性及び可撓性を有し長尺中空状に形成されている。送風管17は、吹出部3及び把持部19内に挿通されている。送風管17の一端は、前記のように、吹出部3の吹出口15に臨み、他端は把持部19から引き出されている。送風管17の把持部19からの引出し長さは、例えば、吹出部3の自由な操作を可能とするために3m程度に設定されている。ただし、前記引出長さは、任意に設定でき、3m以下又は以上とすることも可能である。送風管17の他端は、前記第1、第2熱交換部5,7に接続されている。
送風管17には、風速調整機構30が取り付けられている。風速調整機構30は、前記風速調整スイッチ21の操作によって、送風管17の管路の断面積を狭くして送風の風速を上昇可能とするものである。
前記送風手段11は、ファンユニット31を備えている。ファンユニット31は、第1、第2熱交換部5,7に結合配置されている。ファンユニット31に隣接してコントロールユニット32が設けられている。コントロールユニット32は、スイッチング回路等からなり、電力供給用のAC電源32に接続されている。ファンユニット31は、冷却加熱部9や後述するヒータ53にAC電源32からの電力を供給可能としている。
前記ファンユニット31内には、第1、第2ファン27,29が収納されている。ファンユニット31は、開口などによって外部から第1、第2ファン27,29に対して通風可能となっている。第1ファン27は第1熱交換部5側に、第2ファン29は第2熱交換部7側に配置されている。第1、第2ファン27,29は、ファンユニット31に対して軸周りに回転自在に支持されている。第1、第2ファン27,29の駆動は、駆動モータにより行われる。駆動モータは、ファンユニット31内に設けられ、第1、第2ファン27,29を各別に駆動可能とする。駆動モータは、AC電源32及び温冷切換スイッチ23に接続されている。
従って、温冷切換スイッチ23の操作により、駆動モータを介して第1、第2ファン27,29は選択的に駆動又は停止される。かかる駆動によって、第1又は第2ファン27,29から第1又は第2熱交換部5,7の後述する第1、第2分岐管41,43の端部に送風可能となっている。
前記第1、第2熱交換部5,7は、前記冷却加熱部9の両側の熱交換面33,35にそれぞれ隣接配置されている。第1、第2熱交換部5,7は、第1、第2伝導フィン組37,39と、第1、第2分岐管41,43と、第1、第2熱交換ジャケット45,47とを備えている。
前記第1、第2伝導フィン組37,39は、熱伝導性の良い複数の伝導フィン49からなる。複数の伝導フィン49は、第1,第2分岐管41,43に沿って層状に配置され、この複数の伝導フィン49と第1,第2分岐管41,43とは、相互に接触又は結合されている。各伝導フィン49は、それぞれ冷却加熱部9の両側の熱交換面33,35に熱伝導可能に接し又は結合されている。
前記第1、第2分岐管41,43は熱伝導性の良い金属材料などで形成され、その一端は、相互に合流して前記送風管17に接続され、他端は、前記送風手段11の第1、第2ファン27,29に各別に対向している。
前記第1、第2熱交換ジャケット45,47は、前記冷却加熱部9に、その熱交換面33,35及び第1、第2伝導フィン組37,39を覆うように取り付けられている。第1、第2熱交換ジャケット45,47は、冷却加熱部9と共に閉断面を形成している。但し、第1、第2熱交換ジャケット45,47を省略することもできる。
前記第2熱交換ジャケット47内には、第2の伝導フィン組39に結合されたヒータ53が設けられている。ヒータ53は、ヒータスイッチ25に接続され、そのヒータスイッチ25の操作により、発熱の断続操作が可能となっている。ただし、ヒータ53は、吹出部3内に設けても良い。
図2は、図1に示すドライヤの冷却加熱部の説明図である。
前記冷却加熱部9は、ペルチェ効果を利用したものである。すなわち、冷却加熱部9は、図2のように、第2熱交換部7側に設けられた一対の電極55a,55bを有している。電極55a,55bに対し、第1熱交換部5側に設けられた電極57が対向配置されている。電極55a,55b,57は、例えば、銅や金等の導電性の金属からなっている。
電極55a,55b間の表面には熱交換板59が設けられ、電極57の表面には熱交換板60が設けられている。熱交換板59,60は、例えば、セラミックからなっている。熱交換板59,60の表面は、それぞれ熱交換面33,35となっている。
前記電極55a,55bと電極57との対向面間には、熱電素子としてのP形半導体61及びN形半導体63が介設されている。電極55a,55b間からP、N形半導体61,63間に渡って、熱伝導性を有した絶縁体65が設けられている。絶縁体65は、一端が熱交換板59に接続され、他端が、電極57に接続されている。これによって、電極55a,55b間及びP,N形半導体61,63間を絶縁すると共に、熱交換面33,35間の熱伝導性を向上している。
前記冷却加熱部9の電極55a,55bには、温冷切換スイッチ23及びAC電源32が接続されている。冷却加熱部9は、温冷切換スイッチ23の操作によって動作が断続される。
冷却加熱部9を動作させる時には、AC電源32からの電流を冷却加熱部9に流す。AC電源32からの電流は、電極55b、N形半導体63、電極57、P形半導体61、電極55aへ順次流れていく。これによって、電極55a,55a,57とP,N形半導体61,63との接合面67,69,71,73に電流が流れることになる。このとき、冷却加熱部9は、そのペルチェ効果により、接合面69,71に吸熱作用が発生し、接合面67,73に放熱作用が発生する。前記吸熱作用により、熱交換板60から吸熱し、前記放熱作用により、熱交換板59から放熱する。
従って、冷却加熱部9では、熱交換面35が吸熱面となり第1熱交換部5から吸熱可能とし、熱交換面33が放熱面となり前記吸熱による熱を第2熱交換部7へ放熱可能としている。ただし、冷却加熱部9では、電流の流れを逆にすることにより、吸熱面と放熱面とを逆にすることも可能である。
次に、作用を説明する。
吹出部3の把持部19を把持して吹出操作を行う。吹出操作は、把持部19の切換スイッチ13により送風状態を切り換えて行う。送風状態の切り換えでは、温冷切換スイッチ23による冷風運転、温風運転、送風運転の運転状態の選択と風速調整スイッチ21による各運転状態における風速の調整を行う。
前記冷風運転を選択した場合には、冷却加熱部9が動作されると共に駆動モータにより第1ファン27が回転駆動される。このとき、例えば、第1、第2分岐管41,43の合流部分に設けた開閉弁により、第1分岐管41が開放されると共に第2分岐管43が閉塞される。なお、開閉弁は、例えば、温冷切換スイッチ23に連動し、冷風運転時に第2分岐管43を閉塞し、温風運転時に第1分岐管41を閉塞するように構成することができる。
前記第1ファン27の回転駆動により、第1熱交換部5を通して送風管17側に送風される。すなわち、送風は、第1熱交換部5の第1分岐管41及び送風管17を順次通過する。
送風が第1分岐管41を通過する際には、第1熱交換部5の熱交換によって冷却される。この冷却は、冷却加熱部9の動作によって第1熱交換部5から吸熱することで行われる。冷却加熱部9による吸熱では、第1分岐管41及び第1熱交換ジャケット45内の熱が第1伝導フィン組37に伝導し、その第1伝導フィン組37を介して吸熱面となっている熱交換面35により吸熱される。
この結果、第1分岐管43及び第1熱交換ジャケット45内を冷却することができる。第1分岐管43内の冷風は、吹出部3の吹出口15から吹き出される。
前記冷却時には、飽和水蒸気量の低下により第1分岐管41内に水滴が凝縮する。この凝縮時に酸素が発生し、この酸素が冷風と共に吹出部3の吹出口15から吹き出される。吹き出された酸素は、酸化剤として作用する。
例えば、毛髪へのパーマネントの際には、パーマ用第1剤による膨潤を引き締め、第2剤の効きを向上することができる。毛髪を染色するカラーリングの際には、カラーを引き締め、毛髪への色の定着を向上することができる。
前記温風運転を選択した場合には、冷却加熱部9が動作されると共に駆動モータにより第2ファン29が回転駆動される。このとき、前記開閉弁により、第2分岐管43が開放されると共に第1分岐管41が閉塞される。
前記第2ファン29の回転駆動により、第2熱交換部7を通して送風管17側に送風され、第2熱交換部7の第2分岐管43及び送風管17を順次通過する。
送風が第2分岐管43を通過する際には、第2熱交換部7の熱交換によって加熱(加温)される。この加熱は、冷却加熱部9の動作によって第2熱交換部7へ放熱することで行われる。冷却加熱部9による放熱では、前記吸熱による熱を放熱面となっている熱交換面35から第2伝導フィン組39に伝導する。この結果、第2分岐管43を加熱することができる。従って、第2分岐管43内の送風を加熱することができ、送風管17へ温風を供給することができる。温風は、吹出部3の吹出口15から吹き出されることになる。
前記冷却加熱部9による送風の加熱時には、必要に応じてヒータ53を動作させる。本実施例では、冷却加熱部9の加熱によって約80℃の温風が供給される。ここで、補助的にヒータ53を併用することにより、温風を約180℃まで加熱することができる。これによって、湿潤した毛髪等を迅速に乾燥させることや整髪作用を向上させることができる。
前記送風運転を選択した場合には、第1、第2ファン27,29のいずれか一方又は双方が駆動されると共に冷却加熱部9が動作が停止される。送風は、加熱及び冷却のいずれも行われることなく、吹出部3の吹出口15から吹き出されることになる。
前記各運転状態では、イオン発生スイッチ26によってマイナスイオンを発生することができる。すなわち、イオン発生スイッチ26を操作してマイナス電極部18にパルス状の高電圧を印加すると、マイナス電極部18から吹出部3内に電子が放出される。放出された電子は、その周囲の酸素、あるいは水分等と結合してマイナスイオンを形成する。発生したマイナスイオンは、各運転状態に応じて、冷風、温風、送風と共に吹出部3の吹出口15から吹き出されることになる。従って、吹出部3による吹出操作を行いながら、マイナスイオンによって、心身のリラックス、毛髪や頭皮の細胞の老化を防ぎ、新陳代謝の活性化を促すことができると共に、吹出部3の防臭やカビ発生の抑制をも行うことができる。なお、マイナスイオンの発生に際しては、エネルギーが小さいため、オゾンの発生量を低減することができる。
上記のように、本実施例のドライヤ1では、温風、冷風、送風運転のいずれかにより、湿潤した毛髪を乾燥させることができる。
本実施例では、温風運転後、直ちに冷風運転とすることにより、乾燥、加熱された毛髪を冷却することができる。これにより、整髪効果を高めることができる。
温風運転と冷風運転との切り換えは、送風手段11により別ルートで第1熱交換部5及び第2熱交換部7のいずれか一方を通して選択的に送風することで行うことができる。このため、温風と冷風の切り換えを迅速且つ的確に行うことができる。
本実施例では、1つの冷却加熱部9がいわゆるヒートポンプとして機能することにより第1、第2熱交換部5,7を介して送風を加熱又は冷却し、温風又は冷風を選択的に供給することができる。このため、従来のようにヒータと冷却部とを別々に設けた場合に比較して、構造を簡素化することができる。
送風手段11は、吹出部3と第1、第2熱交換部5,7との間を接続する送風管17と、第1、第2熱交換部5,7からそれぞれ送風管17側へ送風可能とする第1、第2ファン27,29を備えており、切換スイッチ13によって、第1、第2ファン27,29を選択的に駆動させて送風手段11の送風状態を切り換えることができる。このため、温風と冷風の切り換えを、より容易且つ的確に行うことができる。
第1、第2熱交換部5,7は、冷却加熱部9の両側の熱交換面33,35にそれぞれ隣接接触しているため、確実に温風及び冷風を供給することができる。
第1、第2熱交換部5,7は、冷却加熱部9の両側の熱交換面33,35に各別に接する複数の第1、第2伝導伝導フィン組37,39と第1、第2熱伝導伝導フィン組37,39に各別に接し一端が送風管17に連通し他端が第1、第2ファン27,29に各別に対向する第1、第2分岐管41,43とよりなる。従って、第1又は第2ファン27,29を選択的に駆動すれば、第1又は第2分岐管41,43から第1熱交換部5及び第2熱交換部7のいずれか一方を通した送風を確実に行うことができる。
本実施例のドライヤ1では、把持して操作される吹出部3にモータやファンが組み付けられていないので、吹出部3を軽量とすることができる。このため、吹出操作を容易に且つ的確に行わせ、女性などによる長時間の作業にも十分に対応させることができる。
本実施例のドライヤ1では、ペルチェ効果を利用した冷却加熱部9により送風を加熱して温風及び冷風を供給することができる。従って、熱交換用の冷媒や、さらには圧縮用のコンプレッサー等を不要とし、装置全体としての小型化を図ることができると共に、廃棄する際等の環境への悪影響も低減することができる。
本実施例のドライヤ1では、第2熱交換部7に、発熱の断続操作可能なヒータ53を設けたため、冷却加熱部9と共に補助的にヒータ53を用いることにより、温風をさらに加熱することができる。これによって、湿潤した毛髪等を迅速に乾燥させることや整髪作用を向上させることができる。
なお、前記ファンユニット31の開口を第1,第2熱交換部5,7側に設け、前記第1、第2熱交換ジャケット45,47内を通して通気させることもできる。これにより、第1、第2ファン27,29により第1、第2分岐管41,43に送られる空気は、常温ではなく、第1,第2熱交換部5,7の第1、第2伝導フィン組37,39の外面で熱交換された空気とすることができ、頭髪調整風のより効率の良い加温又は冷却を行わせることができる。
前記第1,第2分岐管41,43は、分岐管とせずそのまま延説して各別の送風管を接続し、2本の送風管を吹出口15に臨ませるように構成することもできる。
図3は、本発明の実施例2に係るドライヤの吹出部を示す断面図である。
本実施例のドライヤ1Aは、図3のように、ヘアカラー、ヘアマニキュア、パーマネント等の際に、床に設置して使用するものである。このドライヤ1Aでは、基本的な構成が上記実施例1のドライヤ1と共通しており、吹出部3に代えて吹出部3Aが設けられている。なお、上記実施例1と同一構成部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
前記吹出部3Aは、下側が開口75を有した箱状に形成されている。吹出部3Aは、開口75を介して頭部に被せることが可能なようになっている。なお、吹出部3Aは、例えば、支持アーム等によって上下位置や傾斜角度等を調整可能に支持されている。吹出部3Aの上側には、前記送風手段11の送風管17の先端が取り付けられている。吹出部3A内は、送風管17と連通している。吹出部3A内の上側には、前記マイナス電極部18が設けられている。
前記吹出部3A内の上下中間部には、吹出口15Aが設けられている。吹出口15Aは、板状に形成され、吹出部3A内を閉塞するように設けられている。吹出口15Aには、冷風、温風、送風が吹き出すための複数の孔77が貫通形成されている。吹出口15Aと開口75との間には、頭部を入れ込むための空間部79が形成されている。
本実施例のドライヤ1Aでは、ヘアカラー、ヘアマニキュア、パーマネント等の際に、吹出部3Aを頭部に被せる。すなわち、吹出部3Aの上下位置や傾斜角度等を調整しつつ、開口75から空間部79内に頭部を入れ込む。この状態で、吹出口15Aから冷風、温風、送風を吹き出すことができる。
従って、本実施例においても、上記実施例1と同様な作用及び効果を奏することができる。
図4は、本発明の実施例3に係るドライヤの概略構成図である。
本実施例のドライヤ1Bは、図4のように、送風管17に合流する第1、第2分岐管41,43に各別に冷却部81と加温部83とを設けたものである。なお、ドライヤ1Bでは、基本的な構成が上記実施例1のドライヤ1と共通しており、上記実施例1と同一構成部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
すなわち、ドライヤ1Bでは、上記実施例1の冷却加熱部9と第1熱交換部5とで冷却部81を構成し、第2熱交換部7に代えて冷却部81とは別体の加温部83が設けられている。
従って、冷却部81は、上記同様送風が第1分岐管41を通過する際に、上記同様第1熱交換部5によって熱交換を行い前記送風を冷却することができる。この冷却は、冷却加熱部9の動作によって第1熱交換部5から熱交換面35へ吸熱することで行われる。この吸熱によって第1分岐管41を通過する送風を冷却することができる。前記吸熱を行った冷却加熱部9からは、外部に露出した放熱面である熱交換面35から放熱が行われる。
前記加温部83は、その内部を第2分岐管43が貫通している。加温部83の内部には、第2分岐管43を加熱可能なヒータ53Bが設けられている。そして、加温部83は、送風が第2分岐管43を通過する際に、熱交換を行うことで前記送風を加熱(加温)することができる。この加熱は、ヒータ53Bを動作させ第2分岐管43を加熱することで行われる。加熱された第2分岐管43は、送風に対し熱交換を行い、その送風を加熱することができる。なお、加温部89は、ヒータ53Bに直接風を当てて温風を作り、第2分岐管43に供給する構成にすることもできる。
従って、本実施例においても、上記実施例1と同様な作用及び効果を奏することができる。
また、本実施例では、冷却部81と加温部83とが別々に設けられているため、例えば、冷却部81及び加温部83のいずれか一方が故障した等のような使用不能状態であっても、他方を使用することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要素に付随した各種の変更が可能である。例えば、上記実施例1,2では、ペルチェ効果を利用した冷却加熱部9を用いていたが、これに代えて、ヒートポンプとして機能する冷媒を用いた冷却加熱部を設けても良い。
冷却加熱部9、第1,第2熱交換部5,7、ファンユニット31,コントロールユニット32は、吹出部3,3Aとは別体に構成されていたが、吹出部3,3A内に一体的に構成することもできる。冷却加熱部9及び第1,第2熱交換部5,7のみ吹出部3,3A内に組み込む構成にすることもできる。
上記実施例1,2では、補助的にヒータ53を設けていたが、これを省略した構成とすることもできる。
上記実施例1〜3では、吹出部3,3Aと第1、第2熱交換部5,7とを接続する送風管17を設け、第1、第2熱交換部5,7に送風管17に合流する第1、第2分岐管41,43を設けていたが、送風管を省略し、第1、第2分岐管をそれぞれ吹出部3,3Aの吹出口15まで延設した構成とすることもできる。
上記実施例1〜3では、風速調整スイッチ21及び風速調整機構30を設けていたが、これに代えて、例えば、駆動モータを介して第1、第2ファン27,29の回転数を制御可能とする風量調整スイッチを設けても良い。この場合、風量調整スイッチの操作によって、回転駆動状態の第1、第2ファン27,29の回転数を上げて風量を増加することができ、回転数を下げて風量を減少させることができる。
上記実施例1,3では、把持して使用するドライヤ1及び床に設置して使用するドライヤ1Aについて説明したが、例えば、吹出口に髪巻部や櫛部を着脱自在に設けたロールブラシ式ブロッサ等、いわゆる美容院や理髪店にて用いられる各種のドライヤにも適用することができる。
把持して使用するドライヤ、床などに設置した状態で使用され頭部を覆うドライヤ、ロールブラシ式ブロッサ等、いわゆる美容院や理髪店において用いられる各種のドライヤに適用することができる。
1,1A,1B ドライヤ
3,3A 吹出部
5 第1熱交換部
7 第2熱交換部
9 冷却加熱部
11 送風手段
81 冷却部
83 加温部
3,3A 吹出部
5 第1熱交換部
7 第2熱交換部
9 冷却加熱部
11 送風手段
81 冷却部
83 加温部
Claims (7)
- 頭髪調整風の吹き出しを行う吹出部と、
前記吹出部への送風を冷却可能な冷却部及び加温可能な加温部と、
該冷却部及び加温部のいずれか一方を介して前記吹出部へ選択的に送風可能とする送風手段と、
前記送風手段の送風状態を切り換える切換スイッチとからなることを特徴とするドライヤ。 - 頭髪調整風の吹き出しを行う吹出部と、
前記吹出部への送風に対して熱交換可能な第1、第2熱交換部と、
前記第1、第2熱交換部の一方から吸熱し他方へ放熱する冷却加熱部と、
前記第1、第2熱交換部のいずれか一方を通して前記吹出部へ選択的に送風可能とする送風手段と、
前記送風手段の送風状態を切り換える切換スイッチとからなることを特徴とするドライヤ。 - 請求項2記載のドライヤであって、
前記第1、第2熱交換部は、前記冷却加熱部の両側の熱交換面にそれぞれ隣接配置され、熱交換面に対し熱交換可能であることを特徴とするドライヤ。 - 請求項3記載のドライヤであって、
前記第1、第2熱交換部は、前記冷却加熱部の両側の熱交換面に熱交換可能に各別に配置された複数の第1、第2伝導フィン組と該第1、第2伝導フィン組に熱交換可能に各別に配置され一端が前記送風管に連通し他端が前記第1、第2ファンに各別に対向する第1、第2分岐管とよりなることを特徴とするドライヤ。 - 請求項2〜4のいずれかに記載のドライヤであって、
前記第1、第2熱交換部の放熱側に、発熱の断続操作可能なヒーターを設けたことを特徴とするドライヤ。 - 請求項2〜5のいずれかに記載のドライヤであって、
前記送風手段は、前記吹出部と前記第1、第2熱交換部との間を接続する送風管と、前記第1、第2熱交換部からそれぞれ前記送風管側へ送風可能とする第1、第2ファンを備え、
前記切換スイッチは、前記第1、第2ファンを選択的に駆動させて前記送風手段の送風状態を切り換えることを特徴とするドライヤ。 - 請求項1〜6の何れかに記載のドライヤであって、
前記頭髪調整風にマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生手段を設けたことを特徴とするドライヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003358041A JP2005118366A (ja) | 2003-10-17 | 2003-10-17 | ドライヤ |
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JP2003358041A JP2005118366A (ja) | 2003-10-17 | 2003-10-17 | ドライヤ |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005118366A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008099928A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Kyushu Hitachi Maxell Ltd | イオン供給装置 |
EP2382891A1 (en) * | 2009-01-27 | 2011-11-02 | Panasonic Electric Works Co., Ltd. | Platinum microparticles production apparatus |
-
2003
- 2003-10-17 JP JP2003358041A patent/JP2005118366A/ja active Pending
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