JP2005118339A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】 おむつの折り返し部の厚みが厚くならず、股間部の見栄えがすっきりしたものでありながら、便を収納保持して便漏れを確実に防止する。
【解決手段】 液透過性の内面シート2と液不透過性の外面シート3との間にパルプと高吸収ポリマーから成る吸収体8を配置し、かつ吸収体8と内面シート3の間に液拡散シート11を介在させた使い捨ておむつ1において、股間部6の前後方向中央位置12より後側の排便箇所に対応する位置に便受納領域13を設け、この便受納領域13は吸収体8に高吸収ポリマーの目付けを他の部分より少なくした低目付け部15を設けて構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、便漏れを効果的に防止することを意図した使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつは、フラット型とパンツ型に大別される。フラット型の使い捨ておむつは、液不透過性シートの外面に不織布を貼り合わせてクロス状の感触を持たせてなる外面シートと不織布などの液透過性シートからなる内面シートとの間に吸収体を介在させた構成で、前ウェスト部から股間部を経て後ウェスト部に至る縦長形状に形成され、かつ前ウェスト部と後ウェスト部にそれぞれ両側外方に延出する前サイドフラップと後サイドフラップが設けられている。後サイドフラップには止着テープが設けられ、前ウェスト部にフロントターゲットテープが設けられており、着用者の背側に後ウェスト部を、腹側に前ウェスト部を当てがって、後サイドフラップの止着テープを前ウェスト部のフロントターゲットテープに止着することで、この使い捨ておむつを装着するように構成されている。
パンツ型の使い捨ておむつは、フラット型使い捨ておむつの前サイドフラップと後サイドフラップを接合して、左右一対のレッグ開口部とウェスト開口部を形成したもので、基本構成はフラット型と同様である。
図6を参照して、従来のパンツ型の使い捨ておむつ31の基本構成の一例を説明すると、図6(b)、(c)に示すように、展開状態で全体形状が矩形状で両側に脚開口部34を形成する切欠35を有する不織布などの液透過性のシートから成る内面シート32と、同形状のポリエチレンシートなどの液不透過性シートの外面に不織布を貼り合わせてクロス状の感触を持たせてなる外面シート33との間に、切欠35、35間の股間部36の幅とほぼ等しい幅で両端の胴回り形成部37、37間にわたって前後に延びる長方形状の吸収体38を配置し、かつ吸収体38には、股間部36とその前部にわたる範囲に高い吸収性を有する尿吸収領域39を形成するとともにその表面を覆うように液拡散シート40を配設し、これらを熱溶着して一体的なシート状体にし、前後方向の中央位置で2つ折りにして両側の溶着部41を互いに熱溶着することで、図6(a)に示すように、上部に胴回り開口部42を、下部両側に脚開口部34を有するパンツ型の使い捨ておむつ31が構成されている。
このような使い捨ておむつ31においては、当然のことながら尿だけでなく、便も収納保持する必要があり、特に流動性の高い便を確実に収容保持して便漏れを生じないようにすることが求められるが、便は流動性の高いものでも液拡散シート40を通して円滑に吸収体38にて吸収するのは困難であり、そのため吸収されない便が脚開口部34から漏れないようにするため、股間部36の両側に立体ギャザー部を立ち上げ形成し、この立体ギャザー部によって便をせき止めるように構成されている。
ところが、上記のような立体ギャザー部でせき止める構成では、便を収納保持するものではないので、便漏れが発生し易いという問題があり、そのため吸収体にポケット状の穴ないし凹部を形成し、そこに便を流し込んで収納するようにしたものが種々提案されている。
例えば、吸収体を上層吸収体と下層吸収体にて構成し、上層吸収体を前側と後側に分割してそれらの間を臀部当接部位で離間させ、内面シートを前後の吸収体の離間部で屈曲されて上下の吸収体間に折り込むことにより、便保持用のポケットを形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、吸収体上に、便を収納する空間を形成するとともに便透過口を有するスペーサを配置したものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
また、吸収体上に、多数の連続フィラメントからなり、高い圧縮弾性回復率及び空隙率を有する層を配置したものも知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平8−196565号公報 特開平10−192339号公報 特開平10−192342号公報
ところで、上記各特許文献に開示された便の収納構成を有する使い捨ておむつでは、吸収体を二重に構成したり、吸収体上にスペーサやフィラメント層を配設しているため、おむつの2つ折り部の厚みが厚くなったり、股間部に厚みのある構造物が配置されることで股間部の見栄えが良くないという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、おむつの折り返し部の厚みが厚くならず、股間部の見栄えがすっきりしたものでありながら、便を収納保持できて便漏れを確実に防止できる使い捨ておむつを提供することを目的とする。
本発明の使い捨ておむつは、液透過性の内面シートと液不透過性の外面シートとの間にパルプと高吸収ポリマーから成る吸収体を配置し、かつ吸収体と内面シートの間に液拡散シートを介在させた使い捨ておむつにおいて、股間部の前後方向中央位置より後側の排便箇所に対応する位置に便受納領域を設け、この便受納領域は高吸収ポリマーの目付けを他の部分より少なくして構成したものである。この構成によると、排便箇所から流出した便は、高吸収ポリマーの目付けが少ないために容易に凹んで形成される受納空間に保持されるとともに、流動性の高い便の場合でも液体の吸収によって大きく膨潤する高吸収ポリマーの目付けが少ないため、高吸収ポリマーの膨潤によって便の受納空間が減じてしまうこともなく、便を円滑に受納することができて便漏れを確実に防止することができ、しかも便受納空間を形成するために吸収体を二層構造にしていないためおむつの折り返し部の厚みが厚くなることもなく、股間部の見栄えがすっきりする。
また、便受納領域に液拡散シートの非配置部を設けると、便は流動性が高い場合でも液拡散シートを透過し難いが、その流動性の高い便が液拡散シートの非配置部を通して円滑に吸収体側に流れ込むので、便を円滑に受納することができる。
また、吸収体の便受納領域に対応する部分はパルプの目付けを他の部分より少なくすると、吸収体内の便の受納空間を一層大きくすることができる。
また、液拡散シートの非配置部を、液拡散シートに形成した孔にて構成すると、液拡散シートの配設工程が複雑にならず、便漏れ防止のために生産性が低下するのを防止することができる。
また、股間部からその前部にわたる領域を、液拡散シートを配置するとともに、高吸収ポリマーの目付けを他の部分より多くした尿吸収領域とすると、排尿を股間部の前部の尿吸収領域で大量に吸収できるため、排便箇所に対応する便受納領域まで尿が回るのを抑制でき、便の受納性能を維持することができる。
また、吸収体の尿吸収領域は、パルプ目付けを150〜300g/m2 、高吸収ポリマー目付けを150〜340g/m2 とし、便受納領域は、パルプ目付けを50〜300g/m2 、高吸収ポリマー目付けを1〜50g/m2 とすることにより、高い尿の吸収能力が得られかつ尿の吸収による吸収体の膨潤によって便受納領域の空間が減ずるのを抑制して多量の便を効果的に収納することができる。
また、便受納領域のパルプ目付けを60〜100g/m2 、高吸収ポリマー目付けを20〜40g/m2 とすると、一層効果的に便受納領域の空間が減ずるのを抑制するとともに便をより効果的に収納保持することができる。
また、便受納領域の前後方向の長さを80〜20mmとすることで、確実かつ効果的に多量の便を受納することができる。
また、内面シートに、液拡散シートの非配置部に向けて深くなる前後方向の縦皺を形成すると、縦皺によって便を便受納領域に便を誘導して収納保持できて、一層効果的に便漏れを防止できる。
本発明の使い捨ておむつによれば、排便箇所から流出した便は、高吸収ポリマーの目付けが少ないために容易に凹んで形成される受納空間に保持されるとともに、流動性の高い便の場合でも液体の吸収によって大きく膨潤する高吸収ポリマーの目付けが少ないため、高吸収ポリマーの膨潤によって便の受納空間が減じてしまうこともなく、便を円滑に受納することができて便漏れを確実に防止することができ、しかも便受納空間を形成するために吸収体を二層構造にしていないためおむつの折り返し部の厚みが厚くなることもなく、股間部の見栄えがすっきりするという効果も期待できる。
以下、添付図面を参照して本発明の使い捨ておむつの実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下に示す実施形態は本発明を具体化した例を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(第1の実施形態)
まず、本発明をパンツ型の使い捨ておむつに適用した第1の実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1において、1はパンツ型の使い捨ておむつで、図1(b)、(c)に示すように、展開状態で全体形状が矩形状で両側に脚開口部4を形成する切欠5を有する不織布などの液透過性のシートから成る内面シート2と、同形状のポリエチレンシートなどの液不透過性シート3aの外面に不織布3bを貼り合わせてクロス状の感触を持たせてなる外面シート3との間に、切欠5、5間の股間部6の幅とほぼ等しい幅で両端の胴回り形成部7、7間にわたって前後に延びる長方形状でかつ股間部には若干幅の狭い狭幅部9を形成した吸収体8を配置して構成されている。
吸収体8は、パルプと、水分の吸収特性が非常に高く、20〜30倍程度の容積の尿を吸収して膨潤する高吸収ポリマーにて構成されている。また、吸収体8には、股間部6とその前部にわたる範囲に、パルプ及び高吸収ポリマーの目付けを他の部分より多くして高い吸収性を持たせた尿吸収領域10が形成され、かつ少なくともその表面を覆うように適当な厚さの不織布から成りその毛細管現象によって尿を全面に拡散させる液拡散シート11が配設され、尿が吸収体8の局部に集中してその部分だけが極端に膨潤してしまうのを防止するように構成されている。
また、股間部6の前後方向中央位置12より後側の排便箇所に対応する位置に前後方向に適当な長さ範囲Lにわたって便を受納する便受納領域13が形成されている。この便受納領域13は、液拡散シート11を配置しない非配置部14を設け、かつ吸収体8にパルプ及び高吸収ポリマーの目付けを他の部分より少なくした低目付け部15を設けて構成されている。非配置部14は、その前後方向の長さLだけ間隔をあけて液拡散シート11を間欠的に貼り付けることによって形成され、非配置部14の後部にも適当長さ分配置され、装着者が仰向けに寝ている場合にも尿を適正範囲に拡散吸収させるように構成されている。なお、便受納領域13において、液拡散シート11の非配置部14と吸収体8の低目付け部15の前後方向の長さ及び位置は必ずしも正確に一致する必要はない。
これら内面シート2と液拡散シート11と吸収体8と外面シート3を相互に熱溶着して一体的なシート状体にし、前後方向中央位置12で2つ折りにし、切欠5を除く両側縁に形成した溶着部16を互いに熱溶着することで、図1(a)に示すように、上部に胴回り形成部7による胴開口部17を、下部両側に脚開口部4を有するパンツ型の使い捨ておむつ1が構成されている。
なお、図示していないが、胴回り形成部7には紐ゴムなどの弾性収縮体が内蔵されて胴開口部17が装着者の胴部にフィットするように構成されている。また、脚開口部4には、装着者の脚との間の隙間から尿や便が漏れないように立体ギャザー部(図示せず)が設けられる。この立体ギャザー部は、例えば、液透過性シートを断面U字状に折り返えすとともにその内部に液不透過性シートを配置し、内部に複数本の糸ゴムを適当間隔おきに配置した脚回りシートの重ね合わせ側の縁部を、外面シートの側縁部と吸収体を包み込むように折り曲げられた内面シートの側縁部の接合部に接着させて構成される。
以上の図1に示した構成は原理的な構成を示すものであり、次に図2、図3を参照して本実施形態の具体構成例について説明する。
図2、図3において、尿吸収領域10及び便受納領域13の低目付け部15を形成した吸収体8の上面に液拡散シート11を貼り付け、その上面側を不織布などの液透過性シートから成る内面シート2にて覆うとともに下面側に液不透過性シート3aを配置し、その周囲を熱溶着して吸収体8及び液拡散シート11を包囲した吸収パッド20が形成されている。この吸収パッド20の内面シート2には、便受納領域13に向けて便を誘導するように、便受納領域13の前後にわたって延びる複数の縦皺21が並列して形成されている。
この吸収パッド20の両側には、尿や便の脚回りからの漏れを防止する立体ギャザー部22が設けられている。この立体ギャザー部22は、図3に示すように、吸収パッド20のほぼ全長にわたる長さを有する不織布などから成る脚回りシート23を全長にわたって幅方向にU字状に折り返し、その内部にほぼ全幅にわたって液不透過性シート24を配置するとともに、適当間隔おきに複数本の糸ゴム25を配置し、脚回りシート23の重ね合わせ側の側縁部及びその近傍部分を吸収パッド20の側縁部の外面側から内面側にわたって包み込むように重合させて熱溶着し、さらに前後方向の両端部は、脚回りシート23の折り返し側も吸収パッド20の上面側に重合させて熱溶着することにより構成されている。
この立体ギャザー部22を設けられた吸収パッド20が、長方形状の基材シート26の幅方向中央部に配置して相互に熱溶着することで、図2に示すように、展開状態の使い捨ておむつが構成されている。基材シート26は、クロス状の感触を与える不織布などから成り、両端部が胴回り形成部27を形成し、長手方向中央部両側に脚回り部に対応する切欠28を有しており、胴回り形成部27には弾性収縮部材(図示せず)が内蔵されている。また、基材シート26の両端から吸収パッド20の両端部を覆う押さえシート部29が延出されている。
以上のような構成の使い捨ておむつ1によれば、排便箇所から流出した便は、液拡散シート11が存在せずかつパルプおよび高吸収ポリマーの目付けが少ないために容易に凹んで形成される空間に保持されるとともに、流動性の高い便の場合、液拡散シート11は透過し難いが、液拡散シート11の非配置部14を通して円滑に吸収体8に形成した低目付け部15内に流れ込み、かつこの低目付け部15では液体の吸収によって大きく膨潤する高吸収ポリマーの目付けが少ないため、高吸収ポリマーの膨潤によって便の受納空間が減じてしまうこともないため、便の受納空間を確保できて便を円滑に受納することができ、その結果便漏れを確実に防止することができる。しかも、便受納空間を形成するために吸収体8を二層構造にしたり、その上面上に空間を確保するような部材を配置していないため、使い捨ておむつ1の折り返し部の厚みが厚くなることもなく、その股間部6の見栄えがすっきりする。
また、股間部6からその前部にわたる領域に、液拡散シート11を配置するとともに高吸収ポリマーの目付けを他の部分より多くした尿吸収領域10を配設しているので、排尿を股間部6の前部の尿吸収領域10で大量に吸収でき、したがって排便箇所に対応する便受納領域13まで尿が回るのを抑制でき、一層便の受納性能を維持することができる。
具体数値例を示すと、吸収体8の全体は、パルプ目付けが50〜300g/m2 、高吸収ポリマーが120〜340g/m2 の範囲に設定され、尿吸収領域10では、パルプ目付けが150〜300g/m2 、高吸収ポリマーが150〜340g/m2 と高い数値範囲に設定され、便受納領域13の低目付け部15では、パルプ目付けが50〜300g/m2 、高吸収ポリマーが1〜50g/m2 と大幅に低減させた範囲に設定される。また、便受納領域13の低目付け部15のパルプ及び高吸収ポリマーの目付けは、好適にはパルプ目付けが60〜100g/m2 、高吸収ポリマーが20〜40g/m2 、最適にはパルプ目付けが70g/m2 、高吸収ポリマーが30g/m2 である。
また、便受納領域13の前後方向の長さは、20〜80mmの範囲内に設定されている。すなわち、20mm以下では便漏れ防止作用が十分でなく、80mmを越えると吸収体8の尿漏れ防止作用に悪影響を与えてしまうため好ましくなく、特に40〜80mmが好適である。
次に、上記使い捨ておむつの実験例について説明する。
〔実験例1〕
使い捨ておむつ1を展開した状態で30°傾斜板に前側(腹側)を下側にして貼り付け、排便箇所から便を3cc/secの定流量で滴下させたときの、おむつ外に便が流れるまでの便の吸収量を測定した。試料として、表1に示すように、実施例1〜3として、便受納領域13における液拡散シート11の非配置部14の長さを40mmとし、低目付け部15のパルプと高吸収ポリマーの合計目付けを変化させたものを用いた。また、実施例4、5として、低目付け部15のパルプと高吸収ポリマーの合計目付けを100g/m2 とし、便受納領域13における液拡散シート11の非配置部14の長さを80〜20mmの間で変化させたものを用いた。また、比較例として便受納領域13を設けない従来例に相当するものを用いた。
Figure 2005118339
表1において、実施例1〜5と比較例から便受納領域13を設けることで便の吸収量が大きくなることが分かる。また、実施例1と実施例2から便受納領域13の低目付け部15における目付けが小さい程、便を保持し易いことが確認されるとともに、実施例3から目付けが小さ過ぎると逆に便の保持量が低下してしまうことが分かる。また、実施例4と実施例1と実施例5の比較から非配置部14の長さが長いほど、便を保持し易いことが分かる。ただし、非配置部14の長さを80mm以上にすると、逆に尿漏れ防止効果が低減するという弊害を生じることが別途確認されている。
この実験例から非配置部14の長さを80mm、低目付け部15のパルプと高吸収ポリマーの合計目付けを100g/m2 とするのが最も好適な仕様であることが分かる。
また、30名のモニターに実際に30枚づつ使い捨ておむつを装着してもらった状態での便漏れ率を調査したところ、従来例では5%程度であったものが、上記実施例4のもので4%、実施例1のもので4.5%程度に低減することができた。
(第2の実施形態)
次に、本発明の使い捨ておむつの第2の実施形態について、図4を参照して説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同一の構成要素について、同一の参照符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。 図4において、本実施形態の便受納領域13では、吸収体8の低目付け部15を吸収体8の全幅にわたって設け、それに対応して便受納領域13の前後方向の長さを相対的に小さく設定している。また、液拡散シート11を便受納領域13を除いて吸収体8の全長にわたって配置している。
以上の構成においても、第1の実施形態と同様の便漏れ防止作用が得られるとともに、吸収体8に低目付け部15を形成する工程をより簡単にできる。また、液拡散シート11を便受納領域13を除いて吸収体8の全長にわたって配置した構成であるので、吸収体の連続体を所定箇所で切断して各吸収体8毎に分割する前に、切断時の送りピッチ間隔と同一のピッチ間隔で低目付け部15、15間にその長さの液拡散シート11を配置し、その後吸収体の連続体を所定箇所で切断することによって製造でき、したがって液拡散シート11を便受納領域13の前後両側に配置する工程を単純にでき、液拡散シート11が配置された吸収体8を簡単にかつ生産性良く製造することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の使い捨ておむつの第3の実施形態について、図5を参照して説明する。
図5において、本実施形態の便受納領域13では、液拡散シート11の非配置部14を、液拡散シートに形成した孔30にて構成している。なお、図示例では単一の孔30を形成した例を示したが、2つ又は3つの孔を並列若しくは千鳥状に形成しても、多数の孔を吸収体の低目付け部の形成範囲内に分散形成しても良い。
以上の構成においても、第1の実施形態と同様の便漏れ防止作用が得られるとともに、液拡散シート11の配設工程が複雑にならず、便漏れ防止のために生産性が低下するのを防止することができる。
以上の実施形態では、パンツ型の使い捨ておむつに本発明を適用した例について説明したが、フラット型の使い捨ておむつに本発明を適用しても、同様の作用が得られて便漏れ防止に大きな効果を発揮できる。
本発明の第1の実施形態の使い捨ておむつの基本構成を示し、(a)は正面図、(b)は展開図、(c)は(b)のA−A矢視断面分解図である。 同実施形態の使い捨ておむつの具体構成例の斜視図である。 図2のB−B矢視断面模式図である。 本発明の第2の実施形態の使い捨ておむつの基本構成を示し、(a)は正面図、(b)は展開図、(c)は(b)のC−C矢視断面分解図である。 本発明の第3の実施形態の使い捨ておむつの基本構成を示し、(a)は正面図、(b)は展開図、(c)は(b)のD−D矢視断面分解図である。 従来例の使い捨ておむつの構成を示し、(a)は正面図、(b)は展開図、(c)は(b)のE−E矢視断面分解図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ
2 内面シート
3 外面シート
6 股間部
8 吸収体
10 尿吸収領域
11 液拡散シート
13 便受納領域
14 非配置部
15 低目付け部
30 孔

Claims (9)

  1. 液透過性の内面シートと液不透過性の外面シートとの間にパルプと高吸収ポリマーから成る吸収体を配置し、かつ吸収体と内面シートの間に液拡散シートを介在させた使い捨ておむつにおいて、股間部の前後方向中央位置より後側の排便箇所に対応する位置に便受納領域を設け、この便受納領域は高吸収ポリマーの目付けを他の部分より少なくして構成したことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 便受納領域には液拡散シートの非配置部を設けたことを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 吸収体の便受納領域に対応する部分はパルプの目付けを他の部分より少なくしたことを特徴とする請求項1叉は2記載の使い捨ておむつ。
  4. 液拡散シートの非配置部を、液拡散シートに形成した孔にて構成したことを特徴とする請求項2記載の使い捨ておむつ。
  5. 股間部からその前部にわたる領域を、液拡散シートを配置するとともに、高吸収ポリマーの目付けを他の部分より多くした尿吸収領域としたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  6. 吸収体の尿吸収領域は、パルプ目付けを150〜300g/m2 、高吸収ポリマー目付けを150〜340g/m2 とし、便受納領域は、パルプ目付けを50〜300g/m2 、高吸収ポリマー目付けを1〜50g/m2 としたことを特徴とする請求項4記載の使い捨ておむつ。
  7. 便受納領域のパルプ目付けを60〜100g/m2 、高吸収ポリマー目付けを20〜40g/m2 としたことを特徴とする請求項6記載の使い捨ておむつ。
  8. 便受納領域の前後方向の長さを80〜20mmとしたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  9. 内面シートに、液拡散シートの非配置部に向けて深くなる前後方向の縦皺を形成したことを特徴とする請求項2〜8の何れかに記載の使い捨ておむつ。
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