JP2005117766A - コンデンサの充電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンデンサC0の高精度の充電、装置構成の簡単化、演算の簡素化、回路要素の温度ドリフト等に対して高安定にした充電をする。
【解決手段】リアクトルLとコンデンサC0でLC共振回路を構成する。スイッチQ1はオン制御されてLC共振回路に半周期の振動電流を発生させてコンデンサに充電電流を流す。ダイオードD1はスイッチのオフ時にリアクトルとコンデンサとの間に循環電流路を形成してコンデンサに充電電流を流す。オン時間演算部CPUは直流電源電圧EINとコンデンサ電圧VC0とコンデンサの充電目標電圧Vsetを基にして、コンデンサを目標電圧まで充電するためのスイッチのオン時間を演算し、このオン時間で半導体スイッチをオン・オフ制御する。コンデンサの実容量を再設定すること、オン時間の演算式定数を補正すること、コンデンサの充電電圧を下げること、スイッチに代えてインバータとすることを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンデンサを直流電源として高電圧・大電流のパルスを発生させるパルス電源に係り、特にコンデンサとリアクトルとのLC共振動作でコンデンサを設定電圧まで充電する充電装置に関する。
エキシマレーザーやオゾナィザ等の電源として利用されるパルス電源は、例えば、図6に示す構成にされる。充電装置HDCによってコンデンサC0を初期充電しておき、半導体スイッチSWのオンによってコンデンサC0の電圧を可飽和リアクトルSI0を通してパルストランスPTの一次側に印加し、可飽和リアクトルSI0の飽和動作(磁気スイッチ動作)によりパルス圧縮した放電電流をトランスPTに一次電流を供給し、トランスPTの二次側に昇圧したパルス電流を発生させる。このパルス電流でコンデンサC1を充電し、可飽和リアクトルSI1の飽和動作によりパルス圧縮した放電電流で次段のコンデンサC2を充電し、さらに可飽和リアクトルSI2の飽和動作でパルス圧縮し、これらパルス圧縮の繰り返しで最終段のコンデンサCn(ピーキングコンデンサ)が高圧充電され、最終段の可飽和リアクトルSInの飽和動作により負荷となるレーザ発振器等の負荷LHへ超短パルスを発生させる(例えば、特許文献1参照)。
上記のパルス発生は、コンデンサC0を繰り返し充電してパルス電流を繰り返し発生し、このパルス電流を磁気パルス圧縮して負荷に繰り返し供給する。このためのコンデンサC0の充電方式として、充電装置HDCがコンデンサC0と直列共振回路を構成するリアクトルに半周期の振動電流を流し、該リアクトルの蓄積エネルギーで該コンデンサを充電電圧指令によって与えられる電圧まで充電する方式がある(例えば、特許文献2参照、特許文献3参照)。
この種の充電装置HDCの回路構成(a)と充電電流・電圧波形(b)を図7に示す。整流器RG等を直流電源とし、第1の半導体スイッチQ1のオン制御(時刻t0)でLC共振用リアクトルLからダイオードD2を通してパルス電源のコンデンサC0へ振動電流を流し始め、コンデンサC0の充電を開始する。この充電で、コンデンサC0が目標電圧Vset近くまで充電されると予測演算されたときに(時刻t1)、スイッチQ1のオフ制御でリアクトルLに蓄積された電磁エネルギーをダイオードD1を通したループ電流(還流)でコンデンサC0の充電を継続させ、コンデンサC0の充電電圧VC0が目標電圧Vsetに達するとき(時刻t2)に第2の半導体スイッチQ2をオン制御することで、リアクトルLの余剰エネルギーを迂回させ(時刻t3)、コンデンサC0を目標電圧Vsetに充電する。
演算部CPUは直流電源電圧EIN、コンデンサC0の電圧VC0および充電電流iC0の検出値を基にスイッチQ1,Q2に必要な制御時刻t1,t2を求め、このタイミングで制御部DRV1,DRV2に制御信号を発生する。制御部DRV1,DRV2は制御信号に従ってスイッチQ1,Q2をオン・オフ制御する。
特開平8−130870号公報 特開2003−143875 特開2002−218743
従来の充電方式では、演算部CPUによる演算と制御には、コンデンサC0の電流検出器、電圧検出器での検出遅れや演算時の演算遅れが介在し、さらに2つの制御部DRV1,DRV2や半導体スイッチQ1,Q2の応答遅れが介在する。また、コンデンサC0の充電エネルギーにはダイオードD1,D2や半導体スイッチQ1,Q2の回路損失が介在する。
このように、従来の充電装置には多くの回路要素が介在するため、高い繰り返しで高精度の充電には高速演算機能をもつ演算部CPUが必要となる。また、多くの回路要素の電気的特性を考慮した演算が必要となるため、例えば、回路要素の温度ドリフトが充電電圧の誤差として現れ、高安定・高精度の充電が難しくなる問題があった。
また、コンデンサC0の充電電圧が目標電圧を越えたときに、その電圧を下げる制御機能をもたないため、コンデンサC0を目標電圧を越えて充電してしまった場合にその補正ができない。
本発明の目的は、上記の課題を解決したコンデンサの充電装置を提供することにある。
本発明は、1つの半導体スイッチのオン制御によりリアクトルLと負荷コンデンサC0のLC共振により半周期の振動電流でコンデンサC0を充電し、さらにスイッチのオフ制御でリアクトルLの蓄積エネルギーでコンデンサC0を充電し、この半導体スイッチのオンからオフまでのオン時間を直流電源電圧EINとコンデンサC0の電圧VC0とコンデンサC0の充電目標電圧Vsetを基にして求めることによって、コンデンサC0の高精度の充電を得ると共に、装置構成の簡単化、演算の簡素化、回路要素の温度ドリフト等に対して高安定にし、さらにコンデンサC0が目標値を越えて充電されたときの補正を可能にしたもので、以下の構成を特徴とする。
(1)コンデンサを目標電圧まで充電するためのコンデンサの充電装置であって、
前記コンデンサと直列接続されてLC共振回路を構成するリアクトルと、
直流電源と前記リアクトルとの間に設けられ、オン制御されて前記LC共振回路に半周期の振動電流を発生させて該コンデンサに充電電流を流す半導体スイッチと、
前記半導体スイッチとリアクトルとの接続点に設けられ、前記半導体スイッチのオフ時に前記リアクトルとコンデンサとの間に循環電流路を形成して該コンデンサに充電電流を流すダイオードと、
前記直流電源の電圧EINとコンデンサの電圧VC0とコンデンサの充電目標電圧Vsetを基にして、該コンデンサを目標電圧まで充電するための前記半導体スイッチのオン時間Tonを演算し、このオン時間Tonだけ前記半導体スイッチをオン制御する制御回路とを備えたことを特徴とする。
(2)前記制御回路は、前記オン時間Ton
Figure 2005117766
に従って求める演算手段を備えたことを特徴とする。
(3)前記制御回路は、前記コンデンサの実容量の違いを、再設定可能にするコンデンサ容量入力部を備えたことを特徴とする。
(4)前記制御回路は、前記コンデンサの充電試験をしたときのコンデンサ充電電圧の検出値から前記オン時間の演算式がもつ補正定数を求めて補正する補正演算部を備えたことを特徴とする。
(5)前記リアクトルとコンデンサの接続点に設けた充電電流バイパス用半導体スイッチと、
前記コンデンサの充電電圧が目標電圧に一致するときに、前記半導体スイッチをオン制御し、コンデンサの充電電圧が目標電圧を越えて充電されるのを防止する制御回路とを備えたことを特徴とする。
(6)前記半導体スイッチは、交流出力を発生し、この出力をパルストランスに得るインバータ回路構成とし、
前記リアクトルとコンデンサとの間に設けられ、前記リアクトルからの交流出力を整流して前記コンデンサの充電電流を得る整流回路を備えたことを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、1つの半導体スイッチのオン制御によりリアクトルLと負荷コンデンサC0のLC共振により半周期の振動電流でコンデンサC0を充電し、さらにスイッチのオフ制御でリアクトルLの蓄積エネルギーでコンデンサC0を充電し、この半導体スイッチのオンからオフまでのオン時間を直流電源電圧EINとコンデンサC0の電圧VC0とコンデンサC0の充電目標電圧Vsetを基にして求めるため、コンデンサC0の高精度の充電を得ると共に、装置構成の簡単化、演算の簡素化、回路要素の温度ドリフト等に対して高安定にした充電ができる。また、コンデンサC0が目標値を越えて充電されたときの補正で高精度充電が確実になる。
(実施形態1)
図1は、本実施形態における充電装置の回路構成と波形を示す。主回路構成は、整流回路RFと平滑コンデンサCFからなる直流電源から、半導体スイッチQ1と、LC共振用のリアクトルLと、ダイオードD2の直列回路を介してコンデンサC0に接続する。また、スイッチQ1とリアクトルLとの接続点と基準電位点との間に循環電流用のダイオードD1を接続する。
制御回路は、演算部CPUと制御部DRV1および電圧検出器(図示省略)で構成される。演算部CPUは、ディジタル演算回路またはアナログ演算回路で構成され、電圧検出器による直流電源の電圧EINと、コンデンサC0の電圧VC0を検出入力とし、コンデンサC0の充電目標電圧Vsetの設定入力を取り込み、これら3つの変数を基に、スイッチQ1のオン時間を演算する。制御部DRV1は、演算部CPUが演算で求めたオン時間だけスイッチQ1をオン制御する。
以上の構成において、演算部CPUは、充電開始信号が与えられたときに直流電源電圧EINと、コンデンサC0の電圧VC0と、コンデンサC0の充電目標電圧Vsetを取り込み、これらを変数として、例えば、下記の(1)式に従ってスイッチQ1のオン時間Tonを求め、このオン時間Tonだけ制御部DRV1にオン制御信号を与える。
Figure 2005117766
スイッチQ1のオン制御により、コンデンサC0にはリアクトルLとの共振動作で正弦波状の電流iC0が流れ始め、コンデンサ電圧VC0が上昇を始める(時刻t0以後)。そして、オン時間Tonの経過で、スイッチQ1をオフ制御したとき(時刻t1)、リアクトルLに蓄積される電磁エネルギーにより、ダイオードD1→リアクトルL→ダイオードD2→コンデンサC0のループで電流が還流し、この期間もコンデンサC0の充電が継続される。そして、コンデンサの充電電流が「零」になった時点(時刻t2)、すなわちリアクトルLの電磁エネルギーが完全にコンデンサに移行した時点で充電が自動的に終了し、コンデンサC0には充電目標電圧Vsetに一致した充電電圧を得る。
このような充電電圧制御で目標電圧に一致させた高い精度の充電ができることを図8の等価回路を参照して以下に詳細に説明する。
図8は、図1の等価回路を示す。図8ににおいて、
E:直流電源電圧
C:コンデンサCの容量
L:リアクトルLのインダクタンス
0(0):スイッチQ1のオン前のコンデンサCの電圧、
0:スイッチQ1をオン時間ΔTだけオンした時点のコンデンサCの電圧、
T:スイッチQ1のオフ後に充電電流i(t)がゼロになるまでの時間、
0:スイッチQ1をオフした時点の電流i(t)の値、
i(t):コンデンサCの充電電流、
V*:コンデンサCの充電目標電圧、
とすると、I0,i(t),V0には下記の関係式が成立する。
Figure 2005117766
一方、i(t)=0となる時間Tは、下記の式で決まる。
Figure 2005117766
この時間Tによる充電電圧分と、それまでのスイッチQ1のオンによる充電電圧分V0の和を目標電圧V*に一致させると、下記の関係式が成立する。
Figure 2005117766
上記の(5)式を整理して、スイッチQ1のオン時間ΔTを求めると、下記の(7)式になる。
Figure 2005117766
この(7)式において、ΔT→Ton、E→EIN、V*→Vset、V0(0)→VC0(0)と置き換え、補正定数α1〜α3、α、βを作用させると、前記の(式1)になる。
以上のことから、本実施形態によれば、従来の充電装置(図7)に比べて、半導体スイッチが1つで済むことで、制御部DRV1も1つで済み、装置構成の簡単化を図ることができる。しかも、演算部CPUは、使用する変数としては直流電源電圧EINと、コンデンサC0の電圧VC0と、コンデンサC0の充電目標電圧Vsetで済み、これらを基にした演算が簡素化されて高速演算を行うことができる。さらに、コンデンサ充電電流iC0の電流検出器を不要にして回路の簡単化ができるとともに、演算処理を簡素化して高速演算を行うことができる。
また、回路要素数の低減により、例えば、回路要素の温度ドリフト等が充電動作に影響をおよぼすことが少なくなり、高安定で高精度の充電ができる。例えば、本実施形態では、コンデンサC0の充電電圧を目標値の0.1%程度の誤差にすることができた。
(実施形態2)
本実施形態の回路構成を図2に示す。同図が図1と異なる部分は、コンデンサC0の容量入力部DSを設けた点にある。この容量入力部DSは、例えば、ディジスイッチで構成される。
パルス電源は、大きさ、重量の制約により、充電装置ユニット、パルス発生回路と磁気圧縮ユニット、負荷ユニットの3ユニットに分割され、それぞれ個別のフレームに収めた構造にされる場合が多い。
この場合、コンデンサC0は、パルス発生回路側のユニットに設けられ、充電装置ユニットでは定数であるはずのコンデンサC0の値が正確に把握できないまま、演算部CPUの定数が設定される。
このため、パルス電源を実際に稼働させるときには、コンデンサC0の実容量が充電装置で設定した容量との間に誤差が発生する。例えば、コンデンサC0の容量誤差が±5%あったとすると、前記式の検出電圧VC0に±2.5%程度の誤差が発生し、結果的に期待通りの充電電圧精度が得られなくなる。
同様に、パルス発生回路側の寿命等でユニット交換がされる場合があり、この場合にコンデンサC0の容量がそれまでのものと異なり、コンデンサ容量の再調整をしない限り充電電圧精度が悪くなる。
そこで、本実施形態では、充電装置に実際に接続されるコンデンサC0の容量に応じて、容量入力部DSで再設定可能にする。この再設定は、コンデンサC0の充電試験を行い、その電圧VC0と目標値との差を基に容量設定値を微調整することで実現される。
したがって、本実施形態によれば、実際の負荷コンデンサC0の交換や装置ユニットの交換でコンデンサ容量が変わる毎に、容量入力部DSで再設定することで、高精度充電の確保を容易にする。
(実施形態3)
本実施形態の回路構成を図3に示す。同図が図1と異なる部分は、補正演算部SCPUを設けた点にある。
補正演算部SCPUは、コンデンサC0の充電を完了したとき(図1の時刻t2)、コンデンサC0の充電電圧VC0を2回以上検出し、前記式(1)のVsetに代入し、定数α、βを求め、これらの平均値を式(1)の定数α、βとして補正する。
本実施形態によれば、演算部CPUがスイッチQ1のオン時間を演算するために設定された定数α,βを修正することができ、コンデンサC0やリアクトルL等の回路要素に温度変動が生じた場合にも、充電電圧VC0の温度ドリフトを抑制し、安定性を高めた充電ができる。
(実施形態4)
本実施形態の回路構成を図4に示す。同図が図1等と異なる部分は、リアクトルLとコンデンサC0の接続点に充電電流バイパス用の半導体スイッチQ2を設け、このスイッチQ2のオンタイミングを検出部TCPUで検出し、この検出信号で制御部DRV2でスイッチQ2をオン制御する点にある。
オンタイミング検出部TCPUによる検出は、コンデンサC0の充電電圧VC0と目標電圧Vsetとの比較で行う。
本実施形態において、演算部CPUによるオン時間演算によって、スイッチQ1をオン制御し(時刻t0〜t1)、その後のオフ制御でリアクトルLからコンデンサC0への循環電流で充電を行うまでは実施形態1と同じ動作になる。
オンタイミング検出部TCPUは、充電制御終了(スイッチQ1のオフ)を条件にして、コンデンサC0の電圧が目標電圧Vsetに達したことを検出し、スイッチQ2のオン制御を行う(時刻t2)。このとき、リアクトルLからの循環電流をスイッチQ2を通した電流i2として流し、コンデンサC0が目標電圧を越えて充電されるのを防止する。
ここで、本実施形態では、図7に示す従来装置と同様に、2つの半導体スイッチQ1,Q2を設けた充電制御になるが、本実施形態ではスイッチQ1のオン時間制御によってコンデンサC0が目標電圧Vsetに極めて近い値に制御されており(0.1%程度の誤差)、スイッチQ2のオン電流i2も小さくなるため、検出部TCPUでの電圧比較回路での遅れやスイッチQ2のオン動作遅れで充電電圧の誤差と現れる場合にもその誤差を極めて小さくすることができる。つまり、検出部TCPUやスイッチQ2の回路要素による充電精度への影響を極めて小さくし、高精度の充電制御が可能となる。
(実施形態5)
本実施形態の回路構成と波形を図5に示す。本実施形態は、インバータ方式の充電装置とする場合である。主回路は、半導体スイッチS1,S2のハーフブリッジ構成のインバータで交流出力を発生させ、これをパルストランスPTを介して昇圧し、この出力をLC共振用のリアクトルLを介して、半導体スイッチS3,S4のハーフブリッジ構成の整流回路の入力とし、この整流出力でコンデンサC0を充電する。
各スイッチS1〜S4のオン・オフ制御は、演算部CPUではスイッチS1,S2のオン時間を演算して制御部DRV1A,DRV1Bによって同時オン・オフ制御し、オンタイミング検出部TCPUではスイッチS3のオンタイミングを検出して制御部DRV2によってオン制御し、オン・オフ検出部DCPUではスイッチS4のオン・オフタイミングを検出して制御部DRV3によってオン・オフ制御する。
以上の構成において、演算部CPUは前記の(1)式と同じにスイッチS1,S2のオン時間Tonを求め、このオン時間TonだけスイッチS1,S2をオン制御する。この制御により、コンデンサCF→S1→PT→S2のループでトランスPTの半周期のパルス電圧を印加し、トランスPTの二次出力はリアクトルL→ダイオードD21→C0→D24のループでコンデンサC0を振動電流iC0で充電する(時刻t0〜t1)。
オン時間Tonの終了で、スイッチS1,S2をオフ制御すると、リアクトルLの電磁エネルギーによりコンデンサC0の充電を継続し、この充電電流に伴いトランスPTの一次側に発生する電流はダイオードD12→CF→D13のループでコンデンサCFの充電エネルギーとしてバックされる。
この後、オンタイミング検出部TCPUは、前記の実施形態と同じにスイッチS3のオンタイミングを検出し、スイッチS3をオン制御する(時刻t2)。このオン制御によりリアクトルL→S3→D24→PTのループに流し、コンデンサC0の充電を停止する。
スイッチS3のオン制御が継続していることを条件に、オン・オフ検出部DCPUは、目標電圧VsetとコンデンサC0の電圧VC0の大小を比較し、VC0>Vsetとなる電圧V2でスイッチS4をオン制御する(時刻t3)。このオン制御により、コンデンサC0→S4→PT→L→S3のループで電流を流し、コンデンサC0の放電を行う。この放電状態で、オン・オフ検出部DCPUはコンデンサの電圧VC0が目標電圧Vsetに達したときにスイッチS4のオフ制御を行う(時刻t4)。
本実施形態によれば、コンデンサC0が目標電圧を超過したときに、充電電圧を目標電圧まで下げる制御が可能となる。
この場合も実施形態4と同様に、スイッチS1,S2のオン時間制御によってコンデンサC0が目標電圧Vsetに極めて近い値に制御されており、スイッチS3,S4のオン電流も小さくなるため、検出部TCPU,DCPUでの電圧比較回路での遅れやスイッチS3,S4のオン動作遅れで充電/放電電圧の誤差を極めて小さくすることができる。つまり、検出部TCPU,DCPUやスイッチS3,S4の回路要素による充電・放電精度への影響を極めて小さくし、コンデンサC0の高精度充電が可能となる。
なお、本実施形態によるコンデンサの放電制御は、実施形態1〜4に適用して同等の作用効果を得ることができる。例えば、実施形態1では図1に示すように、コンデンサC0に並列にスイッチS4と電流制限抵抗R4の直列回路を設け、DCPUと同様のオン・オフ検出部でスイッチS4をオン・オフ制御することで実現される。また、本実施形態のインバータ方式の充電装置を各実施形態1〜4に適用することもできる。
本発明の実施形態1を示す回路構成と波形図。 本発明の実施形態2を示す回路構成図。 本発明の実施形態3を示す回路構成図。 本発明の実施形態4を示す回路構成と波形図。 本発明の実施形態5を示す回路構成と波形図。 パルス電源の構成例。 従来の充電装置の回路構成と波形図。 本発明に係るコンデンサCの充電等価回路図。
符号の説明
RF 整流器
Q1 半導体スイッチ
L リアクトル
0 コンデンサ
D1,D2 ダイオード
CPU オン時間演算部
DRV1,DRV2,DRV1A,DRV1B 制御部
S1〜S4 半導体スイッチ

Claims (6)

  1. コンデンサを目標電圧まで充電するためのコンデンサの充電装置であって、
    前記コンデンサと直列接続されてLC共振回路を構成するリアクトルと、
    直流電源と前記リアクトルとの間に設けられ、オン制御されて前記LC共振回路に半周期の振動電流を発生させて該コンデンサに充電電流を流す半導体スイッチと、
    前記半導体スイッチとリアクトルとの接続点に設けられ、前記半導体スイッチのオフ時に前記リアクトルとコンデンサとの間に循環電流路を形成して該コンデンサに充電電流を流すダイオードと、
    前記直流電源の電圧EINとコンデンサの電圧VC0とコンデンサの充電目標電圧Vsetを基にして、該コンデンサを目標電圧まで充電するための前記半導体スイッチのオン時間Tonを演算し、このオン時間Tonだけ前記半導体スイッチをオン制御する制御回路とを備えたことを特徴とするコンデンサの充電装置。
  2. 前記制御回路は、前記オン時間Ton
    Figure 2005117766
    に従って求める演算手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサの充電装置。
  3. 前記制御回路は、前記コンデンサの実容量の違いを、再設定可能にするコンデンサ容量入力部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のコンデンサの充電装置。
  4. 前記制御回路は、前記コンデンサの充電試験をしたときのコンデンサ充電電圧の検出値から前記オン時間の演算式がもつ補正定数を求めて補正する補正演算部を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンデンサの充電装置。
  5. 前記リアクトルとコンデンサの接続点に設けた充電電流バイパス用半導体スイッチと、
    前記コンデンサの充電電圧が目標電圧に一致するときに、前記半導体スイッチをオン制御し、コンデンサの充電電圧が目標電圧を越えて充電されるのを防止する制御回路とを備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンデンサの充電装置。
  6. 前記半導体スイッチは、交流出力を発生し、この出力をパルストランスに得るインバータ回路構成とし、
    前記リアクトルとコンデンサとの間に設けられ、前記リアクトルからの交流出力を整流して前記コンデンサの充電電流を得る整流回路を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンデンサの充電装置。
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