JP2017044670A - コンデンサ試験装置、コイル試験装置およびバッテリー試験装置 - Google Patents

コンデンサ試験装置、コイル試験装置およびバッテリー試験装置 Download PDF

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Abstract

【課題】試験装置の電源に必要な電流、電力を小さくするとともに、耐圧試験に必要な高精度な交流電流、交流電圧をコンデンサに印加することが可能なコンデンサ試験装置を提供する。【解決手段】試験対象コンデンサ2と、試験対象コンデンサ2と共振コイル3aから構成されるLC共振回路3と、入力電源4と、入力電源4の電圧をパルス電圧に変換してLC共振回路3に印加するスイッチング回路5と、LC共振回路3に流れる交流電流を整流する整流回路6と、整流回路6によって整流された電流により充電される出力コンデンサ7と、出力コンデンサ7から一定の電流を放電する定電流源8を備え、定電流源8の電流値に比例した振幅の交流電流を試験対象コンデンサ2に流す。【選択図】図1

Description

本発明は、コンデンサ、コイル、バッテリーの試験を行うコンデンサ試験装置、コイル試験装置およびバッテリー試験装置に関する。
近年、コンデンサ、コイル、バッテリーは、各種装置のキーパーツとなっており、その信頼性がますます重要になっている。例えば、共振型DC−DCコンバータや非接触給電装置において、コンデンサに高電圧、高周波数の交流電圧を印加して使用されるので、高電圧、高周波数の交流でのコンデンサの信頼性が重要である。下記特許文献1では、積層コンデンサに交流電圧を印加する信頼性試験が行われている。下記特許文献2では、容量性の試験対象素子に交流電圧を印加する耐圧試験において、試験対象素子の容量と試験装置のインダクタでLC共振を行うことで、試験装置の電源に流れる電流を小さくしている。
特開2002−100544号公報 特開2010−8304号公報
しかしながら、コンデンサ、コイル、バッテリーを試験する場合に、試験装置の設定や精度等が少しずれると、試験を実施することができなくなる可能性がある。例えば、コンデンサに交流電圧を印加する試験において、LC共振を使う場合に、LC共振回路のQ値が高くコンデンサと試験装置の損失が十分に小さいと、コンデンサやインダクタの値が電圧や温度、精度などでわずかに変わっただけでLC共振周波数と試験装置の発振周波数の関係がずれて、耐圧試験に必要な高精度な交流電圧をコンデンサに印加することができなくなる。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、試験装置の電源に必要な電流、電力を小さくするとともに、耐圧試験に必要な高精度な電圧をコンデンサ、コイル、バッテリーに印加することが可能なコンデンサ試験装置、コイル試験装置およびバッテリー試験装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係わるコンデンサ試験装置は、試験対象コンデンサと、試験対象コンデンサと共振コイルから構成されるLC共振回路と、
入力電源と、入力電源の電圧をパルス電圧に変換してLC共振回路に印加するスイッチング回路と、LC共振回路に接続される整流回路と、整流回路に接続される出力コンデンサと、出力コンデンサから一定の電流を放電する定電流源とを備える。
これにより、試験対象コンデンサまたは試験装置内の共振コイルの値が電圧や温度、精度などで変動することによって、LC共振回路の共振周波数とスイッチング回路のスイッチング周波数の関係がずれた場合でも、定電流源の電流値に比例した高精度な振幅の交流電流を試験対象コンデンサに印加することができる。試験対象コンデンサのインピーダンスが既知であれば、高精度な振幅の交流電流にコンデンサのインピーダンスをかけた高精度な振幅の交流電圧をコンデンサに印加することができる。
本発明に係わるコンデンサ試験装置は、定電流源が電子負荷器であってもよい。
これにより、定電流源の電流値を電子負荷器の操作によって容易に設定できるので、定電流源の電流値に応じた交流電流の振幅を容易に設定できる。
また、定電流源はインダクタとスイッチ素子と整流素子と制御回路を備え、インダクタは出力コンデンサの一端と整流素子の入力端との間に挿入され、スイッチ素子は出力コンデンサの他端とインダクタとの間に挿入され、整流素子の出力端は入力電源に接続され、制御回路はスイッチ素子を制御することによってインダクタに流れる電流を一定に制御してもよい。
これにより、出力電圧から入力電源電圧への昇圧動作が行われ、インダクタに流れる電流を一定に制御することにより、出力コンデンサを一定電流で放電することができる。また、出力コンデンサを一定電流で放電することによって、出力電圧と放電電流の積である大きな電力が出力コンデンサから流出して、昇圧コンバータによってこの電力が入力電源に回生されるので、定電流源の損失・発熱を低く抑えることができて、入力電源に必要な電力、電流を小さくすることができる。
また、比較的安価に定電流源を構成することができるので、コンデンサ試験装置のコストを下げることができる。
また、制御回路は、インダクタに流れる電流を検出する電流検出回路を備え、電流検出回路で検出した電流が第1の値よりも小さいときにスイッチ素子をオンして、電流検出回路で検出した電流が第2の値よりも大きいときにスイッチ素子をオフしてもよい。
これにより、インダクタに流れる電流の平均値を、第1の値と第2の値の中間値に高い精度で制御することができるので、出力コンデンサを高精度の一定電流で放電することができる。これにより、高精度な振幅の交流電流を試験対象コンデンサに印加することができる。また、インダクタに流れる電流の平均値を高い精度で制御できて、かつ制御系として安定であるため、位相補償回路を必要とせず、インダクタに流れる電流や試験対象コンデンサに印加する交流電流の振幅がスイッチング周波数よりも低い周波数で発振することはない。
また、制御回路は、電流検出回路で検出した電流にかかわらずスイッチ素子をオフする期間を設けてもよい。
これにより、起動時に定電流源の電流が小さな電流値となるので、起動時の定電流源の立ち上がりによって、試験対象コンデンサに流れる交流電流の振幅が振動して、試験対象コンデンサに設定値よりも大きな振幅の交流電流が一時的に流れることを防ぐことができる。
また、本発明に係わるコンデンサ試験装置の定電流源は、入力電源により出力コンデンサが一定の電圧まで充電された後、出力コンデンサの放電を開始してもよい。
これにより、起動時の入力電源の立ち上がりによる出力コンデンサの充電電流のために、試験対象コンデンサに設定値よりも大きな振幅の交流電流が一時的に流れることを防ぐことができる。
また、本発明に係わるコンデンサ試験装置は、定電流源は一定の電流まで徐々に電流を増加させてもよい。
これにより、起動時の定電流源の立ち上がりによって、試験対象コンデンサに流れる交流電流の振幅が振動して、試験対象コンデンサに設定値よりも大きな振幅の交流電流が一時的に流れることを防ぐことができる。
また、本発明に係わるコンデンサ試験装置は、試験対象コンデンサにかかる交流電圧の振幅を検出するコンデンサ電圧検出回路を備え、コンデンサ電圧検出回路で検出された交流電圧の振幅が一定値よりも低い場合にスイッチング回路を停止し、定電流源をオフしてもよい。
これにより、試験対象コンデンサが交流電流を長時間流すことで短絡故障または開放故障した場合に、コンデンサにかかる交流電圧の振幅を検出することによって、コンデンサの故障を検出して、コンデンサ試験装置を安全に停止することができる。
また、本発明に係わるコンデンサ試験装置は、出力コンデンサにかかる電圧を検出する出力電圧検出回路を備え、出力電圧検出回路で検出した電圧が一定値よりも低い場合にスイッチング回路を停止し、定電流源をオフしてもよい。
これにより、試験対象コンデンサが交流電流を長時間流すことで損失が異常に大きくなった場合に、出力コンデンサにかかる電圧を検出することで、コンデンサの異常を検出して、コンデンサ試験装置を安全に停止することができる。
また、本発明に係わるコンデンサ試験装置は、出力コンデンサと定電流源の間にローパスフィルタを挿入してもよい。
これにより、出力コンデンサで発生する電圧リプルを除去した直流電圧を定電流源に印加することができるので、定電流源の制御が容易になる。
また、本発明に係わるコイル試験装置は、試験対象コイルと、試験対象コイルと共振コンデンサから構成されるLC共振回路と、入力電源と、入力電源の電圧をパルス電圧に変換してLC共振回路に印加するスイッチング回路と、LC共振回路に接続される整流回路と、整流回路に接続される出力コンデンサと、出力コンデンサから一定の電流を放電する定電流源と、を備える。
これにより、試験対象コイルに高精度な振幅の交流電流を与えることができるので、交流電流による発熱やインダクタンスの経時変化について精度のよい信頼性試験を実施することができる。
また、本発明に係わるバッテリー試験装置は、試験対象バッテリーと、1次巻線と2次巻線を備えるトランスと、直流カット用コンデンサと、直流電流源と、共振コイルと共振コンデンサから構成されるLC共振回路と、入力電源と、入力電源の電圧をパルス電圧に変換してLC共振回路に印加するスイッチング回路と、LC共振回路に接続される整流回路と、整流回路に接続される出力コンデンサと、出力コンデンサから一定の電流を放電する定電流源と、を備える。
これにより、試験対象バッテリー内部のインピーダンスによって変化しない高精度な振幅の交流電流を試験対象バッテリーに提供することができるので、高精度な試験対象バッテリーの充電または放電の試験を行うことができる。
また、本発明に係わるバッテリー試験装置は、LC共振回路に直列にトランスの1次巻線が接続され、トランスの2次巻線の一端に直流カット用コンデンサの一端が接続され、2次巻線の他端に試験対象バッテリーの一端及び直流電流源の一端が接続され、試験対象バッテリーの他端及び直流カット用コンデンサの他端に直流電流源の他端が接続されてもよい。これにより、比較的安価にバッテリー試験装置を提供することができる。
本発明によれば、試験装置の電源に必要な電流、電力が小さく、耐圧試験に必要な高精度な電圧をコンデンサ、コイル、バッテリーに印加することが可能なコンデンサ試験装置、コイル試験装置およびバッテリー試験装置を提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係るコンデンサ試験装置の構成を示す回路図である。 図1の回路図の電流の流れを示す回路図である。 図1の回路の電流波形を示す波形図である。 従来例と本発明の第一の実施形態の図1の回路において、スイッチング周波数と試験対象コンデンサ2に流れる交流電流の振幅の関係を示すグラフである。 図1のコンデンサ試験装置の試験対象コンデンサ2に流れる交流電流の振幅と、電子負荷器で設定された電流の関係を示すグラフである。 本発明の第二の実施形態に係るコンデンサ試験装置の構成を示す回路図である。 図6のコンデンサ試験装置のインダクタ8aの電流の制御方法を説明するためのタイミング波形図である。 図6のコンデンサ試験装置の起動方法を示すタイミング波形図である。 本発明の第三の実施形態に係るコンデンサ試験装置の構成を示す回路図である。 本発明の第四の実施形態に係るコンデンサ試験装置の構成を示す回路図である。 本発明の第五の実施形態に係るコンデンサ試験装置の構成を示す回路図である。 本発明の第六の実施形態に係るコイル試験装置の構成を示す回路図である。 本発明の第七の実施形態に係るバッテリー試験装置の構成を示す回路図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明の対象は以下の実施形態に限定されるものではない。また以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれると共に、その構成要素は、適宜組み合わせることが可能である。
本発明の実施の形態を図面を参照し、詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施形態1)
図1は、本発明の第一の実施形態に係るコンデンサ試験装置1aの構成を示す回路図である。図1に示すコンデンサ試験装置1aは、一例として、試験対象コンデンサ2、共振コイル3a、入力電源4、スイッチングトランジスタ5a、5bから構成されるスイッチング回路5、ダイオード6a、6bから構成される整流回路6、出力コンデンサ7、定電流源8、ドライバ回路10から構成される。
試験対象コンデンサ2と共振コイル3aはLC共振回路3を構成し、スイッチング回路5はドライバ回路10により駆動されて入力電源4の電圧を、LC共振回路3の共振周波数に等しいスイッチング周波数のパルス電圧に変換して、LC共振回路3に印加し、整流回路6はLC共振回路3に流れる交流電流を整流し、出力コンデンサ7は整流回路6によって整流された電流により充電され、定電流源8は出力コンデンサ7から一定の電流を放電する。
定電流源8は電子負荷器であって、電子負荷器をCCモード(定電流モード)として電流を設定することにより、設定値に等しい電流の定電流源となる。
図2に、コンデンサ試験装置1aの回路動作を示す。スイッチングトランジスタ5aがオン、スイッチングトランジスタ5bがオフの場合は、実線の矢印Iaの電流が流れる。Iaは、入力電源4から、スイッチングトランジスタ5a、共振コイル3a、試験対象コンデンサ2、ダイオード6aを通り、出力コンデンサ7と定電流源8を通ってグランドから入力電源4に戻る。スイッチングトランジスタ5bがオン、スイッチングトランジスタ5aがオフの場合は、点線の矢印Ibの電流が流れる。Ibは、ダイオード6bから、試験対象コンデンサ2、共振コイル3a、スイッチングトランジスタ5bを通り、グランドからダイオード6bに戻る。また、定電流源8には、常に一点鎖線の矢印で示すIoの電流が流れる。
図3に、コンデンサ試験装置1aの動作波形を示す。Ia、Ibはそれぞれ正弦半波であり、試験対象コンデンサ2に流れる電流Icは、IaとIbの合計の正弦波である。出力コンデンサ7の電圧Voは、定常状態で一定のため、出力コンデンサ7に充電される電流Iaと放電される電流Ioの平均値は等しい。そのため、電流Icの振幅と定電流源8の電流 IoはIc = πIo の比例関係がある。
電流Icの振幅を実効値に換算すると以下の式(1)となる。
Ic = πIo/√2 ・・・(1)
次に本発明の第一の実施形態に係るコンデンサ試験装置1aの発明の効果について説明する。
図4に、従来例と本発明の、試験対象コンデンサ2に流れる電流の振幅と、スイッチング周波数の関係を示す。従来例としてスイッチング回路により試験対象コンデンサ2を含むLC共振回路に矩形波電圧を印加する例を考える。図4(a)は、従来の試験対象コンデンサ2に流れる電流の振幅と、スイッチング回路のスイッチング周波数の関係である。試験対象コンデンサ2に流れる電流は、LC共振による共振電流であるため、曲線a1のようにスイッチング周波数によるピークを持つ。特に、試験対象コンデンサ2が常誘電体材料を使った積層セラミックコンデンサの場合、LC共振回路のQ値が高くなり、スイッチング周波数によるピークが急峻になる。
そのため、コンデンサやインダクタの値が電圧や温度、精度などでわずかに変わっただけでLC共振周波数が図4(a)の曲線a2のようにずれる。その結果、特定のスイッチング周波数での電流がIA1からIA2のように大きく変化してしまう。コンデンサやインダクタの値の微小な変化に対して電流の変化量が大きいので、電流を入力電圧の変更や時比率の変更によって一定に制御することは難しく、LC共振周波数のずれが制御可能範囲を超えてしまうことがある。
そこで、本発明では、まず、入力電圧Viを大きくして大きな振幅の矩形波電圧をLC共振回路3に印加する。そうすると、図4(b)の点線の曲線b1’、そしてLC共振周波数がずれた場合のb2’のように、出力電圧Voが0Vの場合にLC共振回路に流すことが可能なコンデンサ電流振幅が全周波数で大きくなる。さらに整流回路6から出力コンデンサ7への充電と定電流源8による出力コンデンサ7の放電を行い、出力電圧Voを上昇させて入力電圧Viと出力電圧Voの電圧差を小さくすることによって、図4(b)の実線の曲線b1、そしてLC共振周波数がずれた場合のb2に示すように、共振周波数付近での電流を制限して、電流を周波数に対して一定にすることができる。この制限された一定の電流値は(1)式のように定電流源8の電流に比例する。特定のスイッチング周波数での電流は、IBのようにLC共振周波数がずれて曲線がb1からb2に変わっても変化しない。
これにより、試験対象コンデンサまたは試験装置内の共振コイルの値が電圧や温度、精度などで変動することによって、LC共振回路の共振周波数とスイッチング回路のスイッチング周波数の関係がずれた場合でも、定電流源の電流値に比例した高精度な振幅の交流電流を試験対象コンデンサに印加することができる。試験対象コンデンサのインピーダンスが既知であれば、高精度な振幅の交流電流にコンデンサのインピーダンスをかけた高精度な振幅の交流電圧をコンデンサに印加することができる。
また、コンデンサ試験装置1aでは、定電流源8を電子負荷器としている。図5に試験対象コンデンサ2に流す電流Icの実効値と、負荷器電流Ioの設定値の関係を測定した実験結果を示す。測定データをコンデンサ電流の実効値Icと負荷器電流Ioについて線形近似すると、比例係数が0.4504となっていて、式(1)のとおり、比例係数√2/π=0.45の比例関係があって、電子負荷器をCCモード(定電流モード)として電流を設定することにより、試験対象コンデンサ2に流す電流Icの実効値を特定の値に設定することができる。
以上説明したように、本発明に係わるコンデンサ試験装置1aは、試験対象コンデンサ2と、試験対象コンデンサ2と共振コイル3aから構成されるLC共振回路3と、入力電源4と、入力電源4の電圧をパルス電圧に変換してLC共振回路3に印加するスイッチング回路5と、LC共振回路3に接続される整流回路6と、整流回路6に接続される出力コンデンサ7と、出力コンデンサ7から一定の電流を放電する定電流源8とスイッチング回路5を駆動するドライバ回路10を備える。
これにより、試験対象コンデンサ2または試験装置内の共振コイル3aの値が電圧や温度、精度などで変動することによって、LC共振回路3の共振周波数とスイッチング回路5のスイッチング周波数の関係がずれた場合でも、定電流源8の電流値に比例した高精度な振幅の交流電流を試験対象コンデンサ2に印加することができる。
また、定電流源8に電子負荷器を用いて、CCモード(定電流モード)として電流を設定することにより、定電流源8の電流値を電子負荷器の操作によって容易に設定できるので、定電流源の電流値に応じた交流電流Icの振幅の設定が容易である。
(実施形態2)
図6は、本発明の第二の実施形態に係るコンデンサ試験装置1bの構成を示す回路図である。図6に示すコンデンサ試験装置1bは、第一の実施形態と同様に、試験対象コンデンサ2、共振コイル3a、入力電源4、スイッチングトランジスタ5a、5bから構成されるスイッチング回路5、ダイオード6a、6bから構成される整流回路6、出力コンデンサ7、定電流源8、ドライバ回路10から構成される。定電流源8は、昇圧コンバータであって、インダクタ8aと、スイッチ素子8b、整流素子8c、制御回路9から構成され、昇圧コンバータの出力は入力電源4に回生される。
制御回路9は、電流検出抵抗9aと、基準電圧9b、ヒステリシスコンパレータ9c、ドライバ回路9d、起動回路11を備え、インダクタ8aに流れる電流Ioをスイッチ素子8bのオン・オフによって一定に制御する。電流検出抵抗9aは、インダクタ8aに直列に接続し、電流検出抵抗9aの一方の端子にヒステリシスコンパレータ9cの一方の入力端子を接続し、電流検出抵抗9aの他方の端子に基準電圧9bの正極を接続し、基準電圧9bの負極をヒステリシスコンパレータ9cの他方の入力端子に接続し、ヒステリシスコンパレータ9cの出力端子をドライバ回路9dの一方の入力に接続し、ドライバ回路9dの出力はスイッチ素子8bのゲートに接続する。起動回路11の入力は入力電源4に接続し、起動回路11の出力はドライバ回路9dの他方の入力端子に接続する。
図7に制御回路9の動作を示す。電流検出抵抗9aで検出した電流が第1の値ILよりも小さいときにドライバ回路9dの出力はハイレベルとなってスイッチ素子8bをオンする。電流検出回路9aで検出した電流が第2の値IHよりも大きいときにドライバ回路9dの出力はローレベルとなってスイッチ素子8bをオフする。これにより、インダクタ8aに流れる電流Ioの平均値がILとIHの中間値となるように高精度かつ安定な制御を行うことができる。出力コンデンサ7から放電される電流Ioの平均値を高精度に制御できるので、試験対象コンデンサ2に流す電流Icを高精度とすることができる。
次に、起動回路11によるコンデンサ試験装置1bの起動方法について図8を用いて説明する。スイッチング回路5を駆動するドライバ回路10は入力電源4が印加される前から駆動していて、一定周波数でスイッチング回路をオン、オフさせている。図8にはスイッチ素子5aの駆動波形を記載しており、スイッチ素子5bの駆動波形はその反転となる。
t0において、入力電源4が印加されることにより、入力電圧Viが上昇する。t0〜t2の期間は起動回路11がドライバ回路9dを止めているため、出力コンデンサ7からの放電は行われない。スイッチング回路5はすでに動作しているので、出力電圧Voは入力電圧Viと同じ値に上昇する。この出力電圧Voが上昇するときの出力コンデンサ7を充電する電流に比例した電流が、コンデンサ2の電流Icとして流れる。起動時の出力コンデンサ7への充電と出力コンデンサ7からの放電が同時に起きないようにしたため、入力電圧Viが上昇するt0〜t1までの期間の起動時のコンデンサ2の電流Icの電流を小さな値とすることができるので、この期間にコンデンサ2が過電流または過電圧で故障することを防ぐことができる。
t1において、入力電圧Viが十分に上昇したことを起動回路11が検出して、起動時の出力コンデンサ7への充電が終わるまで一定期間待機する。
t2において起動回路11が起動を開始し、ヒステリシスコンバータ9cの出力に応じてスイッチ素子8bをオン、オフさせる期間Aと、ヒステリシスコンバータ9cの出力にかかわらずスイッチ素子8bをオフさせる期間Bを交互に設ける。期間Aでは、図示したように出力電流IoがILよりも大きく、IHよりも小さくなるように制御され、期間Bでは、出力電流Ioが0になる。
t2〜t3の期間の初期は期間Aが短く、期間Bが長いが、徐々に期間Aを長く、期間Bを短くすることによって、出力電流Ioの時間平均としては徐々に増加する。これにより、コンデンサ2の電流Icの振幅を徐々に増加させることができるので、コンデンサ電流Icの振幅がオーバーシュートして、設定値よりも大きな振幅の電流が一時的に流れることを防ぐことができるので、この期間にコンデンサ2が過電流または過電圧で故障することを防ぐことができる。
t3において、期間Bが無くなって期間Aのみとなり、電流Ioの平均値を一定にする定常動作に移行する。これにより、コンデンサ2の電流Icの振幅も一定の値になる。
以上説明したように、本発明に係わるコンデンサ試験装置1bは、試験対象コンデンサ2と、試験対象コンデンサ2と共振コイル3aから構成されるLC共振回路3と、入力電源4と、入力電源4の電圧をパルス電圧に変換してLC共振回路3に印加するスイッチング回路5と、スイッチング回路5を駆動するドライバ回路10と、LC共振回路3に流れる交流電流を整流する整流回路6と、整流回路6によって整流された電流により充電される出力コンデンサ7と、出力コンデンサ7から一定の電流を放電する定電流源8を備え、定電流源8は、インダクタ8aとスイッチ素子8bと整流素子8cと制御回路9を備え、インダクタ8aの一方の端子は出力コンデンサ7の一端に接続され、インダクタ8aの他方の端子はスイッチ素子8bと整流素子8cに接続され、スイッチ素子8bはインダクタ8aと出力コンデンサ7の他端に接続され、整流素子8cは入力電源4に接続され、制御回路9はインダクタ8aに流れる電流Ioをスイッチ素子8bのオン・オフによって一定に制御する。
これにより、出力電圧Voから入力電源電圧Viへの昇圧動作が行われ、インダクタ8aに流れる電流を一定に制御することにより、出力コンデンサ7を一定電流で放電することができる。また、出力コンデンサ7を一定電流で放電することによって、出力電圧Voと放電電流Ioの積である大きな電力が出力コンデンサ7から流出していて、昇圧コンバータによってこの電力が入力電源4に回生されるので、定電流源8の損失・発熱を低く抑えることができて、入力電源4に必要な電力、電流を小さくすることができる。
また、制御回路9は、インダクタに流れる電流を検出する電流検出回路9aを出力コンデンサ7とインダクタ8aとの間に備え、電流検出回路9aで検出した電流が第1の値 ILよりも小さいときにスイッチ素子8bをオンして、電流検出回路9aで検出した電流が第2の値 IHよりも大きいときにスイッチ素子8bをオフする。
これにより、インダクタ8aに流れる電流Ioの平均値を、第1の値ILと第2の値IHの中間値に高い精度で制御することができるので、出力コンデンサ7を高精度の一定電流で放電することができる。従って、高精度な振幅の交流電流Icを試験対象コンデンサに印加することができる。また、インダクタに流れる電流Ioの平均値を高い精度で制御でき、かつ制御系として安定であるため、位相補償回路を必要とせず、インダクタ8aに流れる電流や試験対象コンデンサ2に印加する交流電流Icの振幅がスイッチング周波数よりも低い周波数で発振することはない。
また、制御回路9は、起動回路11をさらに備え、起動時に入力電源4が立ち上がって出力コンデンサ7が一定の電圧まで充電された後で、定電流源8による出力コンデンサ7の放電を開始する。
これにより、起動時の入力電源4の立ち上がりによる出力コンデンサ7の充電電流のために、試験対象コンデンサ2に設定値よりも大きな振幅の交流電流が一時的に流れることを防ぐことができる。
また、起動回路11は、起動時に電流検出回路9aで検出した電流にかかわらずスイッチ素子8bをオフする期間を設けることにより、起動時に定電流源8の電流を小さな電流値から一定の電流まで時間をかけて増加させる。
これにより、起動時に定電流源8の電流が小さな電流値となるので、起動時の定電流源8の立ち上がりによって、試験対象コンデンサ2に流れる交流電流Icの振幅が振動して、試験対象コンデンサ2に設定値よりも大きな振幅の交流電流が一時的に流れることを防ぐことができる。
なお、上述の制御回路9は、例えば、同等の機能を集積回路に内蔵することもできるので、上記実施の形態の説明に限定されない。特にLEDドライバ制御ICの集積回路のLED電流を制御する機能、およびPWM調光する機能を用いることにより、図7に示すインダクタ8aに流れる電流Ioの制御、図8に示すt2〜t3までの期間の電流Ioの起動動作を容易に実現できる。
(実施形態3)
図9は、本発明の第三の実施形態に係るコンデンサ試験装置1cの構成を示す回路図である。図9の回路では、図6の第二の実施形態の回路に、試験対象コンデンサ2にかかる交流電圧VLCの振幅を検出するコンデンサ電圧検出回路12が追加されている。
図9に示すように、コンデンサ電圧検出回路12は、コンデンサ14、15、21、ダイオード13、16、20、抵抗17、18、22、可変型シャントレギュレータ19により構成されている。コンデンサ電圧検出回路12の入力は、共振コイル3aと試験対象コンデンサ2との間に接続され、試験対象コンデンサ2と共振コイル3aを接続するノードの電圧である交流電圧VLCの振幅を検出した信号が入力される。コンデンサ電圧検出回路12の出力は、起動回路11aに接続される。
VLCの電圧は、コンデンサ2の端子間電圧から、ダイオード6bの端子間電圧を引いた値であるが、コンデンサ2の端子間電圧はダイオード6bの端子間電圧よりも十分に大きな電圧値となっているので、VLCの電圧値を検出することで、コンデンサ2が短絡しているかどうかを判定することができる。
起動回路11aは、入力電源4の印加により起動して、図8のt3までの起動期間の終了後に、コンデンサ電圧検出回路12からコンデンサ2の短絡故障の検出信号を受け付けて、ドライバ回路10とドライバ回路9dのラッチ停止を行う。
VLCの交流電圧をコンデンサ15とコンデンサ14により分圧し、ダイオード13、ダイオード16により整流する。共振コンバータのスイッチ素子5aがオンの場合にダイオード16に電流が流れ、スイッチ素子5bがオンした場合はダイオード13に電流が流れる。可変型シャントレギュレータ19は、スイッチ素子5aがオンの期間に、ダイオード16から流れる電流に対してダイオード16のカソード電圧を一定電圧にクランプする。抵抗17、抵抗18でクランプ電圧を設定する。ダイオード16のカソード電圧は、スイッチ素子5bがオンの期間に0Vに下がるので、ダイオード20とコンデンサ21でピークホールドを行い、コンデンサ21の電圧を直流にする。正常に動作していれば、共振コンバータのスイッチング周期でダイオード20からコンデンサ21に電流が流れているので、コンデンサ21の電圧は一定の値となるが、コンデンサ2の短絡故障が起きて、VLCの電圧が低下すると、ダイオード20から電流が流入しなくなり、抵抗22により放電が行われて、コンデンサ21の電圧が下がり、コンデンサ2の短絡故障が検出される。
以上説明したように、本発明に係わるコンデンサ試験装置1cは、第二の実施形態で説明したコンデンサ試験装置1bに加えて、試験対象コンデンサ2にかかる交流電圧の振幅を検出するコンデンサ電圧検出回路12を備え、コンデンサ電圧検出回路12で検出された交流電圧VLCの振幅が一定値よりも低い場合にスイッチング回路5を停止し、定電流源8をオフする。
これにより、試験対象コンデンサ2が交流電流を長時間流すことで短絡故障または開放故障した場合に、コンデンサ2にかかる交流電圧の振幅を検出することによって、コンデンサ2の故障を検出して、コンデンサ試験装置1cを安全に停止することができる。
(実施形態4)
図10は、本発明の第四の実施形態に係るコンデンサ試験装置1dの構成を示す回路図である。図10の回路では、図6の第二の実施形態の回路に、出力コンデンサ7にかかる出力電圧Voを検出する出力電圧検出回路23を追加する。
出力電圧検出回路23は、出力電圧Voを分圧する抵抗24と抵抗25から構成され、出力電圧Voが一定値以下に下がると、コンデンサ2が試験により劣化してコンデンサ2の電力損失が大幅に増加したことを検出する。さらに、出力電圧検出回路23の出力は、起動回路11bの入力と接続される。起動回路11bは、入力電源4の印加により起動して、図8のt3までの起動期間の終了後に、出力電圧検出回路23からコンデンサ2の大幅な損失増加の検出信号を受け付けて、ドライバ回路10とドライバ回路9dのラッチ停止を行う。
これにより、試験対象コンデンサ2が交流電流を長時間流すことで損失が異常に大きくなった場合に、出力コンデンサ7にかかる電圧Voを検出することで、コンデンサ2の異常を検出して、コンデンサ試験装置1dを安全に停止することができる。
上述の出力コンデンサ7にかかる電圧Voを検出することで、コンデンサ2の異常な損失を検出する構成は、第三の実施形態で述べたコンデンサ2にかかる電圧VLCを検出してコンデンサ2の短絡故障を検出するコンデンサ電圧検出回路12を用いる構成と組み合わせてもよい。どちらかの異常が検出された場合にコンデンサ試験装置を停止すればよい。
(実施形態5)
図11は、本発明の第五の実施形態に係るコンデンサ試験装置1eの構成を示す回路図である。図11の回路では、図6の第二の実施形態の回路に、出力電圧Voの電圧リプルを除去するためのローパスフィルタ50を追加する。
ローパスフィルタ50は、インダクタ50aとコンデンサ50bから構成され、出力コンデンサ7と定電流源8の間に挿入される。ローパスフィルタ50により出力電圧Voの電圧リプルを除去して、直流電圧Vo2を定電流源8に印加することにより、電流検出回路9aの誤検出を防止することができて、インダクタ8aの電流を一定にする制御を容易に行うことができる。
上述のローパスフィルタ50を出力コンデンサ7と定電流源8の間に挿入する構成は、第三の実施形態で述べたコンデンサ2にかかる電圧VLCを検出してコンデンサ2の短絡故障を検出するコンデンサ電圧検出回路12を用いる構成、また、第四の実施形態で述べた出力コンデンサ7にかかる電圧Voを検出してコンデンサ2の異常な損失を検出する構成と組み合わせてもよい。ローパスフィルタ50の追加により、コンデンサ2の故障が起きていないにもかかわらず、電流検出回路9aの誤検出を原因としてこれらの異常が検出されることを防ぐことができる。
(実施形態6)
図12は、本発明の第六の実施形態に係るコイル試験装置1fの構成を示す回路図である。図12の回路では、図1に示す第一の実施形態のLC共振回路3の構成を、試験対象コンデンサ2と共振コイル3aに変えて、共振コンデンサ2aと試験対象コイル3bを備えたLC共振回路30に変更したものである。
具体的には、試験対象コイル3bと、試験対象コイル3bと共振コンデンサ2aから構成されるLC共振回路30と、入力電源4と、入力電源4の電圧をパルス電圧に変換してLC共振回路30に印加するスイッチング回路5と、スイッチング回路5を駆動するドライバ回路10と、LC共振回路30に接続される整流回路6と、整流回路6に接続される出力コンデンサ7と、出力コンデンサ7から一定の電流を放電する定電流源8を備えるコイル試験装置1fである。これにより、図1の第一の実施形態と同様の回路動作となり、試験対象コイル3bに高精度な振幅の交流電流を与えて、交流電流による発熱やインダクタンスの経時変化について信頼性試験を行うことができる。図12の定電流源8は、図1と同様に昇圧コンバータに置換えることができるので、消費電力とコストを低減できる。また、図8と同様に起動時に定電流源8の電流を小さな電流値から一定の電流まで徐々に増加させる構成を用いることにより、起動時の定電流源8の立ち上がりによって、試験対象コイル3bに流れる交流電流の振幅が振動して、試験対象コイル3bに設定値よりも大きな振幅の交流電流が一時的に流れることを防ぐことができる。また、図9や図10と同様に、共振コンデンサ2aと試験対象コイル3b間の交流電圧を検出するコイル電圧検出回路を含む構成を用いることにより試験対象コイル3bの短絡を検出したり、出力電圧検出回路23を含む構成を用いることにより、インダクタンス低下、または損失増加に対して保護を行い、試験回路1fを停止することができる。また、図11と同様にローパスフィルタを出力コンデンサ7と定電流源8の間に挿入する構成を用いることにより、定電流源8の制御を容易に行うことができる。
(実施形態7)
図13は、本発明の第七の実施形態に係るバッテリー試験装置1gの構成を示す回路図である。図13の回路では、図1に示す第一の実施形態のLC共振回路3の構成を、試験対象コンデンサ2と共振コイル3aに変えて、共振コンデンサ2aと共振コイル3aを備えたLC共振回路40に変更する。さらにLC共振回路40に直列にトランス26の1次巻線26aを接続して、トランス26の2次巻線26bに直列に直流カットコンデンサ27と試験対象バッテリー29を接続し、試験対象バッテリー29に直流電流源28を接続して充電または放電を行う。
具体的には、試験対象バッテリー29と、1次巻線26aと2次巻線26bを備えるトランス26と、直流カット用コンデンサ27と、直流電流源28と、共振コイル3aと共振コンデンサ2aから構成されるLC共振回路40と、入力電源4と、入力電源4の電圧をパルス電圧に変換してLC共振回路40に印加するスイッチング回路5と、スイッチング回路5を駆動するドライバ回路10と、LC共振回路40に接続される整流回路6と、整流回路6に接続される出力コンデンサ7と、出力コンデンサ7から一定の電流を放電する定電流源8を備えるバッテリー試験装置1gである。これにより、図1の第一の実施形態と同様の回路動作となり、試験対象バッテリー29に試験対象バッテリー29内部のインピーダンスによって変化しない高精度な振幅の交流電流を与えて、試験対象バッテリー29の充電または放電の試験を行うことができる。図13の定電流源8も図1と同様に昇圧コンバータに置換えることができるので、消費電力とコストを低減できる。また、図8と同様に起動時に定電流源8の電流を小さな電流値から一定の電流まで徐々に増加させることにより、起動時の定電流源8の立ち上がりによって、試験対象バッテリー29に流れる交流電流の振幅が振動して、試験対象バッテリー29に設定値よりも大きな振幅の交流電流が一時的に流れることを防ぐことができる。また、図10と同様に、出力電圧検出回路23を含む構成を用いることにより、試験対象バッテリー29の損失増加に対して保護を行い、試験回路1gを停止することができる。また、図11と同様にローパスフィルタを出力コンデンサ7と定電流源8の間に挿入する構成を用いることにより、定電流源8の制御を容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態のコンデンサ試験装置、コイル試験装置およびバッテリー試験装置について説明したが、上記実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、スイッチング回路5、整流回路6はハーフブリッジ回路を例示して説明したが、これに限らず、フルブリッジ回路、プッシュプル回路等の各種回路に適用できる。また、LC共振回路3は、試験対象コンデンサ2と共振コイル3a、または試験対象コイル3bと共振コンデンサ2aにより構成された共振回路を例示して説明したが、これに限らず、トランスを含むLLC共振回路等の各種回路に適用できる。
1・・・コンデンサ試験装置
2・・・試験対象コンデンサ
2a・・・共振コンデンサ
3・・・LC共振回路
3a・・・共振コイル
3b・・・試験対象コイル
4・・・入力電源
5・・・スイッチング回路
5a,5b・・・スイッチングトランジスタ
6・・・整流回路
6a,6b・・・ダイオード
7・・・出力コンデンサ
8・・・定電流源
8a・・・インダクタ
8b・・・スイッチ素子
8c・・・ダイオード
9・・・制御回路
9a・・・電流検出抵抗
9b・・・基準電源
9c・・・ヒステリシスコンパレータ
9d・・・ドライバ回路
10・・・ドライバ回路
11・・・起動回路
12・・・コンデンサ電圧検出回路
13,16,20・・・ダイオード
14,15,21・・・コンデンサ
17,18,22・・・抵抗
19・・・可変シャントレギュレータ
23・・・出力電圧検出回路
24,25・・・抵抗
26・・・トランス
26a・・・1次巻線
26b・・・2次巻線
27・・・直流カットコンデンサ
28・・・直流電流源
29・・・試験対象バッテリー
30・・・LC共振回路
40・・・LC共振回路
50・・・ローパスフィルタ
50a・・・インダクタ
50b・・・コンデンサ

Claims (13)

  1. 試験対象コンデンサと、
    前記試験対象コンデンサと共振コイルから構成されるLC共振回路と、
    入力電源と、
    前記入力電源の電圧をパルス電圧に変換して前記LC共振回路に印加するスイッチング回路と、
    前記LC共振回路に接続される整流回路と、
    前記整流回路に接続される出力コンデンサと、
    前記出力コンデンサから一定の電流を放電する定電流源と、を備えることを特徴とするコンデンサ試験装置。
  2. 前記定電流源は、電子負荷器であることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ試験装置。
  3. 前記定電流源は、インダクタとスイッチ素子と整流素子と制御回路を備え、
    前記インダクタは、前記出力コンデンサの一端と、前記整流素子の入力端との間に挿入され、
    前記スイッチ素子は、前記出力コンデンサの他端と前記インダクタとの間に挿入され、
    前記整流素子の出力端は、前記入力電源に接続され、
    前記制御回路は、前記スイッチ素子を制御することによって、前記インダクタに流れる電流を一定に制御することを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ試験装置。
  4. 前記制御回路は、前記インダクタに流れる電流を検出する電流検出回路を備え、
    前記電流検出回路で検出した電流が第1の値よりも小さいときに前記スイッチ素子をオンし、
    前記電流検出回路で検出した電流が第2の値よりも大きいときに前記スイッチ素子をオフすることを特徴とする請求項3に記載のコンデンサ試験装置。
  5. 前記制御回路は、前記電流検出回路で検出した電流にかかわらず前記スイッチ素子をオフする期間を設けることを特徴とする請求項4に記載のコンデンサ試験装置。
  6. 前記定電流源は、前記入力電源により前記出力コンデンサが一定の電圧まで充電された後、前記出力コンデンサの放電を開始することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のコンデンサ試験装置。
  7. 前記定電流源は、前記一定の電流まで徐々に電流を増加させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンデンサ試験装置。
  8. 前記試験対象コンデンサにかかる交流電圧の振幅を検出するコンデンサ電圧検出回路を備え、
    前記コンデンサ電圧検出回路で検出された交流電圧の振幅が一定値よりも低い場合に前記スイッチング回路を停止し、前記定電流源をオフすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンデンサ試験装置。
  9. 前記出力コンデンサにかかる電圧を検出する出力電圧検出回路を備え、
    前記出力電圧検出回路で検出した電圧が一定値よりも低い場合に前記スイッチング回路を停止し、前記定電流源をオフすることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のコンデンサ試験装置。
  10. 前記出力コンデンサと前記定電流源との間にローパスフィルタを挿入することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のコンデンサ試験装置。
  11. 試験対象コイルと、
    前記試験対象コイルと共振コンデンサから構成されるLC共振回路と、
    入力電源と、
    前記入力電源の電圧をパルス電圧に変換して前記LC共振回路に印加するスイッチング回路と、
    前記LC共振回路に接続される整流回路と、
    前記整流回路に接続される出力コンデンサと、
    前記出力コンデンサから一定の電流を放電する定電流源と、を備えることを特徴とするコイル試験装置。
  12. 試験対象バッテリーと、
    1次巻線と2次巻線を備えるトランスと、
    直流カット用コンデンサと、
    直流電流源と、
    共振コイルと共振コンデンサから構成されるLC共振回路と、
    入力電源と、
    前記入力電源の電圧をパルス電圧に変換して前記LC共振回路に印加するスイッチング回路と、
    前記LC共振回路に接続される整流回路と、
    前記整流回路に接続される出力コンデンサと、
    前記出力コンデンサから一定の電流を放電する定電流源と、を備えることを特徴とするバッテリー試験装置。
  13. 前記LC共振回路に直列に前記トランスの1次巻線が接続され、
    前記トランスの2次巻線の一端に前記直流カット用コンデンサの一端が接続され、前記2次巻線の他端に前記試験対象バッテリーの一端及び前記直流電流源の一端が接続され、
    前記試験対象バッテリーの他端及び前記直流カット用コンデンサの他端に前記直流電流源の他端が接続されることを特徴とする請求項12に記載のバッテリー試験装置。

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