JP4984801B2 - コンデンサ充電装置 - Google Patents

コンデンサ充電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4984801B2
JP4984801B2 JP2006273525A JP2006273525A JP4984801B2 JP 4984801 B2 JP4984801 B2 JP 4984801B2 JP 2006273525 A JP2006273525 A JP 2006273525A JP 2006273525 A JP2006273525 A JP 2006273525A JP 4984801 B2 JP4984801 B2 JP 4984801B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging
capacitor
voltage
circuit
reactor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006273525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008092746A (ja
Inventor
征男 東
栄二 笹本
淳一 荒川
俊宏 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2006273525A priority Critical patent/JP4984801B2/ja
Publication of JP2008092746A publication Critical patent/JP2008092746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4984801B2 publication Critical patent/JP4984801B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

本発明は、電力用コンデンサを直流電源として高電圧・大電流のパルスを発生させるパルス電源において、コンデンサを設定電圧まで高い精度で繰り返し充電するコンデンサ充電装置に関する。
この種のパルス電源の使用用途としては、エキシマレーザーやオソナイザなどがあり、充電電圧の設定値に対する充電精度が特に高精度を要求される(例えば0.1%以下の精度)。充電装置は、決められた時間内で負荷コンデンサを充電電圧指令値によって与えられる電圧に充電する。この動作は例えば1秒間に4000回繰り返される。
図7は従来の充電回路例であり、充電電圧指令値に対し、高速で高精度な充電精度を得るため、1回の充電期間に急速充電期間と微調整期間を設け、先ず急速充電期間で負荷コンデンサを指令値より数%低い電圧(目標電圧)まで急速に充電し、次に微調整期間で電圧指令値V*まで追加充電する。この追加充電は、急速充電回路のみでは指令値に対する高精度充電が困難なため、急速充電回路で負荷コンデンサを僅かに低く充電し、微調整回路の追加充電によって高精度充電を実現している(例えば、特許文献1参照)。この回路構成と動作を以下に説明する(波形は図8参照)。
<急速充電期間の動作>
図7において、急速充電回路は、直流電源1を電源とし、半導体スイッチ2、リアクトル3、半導体スイッチ4およびフライホイールダイオード5,6によって直流チョッパ型に構成され、その出力電流で負荷コンデンサ7を急速充電する。
電圧制御回路8は、まず、スイッチ2とスイッチ4を同時にオン制御し、回路には矢印Aの経路で電流を流し、リアクトル3にエネルギーを蓄積する。次に、スイッチ2とスイッチ4を同時にオフ制御し、回路には矢印Bの経路で電流を流し、リアクトル3に蓄えられたエネルギーをコンデンサ7へすべて移行させ、コンデンサ7を充電する。このときの充電電圧は、充電電圧指令に係数回路9の係数(ゲインG:1以下)を乗じた値を制御回路8の電圧指令値とし、この電圧指令値を基にした制御回路8による演算結果としてスイッチ2,4のオフタイミングを求める。
この演算は、リアクトル3のリアクトル値をL、コンデンサ7のコンデンサ容量をC、スイッチ2及びスイッチ4をオフした時の電流(矢印A)をI、矢印Bの電流が流れ終わった時のコンデンサ7の電圧をV(以下、粗充電電圧と呼ぶ)とすると、エネルギー保存の法則より、
Figure 0004984801
が成り立つ。急速充電では上式を基に、コンデンサ7を目標電圧(指令値より数%低い電圧)Vまで充電する。つまり、常にリアクトル3の電流iを検出し、以下の式、
Figure 0004984801
が成立した時にスイッチ2及びスイッチ4をオフする。
<微調整期間の動作>
図7において、微調整充電回路は、直流電源1を電源とするインバータ10で交流電圧を得、これをパルストランス11で昇圧し、整流回路12と直流リアクトル13と半導体スイッチ14とダイオード15からなる定電流回路によって、コンデンサ7の微調整充電電流を出力する。定電流充電回路16は、常時はスイッチ14をオンしておき、インバータ10の運転によって、整流回路12とリアクトル13およびスイッチ14の経路で定電流指令によって設定された(一定の直流)電流を流しておく。次に、スイッチ14をオフ制御し、コンデンサ7に充電電流を流し続け、コンデンサ7を微調整充電する。
この微調整期間制御は、充電電圧指令値V*とコンデンサ7の電圧をコンパレータ17で常に比較しておき、コンデンサ7の電圧が設定値V*と一致するまでスイッチ14をオフする。
図9は、他の充電回路例を示し、図7と異なる部分は、急速充電回路をLC振動電流として供給する場合である(例えば、特許文献2参照)。このLC共振型の急速充電回路は、インバータ構成のパルス発生回路18とパルストランス19と整流回路20およびリアクトル21によって構成し、電圧制御回路8はパルス発生回路18に正負逆極性のパルスを交互に発生させ、この各パルス発生毎にリアクトル21を通してコンデンサ7に半周期の振動電流を流し、1発のパルス発生毎にコンデンサ7を目標電圧まで充電する(波形は図10参照)。この充電回路は、等価的には、パルス発生回路18とパルストランス19および整流回路20を図7のスイッチ2とダイオード5に置換し、ダイオード6とスイッチ4を省いた構成になる。
このLC共振型の充電電圧制御には、コンデンサ7の電圧Vcを検出しながらパルス発生期間を制御する。すなわち、パルス発生回路18から1発のパルス電圧を発生したときの電流をI、コンデンサ7の充電電圧をV0、パルス停止時のコンデンサ7の電圧をVとすると、エネルギー保存の法則より以下の式(1−1)が成り立つ。この式からコンデンサ7を目標電圧Vまで充電するために、電圧制御回路8では充電電流iについて以下の式(2−1)の演算を行い、この式が成立するときにパルス発生回路18のパルス発生動作を停止する。
Figure 0004984801
Figure 0004984801
以上のような急速充電と微調整充電によるコンデンサ充電装置において、コンデンサ7は周囲温度の変化や装置の稼働率により、内部温度の変化で静電容量が変動し、またリアクトル3のリアクトル値も周囲温度の変化や装置の稼働率により変動することがあり、粗充電電圧が指令値V(V*にゲインGを乗じた値)からずれてくる場合がある。
例えば、前記の式(1)を変形すると、
Figure 0004984801
であるから、コンデンサ7の静電容量がCからC’に変動すると、粗充電電圧は、
Figure 0004984801
となり、リアクトル3のリアクトル値がLからL’に変動すると、粗充電電圧は、
Figure 0004984801
に変動する。
また、前記の式(1−1)を変形すると、
Figure 0004984801
であるから、コンデンサ7の静電容量がCからC’に変動すると、粗充電電圧は、
Figure 0004984801
となり、リアクトル3のリアクトル値がLからL’に変動すると、粗充電電圧は、
Figure 0004984801
に変動する。
したがって、温度変化等でコンデンサ7の静電容量が減った場合は式(4−1)、式(4−3)より、同じくリアクトル3のリアクトル値が増えた場合は式(4−2)、式(4−4)より粗充電電圧が増大し、粗充電電圧が設定値V*を超えてしまい(図11のa参照)、微調整充電回路による微調整ができなくなり、結果、充電精度が悪化する。
逆に、コンデンサ7の静電容量が増えた場合は式(4−1)、式(4−3)より、同じくリアクトル3のリアクトル値が減った場合は式(4−2)、式(4−4)より粗充電電圧が減少し(図11のb参照)、以下の不都合がおきる。
・微調整充電回路の充電電流容量の余裕度を高くする必要があり、装置の大型化に繋がる。
・粗充電電圧が下がり、充電の繰り返し周期で決まる微調整期間内に設定値V*まで追加充電しきれなくなる場合が生じる。
・これらの不都合を防止する目的で微調整充電電流を大きくすると、微調整充電電圧のdV/dtが増え、充電精度が悪化する。
なお、上記のコンデンサ容量Cの変動やリアクトル値Lの変動は、これらの温度変化に限らず、装置ユニット単位の交換や回路要素の交換による回路定数の変化によっても起きる。この場合の対策として、特許文献2ではパルス電流エネルギーの変化に対して、電圧制御回路の演算定数の値を変更することで補償している。
特開2005−086970号公報 特開2005−108910号公報
前記の特許文献2の手法は、充電装置のコンデンサ容量Cの変動やリアクトル値Lの変動を回路定数の入力設定値変更で補償するものであり、装置ユニット単位の交換や回路要素の交換時に回路定数を変更することになる。
このため、充電装置の運転時の周囲温度の変化や装置の稼働率による温度変化等で、静電容量やリアクトル値が変動した場合には補償できない。すなわち、充電装置の運転時や装置の稼働率による静電容量やリアクトル値の変動に対する補償ができない。
本発明の目的は、充電装置の運転時や装置の稼働率によるコンデンサ容量Cまたはリアクトル値Lの変動にも、コンデンサの粗充電電圧を適切な値に逐次補正できるコンデンサ充電装置を提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するため、直流チョッパ型またはLC共振型の急速充電回路と、微調整充電回路とによるコンデンサ充電装置において、負荷コンデンサの容量変動または急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による急速充電電圧の変化を、温度や回路定数、電圧や電流、動作期間を演算要素とする演算によって求め、この演算結果から急速充電回路の出力電流や目標電圧を制御するものであり、以下の構成を特徴とする。
(1)直流チョッパ回路の出力でコンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電する直流チョッパ型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記コンデンサの粗充電電圧V1、微調整電圧V2、微調整電流Iおよび微調整充電時間Tの計測結果から前記コンデンサ容量C’を算出し、この算出したコンデンサ容量C’の変動による急速充電電圧の変化を前記急速充電回路の出力電流制御で補正することを特徴とする。
(2)直流チョッパ回路の出力でコンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電する直流チョッパ型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記微調整電圧V2、微調整電流I、微調整充電時間Tの計測結果およびこれら計測結果から予測した粗充電電圧V1’から前記コンデンサ容量C’を算出し、この算出したコンデンサ容量C’の変動による急速充電電圧の変化を前記急速充電回路の出力電流制御で補正、または前記目標電圧Vの制御で補正することを特徴とする。
(3)直流チョッパ回路の出力でコンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電する直流チョッパ型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記リアクトルに電流を流す時間T2と、そのときの電流I2および前記直流チョッパ回路の直流電源電圧Eから前記リアクトルのリアクトル値L’を算出し、この算出したリアクトル値L’の変動による急速充電電圧の変化を前記急速充電回路の出力電流制御で補正することを特徴とするパルス電源用のコンデンサ充電装置。
(4)直流チョッパ回路の出力でコンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電する直流チョッパ型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
前記制御手段は、微調整充電時間Tが予め設定された時間T2を超えた場合、前記微調整電流I、微調整充電時間Tの計測結果およびコンデンサ容量Cと充電電圧指令値V*から求める比率で次回以降の前記目標電圧Vを切換え、微調整充電期間内に充電電圧指令値V*まで充電することを特徴とする。
(5)直流チョッパ回路の出力でコンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電する直流チョッパ型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記コンデンサ容量Cまたはリアクトル値Lの変動を請求項1〜4の方法により予め算出しておき、算出した容量Cとリアクトル値Lと、急速充電開始直前に検出した前記急速充電回路の直流電源電圧Eと、前記目標電圧Vから、該急速充電回路のオン期間T ON を制御して急速充電電圧の変化を補正することを特徴とする。
(6)パルス電圧出力をリアクトルを通してコンデンサに振動電流を流して該コンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電するLC共振型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記コンデンサの粗充電電圧V1、微調整電圧V2、微調整電流Iおよび微調整充電時間Tの計測結果から前記コンデンサ容量C’を算出し、この算出したコンデンサ容量C’の変動による急速充電電圧の変化を前記急速充電回路の出力電流制御で補正することを特徴とする。
(7)パルス電圧出力をリアクトルを通してコンデンサに振動電流を流して該コンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電するLC共振型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記微調整電圧V2、微調整電流I、微調整充電時間Tの計測結果およびこれら計測結果から予測した粗充電電圧V1’から前記コンデンサ容量C’を算出し、この算出したコンデンサ容量C’の変動による急速充電電圧の変化を前記急速充電回路の出力電流制御で補正、または前記目標電圧Vの制御で補正することを特徴とする。
(8)パルス電圧出力をリアクトルを通してコンデンサに振動電流を流して該コンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電するLC共振型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記コンデンサの容量Cと、前記リアクトルに電流を流す時間T2と、そのときの電流I2および前記急速充電回路の直流電源電圧Eから前記リアクトルのリアクトル値L’を算出し、この算出したリアクトル値L’の変動による急速充電電圧の変化を前記急速充電回路の出力電流制御で補正することを特徴とする
(9)パルス電圧出力をリアクトルを通してコンデンサに振動電流を流して該コンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電するLC共振型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
前記制御手段は、微調整充電時間Tが予め設定された時間T2を超えた場合、前記微調整電流I、微調整充電時間Tの計測結果およびコンデンサ容量Cと充電電圧指令値V*から求める比率で次回以降の前記目標電圧Vを切換え、微調整充電期間内に充電電圧指令値V*まで充電することを特徴とする
(10)パルス電圧出力をリアクトルを通してコンデンサに振動電流を流して該コンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電するLC共振型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記コンデンサ容量Cまたはリアクトル値Lの変動を請求項6〜9の方法により予め算出しておき、算出した容量Cとリアクトル値Lと、急速充電開始直前に検出した前記急速充電回路の直流電源電圧Eと、前記充電電圧指令V*から、該急速充電回路のオン期間T ON を制御して急速充電電圧の変化を補正することを特徴とする
以上のとおり、本発明によれば、直流チョッパ型またはLC共振型の急速充電回路と、微調整充電回路とによるコンデンサ充電装置において、負荷コンデンサの容量変動または急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による急速充電電圧の変化を、温度や回路定数、電圧や電流、動作期間を演算要素とする演算によって求め、この演算結果から急速充電回路の出力電流や目標電圧を制御するため、充電装置の運転時や装置の稼働率によるコンデンサ容量Cまたはリアクトル値Lの変動にもコンデンサの粗充電電圧を適切な値に逐次補正できる効果がある。
(実施形態1)
図1は、本実施形態を示す充電装置の要部構成図であり、図7と異なる部分は電圧制御回路8による急速充電演算に、温度によるコンデンサ7の容量変動を補正する点にある。
コンデンサ7の静電容量Cはその内部温度を計測することで推定が可能であるため、充電開始直前にコンデンサ7の内部温度を温度検出器31で計測し、この温度計測値から温度補正回路32によりコンデンサ7の静電容量を算出し、この算出したコンデンサ7の静電容量C’を変数として、電圧制御回路8では前記の式(2)へ代入することで、コンデンサ7を目標電圧Vにまで充電するのに必要な電流iを求め、この電流iに達したときにスイッチ2,4をオフ制御する。
したがって、周囲温度の変化や装置の稼働率により、コンデンサ7の静電容量が変動した場合にも、コンデンサ7の粗充電電圧を逐次補正して充電精度を高めることができ、前記のような課題を解消できる。
なお、温度補正は、充電装置の運転開始時に限らず、一定回数の充電動作毎に補正することで粗充電精度を一層高めることができる。また、温度補正回路32は温度−コンデンサ容量特性の関数演算回路とした構成または関数をテーブルデータ化した構成とすることで済む。また、温度検出器31は、コンデンサ7の温度を直接に計測するに限らず、充電装置の周囲温度計測から推定することもできる。
また、温度補正は、コンデンサ7の容量のほか、リアクトル3のリアクトル値についても同様に補正できる。この場合、温度補正回路32と同等のリアクトルの値を補正する回路を追加することで済む。
(実施形態2)
図2は、本実施形態を示す充電装置の要部構成図であり、図7と異なる部分は電圧制御回路8による急速充電演算に、コンデンサ7の粗充電電圧V1、微調整電圧V2、微調整電流I、微調整充電時間(スイッチ26のオフ時間)Tの計測結果から、コンデンサ7の静電容量の変動を算出し、この算出したコンデンサ7の静電容量C’を使って実施形態1と同様に式(2)へ代入することで、コンデンサ7を目標電圧Vにまで充電するのに必要な電流iを求め、この電流iに達したときにスイッチ2,4をオフ制御する点にある。
前回充電時のコンデンサ7の静電容量Cは、スイッチ26のオフ時間をT、粗充電電圧をV1、微調電圧をV2、微調整電流値をIとすると、下記の演算式より算出される。
Figure 0004984801
電圧制御回路8は、式(6)を基にして算出した静電容量Cを式(2)の静電容量C’に代入した演算を行い、この演算結果に検出電流iが一致したときにスイッチ2,4をオフ制御する。
したがって、周囲温度の変化や装置の稼働率により、コンデンサ7の静電容量が変動した場合にも、コンデンサ7の粗充電電圧を逐次補正して充電精度を高めることができ、前記のような課題を解消できる。
なお、静電容量補正は、充電動作毎に計算する必要はなく、一定回数の充電動作毎に補正することで済む。
(実施形態3)
図3は、本実施形態を示す充電装置の要部構成図であり、図2と異なる部分は電圧制御回路8による急速充電演算に、粗充電電圧V1を測定することなしに、微調整充電時間(スイッチ26のオフ時間)から粗充電電圧V1を推定し、目標値Vとの誤差を次回の設定値に反映させる点にある。
前回充電時の粗充電電圧の推定値V1’はスイッチ26のオフ時間をT、充電電圧指令16(指令値)をV*とすると、前記の式(6)から、
Figure 0004984801
として求めることができる。
また、電圧制御回路8に入力される粗充電電圧の指令値Vは、充電電圧指令V*に係数回路9の係数(ゲインG)を掛けた値であるから、ゲインGの値を式(7)で求めた推定値V1’の値を元に変化させることで、次回の粗充電電圧を制御することができる。
ゲインGを、
Figure 0004984801
ただし、gは変数で初期値は例えば1、G0は変更前のゲインGの値(初期値)で、コンデンサ7を充電電圧指令値V*よりもΔVだけ低く充電するための値であり、以下の式の関係になる。
Figure 0004984801
次に、前回充電時の目標電圧V、前記充電時の変数gの値をg1とすると、次回充電時に用いる変数gの値g2を、以下の式(8−2)から求め、
Figure 0004984801
次回充電時に用いるゲインGを、以下の式(8−3)から求め、これを次回充電時のゲインGの値とする。
Figure 0004984801
なお、V*−ΔV=V*’なる粗充電の目標電圧Vが予め設定入力されるシステムにおいては、G0=1で、以下の式(8−4)で算出される。
Figure 0004984801
本実施形態による演算を具体例で説明すると、前回、電圧制御回路8の入力値V*×G0×g1に対し、実際の粗充電電圧値はV1’となり、次回の充電電圧指令V*も同じの場合、電圧制御回路8の入力値は、
Figure 0004984801
となることから、粗充電電圧値は、
Figure 0004984801
となり、粗充電電圧を目標電圧Vに制御することができる。ただし、コンデンサ7の静電容量Cは固定定数としているため誤差は生ずる。
したがって、本実施形態においては、粗充電電圧V1の検出を不要にして、周囲温度の変化や装置の稼働率により、コンデンサ7の静電容量が変動した場合にも、コンデンサ7の粗充電電圧を逐次補正して充電精度を高めることができ、前記のような課題を解消できる。
(実施形態4)
図4は、本実施形態を示す充電装置の要部構成図であり、図7と異なる部分は電圧制御回路8による急速充電演算に、リアクトル3のリアクトル値Lの変動を補正して急速充電電圧を制御する点にある。
電圧制御回路8は、スイッチ2及びスイッチ4のオン時間と、その時の検出電流とからリアクトル3のリアクトル値を算出し、算出したリアクトル3のリアクトル値を変数として前記の式(2)に代入することで、コンデンサ7を目標電圧Vにまで充電するのに必要な電流iを求め、この電流iに達したときにスイッチ2,4をオフ制御する。
スイッチ2及びスイッチ4のオン時間をT2、その時のリアクトル3の電流値をI2、直流電圧をE(=VDC)とすると、リアクトル3のリアクトル値Lは、下記の式(9)より求めることができる。
Figure 0004984801
したがって、周囲温度の変化や装置の稼働率により、リアクトル3のリアクトル値Lが変動した場合にも、コンデンサ7の粗充電電圧を逐次補正して充電精度を高めることができ、前記のような課題を解消できる。
(実施形態5)
図5は、本実施形態を示す充電装置の要部構成図であり、図3と異なる部分は電圧制御回路8による急速充電演算に、乗算回路9におけるゲインGをステップ状に切換える点にある。
電圧制御回路8は、前回微調整充電時の時間T(スイッチ26のオフ時間)が要求される時間を超えた場合、次回以降の充電に用いる粗充電目標電圧設定用の乗算回路9のゲインGをステップ状に変化させることで、コンデンサ7の充電電圧を制御する。
微調整充電時間(スイッチ26のオフ時間)Tは前記の式(6)より求まるが、この時間Tよりも実際の微調整充電時間が長くなることは、粗充電電圧が下がったことを意味し、前記のように、充電の繰り返し周期で決まる微調整期間内に設定値V*まで追加充電しきれなくなるという問題が生じる。
したがって、要求される微調整充電時間Tよりも短い適当な時間T2を設定し、スイッチ26のオフ時間TがT2を超えたとき、次回以降に用いるゲインGを式(8−3)に代えて、以下の式(10)に従って求める係数(比率)を乗じた値に切換える。
Figure 0004984801
とする。ただし、前回までのゲインGをG0×g1とする。
したがって、本実施形態においては、コンデンサ容量Cの変動またはリアクトル値Lの変動を補正するのに、ゲインGの切換えのみで、充電の繰り返し周期から要求される微調整充電期間内に充電電圧指令値V*まで充電することができる。これにより、実施形態3等によるCやLの変動を演算で求める場合に比べて、式(8−3)によるゲインGを予め求めておくことができ、電圧制御回路8ではゲインGの演算が不要になる。
(実施形態6)
図6は、本実施形態を示す充電装置の要部構成図である。前記までの実施形態1〜5では、急速充電期間の制御は電流iを検出しながらリアルタイムで前記の式(2)の演算を行うものであるが、急速充電開始直前に直流電源1の電圧VDCを検出すれば、目標電圧Vまでの充電に必要なスイッチ2及びスイッチ4のオン時間TONを予め算出することができる。例えば、直流電圧VDCの値をEとすると、
Figure 0004984801
であるから、前記の式(1)へ代入して、
Figure 0004984801
で算出可能である。
そこで、電圧制御回路8は、上記の式(11)により算出する時間TONでスイッチ2,4をオフ制御し、この時間TONの算出に使用するコンデンサ容量Cまたはリアクトル値Lの変動を前記までの実施形態1〜5における演算によって補正しておく構成とする。これにより、リアクトル電流iの検出による急速充電電圧の補正を不要にする。
(実施形態7)
本実施形態は、図9に示すLC共振型の急速充電回路に、前記までの実施形態1〜6と同様の急速充電制御を適用する場合である。
具体的には、前記の実施形態3または実施形態5におけるゲインGの調整または切換えは、図9のLC共振型の急速充電回路にそのまま適用できる。また、前記の式(2)による電流iの演算に代えて、LC共振型の急速充電回路に適した前記の式(2−1)形のものにすれば実施形態1〜実施形態5と同様の補正ができる。
さらに、前記の式(9)をLC共振型の急速充電回路に適した形のものにすれば実施形態4(図4)と同様にして補正できる。この場合、コンデンサ7の静電容量C、パルス発生回路18のパルス発生時間をT2、そのときのリアクトル21の電流値をI2、パルストランス19で昇圧した直流電圧をEとすると、リアクトル21の値Lは以下の式(9−1)より求めることができる。
Figure 0004984801
また、式(11)をLC共振型の急速充電回路に適した形のものにすれば実施形態6(図6)と同様にして補正できる。この場合、パルストランス19で昇圧した直流電圧をEとすると、以下の式(11−1)より、パルス発生回路18のパルス発生時間TONを求めることができる。
Figure 0004984801
本発明の実施形態1を示す充電装置の要部回路図。 本発明の実施形態2を示す充電装置の要部回路図。 本発明の実施形態3を示す充電装置の要部回路図。 本発明の実施形態4を示す充電装置の要部回路図。 本発明の実施形態5を示す充電装置の要部回路図。 本発明の実施形態6を示す充電装置の要部回路図。 急速充電と微調整充電の回路例(その1)。 直流チョッパ型の電流・電圧波形。 急速充電と微調整充電の回路例(その2)。 LC共振型の電流・電圧波形。 充電電圧の変化の例。
符号の説明
1 直流電源
2、4 半導体スイッチ
3 リアクトル
7 負荷コンデンサ
8 電圧制御回路
9 乗算回路
31 温度検出器
32 温度補正回路

Claims (10)

  1. 直流チョッパ回路の出力でコンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電する直流チョッパ型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
    前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え
    前記制御手段は、前記コンデンサの粗充電電圧V1、微調整電圧V2、微調整電流Iおよび微調整充電時間Tの計測結果から前記コンデンサ容量C’を算出し、この算出したコンデンサ容量C’の変動による急速充電電圧の変化を前記急速充電回路の出力電流制御で補正することを特徴とするパルス電源用のコンデンサ充電装置。
  2. 直流チョッパ回路の出力でコンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電する直流チョッパ型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
    前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記微調整電圧V2、微調整電流I、微調整充電時間Tの計測結果およびこれら計測結果から予測した粗充電電圧V1’から前記コンデンサ容量C’を算出し、この算出したコンデンサ容量C’の変動による急速充電電圧の変化を前記急速充電回路の出力電流制御で補正、または前記目標電圧Vの制御で補正することを特徴とするパルス電源用のコンデンサ充電装置
  3. 直流チョッパ回路の出力でコンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電する直流チョッパ型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
    前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記リアクトルに電流を流す時間T2と、そのときの電流I2および前記直流チョッパ回路の直流電源電圧Eから前記リアクトルのリアクトル値L’を算出し、この算出したリアクトル値L’の変動による急速充電電圧の変化を前記急速充電回路の出力電流制御で補正することを特徴とするパルス電源用のコンデンサ充電装置
  4. 直流チョッパ回路の出力でコンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電する直流チョッパ型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
    前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
    前記制御手段は、微調整充電時間Tが予め設定された時間T2を超えた場合、前記微調整電流I、微調整充電時間Tの計測結果およびコンデンサ容量Cと充電電圧指令値V*から求める比率で次回以降の前記目標電圧Vを切換え、微調整充電期間内に充電電圧指令値V*まで充電することを特徴とするパルス電源用のコンデンサ充電装置
  5. 直流チョッパ回路の出力でコンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電する直流チョッパ型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
    前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記コンデンサ容量Cまたはリアクトル値Lの変動を請求項1〜4の方法により予め算出しておき、算出した容量Cとリアクトル値Lと、急速充電開始直前に検出した前記急速充電回路の直流電源電圧Eと、前記目標電圧Vから、該急速充電回路のオン期間T ON を制御して急速充電電圧の変化を補正することを特徴とする記載のパルス電源用のコンデンサ充電装置
  6. パルス電圧出力をリアクトルを通してコンデンサに振動電流を流して該コンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電するLC共振型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
    前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記コンデンサの粗充電電圧V1、微調整電圧V2、微調整電流Iおよび微調整充電時間Tの計測結果から前記コンデンサ容量C’を算出し、この算出したコンデンサ容量C’の変動による急速充電電圧の変化を前記急速充電回路の出力電流制御で補正することを特徴とするパルス電源用のコンデンサ充電装置
  7. パルス電圧出力をリアクトルを通してコンデンサに振動電流を流して該コンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電するLC共振型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
    前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記微調整電圧V2、微調整電流I、微調整充電時間Tの計測結果およびこれら計測結果から予測した粗充電電圧V1’から前記コンデンサ容量C’を算出し、この算出したコンデンサ容量C’の変動による急速充電電圧の変化を前記急速充電回路の出力電流制御で補正、または前記目標電圧Vの制御で補正することを特徴とするパルス電源用のコンデンサ充電装置
  8. パルス電圧出力をリアクトルを通してコンデンサに振動電流を流して該コンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電するLC共振型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
    前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記コンデンサの容量Cと、前記リアクトルに電流を流す時間T2と、そのときの電流I2および前記急速充電回路の直流電源電圧Eから前記リアクトルのリアクトル値L’を算出し、この算出したリアクトル値L’の変動による急速充電電圧の変化を前記急速充電回路の出力電流制御で補正することを特徴とするパルス電源用のコンデンサ充電装置。
  9. パルス電圧出力をリアクトルを通してコンデンサに振動電流を流して該コンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電するLC共振型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
    前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
    前記制御手段は、微調整充電時間Tが予め設定された時間T2を超えた場合、前記微調整電流I、微調整充電時間Tの計測結果およびコンデンサ容量Cと充電電圧指令値V*から求める比率で次回以降の前記目標電圧Vを切換え、微調整充電期間内に充電電圧指令値V*まで充電することを特徴とするパルス電源用のコンデンサ充電装置
  10. パルス電圧出力をリアクトルを通してコンデンサに振動電流を流して該コンデンサを充電電圧指令値に近い目標電圧まで急速充電するLC共振型の急速充電回路と、前記急速充電後に前記コンデンサを定電流充電で充電電圧指令値まで充電する微調整充電回路とを備えたパルス電源用のコンデンサ充電装置において、
    前記急速充電回路の電圧制御回路は、前記コンデンサの容量変動または前記急速充電回路がもつリアクトルのリアクトル値変動による前記急速充電電圧の変化を補正する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記コンデンサ容量Cまたはリアクトル値Lの変動を請求項6〜9の方法により予め算出しておき、算出した容量Cとリアクトル値Lと、急速充電開始直前に検出した前記急速充電回路の直流電源電圧Eと前記充電電圧指令V*から、該急速充電回路のオン期間TONを制御して急速充電電圧の変化を補正することを特徴とするパルス電源用のコンデンサ充電装置。
JP2006273525A 2006-10-05 2006-10-05 コンデンサ充電装置 Active JP4984801B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006273525A JP4984801B2 (ja) 2006-10-05 2006-10-05 コンデンサ充電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006273525A JP4984801B2 (ja) 2006-10-05 2006-10-05 コンデンサ充電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008092746A JP2008092746A (ja) 2008-04-17
JP4984801B2 true JP4984801B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=39376292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006273525A Active JP4984801B2 (ja) 2006-10-05 2006-10-05 コンデンサ充電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4984801B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7132718B2 (ja) * 2018-01-17 2022-09-07 住友重機械工業株式会社 電源装置、レーザ装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002084742A (ja) * 2000-09-04 2002-03-22 Sharp Corp 降圧dcdcコンバータの過電流保護動作制御方法、降圧dcdcコンバータの過電流保護動作判定集積回路、降圧dcdcコンバータの過電流保護動作判定回路モジュールおよび降圧dcdcコンバータの制御集積回路並びにコンピュータ用の基板
JP2002218743A (ja) * 2001-01-23 2002-08-02 Meidensha Corp コンデンサの充電装置
JP2005354763A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Toyota Motor Corp 電圧変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008092746A (ja) 2008-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6561612B2 (ja) スイッチング電源の制御装置
US20090267583A1 (en) Switching power supply apparatus with current output limit
KR100999257B1 (ko) 방전 램프 점등 장치
JP4630165B2 (ja) Dc−dcコンバータ
US8885365B2 (en) Switching power supply device and method for control thereof
JP2015045553A (ja) スイッチング電源を備える二次電池の充放電装置
JP3589996B2 (ja) コンデンサ充電方法及びコンデンサ充電器
CN114189158A (zh) 信号采样方法、采样电路、集成电路和开关电源
JP2003244953A (ja) Dc−dcコンバータ
US9647546B2 (en) Dual-mode voltage doubling buck converter with smooth mode transition
JP4984801B2 (ja) コンデンサ充電装置
US20120032659A1 (en) Power supply device
JP4835056B2 (ja) コンデンサの充電装置
JP6029540B2 (ja) 太陽電池制御装置および太陽電池制御方法
JP3536683B2 (ja) 高圧電源装置
JP5794006B2 (ja) コンデンサの充電器
JP3806025B2 (ja) ガスレーザ装置
US20180294804A1 (en) Adaptive Control of the Non-Overlap Time of Power Switches
JP2009142134A (ja) コンデンサ充電装置
JP2008154330A (ja) 電力用コンデンサの充電装置
JP4415633B2 (ja) コンデンサの充電装置
JP5642625B2 (ja) スイッチング電源装置
JP6072480B2 (ja) 調整装置、および調整方法
JP2001143890A (ja) 放電灯点灯装置の制御回路
JP4576933B2 (ja) スイッチング電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120201

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4984801

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3