JP2005116791A - 巨大磁気抵抗効果素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きなMR変化率で、S/N比及び耐久性を向上させる巨大磁気抵抗効果素子を提供する。
【解決手段】磁化が所定の方向に固定された磁性体からなる磁化固着層52と、磁化固着層52上に隣接して設けられ、Mx1-yDyO2*(1-z)2*z(ここで、Mは銅、パラジウム、銀、白金、及び水銀のうちから選ばれた元素、Aは元素周期表のIII族元素、コバルト、及びロジウムの内から選ばれた元素、DはIV族元素のうちから少なくとも一つ選ばれた元素、XはVIIB族元素のうちから少なくとも一つ選ばれた元素であり、x、y及びzはそれぞれ、0.7≦x≦1.4、0≦y≦0.5、及び0≦z≦0.25を満たす。)で表わされる複合酸化層を有する常磁性伝導層56と、常磁性伝導層56に隣接して設けられ、外部磁場の影響を受けて磁化方向が変化可能な磁性体からなる磁化自由層60を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気抵抗効果膜の膜面に対して垂直方向にセンス電流を流す構造の巨大磁気抵抗効果素子に関する。
近年、ハードディスク(HDD)等の磁気記録再生装置においては高密度化が急速に進展している。磁気記録再生装置の記録密度が高くなるにつれて記録媒体上の記録ビットサイズが小さくなり、信号磁界が小さくなってきている。従来の磁気ヘッドにおいては、記録媒体からの信号磁界を電磁誘導効果により検出しているが、もはや十分な検出感度を確保できなくなっている。
これに対して現在、巨大な磁気抵抗効果を発生するスピンバルブ型の巨大磁気抵抗効果素子(以下、GMR素子と称す)を用いた磁気ヘッドが主流をなしている。GMR素子の磁気抵抗効果層は、磁化固着層/中間層/磁化自由層という積層構造を有し、非常に大きな磁気抵抗効果を発揮する。磁化固着層及び磁化自由層にはコバルト(Co)やコバルト鉄(CoFe)等の磁性金属が用いられ、中間層には銅(Cu)等の常磁性金属が用いられる。磁化固着層の磁化方向は固定されているが、磁化自由層の磁化方向は外部磁界信号により変化する。中間層を流れる伝導電子のスピンには、例えばアップ及びダウンの2つの方向がある。例えば、磁化固着層及び磁化自由層の磁化方向が平行であれば、磁化方向に平行なスピンの伝導電子は、中間層と磁化固着層及び磁化自由層との界面で散乱されにくい。一方、磁化自由層の磁化方向が磁化固着層と反平行の場合は、両方向のスピンの伝導電子が共に界面で散乱されやすくなる。したがって、磁気抵抗効果層は、磁化固着層及び磁化自由層の磁化方向が平行のときと比べ、反平行のとき電気抵抗率が大きく増加するため、磁気抵抗(MR)変化率が向上する。
磁気抵抗効果層としては、一対の電極によって磁気抵抗効果層の面内方向にセンス電流を通電する、いわゆる面内通電(CIP)型の構成が一般的である。CIP型の磁気ヘッドにおいては、強磁性体からなる一対の磁気シールドの間に絶縁体からなる磁気ギャップを介して磁気抵抗効果層が設けられたシールド型の構成が採用されている。
面内磁気記録方式の磁気記憶システムにおいては、熱擾乱のために記録密度が限界に近づいている。そこで、熱擾乱に強い垂直磁気記録方式のシステムが有望視され、様々な垂直記録媒体とシールド型のCIP型磁気ヘッドとを組み合わせたシステムが提案されている。しかし、CIP型磁気ヘッドでは、記憶密度の増大により素子サイズが減少し再生出力が低下するため、記録密度は100Gbpsi程度で理論的限界に達する。
これに対して最近、一対の電極から磁気抵抗効果層面に対して垂直方向にセンス電流を通電する、いわゆる垂直通電(CPP)型磁気ヘッドが提案されている。CPP型磁気ヘッドでは微細化が可能であり、更に高い記録密度まで到達が可能である。そのため、現在CPP型磁気ヘッドの実用化に向けた開発が進められている。
また、磁気抵抗効果層の中間層の一部に絶縁層を用いたトンネル磁気抵抗効果(TMR)素子を用いたCPP型磁気ヘッドが開発されている。TMR素子では、電気抵抗率が大きくMR変化率もCIP型のGMR素子に比べて大きくできる。更に、中間層の一部に小さなメタルホールを有する絶縁層を埋め込んだナノオキサイドレイヤー(NOL)を用いることにより、電流パスを狭窄化する電流狭窄(CCP)型のGMR素子が試みられている(例えば、特許文献1参照)。CCP型GMR素子は、TMR素子と同様に、電気抵抗率の増大化に有効である。また、センス電流が中間層と強磁性体層との界面に集中して通過するため、界面散乱効果が強調されMR変化率も相当なレベルに達している。現在、CCP型GMR素子は性能的には最も実用化に近いところにある。
特開平6−21529号公報(第4−5頁、第1図)
しかしながら、CPP型磁気ヘッドのGMR素子では、磁気抵抗効果層に垂直方向にセンス電流を流す。磁気抵抗効果層では、極薄の金属積層膜を中間層として用いているため、電気抵抗率の値は著しく小さく十分な利得を得ることが難しい。磁気抵抗効果層の電気抵抗率の値を大きくしMR変化率を大きくするために、GMR素子を多重に積層しているものがある。しかし、GMR素子を多重化すれば記録密度は低下することとなり本質的解決とはならない。また、TMR素子では、中間層に絶縁層を用いているため、電気抵抗率が大きく十分なMR変化率を実現できるが、ノイズが著しく高く十分な信号対雑音(S/N)比が得られない。さらに、CCP型GMR素子では、狭窄化された電流パスで発生するジュール熱のため耐電性等の耐久性に劣るという欠点がある。
本発明の目的は、このような課題を解決し、大きなMR変化率で、良好なS/N比を実現でき、耐久性を向上させる磁気抵抗効果層を有するGMR素子を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の態様は、(イ)磁化が所定の方向に固定された磁性体からなる磁化固着層と、(ロ)磁化固着層上に隣接して設けられ、Mx1-yy2*(1-z)2*z(ここで、Mは銅、パラジウム、銀、白金、及び水銀のうちから選ばれた元素、Aは元素周期表のIII族元素、コバルト、及びロジウムの内から選ばれた元素、DはIV族元素のうちから少なくとも一つ選ばれた元素、XはVIIB族元素のうちから少なくとも一つ選ばれた元素であり、x、y及びzはそれぞれ、0.7≦x≦1.4、0≦y≦0.5、及び0≦z≦0.25を満たす。)で表わされる複合酸化層を有する常磁性伝導層と、(ハ)常磁性伝導層に隣接して設けられ、外部磁場の影響を受けて磁化方向が変化可能な磁性体からなる磁化自由層を備える巨大磁気抵抗効果素子であることを要旨とする。
本発明によれば、大きなMR変化率で、良好なS/N比を実現でき、耐久性を向上させる磁気抵抗効果層を有するGMR素子を提供することが可能となる。
以下図面を参照して、本発明の形態について説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号が付してある。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
本発明の実施の形態に係るGMR素子は、図1に示すように、反強磁性層76と、反強磁性層76上に設けられた磁気抵抗効果層50とを備える。磁気抵抗効果層50は、積層された磁化固着層52、中間層51、及び磁化自由層60を有する。中間層51は、磁化固着層52上に積層された磁気結合遮断層54と、常磁性伝導層56と、界面調整層58とを有する。GMR素子はCPP型であり、磁気抵抗効果層50には、反強磁性層76及び磁化自由層60の間でセンス電流が通電される。反強磁性層76は、マンガン白金(MnPt)等の反強磁性体である。磁化固着層52及び磁化自由層60は、CoFe等の磁性体である。また、中間層51の磁気結合遮断層54及び界面調整層58は、Cu等の常磁性体であり、常磁性伝導層56は、銅アルミニウム酸化物(CuAlO2)等の半導体の性質を有する複合酸化物である。
磁化固着層52は反強磁性体76と交換結合することにより磁化が所定の方向に固定されている。磁気結合遮断層54を含む中間層51は、磁化固着層52と磁化自由層60との磁気的な結合を遮断するスペーサ層としての役割を有する。磁化自由層60は、外部磁場の影響を受けて磁化方向が変更可能であり、例えば磁化固着層52の磁化方向に対して平行あるいは反平行に制御される。
常磁性伝導層56は、例えば図2に示すように、第1の原子Mからなる層と、1個の第2の原子A及び2個の酸素(O)原子からなる層とが、紙面に向かって左右方向に沿った結晶軸に対して交互に垂直な面を形成するデラフォサイト構造を有している。デラフォサイト構造は、六方晶系であり、上記の結晶軸はc軸である。デラフォサイト型複合酸化物は、MAO2と表わせる。第1及び第2の原子M、Aは1価及び3価の陽イオンであり、Oは、2価の陰イオンである。例えば、常磁性伝導層56がCuAlO2複合酸化物であれば、第1の原子MはCuで、第2の原子AはAlである。デラフォサイト型CuAlO2複合酸化物では、Cu+は、酸素2配位である。O2-は、1個のCu+と3個のAl3+によって正4面体を構成する。
デラフォサイト型複合酸化物は、第2の原子AのA3+イオンの半径を大きくすることにより、バンドギャップを比較的小さくすることができる(例えば、ジェイ・イー・クレイトン等、シン・ソリッド・フィルムズ、(J. E. Clayton, et.al., Thin Solid Films 2002, 411, p140)参照)。このことにより、常磁性伝導層56に適度な抵抗を生じさせることができる。但し、デラフォサイト型複合酸化物結晶内の電導パスはc軸に垂直な面内にある。このため、常磁性伝導層56に用いるデラフォサイト型複合酸化層は、c軸が磁気結合遮断層54及び界面調整層58の対向する面に平行になるように形成される。
実施の形態では、図2に示した第1及び第2の原子M、Aの元素としてCu及びAlを用いている。しかし、第1及び第2の原子M、Aは、上記の元素に限定されない。例えば、第1の原子MとしてCu以外に、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、白金(Pt)、水銀(Hg)等の金属元素のいずれかを用いてもよい。第2の原子AとしてAl以外に、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)や、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)等のランタン系元素の元素周期表のIIIA族と、ボロン(B)、Al、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、タリウム(Tl)のIIIB族からなるIII族元素、Co、及びロジウム(Rh)等の金属元素のいずれかを用いてもよい。また、第2の原子AのIII族元素、Co及びRh等の金属元素のいずれかに、Ti、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)のIVA族、及びSi、ゲルマニウム(Ge)、錫(Sn)、鉛(Pb)のIVB族からなる金属あるいは半導体のIV族元素の少なくとも一つを0.5モル比以下で添加してもよい。また、酸素だけでなく、酸素に、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)等のVIIB族元素の少なくとも一つを0.25モル比以下で添加してもよい。なお、第1の原子Mのモル数は、第2の原子A及び酸素が1モル及び2モルであるのに対し、0.7から1.4の範囲であればよい。
例えば、第2の原子Aに添加するIV族元素を“D”、酸素に添加するVIIB族元素を“X”とすると、常磁性伝導層56に用いるデラフォサイト型複合酸化物は、Mx1-yy2*(1-z)2*zと表わされる。ここで、x、y及びzはそれぞれ、0.7≦x≦1.4、0≦y≦0.5、及び0≦z≦0.25を満たす。
従来のTMR素子の場合には、センス電流は中間層に用いられるアルミナ(Al23)等の絶縁層をトンネリングにより通過する。これに対して、実施の形態に係るGMR素子では、常磁性伝導層56のデラフォサイト型複合酸化物は半導体であり、Al23に比べて著しくバンドギャップが小さい。また、デラフォサイト型複合酸化物のフェルミレベルは、Cuの仕事関数に比べ、室温の熱エネルギの2〜3倍程度かそれ以下だけ低くなっている。このように、デラフォサイト型複合酸化物の常磁性伝導層56のフェルミレベルが、Cuの磁気結合遮断層54及び界面調整層58より若干低いため、常磁性伝導層56と、磁気結合遮断層54及び界面調整層58との接合には、電位障壁が形成されず、オーミック特性を示す。
上記のように、実施の形態に係る常磁性伝導層56に用いるデラフォサイト型複合酸化層は半導体である。したがって、常磁性伝導層56を有する中間層51の電気抵抗率は、従来のGMR素子の中間層に用いられるCuに比べて、大きくすることができる。また、常磁性伝導層56と、磁気結合遮断層54及び界面調整層58との接合には電位障壁が無いため、接触抵抗は無視でき、中間層51の電気抵抗値は常磁性伝導層56に用いるデラフォサイト型複合酸化層の電気抵抗率により求められる。
また、Al23等の絶縁層を用いる従来のTMR素子に比べると、常磁性伝導層56にデラフォサイト型複合酸化物を用いた中間層51の電気抵抗率は適度な大きさを有し、中間層51で発生する雑音を抑制することが可能となる。また、実施の形態では、センス電流は、図1に示した磁気抵抗効果層50に垂直な方向に、狭窄化されることなく中間層51を通過するため、ジュール熱による耐電性等の耐久性の劣化が抑制される。
従来のCIP型のGMR素子では、中間層にCuを用いて、大きなMR変化率を得ている。中間層のCuと、中間層を挟む磁化固着層及び磁化自由層に用いられているCoあるいはCoFeの仕事関数はいずれも約4.5eVである。例えば、中間層にチタン(Ti)等のように仕事関数が約4eVと大きく異なる金属を用いると、MR変化率は小さいことがわかっている。即ち、大きなMR変化率を得るには、中間層、磁化固着層及び磁化自由層のそれぞれのフェルミレベルはほぼ同じレベルとすることが必要である。中間層51の常磁性伝導層56のデラフォサイト型複合酸化物は、Cuのフェルミレベルにかなり近いため、十分に大きなMR変化率を実現することが可能となる。
次に、実施の形態に係るGMR素子の製造方法を、図3〜図6に示す工程断面図を用いて説明する。ここでは、常磁性伝導層56にデラフォサイト構造のCuAlO2複合酸化物を用いた場合について説明する。
まず、図3に示すように、シリコン(Si)等の基板70の表面に、スパッタ法や真空蒸着法等を用いて、タンタル(Ta)等の緩衝層72、Cu等の下地層74、MnPt等の反強磁性層76、CoFe等の磁化固着層52、Cu等の磁気結合遮断層54を順次積層する。各層の厚さはそれぞれ、例えば、緩衝層72が約5nm、下地層74が約200nm、反強磁性層76が約10nm、磁化固着層52が約3nmCoFe、及び磁気結合遮断層54が約0.2nmである。基板70の表面には、多結晶の緩衝層72が成膜される。その結果、下地層74から磁気結合遮断層54に至る各層は、緩衝層72の多結晶にエピタキシャル成長した多結晶として成膜される。
次に、磁気結合遮断層54の表面に常磁性伝導層56の成膜を行う。まず、例えば、基板70をDCマグネトロンスパッタ装置の成膜チャンバに装着し、到達真空度10-5Pa以下となるまで排気する。モル比がCu:Al=1:1の組成の混合ターゲットを用いて、CuAl層を基板70の最表面層の磁気結合遮断層54の表面に堆積する。DCマグネトロンスパッタの成膜速度は、例えば0.02〜0.1nm/秒で行う。
成膜されたCuAl層には、成膜チャンバ内で、導入された酸素雰囲気に暴露する方法や酸素ラジカルを照射する方法等により、酸化処理が実施される。酸化処理では、酸化力を適度な程度にコントロールする必要がある。CuAl層に対する酸化力が強すぎれば、Cuの2価イオンCu2+が生じ、デラフォサイト構造とはなりえずGMR素子の性能低下をもたらす。また、上記の成膜プロセスの代わりに、CuAlO2の混合酸化物をターゲットに用いて、例えばレーザー蒸着法(PLD)で堆積する方法でもよい。この場合、酸化処理は特に実施する必要はない。
その後、酸化されたCuAl膜は、イオンビーム照射により結晶化処理が実施される。イオンビーム照射条件は、酸化されたCuAl膜のエッチングが顕著に生じない範囲で適宜選択される。例えば、アルゴン(Ar)イオンビームを用いる場合、加速電圧を約50V、投入電力を約50W程度として照射すればよい。イオンビームのイオン種としてはAr以外に、例えばキセノン(Xe)、クリプトン(Kr)等の希ガス元素を用いることができる。また、酸化処理を酸素イオンビーム照射により行えば、結晶化処理も同時に実施することができる。
このような成膜プロセスにより、図4に示すように、厚さが約0.8nmのデラフォサイト型複合酸化物の常磁性伝導層56が、磁気結合遮断層54上に形成される。
次に、図5に示すように、常磁性伝導層56の表面上に、スパッタ法や真空蒸着法等を用いて、Cu等の界面調整層58、CoFe等の磁化自由層60、Ta等の保護層78、及び電極層80を順次積層する。各層の厚さはそれぞれ、例えば、界面調整層58が約0.2nm、CoFe等の磁化自由層60が約3nm、Ta等の保護層78が約2nm、及び電極層80が約200nmである。磁化固着層52の磁気モーメントを揃えるため、約5kOe(エルステッド)の磁界を磁化方向に印加した状態で、約270℃で約10時間の熱処理が行われる。ここで、常磁性伝導層56と、常磁性伝導層56を挟む磁気結合遮断層54及び界面調整層58とにより中間層51が形成される。また、中間層51と、中間層51を挟む磁化固着層52及び磁化自由層60とにより磁気抵抗効果層50が形成される。
その後、図6に示すように、フォトエッチング技術等により、電極層80を選択的に除去し、例えば直径が約1μmの略円形状の上部電極82が形成される。なお、下部電極としては、例えば基板70上の緩衝層72及び下地層74が用いられる。このようにして、実施の形態の実施例1に係るGMR素子が作製される。
ここで、GMR素子の各層の膜厚は、蛍光X線分析を用いて、各元素のシグナル強度により確認している。また、常磁性伝導層56のCuAlO2複合酸化物がc軸に対して直交する方向の“110”配向であることを、常磁性伝導層56を厚く成膜した試料を用いたX線回折(XRD)測定により確認している。また、常磁性伝導層56の酸化の度合いは、図4に示した常磁性伝導層56のCuAlO2複合酸化物の表面に保護膜としてルテニウム(Ru)金属を約2nm積層した試料を作製してX線光電子分光分析(XPS)及びオージェ電子分光分析(AES)により確認している。分析の結果、Cuはほぼ全て1価のイオンCu+であり、僅かに金属Cu(0価)が存在していることを確認している。またAlは全て3価のイオンAl3+状態であることを確認している。さらに、磁化固着層52のCo及びFeは全て金属(0価)のみであることを確認している。
作製したGMR素子について、MR変化率、シート抵抗RA及びS/N比を測定している。また、GMR素子に流すセンス電流を徐々に増大させてGMR素子に印加される電圧とGMR素子の抵抗値の関係を検査する試験を実施し、急激に抵抗値が減少し始める電圧、いわゆるブレークダウン電圧を測定している。
例えば、本発明の実施の形態に係る常磁性伝導層56としてCuAlO2複合酸化物を用いたGMR素子の規格化抵抗値の温度特性は、図7に示すように、室温(300K)以下の低温領域でほぼ温度によらず一定となる。ここで、規格化抵抗値は、各温度でのGMR素子の抵抗値を室温の抵抗値で割り算したものである。図7には、比較例として、常磁性伝導層56に代えてCuを用いた従来のCPP型のGMR素子、及びAl23を用いたTMR素子の規格化抵抗値の温度特性を併せて示してある。一般に、TMR素子の電気抵抗率は温度を下げると増大し、従来のGMR素子の電気抵抗率は、逆に減少するという特徴がある。このように、従来のGMR素子やTMR素子と比較して、常磁性伝導層56としてCuAlO2複合酸化物を用いたのGMR素子の電気抵抗率は安定した温度特性となっている。
また、図8の表には、実施の形態に係る試料番号1〜20、及び比較例に係る試料番号21〜26のGMR素子及びTMR素子のMR変化率、シート抵抗RA、ブレークダウン電圧、及びS/N比等の素子特性が示されている。常磁性伝導層56としてCuAlO2複合酸化物を用いたGMR素子(試料番号1)のMR変化率及びシート抵抗RAはそれぞれ、6.5%及び570Ωμm2と大きく、実用的に十分な特性となっている。また、ブレークダウン電圧も、620mVと高い。中間層としてCuのみ用いる比較例(試料番号21)では、MR変化率及びシート抵抗RAがそれぞれ、0.2%及び60Ωμm2と低すぎ、また、ブレークダウン電圧も210mVと劣っている。S/N比は、試料番号1及び試料番号21ともに良好である。一方、比較例としてAl23層を用いたTMR素子(試料番号22)では、MR変化率及びブレークダウン電圧がそれぞれ、32%及び920mVと優れた特性を示しているが、シート抵抗RAが27000Ωμm2と異常に高く、S/N比が悪く実用には適さない。
図8には、常磁性伝導層56のデラフォサイト型複合酸化物に、試料番号2として銅イットリウム酸化物(CuYO2)、試料番号3として銅インジウム酸化物(CuInO2)、試料番号4として銅ガリウム酸化物(CuGaO2)、試料番号5として銀スカンジウム酸化物(AgScO2)、試料番号6として金ランタン酸化物(AuLaO2)、試料番号7として白金ネオジム酸化物(PtNdO2)、試料番号8として水銀ランタン酸化物(HgLaO2)、試料番号9としてパラジウムガドリニウム酸化物(PdGdO2)、試料番号10として銅ランタン酸化物(CuLaO2)、試料番号11として銅ランタンセリウム酸化物(CuLa0.9Ce0.12)、試料番号12として銅ネオジムセリウム酸化物(CuNd0.9Ce0.12)、試料番号13として銅イットリウムセリウム酸化物(CuY0.9Ce0.12)、試料番号14として銅スカンジウムジルコニウム酸化物(CuSc0.9Zr0.12)、試料番号15として銅インジウム錫酸化物(CuIn0.8Sn0.22)、試料番号16として銅ガリウムチタン酸化物(CuGa0.9Ti0.12)、試料番号17として銅イットリウム酸化フッ化物(CuYO1.90.1)、試料番号18として銅インジウム酸化フッ化物(CuInO1.90.1)、試料番号19として銅ガリウム酸化塩化物(CuGaO1.95Cl0.05)、及び試料番号20として銀スカンジウム酸化塩化物(AgScO1.9Cl0.1)を用いたGMR素子の試料番号2〜20の素子特性が示されている。また、図8には常磁性伝導層56に代えて、試料番号23に、絶縁層としてマグネシウム酸化物(MgO)を用いたTMR素子、試料番号24〜26に、半導体である酸化錫(SnO2)、ランタンニッケル酸化物(LaNiO3)、及び酸化第一銅(CuO)を用いたGMR素子の素子特性も比較例として併せて示されている。
図8の表から明らかなように、デラフォサイト型複合酸化物をGMR素子の中間層51の常磁性伝導層56として用いる試料番号2〜20は、いずれもMR変化率が6.4〜7.4%、シート抵抗RAが430〜630Ωμm2と試料番号1と同様に大きな値を有している。また、ブレークダウン電圧も520〜630mVと十分高いことがわかる。これに対し、常磁性伝導層56に代えてMgOを用いた試料番号23のTMR素子では、MR変化率及びブレークダウン電圧はともに27%及び1080mVと十分大きいが、S/N比が悪く実用的に問題である。また、常磁性伝導層56に代えてSnO2、LaNiO3及びCuOを用いた試料番号24〜26は、S/N比がよくブレークダウン電圧も450〜740mVと十分大きい。しかし、SnO2、LaNiO3及びCuOの半導体材料のフェルミレベルが磁化固着層あるいは磁化自由層のフェルミレベルと大きく異なっているため、MR変化率が0.4%以下と著しく小さい。試料番号1〜20は、試料番号21〜26に比べ素子特性が総合的に勝っていることがわかる。このように、本発明の実施の形態に係るGMR素子よれば、大きなMR変化率で、良好なS/N比を実現でき、耐久性を向上させることが可能となる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者にはさまざまな代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明の実施の形態では、常磁性伝導層56としてデラフォサイト構造の複合酸化物を用いているが、複合酸化物の構造はデラフォサイトに限定されない。他の結晶構造であっても、適度な抵抗を生じさせる半導体あるいは半導体に近いバンドギャップを有し、磁化固着層52及び磁化自由層60のそれぞれのフェルミレベルとほぼ同じフェルミレベルを有する複合酸化物であれば、常磁性伝導層56に用いることが可能であることは勿論である。
また、本発明の実施の形態においては、基板70として、Si半導体基板を用いて説明している。しかし、基板70は、Si半導体基板に限定されず、例えば、アルミナチタンカーバイド(Al23−TiC)等のセラミック基板を用いてもよいことは勿論である。
このように、本発明はここでは記載していないさまざまな実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施の形態に係る磁気抵抗効果層の断面概略図である。 本発明の実施の形態に係る常磁性伝導層に用いるデラフォサイト型複合酸化物の説明に用いる図である。 本発明の実施の形態に係る巨大磁気抵抗効果素子の一例を示す断面工程図(その1)である。 本発明の実施の形態に係る巨大磁気抵抗効果素子の一例を示す断面工程図(その2)である。 本発明の実施の形態に係る巨大磁気抵抗効果素子の一例を示す断面工程図(その3)である。 本発明の実施の形態に係る巨大磁気抵抗効果素子の一例を示す断面工程図(その4)である。 本発明の実施の形態に係る巨大磁気抵抗効果素子の抵抗の温度特性の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る巨大磁気抵抗効果素子の素子特性を示す表である。
符号の説明
50 磁気抵抗効果層
51 中間層
52 磁化固着層
54 磁気結合遮断層
56 常磁性伝導層
58 界面調整層
60 磁化自由層
70 基板
72 緩衝層
74 下地層
76 反強磁性層
78 保護層
80 電極層
82 上部電極

Claims (2)

  1. 磁化が所定の方向に固定された磁性体からなる磁化固着層と、
    前記磁化固着層上に隣接して設けられ、Mx1-yy2*(1-z)2*z(ここで、Mは銅、パラジウム、銀、白金、及び水銀のうちから選ばれた元素、Aは元素周期表のIII族元素、コバルト、及びロジウムの内から選ばれた元素、DはIV族元素のうちから少なくとも一つ選ばれた元素、XはVIIB族元素のうちから少なくとも一つ選ばれた元素であり、x、y及びzはそれぞれ、0.7≦x≦1.4、0≦y≦0.5、及び0≦z≦0.25を満たす。)で表わされる複合酸化層を有する常磁性伝導層と、
    前記常磁性伝導層に隣接して設けられ、外部磁場の影響を受けて磁化方向が変化可能な磁性体からなる磁化自由層
    とを備えることを特徴とする巨大磁気抵抗効果素子。
  2. 前記複合酸化層が、デラフォサイト構造であることを特徴とする請求項1に記載の巨大磁気抵抗効果素子。
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