JP2005116577A - 荷電粒子ビーム描画装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】描画フィールド内での偏向位置に応じて対物レンズのフォーカスをずらした場合に、対物レンズの像倍率が変わってしまう。
【解決手段】X、Yそれぞれの方向の各偏向位置に対応して、対物レンズのフォーカスをずらす量と共に、像倍率の変化量を事前に測定し、その結果をメモリーに記憶しておき、描画に際しては、偏向位置に応じてメモリーを参照して、対物レンズのフォーカスを変化させると共に、成形偏向器と位置決め偏向器とを制御して、描画図形のサイズと描画位置とを補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マスク基板上やシリコンウエハ上に電子ビームやイオンビームによって所望のパターンを描画するようにした荷電粒子ビーム描画装置に関する。
半導体デバイスを作成するためのマスクを制作する課程で電子ビーム描画装置が用いられている。この一例として、被描画材料に照射される電子ビームの断面形状を変えながら電子ビームを偏向して所望のパターンの描画を行うようにした可変面積型電子ビーム描画装置では、電子銃から発生した電子ビームを矩形の開口を有した第1のアパーチャに照射し、第1のアパーチャを透過した電子ビームを矩形の開口を有した第2のアパーチャに照射するようにしている。
この第1のアパーチャと第2のアパーチャとの間に成形偏向器を配置し、第1のアパーチャを透過した電子ビームを偏向することにより、任意の断面積の電子ビームを成形することができる。この成形された電子ビームを被描画材料に照射すると共に、位置決め偏向器で電子ビームを任意に偏向することにより、被描画材料上で任意のパターンを描画することができる。
成型された電子ビームを偏向する場合、偏向角が大きくなると偏向歪が無視できなくなる。そのため、描画領域を電子ビームの偏向歪が無視できる程度の範囲「フィールド」に分割し、フィールド単位で被描画材料を移動させ、フィールドごとに所望パターンの描画を行うようにしている。
しかしながら、描画パターンの微細化が進むに従って、前記フィールド内においても、僅かな偏向歪やフォーカスのぼけ等が問題になってきている。そして、例えば、偏向に伴ってその偏向角に応じたフォーカスのぼけを補正したり、照射ビームの断面積の大きさの変化すなわち電流量の変化に応じて変化するクーロン反力によるフォーカスのぼけを補正したり、被描画材料の局部的な僅かな高さの違いに応じたフォーカスのぼけを補正するなどが必要になってきた。なお、偏向角に応じたフォーカスのぼけを補正する方法としては、例えば、特許文献1がある。特許文献1では、偏向による結像面上での距離x、yに基づいて補正量を演算し、結像用レンズの近傍に設けた補助レンズでフォーカスのぼけを補正している。
また、照射ビームの断面積の大きさすなわち電流量の変化に応じてのクーロン反力によるフォーカスぼけの補正の例としては、本発明者による先願の特許文献2がある。この特許文献2の例では、可変面積型荷電粒子ビーム描画において、フォーカス補正テーブルにビームサイズに応じた補正値を記憶しておき、描画時にビームサイズに応じて補正値を読み出し、この補正値に応じた補正信号をフォーカス補正レンズに供給する。このようにして、ビームサイズすなわち照射ビームの電流量の変化によるビームのぼけすなわちフォーカスのずれを補正する。
特開昭58-5954号 特開平8-264420号
ところが、更に描画パターンの微細化が進むにつれて、特許文献1や2のように単にフォーカス補正レンズを用いてフォーカスのずれを補正するだけでは、以下のような事柄が問題になってきた。
図2は、それを説明するための原理図である。図のレンズの前方(図の左側)においてレンズからaだけ離れた位置にある物面の像の大きさが1であって、レンズの後方bだけ離れた位置に結ぶ像面の像の大きさがmであるとき、レンズから像面までの距離がΔbだけ大きくなると、像の大きさがm'と変化し、m<m'となり、当然両者は等しくない。すなわち、レンズの強度(励磁)の変化によって像の倍率が変化する。
このことは、実は、特許文献2が目的とするビームサイズに応じたクーロン反力によるフォーカスぼけの補正においては問題とはならないが、偏向に伴ってその偏向角に応じて像面湾曲収差によるフォーカスのぼけや、被描画材料の高さの違いに応じたフォーカスのぼけの補正において、特許文献1や2と同様にフォーカス補正レンズなどを用いてフォーカスのずれを補正する方法を適用する場合には、上記のレンズの強度(励磁)の変化による像の倍率の変化が無視できなくなってきた。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するため、レンズの強度(励磁)の変化による像の倍率の変化を補正して、描画精度を向上させた描画方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の荷電粒子ビーム描画装置は、第1のアパーチャの開口像を成形レンズによって第2のアパーチャ上に結像すると共に成形偏向器によって第2のアパーチャ上に位置決めし、第2のアパーチャの開口を透過した所望のサイズの断面を有する荷電粒子ビームを対物レンズによってフォーカスさせて、被描画材料上にショットすると共に、位置決め偏向器への荷電粒子ビームの偏向信号に応じて荷電粒子ビームを偏向し被描画材料上のショット位置を変化させるようにした荷電粒子ビーム描画装置において、前記対物レンズのレンズ強度に応じて、(a)前記成形偏向器を制御して前記サイズを補正する、更には、(b)前記サイズの補正に基づいて前記位置決め偏向器を制御して前記被描画材料上の前記ショット位置を補正するようにしたことを特徴とする。
更に、前記対物レンズのレンズ強度は、前記被描画材料の高さに応じて変化させることを特徴とする。あるいは、前記位置決め偏向器への偏向信号に応じて変化させることを特徴とする。
更にまた、第1のアパーチャの開口像を成形レンズによって第2のアパーチャ上に結像すると共に成形偏向器によって第2のアパーチャ上に位置決めし、第2のアパーチャの開口を透過した所望のサイズの断面を有する荷電粒子ビームを対物レンズによってフォーカスさせて、被描画材料上にショットすると共に、位置決め偏向器への荷電粒子ビームの偏向信号に応じて荷電粒子ビームを偏向し被描画材料上のショット位置を変化させるようにした荷電粒子ビーム描画装置において、前記位置決め偏向器への偏向信号強度に応じて、(a)前記対物レンズのレンズ強度を補正し、同じく(b)前記成形偏向器を制御して前記サイズを補正し、(c)前記サイズの補正に基づいて前記位置決め偏向器を制御して前記被描画材料上の前記ショット位置を補正するようにしたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
上記の如くの本発明の荷電粒子ビーム描画装置は、前記対物レンズのレンズ強度に応じて、(a)前記成形偏向器を制御して前記サイズを補正する、(b)前記サイズの補正に基づいて前記位置決め偏向器を制御して前記被描画材料上の前記ショット位置を補正するようにしたので、前者(a)を実行することによって、対物レンズのフォーカスを変えても描画材料9上に描画されるパターンのサイズは変化しないし、後者(b)を実行することによって、描画位置も変化しない。更に、前記対物レンズのレンズ強度は、前記被描画材料の高さに応じて変化させるようにしたので、材料9上において高さの異なる部分間でのサイズ違いによるパターンの接続不良や、描画位置ずれによるパターンの接続不良などを避けることができる。
また、前記対物レンズのレンズ強度に応じて、(a)前記成形偏向器を制御して前記サイズを補正する、(b)前記サイズの補正に基づいて前記位置決め偏向器を制御して前記被描画材料上の前記ショット位置を補正するようにし、更に前記対物レンズのレンズ強度は、前記位置決め偏向器への偏向信号に応じて変化させるようにしたので、前者(a)を実行することによって、像面湾曲収差によるフォーカスのぼけに対応して、対物レンズのフォーカスを変えても描画材料9上に描画されるパターンのサイズは変化しないし、後者(b)を実行することによって、サイズを補正した分に対応して描画すべき位置も正しい位置に補正される。従って、フィールド内における各部分での描画のサイズが一様となり、サイズ違いによるパターンの接続不良などを避けることができると共に、隣り合うフィールド間のサイズ違いによるパターンの接続不良などを避けることができる。
あるいは、前記位置決め偏向器への偏向信号強度に応じて、(a)前記対物レンズのレンズ強度を補正し、同じく偏向信号強度に応じて、(b)前記成形偏向器を制御して前記サイズを補正し、前記サイズの補正に伴って(c)位置決め偏向器を制御して前記被描画材料上の前記ショット位置を補正するようにしたので、(a)を実行することによって、像面湾曲収差によるフォーカスのぼけを補正し、(b)を実行することによって、描画材料9上に描画されるパターンのサイズは変化しないし、(c)を実行することによって、サイズを補正した分に対応して描画すべき位置も正しい位置に補正される。従って、フィールド内における各部分での描画のサイズが一様となり、サイズ違いによるパターンの接続不良などを避けることができると共に、隣り合うフィールド間のサイズ違いによるパターンの接続不良などを避けることができる。






















以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明を実施するための可変面積型電子ビーム描画装置の一例を示している。1は電子ビームEBを発生する電子銃であり、該電子銃1から発生した電子ビームEBは、照射レンズ2を介して第1成形アパーチャ(第1スリット)3上に照射される。
第1成形アパーチャの開口像は、成形レンズ4により、第2成形アパーチャ(第2スリット)5上に結像されるが、その結像の位置は、成形偏向器6により変えることができる。第2成形アパーチャ5により成形された像は、縮小レンズ7、フォーカス調整レンズ8Aおよび対物レンズ8を経て描画材料9上に照射される。描画材料9への照射位置は、位置決め偏向器10により変えることができる。なお、フォーカス調整レンズ8Aは、対物レンズ8のフォーカスを微調整するための対物レンズ8の補助的レンズである。また、ここでは、説明の都合でフォーカス調整レンズ8Aを電磁レンズの如くに記述しているが、高速な応答性を考慮するとむしろ静電レンズが好ましい。
11は制御CPUであり、制御CPU11はパターンデータメモリ12からのパターンデータをデータ転送回路13に転送する。データ転送回路13からのパターンデータは、成形偏向器6を制御する制御回路14、位置決め偏向器10を制御する制御回路15、対物レンズ8の励磁を制御する制御回路16、フォーカス調整レンズ8Aの励磁を制御する制御回路16A、電子銃1から発生した電子ビームのブランキングを行うブランカー(ブランキング電極)17を制御するブランカー制御回路18に供給される。
更に、制御CPU11は、材料9のフィールド毎の移動のために、材料9が載せられたステージ20の駆動回路21を制御する。また、材料9の高さ(基準となる高さからのずれの量)を精密に測定するために、例えば光を利用した高さ測定器22が設けられている。この高さ測定器22の測定結果はデータ転送回路13に送られる。詳しくは述べないが、材料9の高さが基準となる高さである場合に、フォーカス調整レンズ8Aの励磁がゼロであって対物レンズ8のみで材料9上でビームが正確にフォーカスされているようにすれば、基準となる高さからのずれの量はフォーカス調整レンズ8Aの励磁と比例の関係にあることになる。この関係に基づいて、データ転送回路13は、高さのずれの量からフォーカス調整レンズ8Aの励磁量を求めることができる。そして、データ転送回路13は、高さ測定器22からの高さのずれ量に基づいて、フォーカス調整レンズ制御回路16Aを介してビームが材料9上でフォーカスするようにフォーカス調整レンズ8Aを制御する。更にまた、図示しないが、ステージ20の移動量を測定するために、レーザー干渉測長器が設けられている。このような構成の動作を次に説明する。
まず、基本的な描画動作について説明する。パターンデータメモリ12に格納されたパターンデータは、制御CPU11によって逐次読み出され、データ転送回路13に供給される。このデータ転送回路13からのデータに基づき、制御回路14は成形偏向器6を制御し、制御回路15は位置決め偏向器10を制御する。更に、高さ測定器22からの信号に基づき、データ転送回路13はフォーカス調整レンズ制御回路16Aを介してフォーカス調整レンズ8Aを制御する。これによって、ビームは材料9上で正確にフォーカスするようにできる。
この結果、各パターンデータに基づき、成形偏向器6により電子ビームの断面が単位パターン形状に成形され、その単位パターンが順々に材料9上にショットされ、所望の形状のパターン描画が行われる。なお、この時、ブランカー制御回路18からブランカー17へのブランキング信号により、材料9への電子ビームのショットに同期して電子ビームのブランキングが実行される。
更に、材料9上の異なった領域への描画の際には、制御CPU11からステージ駆動回路21への指令により、ステージ20は所定の距離移動させられる。なお、ステージ20の移動距離は、図示しないレーザー測長器により監視されており、レーザー測長器の測長結果に基づき、ステージ20の位置は正確に制御される。
次いで、図3、図4および図5を用いて本発明の原理を詳細に説明する。図3は、レンズ強度の変化と像の大きさとの関係を説明するための原理図、図4は、レンズ強度の変化とフィールド内における像の位置との関係を説明するための原理図である。図5は、像の大きさの補正に伴うフィールド内の描画位置の補正の原理を説明するための図である。
図3において、対物レンズ8から像面までの距離がbのときの像の大きさをmとする。このとき、対物レンズ8のレンズ強度を変化させて、対物レンズ8から像面までの距離bをΔbだけ長くしたとすると、像の大きさはm'=m+Δm'とΔm'だけ大きくなってしまう。それにもかかわらず、描画される像の大きさが大きくならないようにするには、成形偏向器制御回路14に送られる寸法の大きさを、(m−Δm)とすればよい。図3から、Δm=m・Δb/(b+Δb)である。ここで、像面までの距離の変化分Δbはbに比べて十分に小さいから、Δm=m・Δb/bと近似できる。従って、成形偏向器制御回路14に送られる寸法の大きさは、(m−m・Δb/b)とすればよい。
ところで、対物レンズ8から像面までの距離bは一定であり、その変化分のΔbは、フォーカス調整レンズ8Aのレンズ強度iを変化させると、これと比例して変化すると見なせるから、変化分をΔiとすれば、比例係数kを導入して、kΔi=Δb/bと表すことができる。従って、成形偏向器制御回路14に送られる寸法の大きさは、(m−m・kΔi)となる。また、材料9の基準となる高さをz0、材料9の高さの変化分をΔzとすれば、Δi=(Δz/z0)/kと表せる。比例係数kは、例えば、次のようにして実測することができる。
まず、対物レンズ8と高さ測定器22からの信号に基づき制御されたフォーカス調整レンズ8Aとによって、第1の高さの材料9上でビームをフォーカスさせたときのフォーカス調整レンズ8Aの励磁量と高さ測定器22による材料9の高さとを記録する。次いで、対物レンズ8の励磁は変えずに、フォーカス調整レンズ8Aだけを用いて第1の高さとは異なる第2の高さの材料9上でビームがフォーカスするようにしたときのフォーカス調整レンズ8Aの励磁量と高さ測定器22による材料9の高さとを記録する。
これらの結果に基づいて、第1と第2の材料9の高さの差に対するフォーカス調整レンズ8Aの励磁の変化量の関係を求める。これを、例えばデータ転送回路13内の第1のメモリーに記憶しておく。この第1のメモリーには、前記係数を記憶するようにしてもよいし、高さ測定器22からの材料9の高さの値に対するフォーカス調整レンズ8Aの励磁量と前記係数との積をテーブルの形にして記憶しておいてもよい。何れにしろ、描画に際しては、高速に処理できるようにすることが肝要である。
続いて、フィールド内において位置決め偏向器10を用いて偏向によって描画位置を制御する場合について説明する。ここでは、とりあえず位置決め偏向器10による像面湾曲収差は無視するものとする。
材料9の高さが変わった場合には、位置決め偏向器10の偏向強度(例えば、静電型偏向器の場合の偏向電圧)が同じであっても、描画位置がずれてしまう。すなわち、図4において、光軸からuの距離にある描画位置Pに関して、偏向器と材料との距離がbからΔbだけ変化すると、描画すべき位置PはP'に変化してしまう。それにもかかわらず、Pの位置とするには、偏向距離を(u−Δu)となるようにすればよい。図4から、Δu=u・Δb/(b+Δb)である。ここで、像面までの距離の変化分Δbはbに比べて十分に小さいから、Δu=u・Δb/bと近似できる。従って、位置決め偏向器10に送られる偏向強度によって偏向される位置は、(u−u・Δb/b)となるようにすればよい。
そこで、偏向器10の偏向強度一定のままで、例えば、前記第1の高さの材料上での偏向器10による偏向幅と第2の高さの材料上での偏向幅とを測定する。このとき材料高さbと偏向幅uとは比例の関係にあると見なせるから、その比例係数h=u/bを求めて、前記第1のメモリーに記憶しておく。この係数hと高さ測定器22からの材料9の高さのデータに基づけば、材料9の高さによらず変更幅が不変となるように、位置決め偏向器10の偏向強度を補正することができる。
すなわち、位置決め偏向器10の偏向強度によって偏向される位置は、(u−hΔb)、あるいは、材料9の基準の高さz0からの変化分をΔzとすれば、(u−hΔz)とすればよい。この様にして、データ転送回路13から位置決め偏向器駆動回路15を介して、前記補正された偏向強度で位置決め偏向器10を制御すれば、材料9の高さが変化しても、描画位置はずれないようになる。
しかしながら、上記は、より厳密に言えば、描画される像の大きさが十分に小さいときに正しい。前述したように描画される像の大きさを補正するような場合には、像の大きさの補正に伴う描画位置の補正が更に必要である。次にそれについて説明する。
図5(a)の如く、描画される像の原点は像の中心ではなく、像の一端(例えば像の右上)にある。従って、前述の如く像の大きさを補正すると、図5(b)の如く、像の一端の描画位置は変わらないが、その他の位置は変わることになる。図5(b)において、Δmx、ΔmyはそれぞれX、Y方向の大きさの補正分である。従って、図5(c)の如く、像の大きさの補正に際しては、像の中心の位置が不変となるようにする必要がある。そうしないと、隣り合ってショットされる像と像との間に隙間ができたり重複が生じたりする。そこで、像の大きさmをΔmだけ小さくする様に補正する場合には、その補正量の半分のΔm/2だけ描画位置を像の他端側にずらすようにする。例えば、X方向の描画位置がxで、像の大きさをΔmxだけ小さくして(mx−Δmx)とした場合、補正後の描画位置は(x+Δmx/2)である。Y方向についても同様である。
更に続いて、フィールド内において像面湾曲収差を有する位置決め偏向器10を用いて偏向によって描画位置を制御する場合について説明する。この場合は、材料9の高さが一定であっても、位置決め偏向器10による像面湾曲収差のために、偏向強度が変化するとそれに伴って、像面と材料9の高さとの間にずれが生じてくる。このため、フォーカス調整レンズ8Aのフォーカスを変化させて、フィールド全面でフォーカスするようにしなければならない。すなわち、フォーカス調整レンズ8Aの強度は、フィールド内の座標(x,y)の関数として変化させることになる。従って、前述においては、高さ測定器22からの信号に基づいて、フォーカス調整レンズ8Aの強度を制御したが、ここでは、更にフィールド内の座標(x,y)に基づいて、フォーカス調整レンズ8Aの強度を制御することになる。
このような収差のある偏向器でフィールド内の座標(x,y)に比例した偏向強度で偏向すると、偏向強度と材料9上における偏向量(フィールド中心から偏向された位置までの距離)とは厳密には比例しない。そこで、偏向強度に対して偏向された位置との関係を予め測定しておいて、例えばX、Y両方向2つのテーブルの形にしてメモリーに記憶しておく。描画に際しては、フィールド内の座標(x,y)で前記テーブルを参照して、本来有るべき位置に偏向されるように偏向強度を補正する。この様な補正を、便宜上、「偏向に伴う偏向強度の補正」と呼ぶことにする。なお、先の材料の高さに伴うフィールドの大きさの補正についても、「高さに伴うフィールドの大きさの補正」と呼ぶことにする。
さて、フィールド内の座標(x,y)に基づいて、フォーカス調整レンズ8Aの強度を制御するためには、位置決め偏向器制御回路15に送られるべき描画位置の値、例えばX方向の値xに対する像面湾曲収差に伴うフォーカス補正のためのフォーカス調整レンズ8Aのフォーカスの変化量Δiの関係を、下記のごとくに実測しておく必要がある。
フィールドの中央において、対物レンズ8とフォーカス調整レンズ8Aとを用いて材料9上でビームをフォーカスさせたときのフォーカス調整レンズ8Aの励磁量とを記録する。次いで、フィールド内のX方向にある距離だけビームを偏向した状態で、対物レンズ8の励磁は変えずに、フォーカス調整レンズ8Aだけを用いて材料9上でビームがフォーカスするようにしたときのフォーカス調整レンズ8Aの励磁量とを記録する。測定は何点かで行い、それらの間は適当に補間してもよい。
同様なことをY方向についても行う。これらの結果に基づいて、X、Yの両方向について、フィールドの原点からの距離に対するフォーカス調整レンズ8Aの励磁の変化量の関係を求める。この結果を、例えばデータ転送回路13内の第2のメモリーに記憶しておく。この第2のメモリーには、上記X、Yの両方向の距離あるいは偏向量に対するフォーカス調整レンズ8Aの励磁量をX、Y両方2つのテーブルの形にして記憶しておいて、距離あるいは偏向量からフォーカス調整レンズ8Aの励磁量が高速に得られるようにするとよい。ここでも、描画に際しては、高速に処理できるようにすることが肝要である。なお、先に説明した「偏向に伴う偏向強度の補正」に関する座標と補正係数についても、上記と同様な第3のメモリーに記憶してあるものとする。
このようにして、フォーカス調整レンズ8Aでフォーカス調整を行うと、先述の如くに像の大きさが変化する。そこで、像の大きさ(寸法)をmとしたとき、レンズ8Aの強度の変化分Δiと前記比例係数kとを用いて、成形偏向器制御回路14に送られる像の大きさ(寸法)を、(m−m・kΔi)とすれば、像の大きさが補正される。
更に、この像の大きさの補正に伴って、先述と同様に描画する位置も補正する。すなわち、例えば、X方向の描画位置がxで、像の大きさの補正量がΔmx(=−mx・kΔi)の場合、補正後の描画位置は(x+Δmx/2)である。もちろんこの位置の補正は、前述の「偏向に伴う偏向強度の補正」と「高さに伴うフィールドの大きさの補正」と合わせて行われる。
以上をまとめると次の通りである。
(1)まず、材料9の高さを測定する高さ測定器22からの情報を基に、第1のメモリーを参照して、フィールドの大きさの補正量を算出して、その結果に基づいて位置決め偏向器制御回路15を制御する。
(2)次に、上記に加えて、フィールド内の座標(x,y)に基づいて、第3のメモリーを参照して、座標(x,y)に応じた偏向強度の補正量を算出して、その結果に基づいて位置決め偏向器制御回路15を制御する。
(3)以上の2つの補正を施した上で、(a)材料9の高さを測定する高さ測定器22からの情報を基に、第1のメモリーを参照して、フォーカスの補正量を算出し、その結果に基づいてフォーカス調整レンズ8Aを制御する。更に、(b)前記フォーカスの補正量に基づいて描画する像の寸法(大きさ)の補正量を算出し、その結果に基づいて成形偏向器制御回路14を制御し、更にまた、(c)前記寸法(大きさ)の補正量に基づいて寸法の補正に伴う描画位置の補正量を算出し、その結果に基づいて位置決め偏向器制御回路15を制御する。
(4)更に、上記に加えて、フィールド内の座標(x,y)に基づいて、(d)第2のメモリーを参照して、座標(x,y)に応じたフォーカスの補正量を算出し、その結果に基づいてフォーカス調整レンズ8Aを制御する。更に、(e)前記フォーカスの補正量に基づいて描画する像の寸法(大きさ)の補正量を算出し、その結果に基づいて成形偏向器制御回路14を制御し、更にまた、(f)前記寸法(大きさ)の補正量に基づいて寸法の補正に伴う描画位置の補正量を算出し、その結果に基づいて位置決め偏向器制御回路15を制御する。
上記のまとめについて若干の補足すると、(1)と(2)とは、偏向に関する補正であり、(3)と(4)とは、フォーカスに関する補正であって、フォーカスの補正に伴っての寸法の補正と、更に寸法の補正伴っての偏向の補正とを含んでいる。また、(1)と(3)とは、同一フィールド内において補正の割合は一定であるのに対して、(2)と(4)とは、フィールド内の座標(x,y)に応じて補正の割合が変化する。
次に、上記のまとめに基づいて動作を詳しく説明する。
データ転送回路13は、高さ測定器22の測定の結果と、第1のメモリーを参照して得られる係数hとに基づいて、「材料の高さに伴う」フィールドの大きさの補正の係数を算出し、これを用いて補正された偏向値を位置決め偏向器駆動回路15に送る。これを受けて位置決め偏向器駆動回路15は位置決め偏向器10を駆動する。これによって、位置決め偏向器10の偏向強度が前記補正係数分だけ補正されて制御されるようになる。
上記に重ねて、データ転送回路13は、フィールド内の像が描画されるべき位置の座標xおよびyの値に基づいて、第3のメモリーを参照して、「偏向に伴う」偏向強度の補正の係数を得て、これを用いて補正された偏向値を位置決め偏向器駆動回路15に送る。これを受けて位置決め偏向器駆動回路15は位置決め偏向器10を駆動する。その結果、像面偏向収差に起因する偏向位置のずれも補正される。
以上によって、材料9の高さが変化しても、位置決め偏向器10に像面湾曲収差があっても、描画すべき像が十分に小さいときの位置のずれは補正されることになる。
上記の如く、「材料9の高さに伴うフィールドの大きさの補正」と「偏向に伴う偏向強度の補正」が施された上で、データ転送回路13は、まず、高さ測定器22から得られる材料9の高さの値に基づいて第1のメモリーを参照してフォーカス補正量Δizと補正係数kとを読み出す。あるいは、第1のメモリーを参照して補正係数kを読み出し、基準の高さz0と基準の高さからの変化量Δzとから、フォーカス補正量をΔiz=(Δz/z0)/kとして算出することも考えられる。
次いで、データ転送回路13は、この結果をフォーカス調整レンズ制御回路16Aに送り出し、これを受けてフォーカス調整レンズ制御回路16Aはフォーカス調整レンズ8Aを制御する。更に、データ転送回路13は、描画すべき寸法mと補正係数kとフォーカス補正量Δiとの積(m・k・Δi)を演算して補正後のサイズ(m−m・k・Δi)を求め、成形偏向器制御回路14に送る。成形偏向器制御回路14は補正後の寸法(m−m・k・Δi)で成型偏向器6を駆動する。
更に、前記寸法の補正値(m・k・Δi)の半分の値を寸法の補正に伴う位置の補正値として、位置決め偏向器駆動回路15に送り、これを受けて、位置決め偏向器駆動回路15は前記補正値分の補正を施して、位置決め偏向器10を駆動する。以上で、材料9の高さに係る像の大きさと描画位置に関する補正が完了する。
更に、上記材料9の高さに係る像の大きさと描画位置に関する補正に加えて、次の補正を行う。
データ転送回路13は描画すべき像のフィールド内の座標xの値に基づいて第2のメモリーを参照して、フォーカス調整レンズ8Aの励磁すなわち「X方向のフォーカス補正量」Δixを得る。同様にして、Y方向についても同様Δiyを得る。これらは加算されて、「フォーカス補正量」Δi=Δix+Δiyとなる。
次いで、データ転送回路13は上記「フォーカス補正量」で補正したフォーカス値をフォーカス調整レンズ制御回路16Aに送り出し、この値に基づいてフォーカス調整レンズ制御回路16Aはフォーカス調整レンズ8Aを制御する。更に、X、Y両方向について、描画すべき寸法mx、myと補正係数kと「フォーカス補正量」Δix、Δiyとの積(mx・k・Δix)、(my・k・Δiy)を演算して補正後のサイズ(mx−mx・k・Δix)と(my−my・k・Δiy)を求め、成形偏向器制御回路14に送る。なお、この時点における値mxとmyとは、既に材料9の高さに係る像の大きさの補正が完了している。
これらの値が、データ転送回路13からフォーカス調整レンズ制御回路16Aと成形偏向器制御回路14とに送られると、フォーカス調整レンズ制御回路16AはΔiを減じた励磁量でフォーカス調整レンズ8Aを励磁し、成形偏向器制御回路14は補正後の寸法(mx−mx・k・Δix)と(my−my・k・Δiy)とで成型偏向器6を駆動する。
更に、前記寸法の補正値(mx・k・Δix)、(my・k・Δiy)それぞれの半分の値を寸法の補正に伴う位置の補正値として、位置決め偏向器駆動回路15に送り、これを受けて、位置決め偏向器駆動回路15は前記補正値分の補正を施して、位置決め偏向器10を駆動する。
この結果、材料9の高さが異なることに伴って、レンズ(ここでは対物レンズ8とフォーカス調整レンズ8Aとを合成したレンズ)のフォーカスを変えても、位置決め偏向器10の像面湾曲収差によるフォーカスのぼけに対応して、レンズのフォーカスを変えても、描画材料9上に描画されるパターンのサイズは変化しないように補正されるし、サイズを補正した分に対応して描画すべき位置も正しい位置に補正される。従って、フィールド内における各部分での描画のサイズが一様となり、サイズのずれや描画位置のずれによるパターンの接続不良などを避けることができると共に、隣り合うフィールド間のパターンの接続不良などを避けることができる。
なお、上記動作の説明は、先のまとめの順に従って述べたが、実際の装置では必ずしもその必要はない。むしろ上記の趣旨に沿った範囲で最も高速となるようにすることが肝心である。
更にまた、上記では、フィールド内において偏向される座標に基づいて、材料9上でのフォーカスを決定し、このフォーカスに基づいて像の大きさの補正や大きさの補正に伴う位置の補正を行うように説明している。つまり、フォーカスを仲立ちとして、像の大きさの補正や大きさの補正に伴う位置の補正を行っている。しかしこの方法では、実際の装置においては、極く僅かな補正残り(補正誤差)が発生することも考えられる。
そこでその様な場合には、フォーカスを仲立ちとせずに直接像の大きさの補正を行うことも考えられる。すなわち上記においては、第2のメモリーはフィールド内には、偏向される座標に対するフォーカスの補正量(補正係数)のみが記憶されていたが、フォーカスの補正量(補正係数)と合わせて像の大きさの補正量(補正係数)についてもテーブルとして持たせるようにすればよい。そして、フィールド内における偏向量ないし座標位置が決まれば、これに基づいて、前記2種のテーブルをそれぞれ参照して、フォーカスの補正と像の大きさの補正とを行うようにすればよい。この様なフィールド内の座標に依存する係数を、例えばX方向に関してはgxとすれば、X方向の像の大きさmxの補正量Δmxは、Δmx=gxxと表せる。更に、像の大きさの補正に伴うX方向の位置xの補正量Δxは、X方向の像の大きさの補正量の半分、すなわちΔx=Δmx/2である。Y方向についても同様である。
以上は、主として位置決め偏向器と成形偏向器に係る補正について述べた。図1には図示しないが、荷電粒子ビーム装置に組み込まれている、例えば、非点収差補正器もレンズ(ここでは対物レンズ8とフォーカス調整レンズ8Aとを合成したレンズ)のフォーカスを変えたとき、その動作特性が変化することがある。そこで、対物レンズ8を一定に保ったままでフォーカス調整レンズ8Aの強度を変化させたとき、非点収差補正器が正確に動作するような非点収差補正条件を事前に測定しておき、描画時には、フォーカス調整レンズ8Aの強度に応じて非点収差補正器を制御することもできる。
また、上記説明では、対物レンズ8にフォーカス調整レンズ8Aを追加した構成で説明した。高速な応答性などを考慮すれば補助レンズの追加方式が好ましいが、原理的には、フォーカス調整レンズ8Aを追加せずに、直接対物レンズ8を制御して上記の様々な補正を行うことももちろん可能である。
また更に、電子ビームによる描画装置を例に本発明を説明したが、本発明による描画装置は、イオンビームを用いた描画装置にも適用できる。
本発明の構成と動作を説明するための図である。 従来の技術に係る問題点の原理を説明するための図である。 本発明のサイズの補正に係る原理を説明するための図である。 本発明のフィールド内の描画位置に係る原理を説明するための図である。 本発明の像の大きさの補正に伴うフィールド内の描画位置の補正の原理を説明するための図である。
符号の説明
EB:電子ビーム
1:電子銃
3:第1アパーチャ(第1スリット)
4:成形レンズ
5:第2アパーチャ(第2スリット)
6:成形偏向器
7:縮小レンズ
8:対物レンズ
8A:フォーカス調整レンズ
9:描画材料
10:位置決め偏向器
11:制御CPU
13:データ転送回路
14:成形偏向器制御回路
15:位置決め偏向器制御回路
16:対物レンズ制御回路
16A:フォーカス調整レンズ制御回路
17:ブランカ
18:ブランカ制御回路
20:ステージ
21:ステージ駆動回路
22:高さ測定器

Claims (11)

  1. 第1のアパーチャの開口像を成形レンズによって第2のアパーチャ上に結像すると共に成形偏向器によって第2のアパーチャ上に位置決めし、第2のアパーチャの開口を透過した所望のサイズの断面を有する荷電粒子ビームを対物レンズによってフォーカスさせて、被描画材料上にショットすると共に、位置決め偏向器への荷電粒子ビームの偏向信号に応じて荷電粒子ビームを偏向し被描画材料上のショット位置を変化させるようにした荷電粒子ビーム描画装置において、前記対物レンズのレンズ強度に応じて、前記成形偏向器を制御して前記サイズを補正するようにしたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 前記サイズの補正に基づいて、前記位置決め偏向器を制御して前記被描画材料上の前記ショット位置を補正するようにしたことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 前記対物レンズのレンズ強度は、前記被描画材料の高さに応じて変化させることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 前記被描画材料の高さと、前記対物レンズのレンズ強度との関係と、前記補正のための補正係数をメモリーに記憶させることを特徴とする請求項3記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 前記対物レンズのレンズ強度は、前記位置決め偏向器への偏向信号に応じて変化させることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  6. 前記位置決め偏向器への偏向信号強度と、前記対物レンズのレンズ強度との関係と、前記補正のための補正係数とをメモリーに記憶させることを特徴とする請求項5記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  7. 前記位置決め偏向器への偏向信号強度は、X方向の偏向とY方向の偏向とに分けたことを特徴とする請求項6記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  8. 第1のアパーチャの開口像を成形レンズによって第2のアパーチャ上に結像すると共に成形偏向器によって第2のアパーチャ上に位置決めし、第2のアパーチャの開口を透過した所望のサイズの断面を有する荷電粒子ビームを対物レンズによってフォーカスさせて、被描画材料上にショットすると共に、位置決め偏向器への荷電粒子ビームの偏向信号に応じて荷電粒子ビームを偏向し被描画材料上のショット位置を変化させるようにした荷電粒子ビーム描画装置において、前記位置決め偏向器への偏向信号強度に応じて、前記対物レンズのレンズ強度を補正し、同じく前記偏向信号強度に応じて前記成形偏向器を制御して前記サイズを補正し、前記サイズの補正に基づいて前記位置決め偏向器を制御して前記被描画材料上の前記ショット位置を補正するようにしたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  9. 前記位置決め偏向器への偏向信号強度と前記対物レンズのレンズ強度との関係と、同じく前記位置決め偏向器への偏向信号強度と前記サイズ補正との関係と、補正係数とをメモリーに記憶させることを特徴とする請求項8記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  10. 前記位置決め偏向器への偏向信号強度は、X方向の偏向とY方向の偏向とに分けたことを特徴とする請求項9記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  11. 前記対物レンズには、その補助的レンズとして働きフォーカスを微調整できるフォーカス補正レンズを備えていることを特徴とする請求項1乃至10の何れかの1に記載の荷電粒子ビーム描画装置。
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