JP5025964B2 - 荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置 Download PDF

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Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置に係り、例えば、可変成形された電子ビームを主副2段偏向で偏向させて試料に照射する電子ビーム描画装置に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図24は、従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線描画装置(EB(Electron beam)描画装置)における第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340に照射される。すなわち、第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
ここで、試料340を描画する場合に、描画面において直交する2方向で像面が異なる非点収差が生じる場合がある。かかる非点を補正する方法として、非点補正コイルの非点補正値と静電型偏向器の非点補正電圧との関係を示す補正感度と、非点補正コイルの非点補正値と偏向位置との関係を示す係数と、偏向中心から見た偏向領域内における非点補正値が最大となる方向を示す角度とを用いて偏向補正手段のゲイン補正値を求め、偏向位置に応じて非点を補正するとする技術が文献に開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−77291号公報
上述したように、試料に所定のパターンを描画する場合に、描画面において直交する2方向で像面が異なる非点収差が生じる場合がある。主・副2段偏向を行なう描画装置の場合、特に、副偏向領域は一般的に小さいため、従来、副偏向領域における偏向非点によるパターン幅寸法(CD)精度の劣化の影響は少なかった。しかしながら、上述したように、近年のLSIの高集積化に伴うパターンの微細化に伴って、かかる副偏向領域における偏向非点によるパターン幅寸法(CD)精度の劣化が無視できないようになってきた。しかし、副偏向非点を補正するためには、ショット単位で補正する必要があるため高速演算が必要となる。そのため実現が困難となっていた。そのため、副偏向非点の影響を小さくするため、副偏向領域を小さくすることなどが試みられていた。
そこで、本発明は、かかる問題点を克服し、副偏向非点を補正する描画方法或いは装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画方法は、
主副2段偏向で偏向される荷電粒子ビームを用いて描画する荷電粒子ビーム描画方法において、
第n番目の副偏向非点補正値で副偏向非点が補正された荷電粒子ビームを用いて、直交する2方向に所定のマークを走査して、荷電粒子ビームの2方向での副偏向非点格差を測定する非点格差測定工程と、
第n番目の副偏向非点補正値と、第n番目の副偏向非点補正値を用いて測定された副偏向非点格差と、前記直交する2方向における副偏向非点補正量を変数とする場合の副偏向非点格差の変化量の傾き値となる予め求めた傾き係数と、を用いて、前記第n番目の副偏向非点補正値における前記副偏向非点格差の値を起点として前記傾き係数の傾きに直線を引くことで、副偏向非点格差がなくなるはずの第n+1番目の副偏向非点補正値を算出する副偏向非点補正値算出工程と、
第n+1番目の副偏向非点補正値と算出に用いた第n番目の副偏向非点補正値との差分の絶対値が所定の値より小さいかどうかを判定する判定工程と、
を備えた荷電粒子ビーム描画方法であって、
上述した各工程を第1番目から繰り返し、第n+1番目の副偏向非点補正値と第n番目の副偏向非点補正値との差分の絶対値が所定の値より小さくなったら終了し、所定の値より小さくなった第n+1番目の副偏向非点補正値を使って非点補正された荷電粒子ビームで試料を描画することを特徴とする。
かかる構成により、まず、第1番目の副偏向非点補正値で副偏向非点格差を測定する。そして、第1番目の副偏向非点補正値と副偏向非点格差と所定の傾き係数とで副偏向非点格差がなくなる第2番目の副偏向非点補正値を算出することができる。しかしながら、求めた第2番目の副偏向非点補正値で副偏向非点を補正しても副偏向非点格差が0にならない場合がある。そこで、第n+1番目の副偏向非点補正値を次回の第n番目の副偏向非点補正値として、上述した各工程を第n+1番目の副偏向非点補正値と第n番目の副偏向非点補正値との差分の絶対値が所定の値より小さくなるまで第1番目から繰り返すことで、副偏向非点補正値を収束させることができる。よって、複数の非点補正値を使って探索する場合に比べて、測定回数を低減することができる。その結果、演算回数を低減させることができる。
そして、荷電粒子ビーム描画方法は、さらに、描画領域の複数の位置で所定の値より小さくなる第n+1番目の副偏向非点補正量値をそれぞれ算出し、
各位置で算出された第n+1番目の副偏向非点補正値を用いて描画領域の各位置における副偏向非点補正量を定義する関係式の係数を算出する非点係数算出工程を備えたことを特徴とする。
かかる構成により、描画する各位置で副偏向非点補正量を探索しなくても、描画領域の位置を変数として、所望する位置の副偏向非点補正量を関係式から得ることができる。
そして、所定の傾き係数として、直交する2方向における副偏向非点補正量を変数とする場合の副偏向非点格差の変化量の傾き値を用いることを特徴とする。
予め、直交する2方向における副偏向非点補正量を変数とする場合の副偏向非点格差の変化量の傾き値を求めておけば、所定の値より小さくなる第n+1番目の副偏向非点補正値を算出することができる。
また、荷電粒子ビーム描画方法は、さらに、上述した2方向とは異なる直交する2方向について、上述した各工程を第1番目から繰り返し、第n+1番目の副偏向非点補正値と第n番目の副偏向非点補正値との差分の絶対値が所定の値より小さくなったら終了し、所定の値より小さくなった第n+1番目の副偏向非点補正値を使って非点補正された前記荷電粒子ビームで試料を描画することを特徴とする。
かかる構成により、上述した2方向とは異なる直交する2方向に対する副偏向非点補正量を得ることができる。よって、2組の直交する2方向での副偏向非点を補正することができる。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
主副2段偏向で偏向される荷電粒子ビームを用いて描画する荷電粒子ビーム描画装置において、
第n番目の副偏向非点補正値と、n番目の副偏向非点補正値で副偏向非点が補正された荷電粒子ビームを用いて直交する2方向に所定のマークを走査して測定された荷電粒子ビームの副偏向非点格差と、前記直交する2方向における副偏向非点補正量を変数とする場合の副偏向非点格差の変化量の傾き値となる予め求めた傾き係数と、を用いて、前記第n番目の副偏向非点補正値における前記副偏向非点格差の値を起点として前記傾き係数の傾きに直線を引くことで、副偏向非点格差がなくなるはずの副偏向非点格差がなくなる第n+1番目の副偏向非点補正値を算出する非点補正値算出部と、
第n+1番目の副偏向非点補正値と算出に用いた第n番目の副偏向非点補正値との差分の絶対値が所定の値より小さくなるまで第1番目から非点補正値算出部による算出を繰り返して得られた第n+1番目の副偏向非点補正値を用いて、副偏向位置を示す座標と副偏向非点補正量との関係を定義する関係式の係数を算出する非点係数算出部と、
算出された前記係数を持つ関係式を用いて副偏向非点が補正された前記荷電粒子ビームを用いて試料に所定のパターンを描画する描画部と、
を備えたことを特徴とする。
上述したように、第1番目の副偏向非点補正値と副偏向非点格差と所定の傾き係数とで副偏向非点格差がなくなる第2の副偏向非点補正値を算出することができる。しかしながら、求めた第2番目の副偏向非点補正量で副偏向非点を補正しても副偏向非点格差が0にならない場合がある。そこで、第n+1番目の副偏向非点補正値を次回の第n番目の副偏向非点補正値として、上述した各工程を第n+1番目の副偏向非点補正値と第n番目の副偏向非点補正値との差分の絶対値が所定の値より小さくなるまで第1番目から繰り返すことで、副偏向非点補正値を収束させることができる。よって、複数の非点補正値を使って探索する場合に比べて、測定回数を低減することができる。その結果、演算回数を低減させることができる。
本発明の一態様によれば、副偏向非点が補正された描画を行なうことができ、より高精度なCD精度を達成することができる。さらに、所定の傾き係数を用いることで、適当に非点補正量を振って収束させる場合に比べ、測定回数を低減することができる。よって、演算回数を低減させることができる。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。また、荷電粒子ビーム描画装置は、後述する主偏向器及び副偏向器を使った主副2段偏向で偏向される荷電粒子ビームを用いて描画する方法を使う装置について説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるフローチャートの要部を示す図である。
図1において、電子ビーム描画方法は、0°と90°の方向での副偏向非点係数Rの算出工程(S102)、45°と135°の方向での副偏向非点係数Rの算出工程(S104)、主偏向シフト工程(S106)、副偏向シフト工程(S108)、初期値設定工程(S110)、0°と90°の方向での副偏向非点格差測定工程(S112)、副偏向非点補正値S1(n+1)の算出工程(S114)、45°と135°の方向での副偏向非点格差測定工程(S116)、副偏向非点補正値S2(n+1)の算出工程(S118)、判定工程(S120)、S1(n)とS2(n)の再設定工程(S122)、副偏向面判定工程(S124)、主偏向面判定工程(S126)、主偏向位置依存の副偏向非点係数算出工程(S128)、描画工程(S130)といった工程を実施する。
図2は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。
図2において、荷電粒子ビーム描画装置の一例である描画装置100は、描画部150を構成する電子鏡筒102、描画室103、XYステージ105、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、成形偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、副偏向器212、主偏向器214を備え、制御系として、偏向制御回路110、CPU120、メモリ122、デジタルアナログコンバータ(DAC)中継器130、デジタルアナログコンバータ(DAC)142、デジタルアナログコンバータ(DAC)144、レンズ制御回路154、レンズ制御電源152、レーザ測長機160を備えている。偏向制御回路110は、副偏向制御回路112、副偏向非点補正回路114、主偏向制御回路116を有している。DAC中継器130は、副中継器132、主中継器134を有している。
コンピュータとなるCPU120には、偏向制御回路110、レンズ制御回路154、メモリ122が図示していないバスを介して接続されている。偏向制御回路110、レンズ制御回路154は、CPU120から出力される制御信号により制御される。また、CPU120で演算される入力データ或いは出力データ等はメモリ122に記憶される。
そして、電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、成形偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、副偏向器212、主偏向器214が配置されている。描画室103内には、XYステージ105が配置されている。図2では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。
そして、照明レンズ202、投影レンズ204、対物レンズ207は、レンズ制御回路154によって制御されたレンズ制御電源152から、それぞれ所望する励磁電流が流されることで制御される。
また、副偏向器212は、副偏向制御回路112、副偏向非点補正回路114によって制御され、副中継器132、DAC142を介して電圧が印加される。同様に、主偏向器214は、主偏向制御回路116によって制御され、主中継器134、DAC144を介して電圧が印加される。
図3は、実施の形態1におけるCPUの内部機能の要部を示す図である。
CPU120内では、副偏向非点補正値S(n+1)算出部123、差分値判定部124、副偏向非点係数算出部126といった機能を有している。図3では、実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。CPU120には、描画装置100を制御するうえで必要なその他の機能を有していることは言うまでもない。
また、副偏向非点補正値S(n+1)算出部123、差分値判定部124、副偏向非点係数算出部126といった機能は、その処理がコンピュータにより実行されるソフトウェアで構成しているが、これに限るものではなく、電気的な回路によるハードウェアにより構成しても構わない。或いは、電気的な回路によるハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、かかるハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。
電子銃201から出た荷電粒子ビームの一例となる電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2のアパーチャ206上に投影される。かかる第2のアパーチャ206上での第1のアパーチャ像の位置は、形成偏向器205によって偏向制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。そして、第2のアパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、偏向制御回路110に制御された2つの偏向器(主偏向器214及び副偏向器212)によって偏向され、連続的に移動するXYステージ105に追従しながら照射位置が決められる。そして、移動可能に配置されたXYステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。ここでは、例えば、8極静電偏向器を用いる。8極の静電偏向器を用いることで電子ビーム200を高速かつ高精度に制御することができる。
図4は、主偏向領域と副偏向領域とを示す図である。
図4に示すように、描画装置100にて描画する所定のパターンを描画する場合には、試料101となる例えばマスクの描画領域は、主偏向器214により偏向可能な幅で例えばY方向にストライプ状の複数の描画領域(ストライプ)に分割される。そして、各ストライプにおいてX方向にもストライプのY方向の幅と同じ幅で区切られる。この区切られた領域が、主偏向器214により偏向可能な主偏向領域となる。また、主偏向領域をさらに細分化した領域が副偏向領域(またはサブフィールドと呼ぶ)となる。
副偏向器212は、ショット毎の電子ビーム200の位置を高速かつ高精度に制御するために用いられる。そのため、偏向範囲は図4に示すように狭く、マスクブランク上で、サブフィールドに限定され、その領域を超える偏向は主偏向器214でサブフィールドの位置を移動することによって行なう。一方、主偏向器214は、サブフィールドの位置を制御するために用いられ、複数のサブフィールドが含まれる範囲(主偏向領域)内で移動する。また、描画中はXYステージ105がX方向に連続的に移動しているため、主偏向器214でサブフィールドの描画原点を随時移動(トラッキング)することでXYステージ105の移動に追従させることができる。
非点には対物レンズ207の軸上非点と主偏向器214による偏向に起因する主偏向非点、ならびに副偏向器212による偏向に起因する副偏向非点とがある。ここでは、これらを独立した事象として捉えるように分離して補正する。実施の形態1では、かかる独立した事象のうち、特に、副偏向非点の補正について重点を置いて説明する。まず、最初に軸上の非点については、図示していない非点コイルを用いて静的に補正すればよい。次に、主偏向器214で電子ビーム200を偏向することによって起こる主偏向非点を補正した後に、副偏向非点を補正する。以下に副偏向非点の補正方法を説明する。
S(ステップ)102において、第1の傾き係数算出工程の一例となる0°と90°の方向での副偏向非点係数Rの算出工程として、0°と90°の方向(第1の2方向)の副偏向非点補正量Sと非点格差との関係に基づいて、副偏向非点補正量Sを変数とする場合の非点格差の変化量の傾きを示す副偏向非点係数R(第1の傾き係数、所定の傾き係数の一例)を算出する。以下、直交する第1の2方向(0°と90°方向)の副偏向非点係数Rを求める方法について説明する。
図5は、実施の形態1における0°と90°の方向への電子ビームの走査方向を示す概念図である。
図6は、実施の形態1における0°と90°の方向の電子ビームのビームプロファイルの一例を示す図である。
図5に示したように試料面のドットマーク220上を矩形ビームで0°と90°方向に走査し、副偏向非点補正値を変えながら直交する2方向の最適焦点を得る。最適焦点はドットマーク220上を走査して得られる反射電子信号をビームプロファイルとして取り込み、図6に示すように、ビームプロファイルのエッジの部分が急峻になる焦点を求める。
図7は、実施の形態1における0°と90°の方向の副偏向非点補正のために副偏向器の各極に印加する電圧を説明するための図である。
ここでは、一例として8極の静電偏向器を用いる。図7に示すように、例えば、XY方向の所定の方向に偏向させるため、90°方向の電極(1)には、y、45°方向の電極(2)には、(x+y)/√2、0°方向の電極(3)には、x、135°方向の対極となる電極(4)には、(x−y)/√2、90°方向の対極となる電極(5)には、−y、45°方向の対極となる電極(6)には、(−x−y)/√2、0°方向の対極となる電極(7)には、−x、135°方向の電極(8)には、(−x+y)/√2といった電圧を印加する。そして、0°、90°方向の副偏向非点補正量を調整するには、偏向電圧に非点電圧V1を重畳させ、このV1の値を変えることによって非点補正量を変えることができる。0°、90°方向の副偏向非点補正量を調整するには、電極(1)と電極(5)に、−V1、電極(3)と電極(7)に、+V1を重畳させればよい。
図8は、実施の形態1における0°と90°の方向の最適焦点と副偏向非点補正量との関係を示す図である。
上述したように、副偏向非点補正値を変えながら直交する2方向の最適焦点を測定すると図8に示すような最適焦点と副偏向非点補正量S1との関係が得られる。0°と90°方向の副偏向非点格差をゼロにする点(2つの直線の交点)が本来求める副偏向非点補正値になる。
図9は、実施の形態1における0°と90°の方向の非点格差と副偏向非点補正量との関係を示す図である。
図8に示した非点格差を縦軸にとると、図9に示すような非点格差と副偏向非点補正量S1との関係を示すグラフを得ることができる。そして、かかるグラフの直線の傾きを副偏向非点係数Rと定義する。
副偏向器212で副偏向面内の他の位置に偏向させた場合に、位置によって定数Cは変化しても、かかる比例定数となる副偏向非点係数Rは変わらない値として用いることができる。
S104において、第2の傾き係数算出工程の一例となる45°と135°の方向での副偏向非点係数Rの算出工程として、45°と135°の方向(第2の2方向)の副偏向非点補正量Sと非点格差との関係に基づいて、副偏向非点補正量Sを変数とする場合の非点格差の変化量の傾きを示す副偏向非点係数R(第2の傾き係数の一例)を算出する。以下、直交する第2の2方向(45°と135°方向)の副偏向非点係数Rを求める方法について説明する。
図10は、実施の形態1における45°と135°の方向への電子ビームの走査方向を示す概念図である。
図11は、実施の形態1における45°と135°の方向の電子ビームのビームプロファイルの一例を示す図である。
図10に示したように試料面のドットマーク220上を2種類の三角形ビームを使って45°と135°方向に走査し、副偏向非点補正値を変えながら直交する2方向の最適焦点を得る。最適焦点はドットマーク220上を走査して得られる反射電子信号をビームプロファイルとして取り込み、図11に示すように、ビームプロファイルのエッジの部分が急峻になる焦点を求める。ここでは、2種類の三角形ビームを使ったが、走査方向に対して直行するエッジをもつビームで走査することで精度の高いビームプロファイルを得ることができる。
図12は、実施の形態1における45°と135°の方向の副偏向非点補正のために副偏向器の各極に印加する電圧を説明するための図である。
図7と同様、図12に示したように、例えば、XY方向の所定の方向に偏向させるため、90°方向の電極(1)には、y、45°方向の電極(2)には、(x+y)/√2、0°方向の電極(3)には、x、135°方向の対極となる電極(4)には、(x−y)/√2、90°方向の対極となる電極(5)には、−y、45°方向の対極となる電極(6)には、(−x−y)/√2、0°方向の対極となる電極(7)には、−x、135°方向の電極(8)には、(−x+y)/√2といった電圧を印加する。そして、45°と135°方向の副偏向非点補正量を調整するには、偏向電圧に非点電圧V2を重畳させ、このV2の値を変えることによって非点補正量を変えることができる。0°、90°方向の副偏向非点補正量を調整するには、電極(2)と電極(6)に、−V2、電極(4)と電極(8)に、+V2を重畳させればよい。
図13は、実施の形態1における45°と135°の方向の最適焦点と副偏向非点補正量との関係を示す図である。
上述したように、副偏向非点補正値を変えながら直交する2方向の最適焦点を測定すると図13に示すような最適焦点と副偏向非点補正量S2との関係が得られる。45°と135°方向の副偏向非点格差をゼロにする点(2つの直線の交点)が本来求める副偏向非点補正値になる。
図14は、実施の形態1における45°と135°の方向の非点格差と副偏向非点補正量との関係を示す図である。
図13に示した非点格差を縦軸にとると、図14に示すような非点格差と副偏向非点補正量S2との関係を示すグラフを得ることができる。そして、かかるグラフの直線の傾きを副偏向非点係数Rと定義する。
副偏向器212で副偏向面内の他の位置に偏向させた場合に、位置によって定数Cは変化しても、かかる比例定数となる副偏向非点係数Rは変わらない値として用いることができる。
S106において、主偏向シフト工程として、主偏向器214で所定の主偏向領域10内の所定の位置に電子ビーム200を偏向する。
S108において、副偏向シフト工程として、主偏向器214で主偏向領域内の所定のシフト位置に電子ビーム200がシフトされた状態から、副偏向器212によりかかる主偏向シフト位置での副偏向領域20内の所定の位置に電子ビーム200を偏向する。
上述したように傾きR1,R2をあらかじめ求めておき、かかる位置における0°と90°の方向の副偏向非点格差と45°と135°の方向の副偏向非点格差をそれぞれ1点ずつ求めれば、このR1、R2を使って副偏向非点補正量(非点がなくなるポイント)を求めることができる。しかしながら、このようにして求めた非点がなくなるポイントの副偏向非点補正量で補正しても副偏向非点格差が0にならない場合がある。よって、ここでは、n回目の副偏向非点補正量とn+1回目の副偏向非点補正量の差分の絶対値を比較してある誤差(Δ)以下になるまで繰り返すシーケンスにしている。このように繰り返すシーケンスにすることで、例えば多数の非点測定データから図8や図13に示したグラフを得て、ここから非点補正値を得るよりも遥かに短い時間で非点補正値を求めることができる。以下、副偏向非点測定ルーチンに入る。
S110において、初期値設定工程として、0°と90°の方向の副偏向非点補正値S1(n)と45°と135°の方向の副偏向非点補正値S2(n)とnの値を設定する。まず、初期値として、n=0、0°と90°の方向の副偏向非点補正値S1(0)=A1、45°と135°の方向の副偏向非点補正値S2(0)=A2を設定する。初めて行なう場合には、A1=A2=0とおけばよい。また、従来の設定値があれば、まずはその値を使えばよい。
S112において、第1の非点格差測定工程の一例となる0°と90°方向の副偏向非点格差測定工程として、副偏向非点補正値S1(0)(第1の副偏向非点補正値)で副偏向非点が補正された電子ビーム200を用いて、0°と90°方向にドットマーク220(所定のマーク)を走査して、電子ビーム200の0°と90°方向での副偏向非点格差を測定する。
具体的には、図5に示したように試料面のドットマーク220上を矩形ビームで0°と90°方向に副偏向非点補正値S1(0)で走査し、0°と90°方向のそれぞれの最適焦点を得る。最適焦点はドットマーク220上を走査して得られる反射電子信号をビームプロファイルとして取り込み、図6に示したように、ビームプロファイルのエッジの部分が急峻になる焦点を求める。そして、0°と90°方向のそれぞれの最適焦点の格差を副偏向非点補正値S1(0)における副偏向非点格差として測定する。
S114において、第1の副偏向非点補正値算出工程の一例となる副偏向非点補正値S1(n+1)算出工程として、副偏向非点補正値S1(n+1)算出部123は、副偏向非点補正値S1(0)と副偏向非点補正値S1(0)を用いて測定された副偏向非点格差と副偏向非点係数Rとに基づいて、副偏向非点格差がなくなる副偏向非点補正値S1(1)(ここでは、第2の副偏向非点補正値の一例となる。)を算出する。
図15は、実施の形態1における副偏向非点補正値S1(n+1)を算出する手法を説明するための図である。
図15において、図9に示したグラフと同様、横軸を副偏向非点補正量、縦軸を非点格差とする場合に、副偏向非点補正値S1(0)における副偏向非点格差の値を起点として、副偏向非点係数Rの傾きに直線を引くことで、非点格差の値が「0」となる副偏向非点補正値を得ることができる。そして、非点格差の値が「0」となる副偏向非点補正値を副偏向非点補正値S1(1)として算出する。しかしながら、図15に示すように、非点格差の値が「0」となるはずの副偏向非点補正値S1(1)で非点を補正しても、実際に測定してみると、非点格差の値が「0」にはならない場合が多い。そこで、後述するように非点格差の値が「0」に近づくように副偏向非点補正値S1(n)を収束させる。次に、45°と135°方向について同様に行なう。
S116において、第2の非点格差測定工程の一例となる45°と135°方向の副偏向非点格差測定工程として、副偏向非点補正値S2(0)(第3の副偏向非点補正値)で副偏向非点が補正された電子ビーム200を用いて、45°と135°方向にドットマーク220(所定のマーク)を走査して、電子ビーム200の45°と135°方向での副偏向非点格差を測定する。
具体的には、図10に示したように試料面のドットマーク220上を2種類の三角形ビームで45°と135°方向に副偏向非点補正値S2(0)で走査し、45°と135°方向のそれぞれの最適焦点を得る。最適焦点はドットマーク220上を走査して得られる反射電子信号をビームプロファイルとして取り込み、図11に示したように、ビームプロファイルのエッジの部分が急峻になる焦点を求める。そして、45°と135°方向のそれぞれの最適焦点の格差を副偏向非点補正値S2(0)における副偏向非点格差として測定する。
S118において、第2の副偏向非点補正値算出工程の一例となる副偏向非点補正値S1(n+1)算出工程として、副偏向非点補正値S1(n+1)算出部123は、副偏向非点補正値S2(0)と副偏向非点補正値S2(0)を用いて測定された副偏向非点格差と副偏向非点係数Rとに基づいて、副偏向非点格差がなくなる副偏向非点補正値S2(1)(ここでは、第4の副偏向非点補正値の一例となる。)を算出する。
図16は、実施の形態1における副偏向非点補正値S2(n+1)を算出する手法を説明するための図である。
図16において、図14に示したグラフと同様、横軸を副偏向非点補正量、縦軸を非点格差とする場合に、副偏向非点補正値S2(0)における副偏向非点格差の値を起点として、副偏向非点係数Rの傾きに直線を引くことで、非点格差の値が「0」となる副偏向非点補正値を得ることができる。そして、非点格差の値が「0」となる副偏向非点補正値を副偏向非点補正値S2(1)として算出する。しかしながら、図16に示すように、非点格差の値が「0」となるはずの副偏向非点補正値S2(1)で非点を補正しても、実際に測定してみると、非点格差の値が「0」にはならない場合が多い。そこで、後述するように非点格差の値が「0」に近づくように副偏向非点補正値S2(n)を収束させる。
S120において、判定工程として、副偏向非点補正値S(n+1)と副偏向非点補正値S(n)との差分の絶対値が所定の値Δより小さいかどうかを判定する。すなわち、式で表すと|S(n+1)−S(n)|<Δであるかどうかを判定する。まず、第1の判定工程として、0°と90°方向について、差分値判定部124は、副偏向非点補正値S1(1)と算出に用いた副偏向非点補正値S1(0)との差分の絶対値が所定の値Δより小さいかどうかを判定する。すなわち、ここでは、|S1(1)−S1(0)|<Δであるかどうかを判定する。そして、同様に、第2の判定工程として、45°と135°方向について、差分値判定部124は、副偏向非点補正値S2(1)と算出に用いた副偏向非点補正値S2(0)との差分の絶対値が所定の値Δより小さいかどうかを判定する。すなわち、ここでは、|S2(1)−S2(0)|<Δであるかどうかを判定する。そして、両方とも小さい場合は、S124に進み、いずれか一方でも小さくない場合は、S122に進む。
S122において、S(n)再設定工程として、|S(n+1)−S(n)|<Δでない場合には、副偏向非点補正量S(n)に副偏向非点補正量S(n+1)を再設定する。ここでは、|S(1)−S(0)|<Δでないとすると、副偏向非点補正量S(n)としてS(1)を再設定する。すなわち、0°と90°方向について、|S1(1)−S1(0)|<Δでないとすると、副偏向非点補正量S1(n)としてS1(1)を再設定する(再設定により今度はS1(1)が第1の副偏向非点補正値となる。)。同様に、45°と135°方向について、|S2(1)−S2(0)|<Δでないとすると、副偏向非点補正量S2(n)としてS2(1)を再設定する(再設定により今度はS2(1)が第3の副偏向非点補正値となる。)。
そして、S112〜S122まで繰り返す。具体的には、0°と90°方向について、図15に示すようにS1(1)における非点格差を測定し、副偏向非点係数Rの傾きに沿って、非点格差の値が「0」となる副偏向非点補正値S1(2)(第2の副偏向非点補正値)を得る。そして、|S1(2)−S1(1)|<Δかどうかを判定する。Δより小さくない場合は、S1(2)(再設定により今度はS1(2)が第1の副偏向非点補正値となる。)における非点格差を測定し、副偏向非点係数Rの傾きに沿って、非点格差の値が「0」となる副偏向非点補正値S1(3)(第2の副偏向非点補正値)を得る。そして、|S1(3)−S1(2)|<Δかどうかを判定する。そして、|S1(n+1)−S1(n)|<Δになるまで同様に続けて、|S1(n+1)−S1(n)|<ΔになったS1(n+1)(第2の副偏向非点補正値)と算出に用いたS1(n)(第1の副偏向非点補正値)を得る。
そして、45°と135°方向についても図16に示すようにS2(1)における非点格差を測定し、副偏向非点係数Rの傾きに沿って、非点格差の値が「0」となる副偏向非点補正値S2(2)(第4の副偏向非点補正値)を得る。そして、|S2(2)−S2(1)|<Δかどうかを判定する。Δより小さくない場合は、S2(2)(再設定により今度はS2(2)が第3の副偏向非点補正値となる。)における非点格差を測定し、副偏向非点係数Rの傾きに沿って、非点格差の値が「0」となる副偏向非点補正値S2(3)(第4の副偏向非点補正値)を得る。そして、|S2(3)−S2(2)|<Δかどうかを判定する。そして、|S2(n+1)−S2(n)|<Δになるまで同様に続けて、|S2(n+1)−S2(n)|<ΔになったS2(n+1)(第4の副偏向非点補正値)と算出に用いたS2(n)(第3の副偏向非点補正値)を得る。このようにして、非点がなくなる所定の精度のポイントまで収束させていく。最終的に得られたS(n+1)や算出に用いたS(n)は、主偏向面の位置、主偏向シフト位置、及び副偏向シフト位置といった偏向シフト位置情報と共にメモリ122に格納される。
以上のようにして、ある主偏向面内におけるある副偏向面内の1点(位置)について、0°と90°方向における差分の絶対値が値Δより小さくなった副偏向非点補正値S1(n+1)と副偏向非点補正値S1(n)と、45°と135°方向における差分の絶対値が値Δより小さくなった副偏向非点補正値S2(n+1)と副偏向非点補正値S2(n)とを得ることができる。そして、次は、ある主偏向面内におけるある副偏向面内の次の位置での0°と90°方向における差分の絶対値が値Δより小さくなった副偏向非点補正値S1(n+1)と副偏向非点補正値S1(n)と、45°と135°方向における差分の絶対値が値Δより小さくなった副偏向非点補正値S2(n+1)と副偏向非点補正値S2(n)とを求めていく。
S124において、副偏向面判定工程として、副偏向面内のすべての副偏向シフト位置について、分布測定が完了したかどうか、言い換えれば、S110〜S122までが終了したかどうかを判定する。そして、まだ、終了していない場合には、S108に戻って、副偏向シフト位置をシフトして、次の副偏向シフト位置でS110〜S122を行なう。このようにして、所定の主偏向シフト位置におけるすべての副偏向シフト位置についてS110〜S122を繰り返す。
図17は、実施の形態1における副偏向シフトの仕方について説明するための図である。
図17に示すように、ここでは副偏向領域内を3点×3点の合計9箇所に分けて、それぞれの位置で副偏向非点を測定し、その補正量を得ることにする。具体的には、主偏向位置は固定し、XYステージ105を移動させることでドットマーク220を移動させて、副偏向が相対的にシフトするように制御する。そして、それぞれのポイント(副偏向シフト位置)で副偏向非点を測定する。そして、上述したように0°と90°方向における差分の絶対値が値Δより小さくなった副偏向非点補正値S1(n+1)と副偏向非点補正値S1(n)と、45°と135°方向における差分の絶対値が値Δより小さくなった副偏向非点補正値S2(n+1)と副偏向非点補正値S2(n)とを得る。
S126において、主偏向面判定工程として、主偏向面内のすべての主偏向シフト位置について、分布測定が完了したかどうか、言い換えれば、S108〜S124までが終了したかどうかを判定する。そして、まだ、終了していない場合には、S106に戻って、主偏向シフト位置をシフトして、次の主偏向シフト位置でS108〜S124を行なう。このようにして、所定の主偏向面におけるすべての主偏向シフト位置12についてS108〜S124を繰り返す。
図18は、実施の形態1における主偏向シフトの仕方について説明するための図である。
副偏向非点は主偏向位置に依存して変化する性質があるため、図18に示すように主偏向領域内を5点×5点の合計25箇所に分けて、それぞれの位置で副偏向非点を測定する。具体的には、主偏向面内25箇所でそれぞれの3点×3点の副偏向非点分布を測定する。そして、上述したように、主偏向面内25箇所でそれぞれの3点×3点の9箇所の副偏向非点補正量分布を求める。
S128において、非点係数算出工程の一例となる副偏向非点補正係数算出工程として、非点係数算出部の一例となる副偏向非点係数算出部126は、各位置で算出された0°と90°方向における差分の絶対値が値Δより小さくなった副偏向非点補正値S1(n+1)と副偏向非点補正値S1(n)の一方を用いて描画領域の各位置における副偏向非点補正量S1を定義する関係式の係数(副偏向非点補正係数)を算出する。同様に、45°と135°方向における差分の絶対値が値Δより小さくなった副偏向非点補正値S2(n+1)と副偏向非点補正値S2(n)の一方を用いて描画領域の各位置における副偏向非点補正量S2を定義する関係式の係数(副偏向非点補正係数)を算出する。
図19は、実施の形態1における副偏向非点補正量S1と副偏向非点補正量S2とを定義する関係式を示す図である。
主偏向位置がある主偏向シフト位置で固定された副偏向領域内の3点×3点の合計9箇所の副偏向非点補正量分布は、図19に示すような副偏向位置を示す座標(x,y)を変数とする1次式(関係式)でフィッティングする。そして、0°と90°方向の関係式となる副偏向非点補正量S1(x,y)の係数a,b,cと、45°と135°方向の関係式となる副偏向非点補正量S2(x,y)の係数d,e,fとを算出する。同様にして、主偏向面内25箇所でそれぞれ副偏向非点補正係数となる6つの係数(a,b,c,d,e,f)を求める。
図20は、実施の形態1における副偏向非点補正係数を定義する関係式を示す図である。
上述した25組の係数a,b,c(0°,90°方向の副偏向非点補正係数)、d,e,f(45°、135°方向の副偏向非点補正係数)を図20に示すように最小2乗法を用いてそれぞれ主偏向位置を示す座標(X,Y)を変数とする3次関数でフィッティングする。副偏向非点は主偏向位置に依存して変化する性質があるため、このように主偏向位置の関数にしておくと、任意の位置に副偏向を位置決めしても、その場所の副偏向非点補正係数を得ることができ精度良く副偏向非点を補正することができる。
また、図1では、図示を省略しているが、以上のような工程を全ての主偏向面について行なうことで、描画領域全体の各位置における主偏向位置依存の副偏向非点補正係数a,b,c,d,e,fを得ることができる。
そして、このようにして得られた副偏向非点補正係数a,b,c,d,e,fは、主偏向面の位置といった偏向シフト位置情報と共にメモリ122に格納される。そして、副偏向非点補正係数a,b,c,d,e,fを副偏向非点補正用のパラメータとして、副偏向非点補正回路114に設定する。
図21は、実施の形態1における副偏向非点補正量Sと補正電圧Vとの関係を示す図である。
0°と90°の2方向の副偏向非点補正量S1と補正電圧V1とは、所定の係数kを用いて、図21に示すように、S1=k・V1で定義することができる。すなわち、S1はVS1に比例する関係となる。同様に、45°と135°の2方向の非点補正量S2と補正電圧V2とは、所定の係数kを用いて、図21に示すように、S2=k・V2で定義することができる。すなわち、S2はV2に比例する関係となる。主偏向位置(X,Y)と副偏向位置(x,y)との関数として定義された0°と90°の2方向の副偏向非点補正量S1と、45°と135°の2方向の副偏向非点補正量S2から、それぞれの位置での補正電圧V1と補正電圧V2とを求め、各位置におけるそれぞれの補正電圧V1と補正電圧V2とを用いて、静電型偏向器の副偏向器212の各極に印加する電圧を補正することにより副偏向非点を補正することができる。
図22は、実施の形態1における副偏向領域内フォーカス傾きを最適化することを説明するための概念図である。
副偏向器212の機械的な製作精度に依存して、領域の小さな副偏向領域においても焦点位置分布にある傾きが生じる。副偏向器212の偏向量に応じて焦点位置にある傾きが生じ、直交する2方向(例えばXおよびY方向)それぞれに焦点ずれが生じるため、偏向非点として現れる。ある領域について見ると、図22(a)に示すようにかかる領域内に位置する複数の副偏向領域は、どれもある一定の方向に焦点位置がずれる、すなわち、焦点位置分布にある傾き(フォーカス傾き)が生じる傾向がある。そこで、各位置におけるそれぞれの補正電圧V1と補正電圧V2とを用いて、静電型偏向器の副偏向器212の各極に印加する電圧を補正することにより、図22(b)に示すようにフォーカス傾きを低減させることができる。
S130において、描画工程として、描画装置100は、算出された副偏向非点補正量を定義する関係式の副偏向非点補正係数a,b,c(係数の一例)を用いて電子ビーム200の0°と90°の2方向の非点を補正し、副偏向非点補正係数d,e,f(係数の一例)を用いて電子ビーム200の45°と135°の2方向の非点を補正し、補正された電子ビーム200を用いて描画部150により試料に所定のパターンを描画する。
具体的には、副偏向非点補正係数a,b,c,d,e,fがパラメータとして設定された副偏向非点補正回路114は、レーザ測長機160からXYステージ105の位置を入力し、偏向位置に応じて、ショット毎にリアルタイムに高速演算回路で補正電圧V1と補正電圧V2とを算出する。そして、副偏向制御回路112で演算された本来の偏向電圧が副中継器132でかかる補正電圧V1と補正電圧V2とで各極の印加電圧が補正される。そして、補正された印加電圧がDAC142を介して副偏向器212に印加される。また、主偏向制御回路116で演算された本来の偏向電圧は、主中継器134、DAC144を介して主偏向器214に印加される。ここでは、主偏向非点の補正については図示及び説明を省略している。そして、非点が補正された電子ビーム200が対物レンズ207により焦点を合わされ、試料に照射されることで試料に所定のパターンを描画する。
以上のように、本実施の形態1では、高速演算回路で構成された副偏向非点補正回路114等で副偏向非点補正を行なう。また、副偏向非点補正に用いる副偏向非点係数の算出にあたっては、S1(n)とS2(n)を収束させるのに、予め、副偏向非点係数Rと副偏向非点係数Rを求めておき、かかる係数とある任意の1点の非点補正量S(0)から最終的な非点補正量S(n+1)を求めるので、n回のフォーカス回数で済ますことができる。これに対し、副偏向非点補正量を適当に振ってそれぞれの状態で対物レンズのフォーカス調整を行なおうとすれば、ビーム走査回数は、収束するまでの回数をn回、補正振りの探索数をt点とするとn×t回のフォーカス調整が必要となる。よって、かかる場合に比べ、フォーカス回数、言い換えれば測定点数を低減することができる。よって、少ないビーム走査で非点補正量を求めることができる。その結果、高速で演算することができる。
また、上述した手法では、n+1回目の測定に対して、交点にあたる非点補正量Sを次回のS(n)として再度投入しているが、これに限るものではない。例えば、n+1回目の測定のための変化量として、ΔS(n+1)=k|S(n)−S(n−1)|(但し、k<1.0の定数)を加算した値を再帰的に投入しても好適である。これにより、測定点数が減少したことによる誤差などによる収束性悪化を回避して、収束性を向上させることができる。
ここで、主偏向非点補正については、副偏向非点のない副偏向中心の位置で非点測定して、3次多項式の係数を算出することによって、図示していない主偏向非点補正回路によって、副偏向非点補正と同様の主偏向非点補正を行なうことができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1の手法により副偏向非点補正を行なう前に、以下に説明する手法で副偏向非点を軽減させてから行なう手法を説明する。
図23は、実施の形態2における描画装置の構成を示す概念図である。
図23において、荷電粒子ビーム描画装置の一例である描画装置100は、描画部150を構成する電子鏡筒102、描画室103、XYステージ105、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、成形偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、副偏向器212、主偏向器214、アライメントコイル216を備え、制御系として、偏向制御回路110、CPU120、メモリ122、デジタルアナログコンバータ(DAC)中継器130、デジタルアナログコンバータ(DAC)142、デジタルアナログコンバータ(DAC)144、レンズ制御回路154、レンズ制御電源152、レーザ測長機160を備えている。偏向制御回路110は、副偏向制御回路112、副偏向非点補正回路114、主偏向制御回路116を有している。DAC中継器130は、副中継器132、主中継器134を有している。図2の構成に、さらに、アライメントコイル216を備えた点以外は、図2と同様である。そして、アライメントコイル216は、レンズ制御回路154によって制御されたレンズ制御電源152から所望する励磁電流が流されることで制御される。また、図23では、本実施の形態2を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。アライメントコイル216をさらに備えた点及びアライメントコイル216による電子ビーム200の制御以外は、実施の形態1と同様であるため、異なる点以外の説明は省略する。
実施の形態2では、まず、ビーム平行移動工程により副偏向非点を軽減する。
ビーム平行移動工程として、アライメントコイル216は副偏向器212内のビームの軌道を平行移動(ビーム軸方向と直交する方向)させるように駆動される。
そして、焦点ずれ測定工程として、副偏向器212内のビームの軌道が平行移動された状態で、副偏向器212でビームを偏向して、副偏向面内の焦点ずれを測定して、面内焦点傾きを算出する。
図22の説明にて示したように、偏向器の機械的な製作精度に依存して、領域の小さな副偏向領域においても焦点位置分布にある傾きが生じる。副偏向器212の偏向量に応じて焦点位置にある傾きが生じ、XおよびY方向それぞれに焦点ずれが生じるため、偏向非点として現れる。ある領域について見ると、図22(a)に示すようにかかる領域内に位置する複数の副偏向領域は、どれもある一定の方向に焦点位置がずれる、すなわち、焦点位置分布にある傾き(フォーカス傾き)が生じる傾向がある。そこで、レンズ制御回路154により制御されたレンズ制御電源152からアライメントコイル216に所定の電流を流すことで、電子ビーム200のビーム軸方向(z軸方向)と直交するxy方向に電子ビーム200を平行移動させる。直交するXY方向に電子ビーム200を平行移動させることで、図22(b)に示すようにフォーカス傾きを低減させることができる。アライメントコイル216に流す電流量は、試料面のうち副偏向領域面での副偏向器212により偏向させられる前記電子ビーム200の焦点ずれが小さくなるように制御する。具体的には、副偏向面内の焦点ずれをxとy方向の焦点ずれに分離して、副偏向面内の焦点傾きの一次係数を求める。そして、これらの係数と2次元のコイル励磁値とを関数化して、これらの係数の絶対値が最小となるアライメントコイル216の励磁値を求める。そして、求めた励磁値をアライメントコイル216に流す。これにより、副偏向面内の焦点ずれを最小とすることができる。言い換えれば、焦点位置の分布を平坦に近づけることができる。すなわち、焦点ずれを低減することができる。
ここで、図23では、アライメントコイル216が副偏向器212の上部位置に配置されているが、これに限るものではない。アライメントコイル216の配置位置は、副偏向器212により副偏向器212中を通る電子ビーム200の軌道を変更できる位置(副偏向器212により偏向可能な位置)であれば構わない。より好ましくは、例えば、アライメントコイル216が副偏向器212と同程度の高さ位置(z方向)が良い。或いは、副偏向器212の少し上部が良い。
以上のように副偏向面内の焦点ずれを低減した後に、実施の形態1で説明した手法により、副偏向非点係数a,b,c,d,e,fを求める。このようにかかる2種類の手法を順に行なうことでより副非点補正量を低減することができる。
以上の説明において、「〜部」或いは「〜工程」と記載したものの処理内容或いは動作内容は、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。或いは、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実施させても構わない。或いは、ファームウェアとの組み合わせでも構わない。また、プログラムにより構成される場合、プログラムは、図示していない磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録される。例えば、メモリ122に記録される。
また、図2及び図23において、コンピュータとなるCPU120は、さらに、図示していないバスを介して、記憶装置の一例となるRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM、磁気ディスク(HD)装置、入力手段の一例となるキーボード(K/B)、マウス、出力手段の一例となるモニタ、プリンタ、或いは、入力出力手段の一例となる外部インターフェース(I/F)、FD、DVD、CD等に接続されていても構わない。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての非点補正方法、荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1におけるフローチャートの要部を示す図である。 実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるCPUの内部機能の要部を示す図である。 主偏向領域と副偏向領域とを示す図である。 実施の形態1における0°と90°の方向への電子ビームの走査方向を示す概念図である。 実施の形態1における0°と90°の方向の電子ビームのビームプロファイルの一例を示す図である。 実施の形態1における0°と90°の方向の副偏向非点補正のために副偏向器の各極に印加する電圧を説明するための図である。 実施の形態1における0°と90°の方向の最適焦点と副偏向非点補正量との関係を示す図である。 実施の形態1における0°と90°の方向の非点格差と副偏向非点補正量との関係を示す図である。 実施の形態1における45°と135°の方向への電子ビームの走査方向を示す概念図である。 実施の形態1における45°と135°の方向の電子ビームのビームプロファイルの一例を示す図である。 実施の形態1における45°と135°の方向の副偏向非点補正のために副偏向器の各極に印加する電圧を説明するための図である。 実施の形態1における45°と135°の方向の最適焦点と副偏向非点補正量との関係を示す図である。 実施の形態1における45°と135°の方向の非点格差と副偏向非点補正量との関係を示す図である。 実施の形態1における副偏向非点補正値S1(n+1)を算出する手法を説明するための図である。 実施の形態1における副偏向非点補正値S2(n+1)を算出する手法を説明するための図である。 実施の形態1における副偏向シフトの仕方について説明するための図である。 実施の形態1における主偏向シフトの仕方について説明するための図である。 実施の形態1における副偏向非点補正量S1と副偏向非点補正量S2とを定義する関係式を示す図である。 実施の形態1における副偏向非点補正係数を定義する関係式を示す図である。 実施の形態1における副偏向非点補正量Sと補正電圧Vとの関係を示す図である。 実施の形態1における副偏向領域内フォーカス傾きを最適化することを説明するための概念図である。 実施の形態2における描画装置の構成を示す概念図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
符号の説明
10 主偏向領域
20 副偏向領域
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 偏向制御回路
112 副偏向制御回路
114 副偏向非点補正回路
116 主偏向制御回路
120 CPU
122 メモリ
123 S(n+1)算出部
124 差分値判定部
126 副偏向非点係数算出部
130 DAC中継器
132 副中継器
134 主中継器
142,144 DAC
150 描画部
152 レンズ制御電源
154 レンズ制御回路
160 レーザ測長機
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
204 投影レンズ
205 成形偏向器
206,420 第2のアパーチャ
207 対物レンズ
212 副偏向器
214 主偏向器
216 アライメントコイル
220 ドットマーク
330 電子線
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース

Claims (4)

  1. 主副2段偏向で偏向される荷電粒子ビームを用いて描画する荷電粒子ビーム描画方法において、
    第n番目の副偏向非点補正値で副偏向非点が補正された荷電粒子ビームを用いて、直交する2方向に所定のマークを走査して、前記荷電粒子ビームの前記2方向での副偏向非点格差を測定する非点格差測定工程と、
    前記第n番目の副偏向非点補正値と、前記第n番目の副偏向非点補正値を用いて測定された前記副偏向非点格差と、前記直交する2方向における副偏向非点補正量を変数とする場合の副偏向非点格差の変化量の傾き値となる予め求めた傾き係数と、を用いて、前記第n番目の副偏向非点補正値における前記副偏向非点格差の値を起点として前記傾き係数の傾きに直線を引くことで、副偏向非点格差がなくなるはずの第n+1番目の副偏向非点補正値を算出する副偏向非点補正値算出工程と、
    前記第n+1番目の副偏向非点補正値と算出に用いた前記第n番目の副偏向非点補正値との差分の絶対値が所定の値より小さいかどうかを判定する判定工程と、
    を備えた荷電粒子ビーム描画方法であって、
    前記各工程を第1番目から繰り返し、前記第n+1番目の副偏向非点補正値と前記第n番目の副偏向非点補正値との差分の絶対値が所定の値より小さくなったら終了し、前記所定の値より小さくなった第n+1番目の副偏向非点補正値を使って非点補正された前記荷電粒子ビームで試料を描画することを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
  2. 前記荷電粒子ビーム描画方法は、さらに、描画領域の複数の位置で前記所定の値より小さくなる第n+1番目の副偏向非点補正量値をそれぞれ算出し、
    各位置で算出された第n+1番目の副偏向非点補正値を用いて描画領域の各位置における副偏向非点補正量を定義する関係式の係数を算出する非点係数算出工程を備えたことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画方法。
  3. 前記荷電粒子ビーム描画方法は、さらに、前記2方向とは異なる直交する2方向について、前記各工程を第1番目から繰り返し、前記第n+1番目の副偏向非点補正値と前記第n番目の副偏向非点補正値との差分の絶対値が所定の値より小さくなったら終了し、前記所定の値より小さくなった第n+1番目の副偏向非点補正値を使って非点補正された前記荷電粒子ビームで試料を描画することを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画方法。
  4. 主副2段偏向で偏向される荷電粒子ビームを用いて描画する荷電粒子ビーム描画装置において、
    第n番目の副偏向非点補正値と、前記n番目の副偏向非点補正値で副偏向非点が補正された荷電粒子ビームを用いて直交する2方向に所定のマークを走査して測定された前記荷電粒子ビームの副偏向非点格差と、前記直交する2方向における副偏向非点補正量を変数とする場合の副偏向非点格差の変化量の傾き値となる予め求めた傾き係数と、を用いて、前記第n番目の副偏向非点補正値における前記副偏向非点格差の値を起点として前記傾き係数の傾きに直線を引くことで、副偏向非点格差がなくなるはずの第n+1番目の副偏向非点補正値を算出する非点補正値算出部と、
    前記第n+1番目の副偏向非点補正値と算出に用いた前記第n番目の副偏向非点補正値との差分の絶対値が所定の値より小さくなるまで第1番目から前記非点補正値算出部による算出を繰り返して得られた前記第n+1番目の副偏向非点補正値を用いて、副偏向位置を示す座標と副偏向非点補正量との関係を定義する関係式の係数を算出する非点係数算出部と、
    算出された前記係数を持つ関係式を用いて副偏向非点が補正された前記荷電粒子ビームを用いて試料に所定のパターンを描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
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