JP2005116151A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電源を再投入することなく幾度でも誤ったヒューズの情報がセットされた状態を訂正することができる半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】 ヒューズの情報を読込み、保持するヒューズ情報保持回路15a,15bと、ヒューズ情報保持回路15a,15bからのヒューズの情報に基づいてメモリセルアレイ12a,12bのどのメモリセルをどのスペアメモリセルに置き換えるかを判定する置き換え判定回路17a,17bと、電源投入信号及びヒューズ情報再読込信号が入力され、ヒューズ情報保持回路15a,15bのヒューズ情報の読込と保持を制御するヒューズ情報保持制御回路19a,19bとを具備する。電源投入信号により一度ヒューズの情報をヒューズ情報保持回路15a,15bに読込んだ後は、ヒューズ情報再読込信号の発生毎に、ヒューズ情報保持回路15a,15bにヒューズの情報を読込む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ヒューズ回路を有する半導体記憶装置に係わり、特に連続稼動させるのに好適な構造を有する半導体記憶装置に関する。
半導体記憶装置において、メモリセルの不良対策としてスペアメモリセルを用意しておき、ヒューズの情報に基づいて不良になったメモリセルをスペアメモリセルに置き換える方法が多く採用されている。
「ヒューズ」とは電気導体がセットされているか又は切断されているかによって決められた論理状態“0”又は“1”を表すものであり、「ヒューズの情報」とはどのアドレスのメモリセルをどのスペアメモリセルに置き換えるのかを判定するための情報であり、「ヒューズ回路」とは半導体記憶装置のメモリセルにヒューズの情報を提供する回路を意味している。
従来のヒューズ回路を有する半導体記憶装置は、複数のメモリセルアレイと、メモリセルアレイ毎に設けられ、ヒューズの情報を読込み、保持するヒューズ情報保持回路と、メモリセルアレイ毎に設けられ、ヒューズ情報保持回路からのヒューズの情報に基づいてどのアドレスのメモリセルをどのスペアメモリセルに置き換えるかをそれぞれ判定するメモリセル置き換え判定回路と、ヒューズ情報保持回路におけるヒューズ情報の読込と保持を制御するヒューズ情報保持制御回路とで構成されている。このような構成の従来の半導体記憶装置では、始めに、半導体記憶装置へ電源が投入された後に内部電位の設定が完了したことを知らせる電源投入完了信号POWERONがヒューズ情報保持制御回路に入力される。
ヒューズ情報保持制御回路は、電源投入完了信号POWERONが入力されるとヒューズ情報初期化信号bFPUPをヒューズ情報保持回路に送出し、所定の時間が経過した後、ヒューズ情報確定信号FPUNをヒューズ情報保持回路に送出する。ヒューズ情報保持回路は、ヒューズ情報初期化信号bFPUPによりヒューズ情報を初期化し、ヒューズ情報各位信号FPUNによりヒューズ情報を読込み、その後ヒューズの情報を保持し続ける。メモリセル置き換え判定回路は、ヒューズ情報保持回路からのヒューズの情報に基づいてどのアドレスのメモリセルをどのスペアメモリセルに置き換えるかの判定をメモリセルがアクセスされる毎に行う。これにより、各メモリセルアレイのメモリセルのうち不良メモリセルがスペアメモリセルに置き換えられて正常なメモリセルとして機能する。
このように、ヒューズの情報は半導体記憶装置に電源が投入されたときに一度だけ読込まれ、その後、ヒューズ情報保持回路に保持され続けている。しかしながら、ヒューズ情報保持回路に保持されているヒューズの情報はα線によるソフトエラーや原因不明の外乱ノイズにより読込んだときの状態から変化してしまうことがあるため、メモリセル置き換え判定回路は不良メモリセルをスペアメモリセルに正しく置き換えることができず、不良メモリセルが残存してしまう問題がある。
このため、このような半導体記憶装置を電源の再投入が困難なシステム、例えば一瞬たりとも誤動作が許されない連続稼動を必要とする機器、例えば通信ネットワークサーバなどに使用すると、そのシステムにとって致命的な障害をもたらす恐れがある。
これに対して、誤ったセット状態を正すように構成されているヒューズ回路を有する半導体記憶装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された半導体記憶装置では、従来に示すように、直列に接続された3つのMOSFETとインバータとで構成されるヒューズ・ラッチ回路を有し、電源が投入された後のイニシャライズシーケンス中に、パルス信号CLRNX、SETPX、SETPSPにより駆動されてヒューズ・ラッチ回路のセット状態が評価され、誤ってセットされたヒューズ・ラッチ回路のみが新たに正しくセットされるようにしている。
しかしながら、特許文献1に開示された半導体記憶装置では、ヒューズ・ラッチ回路のセット状態の評価と誤ったセット状態の訂正を電源投入直後に行われるイニシャライズシーケンス中に実行しているので、イニシャライズシーケンス終了後に誤った状態になったヒューズ情報は訂正されない問題がある。
このように、従来のヒューズ回路を有する半導体記憶装置では、誤動作によりヒューズの情報が誤ったセット状態になった場合に電源を再投入しない限り、誤ったセット状態を訂正することができない問題がある。そのため、従来の半導体記憶装置を使用した電源の再投入が困難なシステムにおいては致命的な障害をもたらす恐れがある。特に、特許文献1に開示された半導体記憶装置では、電源投入直後に行われるイニシャライズシーケンス終了後に誤った状態になったヒューズの情報は訂正されない問題がある。
特開平10−69798号公報(4頁、図2、図5)
本発明は、電源を再投入することなく幾度でも誤ったヒューズの情報がセットされた状態を訂正することができる半導体記憶装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の一態様は、(イ)スペアメモリセルアレイを有するメモリセルアレイと、(ロ)ヒューズを備え、このヒューズの情報を読込み、保持するヒューズ情報保持回路と、(ハ)ヒューズ情報保持回路からのヒューズの情報に基づいて、メモリセルアレイのどのアドレスのメモリセルを、スペアメモリセルアレイのどのスペアメモリセルに置き換えるかを判定する置き換え判定回路と、(ニ)電源投入信号及びヒューズ情報再読込信号が入力され、ヒューズ情報保持回路のヒューズ情報の読込と保持を制御するヒューズ情報保持制御回路とを具備する半導体記憶装置であることを要旨とする。そして、この半導体記憶装置は、電源投入信号により一度ヒューズの情報をヒューズ情報保持回路に読込んだ後は、ヒューズ情報再読込信号の発生毎に、ヒューズ情報保持回路にヒューズの情報を読込むようにしたことを特徴としている。
本発明の半導体記憶装置によれば、誤ったヒューズの情報がセットされている状態になっても電源を再投入することなく幾度でも誤ったヒューズの情報を訂正することが可能である。
次に、図面を参照して、本発明の第1〜第5の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
又、以下に示す第1〜第5の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置201は、複数のメモリセルアレイ12a,12b,12c,12dと、複数のメモリセルアレイ12a,12b,12c,12dへヒューズ情報再読込信号として利用可能なリフレッシュ信号を出力するリフレッシュ制御回路14u,14dと、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つヒューズの情報を読込み、保持するヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....,15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....,15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....,15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....,と、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....,15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....,15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....,15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....,からのヒューズの情報に基づいて、どのアドレスのメモリセルをどのスペアメモリセルに置き換えるのかを判定する置き換え判定回路17a(i-1),17a(i),17a(i+1),.....,17b(i-1),17b(i),17b(i+1),.....,17c(i-1),17c(i),17c(i+1),.....,17d(i-1),17d(i),17d(i+1),.....,と、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つ電源投入信号及びヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)を受けてヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....,15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....,15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....,15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....,におけるヒューズ情報の読込と保持を制御するヒューズ情報保持制御回路19a,19b、19c、19dとで構成されている。但し、図1の構成は、一例であり、2つのリフレッシュ制御回路14u,14dの代わりに単一のリフレッシュ制御回路により、複数のメモリセルアレイ12a,12b,12c,12dへヒューズ情報再読込信号として利用可能なリフレッシュ信号を出力するようにしても構わない。
図1においては、半導体記憶装置201の上段側にメモリセルアレイ12a及び12bが配列され、下段側には、メモリセルアレイ12c及び12dが配列されている。そして、半導体記憶装置201の中央部、即ち、上段に配列されたメモリセルアレイ12a及び12bと、下段に配列されたメモリセルアレイ12c及び12dとの間には、周辺回路13が配置されている。詳細は省略するが、周辺回路13には、カラムデコーダ、ロウデコーダ等が含まれる。或いは、上段側のメモリセルアレイ12aとメモリセルアレイ12bとの間に、上段側のロウデコーダを配置し、下段側のメモリセルアレイ12cとメモリセルアレイ12dとの間に、下段側のロウデコーダを配置するような構成でも良い。
上段側のメモリセルアレイ12aは、カラム用スペアメモリセルアレイ121a及びロウ用スペアメモリセルアレイ122aを備える。カラム用スペアメモリセルアレイ121aは、例えば、メモリセルアレイ12aの予めスペアとして設計された必要な数の列分のメモリセルを置き換え可能である。ロウ用スペアメモリセルアレイ122aも、同様に、メモリセルアレイ12aの予め設計された行分のメモリセルを置き換え可能である。ヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121a及びロウ用スペアメモリセルアレイ122aに対応したヒューズをそれぞれ備えている。等価回路的には、図3にヒューズ33が示されているが、図1において、ヒューズの図示は省略している。ヒューズは、レーザ熔断型ヒューズでも、電気ヒューズでも、更に他の構造のヒューズでも構わない。
レーザ熔断型ヒューズでは、例えば金属膜やポリシリコン膜をヒューズとし、これをレーザ光の照射で熔断することによって、その不良回路部分をスペアメモリセルアレイ121a,122aに置き換える救済をするためのプログラムがされる。ヒューズに対するプログラムは、プローブテストの後に実施される。この段階でウェーハの表面のパッシベーション膜にはボンディングパッドやヒューズを露出する開口が形成されており、例えばボンディングパッドを用いてプローブテストが行なわれる。プローブテストでは不良の所在が判明し、不良部分を救済回路で置き換え可能なように選択的なレーザ光の照射によって、熔断し、プログラムが行なわれる。電気ヒューズとしては、絶縁状態の酸化膜の絶縁破壊によってプログラム可能な構成のアンチヒューズが採用可能である。具体的には、p型ウェル領域に酸化膜を用いてキャパシタを構成し、キャパシタのウェル電極に負電圧を、酸化膜上のプレート電極に正電圧を印加してゲート酸化膜を絶縁破壊するようにし、不良回路部分をスペアメモリセルアレイ121a,122aに置き換える救済をするためのプログラムがされる。上段側のメモリセルアレイ12bは、カラム用スペアメモリセルアレイ121b及びロウ用スペアメモリセルアレイ122bを備える。カラム用スペアメモリセルアレイ121bは、メモリセルアレイ12bの2列又は3列分のメモリセルを置き換え可能である。ロウ用スペアメモリセルアレイ122bも、同様に、メモリセルアレイ12bの2行又は3行分のメモリセルを置き換え可能である。ヒューズ情報保持回路15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121b及びロウ用スペアメモリセルアレイ122bに対応したヒューズをそれぞれ備えている。
同様に、下段側のメモリセルアレイ12cは、カラム用スペアメモリセルアレイ121c及びロウ用スペアメモリセルアレイ122cを備え、下段側のメモリセルアレイ12dは、カラム用スペアメモリセルアレイ121d及びロウ用スペアメモリセルアレイ122dを備える。ヒューズ情報保持回路15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121c及びロウ用スペアメモリセルアレイ122cに対応したヒューズをそれぞれ備え、ヒューズ情報保持回路15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121d及びロウ用スペアメモリセルアレイ122dに対応したヒューズをそれぞれ備えている。
図2は、図1の上段側のメモリセルアレイ12a及び12bについて説明するブロック図である。図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置201は、複数のメモリセルアレイ12a,12bと、複数のメモリセルアレイ12a,12bへリフレッシュ信号を出力するリフレッシュ制御回路14uと、メモリセルアレイ12a,12b毎に設けられ、且つヒューズの情報を読込み、保持するヒューズ情報保持回路15a,15bと、メモリセルアレイ12a,12b毎に設けられ、且つヒューズ情報保持回路15a,15bからのヒューズの情報に基づいてどのアドレスのメモリセルを、スペアメモリセルアレイ121a,122a;121b,122b中のどのスペアメモリセルに置き換えるのかを判定する置き換え判定回路17a,17bと、メモリセルアレイ12a,12b毎に設けられ、且つ電源投入信号及びヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)を受けてヒューズ情報保持回路15a,15bにおけるヒューズ情報の読込と保持を制御するヒューズ情報保持制御回路19a,19bとで構成されている。リフレッシュ制御回路14uからのリフレッシュ信号がヒューズ情報再読込信号として利用される。図2では、図1に示したヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....を総称的にヒューズ情報保持回路15aとして表現し、ヒューズ情報保持回路15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....を総称的にヒューズ情報保持回路15bとして表現している。図1の下段側のメモリセルアレイ12c及び12dについても同様な構成であり、重複した説明を省略する。
リフレッシュ制御回路14uは、所定の間隔でヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH1をメモリセルアレイ12aとヒューズ情報保持制御回路19bに送出している。
ここで、ヒューズ情報保持制御回路19bとヒューズ情報保持回路15bとメモリセル置き換え判定回路17b及びメモリセルアレイ12bは、ヒューズ情報保持制御回路19aとヒューズ情報保持回路15aとメモリセル置き換え判定回路17a及びメモリセルアレイ12aと同じ構成であるため、以後の説明は省略する。
上記構成の半導体記憶装置201では、始めに、半導体記憶装置201へ電源が投入されると内部電位の設定が完了したことを知らせる電源投入完了信号POWERONがヒューズ情報保持制御回路19aに入力される。
ヒューズ情報保持制御回路19aは、電源投入完了信号POWERONが入力されるとヒューズ情報初期化信号bFPUP1をヒューズ情報保持回路15aに送出し、所定の時間が経過した後、ヒューズ情報確定信号FPUN1をヒューズ情報保持回路15aに送出する。
ヒューズ情報保持回路15aは、ヒューズ情報初期化信号bFPUP1によりヒューズ情報を初期化し、ヒューズ情報確定信号FPUN1によりヒューズ情報を読込み、その後ヒューズの情報を保持し続ける。
メモリセル置き換え判定回路17aは、ヒューズ情報保持回路15aからのヒューズの情報に基づいて、どのアドレスのメモリセルを、スペアメモリセルアレイ121a,122a中のどのスペアメモリに置き換えるのかの判定を、メモリセルがアクセスされる度に行う。これにより、メモリセルアレイ12aの不良メモリセルがスペアメモリセルアレイ121a,122a中のスペアメモリセルに置き換えられて正常なメモリセルとして機能する。
次に、ヒューズ情報保持制御回路19aは、ヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2が入力される度に、ヒューズ情報初期化信号bFPUP1とヒューズ情報確定信号FPUN1をヒューズ情報保持回路15aに送出するので、ヒューズ情報保持回路15aはヒューズの情報の再読込と保持を繰り返す。
これにより、電源投入時に一度ヒューズの情報を読込み、その後、リフレッシュ信号により再度ヒューズの情報を読込むことが可能である。
次に、ヒューズ情報保持回路15a及びヒューズ情報保持制御回路19aの具体的な回路とその動作について詳しく説明する。
まず、ヒューズ情報保持回路15aについて説明する。図3に示すように、ヒューズ情報保持回路15aは、例えばp−MOSFET31と、p−MOSFET31のソースにドレインが直列接続されたn−MOSFET32と、n−MOSFET32のソースと電源Vssとの間に直列接続されたヒューズ33と、p−MOSFET31とn−MOSFET32を接続するノード34にゲートが接続された第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35と、第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35の出力端にゲートが接続された第2のインバータ(出力段インバータ)36と、同じく第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35の出力端にゲートが接続された第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37と、第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37を活性・非活性化するスイッチとして動作するn−MOSFET38とで構成されている。
第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37の出力端はノード34に接続され、スイッチとして動作するn−MOSFET38は、第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37を構成するp−MOSFET39のソースとn−MOSFET40のドレイン間に直列接続され、そのゲートはp−MOSFET31のゲートに接続されている。
そして、p−MOSFET31のゲートにはヒューズ情報初期化信号bFPUP1が入力され、n−MOSFET32のゲートにはヒューズ情報確定信号FPUN1が入力される。
又、第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35では、その出力の論理レベルが“ハイ(High)”(以下、単に“H”という)のときに、ヒューズが導通状態であることを示すヒューズ導通情報信号INTACTが出力され、第2のインバータ(出力段インバータ)36では、その出力が、“H”のときに、ヒューズが切断状態であることを示すヒューズ切断情報信号BROWNが出力される。
(a)図4に示すように、半導体記憶装置201に電源が投入された後、内部電位の設定が完了したことを知らせる電源投入完了信号POWERONが“H”になるまでの時間T0は、ヒューズ情報初期化信号bFPUP1及びヒューズ情報確定信号FPUN1は、共に“ロウ(Low)”(以下、単に“L”という)であるため、p−MOSFET31はオン、n−MOSFET32はオフとなり、ノード34の初期値は“H”である。
(b)次に、t1において、電源投入完了信号POWERONが“H”になると、ヒューズ情報保持制御回路19aによりヒューズ情報初期化信号bFPUP1が“H”となるので、p−MOSFET31はオフされるが、ヒューズ情報初期化信号bFPUP1が“H”になったことによりスイッチとして動作するn−MOSFET38がオンとなり第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37におけるp−MOSFET39のソースとn−MOSFET40のドレインが接続される。これにより、第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37が活性化されてp−MOSFET39がオン、n−MOSFET40がオフとなり、ノード34の初期値“H”は保持されるる
(c)次に、t2に示すように、所定の時間が経過してヒューズ情報保持制御回路19aによりヒューズ情報確定信号FPUN1が“H”となると、n−MOSFET32がオンとなる。ここで、ヒューズ33が導通している場合は、ノード34は“L”になるので第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35はヒューズ導通情報信号INTACTを“H”にし、第2のインバータ(出力段インバータ)36はヒューズ切断情報信号BROWNを“L”にする。これにより、ヒューズ33が導通状態であることがメモリセル置き換え判定回路17aに送出され、更に、活性化されている第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37によりノード34の状態“L”は保持される。一方、ヒューズ33が切断されている場合は、ノード34の初期状態“H”が保持されるので、第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35はヒューズ導通情報信号INTACTを“L”にし続け、第2のインバータ(出力段インバータ)36はヒューズ切断情報信号BROWNを“H”にし続ける。これにより、ヒューズ33が切断状態であることがメモリセル置き換え判定回路17aに送出され、更に、活性化されている第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37によりノード34の状態“H”は保持される。
(d)次に、t3において、ヒューズ情報保持制御回路19aによりヒューズ情報確定信号FPUNが“L”になると、n−MOSFET32はオフされるが、第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37は活性化され続けているので、ノード34の状態を保持し続けることができる。
(e)ヒューズ情報の再読込みと保持を行うときは、t4で、bFPUPが活性化(L)されヒューズ情報初期化用p−MOSFET31が活性化されて、ヒューズ情報保持ノード34は初期化(H)の状態になる。よって、ヒューズ切断情報信号BROWNは活性化(H)され、ヒューズ導通情報信号INTACTは非活性化(L)されて、ヒューズが切断状態にある情報を送出する。
(f)その後、bFPUPがt5で非活性化(H)され、所定の時間を経過後、t6において、ヒューズ情報保持制御回路19aによりヒューズ情報確定信号FPUN1が“H”となると、n−MOSFET32がオンとなる。ここで、ヒューズ33が導通している場合は、ノード34は“L”になるので第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35はヒューズ導通情報信号INTACTを“H”にし、第2のインバータ(出力段インバータ)36はヒューズ切断情報信号BROWNを“L”にする。これにより、ヒューズ33が導通状態であることがメモリセル置き換え判定回路17aに送出され、更に、活性化されている第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37によりノード34の状態“L”は保持される。一方、ヒューズ33が切断されている場合は、ノード34の初期状態“H”が保持されるので、第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35はヒューズ導通情報信号INTACTを“L”にし続け、第2のインバータ(出力段インバータ)36はヒューズ切断情報信号BROWNを“H”にし続ける。これにより、ヒューズ33が切断状態であることがメモリセル置き換え判定回路17aに送出され、更に、活性化されている第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37によりノード34の状態“H”は保持される。
(g)次に、t7において、ヒューズ情報保持制御回路19aによりヒューズ情報確定信号FPUNが“L”になると、n−MOSFET32はオフされるが、第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37は活性化され続けているので、ノード34の状態を保持し続けることができる。このようにして、t4〜t7のタイミングで、ヒューズ情報の再読込みと保持がなされる。
ここで注意するべき点は、ヒューズ情報保持回路15aが、ヒューズ情報の再読込を行う際に、ヒューズが切断状態にある情報を送出してしまうことである。即ち、ヒューズ情報の再読込みによって正しいヒューズ情報を送出する前に、必ず、ヒューズ切断情報信号BROWNが活性化(H)され、ヒューズ導通情報信号INTACTは非活性化(L)され、ヒューズが切断状態にある情報を送出してしまう。
したがって、ヒューズ情報保持回路15aがヒューズ情報の再読込みと保持を行うことができるのは、ヒューズ情報保持回路15aがヒューズ情報の再読込みに伴い一度ヒューズが切断状態にある情報を送出してしまっても、他の動作に影響を与えることがないときのみに限られてしまう。
第1の実施の形態では、スペアメモリセルアレイ121a,122aへの置き換え情報用のヒューズについて、そのヒューズが対応しているメモリセルアレイ12aがアイドル状態にあるときにそのヒューズのヒューズ情報の再読込みと保持を行うことによってこの問題を回避している。
次に、ヒューズ情報保持制御回路19aについて説明する。図5に示すように、ヒューズ情報保持制御回路19aは、大別してヒューズ情報初期化信号bFPUP1を生成するヒューズ情報初期化信号生成部41と、ヒューズ情報確定信号FPUN1を生成するヒューズ情報確定信号生成部42と、ヒューズ情報初期化信号生成部41とヒューズ情報確定信号生成部42の同期をとる同期部43とからなり、各部はヒューズ情報に必要な所定数の回路群で構成されている。
ヒューズ情報初期化信号生成部41は、リフレッシュ制御回路14uからのヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2が入力される第1のNANDゲート51と、第1のNANDゲート51の出力及び電源投入完了信号POWERONとが入力される第2のNANDゲート52と、第1のNANDゲート51の出力をインバータ54、NORゲート55及び遅延段56の直列回路により遅延した遅延信号と第2のNANDゲート52の出力とを入力してヒューズ情報初期化信号を出力するNANDゲート53とで構成されている。
ヒューズ情報確定信号生成部42は、ヒューズ情報初期化信号生成部41の遅延段56の遅延信号を更に遅延する遅延段61とインバータ62の直列回路と、インバータ62の出力を更に遅延する遅延段63とインバータ64の直列回路と、インバータ62の出力とこれを遅延したインバータ64の出力を入力して“L”を発生するNANDゲート65と、NANDゲート65の出力を反転したヒューズ情報確定信号を出力するインバータ66とで構成されている。
同期部43は、電源設定完了信号POWERONを遅延する遅延段71とインバータ72の直列回路と、電源設定完了信号POWERONとこれを遅延したインバータ72の出力を入力して“L”を発生するNANDゲート73と、NANDゲート74、75を有するフリップフロップ回路76とで構成されている。
このフリップフロップ回路76は、NANDゲート73が発生する“L”をセット信号とし、NANDゲート65が生成する“L”をリセット信号とし、出力をヒューズ情報初期化信号生成部41のNORゲート55に入力している。
(a)図6に示すように、電源投入直後(T0)は、電源投入完了信号POWERON、ヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2は共に“L”となる。又、フリップフロップ回路76はリセット状態となりノード95は“L”となる。そして、ヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2が“L”のため第1のNANDゲート51によりノード81は“H”となり、電源投入完了信号POWERONが“L”のため第2のNANDゲート52によりノード82は“H”となる。インバータ54によりノード83は“L”となり、ノード95は“L”のためNORゲート55によりノード84は“H”となり、遅延段56を介してノード85は“H”となる。その結果、NANDゲート53によりヒューズ情報初期化信号bFPUP1は“L”に初期設定される。次に、遅延段61を介してノード86は“H”になるのでノード87はインバータ62によって“L”になり、遅延段63、インバータ64、NANDゲート65で構成されるロウパルス発生回路はリセット状態となってノード90は“H”になる。その結果、インバータ66によりヒューズ情報確定信号FPUN1は“L”に初期設定される。
(b)次に、t1において、電源投入完了信号POWERONが“H”になると第2のNANDゲート52によりノード82は“L”になる。その結果、NANDゲート53によりヒューズ情報初期化信号bFPUP1は“H”に設定される。又、遅延段71、インバータ72、NANDゲート73で構成されるロウパルス発生回路が活性化されてノード93に“L”が発生するのでフリップフロップ回路76がセットされてノード95が“H”になり、NORゲート55によりノード84は“L”になり、遅延段56を介してノード85も“L”になる。更に、遅延段61を介してノード86が“L”になり、インバータ62によりノード87が“H”になり、遅延段63、インバータ64、NANDゲート65で構成されるロウパルス発生回路が活性化されてノード90に“L”を発生する。その結果、t1後のt2において、インバータ66によりヒューズ情報確定信号FPUN1には“H”が出力される。以上により、ヒューズ情報保持制御回路19aは、図4に示したようにヒューズ情報初期化信号bFPUP1及びヒューズ情報確定信号FPUN1をヒューズ情報保持回路15aに出力することが可能である。又、フリップフロップ回路76は、リセットされてノード95は“L”となるのでNORゲート55によりノード84は“H”に戻り、遅延段56を介してノード85、遅延段61を介してノード86も“H”に戻る。これにより、インバータ66によりノード87が“L”になり、遅延段63、インバータ64、NANDゲート65で構成されるロウパルス発生回路はリセットされる。
(c)次に、t3において、電源投入完了信号POWERONが“H”になった後にヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2が“H”になると、第1のNANDゲート51によりノード81が“L”になるので第2のNANDゲート52によりノード82は“H”になる。その結果、ノード85が“H”であるためNANDゲート53によりヒューズ情報初期化信号bFPUP1は再び“L”に設定される。
(d)その後、t4において、インバータ54、NORゲート55、遅延段56の遅延をもってノード85は“L”となる。その結果、NANDゲート53によりヒューズ情報初期化信号bFPUP1は再び“H”に設定される。
(e)次に、t5において、遅延段61を介してノード86が“L”になり、インバータ62によりノード87が“H”になるので遅延段63、インバータ64、NANDゲート65で構成されるロウパルス発生回路が活性化されノード90に“L”を発生させる。その結果、インバータ66によりヒューズ情報確定信号FPUN1には再び“H”が出力される。
以上により、ヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2が“H”になる度に、ヒューズ情報保持制御回路19aは、ヒューズ情報初期化信号bFPUP1及びヒューズ情報確定信号FPUN1を再度ヒューズ情報保持回路15aに出力することが可能である。これにより、ヒューズ情報保持回路15aは、ヒューズの情報を再度読込んで保持し、ヒューズ導通情報信号INTACTとヒューズ切断情報信号BROWNをメモリセル置き換え判定回路17aに再度出力することができる。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置201では電源が投入されたときに一度ヒューズの情報をヒューズ情報保持回路15aに読込み、その後は、ヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2が出力される度に再度ヒューズの情報をヒューズ情報保持回路15aに読込んでいるので、保持されたヒューズの情報が誤った状態になっても電源を再投入することなく幾度でも正しい状態に訂正することが可能である。したがって、電源の再投入が困難なシステムを長期間に渡って安定に稼動させることができるので、信頼性の高いシステムが構築できる。
(第2の実施の形態)
図7に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る半導体記憶装置202は、複数のメモリセルアレイ12a,12b,12c,12dと、複数のメモリセルアレイ12a,12b,12c,12dへヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)を出力するリフレッシュ制御回路14u,14dと、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つヒューズの情報を読込み、保持するヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....,15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....,15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....,15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....,と、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....,15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....,15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....,15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....,からのヒューズの情報に基づいてどのアドレスのメモリセルをどのスペアメモリセルに置き換えるのかを判定する置き換え判定回路17a(i-1),17a(i),17a(i+1),.....,17b(i-1),17b(i),17b(i+1),.....,17c(i-1),17c(i),17c(i+1),.....,17d(i-1),17d(i),17d(i+1),.....,と、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つ電源投入信号及びヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)を受けてヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....,15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....,15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....,15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....,におけるヒューズ情報の読込と保持を制御するヒューズ情報保持制御回路19a,19b、19c、19dと、リフレッシュカウンタ102u,102dで構成されている。リフレッシュカウンタ102u,102dは、ヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)をカウントし、最上位ビットの出力信号CARRYを第2のヒューズ情報再読込信号として用いてヒューズ情報の再読込を行う。即ち、本発明の第2の実施の形態に係る半導体記憶装置202が本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置201と異なる点は、第1のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)をカウントするリフレッシュカウンタ102u,102dを備える点である。
図7において、半導体記憶装置202の中央部、即ち、上段に配列されたメモリセルアレイ12a及び12bと、下段に配列されたメモリセルアレイ12c及び12dとの間には、周辺回路13が配置されており、この周辺回路13部分に、リフレッシュカウンタ102u,102dが配置されている。上段のリフレッシュカウンタ102uにより、上段のリフレッシュ制御回路14uのリフレッシュ信号をカウントし、リフレッシュカウンタ102uの最上位ビットの出力信号CARRYを第2のヒューズ情報再読込信号として、ヒューズ情報保持制御回路19a,19bに出力させている。下段のリフレッシュカウンタ102dにより、下段のリフレッシュ制御回路14dのリフレッシュ信号をカウントし、リフレッシュカウンタ102dの最上位ビットの出力信号CARRYを第2のヒューズ情報再読込信号として、ヒューズ情報保持制御回路19c,19dに出力させている。
但し、図7の構成は、一例であり、単一のリフレッシュカウンタにより、上段のリフレッシュ制御回路14u及び下段のリフレッシュ制御回路14dのリフレッシュ信号をカウントし、リフレッシュカウンタの最上位ビットの出力信号CARRYをヒューズ情報保持制御回路19a,19b,19c,19dに出力させる構成でも構わない。又、リフレッシュカウンタ102u,102dの配置位置は、図7のような周辺回路13の位置に限定されず、他の位置でも構わない。同様に、2つのリフレッシュ制御回路14u,14dの代わりに単一のリフレッシュ制御回路により、複数のメモリセルアレイ12a,12b,12c,12dへリフレッシュ信号を出力するようにしても構わない。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置201と同様に、上段側のメモリセルアレイ12aは、カラム用スペアメモリセルアレイ121a及びロウ用スペアメモリセルアレイ122aを備える。ヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121a及びロウ用スペアメモリセルアレイ122aに対応したヒューズをそれぞれ備えている。上段側のメモリセルアレイ12bは、カラム用スペアメモリセルアレイ121b及びロウ用スペアメモリセルアレイ122bを備える。ヒューズ情報保持回路15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121b及びロウ用スペアメモリセルアレイ122bに対応したヒューズをそれぞれ備えている。同様に、下段側のメモリセルアレイ12cは、カラム用スペアメモリセルアレイ121c及びロウ用スペアメモリセルアレイ122cを備え、下段側のメモリセルアレイ12dは、カラム用スペアメモリセルアレイ121d及びロウ用スペアメモリセルアレイ122dを備える。ヒューズ情報保持回路15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121c及びロウ用スペアメモリセルアレイ122cに対応したヒューズをそれぞれ備え、ヒューズ情報保持回路15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121d及びロウ用スペアメモリセルアレイ122dに対応したヒューズをそれぞれ備えている。
図8は、図7の上段側のメモリセルアレイ12a及び12bについて説明するブロック図である。図8では、図7に示したヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....を総称的にヒューズ情報保持回路15aとして表現し、ヒューズ情報保持回路15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....を総称的にヒューズ情報保持回路15bとして表現している。図7で説明したように、リフレッシュカウンタ102uによりリフレッシュ制御回路14uのリフレッシュ信号(第1のヒューズ情報再読込信号)をカウントし、リフレッシュカウンタ102uの最上位ビットの出力信号CARRYを第2のヒューズ情報再読込信号としてヒューズ情報保持制御回路19a,19bに出力させている点が、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置と異なる点である。図7の下段側のメモリセルアレイ12c及び12dについても同様な構成であり、重複した説明を省略する。
図9は、図5のヒューズ情報保持制御回路19aにおいてリフレッシュカウンタ信号CARRYが入力される回路部分を示す図、図10はそのヒューズ情報保持制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
図9に示すように、図5のヒューズ情報保持制御回路における第1のNANDゲート51の一方の入力端に、リフレッシュ制御回路14uの第1のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2を入力し、他方の入力端に、リフレッシュカウンタ102uの第2のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュカウンタ信号)CARRYを入力する。これにより、第1のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2と第2のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュカウンタ信号)CARRYが共に“H”のときに第1のNANDゲート51によりノード81が“L”となる。
(a)即ち、図10に示すように、電源が投入された直後は、電源投入完了信号POWERON、第1のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2、第2のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュカウンタ信号)CARRYは、共に“L”である。
(b)電源投入完了信号POWERONが“H”になった後、リフレッシュカウンタ102uは第1のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2のカウントを開始し、フルカウントになるとリフレッシュカウンタ102uの最上位ビットの出力信号CARRYが“H”になるので第1のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2が“H”のときにヒューズ情報初期化信号bFPUP1及びヒューズ情報確定信号FPUN1を再度ヒューズ情報保持回路15aに出力することができる。
(c)第2のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュカウンタ信号)CARRYによりヒューズの情報が再読込された後に、第2のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュカウンタ信号)CARRYはリセットされ、再び第1のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2のカウントが開始される。これにより、ヒューズの情報の再読込みと保持を第2のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュカウンタ信号)CARRYが“H”になる度に繰り返すことが可能である。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る半導体記憶装置202では、第2のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュカウンタ信号)CARRYにより再度ヒューズの情報を読込むようにしたので、第1のヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)RFSH2のみによる場合よりも再読込みの頻度を減らして消費電力を抑えることができる。そして、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置と同様に、誤ったヒューズの情報がセットされている状態になっても電源を再投入することなく幾度でも誤ったヒューズの情報を訂正することが可能である。このため、電源の再投入が困難なシステムを長期間に渡って安定に稼動させることができるので、高い信頼性が得られる。
本発明の第2の実施の形態に係る半導体記憶装置では、リフレッシュカウンタ102uの最上位ビットの出力信号CARRYを、第2のヒューズ情報再読込信号に用いた場合について説明したが、最上位でなくとも途中のビットの出力信号を用いても構わない。
(第3の実施の形態)
図11に示すように、本発明の第3の実施の形態に係る半導体記憶装置203は、複数のメモリセルアレイ12a,12b,12c,12dと、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つヒューズの情報を読込み、保持するヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....,15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....,15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....,15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....,と、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....,15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....,15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....,15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....,からのヒューズの情報に基づいてどのアドレスのメモリセルをどのスペアメモリセルに置き換えるのかを判定する置き換え判定回路17a(i-1),17a(i),17a(i+1),.....,17b(i-1),17b(i),17b(i+1),.....,17c(i-1),17c(i),17c(i+1),.....,17d(i-1),17d(i),17d(i+1),.....,と、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つ電源投入信号及びヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)を受けてヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....,15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....,15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....,15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....,におけるヒューズ情報の読込と保持を制御するヒューズ情報保持制御回路19と、コマンドデコーダ106とで構成されている。コマンドデコーダ106は、入力されたコマンドを制御信号に変換してヒューズ情報保持制御回路19に供給する。即ち、電源投入信号により一度ヒューズの情報をヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....,15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....,15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....,15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....に読込んだ後は、コマンドデコーダの制御信号の発生毎にヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....,15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....,15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....,15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....にヒューズの情報を読込むようにしている点が、本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置201と異なる点である。
図11において、半導体記憶装置203の中央部、即ち、上段に配列されたメモリセルアレイ12a及び12bと、下段に配列されたメモリセルアレイ12c及び12dとの間には、周辺回路13が配置されており、この周辺回路13部分に、コマンドデコーダ106が配置されている。但し、図11の構成は、一例であり、単一のコマンドデコーダ106を分割し、上段のコマンドデコーダと下段のコマンドデコーダ106とを備えるようにしても良い。又、コマンドデコーダ106の配置位置は、図11のような周辺回路13の位置に限定されず、他の位置でも構わない。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置201と同様に、上段側のメモリセルアレイ12aは、カラム用スペアメモリセルアレイ121a及びロウ用スペアメモリセルアレイ122aを備える。ヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121a及びロウ用スペアメモリセルアレイ122aに対応したヒューズをそれぞれ備えている。上段側のメモリセルアレイ12bは、カラム用スペアメモリセルアレイ121b及びロウ用スペアメモリセルアレイ122bを備える。ヒューズ情報保持回路15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121b及びロウ用スペアメモリセルアレイ122bに対応したヒューズをそれぞれ備えている。同様に、下段側のメモリセルアレイ12cは、カラム用スペアメモリセルアレイ121c及びロウ用スペアメモリセルアレイ122cを備え、下段側のメモリセルアレイ12dは、カラム用スペアメモリセルアレイ121d及びロウ用スペアメモリセルアレイ122dを備える。ヒューズ情報保持回路15c(i-1),15c(i),15c(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121c及びロウ用スペアメモリセルアレイ122cに対応したヒューズをそれぞれ備え、ヒューズ情報保持回路15d(i-1),15d(i),15d(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121d及びロウ用スペアメモリセルアレイ122dに対応したヒューズをそれぞれ備えている。
本発明の第3の実施の形態に係る半導体記憶装置が、本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置と異なる点は、コマンドデコーダ106とを備えることにより、半導体記憶装置、特にダナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)において、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12dがアイドル状態になっているときにヒューズ情報再読込信号を出力し、ヒューズの情報を再読込するようにしたことにある。メモリセルアレイ12a,12b,12c,12dがアイドル状態になるときとは、例えばプリチャージパワーダウンモードを設定する場合、或いは動作モードをモードレジスタにセットする場合がある。
図12は、図11の上段側のメモリセルアレイ12a及び12bについて説明するブロック図である。図12では、図11に示したヒューズ情報保持回路15a(i-1),15a(i),15a(i+1),.....を総称的にヒューズ情報保持回路15aとして表現し、ヒューズ情報保持回路15b(i-1),15b(i),15b(i+1),.....を総称的にヒューズ情報保持回路15bとして表現している。図11の下段側のメモリセルアレイ12c及び12dについても同様な構成であり、重複した説明を省略する。
図13はヒューズ情報保持制御回路19にコマンド、例えばパワーダウン信号を入力する回路部分を示す図、図14はそのヒューズ情報保持制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
図13に示すように、コマンドデコーダ106からのヒューズ情報再読込信号として、パワーダウン信号PWRDWNを第1のNANDゲート51に接続し、パワーダウン信号PWRDWNが“H”のときに第1のNANDゲート51によりノード81を“L”にしている。
即ち、図14に示すように、ヒューズ情報再読込信号(パワーダウン信号)PWRDWNが“H”のときに、ヒューズ情報初期化信号bFPUP1及びヒューズ情報確定信号FPUN1を再度ヒューズ情報保持回路15aに出力することができる。
ヒューズ情報再読込信号(パワーダウン信号)PWRDWNによりヒューズの情報が再読込された後にヒューズ情報再読込信号(パワーダウン信号)PWRDWNはリセットされるので、ヒューズの情報の再読込みと保持をパワーダウンコマンドによりヒューズ情報再読込信号(パワーダウン信号)PWRDWNが“H”になる度に繰り返すことが可能である。
以上説明したように、第3の実施の形態に係る半導体記憶装置203では、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12dがアイドル状態のときに全てのメモリセルアレイ12a,12b,12c,12dに対して同時にヒューズ情報の再読込みと保持を行うようにしたので、ヒューズ情報保持制御回路19をメモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設ける必要がないので、回路構成が簡単になりチップサイズを小さくできる。更に、第1及び第2の実施の形態に係る半導体記憶装置と同様に、誤ったヒューズの情報がセットされている状態になっても電源を再投入することなく幾度でも誤ったヒューズの情報を訂正することが可能である。このため、電源の再投入が困難なシステムを長期間に渡って安定に稼動させることができるので、高い信頼性が得られる。
本発明の第3の実施の形態に係る半導体記憶装置では、ヒューズ情報再読込信号がパワーダウン信号の場合について説明したが、モードレジスタセット信号であっても構わない。その場合はパワーダウン信号PWRDWNをモードレジスタセット信号MRSに置き換えれば良いので、その説明は省略する。又、ヒューズ情報再読込信号としては、パワーダウン信号とモードレジスタセット信号の両方であっても構わない。
(第4の実施の形態)
図15に示すように、本発明の第4の実施の形態に係る半導体記憶装置204は、複数のメモリセルアレイ12a,12b,12c,12dと、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つヒューズの情報を読込み、保持するヒューズ情報保持回路16a(i-1),16a(i),16a(i+1),.....,16b(i-1),16b(i),16b(i+1),.....,16c(i-1),16c(i),16c(i+1),.....,16d(i-1),16d(i),16d(i+1),.....,と、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つヒューズ情報保持回路16a(i-1),16a(i),16a(i+1),.....,16b(i-1),16b(i),16b(i+1),.....,16c(i-1),16c(i),16c(i+1),.....,16d(i-1),16d(i),16d(i+1),.....,からのヒューズの情報に基づいてどのアドレスのメモリセルをどのスペアメモリセルに置き換えるのかを判定する置き換え判定回路17a(i-1),17a(i),17a(i+1),.....,17b(i-1),17b(i),17b(i+1),.....,17c(i-1),17c(i),17c(i+1),.....,17d(i-1),17d(i),17d(i+1),.....,と、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つ電源投入信号及びヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)を受けてヒューズ情報保持回路16a(i-1),16a(i),16a(i+1),.....,16b(i-1),16b(i),16b(i+1),.....,16c(i-1),16c(i),16c(i+1),.....,16d(i-1),16d(i),16d(i+1),.....,におけるヒューズ情報の読込と保持を制御するヒューズ情報保持制御回路20a,20b,20c,20dとで構成されている。特性変更補正用信号デコード回路18a,18b,18c,18dは、特性変更補正情報信号をデコードし、この特性変更補正情報信号を各メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d中又はメモリセルアレイ12a,12b,12c,12d以外の特定の回路へ、回路特性変更補正信号として出力し、特定の回路を変更したり、その特性を補正したりする。
図15において、半導体記憶装置204の中央部、即ち、上段に配列されたメモリセルアレイ12a及び12bと、下段に配列されたメモリセルアレイ12c及び12dとの間には、周辺回路13が配置されている。本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置201と同様に、上段側のメモリセルアレイ12aは、カラム用スペアメモリセルアレイ121a及びロウ用スペアメモリセルアレイ122aを備える。ヒューズ情報保持回路16a(i-1),16a(i),16a(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121a及びロウ用スペアメモリセルアレイ122aに対応したヒューズをそれぞれ備えている。上段側のメモリセルアレイ12bは、カラム用スペアメモリセルアレイ121b及びロウ用スペアメモリセルアレイ122bを備える。ヒューズ情報保持回路16b(i-1),16b(i),16b(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121b及びロウ用スペアメモリセルアレイ122bに対応したヒューズをそれぞれ備えている。同様に、下段側のメモリセルアレイ12cは、カラム用スペアメモリセルアレイ121c及びロウ用スペアメモリセルアレイ122cを備え、下段側のメモリセルアレイ12dは、カラム用スペアメモリセルアレイ121d及びロウ用スペアメモリセルアレイ122dを備える。ヒューズ情報保持回路16c(i-1),16c(i),16c(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121c及びロウ用スペアメモリセルアレイ122cに対応したヒューズをそれぞれ備え、ヒューズ情報保持回路16d(i-1),16d(i),16d(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121d及びロウ用スペアメモリセルアレイ122dに対応したヒューズをそれぞれ備えている。
図16は、図15の上段側のメモリセルアレイ12aに着目したブロック図である。図16では、図15に示したヒューズ情報保持回路16a(i-1),16a(i),16a(i+1),.....を総称的にヒューズ情報保持回路16aとして表現している。図15の他のメモリセルアレイ12b,12c及び12dについても同様な構成であり、重複した説明を省略する。ヒューズの情報を保持するヒューズ情報保持回路16aは、スペアメモリセルアレイ121a,122aへの置き換え情報信号(611)と、特性変更補正情報信号(618)を出力する。メモリセル置き換え判定回路(602)は、置き換え情報信号を用いてメモリセルを置き換える判定を行ない、メモリセルの置き換え判定結果信号(610)を出力する。メモリセルアレイ12aは、置き換え判定結果信号に従い、不良メモリセルの置き換えを行う。一方、特性変更補正情報信号は、特性変更補正用信号デコード回路18aでデコードされ、その信号が入力される各回路へ回路特性変更補正信号(619)として出力し、特定の回路を変更したりその特性を補正したりする。
ヒューズ情報の読込と保持は、ヒューズ情報保持制御回路20aが発生する、ヒューズ情報初期化信号bFPUP(612)、ヒューズ情報確定信号FPUN(613)、ヒューズ情報読込期間信号FSET(614)、bFSET(615)で制御され、ヒューズ情報保持回路16aにて行なわれる。ヒューズ情報保持制御回路20aには、電源投入後に内部電位設定が完了するのを検知する電源投入完了信号POWERON(617)が入力される。又、ヒューズ情報の再読込みと保持を行うヒューズ情報再読込信号FRFSH(616)も入力される。
まず、ヒューズ情報保持回路16aについて説明する。図17に示すように、ヒューズ情報保持回路16aは、例えばp−MOSFET31と、p−MOSFET31のソースにドレインが直列接続されたn−MOSFET32と、n−MOSFET32のソースと電源Vssとの間に直列接続されたヒューズ33と、p−MOSFET31とn−MOSFET32を接続するノード34にゲートが接続された第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35と、第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35の出力端にゲートが接続された第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45と、同じく第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35の出力端にゲートが接続された第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37と、第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45の出力端にゲートが接続された第4のインバータ(転送データ入力インバータ)46と、第4のインバータ(転送データ入力インバータ)46の出力端にゲートが接続された第5のインバータ(出力段インバータ)36と、同じく第4のインバータ(転送データ入力インバータ)46の出力端にゲートが接続された第6のインバータ(データ保持用インバータ)47と、第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45と第4のインバータ(転送データ入力インバータ)46との接続ノード49の電位を規定するプルアップトランジスタとなるp−MOSFET44とで構成されている。p−MOSFET44のゲートには、電源投入完了信号POWERONが入力される。
第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37の出力端はノード34に接続され、スイッチとして動作するn−MOSFET38は、第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37を構成するp−MOSFET39のソースとn−MOSFET40のドレイン間に直列接続され、そのゲートはp−MOSFET31のゲートに接続されている。そして、p−MOSFET31のゲートにはヒューズ情報初期化信号bFPUP1が入力され、n−MOSFET32のゲートにはヒューズ情報確定信号FPUN1が入力される。
第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45は、高位電源(Vcc)に、一方の主電極を接続し、ゲートにヒューズ情報読込期間信号FSETを入力する第1p−MOSFETと、この第1p−MOSFETの他方の主電極に一方の主電極を接続し、ゲートにヒューズ情報検出インバータの出力を入力する第2p−MOSFETと、この第2p−MOSFETの他方の主電極に一方の主電極を接続し、ゲートにヒューズ情報検出インバータの出力を入力する第1n−MOSFETと、この第1n−MOSFETの他方の主電極に一方の主電極を接続し、ゲートにヒューズ情報読込期間反転信号bFSETを入力する第2n−MOSFETとを備える。第2n−MOSFETの他方の主電極は、低位電源(Vss)側に接続されている。ここで「一方の主電極」とは、MOSFETのソース電極及びドレイン電極のいずれか一方の意味である。「他方の主電極」とは、上記一方の主電極とはならない、MOSFETのソース電極及びドレイン電極のいずれか一方の意味である。一般にMOSFETは対称構造をなすので、いずれをソース電極と呼び、他方をドレイン電極と呼ぶかは、任意に選択可能である。「ヒューズ情報読込期間信号FSET」と「ヒューズ情報読込期間反転信号bFSET」とは、互いに逆位相の信号である。ヒューズ情報転送用インバータ45は、ヒューズ情報読込期間信号FSETがロウレベルのときに、ヒューズ情報検出インバータ35の出力の反転データを転送データ入力インバータ46に出力する。
出力端がノード34に接続され、スイッチとして動作するn−MOSFET38は、第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37を構成するp−MOSFET39のソースとn−MOSFET40のドレイン間に直列接続され、そのゲートはp−MOSFET31のゲートに接続されている。そして、p−MOSFET31のゲートにはヒューズ情報初期化信号bFPUP1が入力され、n−MOSFET32のゲートにはヒューズ情報確定信号FPUN1が入力される。
又、第4のインバータ(転送データ入力インバータ)46では、その出力の論理レベルが“H”のときに、ヒューズ33が導通状態であることを示すヒューズ導通情報信号INTACTが出力される。出力段インバータ36では、その出力が、“H”のときに、ヒューズ33が切断状態であることを示すヒューズ切断情報信号BROWNが出力される。
図17に示すヒューズ情報保持回路16aの動作を、図18のタイミングチャートを参照しながら説明する。
(a)電源投入後に電源投入完了信号POWERONが非活性している時間T0において、ヒューズ情報初期化信号bFPUPは“L”、ヒューズ情報確定信号FPUNは“L”、であるため、p−MOSFET31はオン、n―MOSFET32はオフとなり、ノード34は初期値“H”となる。又、ヒューズ情報読込期間信号FSETは“H”、bFSETは“L”であるため、第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45はオフとなるが、電源投入完了信号POWERONが“L”であるからp−MOSFET44がオンとなりノード49は“H”となる。したがって第4のインバータ(転送データ入力インバータ)46はヒューズ33が導通状態であることを示すヒューズ導通情報信号INTACTに“L”を出力し、出力段インバータ(第5のインバータ)36はヒューズ33が切断状態であることを示すヒューズ切断情報信号BROWNに“H”を出力する。又、第6のインバータ(データ保持用インバータ)47がノード49の“H”を保持する。
(b)次に、t1において、電源投入完了信号POWERONが“H”になると、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報初期化信号bFPUPが“H”となり、p−MOSFET31はオフされるが、第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37はオンとなりノード34は“H”の初期状態を保つ。
(c)その後、所定の時間が経過し、t2において、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報確定信号FPUNが“H”になると、n−MOSFET32がオンになる。ここで、ヒューズ33が導通している場合にはノード34は“L”になり第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35によりノード48は“H”になるが、第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45はオフのままなのでノード49は“H”のままである。ヒューズ33が切断されている場合にはノード34は“H”のままであり第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35によりノード48は“L”のままであり、同じく第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45はオフのままなのでノード49は“H”のままである。ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報確定信号FPUNが“L”になると、n−MOSFET32はオフとなるが、第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37はオンされているのでノード34は状態を保持する。
(d)その後、t3において、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報読込期間信号FSETが“L”、bFSETが“H”となると、第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45はオンとなる。ここで、ヒューズ33が導通している場合にはノード48は“H”になっているため第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45によりノード49は“L”となり第4のインバータ(転送データ入力インバータ)46はヒューズ33が導通状態であることを示すヒューズ導通情報信号INTACTに“H”を出力し、出力段インバータ(第5のインバータ)36はヒューズ33が切断状態であることを示すヒューズ切断情報信号BROWNに“L”を出力する。ヒューズ33が切断されている場合にはノード48は“L”のままであり第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45がオンしてもノード49は“H”のままで第4のインバータ(転送データ入力インバータ)46はヒューズ33が切断状態であることを示すヒューズ導通情報信号INTACTの“L”出力を保持し、出力段インバータ(第5のインバータ)36はヒューズ33が切断状態であることを示すヒューズ切断情報信号BROWNの“L”出力を保持する。
(e)ヒューズ情報の再読込みと保持を行う場合には、まず、t4において、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報読込期間信号FSETが“H”、bFSETが“L”となり、第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45はオフになる。このとき、ノード49は第6のインバータ(データ保持用インバータ)47により保持されているので、第4のインバータ(転送データ入力インバータ)46はヒューズ33が導通状態であることを示すヒューズ導通情報信号INTACTの出力を保持し、出力段インバータ(第5のインバータ)36はヒューズ33が切断状態であることを示すヒューズ切断情報信号BROWNの出力を保持する。
(f)その後、t5において、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報初期化信号bFPUPが“H”となりp−MOSFET31がオフとなり、ノード34を初期値“H”となる。
(g)その後、所定の時間が経過し、t6において、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報確定信号FPUNが“H”になると、n−MOSFET32がオンになる。ここで、ヒューズ33が導通している場合にはノード34は“L”になり第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35によりノード48は“H”になるが、第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45はオフのままなのでノード49は“H”のままである。ヒューズ33が切断されている場合にはノード34は“H”のままであり、第1のインバータ(ヒューズ情報検出インバータ)35によりノード48は“L”のままであり、同じく第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45はオフのままなのでノード49は“H”のままである。ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報確定信号FPUNが“L”になると、n−MOSFET32はオフとなるが、第3のインバータ(検出情報帰還インバータ)37はオンされているのでノード34は状態を保持する。
(h)その後、t7において、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報読込期間信号FSETが“L”、bFSETが“H”となると、第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45はオンとなる。ここで、ヒューズ33が導通している場合にはノード48は“H”になっているため第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45によりノード49は“L”となり第4のインバータ(転送データ入力インバータ)46はヒューズ33が導通状態であることを示すヒューズ導通情報信号INTACTに“H”を出力し、出力段インバータ(第5のインバータ)36はヒューズ33が導通状態であることを示すヒューズ切断情報信号BROWNに“L”を出力する。ヒューズ33が切断されている場合にはノード48は“L”となり第2のインバータ(ヒューズ情報転送用インバータ)45によりノード49は“H”となり第4のインバータ(転送データ入力インバータ)46はヒューズ33が切断状態であることを示すヒューズ導通情報信号INTACTの“L”を出力し、出力段インバータ(第5のインバータ)36はヒューズ33が切断状態であることを示すヒューズ切断情報信号BROWNの“H”を出力する。t6〜t7の動作はt2〜t3の動作と同じ動作となるが、再度読込んだ情報が保持しているヒューズ導通情報信号INTACTの出力、ヒューズ切断情報信号BROWNの出力と同じであれば、ヒューズ導通情報信号INTACT、ヒューズ切断情報信号BROWNが変化することはない。
図19に示すヒューズ情報保持制御回路20aは、大別して、ヒューズ情報初期化信号bFPUPを生成するヒューズ情報初期化信号生成部121と、ヒューズ情報確定信号FPUNを生成するヒューズ情報確定信号生成部42と、電源投入完了信号POWERON時のFPUNのもとになる信号を生成する同期部43と、ヒューズ情報読込期間信号FSET、bFSETを生成するヒューズ情報読込期間信号生成部124とから構成され、各部はヒューズ情報に必要な所定数の回路群で構成されている。
ヒューズ情報初期化信号生成部121は、ヒューズ情報再読込信号FRFSHが入力される第1のNANDゲート51と、第1のNANDゲート51の出力及び電源投入完了信号POWERONとが入力される第2のNANDゲート52と、第1のNANDゲート51の出力をインバータ54、NORゲート55及び遅延段56の直列回路により遅延した遅延信号と第2のNANDゲート52の出力とを入力してヒューズ情報初期化信号bFPUPを、インバータ57,58,59,60を介して出力するNANDゲート53とで構成されている。
ヒューズ情報確定信号生成部42は、ヒューズ情報初期化信号生成部121の遅延段56の遅延信号を更に遅延する遅延段61とインバータ62の直列回路と、インバータ62の出力を更に遅延する遅延段63とインバータ64の直列回路と、インバータ62の出力とこれを遅延したインバータ64の出力を入力して“L”を発生するNANDゲート65と、NANDゲート65の出力を反転したヒューズ情報確定信号を出力するインバータ66とで構成されている。
同期部43は、電源設定完了信号POWERONを遅延する遅延段71とインバータ72の直列回路と、電源設定完了信号POWERONとこれを遅延したインバータ72の出力を入力して“L”を発生するNANDゲート73と、NANDゲート74、75を有するフリップフロップ回路76とで構成されている。フリップフロップ回路76は、NANDゲート73が発生する“L”をセット信号とし、NANDゲート65が生成する“L”をリセット信号とし、出力をヒューズ情報初期化信号生成部121のNORゲート55に入力している。
ヒューズ情報読込期間信号生成部124は、ヒューズ情報確定信号生成部42のNANDゲート65の出力信号を遅延する遅延段112とインバータ113の直列回路と、ヒューズ情報確定信号生成部42のNANDゲート65の出力信号とこれを遅延したインバータ113の出力を入力するNANDゲート114と、NANDゲート111、115を有するフリップフロップ回路117と、NANDゲート111の出力に接続されたインバータ116とで構成されている。NANDゲート111の出力はヒューズ情報読込期間信号FSETとなり、ヒューズ情報読込期間信号FSETをインバータ116で反転して、ヒューズ情報読込期間反転信号bFSETが生成される。
図19に示すヒューズ情報保持制御回路20aの動作を、図18に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。
(a)電源投入後の時間T0の間、電源投入完了信号POWERONが“L”、ヒューズ情報再読込信号FRFSHが“L”である。同期部43では、フリップフロップ回路76は初期状態となりノード95は“L”になる。ヒューズ情報初期化信号生成部121では、第2のNANDゲート52の入力であるノード82とノード85が共に“H”となりノード96は“L”となるため、ヒューズ情報初期化信号bFPUPは“L”となる。ヒューズ情報確定信号生成部42では、入力ノード85が“H”のため、ノード90は“H”となり、ヒューズ情報確定信号FPUNは“L”になる。ヒューズ情報読込期間信号生成部124では、入力ノード96が“L”のためフリップフロップ回路117はセット状態になり、ヒューズ情報読込期間信号FSETは“H”、bFSETは“L”になる。
(b)t1において、電源投入完了信号POWERONが“H”になると、同期部43では、NANDゲート73、遅延段71、インバータ72で構成されるロウパルス発生回路でノード93に“L”が出力されフリップフロップ回路76はセット状態となりノード95は“H”になる。ヒューズ情報初期化信号生成部121では、第2のNANDゲート52によりノード82が“L”になり、NANDゲート53によりノード96が“H”になって、ヒューズ情報初期化信号bFPUPは“H”となる。又、ノード95が“H”となったのでNORゲート55によりノード84は“L”となり遅延段56の遅延後、ノード85は“L”となる。
(c)ヒューズ情報確定信号生成部42では、ノード85が“L”となったため、遅延段61の遅延後、t2において、ノード86が“L”となりインバータ62によりノード87が“H”になる。するとNANDゲート65、遅延段63、インバータ64で構成されるロウパルス発生回路によりノード90に“L”が出力され、インバータ66によりヒューズ情報確定信号FPUNは“H”を出力する。ヒューズ情報読込期間信号生成部124では、入力ノード96が“H”となるがフリップフロップ回路117はセット状態を保持する。
(d)ノード90に“L”が出力された後、遅延段63の遅延後、t3において、ノード90に“H”が出力され、ヒューズ情報確定信号FPUNは“L”を出力する。このノード90での“H”の立ち上がりを受けて、NANDゲート114、遅延段112、インバータ113で構成されるロウパルス発生回路がノード99に“L”を出力し、t3で、フリップフロップ回路117はリセットされてヒューズ情報読込期間信号FSETは“L”、bFSETは“H”になる。なお、t2でのノード90の“L”によりフリップフロップ回路76がリセットされ、ノード95は“L”になり、NORゲート55によりノード84は“H”になる。遅延段56の遅延後、ノード85が“H”になり、更に遅延段61の遅延後ノード86が“H”になり、t3以降で、ヒューズ情報確定信号FPUNは“L”を維持する。
(e)t4において、ヒューズ情報再読込信号FRFSHが“H”になると、ヒューズ情報初期化信号生成部121では、NANDゲート53、第2のNANDゲート52、遅延段56、NORゲート55、インバータ54で構成されるロウパルス発生回路により、ノード96に“L”が発生され、ヒューズ情報初期化信号bFPUPは“L”を出力する。ヒューズ情報読込期間信号生成部124では、ノード96の“L”でフリップフロップ回路117がセット状態になり、ヒューズ情報読込期間信号FSETは“H”、bFSETは“L”になる。遅延段56の遅延後、t5において、ノード85が“L”になるとノード96に“H”が発生され、ヒューズ情報初期化信号bFPUPは“H”を出力する。
(f)ヒューズ情報確定信号生成部42では、t5でノード85が“L”になった後、遅延段61の遅延後、t6において、ノード86が“L”となりインバータ62によりノード87が“H”になる。するとNANDゲート65、遅延段63、インバータ64で構成されるロウパルス発生回路によりノード90に“L”が出力され、インバータ66によりヒューズ情報確定信号FPUNは“H”を出力する。ヒューズ情報読込期間信号生成部124では、入力ノード96が“H”となるがフリップフロップ回路117はセット状態を保持する。
(g)ノード90に“L”が出力された後、遅延段63の遅延後、t7において、ノード90に“H”が出力され、ヒューズ情報確定信号FPUNは“L”を出力する。このノード90での“H”の立ち上がりを受けて、NANDゲート114、遅延段112、インバータ113で構成されるロウパルス発生回路がノード99に“L”を出力し、t7で、フリップフロップ回路117はリセットされてヒューズ情報読込期間信号FSETは“L”、bFSETは“H”になる。なお、t6でのノード90の“L”によりフリップフロップ回路76がリセットされ、ノード95は“L”になり、NORゲート55によりノード84は“H”になる。遅延段56の遅延後、ノード85が“H”になり、更に遅延段61の遅延後ノード86が“H”になり、t7以降で、ヒューズ情報確定信号FPUNは“L”ヒューズ情報読込期間信号FSETは“L”、bFSETは“H”を維持する。
図17に示したヒューズ情報保持回路16aの動作、及び図19に示したヒューズ情報保持制御回路20aの動作は以上のようである。したがって、第4の実施の形態に係る半導体記憶装は、図18に示すタイミングチャートで動作する。即ち、
(a)電源投入直後のヒューズ情報の読み取りと保持は、次の様に行われる。電源投入後の時間T0の間、即ち、内部電位設定が完了するのを検知する電源投入完了信号POWERON(617)が非活性(L)している間、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報初期化信号bFPUP(612)は活性化(L)、ヒューズ情報確定信号FPUN(613)は非活性化(L)、ヒューズ情報読込期間信号FSET、bFSETは活性化(それぞれH、L)され、ヒューズ情報保持回路16aのヒューズ情報は初期化の状態になっている。t1で、電源投入完了信号POWERONが活性化(H)すると、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報初期化信号bFPUPが非活性化(H)され、ヒューズ情報保持回路16aのヒューズ情報の初期化状態を保持する。
(b)所定の時間が経過した後、t2で、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報確定信号FPUNが活性化(H)され、ヒューズ情報保持回路16aのヒューズ情報を確定する。
(c)その後、t3で、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報確定信号FPUNが非活性化(L)され、ヒューズ情報保持回路16aの確定したヒューズ情報を保持する。更にその後、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報読込期間信号FSET、bFSETが非活性化(それぞれL、H)され、ヒューズ情報保持回路16aは確定したヒューズ情報を送出する。
(d)次に、電源投入完了信号POWERONが活性化後にヒューズ情報を再度読み取り保持する動作について説明する。t4において、ヒューズ情報の再読込みと保持を行うヒューズ情報再読込信号FRFSH(616)が活性化(H)すると、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報読込期間信号FSET、bFSETは活性化(それぞれH、L)され、ヒューズ情報保持回路16aは送出している置き換え情報信号(611)と、特性変更補正情報信号(618)の情報を保持する。
(e)その後、t5において、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報初期化信号bFPUPは非活性化(H)され、ヒューズ情報保持回路16aのヒューズ情報は初期化の状態になる。この際、ヒューズの情報は初期化されているが、置き換え情報信号と特性変更補正情報信号の情報は保持されたままである。
(f)所定の時間が経過した後、t6で、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報確定信号FPUNが活性化(H)され、ヒューズ情報保持回路16aのヒューズ情報を確定する。
(g)その後、t7で、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報確定信号FPUNが非活性化(L)され、ヒューズ情報保持回路16aの確定したヒューズ情報を保持する。ここでもまだ置き換え情報信号と特性変更補正情報信号の情報は保持されたままである。更にその後、ヒューズ情報保持制御回路20aによりヒューズ情報読込期間信号FSET、bFSETが非活性化(それぞれL、H)され、ヒューズ情報保持回路16aは置き換え情報信号と特性変更補正情報信号の情報の保持を解除して新たに読込んだヒューズ情報を送出する。
以上のように、第4の実施の形態に係る半導体記憶装置によれば、電源を再投入せずに、幾度でも、誤ったヒューズ情報がセットされている状態を正しいヒューズ情報に訂正することのでき、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12dがアイドル状態であるかないかの如何にかかわらずヒューズ情報を訂正することができる。本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置においては、ヒューズ情報保持回路15a,15b,15c,15dが、ヒューズ情報の再読込を行う際に、ヒューズが切断状態にある情報を送出してしまう。即ち、ヒューズ情報の再読込みによって正しいヒューズ情報を送出する前に、必ず、ヒューズ切断情報信号BROWNが活性化(H)され、ヒューズ導通情報信号INTACTは非活性化(L)され、ヒューズが切断状態にある情報を送出してしまう。したがって、図4のタイムチャートに示したように、ヒューズ情報保持回路15a,15b,15c,15dがヒューズ情報の再読込みと保持を行うことができるのは、ヒューズ情報保持回路15a,15b,15c,15dがヒューズ情報の再読込みに伴い一度ヒューズが切断状態にある情報を送出してしまっても、他の動作に影響を与えることがないときのみに限られてしまう。このため、第1の実施の形態では、スペアメモリセルへの置き換え情報用のヒューズについて、そのヒューズが対応しているメモリセルアレイがアイドル状態にあるときにそのヒューズのヒューズ情報の再読込みと保持を行うことによってこの問題を回避している。したがって、本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置においては、回路を変更したりその特性を補正したりするためのヒューズについてヒューズ情報の再読込みと保持を行うことが難しい。なぜならば、各ヒューズによって変更される目的が多岐に渡るからである。
本発明の第4の実施の形態に係る半導体記憶装置によれば、ヒューズ毎に、他の動作に影響を与えることがないときにヒューズ情報の再読込みと保持を行う様な制御回路を設けることは不要で、各ヒューズによって変更される目的が多くなる場合にも、柔軟に対応できる。又、そもそも予期しないヒューズ情報の送出が許されないような目的をもつヒューズもある。例えば、半導体記憶装置の語構成を決めるヒューズや、半導体記憶装置内部の電源電圧電位を変更するヒューズなどのヒューズ情報の再読み込みと保持も可能になる。即ち、本発明の第4の実施の形態に係る半導体記憶装置によれば、ヒューズ情報の再読込みと保持を行う場合において、ヒューズ情報信号が初期化されることなくその動作が行われるので、メモリセル12a、12b、12c、12dの動作状態を気にせずにヒューズ情報のヒューズ情報の再読込みと保持を行うことができる。又、回路を変更したりその特性を補正したりするためのヒューズについても、そのヒューズの目的を気にすることなく、いつでもヒューズ情報の再読込みと保持を行うことができる。
(第5の実施の形態)
図20に示すように、本発明の第5の実施の形態に係る半導体記憶装置205は、複数のメモリセルアレイ12a,12b,12c,12dと、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つヒューズの情報を読込み、保持する第1ヒューズ情報保持回路161a(i-1),161a(i),161a(i+1),.....,161b(i-1),161b(i),161b(i+1),.....,161c(i-1),161c(i),161c(i+1),.....,161d(i-1),161d(i),161d(i+1),.....,と、特定の回路の特性変更補正用ヒューズのヒューズ情報の再読込みと保持を行うことができる第2ヒューズ情報保持回路162a,162b,162c,162dと、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つ第1ヒューズ情報保持回路161a(i-1),161a(i),161a(i+1),.....,161b(i-1),161b(i),161b(i+1),.....,161c(i-1),161c(i),161c(i+1),.....,161d(i-1),161d(i),161d(i+1),.....,からのヒューズの情報に基づいてどのアドレスのメモリセルをどのスペアメモリセルに置き換えるのかを判定する置き換え判定回路17a(i-1),17a(i),17a(i+1),.....,17b(i-1),17b(i),17b(i+1),.....,17c(i-1),17c(i),17c(i+1),.....,17d(i-1),17d(i),17d(i+1),.....,と、メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d毎に設けられ、且つ電源投入信号及びヒューズ情報再読込信号(リフレッシュ信号)を受けて第1ヒューズ情報保持回路161a(i-1),161a(i),161a(i+1),.....,161b(i-1),161b(i),161b(i+1),.....,161c(i-1),161c(i),161c(i+1),.....,161d(i-1),161d(i),161d(i+1),.....,におけるヒューズ情報の読込と保持を制御するヒューズ情報保持制御回路20a,20b,20c,20dとで構成されている。特性変更補正用信号デコード回路18a,18b,18c,18dは、第2ヒューズ情報保持回路162a,162b,162c,162dからの特性変更補正情報信号をデコードし、この特性変更補正情報信号を各メモリセルアレイ12a,12b,12c,12d中の、又はモリセルアレイ12a,12b,12c,12dの外部の特定の回路へ、回路特性変更補正信号として出力する。
図20において、半導体記憶装置205の中央部、即ち、上段に配列されたメモリセルアレイ12a及び12bと、下段に配列されたメモリセルアレイ12c及び12dとの間には、周辺回路13が配置されており、この周辺回路13の一部に、コマンドデコーダ106が配置されている。コマンドデコーダ106は、入力されたコマンドを制御信号に変換し、その制御信号をヒューズ情報保持制御回路20a,20b,20c,20dに出力する。更に、第2ヒューズ情報保持回路162a,162b,162c,162dも、周辺回路13の一部に配置されている。但し、図20の構成は、一例であり、単一のコマンドデコーダ106を分割し、上段のコマンドデコーダと下段のコマンドデコーダ106とを備えるようにしても良い。又、コマンドデコーダ106の配置位置は、図20のような周辺回路13の位置に限定されず、他の位置でも構わない。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置201と同様に、上段側のメモリセルアレイ12aは、カラム用スペアメモリセルアレイ121a及びロウ用スペアメモリセルアレイ122aを備える。第1ヒューズ情報保持回路161a(i-1),161a(i),161a(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121a及びロウ用スペアメモリセルアレイ122aに対応したヒューズをそれぞれ備えている。上段側のメモリセルアレイ12bは、カラム用スペアメモリセルアレイ121b及びロウ用スペアメモリセルアレイ122bを備える。第1ヒューズ情報保持回路161b(i-1),161b(i),161b(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121b及びロウ用スペアメモリセルアレイ122bに対応したヒューズをそれぞれ備えている。同様に、下段側のメモリセルアレイ12cは、カラム用スペアメモリセルアレイ121c及びロウ用スペアメモリセルアレイ122cを備え、下段側のメモリセルアレイ12dは、カラム用スペアメモリセルアレイ121d及びロウ用スペアメモリセルアレイ122dを備える。第1ヒューズ情報保持回路161c(i-1),161c(i),161c(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121c及びロウ用スペアメモリセルアレイ122cに対応したヒューズをそれぞれ備え、第1ヒューズ情報保持回路161d(i-1),161d(i),161d(i+1),.....は、カラム用スペアメモリセルアレイ121d及びロウ用スペアメモリセルアレイ122dに対応したヒューズをそれぞれ備えている。
図20に示す第5の実施の形態に係る半導体記憶装置が図15に示す第4の実施の形態に係る半導体記憶装置と異なるのは、図15のヒューズ情報保持回路16a(i-1),16a(i),16a(i+1),.....,16b(i-1),16b(i),16b(i+1),.....,16c(i-1),16c(i),16c(i+1),.....,16d(i-1),16d(i),16d(i+1),.....,を、スペアメモリセルアレイ121a,122a,121b,122b,121c,122c,121d,122dへの置き換え情報信号用の第1ヒューズ情報保持回路161a(i-1),161a(i),161a(i+1),.....,161b(i-1),161b(i),161b(i+1),.....,161c(i-1),161c(i),161c(i+1),.....,161d(i-1),161d(i),161d(i+1),.....と特性変更補正情報信号用の第2ヒューズ情報保持回路162a(i-1),162a(i),162a(i+1),.....,162b(i-1),162b(i),162b(i+1),.....,162c(i-1),162c(i),162c(i+1),.....,162d(i-1),162d(i),162d(i+1),.....の2種類に分けたことである。
第5の実施の形態においては、特性変更補正情報信号用の第2ヒューズ情報保持回路162a(i-1),162a(i),162a(i+1),.....,162b(i-1),162b(i),162b(i+1),.....,162c(i-1),162c(i),162c(i+1),.....,162d(i-1),162d(i),162d(i+1),.....のヒューズ情報の再読込みと保持は他の動作に関係無く行うことができるため、第1ヒューズ情報保持回路161a(i-1),161a(i),161a(i+1),.....,161b(i-1),161b(i),161b(i+1),.....,161c(i-1),161c(i),161c(i+1),.....,161d(i-1),161d(i),161d(i+1),.....,のヒューズ情報の再読込みと保持を行うときに合わせて第2ヒューズ情報保持回路162a(i-1),162a(i),162a(i+1),.....,162b(i-1),162b(i),162b(i+1),.....,162c(i-1),162c(i),162c(i+1),.....,162d(i-1),162d(i),162d(i+1),.....のヒューズ情報の再読込みと保持を行い、特性変更補正用ヒューズのヒューズ情報の再読込みと保持を行うことができる。このため、第1の実施の形態で行っていた様に、メモリセルアレイ121a、12b、12c、12dがアイドル状態にあるときにそのメモリセルアレイに対応するヒューズのヒューズ情報の再読込みと保持を行う等を実施するような複雑な手順を踏む必要はない。
図21は、図20の上段側のメモリセルアレイ12aに着目したブロック図である。図21では、図20に示した第1ヒューズ情報保持回路161a(i-1),161a(i),161a(i+1),.....を総称的に第1ヒューズ情報保持回路161aとして表現し、第2ヒューズ情報保持回路162a(i-1),162a(i),162a(i+1),.....を総称的に第2ヒューズ情報保持回路162aとして表現している。図20の他のメモリセルアレイ12b,12c及び12dについても同様な構成であり、重複した説明を省略する。
スペアメモリセルアレイ121a,122aへの置き換え情報信号(611)用の第1ヒューズ情報保持回路161aには、第1の実施の形態の図3で示した回路を用いることが可能である。この第1ヒューズ情報保持回路161aでは、ヒューズ情報の再読込みと保持を行う場合にヒューズ情報信号の初期化が行われてしまうため、スペアメモリセルアレイ121a,122aへの置き換え情報信号は一度初期化状態になってしまう。そこで、第1の実施の形態で行っていた様な工夫、つまり、メモリセルアレイがアイドル状態にあるときにそのメモリセルアレイに対応するヒューズのヒューズ情報の再読込みと保持を行う等を実施しなければならない。そうした場合でも第5の実施の形態においては、特性変更補正情報信号(618)用の第2ヒューズ情報保持回路162aのヒューズ情報の再読込みと保持は他の動作に関係無く行うことができるため、第1ヒューズ情報保持回路161aのヒューズ情報の再読込みと保持を行うときに合わせて第2ヒューズ情報保持回路162aのヒューズ情報の再読込みと保持を行い、特性変更補正用ヒューズのヒューズ情報の再読込みと保持を行うことができる。
第5の実施の形態においては、数が非常に多いスペアメモリセルアレイ121a,122aへの置き換え情報信号用の第1ヒューズ情報保持回路161aに、構造が簡単で素子数の少ない図1に示す様な回路を用いることにより、第4の実施の形態よりもチップ面積を抑えることができる。
第5の実施の形態に係る半導体記憶装置によれば、そのヒューズの使用目的如何にかかわらず、ヒューズ情報の読込と保持を行なった後に、ヒューズ情報がヒューズの情報を読込んだ際の正しい状態ではないように変えられてしまっても、半導体記憶装置が動作中にその誤ったヒューズ情報を訂正することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1〜第5の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
既に述べた第1〜第5の実施の形態の説明においては、
上述した実施の形態においては、4つのメモリセルアレイ12a,12b,12c,12dを有する半導体記憶装置の場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1〜3のメモリセルアレイを有する半導体記憶装置に適用しても良く、更に多くのメモリセルアレイを有する半導体記憶装置に適用しても構わない。更に、種々の論理回路と同時に集積化されたシステムLSI等の半導体集積回路にも、適用可能である。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の半導体チップ上の模式的なレイアウトを示す平面図である。 図1に示す平面図の一部に対応する、本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の概略を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置のヒューズ情報保持回路を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置のヒューズ情報保持回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置のヒューズ情報保持制御回路を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置のヒューズ情報保持制御回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の半導体チップ上の模式的なレイアウトを示す平面図である。 図7に示す平面図の一部に対応する、本発明の第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の概略を説明するブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体記憶装置のヒューズ情報保持制御回路の要部を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体記憶装置のヒューズ情報保持制御回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体記憶装置の半導体チップ上の模式的なレイアウトを示す平面図である。 図11に示す平面図の一部に対応する、本発明の第3の実施の形態に係る半導体記憶装置の概略を説明するブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体記憶装置のヒューズ情報保持制御回路の要部を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体記憶装置のヒューズ情報保持制御回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体記憶装置の半導体チップ上の模式的なレイアウトを示す平面図である。 図15に示す平面図の一部に対応する、本発明の第4の実施の形態に係る半導体記憶装置の概略を説明するブロック図である。 本発明のヒューズ情報保持回路16aを示す図である。 本発明のヒューズ情報保持動作を示すタイミングチャート図である。 本発明のヒューズ情報保持制御回路20aを示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体記憶装置の半導体チップ上の模式的なレイアウトを示す平面図である。 図20に示す平面図の一部に対応する、本発明の第5の実施の形態に係る半導体記憶装置の概略を説明するブロック図である。
符号の説明
12a,12b,12c,12d…メモリセルアレイ
14u,14d…リフレッシュ制御回路
15a,15b,16a…ヒューズ情報保持回路
17a,17b…判定回路
18a…特性変更補正用信号デコード回路
19a,19b,19c,19d,19u…ヒューズ情報保持制御回路
20a,20b,20c,20d…ヒューズ情報保持制御回路
33…ヒューズ
35…ヒューズ情報検出インバータ
36…出力段インバータ
37…検出情報帰還インバータ
45…ヒューズ情報転送用インバータ
46…転送データ入力インバータ
47…データ保持用インバータ
51…第1のNANDゲート
52…第2のNANDゲート
102u,102d…リフレッシュカウンタ
106…コマンドデコーダ
121a,121b.121c,121d…カラム用スペアメモリセル
122a,122b,122c,122d…ロウ用スペアメモリセル

Claims (8)

  1. スペアメモリセルアレイを有するメモリセルアレイと、
    ヒューズを備え、該ヒューズの情報を読込み、保持するヒューズ情報保持回路と、
    前記ヒューズ情報保持回路からの前記ヒューズの情報に基づいて、前記メモリセルアレイのどのアドレスのメモリセルを、前記スペアメモリセルアレイのどのスペアメモリセルに置き換えるかを判定する置き換え判定回路と、
    電源投入信号及びヒューズ情報再読込信号が入力され、前記ヒューズ情報保持回路のヒューズ情報の読込と保持を制御するヒューズ情報保持制御回路
    とを具備し、前記電源投入信号により一度前記ヒューズの情報を前記ヒューズ情報保持回路に読込んだ後は、前記ヒューズ情報再読込信号の発生毎に、前記ヒューズ情報保持回路に前記ヒューズの情報を読込むようにしたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記ヒューズ情報再読込信号としてリフレッシュ信号を出力するリフレッシュ制御回路を更に備え、前記リフレッシュ信号による前記ヒューズ情報保持回路への前記ヒューズの情報の読込は、前記メモリセルアレイのリフレッシュ期間外に行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記ヒューズ情報再読込信号としてリフレッシュ信号を出力するリフレッシュ制御回路と、
    前記リフレッシュ信号をカウントするリフレッシュカウンタ
    とを更に備え、前記リフレッシュ信号を第1のヒューズ情報再読込信号、前記リフレッシュカウンタの出力信号を第2のヒューズ情報再読込信号とし、前記第2のヒューズ情報再読込信号による前記ヒューズ情報保持回路への前記ヒューズの情報の読込は、前記メモリセルアレイのリフレッシュ期間外に行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 入力されたコマンドを前記ヒューズ情報再読込信号に変換して前記ヒューズ情報保持制御回路に供給するコマンドデコーダを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記メモリセルアレイ中、又は前記メモリセルアレイの外部の特定の回路の特性を変更、補正するための情報を提供する回路特性変更補正信号を出力する特性変更補正用信号デコード回路を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記特定の回路の特性を変更、補正するための情報を提供する特性変更補正用ヒューズを有し、前記特性変更補正用信号デコード回路に特性変更補正情報信号を出力する第2ヒューズ情報保持回路を更に備え、
    前記特性変更補正用信号デコード回路は、前記特性変更補正情報信号デコードし、前記回路特性変更補正信号を生成することを特徴とする請求項5に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記メモリセルアレイは、それぞれスペアメモリセルアレイを有して、同一半導体チップ上に複数個配置され、前記複数個のメモリセルアレイのそれぞれに、個別に前記ヒューズ情報保持回路、前記置き換え判定回路、前記ヒューズ情報保持制御回路が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記複数のヒューズ情報保持制御回路に、前記ヒューズ情報再読込信号としてリフレッシュ信号を出力するリフレッシュ制御回路を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の半導体記憶装置。
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