JP2005116145A - 半導体フラッシュメモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】多数回の消去/書込等によって個々のメモリセルにトランスコンダクタンス特性劣化を生じても読み出し速度低下を抑えること。
【解決手段】メモリセルM000,M001は、個別に消去ベリファイしきい値電圧の調整が行われている。ワード線WL(0),WL(1)を同時に“H”レベルにし、Yゲート線YG(0)とセレクトゲート線SG(0)とをそれぞれ“H”レベルにし、センスアンプ1から2つのメモリセルM000,M001の総電流を取り込む。メモリセルM000,M001の個々はgm劣化が生じメモリ電流が少なくなっていても、総電流は、gm劣化を起こしていないメモリセルのメモリ電流と同程度になるので、読み出し速度の低下が抑制される。これによって、書換保証回数の多回数化が図れる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、半導体フラッシュメモリに関するものである。
半導体フラッシュメモリでは、一般に、消去(Erase)/書込(Write)の繰り返しを多数回実行すると、書込時/消去時の高電圧印加がストレスとなってメモリセルのトランスコンダクタンス特性gmが物理的に劣化し、その結果、メモリセルのオン電流が低下し、オフ電流が増加することが知られている。このトランスコンダクタンスgmが低下する現象を「gm劣化」を称すれば、gm劣化がもたらす悪影響として、「メモリセルのオン電流減少に伴う読み出し速度の低下」や、「非選択メモリセルのオフリーク電流増加に伴う読み出しマージンの低下」が挙げられる。
前者は、読み出し時にメモリセルのオン電流をセンスアンプに入力してセンスしているので、オン電流が低下すると、読み出し速度が低下するということである。また、後者は、非選択メモリセルのオフリーク電流の増加によってオン電流とオフリーク電流との差が縮まり、読み出しデータの“0”“1”判定が難しくなるので、読み出しマージンが低下するということである。
なお、例えば、特許文献1では、上記したgm劣化に対処するため、同一データを2個以上のメモリセルに書き込み、読み出し時に論理和または多数決判定によって真のデータを得る技術が開示されている。また、特許文献2では、同一データを2個以上のメモリセルに書き込み、同時に読み出す技術が開示されているが、ベリファイしきい値の調整を2個以上のメモリセルについてまとめて行っていると考えられるので、同時に書き込まれたメモリセル間でしきい値が生ずる可能性がある。
特開2001−43691号公報 特開平11−96782号公報
しかしながら、従来では、半導体フラッシュメモリの読み出しでは、1ビットデータの読み出しを1メモリセルのオン電流をセンスすることで行っていたので、上記したgm劣化が起こると、読み出し速度が低下してしまっていた。一方、ユーザ側からは、アプリケーションの複雑化などの要因によって書換保証回数の多数回化が要求されてきた。
また、従来では、選択した読み出しセルが書込状態と消去状態のいずれの状態であるかを判定するリファレンス電流を作るリファレンスメモリセルのアレイは、読み出しセルのアレイとは別の小ブロックに形成しているので、センスアンプから読み出しセルとリファレンスメモリセルまでの距離が異なる結果、ビット線の負荷が互いに異なり、差動増幅回路であるセンスアンプによる高速読み出しに適さない構成となっている。
そして、別ブロックであるリファレンスメモリセルのアレイでは、初期に書き込みを行うと、その後はそのまま保持させるので、消去/書込の繰り返しを多数回実行しても読み出しセルのようにトランスコンダクタンスgmの劣化は生じない。つまり、消去/書込を繰り返すうちに読み出しセルとリファレンスメモリセルとの間で特性にずれが生じ、本来は一定であるべきしきい値電圧差が変化してしまうことが起こるので、この点からも高速読み出しに適さない構成になっている。
具体的には、読み出し動作を繰り返すことや、長時間データを保持させることで、読み出しセルもリファレンスメモリセルも書き込み直後や消去直後から特性が変化するので、書込ベリファイ電圧よりもしきい値の低いセル、消去ベリファイ電圧よりもしきい値の高いセル、リファレンスメモリセルに設定したしきい値よりも高いセルや低いセルなどができてしまい、当初設定していた読み出しセルとリファレンスメモリセルとのしきい値電圧差が変化し、高速読み出しに適さなくなってしまう。
また、特許文献2に記載の技術では、ワード線ドライバをワード線毎に1つ設ける必要があるので(同文献の図4参照)、メモリセルの微細化が進展している現在では、ワード線デコーダをワード線のピッチ内に収めるのはほぼ不可能である。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、多数回の消去/書込等によって個々のメモリセルにトランスコンダクタンス特性劣化を生じても読み出し速度の低下を抑えることができ、読み出し速度低下を招来することなく書換保証回数の多数回化を可能にする半導体フラッシュメモリを得ることを目的とする。
また、この発明は、センスアンプのビット線負荷のアンバランスを無くし、また当初設定していた読み出しセルとリファレンスメモリセルのしきい値電圧差を所定値に保持できるようにし、高速読み出しが行える半導体フラッシュメモリを得ることを目的とする。
また、この発明は、複数セルで1ビットのデータを保持することによって高信頼性を確保する高信頼性ブロックと、信頼性は高くないがビット単価の安い1ビット/1セルの通常信頼性ブロックとを混在して設ける場合に、高速アクセス性を維持し、かつ高信頼性ブロックと通常信頼性ブロックとの間で良好な回路レイアウトの再利用性が実現できる半導体フラッシュメモリを得ることを目的とする。
上述した目的を達成するために、この発明にかかる半導体フラッシュメモリは、メモリセルアレイを構成する複数の読み出しメモリセルについての消去動作時および書込動作時に、前記複数の読み出しメモリセルのメモリ電流を読み出しメモリセル毎に個別にセンスしながら各読み出しメモリセルのしきい値電圧を所定値に調整する消去制御手段および書込制御手段と、読み出し動作時に、前記消去制御手段および書込制御手段が同一データを記憶させた前記複数の読み出しメモリセルにおける2以上の読み出しメモリセルを同時に選択して総電流をセンスする読み出し制御手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、読み出し動作では、消去動作時および書込動作時に同一データを記憶させた2以上の読み出しメモリセルを同時に選択して総電流をセンスするので、多数回の消去/書込等によって個々の読み出しメモリセルは、gm劣化が生じメモリ電流が少なくなっていても、総電流は、gm劣化を起こしていない読み出しメモリセルのメモリ電流と同程度以上とすることが可能であるので、読み出し速度の低下が抑制される。これによって、読み出し速度の低下を招来することなく、書換保証回数の多回数化が図れる。このとき、消去動作時および書込動作時では、複数の読み出しメモリセルのメモリ電流を読み出しメモリセル毎に個別にセンスしながら各読み出しメモリセルのしきい値電圧を所定値に調整するので、読み出しマージンの確保が行える。したがって、書換保証回数の多数回化と高速読み出しとの両立が可能になる。
この発明によれば、多数回の消去/書込等によって個々のメモリセルにトランスコンダクタンス特性劣化を生じても読み出し速度の低下を抑えるができ、書換保証回数の多回数化が図れる。また、センスアンプのビット線負荷を等しくすることが可能となり、さらに当初設定していた読み出しメモリセルとリファレンスメモリセルのしきい値電圧差を所定値に保持できるようになるので、高速読み出しが行えるようになる。
以下に図面を参照して、この発明にかかる半導体フラッシュメモリの好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態1による半導体フラッシュメモリの読み出し回路の基本構成を示す回路図である。図1において、センスデータSD0を出力するセンスアンプ(SA0)1の入力端には、複数のメインビット線MBL(MBL0,MBL1,…,MBLm)が並列に設けられている。複数のメインビット線MBL0,MBL1,…,MBLmには、それぞれ、選択トランジスタ2−0,2−1,…,2−mが挿入されている。選択トランジスタ2−0,2−1,…,2−mのゲート電極には、それぞれ、Yゲート線YG(YG(0),YG(1),……,YG(m))が接続されている。
複数のメインビット線MBLのそれぞれには、複数のサブビット線SBLが並列に設けられ、各サブビット線SBLには、選択トランジスタが挿入される。各選択トランジスタのゲート電極には、セレクトゲート線SGが接続されている。
すなわち、図1に示すように、メインビット線MBL0には、複数のサブビット線SBL00,SBL00,…,SBL0nが並列に設けられている。また、メインビット線MBL1には、複数のサブビット線SBL10,SBL11,……,SBL1nが並列に設けられている。また、サブビット線SBL00には、選択トランジスタ3−00が挿入され、サブビット線SBL01には、選択トランジスタ3−01が挿入され、サブビット線SBL10には、選択トランジスタ3−10が挿入され、サブビット線SBL11には、選択トランジスタ3−11が挿入されている。
そして、第0列のサブビット線SBL00,SBL10,…に挿入される選択トランジスタ3−00,3−10,……のゲート電極には、セレクトゲート線SG(0)が接続されている。第1列のサブビット線SBL01,SBL11,…に挿入される選択トランジスタ3−01,3−11,…のゲート電極には、セレクトゲート線SG(1)が接続されている。以降、同様に、第n列のサブビット線SBL0n,SBL1n,…に挿入される選択トランジスタのゲート電極には、セレクトゲート線SG(n)が接続されている。
また、各サブビット線SBLには、上記した選択トランジスタを介して複数のメモリセルMが並列に配置されている。すなわち、サブビット線SBL00には、選択トランジスタ3−00を介して複数のメモリセルM000,M001,…,M00pが並列に配置されている。サブビット線SBL01には、選択トランジスタ3−01を介して複数のメモリセルM010,M011,…,01pが並列に配置されている。サブビット線SBL10には、選択トランジスタ3−10を介して複数のメモリセルM100,M101,…,M10pが並列に配置されている。サブビット線SBL11には、選択トランジスタ3−11を介して複数のメモリセルM110,M111,……,M11pが並列に配置されている。
そして、横方向に並ぶ複数のメモリセルMのコントロールゲート電極には、ワード線WL(WL(0),WL(1),…,WL(p))が接続されている。すなわち、メモリセルM000,M010,……,M100,M110,…のコントロールゲート電極には、ワード線WL(0)が接続されている。メモリセルM001,M011,……,M101,M111,…のコントロールゲート電極には、ワード線WL(1)が接続されている。以降、同様に、メモリセルM00p,M01p,……,M10p,M11p,…のコントロールゲート電極には、ワード線WL(p)が接続されている。
なお、各メモリセルのソース電極の電位は、読み出し時では接地(グランド)電位となるように制御される。そこで、この明細書では、説明の便宜から、図1に示すように、各メモリセルのソース電極は、接地(グランド)接続されると表記することで、読み出し時の回路であること明示することとしている。
図2は、半導体フラッシュメモリの一般的な読み出し動作を説明する図である。図2では、消去状態(“H”)と書込状態(“L”)におけるメモリセルMの状態と、メモリセルMの電流特性(I−V特性)と、メモリセルMの読み出し時の動作とが示されている。メモリデータの読み出しでは、通常Yゲート線YGとセレクトゲート線SGとワード線WLとをそれぞれ1本のみアクティブ(“H”レベル)にして所望のメモリセルMとセンスアンプ(SA0)1とを接続する。
図2に示すように、消去状態(“H”)のメモリセルMでは、フローティングゲート6の電荷蓄積量は極めて少ないので、ドレインからソースに向かうチャネル電流(メモリセル電流)は、コントロールゲート電極5に印加するワード線WLの電圧(WL電圧)が通常読み出し電圧に到達する前から流れ出し、WL電圧が通常読み出し電圧に到達すると多量のメモリセル電流が流れる。これに対し、書込状態(“L”)のメモリセルMでは、フローティングゲート6の電荷蓄積量が大きいので、メモリセル電流は、WL電圧が通常読み出し電圧に到達しても流れず、WL電圧が通常読み出し電圧を大きく超えてから流れ出す。
このように、メモリデータの読み出しは、あるWL電圧値に対し選択したメモリセルMのフローティングゲート6の電荷蓄積量の多少に応じてセンスアンプ(SA0)1から引き抜かれる電流値が異なることを利用して行われる。このとき、各メモリセルMにてセンスアンプ(SA0)1の判定出力値が変化するWL電圧値がメモリしきい値電圧となる。センスアンプ(SA0)1の判定基準値は、別に設けたリファレンスメモリセルから供給される(図18参照)。
図3を参照して、半導体フラッシュメモリで行われる一般的な消去シーケンスと書込シーケンスとについて説明する。図3は、半導体フラッシュメモリの消去状態と書込状態とのしきい値分布を説明する図である。図3において、横軸は、ワード線信号電圧(WL電圧)であり、消去ベリファイ電圧10と通常読み出し電圧11と書込ベリファイ電圧12とが、(消去ベリファイ電圧10)<(通常読み出し電圧11)<(書込ベリファイ電圧12)の関係で示されている。縦軸は、該当メモリセルの個数である。
一般に、半導体フラッシュメモリでは、「消去」は、ブロック一括で行われ、「書込」は、1バイト(=8ビット)等の複数ビット単位で行われる。図3では、論理値“1”の消去分布13でのメモリしきい値電圧が通常読み出し電圧11(例えば、5.5V)以下の低電圧側に分布し、論理値“0”の書込分布14でのメモリしきい値電圧が通常読み出し電圧11を超える高電圧側に分布している場合が示されている。そして、図3では、消去分布13でのメモリしきい値電圧の上限判定値である消去ベリファイ電圧10として例えば、4.0Vが示され、また書込分布14でのメモリしきい値電圧の下限判定値である書込ベリファイ電圧12として例えば、7.0Vが示されている。
消去シーケンスでは、消去パルスを与えては消去ベリファイを行うという動作を繰り返しながら徐々にメモリしきい値電圧を低下させ、1ブロック全てのメモリセルのしきい値電圧が消去ベリファイ電圧10を下回った時点で消去パルス印加を終了する。また、書込シーケンスでは、書込パルスを与えては書込ベリファイを行うという動作を繰り返しながら徐々にメモリしきい値電圧を上昇させ、該当するメモリセルのしきい値電圧が書込ベリファイ電圧12を上回った時点で書込パルス印加を終了する。以降、この「消去/書込」シーケンス実行時に行われる「ベリファイ読み出し」と区別するために、通常のメモリデータの読み出しは、「通常読み出し」と称する。
さて、センスアンプ(SA0)1では、一般に、メモリセルからの引き抜き電流が多いほど感度が良くなり、高速動作が期待できる。したがって、個々のメモリセルが多数回の消去/書込によってgm劣化した場合でも、「通常読み出し」時に2以上のメモリセル分のセンス電流を得るようにすれば、読み出し速度の低下が回避できることになる。但し、ベリファイしきい値の調整設定では、通常読み出し時に同時に選択する2以上のメモリセルを一括して行うと、後述するように、十分な効果が得られないことが起こる。
そこで、この実施の形態1では、「消去/書込」シーケンス実行時では、1メモリセル毎に「ベリファイ読み出し」を実行して個別にしきい値電圧の調整を行いながら所望のメモリしきい値電圧まで消去/書込を行う。そして、「通常読み出し」時では、例えば、図4に示す方法で2メモリセルを同時に選択してセンスするようにしている(読み出し方法その1)。
図4は、この実施の形態1による2メモリセルを同時に選択してセンスする方法を説明する図である。ここでは消去セルの読み出しを例に挙げて説明する。図4において、メモリセルM000,M001は、上記した消去シーケンスにおいて個別に消去ベリファイ電圧(4.0V)10まで消去されたメモリセルであるとする。「通常読み出し」時に、ワード線WL(0),WL(1)に同一アドレスを与えて同時に“H”レベルにするとともに、Yゲート線YG(0)とセレクトゲートSG線(0)とを共に“H”レベルにする。このようにすれば、センスアンプ(SA0)1からは、2つのメモリセルM000,M001のメモリ電流が同時に引き抜かれるので、gm劣化による個々のメモリセル電流低下分を補うことができるようになる。なお、同様の方法で、3以上のメモリセルを同時に選択することができる。
図5は、同一消去ベリファイ電圧で消去したメモリセル同士で比較したgm劣化有無セルの電流特性を示す図である。図5において、横軸は、メモリセルのゲート・ソース間電圧(Vgs)、つまり、WL電圧である。横軸には、消去ベリファイ電圧10と、この消去ベリファイ電圧10よりも高電圧である通常読み出し電圧11とが示されている。縦軸は、メモリセルのドレイン・ソース間電流(メモリ電流)Idsである。図5において、gm劣化のないメモリセルの電流特性16とgm劣化のあるメモリセルの電流特性17とは、同じベリファイ電圧10において等しい消去ベリファイ電流18で交差する特性となるが、gm劣化のないメモリセルの電流特性16は、消去ベリファイ電圧10よりも低電圧側であるが消去ベリファイ電圧10に近い位置から比較的急勾配で立ち上がる特性を示すのに対し、gm劣化のあるメモリセルの電流特性17は、消去ベリファイ電圧10よりも低電圧側に大きく離れた位置から比較的緩い勾配で立ち上がる特性を示す。
ここで、以降、通常読み出し時の形態として、この実施の形態による2セルを同時に読み出す形態を「2セル/1ビット構成」と称し、一般に行われている1セルのみを読み出す形態を「1セル/1ビット構成」と称することにするが、この「2セル/1ビット構成」と「1セル/1ビット構成」とを比較してこの実施の形態の意義を説明する。
図6は、消去後における「1セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のないセルの電流特性」と「2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるセルの電流特性」とを比較して示す図である。ここで、1セル/1ビット構成のメモリブロックにおける消去ベリファイ電圧10の値をVeveri1とし、2セル/1ビット構成のメモリブロックにおける消去ベリファイ電圧10の値をVeveri2とすると、図6では、両者の消去ベリファイ電圧10を等しい(Veveri1=Veveri2)と設定した場合の「1セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のないセルの電流特性」19と「2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるセルの電流特性」20とが示されている。図6に示すように、「1セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のないセルの電流特性」19と「2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるセルの電流特性」20とは、消去ベリファイ電圧10の値がVeveri1=Veveri2であるとき、等しい消去ベリファイ電流(値Ieveri)18で交差する特性となる。
図6において、通常読み出し時に、通常読み出し電圧11として値Vreadをワード線WLに印加したとき、1セル/1ビット構成のメモリアレイ19での通常読み出し電流21は、値Iread1であるのに対し、2セル/1ビット構成のメモリアレイ20での通常読み出し電流22は、1セル当たりはIread1よりも小さい値Iread2となるが、2セル分として、2・Iread2となる。
したがって、1ビットデータの読み出しに2メモリセルを同時に選択し、それらの総電流からセンスするこの実施の形態1による方式では、(2・Iread2)>(Iread1)という電流値関係を維持できる範囲のgm劣化度合いの範囲内であれば、個々のメモリセルは、多数回の消去/書込等によってgm劣化を起こしても、2セル/1ビット読み出しを行うことによってgm劣化を起こしていないメモリセルを1セル/1ビット読み出しを行う場合と同等の速度で読み出すことが可能となる。また、このことから、2セル/1ビット構成のブロックでは、1セル/1ビット構成のブロックよりも多数回の書換保証が可能となることが分かる。なお、消去セルについて説明したが、書込セルについても同様であることは言うまでもない。
次に、この実施の形態1による上記した効果を得るには、「消去/書込」シーケンス実行時では、1メモリセル毎に「ベリファイ読み出し」を実行して個別にしきい値電圧の調整を行いながら所望のメモリしきい値電圧まで消去/書込を行うことが重要である。すなわち、「消去/書込」シーケンス実行時に、2メモリセルをまとめてベリファイ読み出しを行うと、2メモリセルの合計セル電流によってしきい値電圧が調整されるので、各メモリセルの書込時間や消去時間が特性上異なる場合には、各メモリセルにおけるしきい値電圧がばらついてしまう可能性があり、上記した効果が十分に得られないことが起こるからである。以下、図7〜図10を参照して、これらについて説明する。
(1)図7、図8は、書込ベリファイに対する説明図である。なお、図7は、2メモリセルを同時に書き込み、ベリファイする場合のセル電流特性を示す図である。図8は、1メモリセルずつ個別に書き込み、個別にベリファイする場合のセル電流特性を示す図である。横軸(WL電圧)には、通常読み出し電圧11と書込ベリファイ電圧25とが示されている。縦軸(メモリ電流Ids)には、図7では、通常リード時電流26と書込ベリファイ電流27とが示され、図8では、通常リード時電流28と書込ベリファイ電流29とが示されている。
図7において、2メモリセルを同時に書込ベリファイする場合は、セル(1)の電流特性とセル(2)の電流特性に示すように、各メモリセルの電流特性を規定するしきい値電圧が異なることが起こり、このようにばらついたままベリファイをパスする可能性がある。セル(1)の電流特性のしきい値電圧は、通常読み出し電圧11よりも低電圧側にあり、セル(2)の電流特性のしきい値電圧は、通常読み出し電圧11よりも高電圧側にある。したがって、合成電流特性(セル(1)+セル(2))は、しきい値電圧が低い方のセル(1)の電流特性に途中(セル(2)のしきい値電圧に対応する位置)からセル(2)の電流特性が加算されるので、しきい値電圧が低い方のセル(1)の電流特性が途中で折れ曲がって上昇する特性となる。
書込ベリファイは、書込ベリファイ電圧25として値Vwveriをワード線WLに印加し、書込ベリファイ電流27として2メモリセル分の電流値Iwveri0との交点(書込ベリファイポイント)30でベリファイすることになる。そして、合成電流特性(セル(1)+セル(2))を示す2メモリセルを通常読み出し時に同時に読み出した場合、通常読み出し電圧11の値Vreadでは、通常リード時電流26としてセル(1)のメモリ電流に相当する値Iread0のリーク電流が流れてしまうことが起こる。
一方、図8において、1メモリセルずつ個別に書込ベリファイする場合には、個々のメモリセルの電流特性を規定するしきい値電圧が、セル(1)の電流特性とセル(2)の電流特性に示すように、それぞれ通常読み出し電圧11よりも高電圧側においてほぼ同じ値となるので、合成電流特性(セル(1)+セル(2))は、セル(1)とセル(2)の電流特性がほぼ同じしきい値電圧を起点として加算されるので、ある傾きをもって直線状に上昇する特性となる。書込ベリファイは、書込ベリファイ電圧25として値Vwveriをワード線WLに印加し、書込ベリファイ電流29として1メモリセル分の電流値Iwveri0/2との交点(書込ベリファイポイント)31でベリファイすることになる。そして、この場合には、通常読み出し時に2メモリセルを同時に読み出した場合、通常読み出し電圧11の値Vreadでは、通常リード時電流28は殆どゼロである。
つまり、2メモリセルを同時に書込ベリファイを行う場合は、リーク電流があるので、リーク電流のない1メモリセルずつ個別に書込ベリファイを行う場合と比べると、センスアンプでの“0”“1”判定の差別化が困難になり、通常読み出し時のDC的なマージンが減少するとともに、AC的にもマージンが減少する。逆に、1メモリセルずつ順に書込ベリファイを行う場合は、2メモリセルを同時に書込ベリファイを行う場合のように通常読み出しのマージン減少は起こらない。
(2)図9、図10は、消去ベリファイに対する説明図である。なお、図9は、消去後に2メモリセルを同時にベリファイする場合のセル電流特性を示す図である。図10は、消去後に1メモリセルずつ個別にベリファイする場合のセル電流特性を示す図である。横軸(WL電圧)には、消去ベリファイ電圧35と通常読み出し電圧11とが示されている。縦軸(メモリ電流Ids)には、図9では、消去ベリファイ電流36と通常リード時電流37とが示され、図10では、消去ベリファイ電流38と通常リード時電流39とが示されている。
図9において、2メモリセルを同時に消去ベリファイを行う場合は、セル(1)の電流特性とセル(2)の電流特性に示すように、各メモリセルの電流特性を規定するしきい値電圧が異なることが起こり、このようにばらついたままベリファイをパスする可能性がある。セル(1)の電流特性を規定するしきい値電圧は、消去ベリファイ電圧35よりも低電圧側にあり、セル(2)の電流特性を規定するしきい値電圧は、消去ベリファイ電圧35よりも高電圧側で通常読み出し電圧11に近い位置にある。したがって、合成電流特性(セル(1)+セル(2))は、しきい値電圧が低い方のセル(1)の電流特性に途中(セル(2)のしきい値電圧に対応する位置)からセル(2)の電流特性が加算されるので、しきい値電圧が低い方のセル(1)の電流特性が途中で折れ曲がって上昇する特性となる。
消去ベリファイは、消去ベリファイ電圧35として値Veveriをワード線WLに印加し、消去ベリファイ電流36として2メモリセル分の電流値Ieveri0との交点(消去ベリファイポイント)40でベリファイすることになる。そして、合成電流特性(セル(1)+セル(2))を示す2メモリセルを通常読み出し時に同時に読み出した場合、通常読み出し電圧11の値Vreadでは、通常リード時電流37としてセル(2)のメモリ電流が加算され始めた直後の電流に相当する値Iread(a)の電流が流れる。
一方、図10において、1メモリセルずつ個別に消去ベリファイを行う場合には、個々のメモリセルの電流特性を規定するしきい値電圧が、セル(1)の電流特性とセル(2)の電流特性に示すように、それぞれ消去ベリファイ電圧35の付近においてほぼ同じ値となるので、合成電流特性(セル(1)+セル(2))は、セル(1)とセル(2)の電流特性がほぼ同じしきい値電圧を起点として加算されるので、ある傾きをもって直線状に上昇する特性となる。消去ベリファイは、消去ベリファイ電圧35として値Veveriをワード線WLに印加し、消去ベリファイ電流38として1メモリセル分の電流値Ieveri0/2との交点(書込ベリファイポイント)41でベリファイすることになる。そして、この場合には、通常読み出し時に2メモリセルを同時に読み出した場合、通常読み出し電圧11の値Vreadでは、通常リード時電流39として値Iread(b)の電流が流れる。ここで、Iread(b)>Iread(a)である。
つまり、2メモリセルを同時に消去ベリファイを行う場合の通常読み出しセル電流は、1メモリセルずつ個別に消去ベリファイを行う場合と比べて小さくなるので、2メモリセルを同時に消去ベリファイを行う場合には、センスアンプでの“0”“1”判定の差別化が困難になり、通常読み出し時のDC的なマージンが減少するとともに、AC的にもマージンが減少する。逆に、1メモリセルずつ個別に消去ベリファイする場合は2メモリセルを同時に消去ベリファイする場合のように通常読み出しのマージン減少は起こらない。
このように、この実施の形態1によれば、「消去/書込」シーケンス実行時では、1メモリセル毎に「ベリファイ読み出し」を実行して個別にしきい値電圧の調整を行いながら所望のメモリしきい値電圧まで消去/書込を行い、「通常読み出し」時では、2以上のワード線WLに同一のアドレスを与えて同時に2以上のメモリセルを選択するので、個々のメモリセルが多数回の消去/書込によってgm劣化した場合でも、読み出し速度の低下を回避することができる。また、読み出し速度の低下を招来することなく、書換保証回数の多回数化が可能となる。
そして、「複数セル/1ビット構成」のメモリブロックとして「1セル/1ビット構成」のメモリブロックと同一レイアウト構成のメモリアレイを使用することができるので、この発明の実施において新たなメモリアレイのレイアウト開発は不要であるという利点も有する。つまり、読み出し制御回路に、読み出しセルアレイとして一般的に使用されているメモリアレイを「複数セル/1ビット構成」のメモリブロックと「1セル/1ビット構成」のメモリブロックとに区分して制御する機能を設けるだけで、この発明を実施することができる。この「複数セル/1ビット構成」のメモリブロックは高信頼性用に割り当てると良い。
実施の形態2.
図11は、この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態2による半導体フラッシュメモリにおいて2メモリセルを同時に選択してセンスする方法を説明する読み出し回路図である。この実施の形態2では、2メモリセルを同時に選択してセンスする方法(その2)として、「消去/書込」シーケンス実行時では、1メモリセル毎に「ベリファイ読み出し」を実行して個別にしきい値電圧の調整を行いながら所望のメモリしきい値電圧まで消去/書込を行い、「通常読み出し」時では、例えば図11に示すように、2つのセレクトゲート線SGを2本同時に選択し、同一のメインビット線MBLに接続される2つのサブビット線SBLによって同一のワード線WL上に存する2つのメモリセルを同時に選択する方法が示されている。
すなわち、図11において、例えば、メモリセルM000,M010は、実施の形態1にて説明した消去シーケンスにおいて個別に消去ベリファイ電圧(図3参照)まで消去されたセルであるとする。「通常読み出し」時にこれら2つの消去メモリセルM000,M010を同時に選択する場合、ワード線WL(0)を“H”レベルにするとともに、Yゲート線YG(0)を“H”レベルにし、セレクトゲートSG線(0),SG(1)を同時に“H”レベルにする。
このようにすれば、センスアンプ(SA0)1からは、2つのメモリセルM000,M010のメモリ電流が同時に引き抜かれるので、gm劣化による個々のメモリセル電流低下分を補うことができるようになる。この実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、3以上のメモリセルを同時に選択することによって、より大きなgm劣化に対処することが可能となる。
このように、この実施の形態2によれば、「消去/書込」シーケンス実行時では、1メモリセル毎に「ベリファイ読み出し」を実行して個別にしきい値電圧の調整を行いながら所望のメモリしきい値電圧まで消去/書込を行い、「通常読み出し」時では、2以上のセレクトゲート線SGを同時に選択して同一のワード線WL上に存する2以上のメモリセルを同時に選択するので、実施の形態1と同様に、個々のメモリセルが多数回の消去/書込によってgm劣化した場合でも、読み出し速度の低下を回避することができる。また、読み出し速度の低下を招来することなく、書換保証回数の多回数化が可能となる。
そして、実施の形態1と同様に、読み出し制御回路に、読み出しセルメモリアレイとして一般的に使用されているメモリアレイを「複数セル/1ビット構成」のメモリブロックと「1セル/1ビット構成」のメモリブロックとに区分して制御する機能を設けるだけで、この発明を実施することができる。そして、「複数セル/1ビット構成」のメモリブロックは高信頼性用に割り当てると良い。
実施の形態3.
図12は、この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態3による半導体フラッシュメモリにおいて2メモリセルを同時に選択してセンスする方法を説明する読み出し回路図である。この実施の形態3では、2メモリセルを同時に選択してセンスする方法(その3)として、「消去/書込」シーケンス実行時では、1メモリセル毎に「ベリファイ読み出し」を実行して個別にしきい値電圧の調整を行いながら所望のメモリしきい値電圧まで消去/書込を行い、「通常読み出し」時では、例えば図12に示すように、2つのYゲート線YGを同時に選択して2つのメインビット線MBLにそれぞれ接続される対応する1つずつのサブビット線SBLによって同一のワード線WL上に存する2つのメモリセルを同時に選択する方法が示されている。
すなわち、図12において、例えば、メモリセルM000,M100は、実施の形態1にて説明した消去シーケンスにおいて個別に消去ベリファイ電圧(図3参照)まで消去されたセルであるとする。「通常読み出し」時にこれら2つの消去メモリセルM000,M100を同時に選択する場合、ワード線WL(0)を“H”レベルにするとともに、Yゲート線YG(0),YG(1)を同時に“H”レベルにし、セレクトゲートSG線(0)を“H”レベルにする。
このようにすれば、センスアンプ(SA0)1からは、2つのメモリセルM000,M100のメモリ電流が同時に引き抜かれるので、gm劣化による個々のメモリセル電流低下分を補うことができるようになる。この実施の形態3においても、実施の形態1,2と同様に、3以上のメモリセルを同時に選択することができる。
このように、この実施の形態3によれば、「消去/書込」シーケンス実行時では、1メモリセル毎に「ベリファイ読み出し」を実行して個別にしきい値電圧の調整を行いながら所望のメモリしきい値電圧まで消去/書込を行い、「通常読み出し」時では、2以上のYゲート線YGを同時に選択して同一のワード線WL上に存する2以上のメモリセルを同時に選択するので、実施の形態1,2と同様に、個々のメモリセルが多数回の消去/書込によってgm劣化した場合でも、読み出し速度の低下を回避することができる。また、読み出し速度の低下を招来することなく、書換保証回数の多回数化が可能となる。
そして、実施の形態1,2と同様に、「読み出し制御回路に、読み出しセルアレイとして一般的に使用されているメモリアレイを「複数セル/1ビット構成」のメモリブロックと「1セル/1ビット構成」のメモリブロックとに区分して制御する機能を設けるだけで、この発明を実施することができる。そして、「複数セル/1ビット構成」のメモリブロックは高信頼性用に割り当てると良い。
実施の形態4.
図13は、この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態4による半導体フラッシュメモリにおける書込/消去ベリファイ電圧が異なる「1セル/1ビット構成ブロック」と「2セル/1ビット構成ブロック」での書込/消去ベリファイ電圧設定例および書込時/消去時のメモリしきい値分布を示す図である。この実施の形態4では、消去/書込の実行時におけるベリファイ電圧を「1セル/1ビット構成ブロック」と「2セル/1ビット構成ブロック」とで異なる値に設定する場合の構成例が示されている。
図13において、縦軸は、メモリセルの個数である。横軸(WL電圧)では、通常読み出し電圧11の低電圧側に「1セル/1ビット構成ブロックの消去分布(データ“1”)」45と「2セル/1ビット構成ブロックの消去分布(データ“1”)」46とが示され、高電圧側に「1セル/1ビット構成ブロックの書込分布(データ“0”)」47と「2セル/1ビット構成ブロックの書込分布(データ“0”)」48とが示されている。
「1セル/1ビット構成ブロックの消去分布(データ“1”)」45の消去ベリファイ電圧50の値Veveri1と、「2セル/1ビット構成ブロックの消去分布(データ“1”)」46の消去ベリファイ電圧51の値Veveri2とは、Veveri1<Veveri2となっている。また、「1セル/1ビット構成ブロックの書込分布(データ“0”)」47の書込ベリファイ電圧52の値Vwveri1と、「2セル/1ビット構成ブロックの書込分布(データ“0”)」48の書込ベリファイ電圧53の値Vwveri2とは、Vwveri1<Vwveri2となっている。
そして、「1セル/1ビット構成ブロックの消去分布(データ“1”)」45の消去閾値下限電圧54の値は、Ver1であり、「2セル/1ビット構成ブロックの消去分布(データ“1”)」46の消去閾値下限電圧55の値は、Ver2であるとしている(Ver1<Ver2)。また、消去閾値下限電圧55の値Ver2とWL電圧=0(非選択時WL電圧)との電位差ΔVeが示され、また通常読み出し電圧11の値Vreadと書込ベリファイ電圧53の値Vwveri2との電位差ΔVwが示されている。
図14は、消去ベリファイ電圧が異なる「1セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のないセルの電流特性」と「2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるセルの電流特性」とを比較して示す図である。
図14において、横軸(WL電圧)には、通常読み出し電圧(値Vread)11と、「1セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のないセルの電流特性」60に対する消去ベリファイ電圧(値Veveri1)50と、「2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるセルの電流特性」61に対する消去ベリファイ電圧(値Veveri2)51とが示されている。なお、Veveri1<Veveri2<Vreadである。また、縦軸(メモリ電流(Ids))では、「1セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のないセルの電流特性」60での通常読み出し電流(値Iread1)63と、「2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるセルの電流特性」61での通常読み出し電流(値Iread2)64と、双方の特性における消去ベリファイ電流(値Ieveri)65とが示されている。
さて、図14において、消去ベリファイでは、1セル/1ビット構成のメモリアレイと2セル/1ビット構成のメモリアレイとにおける互いに異なる消去ベリファイ電圧は、1セル/1ビット構成のメモリアレイと2セル/1ビット構成のメモリアレイとで等しい消去ベリファイ電流Iveriが得られるように設定される。そして、通常読み出し時に、通常読み出し電圧11として値Vreadをワード線WLに印加したとき、1セル/1ビット構成のメモリアレイでの通常読み出し電流63は、値Iread1であるのに対し、2セル/1ビット構成のメモリアレイでの通常読み出し電流64は、1セル当たりは値Iread2(Iread2<Iread1)となるので、2セル分として、2・Iread2となる。
したがって、2セル/1ビット構成のメモリアレイ内のメモリセルのみが多数回の消去/書込等によってgm劣化し、個々のメモリセルで得られるメモリ電流が少なくなったとしても当該2セル/1ビット構成のメモリブロックでの2セル分の読み出し電流2・Iread2が劣化していない1セル/1ビット構成のメモリブロックでの読み出し電流Iread1と同等のレベルになるようにすれば、すなわち、Veveri2>Veveri1と設定し、かつ2・Iread2≧Iread1と設定すれば、実施の形態1〜3と同様に、2セル/1ビット構成メモリアレイでは2倍のメモリ電流が流れてセンスアンプに検出されるので、2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるメモリセルの読み出しを、gm劣化のないメモリセルの読み出し速度と同等の速度で行うことができる。
次に、図15と図16を参照して、書込メモリセルの対誤読み出しマージンについて説明する。なお、図15は、図14に示す電流特性の消去ベリファイ電圧近傍を拡大して示す図である。図16は、書込ベリファイ電圧が異なる「1セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のないセルの電流特性」と「2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるセルの電流特性」の書込ベリファイ電圧近傍を拡大して示す図である。
図15において、横軸(WL電圧)には、「1セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のないセルの電流特性」60に対する消去閾値下限電圧(値Ver1)54と、「2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるセルの電流特性」61に対する消去閾値下限電圧(値Ver2)55とが示されている。なお、Ver1<Ver2である。また、縦軸(メモリ電流(Ids))では、消去ベリファイ電流(値Ieveri)65と、通常読み出し電流(Ieleak1)68と、通常読み出し電流(Ieleak2)67とが示されている。
上記のように、1セル/1ビット構成メモリブロックの消去ベリファイ電圧(値Veveri1)50と、2セル/1ビット構成メモリブロックの消去ベリファイ電圧(Veveri2)51とを、Veveri2>Veveri1と設定すれば、1セル/1ビット構成メモリブロックの消去閾値下限電圧(値Ver1)54と2セル/1ビット構成メモリブロックの消去閾値下限電圧(値Ver2)55とがVer2>Ver1の関係となるので、図15に示すように、1セル/1ビット構成メモリブロックでの通常読み出し時の非選択セル(WL電圧=0)のリーク電流(値Ieleak1)68と、2セル/1ビット構成メモリブロックでの1セル当たりの通常読み出し時の非選択セル(WL電圧=0)のリーク電流(値Ieleak2)67とは、Ieleak1>Ieleak2となり、2セル分では、Ieleak1≦2・Ieleak2となるように、Veveri2,Veveri1を設定することができる。これによって、2セル/1ビット構成メモリブロックでの書込セルの対誤読み出しマージンを確保することができる。
図16において、横軸(WL電圧)には、「1セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のないセルの電流特性」60に対する書込ベリファイ電圧(値Vweri1)52と、2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるセルの電流特性」61に対する書込ベリファイ電圧(値Vweri2)53とが示されている。なお、Vwveri1<Vwveri2である。また、縦軸(メモリ電流(Ids))では、書込ベリファイ電流(値Iwveri)71と、通常読み出し電流(Iwleak1)72と、通常読み出し電流(Iwleak2)73とが示されている。
上記のように、1セル/1ビット構成メモリブロックの書込ベリファイ電圧(値Vwveri1)52と、2セル/1ビット構成メモリブロックの書込ベリファイ電圧(Vwveri2)53とを、Vwveri2>Vwveri1と設定すれば、図16に示すように、1セル/1ビット構成メモリブロックでの通常読み出し電流(読み出し電圧での自己リーク電流:値Iwleak1)72と2セル/1ビット構成メモリブロックでの1セル当たりの通常読み出し電流(読み出し電圧での自己リーク電流:値Iwleak2)73とは、Iwleak1>Iwleak2となり、2セル分でも、2・Iwleak2≦Iwleak1となるように、Veveri2,Veveri1を設定することができる。これによって、2セル/1ビット構成メモリブロックでの書込セルの対誤読み出しマージンを確保することができる。
つまり、1セル/1ビット構成メモリブロックのベリファイ電圧と2セル/1ビット構成メモリブロックのベリファイ電圧とを異ならせることによって、2セル/1ビット構成メモリブロックでは、書込メモリセルの対誤読み出しマージンを確保することができ、gm劣化を起こしたメモリセルも、gm劣化を起こしていないメモリセルと同等の速度で読み出すことができるようになる。
また、消去/書込ストレスによるgm劣化は、メモリセルのドレイン電極近傍の絶縁膜中に電子がたまり、しきい値電圧の上昇と移動度の低下とを招いている現象であることが知られている。そして、高温でドレイン電極近傍の電子がエネルギーを得て放出され、しきい値電圧が例えば1V近く低下すると、移動度が回復する現象が知られている。そこで、この実施の形態4では、図13において、2セル/1ビット構成メモリブロックの消去分布46での消去閾値下限電圧55の値Ver2とWL電圧=0(非選択時)との電位差ΔVeと、通常読み出し電圧11の値Vreadと2セル/1ビット構成メモリブロックの書込分布48での書込ベリファイ電圧53の値Vwveri2との電位差ΔVwとの関係として、ΔVw>ΔVeと設定する。これによって、gm劣化の回復によるしきい値電圧の低下があっても、書込メモリセルの対誤読み出しマージンを確保することができるので、高速読み出しが行えるようになる。
また、gm劣化時と、高温動作時に劣化が回復ししきい値電圧が低下する場合とで共に非選択メモリセルのリーク電流と選択メモリセルのリーク電流とが、読み出しに影響を与えない例えば1μA以下に押さえ込める場合は、ΔVw=ΔVeと設定する。これによって、2セル/1ビット構成のメモリブロックでは、書込ベリファイ電圧を小さくすることができるので、チャージポンプ回路の設定電圧が小さくなり、チップ面積の削減が図れるようになる。
次に、1セル/1ビット構成のメモリブロックと2セル/1ビット構成のメモリブロックとにおけるしきい値電圧の制御方法として、図14〜図16では、同一のベリファイ電流によって異なるベリファイ電圧を得るように制御する場合を示したが、図17を参照して、他の制御法を説明する。図17は、メモリセルのしきい値電圧を制御する他の方法を説明する図である。この制御方法によっても上記と同様の効果が得られる。
図17では、消去ベリファイ時での「1セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のないセルの電流特性」60と「2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるセルの電流特性」61とが示されている。そして、2セル/1ビット構成ブロックの消去ベリファイ電圧(値Veveri2)51によって、1セル/1ビット構成のメモリブロックの消去ベリファイ電流(値Ieveri1)76と、2セル/1ビット構成のメモリブロックの消去ベリファイ電流(値Ieveri2)77とを得る場合が示されている。同様に、低電圧側の1セル/1ビット構成ブロックの消去ベリファイ電圧(値Veveri1)によって異なる消去ベリファイ電流を得るようにしても良い。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5では、センスアンプにリファレンス電流を供給するリファレンスメモリセルを読み出しメモリセルと同一のメモリアレイ内に配置する場合の構成例が示されている。すなわち、図18は、一般的な半導体フラッシュメモリでの読み出しメモリセルとリファレンスメモリセルとセンスアンプとの関係を示す模式図である。図19と図20は、この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態5による半導体フラッシュメモリの読み出し回路の基本構成を示すブロック図である。図21は、図19と図20に示す半導体フラッシュメモリにおける書込/消去ベリファイ電圧設定例と書込時/消去時のメモリしきい値分布およびリファレンスメモリセルのメモリしきい値分布を示す図である。
図18に示すように、一般的な半導体フラッシュメモリでは、読み出しセルアレイ80は、セレクトゲート線SG(SG(0)〜SG(n))とワード線WL(WL(0)〜WL(p))とによって制御される複数の読み出しメモリセルからなる読み出しサブアレイ81の複数個で構成される。各読み出しサブアレイ81は、Yゲート線YG(YG((1))〜YG(m))にて制御される複数の読み出しメインビット線84にそれぞれ接続される。そして、この読み出しセルアレイ80に対し、センスアンプ(SA0〜SAq〜)82と複数のリファレンスメモリセルで構成されるリファレンスセルアレイ83とが配置される。
リファレンスセルアレイ83は、セレクト線SL(SL(0),SL(1))とワード線WL(WL(0)〜WL(p))とにより一つのリファレンスメモリセルが選択され、選択されたリファレンスメモリセルがリファレンスメインビット線85に接続される。センスアンプ82は、一般的なプリチャージ回路を備えた高速読み出し対応の差動増幅器である。センスアンプ82の一方の入力端には、Yゲート線YG(YG(1)〜YG(m))にて制御される複数の読み出しメインビット線84が並列に接続され、他方の入力端には、リファレンスセルアレイ83からのリファレンスメインビット線85が接続される。
センスアンプ82は、読み出しを行う前に、読み出しメインビット線84とリファレンスメインビット線85とを一定電位までプリチャージするが、図18の構成から理解できるように、センスアンプ82から読み出しメモリセルとリファレンスメモリセルまでの距離が異なる結果、ビット線の負荷が互いに異なり、差動増幅器であるセンスアンプによる高速読み出しに適さない構成となっている。また、リファレンスセルアレイ83では、初期に書き込んだデータをそのまま保持する構成であり、読み出しセルアレイ80で生ずるgm劣化とは無縁であるので、双方の間で特性にずれが生じ、読み出しマージンの確保が困難になるなどの問題があった。
そこで、この実施の形態5では、読み出しメモリセルの消去しきい値上限値と書込しきい値下限値との間にしきい値を持つリファレンスメモリセル(図21参照)を、例えば図19と図20とに示すように、読み出しメモリセルと同一のメモリセルアレイ内に配置するようにしている。図19では、1つのセンスアンプ82にn個の読み出しサブアレイ88と1つのリファレンスセルアレイ89とが接続される形で、読み出しメモリセルとリファレンスメモリセルとを同一のメモリセルアレイ87内に配置した例が示されている。図20では、リファレンスメモリセルをメモリブロックの構成要素として読み出しメモリセルと共に同一のウエル内に配置することで、1つのセンスアンプ82にn個の読み出しセルアレイ96と2個のリファレンスセルアレイ97とが接続される形で、読み出しメモリセルとリファレンスメモリセルとを同一のメモリセルアレイ95内に配置した例が示されている。
図19において、例えば、センスアンプ82の一方の入力端には、Yゲート線YGのYG(0)とYG(1)とで制御される2本のメインビット線90,91が並列に接続され、ンスアンプ82の他方の入力端には、Yゲート線YGのYG(m−1)とYG(m)とで制御される2本のメインビット線92,93が並列に接続されている。そして、4本のメインビット線90,91,92,93には、n個の読み出しセルサブアレイ88が並列に接続されるとともに、その4本のメインビット線90,91,92,93を終端する形で1つのリファレンスセルアレイ89が設けられている。
具体的には、例えば、n個の読み出しセルサブアレイ88は、それぞれ、2つのセレクトゲート線SG(0),SG(1)と64本のワード線WL(0)〜WL(63)とで制御されるとした場合に、メインビット線90,91では、セレクトゲート線SG(0)によってワード線WL(0)〜WL(31)に接続される読み出しメモリセルが選択でき、セレクトゲート線SG(1)によってワード線WL(32)〜WL(63)に接続される読み出しメモリセルが選択できる。逆に、メインビット線92,93では、セレクトゲート線SG(1)によってワード線WL(0)〜WL(31)に接続される読み出しメモリセルが選択でき、セレクトゲート線SG(0)によってワード線WL(32)〜WL(63)に接続される読み出しメモリセルが選択できるようになっている。
また、リファレンスセルアレイ89では、4本のメインビット線90,91,92,93のそれぞれにおいて、2つのセレクト線SL(0),SL(1)と64本のワード線WL(0)〜WL(63)とで制御されるとした場合、メインビット線90,91では、セレクト線SL(0)によってワード線WL(0)〜WL(31)に接続される読み出しメモリセルが選択でき、セレクト線SL(1)によってワード線WL(32)〜WL(63)に接続される読み出しメモリセルが選択できる。逆に、メインビット線92,93では、セレクト線SL(1)によってワード線WL(0)〜WL(31)に接続される読み出しメモリセルが選択でき、セレクト線SL(0)によってワード線WL(32)〜WL(63)に接続されるリファレンスメモリセルメモリセルが選択できるようになっている。
この構成によれば、例えば、Yゲート線YG(0)によってメインビット線90を選択した場合、読み出しセルサブアレイ88のセレクトゲート線SG(0)とセレクトゲート線SG(1)とのいずれかを操作し、ワード線WL1(0)〜WL(31)のいずれかを選択すれば、読み出しセルサブアレイ88内の一つの読み出しメモリセルがメインビット線90を介してセンスアンプ82の一方の入力端に接続される。一方、リファレンスセルアレイ89では、セレクト線SL(0)を選択してワード線WL(32)〜WL(63)を選択し、または、セレクト線SL(1)を選択してワード線WL(0)〜WL(31)を選択し、リファレンスメモリセル89とメインビット線90とは接続されないようにする。このとき、メインビット線90は、読み出しメインビット線となる。
同時に、Yゲート線YG(m)によってメインビット線93を選択した場合、読み出しサブアレイ88のセレクトゲート線SG1(0)とセレクトゲート線SG1(1)のいずれかを操作し、ワード線WL1(0)〜WL1(31)のいずれかを選択しているので、読み出しサブアレイ88内の読み出しメモリセルは、メインビット線90に接続されず、一方リファレンスセルアレイ89では、セレクト線SL(0)を選択してワード線WL(32)〜WL(63)を選択し、または、セレクト線SL(1)を選択してワード線WL(0)〜WL(31)を選択しているので、リファレンスメモリセル89とメインビット線93とは接続され、センスアンプ82の一方の入力端に接続される。このとき、メインビット線93は、リファレンスメインビット線となる。
そして、Yゲート線YG(0)によってメインビット線90を選択して読み出しセルサブアレイ88のセレクトゲート線SG1(0)を操作し、Yゲート線YG(m)によってメインビット線93を選択してリファレンスセルアレイ89のセレクト線SL(0)を操作すれば、ワード線WL1(0)〜WL1(31)のいずれかに接続される1つの読み出しメモリセルと、ワード線WL(32)〜WL(63)のいずれかに接続される1つのリファレンスメモリセルとがセンスアンプ82に接続される。
また、Yゲート線YG(0)によってメインビット線90を選択して読み出しセルサブアレイ88のセレクトゲート線SG1(1)を操作し、Yゲート線YG(m)によってメインビット線93を選択してリファレンスセルアレイ89のセレクト線SL(1)を操作すれば、ワード線WL1(0)〜WL(31)のいずれかに接続される1つの読み出しメモリセルと、ワード線WL(32)〜WL(63)のいずれかに接続される1つのリファレンスメモリセルとがセンスアンプ82に接続される。
このように、4本のメインビット線90,91,92,93は、それぞれ、読み出しセルサブアレイ88に対しては読み出しメインビット線となり、リファレンスセルアレイ89に対してはリファレンスメインビット線となる共用のビット線となっている。センスアンプ82によるプリチャージは、4本のメインビット線90,91,92,93のそれぞれを、読み出しメインビット線に設定して行い、またリファレンスメインビット線に設定して行うことになる。これによって、センスアンプ82に対する読み出しメインビット線とリファレンスメインビット線とのビット線負荷を同じにすることができ、差動増幅による高速読み出しに適した構成が得られる。
ここで、消去シーケンスと書込シーケンスは、詳細は後述するが、読み出しセルサブアレイ88とリファレンスセルアレイ89とで別個独立に実施する。そして、読み出しセルサブアレイ88では、多数回の消去/書込が行われるが、リファレンスセルアレイ89では、初期設定後はその初期値をそのまま保持する場合と適宜な時に消去/書込を行う場合とを採用することができる。後者の適宜な時に消去/書込を行う場合には、リファレンスメモリセルとgm劣化環境下にある読み出しメモリセルとの特性ずれを無くすことができる。
次に、図20において、例えば、Yゲート線YGとして読み出しメモリ用のn本のYゲート線YG1(1)〜YG1(n)とリファレンスメモリ用の2本のYゲート線YG2(0)〜YG2(1)とを用意する。そして、センスアンプ82の一方の入力端には、Yゲート線YG1(1)〜YG1(n)にて制御されるn本の読み出しメインビット線Read1〜Readnが並列に接続され、センスアンプ82の他方の入力端には、Yゲート線YGのYG2(0)とYG2(1)とで制御される2本のリファレンスメインビット線Ref1,Ref2が並列に接続されている。n本の読み出しメインビット線Read1〜Readnには、複数の読み出しセルサブアレイからなる読み出しセルアレイ96が接続され、2本のリファレンスメインビット線Ref1,Ref2には、複数のリファレンスメモリセルサブアレイからなるリファレンスセルアレイ97が接続されている。
この構成によれば、センスアンプ82によるプリチャージは、n本の読み出しメインビット線Read1〜Readnと2本のリファレンスメインビット線Ref1,Ref2とについて、個別に実施するが、読み出しセルアレイ96とリファレンスセルアレイ97とは同一のメモリセルアレイ内に配置されるので、センスアンプ82に対する読み出しメインビット線とリファレンスメインビット線とのビット線負荷を同じにすることができ、差動増幅による高速読み出しに適した構成が得られる。
また、消去シーケンスと書込シーケンスは、詳細は後述するが、読み出しセルアレイ96とリファレンスセルアレイ97とは同一のウエル内に配置されるので、消去シーケンスを実施すると、読み出しセルアレイ96とリファレンスセルアレイ97とが同時に消去される。つまり、リファレンスメモリセルとgm劣化環境下にある読み出しメモリセルとの特性ずれを無くすことができる。
次に、図21も参照しつつ、消去シーケンスと書込シーケンスについて説明する。メモリセルアレイ87,95に対する消去シーケンスでは、消去パルスを与えて消去ベリファイするという動作を繰り返しながら徐々にメモリしきい値電圧を低下させ、1ブロック全てのメモリセルのしきい値電圧が消去ベリファイ電圧10を下回った時点で消去パルスの印加を終了する。このとき、図20に示す半導体フラッシュメモリでは、リファレンスセルアレイ97は、読み出しセルアレイ96と同一ウエル内にあるので、読み出しセルアレイ96を消去すると、同時にリファレンスセルアレイ97も消去される。これに対し、図19に示す半導体フラッシュメモリでは、読み出しセルサブアレイ88のみが消去されるので、リファレンスセルアレイ89に対して、同様の消去シーケンスを実行することになる。
次に、リファレンスセルアレイ89,97への書き込みのみを行い、図21に示すように、リファレンスメモリセル分布100のしきい値電圧を通常読み出し電圧11と消去ベリファイ電圧10との間の通常読み出し電圧11に近い方に設定する。このしきい値設定は、リファレンスメモリセルへの印加WL電圧を通常書き込み時に比べて低くする、リファレンスメモリセルへの書込パルス幅を狭くする、などを行って少しずつ書き込みを行いながら所定のしきい値を超えないようにベリファイを実行することで実現できる。
メモリセルアレイ87,95に対する書込シーケンスでは、書込パルスを与えては書込ベリファイを行うという動作を繰り返しながら徐々にメモリしきい値電圧を上昇させ、該当するメモリセルのしきい値電圧が書込ベリファイ電圧12を上回った時点で書込パルス印加を終了する。
このように、実施の形態5によれば、センスアンプの2入力であるビット線負荷を等しくすることができるので、高速読み出しに適した半導体フラッシュメモリを得ることができる。また、リファレンスメモリセルを読み出しメモリセルと同じgm劣化環境下に置くことができるので、メモリ電流とリファレンス電流との差を大きく取ることができる。つまり、読み出しマージンを所定値に確保することが可能となり、読み出し速度を高速に保つことができるのに加えて、書換保証回数の多回数化が図れるようになる。
ところで、NOR型の半導体フラッシュメモリでは、読み出し時のワード線電圧とメインビットライン電圧とが、書き込み時と同じ極性の電圧配置となることから、読み出し動作を繰り返すことで、消去メモリセルが次第に書き込まれ、誤読み出しに繋がる現象の生ずることが知られている。逆に、同一のメインビットライン上の非選択メモリセルでは、ワード線電圧が0Vでメインビットラインのみに正極性電圧がかかるので、フローティングゲート上に溜まった電子がドレイン側に抜けて、書き込みメモリセルのしきい値電圧が低下する現象の生ずることが知られている。
この場合、図19に示す構成では、リファレンスメモリセルは、読み出しサブアレイのn個に対して1個配置される。また、図20に示す構成では、読み出しビット線のn本に対してリファレンスビット線が2本という構成である。つまりリファレンスメモリセルは、読み出しメモリセルに比べて読み出し頻度の期待値が各々n倍、n/2倍となる。そのため、上記リファレンスセルアレイ89,97の配置構成では、それぞれ読み出し動作を繰り返すと、予め定めたしきい値電圧が変動する危険性がある。
そこで、例えば、マイコン内蔵の場合に、SRAMのアクセス時などの半導体フラッシュメモリをアクセスしないときにバックグランドで信号を貰ってリファレンスメモリセルを読み出し、しきい値電圧が目標値よりも低い場合は追加書き込みを行うようにする。この場合にも、消去後の書き込みと同様に、リファレンスメモリセルへの印加WL電圧を通常書き込み時に比べて低くする、リファレンスメモリセルへの書込パルス幅を狭くする、などを行って少しずつ書き込みを行いながらベリファイを実行し、所定のしきい値を超えないようにする。
また、半導体フラッシュメモリをアクセスしないときにバックグランドで信号を貰ってリファレンスメモリセルを読み出し、しきい値電圧が目標値よりも高い場合は、ワード線電圧とメインビット線電圧との電位差が、例えば、−15V程度となるように電圧を印加してフローティングゲート中の電子を引き抜き、図21に示す所定のしきい値電圧までビット毎の消去を行うようにする。これらの追加書き込みとビット毎の消去とを行うことによって、リファレンスセルアレイのしきい値電圧を一定に保つことができるので、同様に読み出し速度を高速に保つことができる。
なお、図20に示した構成では、リファレンスセルアレイが複数本のリファレンスメインビット線を持つようにすることができる。これによれば、一本を実際のリファレンス用に用い、他を予備とし、上記の追加書き込みとビット毎の消去とを予備のリファレンスメインビット線に対して行い、追加書き込みとビット毎の消去とを完了した時点で予備と使用中のリファレンスメインビットラインを切り替える。そして、使用中であったリファレンスメインビット線のリファレンスメモリセルを順次読み出し、しきい値電圧に応じて追加書き込みとビット毎の消去とを行うようにする。これによって、リファレンスメモリセルの信頼性を高めることができる。
上記は、リファレンスメインビット線の追加書き込みとビット毎の消去とを行う場合であるが、読み出しメインビット線に対しても、同様の措置を講ずることができる。すなわち、半導体フラッシュメモリをアクセスしないときに読み出し動作を行い、例えば、書き込みベリファイ電圧が7Vである場合に、選択したメモリセルのしきい値電圧が6.7V〜7Vであるなど、書き込みベリファイ電圧よりも低いしきい値のメモリセルに対して追加書き込みを行う。また、例えば、消去ベリファイ電圧が4Vである場合に、選択したメモリセルのしきい値電圧が4V〜4.3Vであるなど、消去ベリファイ電圧よりも高いしきい値のメモリセルに対してビット毎の消去を行うようにする。
このように、実施の形態5によれば、読み出しメモリセルとリファレンスメモリセルにおいて、読み出しによる特性変化を無くすことができ、当初設定していた読み出しメモリセルとリファレンスメモリセルとの読み出し時のしきい値電圧差を所定値に保つことができるので、読み出し速度を高速に保つことができるようになる。また、書換保証回数の多回数化が図れるようになる。
さて、以上説明したように、この発明にかかる半導体フラッシュメモリでは、読み出し制御回路に、読み出しセルアレイとして一般的に使用されているメモリアレイを「複数セル/1ビット構成」のメモリブロックと「1セル/1ビット構成」のメモリブロックとに区分して制御する機能を設けるだけで、「複数セル/1ビット構成」のメモリブロックと「1セル/1ビット構成」のメモリブロックとを混在させることができる。
この構成は、半導体フラッシュメモリに高い信頼性が求められる用途においてコストの低減を図るのに有効である。すなわち、頻繁に書き換えが要求されるデータが比較的小容量であれば、そのデータ領域を「複数セル/1ビット構成」の高信頼性ブロックとし、その他の書き換え回数が比較的少ないデータ領域を「1セル/1ビット構成」の通常信頼性ブロックとすることで対応することができる。
ところが、これを実現する場合には次のような問題を解決する必要がある。すなわち、半導体フラッシュメモリ内に複数存在する消去ブロックにおいて、高信頼性ブロックと通常信頼性ブロックとが混在した場合、ワード線デコードの仕方が異なることによってブロックのレイアウトを新たに複数構成しなければならないという事態はレイアウトの再利用性を損なうので、できるだけ避けるべきである。また、デコードの仕方の違いによって著しく回路量が増加しレイアウト面積が増加してしまうということも避けるべきである。
そして、ワード線を複数本選択するということが高速アクセスを損なうことに繋がり得ることにも注意する必要がある。同時に複数本のワード線を選択する場合、最終的に駆動すべき負荷は、単一のワード線を選択する場合に対して複数倍になる。回路の再利用性を損なわずに、かつ、複数のワード線を同時に選択するブロックにおいて、駆動回路のファンアウトが単一のワード線を選択するブロックに対して極端に大きくならないように回路を構成することが求められる。さもなければ、アクセスするブロックによって読み出しのためのタイミングを変える必要が生ずるので、ユーザ側から見たときに使いづらい半導体フラッシュメモリとなってしまうことになる。
そこで、以下に示す実施の形態6,7において、複数セルで1ビットのデータを保持することによって高信頼性を確保する高信頼性ブロックと、信頼性は高くないがビット単価の安い1ビット/1セルの通常信頼性ブロックとを混在して設ける場合に、高速アクセス性を維持し、かつ高信頼性ブロックと通常信頼性ブロックとの間で良好な回路レイアウトの再利用性が実現できる半導体フラッシュメモリの構成例を示す。
実施の形態6.
図22は、この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態6による半導体フラッシュメモリのワード線デコード回路の基本構成を示すブロック図である。図23は、図22に示す高信頼性ブロックの構成を示す回路図である。図24は、図22に示す通常信頼性ブロックの構成を示す回路図である。
図22において、プリデコード回路110は、アドレスA0〜An-1のうち下位側アドレスA0〜A1をプリデコードしたプリデコード信号ZA0〜ZA3と、アドレスA2〜An-1をプリデコードしたその他のプリデコード信号111およびブロック選択信号112とを出力する。ここで、プリデコード信号ZA0〜ZA3は、ブロックアドレスとして用いられるもので、反転信号は「/」を付けて表記すると、ZA0=/A0・/A1であり、ZA1=/A0・A1であり、ZA2=A0・/A1であり、ZA3=A0・A1である。
i(i≧2)個の高信頼性ブロック(#1)130〜高信頼性ブロック(#i)131とj(j≧1)個の通常信頼性ブロック(#1)145〜通常信頼性ブロック(#j)155とは、それらの物理アドレス空間上で混在した状態であっても物理的には、それぞれ固めて隣接配置するようになっている。そして、高信頼性ブロック(#1)130〜高信頼性ブロック(#i)131は、それぞれ、図23に示すように構成され、また、通常信頼性ブロック(#1)145〜通常信頼性ブロック(#j)155は、それぞれ、図24に示すように構成される。なお、図22以降では、各部ロックには、説明の便宜から4本のワード線しか示されていないが、実際には、さらに多数のワード線が存在している。
i個の高信頼性ブロック(#1)130〜高信頼性ブロック(#i)131に対して共通のプリデコード回路PDWが設けられている。プリデコード回路PDWは、この実施の形態6では、2個のAND回路120,121で構成されている。ブロック選択信号112の中の高信頼性ブロック#1選択信号〜高信頼性ブロック#i選択信号は、OR回路115にて論理和が取られてAND回路120,121の一方の入力端に印加される。そして、AND回路120の他方の入力端には最下位アドレスA0をインバータ112にて反転したアドレス/A0が印加される。一方、AND回路121の他方の入力端にはインバータ112の出力を反転したアドレスA0が印加される。AND回路120,121の出力であるプリデコード信号ZAW0,ZAW1がi個の高信頼性ブロック(#1)130〜高信頼性ブロック(#i)131に対して共通に供給される。
また、i個の高信頼性ブロック(#1)130〜高信頼性ブロック(#i)131には、ブロック選択信号112と、プリデコード信号111とが入力される。図23は、代表例として高信頼性ブロック(#1)130の構成を示すが、図23に示すように、高信頼性ブロック(#1)130では、4つのワード線ドライバWLDE0,WLDO0,WLDE1およびWLDO1と、プリデコード回路PDGW0とを備えている。
ワード線ドライバWLDE0,WLDO0の電源側入力端子は、共通にAND回路120の出力端に接続され、ワード線ドライバWLDE1,WLDO1の電源側入力端子は、共通にAND回路121の出力端に接続されている。4つのワード線ドライバWLDE0,WLDO0,WLDE1およびWLDO1のゲート側入力端子は、プリデコード回路PDGW0の出力端に並列に接続されている。
高信頼性ブロック#1選択信号112とプリデコード信号111とは、プリデコード回路PDGW0に入力される。プリデコード回路PDGW0は、高信頼性ブロック#1選択信号112とプリデコード信号111との論理積を取って4つのワード線ドライバWLDE0,WLDO0,WLDE1およびWLDO1のゲート側入力端子を一括して活性化ないしは非活性化する。
ワード線ドライバWLDE0,WLDO0の電源側入力端子には、プリデコード信号ZAW0が共通に印加され、ワード線ドライバWLDE1,WLDO1の電源側入力端子には、プリデコード信号ZAW1が共通に印加されるので、ワード線WLE10,WLO10は一対として選択され、また、ワード線WLE11,WLO11は一対として選択される。
このように、2本のワード線を同時に選択することができるので、予め同一のデータを書き込んでおいた2つのメモリセルを同時に選択して同一のビット線に接続することができる。これによって、メモリセル2つ分のメモリセル電流がビット線を駆動するので、メモリセルのコンダクタンスgmを見かけ上2倍にすることができる。
一方、通常信頼性ブロック(#1)145〜通常信頼性ブロック(#j)155では、それぞれ、プリデコード信号ZA0〜ZA3によって独立に1本ずつのワード線選択が行われるようになっている。すなわち、通常信頼性ブロック(#1)145では、ブロック選択信号112における通常信頼性ブロック#1選択信号とその他のプリデコード信号111における対応するプリデコード信号とが入力され、また、4つのAND回路140〜143にてプリデコード信号ZA0〜ZA3と通常信頼性ブロック#1選択信号との論理積を取った4つのプリデコード信号が入力され、4つのワード線WL10,WL11,WL12,WL13を駆動するワード線ドライバの電源側端子の中の1つのみが選択される。
また、通常信頼性ブロック(#j)155では、ブロック選択信号112における通常信頼性ブロック#j選択信号とその他のプリデコード信号111における対応するプリデコード信号とが入力されるとともに、4つのAND回路150〜153にてプリデコード信号ZA0〜ZA3と通常信頼性ブロック#j選択信号との論理積を取った4つのプリデコード信号が入力され、4つのワード線WLj0,WLj1,WLj2,WLj3を駆動するワード線ドライバの電源側端子の中の1つにみが選択される。
図24は、代表例として通常信頼性ブロック(#1)145の構成を示すが、図24に示すように、通常信頼性ブロック(#1)145では、4つのワード線ドライバWLD0,WLD1,WLD2およびWLD3と、プリデコード回路PDG0とを備えている。
ワード線ドライバWLD0の電源側入力端子はAND回路140の出力端に接続され、ワード線ドライバWLD1の電源側入力端子はAND回路141の出力端に接続され、ワード線ドライバWLDE2の電源側入力端子はAND回路142の出力端に接続され、またワード線ドライバWLD3の電源側入力端子はAND回路143の出力端に接続されている。4つのワード線ドライバWLD0,WLD1,WLD2およびWLD3のゲート側入力端子は、プリデコード回路PDG0の出力端に並列に接続されている。
通常信頼性ブロック#1選択信号信号112とプリデコード信号111とは、プリデコード回路PDG0に入力される。プリデコード回路PDG0は、通常信頼性ブロック#1選択信号信号112とプリデコード信号111との論理積を取って4つのワード線ドライバWLD0,WLD1,WLD2およびWLD3のゲート側入力端子を一括して活性化ないしは非活性化する。
ワード線ドライバWLD0〜WLD3の電源側入力であるプリデコード信号ZA0〜ZA3は、アドレスA0,A1に応じて1本のみが活性化されるので、ワード線はただ一本のみが選択される。
このように、実施の形態6によれば、2以上の高信頼性ブロックでは、プリデコード信号ZAW0,ZAW1を共有することによりプリデコード回路PDWを共有できるので、レイアウト面積の削減が可能になる。また、プリデコード信号ZAW0,ZAW1を共有する高信頼性ブロックを隣接して配置するようにしたので、2以上の高信頼性ブロックでプリデコード信号を共有する場合に、プリデコード信号の配線長を短くすることができる。したがって、アドレス変化からワード線の立ち上がりまでの時間を短縮することができ、アクセスの高速化が図れる。
実施の形態7.
図25は、この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態7による半導体フラッシュメモリのワード線デコード回路の基本構成を示すブロック図である。図26は、図25に示す高信頼性ブロックの構成を示す回路図である。図27は、図25に示す通常信頼性ブロックの構成を示す回路図である。
実施の形態6(図22)では、プリデコード信号ZAW0,ZAW1をそれぞれ隣接する2つのワード線ドライバが共有するので、高信頼性ブロックにおいては、ワード線を2本同時に選択することはできるが、1本ずつ選択することができない。しかし、高信頼性ブロックにおいても書き込みベリファイ動作時やプログラム電圧の印加時など、同一データを書き込んだ複数メモリセルを一つ一つ選択した方が望ましい場合がある。以下に、書き込み動作を例に挙げて説明する。
書き込み動作は、書き込み電圧印加後に書き込みベリファイを行い、メモリセルのしきい値が所望の値よりも上昇したか否かを判定しながら行われる。メモリセルのしきい値が所望の値以上に上昇したときには、書き込み電圧の印加が停止され、書き込み動作を終了する。メモリセルのしきい値レベルが所望の値よりも低いときは、さらに書き込み電圧を印加して書き込み動作を継続する。メモリセルのしきい値が所望の値まで上昇したか否かを判定する動作は、書き込みベリファイ動作と呼ばれているが、書き込み対象のメモリセルを選択して読み出しを行うことによってなされる。
この書き込みベリファイ動作では、通常の読み出し動作と同じ電圧条件を用いて書き込みベリファイを行うと、読み出し時のマージンが無くなるで、書き込みベリファイ電圧として例えば通常読み出し時に比べて高い電圧をワード線に、つまりメモリセルのゲート電極に印加し、得られるメモリセル電流が所望の電流値よりも少ないか否かを調べることが行われる。
書き込み動作の途中過程で行われる書き込みベリファイ動作時に複数同時に選択されたメモリセル間でしきい値にばらつきが存在した場合には、複数メモリセルのうち1つだけしきい値が十分に上昇せず、他のメモリセルではしきい値が十分に上昇しているという状況が起こり得る。この場合、しきい値の低いメモリセル1つだけが書き込みベリファイの判定電流値を超える電流を流してしまうと、ベリファイ読み出しによって、複数同時に選択されたメモリセルの全てが書き込み不十分と判定されることが起こる。その結果、複数同時に選択されたメモリセルにおけるしきい値の低い1つのメモリセルを除いた他のメモリセルでは、十分に書き込まれているにも拘わらず一括してプログラム電圧が印加されることになり、過剰にプログラム電圧が印加されたメモリセルが存在することになる。そのような過剰プログラム電圧の印加はメモリセルの劣化を早めるので信頼性上問題となる。
そこで、読み出し時には、複数メモリセルを同時に選択する高信頼性ブロックであっても、書き込みベリファイ時およびプログラム電圧印加時には、同一データを保持する複数メモリセルを1つずつ選択できるようにする方がメモリセルの劣化を軽減する上で望ましいことになる。図25は、かかる観点から構成した回路例である。なお、図25では、図22にて示した構成要素と同一ないしは同等である構成には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態7に関わる部分を中心に説明する。
すなわち、図25に示すように、i個の高信頼性ブロック(#1)170〜高信頼性ブロック(#i)171に対して共通に設けられるプリデコード回路PDWは、4つのAND回路161〜164を備えている。そして、プリデコード回路PDWの4つのAND回路161〜164の各一方の入力端にプリデコード信号ZAW0〜ZAW3を供給するプリデコード回路160が設けられている。この4つのAND回路161〜164の各他方の入力端には、OR回路115の出力が共通に入力される。
プリデコード回路160は、2つのインバータと4つのOR回路と4つのAND回路の組み合わせ回路であって、最下位アドレスA0の他に、アドレスAWとREAD信号とが入力される。最下位アドレスA0は4つのAND回路の中の2つのAND回路の一方の入力となっている。そして、最下位アドレスA0は1つのインバータにて反転され、残り2つのAND回路の一方の入力となっている。
アドレスAWは、高信頼性ブロックの読み出し時に実施の形態6にて説明したように2本対で選択されるワード線の中でどちらであるかを識別するための二値レベルの信号である。アドレス信号AWは、4つのOR回路の中の2つのOR回路の一方の入力となっている。そして、アドレス信号AWは、残りのインバータにて反転され、残り2つのOR回路の一方の入力となっている。なお、アドレスAWは、通常信頼性ブロックのアドレスデコードに関係しないアドレスが用いられる。
READ信号は、高信頼性ブロックの読み出し時には、Hレベルとなり、読み出し時以外では、Lレベルとなる二値のレベル信号である。このREAD信号は、4つのOR回路の各他方の入力となっている。これら4つのOR回路の各出力は、4つのAND回路の対応する他方の入力となっている。これによって、4つのAND回路から、プリデコード信号ZAW0〜ZAW3が出力される。
ここで、プリデコード信号ZAW0〜ZAW3は、次のようになる。すなわち、ZAW0=/A0・(READ・/AW)である。ZAW1=/A0・(READ・AW)である。ZAW2=A0・(READ・/AW)である。ZAW3=A0・(READ・AW)である。
図26は、代表例として高信頼性ブロック(#1)171の構成を示すが、図26に示すように、高信頼性ブロック(#1)171では、4つのワード線ドライバWLDE0,WLDO0,WLDE1およびWLDO1と、プリデコード回路PDG0とを備えている。4つのワード線ドライバWLDE0,WLDO0,WLDE1およびWLDO1のゲート側入力端子は、プリデコード回路PDGW0の出力端に並列に接続されている点は、実施の形態6と同様であるが、4つのワード線ドライバWLDE0,WLDO0,WLDE1およびWLDO1の電源側入力端子の接続関係が異なっている。
すなわち、ワード線ドライバWLDE0の電源側入力端子はAND回路161の出力端に接続されている。ワード線ドライバWLDO0の電源側入力端子はAND回路162の出力端に接続されている。ワード線ドライバWLDE1の電源側入力端子はAND回路163の出力端に接続されている。ワード線ドライバWLDO1の電源側入力端子はAND回路164の出力端に接続されている。
ここで、ワード線WLE10,WLO10,WLE11,WLO11が選択される条件は、次のようになる。すなわち、WLE10=/An-1…/A0・/AWである。WLO10=/An-1…/A0・AWである。WLE11=/n-1…A0・/AWである。WLO11=/An-1…A0・AWである。
以上の構成において、READ信号がLレベルである通常読み出し以外の動作時では、アドレスAWおよびアドレスA0〜An-1が全てLレベルのとき、プリデコード信号ZAW0〜ZAW3の中でプリデコード信号ZAW0のみがHレベルとなり、かつワード線ドライバWLDE0,WLDO0,WLDE1,WLDO1のゲート側入力端子は、Hレベルとなる。したがって、ワード線WLE10のみがHレベルとなる。すなわち、単一ワード線のみが選択される。
また、アドレスAWのみがHレベルで、アドレスA0〜An-1が全てLレベルのとき、ワード線ドライバWLDE0,WLDO0,WLDE1,WLDO1のゲート側入力端子はHレベルであり、プリデコード信号ZAW0〜ZAW3の中でプリデコード信号ZAW1のみがHレベルとなるので、ワード線WLO10のみが選択される。
一方、READ信号がHレベルである通常読み出しの動作時では、アドレスAWがHレベルであるかLレベルであるかを問わず、ワード線WLE10,WLO10、およびワード線WLE11,WLO11がそれぞれペアで選択される。したがって、例えば、アドレスA0〜An-1が全てLレベルの場合にはワード線WLE10,WLO10がペアで選択され、2つのメモリセルが同時に選択される。また、アドレスA0のみがHレベルで、アドレスA1〜An-1が全てLレベルの場合にはワード線WLE11,WLO11がペアで選択され、同じく2つのメモリセルが同時に選択される。
ここで、通常読み出しの動作時に2つのワード線を同時に選択する構成において、実施の形態6との相違について注意する必要がある。すなわち、実施の形態6では、同時に選択する2つのワード線を駆動するワード線ドライバの電源側端子は、同一のプリデコード信号に接続されている。例えば、同時に選択するワード線WLE10,WLO10を駆動するワード線ドライバWLDE0,WLDO0の電源側端子は、同一のプリデコード信号ZAW0に接続されている。この場合には、プリデコード信号ZAW0の駆動回路(AND回路120)は、ワード線ドライバを介してワード線2本分の寄生負荷を駆動する必要があることになる。したがって、通常信頼性ブロックと高信頼性ブロックとで同等のワード線立ち上がりスピードを実現するには、そのプリデコード信号ドライバの駆動力は、負荷の増加を勘案して注意深く決める必要がある。
これに対し、この実施の形態7では、通常読み出しの動作時に同時に選択する2つのワード線を駆動するワード線ドライバの電源側端子は、それぞれ別々のプリデコード信号に接続されている。つまり、高信頼性ブロックでは、デコードに用いられるプリデコード信号ZAW0〜ZAW3の駆動回路(AND回路161〜164)がそれぞれ駆動するワード線の寄生負荷は、通常信頼性ブロックにて用いられるプリデコード信号ドライバと同じく1本分である。
したがって、この実施の形態7では、プリデコード信号自体の負荷も通常信頼性ブロックにて用いられるプリデコード信号と同等程度であれば、高信頼性ブロック内でデコードに用いられるプリデコード信号ZAW0〜ZAW3の駆動回路(AND回路161〜164)は通常信頼性ブロックにて用いられるプリデコード信号ZA0〜ZA3の駆動回路(AND回路180〜183)と同じでよいことになる。
一方、ワード線ドライバのゲート側入力端のデコードに関しては、高信頼性ブロックにおいては、アドレスA0〜An-1をデコードする必要があるのに対し、通常信頼性ブロックでは、アドレスA2〜An-1をデコードすればよく、通常信頼性ブロックの方が1ビットプリデコードすべきアドレスが少ない。つまり、ワード線ドライバのゲート側入力端をプリデコードする回路となるNAND回路の入力数は、高信頼性ブロックの方が1本多いことになる。
したがって、通常信頼性ブロックを図27に示すように構成すれば、高信頼性ブロックと通常信頼性ブロックとでレイアウトを共用することができる。但し、この場合には、高信頼性ブロックのメモリ容量は通常信頼性ブロックの半分となる。すなわち、図27に示すように、プリデコード回路PDG0の1つの入力端を電源200に接続してHレベルに固定すれば、完全にレイアウトを共用することができる。
このように、実施の形態7によれば、2以上の高信頼性ブロックにおいてプリデコード信号を共有して、ワード線の複数個を同時に選択することも、実施の形態7では1つずつとしたが、その複数個よりも少ない数を選択することも行える。そのとき、高信頼性ブロックと通常信頼性ブロックとでレイアウトを共用した上で、それらのワード線立ち上がり時間も同等にすることができる。
以上のように、この発明にかかる半導体フラッシュメモリは、多数回の消去/書込等によって個々の読み出しメモリセルにトランスコンダクタンス特性劣化が生じても読み出し速度の低下を抑えることができるので、読み出し速度の低下を招来することなく、書換保証回数の多回数化を図るのに有用である。
また、センスアンプのビット線負荷のアンバランスを無くし、読み出しメモリセルとリファレンスメモリセルとの特性ずれが生じないようにすることができるので、高速読み出しを図るのに有用である。特に書換保証回数の多数回化と高速読み出しとの両立を可能にする半導体フラッシュメモリに適している。
さらに、複数セルで1ビットのデータを保持することによって高信頼性を確保する高信頼性ブロックと、信頼性は高くないがビット単価の安い1ビット/1セルの通常信頼性ブロックとを混在して設ける場合に、高速アクセス性を維持し、かつ高信頼性ブロックと通常信頼性ブロックとの間で良好な回路レイアウトの再利用性が実現できる半導体フラッシュメモリに適している。特に、半導体フラッシュメモリに高い信頼性が求められる用途においてコストの低減を図るのに有効である。
この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態1による半導体フラッシュメモリの読み出し回路の基本構成を示す回路図である。 半導体フラッシュメモリの一般的な読み出し動作を説明する図である。 半導体フラッシュメモリの消去状態と書込状態のしきい値分布を説明する図である。 この実施の形態1による2メモリセルを同時に選択してセンスする方法を説明する読み出し回路図である。 同一消去ベリファイ電圧で消去したメモリセル同士で比較したgm劣化有無セルの電流特性を示す図である。 消去後における一般的な「1セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のないセルの電流特性」とこの実施の形態1による「2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるセルの電流特性」とを比較して示す図である。 2メモリセルを同時に書き込み、ベリファイする場合のセル電流特性を示す図である。 1メモリセルずつ個別に書き込み、個別にベリファイする場合のセル電流特性を示す図である。 2メモリセルを同時に消去ベリファイする場合のセル電流特性を示す図である。 1メモリセルずつ個別に消去ベリファイする場合のセル電流特性を示す図である。 この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態2による半導体フラッシュメモリにおいて2メモリセルを同時に選択してセンスする方法を説明する読み出し回路図である。 この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態3による半導体フラッシュメモリにおいて2メモリセルを同時に選択してセンスする方法を説明する読み出し回路図である。 この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態4による半導体フラッシュメモリにおける書込/消去ベリファイ電圧が異なる「1セル/1ビット構成ブロック」と「2セル/1ビット構成ブロック」での書込/消去ベリファイ電圧設定例および書込時/消去時のメモリしきい値分布を示す図である。 消去ベリファイ電圧が異なる「1セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のないセルの電流特性」と「2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるセルの電流特性」とを比較して示す図である。 図14に示す電流特性の消去ベリファイ電圧近傍を拡大して示す図である。 書込ベリファイ電圧が異なる「1セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のないセルの電流特性」と「2セル/1ビット構成メモリアレイ内のgm劣化のあるセルの電流特性」の書込ベリファイ電圧近傍を拡大して示す図である。 メモリセルのしきい値電圧を制御する他の方法を説明する図である。 一般的な半導体フラッシュメモリでの読み出しメモリセルとリファレンスメモリセルとセンスアンプとの関係を示す模式図である。 この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態5による半導体フラッシュメモリの読み出し回路の基本構成を示すブロック図(その1)である。 この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態5による半導体フラッシュメモリの読み出し回路の基本構成を示すブロック図(その2)である。 図19と図20に示す半導体フラッシュメモリにおける書込/消去ベリファイ電圧設定例と書込時/消去時のメモリしきい値分布およびリファレンスメモリセルのメモリしきい値分布を示す図である。 この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態6による半導体フラッシュメモリのワード線デコード回路の基本構成を示すブロック図である。 図22に示す高信頼性ブロックの構成を示す回路図である。 図22に示す通常信頼性ブロックの構成を示す回路図である。 この発明にかかる半導体フラッシュメモリの実施の形態7による半導体フラッシュメモリのワード線デコード回路の基本構成を示すブロック図である。 図25に示す高信頼性ブロックの構成を示す回路図である。 図25に示す通常信頼性ブロックの構成を示す回路図である。
符号の説明
1 センスアンプ(SA0)、
2−0〜2−m 選択トランジスタ、
3−00,3−01,3−10,3−11 選択トランジスタ、
5 コントロールゲート電極、
6 フローティングゲート、
YG Yゲート線、
SG セレクトゲート線、
WL ワード線、
MBL メインビット線、
SBL サブビット線、
M メモリセル、
82 センスアンプ、
87 メモリセルサブアレイ、
88,96 読み出しセルアレイ、
89,97 リファレンスセルアレイ、
90〜93 読み出しメモリセルとリファレンスメモリセルとで共用するメインビット線、
100 リファレンスメモリセルのしきい値分布、
Read1〜Readn 読み出しメインビット線、
Ref1,Ref2 リファレンスメインビット線、
110,PDW,PDGW0,PDG0,160 プリデコード回路、
115 OR回路、
130〜131 高信頼性ブロック、
145〜155 通常信頼性ブロック
WLDE0,WLDO0,WLDE1,WLDO1 ワード線ドライバ、
WLD0〜WLD3 ワード線ドライバ、
120,121,161〜164 AND回路。

Claims (13)

  1. 複数の読み出しメモリセルについての消去動作時および書込動作時に、前記複数の読み出しメモリセルのメモリ電流をメモリセル毎に読み出しセンスしながら各読み出しメモリセルのしきい値電圧を所定値に調整する消去制御手段および書込制御手段と、
    読み出し動作時に、前記消去制御手段および書込制御手段が同一データを記憶させた前記複数の読み出しメモリセルにおける2以上の読み出しメモリセルを同時に選択して総電流をセンスする読み出し制御手段と、
    を備えたことを特徴とする半導体フラッシュメモリ。
  2. 複数の読み出しメモリセルについての読み出し動作時に、2以上の読み出しメモリセルを同時に選択して2以上の読み出しメモリセル毎の総電流をセンスする第1読み出し制御手段、および一つの読み出しメモリセルのみを選択してセンスする第2読み出し制御手段と、
    前記複数の読み出しメモリセルについての消去動作時および書込動作時に、前記複数の読み出しメモリセルのメモリ電流をメモリセル毎に読み出しセンスしながら各読み出しメモリセルのしきい値電圧を所定値に調整する消去制御手段および書込制御手段であって、前記第1読み出し制御手段が同時に選択する2以上の読み出しメモリセルの複数個からなる第1メモリブロックと前記第2読み出し制御手段が一つずつ選択する読み出しメモリセルの複数個からなる第2メモリブロックとでベリファイ電圧を互いに異なる値に設定するとともに、前記第1メモリブロックでは、同一のデータを記憶させる消去制御手段および書込制御手段と、
    を備えたことを特徴とする半導体フラッシュメモリ。
  3. 前記消去制御手段および書込制御手段は、読み出し動作時に同時に選択する2以上の読み出しメモリセルについてのしきい値電圧調整では、書込しきい値下限を設定するワード線電圧と読み出しワード線電圧との差が、消去しきい値下限を設定するワード線電圧と非選択ワード線電圧との差よりも大きくなるようにしきい値電圧の調整を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体フラッシュメモリ。
  4. センスアンプが読み出しメモリセルのメモリ電流に対応する論理値を判定するために参照するリファレンスメモリセルを備える半導体フラッシュメモリにおいて、
    前記リファレンスメモリセルのアレイが、リファレンスメモリセルを前記センスアンプに接続するビット線と読み出しメモリセルを前記センスアンプに接続するビット線とを共有する形で、読み出しメモリセルのアレイと同一のメモリセルアレイ内に配置され、
    前記リファレンスメモリセルのアレイにおいて、各リファレンスメモリセルのしきい値を読み出しメモリセルの消去しきい値上限値と書込しきい値下限値との間に設定するリファレンス設定手段、
    を備えることを特徴とする半導体フラッシュメモリ。
  5. センスアンプが読み出しメモリセルのメモリ電流に対応する論理値を判定するために参照するリファレンスメモリセルを備える半導体フラッシュメモリにおいて、
    前記リファレンスメモリセルのアレイが、リファレンスメモリセルを読み出しメモリセルと前記センスアンプを接続するビット線と異なるビット線で前記センスアンプに接続する形で、読み出しメモリセルのアレイと同一のウエル内に配置され、
    前記リファレンスメモリセルのアレイにおいて、各リファレンスメモリセルのしきい値を読み出しメモリセルの消去しきい値上限値と書込しきい値下限値との間に設定するリファレンス設定手段、
    を備えることを特徴とする半導体フラッシュメモリ。
  6. 当該半導体フラッシュメモリの非アクセス時に、前記複数のリファレンスメモリセルに対する読み出し動作を行い、しきい値電圧が所定値よりも低い場合は追加書き込みを実行し、高い場合はビット毎の消去を実行する制御手段を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の半導体フラッシュメモリ。
  7. 当該半導体フラッシュメモリの非アクセス時に、前記複数の読み出しメモリセルに対する読み出し動作を行い、しきい値電圧が所定値よりも低い場合は追加書き込みを実行し、高い場合はビット毎の消去を実行する制御手段を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の半導体フラッシュメモリ。
  8. データ読み出し時にワード線が1本のみ選択され、選択されたワード線にて駆動される単一のメモリセルに1ビットの情報を保持する1以上の第1ブロックと、
    データ読み出し時にワード線が複数本同時に選択され、選択された複数本のワード線にて駆動される複数のメモリセルに1ビットの情報を保持する複数の第2ブロックであって、その第2ブロックの複数個が近接して配置され、かつそれぞれが共通のプリデコード信号をワード線ドライバの電源側端子に印加してワード線の選択動作を行うように構成されている第2ブロックと、
    を備えることを特徴とする半導体フラッシュメモリ。
  9. 前記第2ブロックでは、同時に選択する複数本のワード線の組が複数ある場合に、各組の複数のワード線ドライバの電源側端子には、他の組とは異なるプリデコード信号が印加されることを特徴とする請求項8に記載の半導体フラッシュメモリ。
  10. データ読み出し時にワード線が1本のみ選択され、選択されたワード線にて駆動される単一のメモリセルに1ビットの情報を保持する1以上の第1ブロックと、
    通常のデータ読み出し時にはワード線が複数本同時に選択され、通常のデータ読み出し時以外の動作時には前記通常のデータ読み出し時よりも少ない1以上のワード線が同時に選択され、選択された1以上のワード線にて駆動される1以上のメモリセルに1ビットの情報を保持する複数の第2ブロックとを備え、
    前記複数の第2ブロックは、近接して配置され、かつそれぞれが共通のプリデコード信号をワード線ドライバの電源側端子に印加してワード線の選択動作を行うように構成されている、
    ことを特徴とする半導体フラッシュメモリ。
  11. 通常のデータ読み出し時とその通常のデータ読み出し時以外の動作時とを識別する第1制御信号と、通常のデータ読み出し時に選択する複数本のワード線の中で通常のデータ読み出し時以外の動作時に選択するワード線を指定する第2制御信号とに基づき、前記各第2ブロックにおける各ワード線ドライバの電源側端子に印加する互いに異なる前記プリデコード信号を生成する回路、
    を備えることを特徴とする請求項10に記載の半導体フラッシュメモリ。
  12. 前記第2制御信号は、通常のデータ読み出し時以外の動作時に選択するワード線として通常のデータ読み出し時に選択する複数本のワード線を個別に指定するアドレス信号であることを特徴とする請求項11に記載の半導体フラッシュメモリ。
  13. 前記アドレス信号には、前記第1ブロックでは使用されないアドレス信号が用いられることを特徴とする請求項12に記載の半導体フラッシュメモリ。


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