JP2005114224A - 製氷機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 単一の水タンクと、複数の製氷ユニットを備えた製氷機において、低コストにて各製氷ユニットの排水状況を他の製氷ユニットに送信し、円滑に、水タンクの給水及び排水運転を実行することができる製氷機を提供する。
【解決手段】 2台の製氷ユニットU1、U2と、これら製氷ユニットU1、U2に供給する水を貯溜する単一の水タンク9と、水タンク9への水の供給を制御する給水弁WV2と、各製氷ユニットU1、U2に設けられ、製氷ユニットU1、U2からの水の排出を制御する排水弁WV11、WV12とを備えた製氷機IMにおいて、各製氷ユニットU1、U2は、それぞれ制御装置31、32を備え、これら制御装置31、32は、排水弁WV11、WV12の制御状態を電位の変化により送信する信号線41、42にて接続される。
【選択図】 図2
【解決手段】 2台の製氷ユニットU1、U2と、これら製氷ユニットU1、U2に供給する水を貯溜する単一の水タンク9と、水タンク9への水の供給を制御する給水弁WV2と、各製氷ユニットU1、U2に設けられ、製氷ユニットU1、U2からの水の排出を制御する排水弁WV11、WV12とを備えた製氷機IMにおいて、各製氷ユニットU1、U2は、それぞれ制御装置31、32を備え、これら制御装置31、32は、排水弁WV11、WV12の制御状態を電位の変化により送信する信号線41、42にて接続される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、氷片(チップアイス)を連続的に製造するオーガ式製氷ユニットを複数台搭載した製氷機に関するものである。
従来のオーガ式製氷ユニットを搭載した製氷機は、冷媒が通る通路(冷却器)を外面に設けた冷却円筒内にオーガを回転可能に挿入し、冷却円筒内には給水管から製氷用の水を供給すると共に、モータによってオーガを回転駆動して前記冷却円筒の内壁に生成した氷を削取しつつ上方に移送し、圧縮することによって連続的に氷片を生成するよう構成されている(特許文献1参照。)。
製氷用の水は、給水弁を介して供給された水道水を水タンクにて貯溜し、制御装置によって、水タンク内に所定量の水が貯溜される構成とされている。そして、この製氷機は、制御装置に基づき、電源投入後の初回洗浄工程において、給水弁及び製氷ユニットに設けられる排水弁を制御することにより、水の経路を洗浄する。また、制御装置は、当該初回洗浄工程及び製氷工程において、所定の時間毎に給水弁及び排水弁を制御する定時排水動作を行う。また、メンテナンス時など、水タンク内の水を完全に排水する必要があるときには、排水弁を開閉制御する強制排水運転を実行する。
他方、昨今では、大型の飲食店などにおいて、一度に大量の製氷を可能とする製氷機が求められている。そこで、従来の製氷ユニットを複数台、実際には、2台搭載した製氷機が開発されている。
特公平3−4827号公報
従来の大型の製氷機は、複数台(実際には、2台)の製氷ユニットに対し、共通に使用される単一の水タンクが接続される。当該水タンクには、各製氷ユニットに製氷水を供給する配管が接続されており、各製氷ユニットには、製氷に用いられなかった水の排出を制御する排水弁が設けられている。そして、各製氷ユニットには、それぞれ独立した制御装置が設けられており、各々が独立して初回洗浄工程や、製氷工程、定時排水、強制排水などの制御が行われていた。
しかしながら、上述した如く製氷機には、水タンクが1つしか設けられていないため、各製氷ユニットの制御装置によって水タンクへの給水を行う給水弁の制御が行われていたが、他方の運転状態によっては、水タンクへの給水及び排水が相反することとなる場合がある。即ち、一方の製氷ユニットで、定時排水が行われ、当該製氷ユニットの排水弁が開放されている場合に、他方の製氷ユニットにおいて、給水弁を開放して、水タンクへの給水を行っている場合がある。
係る場合には、他方の製氷ユニットにおいて、給水を行っているにもかかわらず、一方の製氷ユニットにおいて、排水が行われていることから、所定時間が経過しても、水タンク内の水位が上昇せず、満水位に達しないこととなる。そのため、給水制御を行っている他方の製氷ユニットの制御装置は、所定時間経過後に水位が満水と成らないことから、当該製氷ユニットの排水弁が故障したものと判断し、エラー発生として、給水弁を閉鎖する断水を行い、警報を発する。
しかしながら、実際には、一方の製氷ユニットにおいて排水運転が行われていることから、水タンク内の水位が満水位と成らないのであって、他方の製氷ユニットの排水弁に故障が生じているわけではない。しかし、従来の製氷機では、各製氷ユニット同士の排水状態を連絡する通信手段が設けられていないことから、他方の製氷ユニットの状況に合わせて排水や給水の制御を行うことができないという問題があった。
しかし、格別に各製氷ユニットに通信機能を搭載するためには、水タンクの給水や排水のための通信用ポートを備えた制御装置を用いなければ成らず、コストの高騰を招く問題があった。
本発明の製氷機は、複数の製氷ユニットと、これら製氷ユニットに供給する製氷用の水を貯溜する単一の水タンクと、当該水タンクへの水の供給を制御する給水弁と、各製氷ユニットにそれぞれ設けられ、各製氷ユニットからの水の排出をそれぞれ制御する排水弁とを備えたものであって、各製氷ユニットは、当該製氷ユニットに設けられた排水弁の制御を含む当該製氷ユニットの製氷運転を制御する制御手段をそれぞれ備え、該制御手段は、当該制御手段が制御する排水弁の制御状態を、他の制御手段に通知するものである。
請求項2の発明の製氷機は、上記において、制御手段の出力ポートは、信号線により他の制御手段の入力ポートに接続されており、出力ポートの電位の状態により、排水弁の制御状態を他の制御手段に通知するものである。
請求項3の発明の製氷機は、上記各発明において、制御手段は、一定時間ごとに排水弁の開閉制御を行う定時排水モードと、給水弁を閉じた状態で排水弁を開き、製氷ユニット及び水タンク内の水を排出する強制排水モードとを実行すると共に、各排水モードを実行していることを区別して他の制御手段に通知するものである。
請求項4の発明の製氷機は、上記発明において、制御手段は、他の制御手段が各排水モードを実行している旨の通知を受けた場合、当該他の制御手段に同期して当該排水モードを実行するものである。
請求項5の発明の製氷機は、上記各発明において、制御手段は、給水弁が開放されている状態で、所定時間以上水タンク内の水位が満水位を検出しない場合に警報を発する警報手段を備えると共に、他の制御手段が排水弁を開放している旨の通知を受けた場合は、警報手段による警報を禁止するものである。
請求項6の発明の製氷機は、上記各発明において、製氷ユニットはオーガ式製氷ユニットであるものである。
本発明によれば、複数の製氷ユニットと、これら製氷ユニットに供給する製氷用の水を貯溜する単一の水タンクと、当該水タンクへの水の供給を制御する給水弁と、各製氷ユニットにそれぞれ設けられ、各製氷ユニットからの水の排出をそれぞれ制御する排水弁とを備えた製氷機において、各製氷ユニットは、当該製氷ユニットに設けられた排水弁の制御を含む当該製氷ユニットの製氷運転を制御する制御手段をそれぞれ備え、各製氷ユニットの排水状況を他の製氷ユニットに通知することが可能となり、排水に伴う誤作動を防止することができるようになる。これにより、円滑に、水タンクの給水及び排水を実行することができるようになる。
請求項2の発明によれば、上記発明において、制御手段の出力ポートは、信号線により他の制御手段の入力ポートに接続されており、出力ポートの電位の状態により、排水弁の制御状態を他の制御手段に通知するので、水タンクの給排水のために格別に通信用ポートを使用する必要が無くなり、汎用の入出力ポートに信号線を接続することにより、他の排水弁の制御状態を認識することができるようになる。これにより、低コストにて、円滑な水タンクの給排水を実行することができるようになる。
請求項3の発明によれば、上記各発明において、制御手段は、一定時間ごとに排水弁の開閉制御を行う定時排水モードと、給水弁を閉じた状態で排水弁を開き、製氷ユニット及び水タンク内の水を排出する強制排水モードとを実行すると共に、各排水モードを実行していることを区別して他の制御手段に通知するので、他の制御手段の排水モードを容易に把握することが可能となり、制御手段による排水弁及び給水弁の制御をより一層円滑に行うことができるようになる。
請求項4の発明によれば、上記発明において、制御手段は、他の制御手段が各排水モードを実行している旨の通知を受けた場合、当該他の制御手段に同期して当該排水モードを実行するので、ある製氷ユニットが定時排水モードを実行している場合には、他の製氷ユニットにおいても、定時排水モードを実行することが可能となる。これにより、製氷機内において、複数のタイミングで定時排水モードが実行させる不都合を回避することができるようになる。
また、ある製氷ユニットが強制排水モードを実行している場合には、他の製氷ユニットにおいて、強制排水モードを実行することが可能となる。そのため、一つの製氷ユニットが強制排水モードを実行し、水タンク内の排水を行っている際に、他の製氷ユニットにおいて、他のモードを実行し、水タンクに給水を行うという異常な状態を回避することができるようになる。
請求項5の発明によれば、上記各発明において、制御手段は、給水弁が開放されている状態で、所定時間以上水タンク内の水位が満水位を検出しない場合に警報を発する警報手段を備えると共に、他の制御手段が排水弁を開放している旨の通知を受けた場合は、警報手段による警報を禁止するので、複数の製氷ユニットの制御手段によって、給水と排水が同時に行われている際に、不要な警報が発生し、作業が煩雑となる不都合を回避することができるようになる。
本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、単一の水タンクと、複数の製氷ユニットを備えた製氷機において、低コストにて各製氷ユニットの排水状況を他の製氷ユニットに送信し、円滑に、水タンクの給水及び排水運転を実行することができる製氷機を提供する。以下、図1及び図2を参照して、本発明を適用した製氷機について詳述する。図1は本実施例の製氷機の概略構成図、図2は電気ブロック図を示している。
本実施例におけるオーガ式製氷機IMは、断熱箱体に構成された貯氷庫(図示せず)を備え、この貯氷庫内に製氷された氷を貯蔵するものである。このオーガ式製氷機IMは、複数台、本実施例では2台の製氷ユニットU1、U2を備えたものである。以下、製氷ユニットU1について説明する。尚、製氷ユニットU2は、製氷ユニットU1と同様の構成とされていることから、説明を省略する。
製氷ユニットU1は、製氷用水から氷を生成するための冷却器2を備えた製氷部1と、この製氷部1の冷却器2と共に冷凍サイクルを構成する凝縮器3、コンプレッサ4、及び、膨張弁5、デハイドレータ6とを冷媒配管にて順次接続して冷却装置を構成している。尚、7は前記凝縮器3を空冷するためのコンデンシングファンである。
また、製氷ユニットU1の製氷部1に製氷用水(水道水)を供給するために、水道管8に給水弁WV2を介して接続され、水道水を貯溜する水タンク9が設けられている。この水タンク9は、各ユニットU1、U2において、共通に用いられるものであり、各ユニットU1、U2のそれぞれの給水管12、12が接続されている。そして、この水タンク9には、オーバーフロー管10が接続されている。更に、この水タンク9内にはその満水位を検出するためのフロートスイッチから成る満水位スイッチ22と低水位スイッチ23がそれぞれ設けられている。
また、水タンク9に貯溜された製氷水は、各給水管12を介して各ユニットU1、U2の前記製氷部1に導入され、不要な水は排水管13にて排水される。各排水管13は前記オーバーフロー管10に排水弁WV11又はWV12(排水弁WV1は、ユニットU1に設けられ、排水弁WV12は、ユニットU2に設けられるものとする。)を介してそれぞれ接続されている。
一方、前記製氷部1は、内壁を平滑な円筒状内面とされたステンレス製の冷却円筒15内にオーガ(回転刃)16を同心的且つ回転可能に挿入し、前記冷却円筒15の外壁にはパイプ状の前記冷却器2を螺旋状に密着巻付して構成されている。尚、これら冷却円筒15と冷却器2との隙間には両者の結合と熱伝達性能の向上を目的としてハンダが注入される。
また、前記オーガ16は、下部を下部軸受け17にて、上部を氷圧縮経路を構成する上部軸受け18にて軸支されている。また、この上部軸受け18にて圧縮された氷は、その上部に設けられている氷導出部19(シューター)から図示しない貯氷庫に導出される。
前記給水管12と排水管13は冷却円筒15の下部においてその内部にそれぞれ連通すると共に、これらの下方における冷却円筒15の下部には、更にオーガ16を回転駆動するため図示しないオーガモータを備える駆動装置20が減速装置21を介して接続されている。
次に、図2の電気ブロック図を参照してオーガ式製氷機IMの制御装置について説明する。図2において向かって右側は、製氷ユニットU1の制御装置31であり、向かって左側は、製氷ユニットU2の制御装置32である。各制御装置31及び32には、凝縮器3の温度を検知する凝縮器センサ33、冷却器2の温度を検知する冷却器センサ34が接続される。尚、本実施例では、制御装置31を主制御装置とし、当該制御装置31にのみ前記貯氷庫内の貯氷量を検知する貯氷センサ35と、前記満水位スイッチ22、低水位スイッチ23が接続されている。そして、制御装置31及び32には、それぞれ通信用のポート43、44が設けられ、当該通信用ポート43、44間を接続するライン36を介して、これら貯氷センサ35、満水位スイッチ22及び低水位スイッチ23にて検出された信号が、制御装置31から制御装置32に通信される。また、当該制御装置31には、図示しないタイマが内蔵されているものとする。
また、各制御装置31、32には、それぞれの製氷ユニットU1、U2を構成するコンプレッサ4のコンプレッサモータ4Aと、コンデンシングファン7のファンモータ7Aと、オーガモータ16Aがそれぞれ接続される。更に、各制御装置31、32には、オーガ式製氷機IMの動作を開始する図示しない運転操作スイッチと、モード切換スイッチ、リセットスイッチ、送りスイッチ、強制排水スイッチ、排水ランプが設けられたコントロールパネル37と、7セグメントの表示構造とされた図示しない警報ランプ(警報手段)と、停止ランプを備えた表示部38がそれぞれ接続されている。尚、警報手段としての警報ランプは他にブザー等で構成しても良いものとする。
更に、制御装置31には、製氷ユニットU1の排水弁WV11が接続されていると共に、制御装置32には、製氷ユニットU2の排水弁WV12が接続されている。また、水タンク9への給水制御を行う給水弁WV2は、各制御装置31、32に接続され、当該給水弁WV2は、これら制御装置31、32の両者によって制御される。
また、制御装置31には、製氷ユニットU1の排水弁WV11の開放状態を制御装置32に送信するための信号線41が接続されていると共に、制御装置32には、製氷ユニットU2の排水弁WV12の開放状態を制御装置31に送信するための信号線42が接続されている。本実施例において、各制御装置31、32は、通常、マイコンに搭載されている通信用のポートではなく、汎用の入力ポート45、46及び出力ポート47、48が設けられており、制御装置31に設けられる出力ポート48に接続される信号線41は、制御装置32に設けられる入力ポート45に接続され、制御装置32に設けられる出力ポート47に接続される信号線42は、制御装置31に設けられる入力ポート46に接続される。尚、本実施例では、製氷機IMは二台の製氷ユニットU1、U2を搭載していることから、各製氷ユニットU1、U2をそれぞれ制御する制御装置31、32を接続する信号線は2本であるが、製氷機IMに搭載される製氷ユニットが2台以上である場合には、各製氷ユニットを制御するそれぞれの制御装置間を信号線により接続しても、同様の効果を奏する。
以上の構成により、本実施例の製氷機IMの製氷ユニットU1の基本動作について説明する。尚、製氷ユニットU2についても製氷ユニットU1と略同一の動作とされているものとし、満水位スイッチ22、低水位スイッチ23、貯氷センサ35の検出に関しては、製氷ユニットU1の制御装置31よりライン36を介して検出されるものとする。また、本実施例では、上述した如く製氷ユニットU1の制御装置31を主制御装置としていることから、1台のみ製氷運転を行う場合には、製氷ユニットU1を使用するものとする。
最初の初回洗浄工程は、コントロールパネル37の運転操作スイッチをONとすることにより開始され、7セグメントにより構成される表示部38が所定時間、本実施例では約1分間表示される。この時点で、低水位スイッチ23がONとなっており、制御装置31は、給水弁WV2及び排水弁WV11を開放して排水を行う。
尚、本実施例において、製氷ユニットU1及びU2の双方の運転操作スイッチがONとされている場合には、各制御装置31及び32は、排水弁WV11又はWV12の開放状態中は、前記信号線41及び42を介して連続したON信号を出力するものとする。また、各制御装置31又は32が信号線41又は42により連続したON信号を入力した場合には、表示部38による警報の発生、即ち、給水弁WV2の強制閉鎖、警報ランプの点灯や警報ブザーの発生を禁止するものとする。以下、制御装置31又は32が後述する定時運転モードや強制排水モードを実行する場合以外は、同様とする。
これにより、他方の製氷ユニットにおいて、給水を行っているにもかかわらず、一方の製氷ユニットにおいて、排水が行われていることから、所定時間が経過しても、水タンク9内の水位が上昇せず、満水位スイッチ22がONとされない場合であっても、一方の製氷ユニットの排水弁が開放されていることから、何れかの信号線41又は42を介して連続したON信号が出力される。これにより、信号線を介して連続したON信号が入力された制御装置は、警報の発生を禁止することから、給水弁WV2の閉鎖による断水を回避することができるようになる。これにより、不要な警報が発生し、作業が煩雑となる不都合を回避することができると共に、他の製氷ユニットの排水状況に応じて、円滑に水タンク9の給水及び排水を実行することができるようになる。
また、従来では、上述の場合でも警報により断水が生じ、冷却円筒15内に水が送られなくなることから、異常音が発生していたが、上述の如き不要な警報が禁止されることから、異常音の発生を回避することができるようになる。
そして、給水弁WV2及び排水弁WV11の開放から所定時間、本実施例では約30秒経過後、排水弁WV11のみを閉鎖し、この初回洗浄工程で満水位スイッチ22がONされるまで給水弁WV2を開放し、給水を行う。尚、この給水管12からの給水量は、排水管13による排水量より水量が多くなるよう設定されており、そのため、排水弁WV11が開であっても、給水弁WV2を開いていると、所定時間経過後、満水位スイッチ22はONとなる。
満水位スイッチ22がONとされることにより給水弁WV2が閉鎖された後、制御装置31は、オーガモータ16Aへ所定時間、本実施例では約2分間、通電を行い、オーガ16を回転駆動させる。これにより、オーガ16に製氷水が供給される。そして、所定時間経過後、制御装置31は、オーガモータ16Aへの通電を停止し、再び、排水弁WV11を開放し、更に所定時間、本実施例では約30秒経過後に排水弁WV11を閉鎖する。このとき、制御装置31は、水タンク9の水位に応じて、即ち、低水位スイッチ23がONされると給水弁WV2を開放し、満水位スイッチ22がONされると給水弁WV2を閉鎖するON−OFF制御を行う。
給水弁WV2の開放により満水位スイッチ22がONされると制御装置31は、オーガモータ16Aへ所定時間、本実施例では約2分間、通電を行い、オーガ16を回転駆動させる。そして、オーガモータ16Aが停止した後、制御装置31は、満水位スイッチ22がONすると、続いて製氷工程に移行する。
製氷工程では、制御装置31は、給水弁WV2をOFFし、コンプレッサ4(コンプレッサモータ4A)及びファンモータ7AをONして製氷を行う。この製氷工程においては、オーガ16により冷却円筒15の内壁に生成した氷を削取しつつ上方に移送し、上部軸受け18の氷圧縮経路にて圧縮することによって、連続的に氷片を生成する。生成された氷片はその上部に設けられている氷導出部19(シューター)から図示しない貯氷庫に導出され、蓄えられる。
係る製氷工程で、水タンク9内の製氷水が無くなると、低水位スイッチ23がONし、制御装置31により給水弁WV2が開放されて給水が開始され、満水位スイッチ22がONすると給水弁WV2が閉じられる。
この製氷、給水の動作を繰り返し、貯氷センサ35は満氷を検知すると、30秒間経過後、制御装置31はコンプレッサ4及びファンモータ7AをOFFし、その90秒間経過後、オーガモータ16AをOFFし、製氷工程(製氷動作)を停止する。このとき、制御装置31が満水位スイッチ22がONとされていない場合には、給水弁WV2を開放し、満水位スイッチ22がONすることで給水弁WV2を閉鎖し、水タンク9内の水位を満水位とする。
次いで貯氷工程の動作について説明する。貯氷センサ35が満氷検知しなくなってから150秒後に制御装置31は製氷開始と判断し、オーガモータ16AをON、排水弁WV11を開放し排水弁WV11は開放から約30秒後に閉鎖する。ここでは、排水弁WV11の開放により一度排水しているため、低水位スイッチ23がONとなる。この低水位スイッチ23がONとなると同時に、制御装置31は給水弁WV2を開放し、満水位スイッチ22が満水検知するまで給水を継続する。その後、満水検知により給水弁WV2が閉じてから5分経過後に再び排水弁WV11を開放し、係る場合においても、水位に応じて給水弁WV2の開閉制御を行う。更に、排水弁WV11の開放から30秒後に排水弁WV11を閉鎖し、満水検知により、給水弁WV2を閉鎖し、再び製氷工程に移行し、コンプレッサ4(コンプレッサモータ4A)及びファンモータ7AをONとして製氷を再開する。
尚、上述した如き初回洗浄工程、製氷工程、貯氷工程においては、制御装置31は初期設定状態で排水弁WV11を1時間毎(定時排水間隔)に約30秒間(定時排水時間)開く定時排水モードを実行する。それによって、冷却円筒15内の製氷水を廃棄し、冷却円筒15内の洗浄を行う。これにより、水タンク9内の菌の繁殖や水垢の発生を抑制することができる。このとき、制御装置31は、低水位スイッチ23及び満水位スイッチ22により検出される水タンク9内の水位に応じて給水弁WV2の開閉制御を行う。
本実施例では、製氷ユニットU1及びU2の双方の運転操作スイッチがONとされている場合には、制御装置31又は32が、上述の定時排水モードを実行する際には、前記信号線41及び42を介して他方の制御装置31又は32に所定のON信号、本実施例では、2秒のON信号を出力する。また、各制御装置31又は32が信号線41又は42により定時排水モードの信号、即ち2秒のON信号を入力した場合には、定時排水モードが実行されている制御装置に同期して当該制御装置も優先的に定時排水モードを実行する。これにより、製氷機IM内において、複数のタイミングで定時排水モードが実行させる不都合を回避することができるようになる。尚、本実施例では、タイマは制御装置31にのみ内蔵されているため、常に、制御装置31による定時排水モードに同期して制御装置32は定時排水モードを実行する。
また、水タンク9等のメンテナンス作業時には、水タンク9内の水を全て排出する強制排水を行う。係る場合には、コントロールパネル38に設けられた強制排水スイッチを例えば5秒操作する。これにより、制御装置31は、強制排水モードを実行し、排水弁WV11を5分間開放し、5分経過後に、電源をOFFとする。
尚、本実施例では、製氷ユニットU1及びU2の双方の運転操作スイッチがONとされている場合には、制御装置31又は32が、上述の強制排水モードの際に、前記信号線41及び42を介して他方の制御装置31又は32に所定のON信号、本実施例では、1秒のON信号を出力する。また、各制御装置31又は32が信号線41又は42により強制排水モードの信号、即ち1秒のON信号を入力した場合には、強制排水モードが実行されている制御装置に同期して当該制御装置も強制排水モードを実行する。
これにより、他の製氷ユニットにおいても強制排水モードを実行することが可能となる。そのため、一つの製氷ユニットが強制排水モードを実行し、水タンク9内の水を完全に排水している際に、他の製氷ユニットにおいて、他のモードや工程を実行し、水タンク9に給水を行うという異常な状態を回避することができるようになる。
尚、本発明によれば、制御装置31及び32に、水タンク9及び各製氷ユニットU1、U2の給排水のために格別に通信用ポートを使用することなく、汎用の入出力ポート45、46、47、48に信号線41及び42を接続することにより、他の製氷ユニットU1又はU2の排水弁WV11又はWV12の制御状態を認識することができる。そのため、低コストにて、各製氷ユニットU1、U2の排水状況を他の製氷ユニットU1、U2に送信することが可能となり、円滑に、水タンク9の給水及び排水を実行することができるようになる。
IW 製氷機
U1、U2 製氷ユニット
WV1 排水弁
WV2 給水弁
1 製氷部
2 冷却器
3 凝縮器
4 コンプレッサ
5 膨張弁
7 コンデンシングファン
8 水道管
9 水タンク
12 給水管
13 排水管
15 冷却円筒
16 オーガ(回転刃)
22 満水位スイッチ
23 低水位スイッチ
31、32 制御装置
35 貯氷センサ
36 ライン
37 コントロールパネル
38 表示部
41、42 信号線
43、44 通信用ポート
U1、U2 製氷ユニット
WV1 排水弁
WV2 給水弁
1 製氷部
2 冷却器
3 凝縮器
4 コンプレッサ
5 膨張弁
7 コンデンシングファン
8 水道管
9 水タンク
12 給水管
13 排水管
15 冷却円筒
16 オーガ(回転刃)
22 満水位スイッチ
23 低水位スイッチ
31、32 制御装置
35 貯氷センサ
36 ライン
37 コントロールパネル
38 表示部
41、42 信号線
43、44 通信用ポート
Claims (6)
- 複数の製氷ユニットと、これら製氷ユニットに供給する製氷用の水を貯溜する単一の水タンクと、当該水タンクへの水の供給を制御する給水弁と、前記各製氷ユニットにそれぞれ設けられ、各製氷ユニットからの水の排出をそれぞれ制御する排水弁とを備えた製氷機において、
前記各製氷ユニットは、当該製氷ユニットに設けられた前記排水弁の制御を含む当該製氷ユニットの製氷運転を制御する制御手段をそれぞれ備え、
該制御手段は、当該制御手段が制御する前記排水弁の制御状態を、他の制御手段に通知することを特徴とする製氷機。 - 前記制御手段の出力ポートは、信号線により他の制御手段の入力ポートに接続されており、前記出力ポートの電位の状態により、前記排水弁の制御状態を前記他の制御手段に通知することを特徴とする請求項1の製氷機。
- 前記制御手段は、一定時間ごとに前記排水弁の開閉制御を行う定時排水モードと、前記給水弁を閉じた状態で前記排水弁を開き、前記製氷ユニット及び水タンク内の水を排出する強制排水モードとを実行すると共に、
前記各排水モードを実行していることを区別して他の制御手段に通知することを特徴とする請求項1又は請求項2の製氷機。 - 前記制御手段は、他の制御手段が前記各排水モードを実行している旨の通知を受けた場合、当該他の制御手段に同期して当該排水モードを実行することを特徴とする請求項3の製氷機。
- 前記制御手段は、前記給水弁が開放されている状態で、所定時間以上前記水タンク内の水位が満水位を検出しない場合に警報を発する警報手段を備えると共に、
前記他の制御手段が前記排水弁を開放している旨の通知を受けた場合は、前記警報手段による警報を禁止することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の製氷機。 - 前記製氷ユニットはオーガ式製氷ユニットであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の製氷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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