JP2005113524A - 推進掘削機および掘進機位置算出方法 - Google Patents

推進掘削機および掘進機位置算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 掘進機の位置をリアルタイムに求めることができる推進掘削機および掘進機位置算出方法を提供すること。
【解決手段】 掘進機3の姿勢を検出するジャイロ方位計測装置5と、掘進機3が推進される際に、掘進機3の進む距離をカウントするリニアエンコーダ7と、ジャイロ方位計測装置5とリニアエンコーダ7との出力に基づいて掘進機3の位置を算出する演算装置11とを備えている。ジャイロ方位計測装置5とリニアエンコーダ7の出力に基づき、掘進機3の推進経路および現在位置がリアルタイムでわかる。さらに、リニアエンコーダ7が備えるエンコーダワイヤ7aの一端が、中継ワイヤ10aを介して推進装置2側に固定されるようにすれば、リニアエンコーダ7から推進装置2までの全長分のエンコーダワイヤ7aを用意する必要がない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、推進装置によって掘進機を地中に押し込みつつ掘削を行い、前記推進装置と前記掘進機との間に推進管を徐々に継ぎ足して管路を形成する推進掘削工法に関するものであり、より詳細には推進掘削機の構造および掘進機位置算出方法に関する。
推進工法とは、油圧ジャッキなどによる推進装置を用いて掘進機を立坑から横方向に押し込みつつ掘削を行って徐々に管路を形成する工法である。開削工法と異なり地上への影響(交通の遮断など)を最小限にとどめることができる。
推進工法に用いられる掘削機の概略を図12で説明すると、図の符号30は地盤Gに設けられた立坑、符号31は推進ジャッキ31aを推進源とした推進装置である。推進装置31は立坑30内に設置される。符号32は掘進機であり、地盤G中に位置している。また符号33は掘進機32が進行するに従って徐々に追加して設けられる推進管である。
次に推進工法の行程について図13を用いて説明する。なお図は立坑30および地盤Gを省略して描いてあるが、図12のように掘進機32は地盤G内に位置している。図13(a)の状態から、推進装置31の推進ジャッキ31aが掘進機32を地中に圧入しつつ、掘進機32が掘削を行って図13(b)の状態となる。掘進機32が所定幅進行した後は、図13(c)のように推進ジャッキ31aを縮退させ、図13(d)に示したように掘進機32と推進ジャッキ31aとの間に推進管33を設置する。次いで図13(e)のように推進管33を押して掘進機32をさらに進行させる。以降、このように次々と推進管33を継ぎ足していくことで推進管33の敷設を行う。
なお、掘進機32には不図示の方向修正ジャッキが設けられており、掘進機32の掘削方向を制御できるようになっている。
ところで、計画線に沿って管路を正確に敷設するために、地中における掘進機32の位置を把握する必要がある。推進管33を直線状に配置してゆく場合は、レーザ測定を行って立坑30と掘進機32との間の距離を測定する。推進管33が直線状に配置されているため、障害を受けることなくレーザ光を各推進管33内部を貫通して照射することができるからである。
しかしながら、推進管33を曲線状に配置する場合、レーザ光は推進管33のカーブによって障害を受けるためにレーザ測定を行うことはできない。この場合、従来においては図14に示される技術等によって掘進機32の位置を測定している(特許文献1)。この技術では掘進機32が磁力線発信器34を備えている。推進時には、地上の作業員が磁力線受信機35を用い、磁力線発信器34が送信する磁力線36を受信して掘進機32の位置を検出する。
特開2002−97889号公報 特開平9−286326号公報
しかし、上記従来の方法では、地上に必ず作業員の配置が必要であるため、人件コストがかかるほか、作業員が立ち入れない場所では検出不可能であるという問題がある。また、掘進機32と地上との間に障害物(他の配管などの埋設物)がある場合、磁力線36が障害物に反射または遮蔽され、掘進機32の位置に誤差が生じてしまうという問題点があった。
また、掘進機32の位置を検出するための他の方法として、推進管33の内部に、全長に渡ってレールを敷設し、このレールに沿って3軸ジャイロを備えた計測器を走らせることにより、敷設状況を調査する技術もある。しかしながらこの方法では狭い推進管33内にレールを敷設するためのスペースを設けなければならないという問題点があり、また、掘削しながらのリアルタイム計測ができないという問題点もある。リアルタイム計測ができない場合、計画線に沿って掘削できているか否か、掘進機32を停止しなければ判断することができない。また、計画線からのずれを修正した後でまた掘進機32を停止してずれの修正が適切か否かを確認しなければならない。
本発明は上記の状況に鑑みてなされたものであり、掘進機の位置をリアルタイムに求めることができる推進掘削機および掘進機位置算出方法を提供することを目的とする。
本発明においては上記の課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に記載の発明は、掘削を行う掘進機と、該掘進機を押し出して推進させる推進装置とを備え、前記掘進機を地中に押し込みつつ掘削を行い、前記掘進機と推進装置との間に推進管を徐々に継ぎ足して管路を形成する推進掘削機において、前記掘進機の姿勢を検出するジャイロ方位計測装置と、前記掘進機が推進される際に、該掘進機の進む距離をカウントするリニアエンコーダと、前記ジャイロ方位計測装置と前記リニアエンコーダとの出力に基づいて前記掘進機の位置を算出する演算装置とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、掘進機が推進する際に、掘進機の推進方向(掘進機の姿勢)をジャイロ方位計測装置により計測し、その推進距離をリニアエンコーダにより計測する。これらのデータを利用すれば掘進機の推進経路および現在位置がリアルタイムでわかる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の推進掘削機において、前記掘進機に前記リニアエンコーダが設けられ、前記掘進機が推進される際に、一端が前記推進装置側に固定されたエンコーダワイヤが前記リニアエンコーダから引き出されることにより、前記掘進機の推進距離がカウントされることを特徴とする。
本発明によれば、リニアエンコーダはエンコーダワイヤの引き出し量に基づいて推進距離をカウントする。原理的にはリニアエンコーダを掘進装置側に設け、エンコーダワイヤの一端を掘進機に設けてもかまわないが、本発明では掘進機側にリニアエンコーダが設けられていることにより、掘進機内に装置系をまとめることができる。また、リニアエンコーダから推進装置までの全長分のエンコーダワイヤをリニアエンコーダ側に用意してもよいし、推進装置側を中継ワイヤにより代用してもよい。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の推進掘削機において、前記エンコーダワイヤの一端が、中継ワイヤを介して前記推進装置側に固定されることを特徴とする。
本発明によれば、中継ワイヤを用いることから、リニアエンコーダから推進装置までの全長分のエンコーダワイヤを用意する必要がない。推進管が延びるに従って、ワイヤドラムに収納した中継ワイヤを引き出したり、中継ワイヤを継ぎ足したりすればよい。
請求項4に記載の発明は、推進装置によって掘進機を地中に押し込みつつ掘削を行い、前記掘進機と前記推進装置との間に推進管を徐々に継ぎ足して管路を形成する推進掘削機の掘進機位置算出方法において、前記掘進機を推進させる際に、該掘進機の進む距離をリニアエンコーダによってカウントするとともに、該掘進機の姿勢をジャイロ方位計測装置により測定し、これらリニアエンコーダおよびジャイロ方位計測装置の測定結果に基づいて掘進機の位置を算出することを特徴とする。
本発明によれば、掘進機が推進する際に、掘進機の推進方向(掘進機の姿勢)をジャイロ方位計測装置により計測し、その推進距離をリニアエンコーダにより計測する。これらのデータを利用すれば掘進機の推進経路および現在位置がリアルタイムでわかる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の掘進機位置算出方法において、前記掘進機に前記リニアエンコーダを設け、該掘進機を推進させる前に前記リニアエンコーダが備えるエンコーダワイヤの一端を前記推進装置側に固定し、その後該掘進機を推進させることで前記エンコーダワイヤを前記リニアエンコーダから引き出して該掘進機の推進距離をカウントすることを特徴とする。
本発明によれば、リニアエンコーダはエンコーダワイヤの引き出し量に基づいて推進距離をカウントする。原理的にはリニアエンコーダを掘進装置側に設け、エンコーダワイヤの一端を掘進機に設けてもかまわないが、本発明では掘進機側にリニアエンコーダが設けられていることにより、掘進機内に装置系をまとめることができる。また、リニアエンコーダから推進装置までの全長分のエンコーダワイヤをリニアエンコーダ側に用意してもよいし、推進装置側を中継ワイヤにより代用してもよい。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の掘進機位置算出方法において、前記推進装置に設けられた基準位置には中継ワイヤを収納・引き出し可能とするワイヤドラムが設置され、前記掘進機を推進させる前に、前記エンコーダワイヤの一端を前記中継ワイヤに連結し、次いで前記ワイヤドラムからの前記中継ワイヤの引き出しを規制しつつ前記掘進機を推進させることで前記エンコーダワイヤを前記リニアエンコーダから引き出して推進距離をカウントし、その後前記ワイヤドラムを前記掘進機側に移動させるとともにエンコーダワイヤをリニアエンコーダ内に収納して推進管を継ぎ足し、さらにその後前記ワイヤドラム内から中継ワイヤを引き出しつつ前記ワイヤドラムを前記基準位置に戻し、その後再びワイヤドラムからの中継ワイヤの引き出しを規制しつつ前記掘進機を推進させて前記エンコーダワイヤを前記リニアエンコーダから引き出して推進距離をカウントし、以後これらを繰り返して管路を形成することを特徴とする。
本発明によれば、推進管を延ばすに従ってワイヤドラムに収納された中継ワイヤを引き出して用いることから、リニアエンコーダ側に推進装置までの全長分のエンコーダワイヤを用意する必要がない。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の掘進機位置算出方法において、前記掘進機を推進させる前に、前記エンコーダワイヤの一端を前記推進装置に設けられた基準位置に固定し、次いで前記掘進機を推進させることで前記エンコーダワイヤを前記リニアエンコーダから引き出して推進距離をカウントし、その後前記エンコーダワイヤの一端を前記基準位置から取り外して前記リニアエンコーダ内に収納し、推進管を継ぎ足すとともに前記エンコーダワイヤの一端と前記基準位置とを中継ワイヤを用いて連結し、その後再び前記掘進機を推進させて前記エンコーダワイヤを前記リニアエンコーダから引き出して推進距離をカウントし、さらにその後前記中継ワイヤを前記基準位置から取り外してエンコーダワイヤをリニアエンコーダ内に収納するとともに新たな推進管および中継ワイヤを継ぎ足して再び掘進機を推進させ、以後これらを繰り返して管路を形成することを特徴とする。
本発明によれば、推進管を延ばすに従って中継ワイヤを継ぎ足すことから、リニアエンコーダ側に推進装置までの全長分のエンコーダワイヤを用意する必要がない。
本発明においては以下の効果を得ることができる。
請求項1に記載の発明によれば、ジャイロ方位計測装置とリニアエンコーダの出力に基づいて、掘進機の推進経路および現在位置がリアルタイムでわかる。また、磁力線を検出する従来の技術と異なり、掘進機上方の地上の作業員が不要である。また、掘進機と地上との間の埋設物等の干渉を受けることもなく正確かつ容易に掘進機位置の検出が可能である。
請求項2に記載の発明によれば、掘進機側にリニアエンコーダが設けられていることにより、掘進機内に装置系をまとめることができる。
請求項3に記載の発明によれば、エンコーダワイヤの一端が、中継ワイヤを介して前記推進装置側に固定されるから、リニアエンコーダから推進装置までの全長分のエンコーダワイヤを用意する必要がない。したがって、容積に限りがある掘進機内において、リニアエンコーダが占めるスペースを小さくすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ジャイロ方位計測装置とリニアエンコーダの出力に基づいて、掘進機の推進経路および現在位置がリアルタイムでわかる。また、磁力線を検出する従来の技術と異なり、掘進機上方の地上の作業員が不要である。また、掘進機と地上との間の埋設物等の干渉を受けることもなく正確かつ容易に掘進機位置の検出が可能である。
請求項5に記載の発明によれば、掘進機側にリニアエンコーダが設けられていることにより、掘進機内に装置系をまとめることができる。
請求項6に記載の発明によれば、推進管を延ばすに従ってワイヤドラムに収納された中継ワイヤを引き出して用いることから、リニアエンコーダ側に推進装置までの全長分のエンコーダワイヤを用意する必要がない。したがって、容積に限りがある掘進機内において、リニアエンコーダが占めるスペースを小さくすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、推進管を延ばすに従って中継ワイヤを継ぎ足すことから、リニアエンコーダ側に推進装置までの全長分のエンコーダワイヤを用意する必要がない。したがって、容積に限りがある掘進機内において、リニアエンコーダが占めるスペースを小さくすることができる。
図1から図5に本発明の第1実施形態としての推進掘削機1を示した。推進掘削機1は、推進ジャッキ2aを推進源とした推進装置2と、掘進機3を備えている。推進掘削機1は立坑内に設置され、掘進機3は地盤中に設置される(図12参照)。
掘進機3は、先端にカッタ4が設けられると共に、内部には3軸の方位角を検出するジャイロ方位計測装置(3軸ジャイロ)5とそれに付随するジャイロアンプ6,エンコーダワイヤ7aを収納・引き出し可能なリニアエンコーダ7とそれに付随するエンコーダアンプ8が設けられている。リニアエンコーダ7はエンコーダワイヤ7aの引き出し距離をカウントするようになっている。
リニアエンコーダ7の出力はエンコーダアンプ8を介して演算装置11に与えられるようになっている。演算装置11にはまた、ジャイロアンプ6を介してジャイロ方位計測装置5の出力が逐次与えられるようになっている。
推進装置2に設けられた基準位置Aには、中継ワイヤ10aを収納・引き出し可能とするワイヤドラム10が設けられている。
このほか、図示はしていないが方向修正のためのジャッキ等も備えており、先端のカッタ4による掘削方向が変えられるようになっている。
なお、掘進機3がローリングするため、リニアエンコーダ7は掘進機3の中心に配置され、エンコーダワイヤ7aおよび中継ワイヤ10aは掘進機3および後述の推進管12の中心に沿って配設されるようになっている。(便宜上、図においては中心に配置されていない。)
以下、掘進に際して掘進機3の位置を検出する工程について説明する。
まず、推進の最初の段階においては、図1のように基準位置Aに設置されているワイヤドラム10の中継ワイヤ10aと、エンコーダワイヤ7aの一端とが連結された状態とする。次に、図2のように、推進装置2により掘進機3を圧入する。このとき、ワイヤドラム10からの中継ワイヤ10aの引き出しを規制しつつ掘進機3を推進させる。これに伴い、エンコーダワイヤ7aがリニアエンコーダ7から引き出され、掘進機3の移動量がカウントされる。リニアエンコーダ7の出力はエンコーダアンプ8を通じて演算装置11に与えられる。
次に、図3のように、ワイヤドラム10を掘進機3側に移動させるとともに、エンコーダワイヤ7aをリニアエンコーダ7内に取り込む。図4のように、推進管12を設置した後、ワイヤドラム10を再び基準位置Aにセットする。このとき図のようにワイヤドラム10内から中継ワイヤ10aを引き出すことにより、エンコーダワイヤ7aを引き出すことなくワイヤドラム10を基準位置に戻す。そして図5のように推進装置2によって最後尾の推進管12を押し、その際にリニアエンコーダ7からエンコーダワイヤ7aが引き出され、掘進機3の進行距離が演算装置11に加算される。
以下、推進管12を継ぎ足すたびに図3から図5の行程を繰り返す。
以上のように、掘進機3を推進させる際にリニアエンコーダ7の検出出力がエンコーダアンプ8を通じて演算装置11に与えられる。演算装置11は、このリニアエンコーダ7の出力と、ジャイロ方位計測装置5による測定データとを用いることで、地中における掘進機3の3次元位置を逐次算出することができる。
図6は推進管12を曲線状に敷設した場合であるが、隣り合う推進管12,12の間に符号13で示すように目地が開くため、推進管12の長さの合計と実際の敷設長は一致しない。例えば、推進装置2で2.5m押し出しても、掘進機3は開いた目地の分だけ余分に進み、2.6m進む、といったことが発生する。本発明では、推進装置2の基準位置Aから掘進機3までの実際の距離がリニアエンコーダ7によって計測されるため、目地の開きに左右されず、正確な進行距離をリアルタイムに測定することができる。
また、磁力線を用いる図14の従来技術と異なり、地上との間の埋設物の影響を受けず、また掘進機3上方の地上に作業員を配置することも不要である。
さらに、工程が進むに従ってリニアエンコーダ7と推進装置2の基準位置Aとの距離が離れてゆくが、ワイヤドラム10から引き出される中継ワイヤ10aを用いてリニアエンコーダ7と基準位置Aとを連結するため、リニアエンコーダ7側に長いエンコーダワイヤ7aを用意しておく必要がない。したがって、容積に限りがある掘進機3内において、リニアエンコーダ7が占めるスペースを小さくすることができる。
次に、本発明の第2実施形態について図7から図11を用いて説明する。
図の推進掘削機1′においては、推進装置2の基準位置Aには、エンコーダワイヤ7aが連結されるワイヤ連結部15が設けられている。また、ワイヤドラム10のかわりに後述の中継ワイヤ16が使用される。他の構成は上記第1実施形態と同様であるから同一の構成には同一の符号を用い、その説明を省略した。
以下、掘進に際して掘進機3の位置を検出する工程について説明する。
まず、推進の最初の段階においては、図7のようにリニアエンコーダ7のエンコーダワイヤ7aを、基準位置Aのワイヤ連結部15に連結した状態とする。次に、図8のように、推進装置2により掘進機3を圧入する。それに伴ってエンコーダワイヤ7aがリニアエンコーダ7から引き出される。リニアエンコーダ7の出力はエンコーダアンプ8を通じて演算装置11に与えられる。
次に、図9のように、エンコーダワイヤ7aをリニアエンコーダ7内に取り込む。図10のように、推進管12を設置した後、中継ワイヤ16を引き込まれたエンコーダワイヤ7aの一端とワイヤ連結部15との間につなぐ。そして図11のように推進装置2は最後尾の推進管12を押し、その際にリニアエンコーダ7からエンコーダワイヤ7aが引き出され、掘進機3の進行距離が演算装置11に加算される。
さらにその後、図9と同様に中継ワイヤ16をワイヤ連結部15から取り外してエンコーダワイヤ7aをリニアエンコーダ7内に取り込み、図10と同様に新たな推進管12を継ぎ足すと共に、中継ワイヤ16とワイヤ連結部15との間に新たな中継ワイヤ16を継ぎ足す。
以下、図9から図11の行程を繰り返して推進管12と中継ワイヤ16を継ぎ足していく。
以上のように、第1の実施形態と同様に、掘進機3を推進させる際にリニアエンコーダ7の検出出力がエンコーダアンプ8を通じて演算装置11に与えられる。演算装置11は、このリニアエンコーダ7の出力と、ジャイロ方位計測装置5による測定データとを用いることで、地中における掘進機3の3次元位置を逐次算出することができる。
また、目地の開きに左右されずに正確な進行距離をリアルタイムに測定することができること、地上との間の埋設物の影響を受けず、また地上に作業員を配置することが不要なのも上記第1実施形態の効果と同様である。
さらに、工程が進むに従ってリニアエンコーダ7と推進装置2の基準位置Aとの距離が離れてゆくが、中継ワイヤ16を次々と継ぎ足してリニアエンコーダ7と基準位置Aのワイヤ連結部15とを連結するため、リニアエンコーダ7側に長いエンコーダワイヤ7aを用意しておく必要がない。したがって、容積に限りがある掘進機3内において、リニアエンコーダ7が占めるスペースを小さくすることができる。
本発明の第1実施形態として示した推進掘削機の構成について示した図である。 本発明の第1実施形態として示した推進掘削機の構成について示した図である。 本発明の第1実施形態として示した推進掘削機の構成について示した図である。 本発明の第1実施形態として示した推進掘削機の構成について示した図である。 本発明の第1実施形態として示した推進掘削機の構成について示した図である。 推進管が曲線状に配置された状態について示した図である。 本発明の第2実施形態として示した推進掘削機の構成について示した図である。 本発明の第2実施形態として示した推進掘削機の構成について示した図である。 本発明の第2実施形態として示した推進掘削機の構成について示した図である。 本発明の第2実施形態として示した推進掘削機の構成について示した図である。 本発明の第2実施形態として示した推進掘削機の構成について示した図である。 従来の推進掘削機の使用状態を示した側面図である。 従来の推進掘削機による掘進工程について示した斜視図である。 従来の推進掘削機において、掘進機の位置を検出する手段について示した図である。
符号の説明
1 推進掘削機
2 推進装置
3 掘進機
5 ジャイロ方位計測装置
7 リニアエンコーダ
7a エンコーダワイヤ
10 ワイヤドラム
10a 中継ワイヤ
11 演算装置
12 推進管
16 中継ワイヤ
A 基準位置

Claims (7)

  1. 掘削を行う掘進機と、該掘進機を押し出して推進させる推進装置とを備え、前記掘進機を地中に押し込みつつ掘削を行い、前記掘進機と推進装置との間に推進管を徐々に継ぎ足して管路を形成する推進掘削機において、
    前記掘進機の姿勢を検出するジャイロ方位計測装置と、
    前記掘進機が推進される際に、該掘進機の進む距離をカウントするリニアエンコーダと、
    前記ジャイロ方位計測装置と前記リニアエンコーダとの出力に基づいて前記掘進機の位置を算出する演算装置とを備えていることを特徴とする推進掘削機。
  2. 前記掘進機に前記リニアエンコーダが設けられ、
    前記掘進機が推進される際に、一端が前記推進装置側に固定されたエンコーダワイヤが前記リニアエンコーダから引き出されることにより、前記掘進機の推進距離がカウントされることを特徴とする請求項1に記載の推進掘削機。
  3. 前記エンコーダワイヤの一端が、中継ワイヤを介して前記推進装置側に固定されることを特徴とする請求項2に記載の推進掘削機。
  4. 推進装置によって掘進機を地中に押し込みつつ掘削を行い、前記掘進機と前記推進装置との間に推進管を徐々に継ぎ足して管路を形成する推進掘削機の掘進機位置算出方法において、
    前記掘進機を推進させる際に、該掘進機の進む距離をリニアエンコーダによってカウントするとともに、該掘進機の姿勢をジャイロ方位計測装置により測定し、これらリニアエンコーダおよびジャイロ方位計測装置の測定結果に基づいて掘進機の位置を算出することを特徴とする掘進機位置算出方法。
  5. 前記掘進機に前記リニアエンコーダを設け、該掘進機を推進させる前に前記リニアエンコーダが備えるエンコーダワイヤの一端を前記推進装置側に固定し、その後該掘進機を推進させることで前記エンコーダワイヤを前記リニアエンコーダから引き出して該掘進機の推進距離をカウントすることを特徴とする請求項4に記載の掘進機位置算出方法。
  6. 前記推進装置に設けられた基準位置には中継ワイヤを収納・引き出し可能とするワイヤドラムが設置され、
    前記掘進機を推進させる前に、前記エンコーダワイヤの一端を前記中継ワイヤに連結し、
    次いで前記ワイヤドラムからの前記中継ワイヤの引き出しを規制しつつ前記掘進機を推進させることで前記エンコーダワイヤを前記リニアエンコーダから引き出して推進距離をカウントし、
    その後前記ワイヤドラムを前記掘進機側に移動させるとともにエンコーダワイヤをリニアエンコーダ内に収納して推進管を継ぎ足し、さらにその後前記ワイヤドラム内から中継ワイヤを引き出しつつ前記ワイヤドラムを前記基準位置に戻し、その後再びワイヤドラムからの中継ワイヤの引き出しを規制しつつ前記掘進機を推進させて前記エンコーダワイヤを前記リニアエンコーダから引き出して推進距離をカウントし、以後これらを繰り返して管路を形成することを特徴とする請求項5に記載の掘進機位置算出方法。
  7. 前記掘進機を推進させる前に、前記エンコーダワイヤの一端を前記推進装置に設けられた基準位置に固定し、
    次いで前記掘進機を推進させることで前記エンコーダワイヤを前記リニアエンコーダから引き出して推進距離をカウントし、
    その後前記エンコーダワイヤの一端を前記基準位置から取り外して前記リニアエンコーダ内に収納し、推進管を継ぎ足すとともに前記エンコーダワイヤの一端と前記基準位置とを中継ワイヤを用いて連結し、その後再び前記掘進機を推進させて前記エンコーダワイヤを前記リニアエンコーダから引き出して推進距離をカウントし、さらにその後前記中継ワイヤを前記基準位置から取り外してエンコーダワイヤをリニアエンコーダ内に収納するとともに新たな推進管および中継ワイヤを継ぎ足して再び掘進機を推進させ、以後これらを繰り返して管路を形成することを特徴とする請求項5に記載の掘進機位置算出方法。


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