JP2001065286A - トンネル掘削機の位置検出装置 - Google Patents

トンネル掘削機の位置検出装置

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JP2001065286A
JP2001065286A JP24333599A JP24333599A JP2001065286A JP 2001065286 A JP2001065286 A JP 2001065286A JP 24333599 A JP24333599 A JP 24333599A JP 24333599 A JP24333599 A JP 24333599A JP 2001065286 A JP2001065286 A JP 2001065286A
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tunnel excavator
tunnel
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excavation
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Yasuke Onari
弥祐 小斉
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Tokimec Inc
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサの数が少なくてすみ、簡単に且つ確実
にトンネル先頭位置を検出することができる掘削トンネ
ルの位置検出装置とする。 【解決手段】 ワイヤ14の一端14aが固定された位
置であるトンネル掘削機10の先方点Aと、ワイヤ14
の他端側にある巻取りリール15が固定された位置であ
る後続管12の後方点Bとの間で、ワイヤ14が左右に
張り渡されている。トンネル掘削機10と後続管12と
の間に折れ角が発生すると、先方点Aと後方点Bとの間
で張り渡されたワイヤ14の距離が左右で変化する。こ
の距離の変化を捉えて折れ角を求めるべく、各巻取りリ
ール15の近傍には、ワイヤ14の長さを検出するスト
ロークセンサ18R,18Lが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル掘削機が
掘削を行い、掘削されたトンネル内でトンネル掘削機を
先頭として多数の後続管が直列に且つ互いに折曲可能に
連結されるトンネル掘削において、トンネル掘削機付近
に設定された管理点の位置を求める位置検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、掘削中のトンネル掘削機の位置を
検出するものとしては、図8または図9に示すものがあ
る。
【0003】図8に示したものは、電磁探査法による位
置検出を行うものであり、トンネル掘削機10の中に設
置した誘導磁界発生装置40の磁界を地上の誘導磁界検
出装置42で検出し、トンネル掘削機10の位置を割り
出すものである。水平位置はこの電磁探査法で測量し、
垂直位置は別途のレベル測定装置において測定する。
【0004】また、図9に示したものは、光学的自動追
尾方式による位置検出を行うものであり、トータルステ
ーション44をトンネル内に必要数配置して、トンネル
掘削機の位置を測量するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示した電磁探査法による位置検出は、地上に建物等の構
造物がある場所または川がある場所等では使用できず、
また、道路がある場所では位置測定作業時間に制限があ
るという問題がある。また、磁性体の近傍では、誤差が
大きくなるという問題がある。
【0006】また、図9に示した光学的自動追尾方式に
よる位置検出は、光を用いるため、トンネルの施工曲線
の半径が小さくなると、見通しが悪くなり、そのため、
設置するべきトータルステーション44の数が多くなる
という問題がある。
【0007】本発明はかかる従来の課題に鑑みなされた
もので、センサの数が少なくてすみ、簡単に且つ確実に
トンネル先頭位置を検出することができる掘削トンネル
の位置検出装置を提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、トンネル掘削機が掘削を行
い、掘削されたトンネル内でトンネル掘削機を先頭とし
て多数の後続管が直列に且つ互いに折曲可能に連結され
るトンネル掘削において、トンネル掘削機付近に設定さ
れた管理点の、掘削開始位置の掘削方向を1つの座標軸
にとったときの該座標軸に対して直交する2つの座標軸
のうちの所望座標軸における前記掘削開始位置からの変
位を求める位置検出装置であって、トンネル掘削機また
は先頭付近の後続管に設定された先方点と、先方点より
もさらに後方の後続管または掘削開始位置付近に設定さ
れた後方点との2点間に一対の線状部材を張り渡し、該
一対の線状部材を互いに、トンネル掘削機または後続管
の横断面で見て前記所望座標軸における異なる位置を通
るように且つトンネル掘削機及び後続管のそれぞれの壁
面を沿うように案内し、前記線状部材を用いて、前記2
点間の距離の変化を検出するストロークセンサをそれぞ
れ一対の線状部材に対応して設け、前記ストロークセン
サからの検出信号を受けて、一対の線状部材に対応する
それぞれのストロークセンサからの検出信号同士の差を
求め、この差から所望座標軸における前記管理点の掘削
開始位置からの変位を求める演算部を設けることを特徴
とする。
【0009】先方点と後方点との間に張り渡された一対
の線状部材を用いて先方点と後方点との間の距離の変化
をストロークセンサによって検出する。この距離の変化
は、トンネル掘削機と後続管との間の折れ角に関係して
おり、一対のストロークセンサ間の検出信号の差を求め
ることにより、折れ角を求め、折れ角を求めることによ
り、管理点の所望座標軸における掘削開始位置からの変
位を求める。こうして、少ない数のストロークセンサで
簡単に且つ確実に管理点の掘削開始位置からの変位を検
出することができる。所望座標軸における掘削開始位置
からの変位を検出し、監視することで、例えば、トンネ
ル掘削機が目的地へ到達することができるかどうかを把
握することができる。また、一対のストロークセンサ間
の検出信号の差から求めた前記折れ角から、前記管理点
の掘削開始位置での掘削方向に沿った前記座標軸におけ
る掘削開始位置からの変位を求めることとしてもよい。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の前記演算部は、トンネル掘削機が1つの後続管の長
さ分、進む毎に前記ストロークセンサからの検出信号を
受けて、ストロークセンサからの検出信号同士の差を順
次求め、前記先方点と前記後方点との間に張り渡された
一対の線状部材の間で生じた差異を逐次求める差異検出
手段と、前記差異検出手段で求められた少なくとも最新
よりも1回前の差異を記憶する差異記憶手段と、前記差
異記憶手段で記憶された1回前の差異と、差異検出手段
で求められた最新の差異との差を逐次求め、トンネル掘
削機とその直ぐ後方にある後続管との間の折れ角に相当
する角度を逐次求める折れ角演算手段と、折れ角演算手
段で逐次求められた折れ角を記憶する折れ角記憶手段
と、前記折れ角記憶手段で記憶された折れ角と、予め既
知であるトンネル掘削機または後続管と管理点との間の
相対位置と、前記後続管の長さを用いて、管理点の位置
を求める位置演算手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。
【0012】図1は、本発明の実施形態を表す図であ
る。この実施形態においては、推進工法におけるトンネ
ル掘削を例にとっており、1はトンネル、3は立坑を表
している。但し、推進工法に限らず、シールド工法等の
他の工法におけるトンネル掘削機に適用することも勿論
可能である。この推進工法におけるトンネル掘削機10
は、立坑3から掘削を開始し、立坑3内にあるジャッキ
装置4により推進力を受けながら掘削を行うもので、ト
ンネル掘削機10には、金属製の仮管またはヒューム管
の後続管12が直列に連結され、最後尾にある後続管1
2の端面にジャッキ装置4からの推進力が作用し、最後
尾にある後続管12の圧入を行い、この圧入が完了する
毎に、新たな後続管12をセットして盛替が行われる。
トンネル掘削機10と後続管12、または後続管12同
士は、水漏れ防止のためにゴム等の弾性材を介して連結
されており、互いに折曲可能に連結される。
【0013】このトンネル掘削機10と、その直ぐ後方
に連結される後続管12との間には、本実施形態にかか
る位置検出装置を構成する一対の線状部材であるワイヤ
14,14が左右に張り渡されている。ワイヤ14,1
4は、トンネル掘削機10と後続管12の壁面を沿うよ
うにして、トンネル掘削機10及び後続管12の内部に
適宜取り付けられたガイド16を挿通している。以下、
説明のために、水平面をx−y平面とし、図2に示すよ
うに、掘削開始位置S、即ち立坑3位置における掘削方
向をy座標軸とし、水平面においてy座標軸に直交する
座標軸をx座標軸とする。水平面(x−y平面)の座標
を求めるために、この実施形態では、図2及び図3に示
すように、一対のワイヤ14,14が、トンネル掘削機
10及び後続管12の横断面で見てx座標軸における異
なる位置を通るように、且つトンネル掘削機10及び後
続管12の壁面を沿うようにガイド16,16によって
案内されている。
【0014】ワイヤ14,14は、その一端14a,1
4aがトンネル掘削機10に固定され、その他端側14
b,14bが、後続管12に固定された巻取りリール1
5に巻き解き、巻取り可能に巻回されており、巻取りリ
ール15は、常時、ワイヤ14を巻き取る方向に付勢さ
れている。従って、ワイヤ14には、常時、張力が印加
され、ワイヤ14の一端14aが固定された位置である
トンネル掘削機10の先方点Aと、ワイヤ14の他端側
14bにある巻取りリール15が固定された位置である
後続管12の後方点Bとの間で、ワイヤ14が張り渡さ
れた状態となっている。
【0015】先方点Aと後方点Bとの間の距離が変化す
ると、この距離の変化に対応してワイヤ14が巻取りリ
ール15から巻き解きまたは巻き取られて、ワイヤ14
の長さが変化するので、この距離の変化を捉えるべく、
それぞれの巻取りリール15の近傍には、ワイヤ14の
長さを検出するストロークセンサ18R,18Lが設け
られる。各ストロークセンサ18R,18Lは、例え
ば、ワイヤー14と接触するエンコーダ付の回転機構方
式、またはワイヤ14の所定位置にマークを付け、該マ
ークを光学的に読み取る方式等の任意のものを使用する
ことができる。
【0016】各ストロークセンサ18は演算部20に接
続されている。演算部20は、任意の位置に配置するこ
とが可能であり、ストロークセンサ18からの出力に基
づいて、位置を管理すべき管理点Cのx座標とy座標が
演算される。今、管理点Cをトンネル掘削機10の先端
に設定する。演算部20には、ストロークセンサ18か
らの出力の他、別途設けた入力装置(入力手段)21から
予め既知である管理点Cからトンネル掘削機10の後端
辺と一方のワイヤ14との交点までの距離Lc(図4参
照)と、該管理点Cから該交点とを結ぶ線分とトンネル
掘削機10の長手方向とのなす角θc(図4参照)と、後
続管12の長手方向の長さL(図4参照)と、一対のワイ
ヤ14のx座標における長さw(図4参照)とが入力さ
れ、さらには、計画線の情報も入力される。
【0017】演算部20のブロック図を図5に示す。演
算部20は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッ
サ等で構成することができ、その機能から実現される構
成として、ストロークセンサ18Rとストロークセンサ
18Lのそれぞれの出力の差異を求める差異検出手段2
2と、差異検出手段22で求められた少なくとも最新よ
りも1回前の差異を記憶する差異記憶手段24と、トン
ネル掘削機10とその直ぐ後方に連結される接続管12
との間の折れ角を演算する折れ角演算手段26、折れ角
演算手段26で演算された折れ角を記憶すると共に入力
装置21で入力されたLc、θc、L、計画線等を記憶
する折れ角等記憶手段28及び管理点Cの座標を求める
位置演算手段30を有する。各手段の動作は、以下で詳
述する。
【0018】以下、この実施形態の作用を説明する。
【0019】図4に示すように、トンネル掘削機10と
直ぐ後方に連結される後続管12との間に、折れ曲がり
が生じていた場合に、先方点Aと後方点Bとの間に張り
渡された一対のワイヤ14,14間には長さの相違が生
じる。この長さの相違は、図4におけるL0に相当する
ものであり、一対のワイヤ14,14に対応して設けら
れた一対のストロークセンサ18R,18Lで検出され
るワイヤ14,14の長さの差を求めることによりこの
差L0は得られる。L0と、トンネル掘削機10と後続管
12との間でなす折れ角θ0の関係は、
【0020】
【数1】 となる。但し、上記(1)式は折れ角θ0は小さいもの
としているが、折れ角θ0が大きくて上記(1)式では
誤差が大きくなる場合には、2辺の長さがそれぞれw
で、残りの1辺の長さがL0となった三角形における余
弦定理を用いて折れ角θ0を厳密に求めることとしても
良い。こうして、L0からトンネル掘削機10と直ぐ後
方に連結された後続管12との間の折れ角θ0が求めら
れる。図4において、直ぐ後方にある後続管12が掘削
開始位置Sにあり、即ち、その後端のy座標がy=0で
あったとすると、管理点Cの座標は、
【0021】
【数2】 と表される。
【0022】トンネル掘削機10が掘削を開始し、直ぐ
後方にある後続管12の圧入が完了し、図6(a)に示し
たように、トンネル掘削機10が1段目に、直ぐ後方に
連結された後続管12が0段目にある状態になったもの
とする。この状態において演算部20の差異検出手段2
2では、2つのストロークセンサ18R、18Lの出力
を取り込み、2つのストロークセンサ18R,18Lの
差D0を求める。この差D0は、D0=L0であり、1段目
と0段目の折れ角θ0に対応する長さであるから折れ角
演算手段26では、上記(1)式を用いて1段目と0段目
の折れ角θ0を求める。求められた折れ角θ0は、折れ角
等記憶手段28で一旦記憶される。位置演算手段30で
は、折れ角θ0から(2)式を用いて、管理点Cの座標
(x0,y0)を求める。また、差異検出手段22で差異
0が求められると、この差異D 0は差異記憶手段24に
も送られて記憶される。
【0023】次いで、盛替が行われ、次の新たな後続管
12の圧入が行われると、図6(b)に示すように、ト
ンネル掘削機10が2段目、直ぐ後方に連結された後続
管12が1段目にある状態になる。この状態で、前述の
手順と同様に差異検出手段22では、2つのストローク
センサ18R、18Lの出力を取り込み、2つのストロ
ークセンサ18R,18Lの差D1を求める。新たな後
続管12は、先頭のトンネル掘削機10及びその直ぐ後
方に連結された後続管12が通ったトンネル孔をほぼ同
じように通るはずであるので、0段目と1段目との間の
折れ角θ0はそのまま維持される。従って、このとき得
られるストロークセンサ18の差D1は、1段目と0段
目の折れ角θ0と、2段目と1段目の折れ角θ1の両方に
依存したものとなる。従って、折れ角演算手段26で
は、今回差異検出手段22で新たに求められた差異D1
から差異記憶手段24に記憶されていた前回の差異D0
を差引いてL1=D1−D0を求めた上で、(1)式と同
様、次の式に代入して、折れ角θ1を求める。即ち、折
れ角θ1は、
【0024】
【数3】 となる。求められた折れ角θ1は折れ角等記憶手段28
で記憶されるとともに、位置演算手段30では、折れ角
等記憶手段28で記憶された折れ角θ0及びθ1を用い
て、管理点Cの座標(x1、y1)を求める。
【0025】
【数4】 となる。以下、新しい後続管12が圧入される度に、こ
の手順を繰り返すことにより、そのときの管理点Cの座
標(xi,yi)を求めることができる。座標(x i
i)は、以下の一般式で表すことができる。
【0026】
【数5】 と表される。
【0027】x=0を計画線とすれば、xiが管理点と
計画線との距離となる。
【0028】こうして、2つのストロークセンサ18
R,18Lだけからの信号により、掘削と共に移動する
管理点Cのx,y座標をそれぞれ求めることができる。
【0029】図7は、本発明の第2の実施形態を表す図
である。第1の実施形態では、ワイヤをトンネル掘削機
10と直ぐ後方に連結される後続管12の間に渡って張
り渡していたが、この実施形態では、ワイヤ14,14
をトンネル掘削機10から後続に連結されるすべての後
続管12に渡って張り渡している点で前実施形態と異な
っている。即ち、ワイヤ14,14は、トンネル掘削機
10と掘削開始位置Sとの間で張り渡されている。掘削
開始位置Sとなる立坑3では盛替が行われるため、トン
ネル掘削機10の先方点Aに、巻取りリール15,15
を固定し、最も後方にあって圧入が完了した後続管12
の後方点Bにワイヤ14の一端を固定し、巻取りリール
15,15付近に設けられたストロークセンサ18R,
18Lにより、ワイヤ14の長さを検出する。盛替が行
われ、新しい後続管12がセットされて新しい後続管1
2の圧入が完了すると、ワイヤ14,14を巻取りリー
ル15,15から引き出して、ひとつ前の後続管12に
固定したときと相対的に同じ位置となる新しい後続管1
2の位置にワイヤ14,14の一端を固定する。
【0030】このような実施形態においても、1つの後
続管12の圧入が完了するたびに、言い換えれば1つの
後続管12の長さ分進む毎に、ストロークセンサ18
R,18Lの信号を演算部20で取り込んで、折れ角を
逐次求めて、逐次求めた折れ角から現在の管理点の位置
を第1実施形態と同様の演算により求めることができ
る。また、管理点の位置を求めて、計画線からのずれを
測定することができる。
【0031】以上の各実施形態において、鉛直方向の座
標、即ちz座標に関しては別途設けた圧力差から高低差
を求めるレベル測定装置を用いて求めることができる
が、ワイヤ14,14の他の対を、トンネル掘削機10
及び後続管12の横断面で見てz座標軸における異なる
位置を通るように、且つトンネル掘削機10及び後続管
12の壁面を沿うように案内することができる。これに
より、z座標についても前実施形態のx座標と同様に求
めることができる。また、上記実施形態においては、x
座標(またはz座標)と共にy座標を求めることとした
が、x座標のみ(またはz座標のみ)を求めて、監視す
ることとしてもよい。これにより、トンネル掘削機10
が掘削を開始した立坑3から、例えば目的とする次の立
坑3へ到達しうるx座標(またはz座標)位置にあるか
どうかを把握することができる。
【0032】また、トンネル掘削機10にローリングが
生じると、測定誤差となるので、ローリング検出手段を
設け、ローリング角を補正することもできる。
【0033】また、測定精度を上げるために、別途光学
測量器と併用することも可能である。例えば、掘削開始
位置から最初に直線的に掘削する部分まで、または掘削
開始位置から光が通る部分までについては、光学測量器
を用いて計画線より外れていないかどうかを測量するこ
とも可能である。
【0034】さらには、トンネル掘削機10及び後続管
12との間に、図10に示すように、伸縮可能なカバー
32を設けて、このカバー32内をワイヤ14が通過す
るようにして、泥等の影響を回避することも可能であ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
線状部材を張り渡し、ストロークセンサによって、この
線状部材を用いて先方点と後方点との間の距離を求める
ことにより、管理点の掘削開始位置からの所望座標軸に
おける変位を求めることができるため、ストロークセン
サを多数用いる必要がなく低コストで構成することがで
き、施工曲線の半径が小さくなっても、または小口径と
なっても、さらには泥の多い等の悪環境下においても、
確実にトンネル掘削機付近にある管理点の掘削開始位置
からの所望座標軸における変位を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を表す説明側面図であ
る。
【図2】図1を水平面で切って見た説明断面図である。
【図3】図1の横断面図である。
【図4】本発明の原理を表す説明図である。
【図5】図2の演算部のブロック図である。
【図6】本発明の原理を表す説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態を表す説明断面図であ
る。
【図8】従来の電磁探査法による位置検出を表す説明図
である。
【図9】従来の光学的自動追尾方式による位置検出を表
す説明図である。
【図10】本発明の変形例を示す要部説明図である。
【符号の説明】
10 トンネル掘削機 12 後続管 14 ワイヤ(線状部材) 18 ストロークセンサ 20 演算部 22 差異検出手段 24 差異記憶手段 26 折れ角演算手段 28 折れ角等記憶手段(折れ角記憶手段) 30 位置演算手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル掘削機が掘削を行い、掘削され
    たトンネル内でトンネル掘削機を先頭として多数の後続
    管が直列に且つ互いに折曲可能に連結されるトンネル掘
    削において、トンネル掘削機付近に設定された管理点
    の、掘削開始位置の掘削方向を1つの座標軸にとったと
    きの該座標軸に対して直交する2つの座標軸のうちの所
    望座標軸における前記掘削開始位置からの変位を求める
    位置検出装置であって、 トンネル掘削機または先頭付近の後続管に設定された先
    方点と、先方点よりもさらに後方の後続管または掘削開
    始位置付近に設定された後方点との2点間に一対の線状
    部材を張り渡し、 該一対の線状部材を互いに、トンネル掘削機または後続
    管の横断面で見て前記所望座標軸における異なる位置を
    通るように且つトンネル掘削機及び後続管のそれぞれの
    壁面を沿うように案内し、 前記線状部材を用いて、前記2点間の距離の変化を検出
    するストロークセンサをそれぞれ一対の線状部材に対応
    して設け、 前記ストロークセンサからの検出信号を受けて、一対の
    線状部材に対応するそれぞれのストロークセンサからの
    検出信号同士の差を求め、この差から所望座標軸におけ
    る前記管理点の掘削開始位置からの変位を求める演算部
    を設けることを特徴とするトンネル掘削機の位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記演算部は、トンネル掘削機が1つの
    後続管の長さ分、進む毎に前記ストロークセンサからの
    検出信号を受けて、ストロークセンサからの検出信号同
    士の差を順次求め、前記先方点と前記後方点との間に張
    り渡された一対の線状部材の間で生じた差異を逐次求め
    る差異検出手段と、 前記差異検出手段で求められた少なくとも最新よりも1
    回前の差異を記憶する差異記憶手段と、 前記差異記憶手段で記憶された1回前の差異と、差異検
    出手段で求められた最新の差異との差を逐次求め、トン
    ネル掘削機とその直ぐ後方に連結される後続管との間の
    折れ角に相当する角度を逐次求める折れ角演算手段と、 折れ角演算手段で逐次求められた折れ角を記憶する折れ
    角記憶手段と、 前記折れ角記憶手段で記憶された折れ角と、予め既知で
    あるトンネル掘削機または後続管と管理点との間の相対
    位置と、前記後続管の長さを用いて、管理点の位置を求
    める位置演算手段と、を備えることを特徴とする請求項
    1記載のトンネル掘削機の位置検出装置。
JP24333599A 1999-08-30 1999-08-30 トンネル掘削機の位置検出装置 Withdrawn JP2001065286A (ja)

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